データサイエンティストになるためには、統計学や機械学習、プログラミングなど、幅広い知識が必要になります。
そのため、スクールや講座に通って、スキルを身につけていきたいと考える人もいるのではないでしょうか。
この記事では、データサイエンティストの学習ができるスクールを紹介します。
スクールの選び方や注意点なども解説するので、この記事を参考にして自分に合ったスクールや講座を選んでみてください。
データサイエンティストとは?
データサイエンティストは、大量のデータから価値ある情報を引き出し、ビジネスや研究の意思決定に活用する専門家です。
統計学・情報科学・コンピュータサイエンスの知識を駆使し、データを収集・整理・分析します。
データから抽出した情報をビジネスの課題解決に活かす重要な職業のため、プログラミングや統計学などのスキルだけでなく、ビジネスやマーケティングの知識も必要になります。
データサイエンティストに必要なスキル
データサイエンティストに必要なスキルは、以下の通りです。
プログラミング言語の知識
データの収集や分析、視覚化などを行うためには、PythonやRといったプログラミング言語を利用するため、プログラミングの基本的な知識が必要になります。
ビッグデータ・情報処理の知識
大量のデータを効率よく収集し、有用な情報のみを抽出するためには、データベースの操作方法やデータ処理に必要なシステムの知識が必要です。
統計・データ分析の知識
取得したデータの傾向やパターンを理解して、商品開発やマーケティングに活かすため、統計やデータ分析の基礎的な知識を身につけておく必要があります。
データサイエンティストの学習ができるスクール18選
データサイエンティストの学習ができるスクールは、以下の通りです。
キカガク
キカガクは、Pythonや機械学習を動画で学べるオンラインスクールです。
動画で学んだ後には確認テストを行うため、座学だけでは身につかない実践的なスキルも習得できます。
DMM WEBCAMP
DMM WEBCAMPは、DMM.comのグループ会社である株式会社インフラトップが運営するオンラインスクールです。
データサイエンスコースでは、統計学やアルゴリズムなどの基本的な学習に加えて、Pythonを使ったデータ解析を行うため、実際に手を動かして学習したい人におすすめのスクールといえます。
Aidemy
Aidemyは、AIスキルを身につけるためのオンラインスクールです。
無料で始められるFreeプランから、10名以上の法人が利用できるBusinessプランまであるため、幅広い人が利用できるという特徴があります。
TECH CAMP
TECH CAMPは、未経験者がエンジニアとして転職するためのオンラインスクールです。
プログラミング初心者でも挫折しないような丁寧なサポートがあり、30代以上の利用者も約3割と多いため、エンジニアへの転職を考えている社会人は使ってみるのがよいでしょう。
インターネット・アカデミー
インターネット・アカデミーは、Webやマーケティング、ITなどの分野を、対面・オンラインの両方で学べるスクールです。
データサイエンティストになりたい人はPython講座で、直接講師に質問することで、オンラインサービスよりも効果的にスキルを身につけられるでしょう。
CodeCamp
CodeCampは、多くのプログラミング言語やフレームワークを学べるオンラインスクールです。
大手IT企業の研究にも利用されているため、実務で役立つスキルが身につきやすいのが特徴です。
TechAcademy(テックアカデミー)
TechAcademy(テックアカデミー)は、現役エンジニアの講師から直接学べるオンラインスクールです。
データサイエンスコースでは、Pythonを使ったデータ分析の講義が受講でき、パーソナルメンターが学習をサポートしてくれるため、初心者でも挫折することなくスキルを身につけられるでしょう。
datamix(データミックス)
datamix(データミックス)は、通学・オンラインの両方で学べる、データサイエンスに特化したオンラインスクールです。
大手企業でデータ分析の経験がある人や、データサイエンス関連のコンサルティングをしてきた人など、現役のデータサイエンティストから実践的な知識を教えてもらえるのが特徴です。
TECH I.S.(テックアイエス)
TECH I.S.(テックアイエス)は、完全初心者がデータサイエンスとプログラミングのスキルを習得できる、対面・オンラインの両方で学べるスクールです。
データサイエンスコースでは、週2回の個別面談で質問ができたり、転職や就職のためのキャリアサポート期間があったりするため、これからデータサイエンティストの勉強を始める初学者におすすめのスクールといえます。
Winスクール
Winスクールは、Webデザインや動画編集、AIなどが学べる、年間17,000人が受講するプログラミングスクールです。
Python&AIデータアナリストコースでは、Pythonを基礎から学べるため、1からプログラミングを勉強したい人に適したスクールといえるでしょう。
Data Science Academy(データサイエンスアカデミー)
Data Science Academy(データサイエンスアカデミー)は、実際の業務事例をもとにデータ分析を学習できるスクールです。
土曜日には教室でグループディスカッションを行ったり、オンラインでマンツーマンのサポートが受けられたりするため、1人で学習するのが苦手な人におすすめです。
SAMURAI ENGINEER(侍エンジニア)
SAMURAI ENGINEER(侍エンジニア)は、マンツーマンでAIが学べるオンラインスクールです。
キャリアアドバイザーが転職の手厚いサポートをしてくれるため、94.1%という高い転職率を実現しています。
東大データサイエンススクール
東大データサイエンススクールは、東大の講師に直接指導してもらえるオンラインスクールです。
東大で活躍しているデータ分析の専門家の授業を受けられるため、専門的で最先端のスキルを身につけたい人におすすめのスクールといえます。
DPro
DProは、データサイエンスが学べる月額制のオンラインスクールです。
卒業生や受講生のコミュニティが用意されており、悩みや学習のコツ、転職相談を行えるのが特徴です。
.Pro(ドットプロ)
.Pro(ドットプロ)は、Pythonを扱うAI人材を育てるための対面型スクールです。
対面のみで講座を行うため、講師にわからない場所をすぐに質問でき、受講者と切磋琢磨しながらスキルアップできるというメリットがあります。
データラーニングスクール
データラーニングスクールは、データサイエンスを体系的に学べるオンラインスクールです。
基礎的な知識を身につけられるのはもちろん、ポートフォリオ作成やキャリア面談などのサポートが充実しているため、スムーズに転職したい人におすすめです。
デイトラ
デイトラは、TwitterやYouTubeの分析プログラムや、株価予想プログラムなどを作成しながらPythonが学べるオンラインスクールです。
実践重視で学べるため、基本的な知識があって実務経験を積んでいきたい人におすすめのスクールといえます。
スタビジアカデミー(スタアカ)
スタビジアカデミーは、Python・機械学習・統計学など、データサイエンティストになるために必要なスキルを網羅しているオンラインスクールです。
ウォルマートの実データを用いて需要予測をしたり、Google ColabでPythonを使って野球の投球分析をしたりと、実務に即した内容になっています。
他のオンラインスクールよりも安価な約10万円で受講できるため、できるだけ低価格で勉強を始めたい学生や主婦におすすめです。
データサイエンティストの学習ができるスクールの選び方
データサイエンティストの学習ができるスクールは数多くあるため、選ぶ際には以下のポイントを押さえておきましょう。
必要なスキルを身につけられるか
データサイエンティストになるためには、プログラミング(PythonやR)・統計学・データ分析・機械学習など、多くのスキルが求められるため、幅広くスキルが身につけられるスクールを選ぶのがおすすめです。
教育訓練給付制度の対象になっているか
教育訓練給付制度は、職業訓練を受けることで新たなスキルを習得し、キャリアアップを図る労働者を支援するための制度です。
この制度が適用されるとスクールの受講料が最大70%補助されます。
オンラインでも受講できるか
完全オンラインで受講するスクールと、通学して講師に直接教わるスクールの2種類があります。
生活や学習のスタイル、金額などを比較・検討して、自分に合った授業形式を選びましょう。
平日の夜や休日にも受講できるか
仕事や学校終わりに受講したい人は、平日の夜や休日にも受講できるかを確認しておきましょう。
仕事や学校が忙しくて通学形式のスクールに通えない人は、好きな時に勉強できる完全オンラインのスクールを選ぶのがおすすめです。
分割払いができるか
スクールの受講は数十万円程度の費用がかかるため、金銭的な余裕がない人は、分割払いで1回当たりの支出を減らしましょう。
卒業生の就職・転職実績をみられるか
手厚いサポートをうたっているスクールは多いですが、実際に就職・転職しているかを確認することが重要です。
年齢・エンジニア歴・就職先の企業名や部署名など、ホームページで就職や転職の実績が明確に記載されているスクールは、実際に就職・転職できる可能性が高いでしょう。
就職や転職のサポートが手厚いか
ポートフォリオの作成や面接練習、キャリア相談など、スクールによって就職・転職サポートの内容が異なるので、自分が希望しているサポートを実施しているスクールを選ぶことが大切です。
データサイエンティストのスクール選びの注意点
データサイエンティストのスクール選びの注意点は、以下の通りです。
勉強の目的を明確にする
データサイエンティストには、統計学や機械学習、プログラミングなどの幅広い知識が必要になるため、全てを1から学ぶのか、会社で使うスキルだけを学ぶのかを考えておきましょう。
説明会・無料体験を受ける
入学後にギャップを感じて挫折するのを防ぐために、説明会や無料体験を受けておくのがおすすめです。
継続できる費用かを確認しておく
スクールに通うためには数十万円必要になるため、お金に余裕がない人は、比較的安価な完全オンラインスクールや、無料で始められる独学から始めてみましょう。
データサイエンスが学べる社会人向け大学院・通信大学
データサイエンスが学べる社会人向け大学院・通信大学は、以下の通りです。
滋賀大学
滋賀大学データサイエンス学部データサイエンス研究科は、情報学や統計学の研究家や、企業でデータサイエンスを扱ってきた実務経験者から、最先端のスキルを学べます。
武蔵野大学
武蔵野大学データサイエンス研究科では、オンラインでは学べない実習や調査、フィールドワークでデータサイエンスのスキルを身につけられます。
横浜市立大学
横浜市立大学データサイエンス学部データサイエンス学科は、文系の学生が理系の学生と共に数学やプログラミングを学べる分離融合型の学部なので、文系学部に進みたい人におすすめの大学です。
東京通信大学
東京通信大学は、統計学やプログラミングを学べる大学で、卒業と同時に「社会調査士」の資格が取得できるという特徴があります。
サイバー大学
ソフトバンクグループが運営するサイバー大学では、データサイエンスの学習を完全オンラインで完結できます。
データサイエンティストのスクールに入ったほうがいい人の特徴
データサイエンティストのスクールに入ったほうがいい人の特徴は、以下の通りです。
独学で勉強を進めている
独学で勉強を始めている人は、スクールに入ってから「データサイエンスが想像と違った」と感じないため、スクールで意識高くスキルアップし続けられるでしょう。
講師に質問しながらスキルを伸ばしたい
講師に直接質問できるのがスクールに通う大きなメリットなので、積極的に質問してスキルアップしていける人の方がスクールに向いています。
周りの学生と切磋琢磨しながら学習したい
スクールは独学とは違い、他の学生と一緒に学習していけるため、相談したり質問したり、切磋琢磨しながら進めていきたい人に向いています。
データサイエンティストの勉強に最適な資格
データサイエンティストの勉強に最適な資格は、以下の通りです。
応用情報技術者試験
高度AI人材の育成を目的として作られた応用情報技術者試験は、基本的なITの知識を身につけたエンジニアにおすすめの国家資格です。
データサイエンティスト検定
データサイエンティスト検定は、データサイエンス初学者に向けられた資格なので、スクールで勉強しながら取得することも可能です。
オープンソースデータベース技術者認定資格
データベースシステムの設計・開発・導入・運用をしたいと考えている人は、オープンソースデータベース技術者認定資格でデータベースの知識を体系的に学ぶのがおすすめです。
統計検定
統計検定は統計に関する知識を確認する試験で、4級から1級まであるため、順番に取得していくことでデータサイエンティストに必要な統計学のスキルを効率的に学習できるでしょう。
オラクルマスター
オラクルマスターは、オラクルデータベースを扱うことに特化した資格なので、実際に社内で必要になった時に取得するのがおすすめです。
データベーススペシャリスト試験
データベーススペシャリスト試験は、データベースの設計・管理に関する難関国家資格なので、取得すると就職や転職で有利に働くでしょう。
G検定・E検定
G検定はAIを活用するスキルを証明する資格で、E検定はAIを開発するためのスキルを証明する資格です。
学習の目的に応じて取得してみてください。
Python3エンジニア認定基礎試験
Python3エンジニア認定基礎試験は、Pythonの正しい情報を扱える人材を増やす目的で作られた資格なので、これからPythonの勉強を始める人に向いています。
画像処理エンジニア検定
画像処理エンジニア検定は、画像処理システムの開発や設計に必要なスキルを習得するための資格で、ベーシックとエキスパートの2種類のレベルがあるため、自分のレベルに応じて勉強を進められるのが特徴です。
AWS認定ソリューションアーキテクト
AWS認定ソリューションアーキテクトは、AWS(アマゾンウェブサービス)のスキルを評価する資格なので、AWSのツールを半年以上使ってきた人が受験するのがよいでしょう。
まとめ
この記事では、データサイエンティストの学習ができるスクールと、スクールの選び方を紹介しました。
実際にデータサイエンスの業務を行ってきた専門家に教わることで、効率よくプログラミングや統計学のスキルが身につけられます。
スクールに通うためには数万円〜数十万円の費用がかかるため、選び方や向いている人の特徴を参考にして、自分に合った勉強方法を考えてみてください。