システムエンジニアは、将来性が高く人気の職業の一つです。
しかし実際に働いてみると、納期に追われ、残業が多いなどの悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、SEから転職する際におすすめの職種や転職を成功させるためのポイントを解説しています。
SEから転職を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
SEから転職するなら20代が有利
SEから転職する場合、20代であればスキルよりもポテンシャルが重視される傾向にあるため、転職市場で有利になります。
ただし、短期離職を繰り返している場合は20代でも不利になるでしょう。
採用してもすぐにやめてしまうのではないかと、定着性が疑われてしまうためです。
また、20代といっても経験年数に対してスキルや実績が不足している場合は、転職難易度が上がってしまうでしょう。
以上のことから、転職するのであれば計画的に行動していくことが大切です。
SEから転職したい5つの理由
SEとして働くことに疑問を感じ、転職したくなる方もいるでしょう。
SEの方が転職したくなる理由を5つ紹介します。
エンジニアに向いていない
SEとして働いている人の中には、エンジニアに向いていないと感じる方がいます。
コードを書くのが苦手だったり、技術に興味がなかったりする場合、エンジニアを継続するのは難しいでしょう。
ただし、SEとしての就業経験は無駄にはなりません。
SEとして培った知識や経験は別の職種にも活かせるからです。
給料が上がらない
SEの給料は企業によって大きく異なりますが、特に下請けの会社は給料が上がりにくい傾向にあります。
また、契約形態によっては経験やスキルに応じた昇給・昇格があまり見込めない場合もあるでしょう。
このような場合、転職することで給料アップを目指せる可能性があります。
残業が多い
SEに限った話ではありませんが、SEは比較的トラブルによって突発的な残業が発生することが多い仕事といえるでしょう。
また、業務量が多く慢性的に残業が多い企業もあります。
残業の多さを理由に転職する場合、当然ながら残業が少ない企業を選定することになるでしょう。
そのような場合、実態が伴っているのかをできる限り調べておくことが大切です。
他にやりたいことがある
他にやりたいことが見つかる人もいるでしょう。
転職でキャリアチェンジしたり、起業やフリーランスを検討したりする方もいます。
フリーランスを目指す場合、よりスキルの高さが重要になるため、会社に在籍している間に必要なスキルを身に付けておくようにしましょう。
納期があることに辛さを感じる
SEの仕事はクライアントが存在していることから、ときにはタイトなスケジュールでの開発が求められる場合もあるでしょう。
納期があることに辛さを感じている方には、自社でWEBサービスを開発している企業に転職することをおすすめします。
自社のサービス開発であれば、状況に応じて期日を柔軟に調整できるからです。
SEからの転職を成功させるポイントは5つ
SEからの転職を成功させるには、以下5つのポイントを押さえることが大切です。
スキルや経験を整理する
SEから転職する際には、自分がどのようなスキルや経験を持っているかを整理しましょう。
書類作成の段階で、自分の強みや実績を漏れなく伝えられるようにするためです。
転職条件の優先順位を明確にする
転職後に後悔しないために、自分にとって最も優先したい条件を明確にすることが大切です。
優先順位を明確にするには、まず転職する目的を明確にする必要があります。
目的さえ明確になっていれば、転職条件はおのずと決まってくるからです。
転職エージェントを活用する
転職エージェントを活用することで、自分のスキルや経験に合った求人情報を提供してもらえます。
選考に通りやすい書類の作り方や面接対策をしてもらうことも可能です。
待遇についても交渉してもらえるため、積極的に活用していきましょう。
面接に力を入れる
面接は最も重要なフェーズです。
企業が求めるスキルや経験を持っていることは前提のもと、会社の文化や雰囲気に合うか、既存メンバーとスムーズにコミュニケーションが取れそうかなどを見ています。
また、自社についてきちんと調べているかもチェックされるため、応募する企業を事前に調べたうえで面接に挑みましょう。
学習欲の高さを証明する
学習することに対する意欲の高さは、キャリアチェンジとなる転職において特に重要なポイントです。
実務経験のない言語で開発している企業へ転職したい場合は、転職活動をする前に自己学習しておくことをおすすめします。
また、学んだことをブログやQiitaなどで積極的に発信しておくとより有利になるでしょう。
併せて必要に応じてCCNAなどの資格を取得しておくのもおすすめです。
CCNAについては以下の記事で詳しく解説していますので、チェックしてみてください。
SEからの転職におすすめの職種7選
SEからの転職におすすめの職種を7つ紹介します。
WEBエンジニア
SEと同様にプログラミングスキルを生かせる職種として、WEBエンジニアが挙げられます。
WEBエンジニアは、インターネット上で利用されるWebサイトやアプリケーションの設計、開発、保守などを行うプロフェッショナルです。
主にHTML、CSS、JavaScript、PHP、Rubyなどのプログラミング言語で開発します。
システムエンジニアに比べて平均年収が高いことや、働き方の自由度が高い点は魅力の一つといえるでしょう。
フリーランスエンジニア
フリーランスエンジニアとして独立する手段もあります。
近年、案件を斡旋してくれるフリーランス向けのエージェントが充実しているため、必要とされる経験やスキルがあれば案件に困ることはないでしょう。
フルリモートで働ける案件が多いのも魅力ですが、会社員よりも実力が重視される点に注意が必要です。
起業
SEから起業することも新しいキャリアパスの一つです。
会社員やフリーランスとして働きながら、並行して起業するのもよいでしょう。
お金をかけなくてもできることはたくさんあります。
もしすでにアイデアをお持ちであれば、スモールスタートで市場に受け入れられるかどうかを試してみるのがおすすめです。
経営において必要な知識は走りながら身に付けましょう。
営業
コミュニケーションスキルを活かす仕事が向いていると感じる方は、営業へキャリアチェンジするのもおすすめです。
法人向けにITツールを提供しているような企業であれば、これまでに培った知識を活かして提案することもできるでしょう
無形商材×法人営業は市場価値も高まりやすいためおすすめです。
ITコンサルタント
ITコンサルタントは企業の経営戦略に合わせて、ITツール等への投資計画の策定や、ツールの選定・導入支援を行う職種です。
プログラミングやシステム開発に直接的に携わることはありませんが、SEで得た知識や経験は間違いなく役に立つでしょう。
社内SE
SEの技術力や問題解決能力を生かせる職種です。
社内SEは、自社内でのシステム開発やITインフラの構築・運用・保守など、多岐にわたる仕事を行います。
大手企業も含めて近年急激にニーズが高まっている職種の一つです。
WEBデザイナー
WEBデザイナーは、WEBサイトやアプリをデザインする職種です。
近年のWEBデザイナーには、デザインスキルのみならずHTMLやCSSでのコーディングスキルも求められます。
また、プログラミングスキルの一つであるJavaScriptが使えるデザイナーはより市場価値が高い傾向です。
SEから転職するときに活かせる6つの強み
SEで得られた強みは他の職種でも十分に活かせます。
以下にSEから転職する際に活かせる強みを6つ紹介します。
論理的思考力
SEの仕事は論理的思考力なしに成り立ちません。
システムに問題が発生した際、どこに問題があるのかを分解して考えていく必要があるからです。
このように問題を小さく切り分け、論理的に考える力はどんな職種でも役に立ちます。
社内外に解決策を提案するシーンにおいても、論理的に説明できることで説得力が増すでしょう。
コミュニケーション能力
SEは開発チーム内でコミュニケーションを取りながら、プロジェクトを進めていくことが求められます。
また、クライアントの要件を正確に理解し、設計内容をわかりやすく伝える必要もあるでしょう。
このような経験で培ったコミュニケーション能力は職種に関係なく活かせます。
マネジメント力
マネジメントには、ピープルマネジメントとプロジェクトマネジメントの2つの観点があります。
ピープルマネジメントは人を管理・評価することです。
プロジェクトマネジメントはプロジェクトの管理・進行を意味します。
企業によってどちらの経験を求めるかは異なりますが、上記のような経験をお持ちの方は転職時に高く評価されるでしょう。
課題解決力
SEはシステムのバグを解決するなどの課題解決を日常的に行っています。
このような経験から課題をスムーズに解決できるアプローチ方法が身に付いているでしょう。
課題解決力も他の力と同様、どんな業界や職種においても活かせます。
文章力
SEはシステム開発やドキュメント作成などで技術文書を作成する機会が多く、正確かつ分かりやすい文章を書くことが求められます。
人に文章でわかりやすく物事を伝える能力はどんな仕事にも応用できるでしょう。
プログラミングスキル
SEで培ったプログラミングスキルは、エンジニア以外の場面でも活かせるでしょう。
別言語を扱うエンジニアに転職する場合でもスムーズに新しい言語を習得できます。
ITコンサルタントやIT営業などに転職する場合もプログラミングスキルが役に立つでしょう。
エンジニアと顧客の橋渡しができるだけでなく、社内における技術的な議論にも参加できるためです。
SEから転職するときにおすすめの転職サービス5選
効率的に転職活動を進めるためには転職サービスの活用がおすすめです。
以下におすすめの転職サービスを5つ紹介します。
Green
GreenはIT業界に特化した転職サイトです。
ベンチャーやスタートアップ企業の求人が豊富で、採用活動が積極的なためアクティブな求人が多い傾向です。
企業とのメールのやりとりもテンプレートが用意されているので手軽にやりとりできます。
Geekly
ギークリーはIT・WEB・ゲーム業界に特化した転職エージェントです。
専門的な知識を持ったキャリアアドバイザーが最適な求人を紹介しています。
求人数は少ないものの質の高い求人が多く、年収交渉や入社条件などもきちんと対応してくれます。
マイナビIT AGENT
株式会社マイナビが運営するマイナビIT AGENTは、業界大手ならではの求人数を誇るIT特化型の転職エージェントです。
キャリアアドバイザーのサポートに定評があります。
ITエンジニア専門のキャリアアドバイザーも在籍しており、初めて転職する方や希望に合った求人を紹介してほしい方におすすめです。
レバテックキャリア
レバテックキャリアはITエンジニア、デザイナーに特化した転職エージェントです。
面談で希望をヒアリングして自分に合った求人を紹介してくれます。
内定率は90%を超え、インフラ系や開発系求人での実績が豊富です。
活学キャリア
文系・PCスキルゼロの方におすすめしたい転職エージェントです。
プロのキャリアアドバイザーが転職活動をサポートしてくれるのが魅力です。
エンジニア未経験の方でも転職成功率は98.7%と非常に高く、安定的な働き方をしたい方におすすめです。
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SEから転職するときの3つの注意点
SEからの転職は新たな成長機会や収入アップにつながるチャンスがある一方、注意点もあります。
以下3つの注意点を把握したうえで、スムーズな転職を実現しましょう。
転職先が決まるまで辞めない
転職先が決まるまでは現職を辞めないようにしましょう。
辞めてしまうと収入が途絶えるため、焦りから安易な選択をする可能性があるからです。
また、転職活動が長引いて無職期間が長くなると、計画性のない人と見られてしまう場合があります。(スクールに通うなど明確な目的がある場合を除く)
以上のことから転職活動は在職中に行い、転職先が決まったら退職届を提出するようにしましょう。
転職エージェントについて理解しておく
転職エージェントは、求職者と求人企業をマッチングさせる仕事です。
転職エージェントは求職者を企業に紹介し、求職者が内定承諾すると紹介先の企業から報酬がもらえる仕組みになっています。
つまり売上を上げるには、いかに早く入社してもらうかが重要なわけです。
したがって、基本的にはスムーズな転職ができるよう全力でサポートしてくれます。
ただし、中には早く売上を立てたいために、内定承諾を急かしてくるエージェントもいるため注意が必要です。
未経験業界への転職は年収が下がる場合がある
SEから未経験の業界に転職する場合、年収が下がる場合があります。
ただし、新しい業界で経験を積み、スキルアップすれば将来的には高収入を得ることも可能です。
長期的な視点でキャリアプランを描きつつ、最適な転職先を選ぶようにしましょう。
SEからの転職はこれまでのスキルを上手に活かそう!
SEからの転職は、これまで培ってきた経験やスキルを活かせるよい機会です。
たとえば、プログラミングスキルを活かせるWEBエンジニア。
システム設計や運用管理で得た知識を活かせるITコンサルタントなど、転職先の選択肢は多岐にわたります。
これまでに得たスキルを上手に活かして、ぜひキャリアアップを目指してください。