10年後になくなる仕事は?AI時代が到来したらすべきことを解説

就職や転職を考えている人なら、将来性のある業界や好調な業績にある仕事に就きたいと思うのではないでしょうか。

先行きが見通せない不安な情勢である現代において、安定して収入を得たいと考える人も多いはずです。

しかしせっかく苦労して就職できたとしても、今後もその仕事が残っているとは限りません。

特に仕事の未来については、「AI(人工知能)がすべての仕事を人間から奪ってしまうのではないか」という予測がされています。

本記事ではAIと仕事の未来について解説し、さまざまな理由で10年後になくなる仕事を紹介します。

目次

AIによって10年後仕事が奪われるのは本当か?

時代は常に変化を続けており、10年後には今まで日常にあった仕事がなくなるかもしれません。

特にAI(人工知能)が発達し、仕事を人間から奪ってしまうのではないかという議論がされています。

それでは本当にAIによって仕事は奪われてしまうのでしょうか。

AIの発達で格差がより拡大する恐れがある

「機械によって自動化され、米国の労働人口の半分程度が代替してしまうのではないか」という衝撃的な論文が2013年に発表されました。

参照:THE FUTURE OF EMPLOYMENT

この論文の発表を契機に、世界中で未来の雇用に関する研究が盛んになりました。

また、「AIによって経済は拡大し、格差も拡大する」と指摘する学者もいます。

参照:来るべきAIによる大変化は「経済は拡大するが格差も拡大」第一人者トロント大学経営大学院教授

これらの指摘のようにAIの発達で今後の仕事のあり方は大きく変わっていくでしょう。

AIが仕事を奪うという指摘は賛否があり、AIによって代替される仕事がある一方で、新たな仕事や業務も生まれ働き方が変わっていくと考えられています。

一部はなくなる可能性があるがすべての仕事ではない

AIが登場したことによって、一部の仕事はなくなる可能性があります。

ただしすべての仕事がなくなるわけではありません。

AIの進歩で代替される可能性があるのは、単純な繰り返し作業、明確なルールに従う業務、大量のデータ処理などが中心です。

AIは定型的なタスクや単純な作業の自動化には向いていますが、複雑な問題の解決や創造性を必要とする仕事には向いていないからです。

また、人にしかできないコミュニケーションを必要とした仕事もAIに代替されることはないでしょう。

失われる仕事がある一方で新しい仕事が生まれる

AIをはじめとした新しい技術によって失われる仕事がある一方で、新しい仕事が生まれる可能性もあります。

新しい技術の導入による失業や雇用の創出はいつの時代にも繰り返されるできごとです。

今後人間とAIが協調して働く形態が一般的になると予想されます。

AIの進歩に対応するために、常にスキルアップや自己成長を図り、自身の強みを生かした働き方を考えましょう。

10年後になくなる可能性が高い15の仕事

10年後になくなる可能性が高い15の仕事を挙げました。

就職や転職を考えている方は、仕事選びの参考にしてください。

事務員

一般事務員は10年後になくなる可能性が高い仕事です。

事務職は、オフィス内でデータ入力や書類の作成、電話対応などさまざまな業務があります。

パソコンでの事務処理の作業は、AIに取って代わられる可能性の高い業務です。

AIは処理能力や正確性が人間より高くヒューマンエラーも発生しないため、ルーティーンで繰り返す単純作業は人間がおこなう仕事ではなくなるかもしれません。

銀行員

銀行員も10年後になくなる可能性が高い仕事です。

銀行員の業務には、個人の口座開設や住宅ローン、企業融資などさまざまな仕事があります。

地方銀行は収益環境が非常に厳しい状況にあり、経営改革のため合併や経営統合が進められ大幅なリストラもおこなわれています。

人件費の削減のため、窓口業務はネット銀行へ移っていくでしょう。

タクシー運転手

タクシーで乗客を希望の目的地まで安全に輸送して運賃を受け取る仕事がタクシー運転手です。

今後タクシー運転手の仕事が生き残るかは、配車アプリや自動運転の技術の先行きにかかっています。

現在は配車サービスに規制があったり、自動運転も法律では認められてはいなかったりと今すぐになくなる仕事ではありません。

しかし、高齢化が進むタクシー運転手の引退を見据えて、自動運転の流れは加速するでしょう。

保険外交員

保険外交員は一般家庭や企業を訪問し、保険の募集や契約をする仕事です。

企業のセキュリティを強化していることで、従来おこなわれていた営業スタイルである飛び込みでの戸別訪問が難しくなっています。

一方でネット保険や銀行での窓口販売が浸透してきました。

また保険ショップも登場し、複数の保険会社の生命保険の商品をまとめて販売できるようになってきています。

通訳

通訳は文章や会議などで英語や中国語などさまざまな外国語に訳したり、日本語から外国語に訳したりする仕事です。

AIの進歩が顕著なのが言語分野です。

まだ精度は完全とは言えないものの、音声認識の技術と組み合わせて同時通訳が可能となる日も近いかもしれません。

アパレル店員

ファッション業界はECサイトによる売上が急成長しています。

一般消費者も中古服を自分で売り出せるサービスが浸透し、新たな流通手段が広がっています。

また、セルフレジの導入が増えて、受付や会計の業務は自動化に対応してきました。

小売店で販売するアパレル店員がすべて生き残るのは難しいでしょう。

工場、機械オペレーター

工場の機械オペレーターは、材料加工や製品の組み立て、検品といった多くの指示や操作をおこないます。

工場内ではNC(数値制御)が普及しつつあり、コンピュータを使った数値制御によって自動化が進捗してきました。

さらに人間の手の動きを模したロボットも開発が進められ、技術の進歩によって代替されやすい仕事です。

工場ではオートメーション化が進められており、人手を介さなくても製造や組み立てができるようになっています。

警備員

住宅やビル、工事現場などで警備を担当する仕事です。

セキュリティの意識が高まり、警備の需要は増加しているものの、防犯カメラの技術の高度化や警備ロボットが相次いで発売されるなど、人による警備は今後減少していくことが予想されます。

飲食店オーナー・店員

飲食店は特に外食チェーン、居酒屋などは環境が非常に厳しくなっています。

平時であっても廃業率は、1年以内に30%、2年以内で50%、3年以内で70%とあって経営の難易度は非常に高い商売です。

成功させるためにはマーケティングや顧客サービス、従業員のマネジメントなどあらゆる幅広いスキルが求められます。

新型コロナウイルスの影響で最も大きな打撃を受けた飲食業界は、今後も周りの情勢に振り回される可能性が高いでしょう。

コンビニオーナー・店員

インフラと化したコンビニエンスストアですが、人手不足による人件費の高騰や物流コストの増加で経営の厳しさは深刻となっています。

コンビニ業界は競争が激しく、利益率が低いため運営に細かな工夫や効率化が求められるでしょう。

添乗員

添乗員は、団体旅行に同行して旅行がスムーズに快適に進むよう、案内や世話をする仕事です。

添乗員が同行する団体旅行から、自身で手配する個人旅行へシフトする流れが進んでいます。

旅行業界は厳しい状態が続き、合理化を図るため添乗員の削減も進められるでしょう。

薬剤師

薬剤師は「調剤業務」「服薬指導」「薬歴管理」の主に3つの業務があります。

この中で調剤業務と薬歴管理は大量の情報処理やデータの強みが生かされるため、AIに置き換わる可能性が高い業務です。

一方、服薬指導は患者とのコミュニケーションをとりながらの業務でAIへの代替はないでしょう。

すべての業務がなくなるわけではありませんが、将来的に業務の範囲は狭まっていきます。

建設作業員

建設業界は積極的にAI活用を進めています。

慢性的に人手不足であり、従業員の高齢化も進む建設現場は積極的な最新技術の活用に乗り出しています

度重なる自然災害によって安全性への関心も高まり、ドローンやロボットなどを活用して進んでいくでしょう。

ホテルの客室係・フロント

ホテルの客室係やフロントはなくなるかもしれません。

客室係は、ホテルの部屋の掃除やベッドメイキング、備品の補充をする仕事です。

清掃業務は機械化が進むと見られます。

フロントは、タッチパネルや自動精算機の導入で人手が必要なくなるでしょう。

AIやロボットが得意としているパターン化しやすい仕事であるからです。

このようにホテルの客室係やフロントは10年後になくなる可能性が高い仕事と言えます。

鉄道の運転手

動運転の技術が発達しているため、鉄道の運転手は機械化されるかもしれません。

モノレールなどですでに自動列車運転装置が導入されており、決められた軌道上を走る鉄道は自動車より技術的には導入しやすい環境にあります。

ヒューマンエラーによる事故の防止のためにも運転の自動化は有効でしょう。

10年後でもなくなる可能性が低い仕事9選

今後すべての仕事がなくなる訳ではありません。

10年後でもなくならない仕事を9つ挙げました。

人間の創造性やクリエイティブな感性が必要な仕事や、人対人のコミュニケーションや介在が必要な職業です。

データサイエンティスト

統計学や機械学習を駆使し、ビッグデータを分析して課題解決に導く仕事です。

データサイエンティストは、AIによって新たに生まれた仕事の代表と言えるでしょう。

意思決定の場面でデータを活用して合理的な判断ができるようサポートする役割です。

ビジネスとITの両方の知識が求められ、価値ある情報を読み解く能力が必要であるため、需要は高い仕事となっています。

カウンセラー・精神科医

カウンセラーや精神科医、心療内科医は精神疾患の患者数の増加に伴い需要は膨らみ続けています。

背景にはうつ病などの解明が進んできたことや、著名人が病状を隠さずに公表するようになり一般の人も従来より通院に抵抗がなくなったことが挙げられます。

カウンセリングには高度なコミュニケーションスキルが必要であるため、AIに代替されにくい仕事です。

コンサルタント

企業の経営や人材など多方面で活躍できるコンサルタント業は10年後になくなる可能性は低いと言えます。

コンサルタントは顧客が抱える課題や状況をさまざまなケースを考慮しつつ、人ならではの柔軟で適切な判断を下していく能力が求められます。

介護福祉士

介護が必要な高齢者の食事や入浴、排泄といった世話や身体介助をする仕事です。

高齢者は今後急激に割合が増えていくため、介護や福祉に関わる仕事は大きな需要が期待できる仕事です。

教師

教師は勉強を教えるだけでなく、生徒や児童とコミュニケーションをとりながら生活面での指導に当たります。

生徒の個性に合わせて伝え方はその都度工夫する必要があるでしょう。

教師は、人と人との関わりが求められる仕事で、この先も人の手が必要な仕事です。

美容師

美容師はネイルやエステで単価が増加し、メンズへのサービスも浸透してきたことで需要は増加しています。

従来の美容室のサービスであったカットやパーマ、カラーだけでなく、ネイルやエステ、さらに着付けまでさまざまな美容分野を取り揃えています。

アーティスト

アーティストをはじめ芸術関係のクリエイティブなジャンルの仕事は今後もなくならないでしょう。

AIでもクリエイティブな分野に活用できるものが登場していますが、人の心を動かす独自性や創造力はまだ難しい段階です。

また、ダンスを生徒に教えるダンスインストラクターは需要が高まっています。

曲に合わせて振り付けを教え、バックダンサーとしての仕事も兼ねている人もたくさんいます。

2024年のパリ五輪ではブレイキンが正式種目となり、ダンスは一気に注目が高まってきました。

また中学校の体育の授業ではダンスが必修科目となったため今後もニーズは広がるでしょう。

スタートアップ起業家

自分のアイディアで事業を起こし、会社を成長させれば株式公開も夢見れる仕事です。

株式会社の設立は資本金1円から可能です。

日本では起業が他国と比べると少ないため、政府も後押しを進めています。

今後、起業しやすい環境が整えられ、世界に名だたる企業が登場するかもしれません。

農家

食料の安定的な供給が求められているため、農業関係の仕事は今後もなくならないでしょう。

特に日本は自給率の低さから、円安や供給不足の影響を受けて、農作物の値段は急上昇して深刻な事態です。

安定的な供給が求められ、農業に関しての技術革新も進み、新しい仕事の可能性も生まれています。

また、気候変動による脱炭素の動きや、地産地消への関心の高まりで新たな農業の動きが見られ、今後は多くの知識やスキルを持つ人材が求められるでしょう。

AIによって10年後になくなる仕事の3つの特徴

AIに代替される仕事の特徴を解説します。

自動化できる仕事

自動化できる仕事はAIに奪われる可能性が高い仕事と言えるでしょう。

仕事のしくみがすべてコンピュータで完結できる仕事は、AIの方が生産性が上がるからです。

データや数字を中心に扱う仕事

データや数字の処理は、AIが得意としている分野であり人間より大量に高速の能力を持つでしょう。

データの収集は年々急激に進化しており、精度は高くなっています。

機械化・ルーティン化できる仕事

機械化できたり、ルーティンワークであったりする仕事は作業を自動化できるため、仕事が今後なくなる可能性が高いといえるでしょう。

決められたルールで、正確にスピーディーに仕事をこなすAIであれば可能です。

10年後になくならない仕事に就くためにやるべきこと

今後もなくならない仕事に就くために今からでもできるポイントを解説します。

AIに置き換えられない仕事に就職する

なくならない仕事は、AIに置き換えられにくい仕事であるため、それらの仕事への就職が挙げられます。

例えば、創造性を必要とする仕事、人間の判断力が必要な仕事は置き換えにくいとされています。

10年後でも使える資格を取得する

10年後になくならない仕事で求められる資格を取得しましょう。

どのような資格が求められているか確認し、習得するための準備や勉強をしていく必要があります。

専門的なスキルを身につける

キャリア形成に役立てられる専門的スキルを身につけましょう。

特にITスキルを持った人材の需要が高まっています

業界全体の需要が伸びているため、ITやWebの業界は人材が不足しています。

必要な専門的なスキルを身につけておけば、10年後でも仕事がなくならずに働き続けられるでしょう。

コミュニケーションスキルを身につける

対人のコミュニケーションスキルを身につける必要があるでしょう。

専門的な技術のスキルは必要ですが、一般的なスキルも同様に重視されます。

コミュニケーション能力や、リーダーシップや創造性といった人間力を高めるスキルを身につけましょう。

10年後でもなくならない仕事に転職する3つの方法

10年後でもなくならない仕事に転職するためには、準備や調査が必要です。

将来性のある業界を調べる

今後も成長が期待される分野に注目して、将来性のある業界がどれかを自身で調べましょう。

ニュースやメディアを確認して、業界の動向や課題を把握できます。

インターネットや図書館を活用し、情報やレポート書籍を調べましょう。

SNSや業界の専門サイトをフォローすることも有効な手段です。

現在の職場での経験を活かす

現在の職場の経験を活かして転職につなげましょう。

まず自己分析を入念にして、自分が得意とするスキルやこれまでの経験を棚卸ししましょう。

自分がどのような職場でそのスキルや実績を生かせるか客観的に考えられます。

また、現在の職場で築いた人脈を有効活用し、転職先を見つけて業務への貢献も可能です。

転職サイトや転職エージェントを活用する

転職をスムーズにしたい人には、転職専門のサイトやエージェントの利用をおすすめします。

転職サイトは自分で求人を探し、直接応募するサービスです。

転職に慣れた人や自分のペースで活動を進めたい人に向いています

転職エージェントは、転職希望者のスキルや経験をヒアリングし求人を探してもらえるサービスです。

企業とのやり取りの仕方や職務経歴書の書き方、面接の指導をおこなってくれます。

初めての転職やアドバイスを受けたい人には転職エージェントを活用しましょう。

転職サイトの転職エージェントの併用も可能で、さまざまな求人に出会えるチャンスがあります。

10年後になくなる仕事を見極めて就職先を考えよう

今後技術はますます発展し、私たちの仕事に影響を及ぼすでしょう。

機械と仕事の奪い合いをするのではなく、上手に共存できるよう業界を見極めて就職先を見つけることが大切です。

本記事で取り上げた仕事のすべてがなくなる、なくならないとは限らないので、一つの判断材料として参考としてください。

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