Pythonによる自動化の事例7選!よく使われるライブラリや業務の自動化に必要な知識についても解説

「Pythonでどんなことが自動化できるんだろう?」

「Pythonで業務を自動化するために必要な知識は?」

こんな疑問はありませんか?

本記事では、Pythonによる自動化の事例7選とよく使われるライブラリを紹介します。

自動化に必要な知識やおすすめの本についても解説していますので、ぜひ最後までお読みください。

目次

Pythonが自動化に使われる理由

​​Pythonは多くのプログラミング言語の中でも自動化に適しています。

ここでは、Pythonが自動化に使われる理由について解説します。

シンプルで読みやすい

Pythonの一番の特徴は、シンプルで読みやすい文法です。

コードが自然言語に近く、冗長さが少ないため、初心者にも理解しやすいです。

これにより、プログラミング初心者でも比較的簡単にコードを書いて、自動化のためのスクリプトを作成できます。

ライブラリやフレームワークが豊富にある

Pythonには豊富なライブラリやフレームワークが存在します。

ライブラリとは複数の機能を汎用的に使えるようにしたものです。

ライブラリを使用することで、1からプログラミングする必要がなく、プログラミング初心者でも自動化しやすくなっています。

また、Webスクレイピング、データ処理、自動テスト、データベース操作など、幅広い領域での自動化が可能です。

さまざまなプラットフォームに対応している

Pythonは、Windows・Mac・Linuxなど、さまざまなプラットフォームに対応していることも一つの特徴です。

どの環境でも同じコードを使用できるため、異なる環境下での自動化にも適しています。

Pythonによる自動化のメリット

Pythonによる自動化のメリットについて解説します。

ヒューマンエラーを防止できる

手作業での業務はヒューマンエラーを避けられませんが、Pythonによる自動化によって、そのリスクを低減できます。

人間では飽き、疲れなどからくる集中力の低下によるミスが避けられないからです。

処理がきちんと実行されるようにプログラムを組む必要はありますが、組めてしまえばあとは自動的に処理してくれる点は大きなメリットといえます。

労働時間が削減できる

Pyrhonによる自動化は、ヒューマンエラーの防止だけでなく、労働時間の削減にも繋がります。

たとえば、定期的に特定のサイトを確認して営業リストを作成する作業や、定期的にレポートを抽出してクライアントに送信することも可能です。

いずれの業務も数が多くなるほどに作業時間が増える一方ですので、そのような作業はできれば自動化してしまいましょう。

重要な業務に集中できる

さきほど挙げた営業リストの作成や定期的なレポート送付は、大事な業務ではありますが、直接的に売上につながるものではありません。

そのような業務を自動化することで、より重要な業務に集中できます。

新規開拓営業であれば、一日のアプローチ数が増え、結果として契約件数を増やすことも可能です。

マーケターやコンサルタントであれば、課題の特定や施策提案のために、より時間を使えます。

Pythonによる自動化の事例7選とよく使われるライブラリ

Pythonは、さまざまなタスクを自動化するために便利なライブラリを提供しています。

ここではPythonによる自動化の事例7選と、その事例でよく使われるライブラリについて詳しく解説します。

スクレイピングにはbeatiful soup

Webページからデータを取得する際には、Beautiful Soupが便利です。

Beautiful SoupはHTMLやXMLのパーサーライブラリです。

ページの構造を解析し、必要な情報を抽出するのに役立ちます。

たとえば、ニュース記事のタイトルや価格比較サイトの商品情報を取得するのに便利です。

以下の記事でBeautiful Soupを使用したスクレイピングについて詳しく解説しています。

興味のある方はチェックしてみてください。

ブラウザの操作にはselenium

Webブラウザを自動的に操作する際には、Seleniumが適しています。

SeleniumはWebDriverと組み合わせることで、Webページの操作が可能です。

動的なページの操作やフォームの自動入力などに使用され、Webアプリケーションのテストやスクレイピングに活用できます。

ファイルやフォルダの操作にはosやshutil

ファイルやフォルダを操作するためには、osやshutilモジュールが便利です。

osモジュールを使用すると、ファイルやディレクトリの作成、移動、削除などの操作が簡単に行えます。

shutilモジュールを使用すると、ファイルやディレクトリのコピー、移動、削除などを効率的に行えます。

メール作成・送信にはsmtplibやemail

メールの作成や送信にはsmtplibとemailが便利です。

smtplibはSMTPプロトコルを使用してメールを送信するためのツールであり、emailはメールの構築やフォーマットをサポートします。

これらのライブラリを使用することで、Pythonによるメールの自動送信が可能です。

※SMTPプロトコルとは

SMTPとはSimple Mail Transfer Protocolの略で、メールを送信するために利用する通信プロトコル。

プロトコルとは、コンピュータ同士が通信を行う際に決められているルールのこと。

ExcelやWordの操作にはopenpyxlやpython-docx

ExcelやWord文書を操作する場合、openpyxlやpython-docxが役立ちます。

openpyxlはExcelファイルの読み書きを行うためのライブラリであり、python-docxはWord文書の操作を行うためのライブラリです。

これにより、データの自動更新や報告書の自動生成ができます。

データ分析にはpandas

データの処理や分析にはpandasが頻繁に使用されます。

pandasは、データの解析を簡単にするための機能を提供するライブラリです。

CSVやExcelのデータを読み込んで処理し、集計やグラフ化などの分析作業を実施するのに適しています。

PDFの操作にはpypdf2

PDF文書を操作する場合、PyPDF2が便利です。

PyPDF2は、PDFファイルを操作するためのライブラリであり、テキストの抽出やページの結合、分割などの処理が可能です。

報告書の自動生成や文書の整理に活用できます。

Pythonによって業務を自動化するために必要な知識

Pythonを用いて業務を自動化する際に必要な知識は大きく以下の3つです。

HTML・CSSの基礎

HTMLとCSSは、Webページの構造や文字・画像の装飾のスタイルを定義するための言語です。

Pythonを使ったWebスクレイピングや、フォーム入力の自動化に必須の知識です。

タグや属性などの基本的な概念を理解することで、自動化スクリプトの作成がスムーズになります。

Pythonの基礎

制御構文(条件分岐や繰り返し)、データ型、関数の定義などの基本的な概念を理解することが重要です。

Pythonの基礎をしっかりと学ぶことで、自動化スクリプトの作成や修正が容易になります。

ライブラリに関する知識

Pythonのライブラリは、業務の自動化において大きな役割を果たします。

ライブラリは、あらかじめ用意された便利な機能やツールの集合体です。

自動化に関連するBeautifulSoupやSeleniumなどの基本的なライブラリの使い方や機能を理解し、効率的にスクリプトを作成しましょう。

Pythonによる自動化で参考になる本7選

Pythonによる自動化を実践するうえで参考になる本を7つ紹介します。

いずれの本も初心者向けですので、自分に合った本を選んでください。

1. Excel×Python自動化の超基本

『Excel×Python自動化の超基本』

Pythonを使ったExcel自動化の基礎について解説している書籍です。

章を細かく分け、図解をまじえてやさしく解説しているため、Pythonを全く使ったことがない人でも読破できるくらい解説が丁寧になされています。

ただし、本書で学べる内容は基本的な部分に留まるので、さらにExcel業務の自動化について学びたいという方は他の書籍も参考にするのがおすすめです。

2. 退屈なことはPythonにやらせよう

『退屈なことはPythonにやらせよう』

単調な作業を自動化するうえで参考になる書籍です。

Python初心者でも理解しやすいように、基本的な文法からファイル操作、Excel操作、PDF操作、Webスクレイピングなどの自動化について解説しています。

また、Pythonで自動化することでどのようなメリットがあるかについても解説されています。

3. PythonでかなえるExcel作業効率化

『PythonでかなえるExcel作業効率化』

Excelの面倒な作業を効率化したい方におすすめの書籍です。

プログラミング未経験の方でも理解できるように、コードの書き方から解説しています。

ExcelやGoogleスプレッドシートにおける、グラフ作成の方法やデータ収集、分析など、業務に必要な操作をプログラミングで効率化する方法がわかります。

4. 仕事がはかどるPython自動処理 全部入り。

『仕事がはかどるPython自動処理 全部入り。』

サンプルプログラムを豊富に載せている書籍です。

初心者の場合は環境構築の段階でつまづくことも多いですが、本書では丁寧に解説されています。

かなり基礎的な内容となっているため、最初の1冊におすすめです。

5. 作業が一瞬で片付く Python自動化仕事術

『作業が一瞬で片付く Python自動化仕事術』

営業や事務など非エンジニアの方を対象にした、Python自動化の書籍です。

業務改善コンサルタントの著者が厳選した、実務で役立つPythonの活用術がまとめられています。

本書の内容を参考にすれば、営業リストの作成やメール送信の自動化も可能です。

6. シゴトがはかどるPython自動処理の教科書

『シゴトがはかどるPython自動処理の教科書』

「この作業、自動化できないかな?」

そのような声に答えてくれるのが本書です。

ログインの自動化やメール送信の自動化だけでなく、LINEやTwitterの操作方法についても書かれています。

本書にいてもPythonのインストール方法から丁寧に解説されていますので、初心者におすすめの1冊です。

7. あなたの仕事が一瞬で片付くPythonによる自動化仕事術

『あなたの仕事が一瞬で片付くPythonによる自動化仕事術』

登録者数13万人を誇るプログラミング系YouTuberのキノコードさんの書籍です。

環境構築からデータ解析を容易にするPandasの使い方まで解説されています。

YouTubeでもわかりやすく十分な解説がなされていますが、書籍でじっくり勉強したい方におすすめです。

Pythonによる自動化のスキルが活かせる職種

Pythonを使った自動化のスキルは、多くの職種で求められています。

ここでは、Pythonによる自動化のスキルが活かせる主な職種について解説します。

Webエンジニア

Webエンジニアは、Webアプリケーションやサイトの開発・運用を行う職種です。

Pythonを用いた自動化スクリプトを活用することで、データベースの更新やファイルのバッチ処理、テストの自動化などを効率的に行えます。

たとえば、ユーザー情報の有効性の確認や、更新通知の自動送信など、Webサイトの運用に欠かせないタスクの自動化が可能です。

AIエンジニア

AIエンジニアは、AIを活用したシステムを開発する職種です。

機械学習やディープラーニングを活用しながら、目的に沿ったAIの開発が求められます。

Pythonには、機械学習に使用できるライブラリが多数あります。

たとえば『Pandas』や『NumPy』などです。

これらのライブラリを活用することで、データの前処理や数値計算を効率的に行えます。

データサイエンティスト

データサイエンティストはさまざまなデータの収集・分析を行い、意思決定者が合理的な判断を下せるよう、サポートする職種です。

毎月の売上データの自動集計や、顧客の購買行動の分析などにPythonが活かせます。

『Matplotlib』というライブラリを使用すれば、データをグラフにすることも可能です。

他のライブラリと併用することで、データ処理をより効率化できます。

マーケター

マーケターは、広告やプロモーション戦略の企画・実施を担当する職種です。

スクレイピングを用いて、調査対象のサイトから自動的に情報を収集できます。

サイト内の内部リンクネットワークの分析なども可能となっており、Pythonの自動化スキルを用いることで生産性を大きく向上できます。

Pythonによる自動化の注意点

Pythonを使った自動化は、業務の効率化やタスクの自動化に役立つとても便利な手段ですが、注意すべき点がいくつかあります。

法律や情報取得元の規約を遵守する

自動化を行う際には、法律や情報取得元の規約を遵守することが大切です。

Webスクレイピングなどで、Webサイトからデータを取得する場合、そのサイトの利用規約やrobots.txtファイルに従う必要があります。

また、個人情報や機密情報を取り扱う場合にも、適切な法律や規制を順守することが大切です。

エラーハンドリングを実装する

エラーハンドリングとは、エラー内容を記録したり、エラーが起きたことを通知したりすることです。

自動化のスクリプトは、エラーが発生する可能性があることを考慮し、エラーハンドリングを適切に実装する必要があります。

プログラムが予期せぬエラーに遭遇した場合、適切な対処がされていないと、スクリプトが中断したり、誤った結果が生じたりする可能性があるためです。

エラーハンドリングをしっかりと組み込むことで、スクリプトの安定性を保つことができます。

セキュリティーを考慮する

セキュリティーの観点においても注意が必要です。

スクリプト内にパスワードや認証情報を暗号化されていないデータで記述することは避けるようにしましょう。

外部からの攻撃や不正アクセスに備えて、セキュリティー対策を講じることも重要です。

Python×自動化を極めるならスクールの活用がおすすめ

今回はPythonの自動化事例について紹介しました。

簡単な自動化は独学でも十分に実現できますが、Python×自動化を極めたいのであれば、プログラミングスクールの活用がおすすめです。

プログラミングスクールでは、より実践的な手法を学べるだけでなく、わからないことがあればすぐに聞ける環境が整っています。

現代においてPythonのプログラミングスキルは貴重であり、着実にスキルアップすることで新たなキャリアに繋がる可能性もあります。

将来を見据えた自己投資として、スクールの活用を検討してみましょう。

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