サーバーサイドで使用される言語は?代表例11選&学習方法

ニュースサイト、ECサイト、メール・チャットサービス、SNS、動画サイトなどなど。

インターネット上には、さまざまなWebサイト・Webアプリケーションが存在しています。

多くの方が日常的に利用していることでしょう。

中には、就職先・転職先として、これらの開発を行う仕事に興味を持たれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

Webサイト・Webアプリケーション開発は、フロントエンド開発(ユーザーが目にする部分の開発)とサーバーサイド開発(ユーザーが目にしない部分の開発)の大きく2つに分かれます

この記事では、未経験からWeb系エンジニアを目指す方向けに、サーバーサイド開発で使われているプログラミング言語の代表例や学習方法などを紹介します。

目次

サーバーサイド言語とは

世の中には、さまざまなWebサイト・Webアプリケーションがあります。

  • ニュースサイト:Yahoo!ニュース、NewsPicksなど
  • ECサイト:楽天市場、メルカリなど
  • メール・チャットサービス:Gmai、Chatworkなど
  • SNS:Facebook、Twitterなど
  • 動画サイト:YouTube、ニコニコ動画など

これらWebサイト・Webアプリケーションは、基本的に「フロントエンド」と「サーバーサイド」の2つに分かれて処理が行われています。

フロントエンドとは、ユーザーが目にするブラウザ側のことで、主に表示やユーザーインターフェースに関わる処理が行われています。

一方で、サーバーサイドとは、ユーザーが目にしないサーバー側のことで、主にデータ管理やセッション管理に関わる処理が行われています。

フロントエンドとサーバーサイド、この2つはシステム的につながっていて互いに連携していますが、開発で使われているプログラミング言語は異なります。

本記事のテーマ「サーバーサイド言語」とは、サーバーサイドの開発で使われているプログラミング言語のことを言います。

サーバーサイド言語として多く用いられている言語

ユーザーが目にしないサーバーサイドでは、どのようなプログラミング言語が使われているのでしょうか。

ここでは、サーバーサイド言語としてよく使われているプログラミング言語を6つ紹介します。

PHP(ピーエイチピー)

PHPとは、カナダ人のラスマス・ラードフ(Rasmus Lerdorf)氏によって開発された言語です。

1995年にリリースされました。

PHPはWeb系開発に特化した言語で、「マウスオーバーでボタンの色が変わる」「一定の時間が経過したらメッセージを表示する」といった動的な仕組みの開発を得意としています

PHPは、仕様や文法がとてもシンプルであることから、習得難易度は低いです。

Ruby(ルビー)

Rubyは、日本人のまつもとゆきひろ氏によって開発された言語です。

1995年にリリースされました。

Rubyも、Web系開発に特化した言語で、「ストレスなくプログラミングを楽しむ」をコンセプトに開発されています。

PHPと同様、仕様や文法がとてもシンプルであることから、習得難易度は低いです。

なお、PHPとRuby、この2つは「Web系開発の二大言語」と位置付けられています。

Python(パイソン)

Pythonは、オランダ人のグイド・ヴァン・ロッサム(Guido van Rossum)氏によって開発された言語です。

1991年にリリースされました。

Pythonは、Web系開発に特化した言語というわけではないのですが、PHP・Rubyと同様、Web系開発でよく使われています。

データ分析や機械学習など、AI系のライブラリが豊富に備わっている点が大きな特徴です。

※ライブラリとは、汎用性・利便性の高いプログラムを利用しやすいよう部品化したもの。

習得難易度は、PHPやRubyと同じ、もしくは若干高いです。

C言語(シー)

C言語は、AT&Tベル研究所(エーティー・アンド・ティー・ベル研究所)で開発された言語です。

1972年にリリースされました。

汎用性の高い言語で、Web系に限らず、OS、業務システム、組み込みシステムなど、幅広い分野で使われています。

メモリ管理やハードウェア制御が行える点、および実行速度が高速である点が大きな特徴です。

習得難易度は比較的高めで、PHP・Ruby・Pythonと比べれば格段に難しいです。

C++(シープラスプラス)

C++は、AT&Tベル研究所で、C言語の後継言語として開発された言語です。

C言語がリリースされてから11年後の1983年にリリースされました。

C言語の仕様を継承しながらも、C言語にはないオブジェクト指向を取り入れており、効率的に開発を進めることができます。

※オブジェクト指向とは、互い関連するデータと処理を「オブジェクト」と呼ばれるまとまりとして定義し、そのオブジェクト単位でプログラムを組んでいく手法のこと

Java(ジャバ)

Javaは、アメリカのSun Microsystems(サン・マイクロシステムズ)社によって開発された言語です。

1995年にリリースされました。

※Sun Microsystems社は、2010年にアメリカのOracle(オラクル)社に吸収されている

汎用性の高い言語で、Web系に限らず、業務システム、パソコンのデスクトップアプリケーション、家庭用ゲームなど、幅広い分野で使われています。

実行するOSやハードウェアによって実行内容に差異が出ない仕様である点が大きな特徴です。

習得難易度は、C++と同じ、もしくは若干低いです。

サーバーサイド言語として最近注目されている言語

続いて、サーバーサイド言語として、最近注目度が上がっているプログラミング言語を2つ紹介します。

Go(ゴー)

Goは、アメリカのGoogle社によって開発された言語です。

2009年にリリースされました。

IT技術の進化に伴って生じてきた既存言語の諸問題の改善を目的に開発されています。

汎用性の高い言語で、Web系で使われることも多いですが、クラウドやIoT、ドローンといった先端分野でもよく使われています。

実行速度が非常に高速である点が大きな特徴です。

習得難易度は、比較的高めですが、C++やJavaよりは簡単です。

Scala(スカラ)

Scalaは、スイス連邦工科大学のマーティン・オーダスキー教授によって開発された言語です。

2003年にリリースされました。

Javaを意識して開発された言語で、Javaで書かれたコードと互換性がある、Javaのライブラリをほぼそのまま使用できるといった特徴があります。

そして、コード量が少ない点が最も大きな特徴で、Javaと比べて半分ほどにまで減らすことも可能です。

習得難易度は、Javaを発展させたような言語であるため、比較的高めです。

サーバーサイド言語ではないが押さえておきたい言語

サーバーサイド言語として、よく用いられている言語と最近注目されている言語を紹介しました。

サーバーサイド開発では、サーバーサイド言語以外にも押さえておきたい言語があります。

それは、フロントエンド言語です。

フロントエンド言語への理解があると、フロントエンドチームとの連携がスムーズになります。

ここで、フロントエンド言語として押さえておきたい言語を3つ紹介します。

HTML(エイチティーエムエル)

HTMLは、スイスにある欧州原子核研究機構(Conseil Europeen pour la Recherche Nucleaire)により開発された言語です。

1989年にリリースされました。

文字の色や大きさなどWebページの基本要素を設定する上で使用します。

CSS(シーエスエス)

CSSは、HTMLと同じく、欧州原子核研究機構により開発された言語です。

HTMLがリリースされてから5年後の1994年にリリースされました。

Webページのデザインやスタイルを設定する上で使用します。

JavaScript(ジャバスクリプト)

JavaScriptは、アメリカのNetscape Communications(ネットスケープ・コミュニケーションズ)社により開発された言語です。

1995年にリリースされました。

Webページの動的な仕組みを実装する上で使用します。

サーバーサイド言語のトレンド

さまざまなサーバーサイド言語を紹介してきましたが、トレンドはどうなっているのでしょうか。

ソフトウェア品質の評価を専門とする企業、オランダのTIOBE Software社が、月次で発表する人気プログラミング言語ランキング「TIOBE Index」では、次のようなランキングになっています。

順位言語名
1Python
2C言語
3C++
4Java
5PHP
6Go
7Ruby
8Scala

※2023年6月時点
※本記事で紹介したサーバーサイド言語のみのランキング

TIOBE Indexでは、GoogleやWikipedia、YouTubeなど、25種類の主要検索エンジンの検索結果に基づき、プログラミング言語の人気ランキングを算出しています。

ランキング上位の言語は、注目度や将来性が高いと考えられます。

ぜひ参考にしてください。

サーバーサイド言語の選び方

さまざまなサーバーサイド言語がある中、自分としてはどれを学習すべきなのか、迷ってしまうこともあるかと思います。

ここでは、学習すべき言語の選び方を紹介します。

学習難易度は低いか

まず、学習難易度を考慮することです。

基本的には、学習難易度が低い言語を選ぶとよいでしょう。

学習難易度が低い言語とは、たとえば次のような言語のことです。

  • 仕様や文法がシンプル
  • インターネット上に多くの情報が存在する
  • 気軽に質問できる上級者が近くにいる

求人数は多いか

学習難易度に加えて、求人数も考慮しましょう。

就職・転職サイトで、各言語をキーワードに検索をかけてみることで、各言語の求人数が分かります。

基本的には、求人数の多い言語がベターです。

なお、就職・転職サイトによって偏りのある可能性もありますので、いくつかの就職・転職サイトでチェックするとよいでしょう。

汎用性は高いか

Web系開発だけでなく、幅広い分野の開発に携わりたい場合は、汎用性の高さも考慮しましょう。

サーバーサイド言語選びで迷った場合はPHPがおすすめ

学習すべき言語の選び方を紹介しましたが、それでも迷ってしまう場合もあるかと思います。

その場合は、PHPをおすすめいたします。

PHPは、仕様や文法が簡単ですし、日本語情報も多いため、学習がしやすいです。

また、求人数としても、広く普及している言語であるため新規案件・改修案件ともに多いです。

汎用性に関しては、Web系開発に特化した言語であるため特に高いわけではありませんが、言語というものは、概念を一通り理解してしまえば他の言語に横展開することができます。

まずWeb系開発に取り組みたいのであれば、PHPをおすすめいたします。

サーバーサイド言語の学習方法

最後に、サーバーサイド言語の学習方法を4つご紹介します。

書籍を活用する

最も手軽なのが、書籍を活用して学習する方法です。

どこでも学習できますし、コストを抑えやすいです。

学習サイトを活用する

書籍の次に手軽と言えるのが、学習サイトを活用して学習する方法です。

スマホやタブレット端末があればどこでも学習できますし、学習の進捗管理もできて便利です。

プログラミングスクールに通う

授業料や交通費など費用はかかりますが、プログラミングスクールに通いながら学習する方法もあります。

不明な点があれば質問できるので、短期間でステップアップしていけるでしょう。

知識ゼロから学習するのであれば「活学ITスクール」がおすすめです。

プログラミング学習のハードルをとことん下げた、アニメーション学習で未経験者でも理解度100%と高い水準となっています。

コミュニティに入る

コミュニティに入って学習する方法もあります。

カフェやレンタルスペースなどでお茶会・勉強会を行うオフラインのコミュニティもありますし、FacebookなどSNSを活用したオンラインのコミュニティもあります。

共通の目標を持つ仲間を作りたい場合に適した方法です。

まとめ

この記事では、サーバーサイド言語の代表例や学習方法などを紹介しました。

サーバーサイド言語とは、Webサイト・Webアプリケーションのサーバー側の開発で使われているプログラミング言語のことです。

サーバーサイド開発は、これからも需要が増えていくと考えられますので、興味のある方は、仕事内容を調べてみたり、サーバーサイド言語に触れてみたりするとよいでしょう。

未経験からWeb系エンジニアを目指す上で、本記事で紹介した内容が参考になれば幸いです。

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