IT業界への転職を検討しているものの、「志望動機をどう書けばいいかわからない」という方は多いのではないでしょうか。
たしかにIT業界に転職する理由は、多くの場合「憧れ」や「興味」がきっかけであることが多いものです。
今回の記事ではIT業界の転職の際に役立つ志望動機の例文をご紹介します。
志望動機の作成のポイントや注意点など、IT業界を目指す方に重要な情報がまとめられていますので、ぜひ参考にして下さい。
また、あたらしい仕事を探してる方は、転職サイトがおすすめです。
- 志望動機の前にIT業界の特徴を知ることが大切。
- IT業界は人気でライバルも多いため志望動機で差別化する必要あり。
- 必要とされている人物像を知り、自分を採用するメリットを伝えること。
- どうしても動機が思いつかないならツールが役に立つ。
- 汎用的であったり企業の理念とかけ離れた動機ではNG。
志望動機を書く前に知っておきたいIT業界の特徴
相手を惹きつける志望動機を考えるためには、IT業界の特徴を知ることが大切です。
この章では、IT業界の主な特徴を5つ見ていきましょう。
IT業界は大きく5つに分類される
IT業界は大きく、以下の5つの職種に分類されます。
- Web・インターネット業界
- 通信・インフラ業界
- ソフトウェア業界
- ハードウェア業界
- 情報処理サービス業界
同じIT業界とはいえ、それぞれに特色は大きく異なります。
そのため、求められる人物像やスキル感も変わってくるものです。
自分が目指しているのがどの職種に該当するか、また仕事内容や特色を事前に把握しましょう。
そのうえで、適切な志望動機を考えていくことが大切です。
IT業界についてはこちらで詳しくまとめていますので、参考にしてみてください!
常に勉強や知識のアップデートが必要
IT業界はどの業種も、常に勉強や知識のアップデートが必要になる点も大きな特徴です。
IT業界は、変化が激しい分野だからです。
たとえばプログラミング言語やサーバー、その他業務で用いるプラットフォームは頻繁にアップデートを繰り返します。
その都度、新たなUIや使い方に応用しなければなりません。
またアップデートのみならずまったく新しい技術が登場し、それが瞬時にトレンドになることもあります。
このようなことからIT業界は常に勉強が欠かせないため、率先して学ぶ姿勢も志望動機に盛り込む必要があります。
チームでの作業が多くコミュニケーション能力が重要
「IT業界は黙々とPCに向かう仕事」というイメージをもつ方は少なくないでしょう。
しかしIT企業の多くは基本的にチーム作業となるので、重要員とコミュニケーションをとる機会は多いのが現状です。
従業員のみならず、場合によってはクライアントとのヒアリングに参加します。相手の話をしっかり聞き、要望を正確に汲み取らなければなりません。
「コミュニケーションが苦手だからエンジニアを目指す」という動機では、IT業界への転職は遠ざかってしまうので注意しましょう。
未経験から目指すにはポートフォリオや資格など「証明」が必須
実務未経験の状態でIT業界を目指すには、ポートフォリオや資格といった「証明」が必要になります。
言わずもがなIT業界には、一定のスキルが必要。しかし実務未経験の場合、そのスキルや能力を口先だけで証明するのは不可能です。
それに口頭で「やる気」だけをアピールして転職できるほど、IT業界はかんたんなものではありません。
とはいえ面接官は「未経験者」とわかったうえで面接を行うので、スキルの証明はそれほど高度なものでなくて構いません。
ただ、証明があるとないとでは通過率に雲泥の差が出ることは明らかです。
IT需要の高騰ゆえに将来性が高い
IT業界は近年とくに需要が大きく拡大しており、その将来性の高さが注目されています。これがIT業界の人気の理由のひとつでもあります。
たとえば現在、世界を牽引している「GAFAM」と呼ばれる5つの企業は。すべてITサービスを提供する企業です。
その他にもいまや国内外問わず、「大きな市場規模をもつ企業はたいていIT関連の事業を行っている」というケースが多くなっています。
IT業界全体の市場規模の拡大、それに伴う需要の急激な増加で、今後しばらく仕事に困ることはない職業なのは間違いありません。
IT業界に転職するための志望動機の例文
この章では、前述の「IT業界の特徴」を盛り込みつつ、IT業界への転職成功率を上げるための志望動機の例文をご紹介します。
例文1
私はWebやインターネットが大好きで、幼い頃から触れてきています。
これまではサービスを「使う立場」でしたが、「提供する立場」に興味をもちプログラミングの学習をはじめました。自分が考えたロジックのとおりにシステムが動くことが面白いと感じ、「さらに知見を深めたい」と思ったのが、IT業界を志望した理由です。
これまでの学生生活の中でのサークル活動やインターンで培った「コミュニケーション能力」と「協調性」、そして新しいことを積極的に自ら学ぶ「自走力」を、御社で活かしていきたいと考えています。
例文2
私は「人とコミュニケーションを取ることが好き」という理由で、これまで接客の仕事を行って参りました。
しかし現在、自分の能力はその施設内でしか活かすことができません。そんな中で、「あらゆる場面で広く通用する、汎用的なスキルを身に着けたい」「今後も市場価値が発展する、将来性の高い業界に挑戦したい」と思うようになったのが、IT業界を志望した理由です。
私の強みは、お客様や従業員とスムーズなコミュニケーションを通じて、相手と円滑な関係を築くことです。
「技術を通じてお客様に奉仕する」ことが理念の御社と、ニーズがマッチしているため、存分に貢献できると自負しております。
例文3
私は現在、営業マンとして働いていますが「IT営業」の仕事に興味をもちました。
理由は日々の営業ではZoomをはじめ、タスク管理ツールや名刺管理アプリといったITツールを使わない日はなく、「ITの便利さ」を日々痛感しているからです。「その便利さや魅力を多くの方に伝えたい」と思うようになったため、IT営業を希望しています。
またその他にも、「市場価値や需要が伸びている業界に身を置き、営業マンとしての知識や経験をさらに積み上げたい」という思いもあります。
もちろん自分自身の知識や経験のみならず、これまでの営業経験を活かし、御社事業にも貢献できればと考えております。
IT業界は人気が高いため志望動機にはこだわろう
IT業界は現代において、非常に高い人気を誇る職業です。
その分ライバルも多くなりがちなので、志望動機にこだわって差別化を図ることが重要となります。
自分がいま持っているスキルや強みをアピールしつつ、企業にどう貢献できるかも話せるよう準備しておきましょう。
次章では、その志望動機で差別化を図るためのポイントについて紹介します。
IT業界の志望動機をつくるときの重要ポイント
この章では、IT業界へ転職するための志望動機を作るにあたって、重要になるポイントを7つご紹介します。
IT業界ではどんな人材が必要とされているかを知る
「IT業界で必要とされている人物像」を知ることが大切になります。
その人物像は業種によって異なりますが、大まかには以下のとおりです。
- コミュニケーション能力が高く、周りと円滑な関係を築ける人
- 新しい技術の習得や知識のアップデートを苦痛に感じない人
- わからないことはまず自分で調べる「自走力」のある人
- なるべく相手の時間を奪わない、上手な質問ができる人
コミュニケーション能力が高く、好奇心旺盛で新しいことを自ら学べる人は重宝される傾向にあります。
IT業界を選んだきっかけを伝える
「IT業界を選んだきっかけ」は、志望動機に盛り込むほうがいいでしょう。
どんなきっかけでIT業界を選んだかによって、「興味の度合いや意思の強さがわかる」という、企業側のメリットがあるためです。
「きっかけなんて、単なる興味でしかない」と悩む方も少なくないでしょう。
しかし、突き詰めていけば
- 日頃からITシステムの恩恵を受けている
- そもそもインターネットやWebが大好き
など、何らかの「きっかけ」は必ず存在します。
その根本をたどり、しっかり言語化することが大切です。
将来像およびキャリアビジョンと連結させる
志望動機の制作において大切なポイントのひとつに、「将来像やキャリアビジョンとの連結」も挙げられます。
「どんなキャリアビジョンをもち、将来的にどうなっていきたい人なのか」。これを気にする企業は多く、面接でもほぼ確実に聞かれるからです。
志望動機とキャリアビジョンがつながっていることで一貫性が生まれ、より効果的な志望動機となります。
最終的にどういう人になりたいかを先に決め、逆算して動機を考えていくのがいいでしょう。
自分を雇うことで企業側が得られるメリットを含める
志望動機をつくるポイントとして、「企業が得られるメリット」を盛り込むのも大切です。
採用によって企業が得られるメリットが大きければ、もちろん採用の可能性も上がります。
面接は、「自分を売り込む場」でもあります。
自分がどんな強みをどう活かし、どのように貢献するのか、しっかり具体化して説明しましょう。
IT業界への興味と強い意欲をアピールする
「IT業界に対する強い興味と意欲」は、必ず志望動機に取り入れたい要素です。
どれだけスキルがあったとしても、興味も意欲もない人がIT企業で採用されることはないためです。
当たり前のことのように思えますが、
- 自分自身のスキル
- ITに興味をもつまでのエピソード
といった点ばかり一生懸命で、意欲のアピールが抜けている方も少なくありません。
志望動機には、強い興味・意欲は忘れずに盛り込みましょう。
コミュニケーション能力や協調性をアピールする
コミュニケーション能力・協調性も、志望動機にぜひ取り入れたい重要ポイントになります。
IT業界では多くの職種で、コミュニケーション能力や協調性が問われるためです。
たとえば顧客とのヒアリングでは、しっかり要望を聞いたうえで、的確な提案を行う必要があります。
またIT業界は一般的に「チーム作業」です。社内でも、従業員との作業内容や進捗確認で、コミュニケーションをとる機会は多い傾向にあります。
コミュニケーション能力と協調性がないと、IT業界で活躍するのは難しいといっても過言ではありません。
得意分野やスキルはコンパクトにまとめる
志望動機において、得意分野やスキルはなるべくコンパクトにまとめましょう。
どれだけ立派な得意分野やスキルをもっていても、話す内容が長ければ、面接官は飽きてしまいます。
志望動機の理想的な長さは、30秒〜1分程度。文字数にして180〜250文字程度です。
そのため自分の「得意分野」および「スキル」は、この中にコンパクトに、かつバランスよく納める必要があります。
IT業界への志望動機が思いつかないならツールの活用もおすすめ
ここまで志望動機の例文や、重要ポイントなどをご紹介してきました。
しかしそれでも、「どうしてもいい志望動機が思い浮かばない」という方もいるでしょう。
そのような方は、以下のようなツールを利用するのもひとつの手段となります。
上記は質問に答えていくだけで、相応の志望動機を生成してくれる便利なツールです。
生成された文章をそのまま使うのではなく、あくまでフレームワークとして参考にすることが大切です。
そこに、自分なりに考えた文章を肉付けしていくイメージで利用するのがいいでしょう。
IT業界の志望動機における注意点
この章では、IT業界の志望動機における注意点を3つご紹介します。
どの企業でも使える汎用的な動機になっていないか
どの企業でも使えそうな「汎用的な文章」には、注意しましょう。
志望動機の文章の使いまわしは確実に企業にばれてしまい、結果として合格率が下がってしまうためです。
志望動機を考える際は、なるべく
- その企業の理念・ポリシー
- やっている仕事内容
- 目指しているビジョン
に寄せた志望動機を考えることが大切になります。
だからといって嘘を書くことはいけませんが、汎用的な文章は避け、その企業に合わせて微調整することは重要です。
志望動機が企業のビジョンとかけ離れていないか
「志望動機」と「企業のビジョン」がかけ離れていないかも注意が必要です。
この2つがかけ離れていると、アンマッチと判断されて不採用になりかねません。
極端な例ですが「お客様に奉仕する」が理念の企業に対し、「とにかく高度なスキルを磨いて、海外でも活躍したい」などの動機を話せば、アンマッチと判断されるでしょう。
この場合、高度なスキルより「お客様の役に立ちたい」気持ちをアピールすべきです。
企業がどんな理念やポリシーなのか、下調べはしっかり行ったうえで、なるべくそれに寄せた志望動機にすることが大切です。
年収や福利厚生などが前面に出ていないか
「年収」や「福利厚生」ありきの志望動機になっていないかも、注意すべきポイントになります。
たしかに企業を選ぶうえで「条件面」はとても大切なのは間違いありません。
しかしそれを「志望動機」に盛り込んでしまうと、多くの企業からマイナス評価をされてしまうのは明白です。
もはやIT業界に限った話ではありませんが、「条件面」と「志望動機」はまったくの別物として考えましょう。
まとめ:志望動機を作り込んでIT業界へ転職しよう!
IT業界は年々人気が高まっていることもあり、転職を希望するライバルも増えています。
そんな中で転職成功率を上げるためには、「志望動機の作り込み」は欠かせません。
良質な志望動機を考えるためには、まずIT業界の特徴を知り、徹底的に企業の下調べを行うことが大切です。
それらの情報に合わせて、最適な「自分のアピールポイント」を盛り込み、IT業界への転職成功率をアップさせましょう。
こちらの記事でも志望動機の例文が多数掲載されているので、ぜひ参考にしてください。