看護師から他職種へ転職!経験を活かせるおすすめ職種や転職活動のコツを紹介

「看護師を辞めて他の職種に転職しようかな…」
「看護師から看護師以外への転職ってなんとなく難しい気がする…」
「やはり、できることなら看護師経験を活かしたい…」

看護師は収入が良い反面、人命と向き合うプレッシャーがあったり、夜勤で生活リズムが崩れやすかったりすることから、転職を考える方が少なくありません。

本記事では、「看護師からの転職」にフォーカスし、おすすめの転職先や転職活動を成功させるコツ、おすすめの転職サイトなどを紹介します。

目次

看護師から他職種に転職したいと思う理由

看護師は、「収入が良い」「雇用が安定している」といったことから人気のある職種の一つですが、一方で、辞める方が多いことでも知られています。

一体、どのような理由で辞めているのでしょうか。

主なものとして、次の3つが挙げられます。

人間関係が難しいから

一つ目は、「人間関係が難しいから」という理由です。

看護師の世界の人間関係は独特です。

・女性が圧倒的に多い
・看護師以外の職歴がない人が多く閉鎖的
・患者さんの命と向き合う必要があるためシビアな雰囲気になりやすい
・綿密なチーム連携が必要

どのような職種でも人間関係の問題はつきものですが、看護師はこのような環境から人間関係の問題が特に発生しやすいです。

プレッシャーが大きいから

二つ目は、「プレッシャーが大きいから」という理由です。

看護師は、患者さんの命と向き合う必要があり、ミスが許されないケースや難しい判断を迫られるケースが多くあります。

勤務形態が不規則だから

三つ目は、「勤務形態が不規則だから」という理由です。

看護師は夜勤が頻繁にあるため、どうしても生活リズムが不規則になります。

家族や友達などと予定を合わせにくいですし、女性であれば、子育てに悩まされることもあります。

カンイクでは、看護師と育児の両立を目指したい方向けに、働き方に関する情報を発信しています。

気になる方は、是非ご覧ください。

看護師からの転職でおすすめの職種:看護師経験を活かしたい場合

「できることなら看護師経験を活かせる職種に転職したい」

看護師からの転職を検討している方の中には、このように考えている方が多いのではないでしょうか。

ここでは、看護師経験を活かせるおすすめ職種を11個紹介します。

訪問看護師

訪問看護師とは、患者さんの自宅に直接訪問して看護業務を行う看護師のことです。

主治医の指示のもと、健康状態のチェック、注射や点滴といった医療処置、療養生活アドバイスなどを行います。

所属は、訪問看護ステーションや病院などになります。

1人あるいは少人数で業務を行うため、人間関係の問題が起きにくいです。

必要な資格は、一般の看護師と同じ看護師資格です。

産業看護師

産業看護師とは、一般企業で看護業務を行う看護師のことです。

企業内の医務室に常勤し、従業員さんの救急処置や健康相談対応、健康診断の運営などを行います。

人命に向き合うことはほとんどありません。

夜勤もありません。

必要な資格は、一般の看護師と同じ看護師資格です。

美容クリニック看護師

美容クリニック看護師とは、美容クリニック(脱毛や脂肪吸引、整形など、美容医療を専門とするクリニック)で看護業務を行う看護師のことです。

来院者のカウンセリングや施術、医師が行う手術のサポートなどを行います。

土日出勤となるケースが多いですが、夜勤はありません。

必要な資格は、一般の看護師と同じ看護師資格です。

保健師

保健師とは、保健所や保険センター、地域包括支援センターなどに所属し、主に地域住民に対して保険や衛生に関する指導を行う職種です。

人命に向き合うことは少ないです。

夜勤もありません。

必要な資格は、看護師資格と保健師資格の2つで、既に看護師資格を持っている場合、必要な資格は保健師資格のみとなります。

養護教諭

養護教諭とは、いわゆる学校(小学校・中学校・高校)の保健室の先生のことです。

児童・生徒さんの救急処置や健康指導、健康診断の運営などを行います。

1人で業務を行うことが多いため、人間関係の問題が起きにくいです。

夜勤もありません。

必要な資格は、養護教諭資格です。

看護師から養護教諭資格を取得する場合、文部科学大臣が指定する教育機関で所定科目を履修し卒業する必要があります(一般的に1年の期間を要する)。

保育士

保育士は、保育所など児童福祉施設で、乳児から小学校入学前の子どもの保育を行う職種です。

人命に向き合うことは少ないですが、子どもが怪我をしないよう常に見張っておく必要があります。

必要な資格は、保育士資格です。

保育士資格を取得するためには、厚生労働大臣が指定する教育機関で所定科目を履修して卒業するか(一般的に2~4年の期間を要する)、あるいは保育士試験を受験し合格する必要があります。

介護士

介護士は、特別養護老人ホームなどで、要介護者の身の回りの世話を行う職種です。

高齢化社会の進展に伴い需要が高まっています。

人命に向き合うこともありますが、看護師よりは少ないです。

介護士になるためには通常、介護職員初任者研修を受講する必要がありますが、既に看護師資格を持っている場合はこちらが免除となります。

ケアマネージャー

ケアマネジャーとは、要介護者が適切に介護保険サービス(介護保険法に基づいて運営される介護サービス)を受けられるよう、プランの作成やサービス事業者との調整を行う職種です。

所属は、特別養護老人ホームなどになります。

夜勤はありません。

ケアマネージャーになるためには、指定職種(看護師はこれに該当)で5年以上の実務経験を積んだ上で、介護支援専門員実務研修受講試験に合格する必要があります。

医療事務スタッフ

医療事務スタッフとは、病院やクリニックなどの医療機関で事務作業を行う職種です。

患者さんの来院受付、会計処理、診療報酬請求、カルテの管理、入退院手続きなどを行います。

1人で業務を行うことが多いため、人間関係の問題が起きにくいです。

人命に直接向き合うことはありません。

資格は必須ではありませんが、「医療事務技能審査試験」「診療報酬請求事務能力認定試験」などの民間資格があれば選考で有利になることもあります。

医療系コールセンターオペレータ

医療系コールセンターとは、一般的には、医療機関や薬品メーカー、医療機器メーカーなどのコールセンターをさします。

医療系コールセンターのオペレータとは、そこで利用者さんからの各種問い合わせに対応する職種です。

1人で業務を行うことが多いため、人間関係の問題が起きにくいです。

365日24時間体制で運営されていることが多く、夜勤を求められることもあります。

看護教員

看護教員とは、看護大学や看護専門学校などにおいて、学生さんに対し講義や実習を通して看護師に必要な知識や技術を教える職種のことです。

夜勤はありません。

一般的に、看護師が看護教員になるためには、看護師として5年以上の実務経験を積んだ上で、厚生労働省や文部科学省などが指定する研修・講習を受ける必要があります(一般的に1年の期間を要する)。

看護師からの転職でおすすめの職種:看護師経験にこだわらない場合

続いて、看護師経験にこだわらない場合におすすめの職種を5つ紹介します。

※「看護師経験にこだわらない場合におすすめ」といっても、看護師経験を全く活かせないわけではありません。

営業スタッフ

営業スタッフとは、自社の製品やサービスを顧客に提案する職種のことです。

お客様のニーズを捉えることが何よりも大事であるため、看護師業務を通して得た傾聴力を活かせるでしょう。

販売スタッフ

販売スタッフとは、店舗内で接客や会計、品出し、清掃、在庫管理などを行う職種のことです。

立ち仕事や力仕事が多いため体力を必要としますが、同じく体力を必要とする看護師をされてきた方であれば特に問題なく取り組めるでしょう。

飲食店スタッフ

飲食店スタッフとは、飲食店で調理や配膳、会計などを行う職種です。

お客さんがたくさん来る時間帯には、効率的かつミスのないコミュニケーションが求められます。

看護師業務を通して得たチーム連携力を活かせるでしょう。

配送ドライバー

配送ドライバーとは、トラックを使用して、企業や個人宅など、さまざまな場所に荷物を配送する職種のことです。

体力を必要としますが、同じく体力を必要とする看護師をされてきた方であれば特に問題なく取り組めるでしょう。

また、夜間配送のニーズがあることから、夜勤経験のある方は重宝される傾向にあり、そういう意味でも元看護師に向いています。

ITエンジニア

ITエンジニアは、情報技術を用いてITシステムやパッケージソフトなどを設計・開発する職種です。

作業の正確さや厳密さが求められるため、日々繊細な業務にあたってきた元看護師に向いています。

看護師から他職種に転職したいと思った際に行うべきこと

看護師経験を活かしたい場合と看護師経験にこだわらない場合、2つに分けておすすめの職種を紹介しました。

転職先を考える際の参考にしてください。

なお、転職先を考える際には、次の5つのことも行いましょう。

今後のキャリアプランを考える

転職先を考えることは大事ですが、キャリアプランを考えることもまた大事です。

5年後、10年後、どうしていたいでしょうか。

キャリアプランを明確にすることで、より適切な選択ができるようになります。

部署異動を検討する

念のため、部署異動も検討しましょう。

抱えている問題が、単に部署異動することで解決することもあるかもしれません。

看護師から看護師への転職を検討する

看護師から他職種への転職に加え、看護師から看護師への転職も検討しましょう。

同じ看護師でも医療機関によって働き方は異なります。

抱えている問題が、別の医療機関に行くことで解決することもあるかもしれません。

退職金について確認しておく

退職金の金額や支払日などを確認しましょう。

転職には不安がつきものです。

転職先でうまくやっていけるかどうかは分かりません。

一定の退職金があれば安心できるしょう。

失業手当について確認しておく

失業手当の金額や支払日、手続き方法などを確認しましょう。

こちらも退職金と同様です。

一定の失業手当があれば安心できるでしょう。

看護師から他職種へ転職する際のリスク・デメリット

転職すれば、それまで抱えていた悩みが解決したり、やりたかったことができるようになったりするでしょう。

しかし、転職にはリスク・デメリットもあります。

主なものとして、次の3つが挙げられます。

収入が減ってしまう場合がある

看護師は夜勤が多く、その分の手当が出るため、収入が高い傾向にあります。

看護師から他職種へ転職する場合、収入が減ってしまう場合があることには留意しましょう。

雇用の安定性を失ってしまう場合がある

看護師は雇用が安定しています。

時代によらず必要とされる職種であるから、また高齢化社会の進展に伴い医療を必要とする方の割合が増えているからです。

看護師から他職種へ転職する場合、雇用の安定性を失ってしまう場合があることにも留意しましょう。

仕事にやりがいを感じられなくなってしまう場合がある

看護師の仕事には大変なことが多いですが、一方でやりがいもあります。

多くの看護師が、患者さんが元気になっていく姿を見ること、患者さんに感謝されることにやりがいを感じています。

看護師から他職種へ転職する場合、仕事にやりがいを感じなくなってしまう場合があることにも留意しましょう。

看護師から他職種への転職を成功させるコツ

ここでは、看護師が他職種への転職を成功させるためのコツを4つ紹介します。

情報収集を行う

ミスマッチを防ぐため、希望する職種に関する情報収集はしっかりと行いましょう。

希望する職種が看護師と似たような職種であっても、実際は全く違うということもあるかもしれません。

転職先で活かせる経験の棚卸を行う

気になる転職先があれば、そこで活かせる看護師経験がないか棚卸をしましょう。

そして、それを面接などでアピールしましょう。

採用率を高めることができます。

パソコンスキルを身に着ける

できれば、パソコンスキルは身に着けておきましょう。

もちろん職場にもよりますが、看護師はデスクワークではないため、パソコンに触れる機会が少なく、パソコンスキルが身に着いていないケースもあります。

パソコンスキルが身に着いていないままですと、選考上、それがネックとなってしまうこともあるでしょう。

転職サイトを活用する

転職サイトは積極的に活用しましょう。

求人紹介、キャリアアドバイス、応募書類添削、模擬面接といったサービスを無料で受けることができるため、転職活動をスムーズに進められます。

看護師からの転職で活用したい転職サイト:看護師経験を活かしたい場合

ここでは、看護師経験を活かす転職を行う場合におすすめの転職サイトを紹介します。

いずれも看護師向け転職サイトという位置づけですが、保健師や介護士、医療事務スタッフなど、看護師と類似する職種の求人情報も多数掲載されています。

看護roo!転職サポート

看護roo!転職サポート

看護roo!転職サポートは、株式会社クイックが運営する看護師向け転職サイトです。

大きな特徴は、サポートの手厚さです。

例えば、「転職活動の進め方をイチから丁寧に教えてくれる」「応募先に合わせて面接のアドバイスしてくれる」「面接時に女性スタッフが同行してくれる」など。

転職活動がはじめての方におすすめです。

レバウェル看護

レバウェル看護師

レバウェル看護は、レバレジーズメディカルケア株式会社が運営する看護師向け転職サイトです。

看護師向け転職サイトの中で、トップクラスの求人数を誇ります。

スタッフが訪問取材を行っており、「人間関係に問題はありそうか」「施設の雰囲気はどうか」「子育てと両立しやすいか」など現場のリアルな情報を教えてくれます。

マイナビ看護師

マイナビ看護師

マイナビ看護師は、株式会社マイナビが運営する看護師向け転職サイトです。

全国展開しており、都市部就職にも地方就職にも強みを持ちます。

また、訪問看護師や産業看護師、美容クリニック看護師、保育士など、一般の看護師以外の求人情報が数多く掲載されています。

MCナースネット

MCナースネット

MCナースネットは、株式会社メディカル・コンシェルジュが運営する看護師向け転職サイトです。

「1日のみ」「1週間のみ」「週3勤務」など、あらゆるライフスタイルに合わせやすい求人情報が数多く掲載されています。

また、無料で参加できるセミナーを随時開催しています。

看護師からの転職で活用したい転職サイト:看護師経験にこだわらない場合

ここでは、看護師経験にこだわらない転職を行う場合におすすめの転職サイトを紹介します。

doda

doda

dodaは、パーソルキャリア株式会社が運営する転職情報サイトです。

ガイドやテンプレートに従うだけで職務経歴書を作成できる機能や3分で年収査定ができる機能に定評があります。

また、無料で参加できる転職フェアやセミナーを随時開催しています。

リクナビNEXT

リクナビNEXT

リクナビNEXTは、リクルートグループが運営する転職情報サイトです。

ユーザー自身が求人検索できるのはもちろんのこと、職歴や保有スキルなどの情報を登録しておくことで企業からスカウトを受けることもできます。

また、人材サービス業最大手のリクルートグループが運営しているしているため、求人の質が高いです。

マイナビ転職

マイナビ転職

マイナビ転職は、株式会社マイナビが運営する転職情報サイトです。

幅広い業種・職種の求人情報が掲載されていますが、20~30代の若手転職に強みがあります。

また、それぞれの地域に根付いた求人情報を提供する「エリア版」があり、働く地域にこだわる人におすすめです。

パソナキャリア

パソナキャリア

パソナキャリアは 株式会社パソナが運営する転職サイトです。

ハイクラス転職に強みを持ち、転職成功者のうち、67.1%の方が年収アップを実現しています。

また、女性向け求人情報、IT系求人情報が多い傾向にあります。

看護師から他職種への転職を考えている人からよくある質問

看護師からの転職において、よくある質問に回答いたします。

看護師を辞める人はどれくらい?

看護師は辞める方が多い職種として知られています。

日本看護協会の調査によると、2020年度における正規雇用看護師の離職率は10.6%です。

参照:日本看護協会「2021 年 病院看護・外来看護実態調査 報告書」

看護師から他職種への転職で高収入は目指せる?

可能です。

例えば、美容クリニックは自由診療で利益率が高いため、給料が高めに設定されていることが多いです。

また、看護教員も誰でもできる仕事ではなく、一定以上の教養・技術が求められるため、給料が高めに設定されていることが多いです。

転職サイトを使っていると職場にバレる?

もちろん、転職サイトにもよるのですが、一般的には、「自分に関する情報の一部を非表示にする」「特定の企業・組織をブロックする」など、職場にバレないための設定が可能となっていることがほとんどです。

まとめ

本記事では、「看護師からの転職」にフォーカスし、おすすめの転職先や転職活動を成功させるコツなどを紹介しました。

「看護師から看護師以外への転職って難しい気がする…」と悩まれている方も多いですが、実際のところ、看護師から他職種を目指すことは十分に可能です。

また、看護師として働いてきた経験を活かすこともできるでしょう。

看護師からの転職に取り組む上で、本記事の内容がご参考になれば幸いです。

こちらのサイトも是非ご覧ください。

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