「プログラマーになるにはどんなスキルが必要なの?」
「プログラマーからはどんなキャリアパスが目指せるの?」
未経験からプログラマーを目指している方の中には、このような疑問のある方も多いでしょう。
本記事では、プログラマーになる方法やおすすめの資格について解説します。
プログラマーからのキャリアパスについても解説するので、未経験からの転職を目指している方はぜひ参考にしてみてください。
なお、未経験からプログラマーへの転職を目指すなら、まずはプログラミングの技術習得をおすすめします。
活学ITスクールでは、プログラミングの知識やネットワークの技術を習得できるカリキュラムをご用意しています。
文字や口頭ではわかりにくい学習も、アニメーション動画を用いてわかりやすく解説しているのが特徴です。転職サポートも受けられるので、ぜひご活用ください。
未経験からプログラマーになるには?
未経験からプログラマーになるには、以下の手順が必要です。
- 目指すプログラマー像を決める
- スキルを習得する
- 転職・就職活動をする
プログラマーを目指すための手順3つについて、解説します。
目指すプログラマー像を決める
まずは、自身が目指すプログラマー像を決めることが大切です。どのようなプログラマーを目指すべきかが定まっていないと、学ぶべき言語やスキルも定まりません。
たとえば、WebサイトのプログラムではJava・PHP・Rubyなどの言語が使われるのが一般的です。ゲームのプログラムではC++・スマホゲームではC#・AI(人工知能)の開発ではPythonなどが多く使われています。
具体的なプログラマー像がまだ定まっていない方は、汎用的なプログラミング言語を選んで学習をはじめ、その過程で業界を絞っていくとよいでしょう。
スキルを習得する
一定のスキルを身につけておくことで、より採用されやすくなるため、必要なスキルを習得しておくことが大切です。
具体的には、プログラミング言語の基本的な文法や、プログラム全般に共通するデータ構造、アルゴリズムについて理解しておきましょう。
プログラムの実行環境の構築や、エディターをはじめとする開発ツールの使い方も覚えておきたいところです。
プログラマーは、システム開発の一部分を担当するエンジニアであり、IT全般についてのスキルも欠かせません。
プログラムについての知識だけでなく、システム開発全体についての知識があれば、キャリアパスが広がると期待できます。
転職・就職活動をする
スキルの習得と並行して、転職・就職活動を進めると効率的です。
IT人材は不足傾向にあるため、未経験者を受け入れる企業が増えつつあります。社内研修制度が充実している企業もあり、未経験からでも比較的目指しやすい傾向です。
プログラミングやITのスキルだけでなく、コミュニケーション能力やビジネススキルなども評価の対象になります。応募する際には、自己分析をしっかり行ったうえで、自分の強みや経験をアピールできるように準備しておくとよいでしょう。
プログラマーとは
プログラマーについて、以下の4つの観点で解説します。
- 仕事内容
- プログラマーの種類
- エンジニアとの違い
- 年収相場
4つの観点をふまえて、プログラマーがどのようなエンジニアなのか把握しておきましょう。
仕事内容
プログラマーは、プログラミングを通してシステムやアプリケーション開発・保守を行うエンジニアです。
プログラム言語を用いてプログラムを作成するのが基本的な仕事内容となりますが、テストを担当することもあります。仕様書に従ってコードを書き、システムに必要な機能を実装していきます。
プログラマーの働き方は、企業や案件によって異なることが多いです。たとえば、リモートワークやフレックスタイム制を導入している企業も多く、エンジニアの中では比較的自由な働き方を選びやすいでしょう。
スキルさえあれば、働き方を選択しやすい業界といえます。
プログラマーの種類
プログラマーにはさまざまな種類があり、開発するものによって呼び名が分けられるのが一般的です。
プログラマーには主に、以下のような種類があります。
種類 | 内容 |
---|---|
Webプログラマー | WebサイトまたはWebサービスのシステム開発を行う |
アプリケーションプログラマー | パソコンやスマートフォンにインストールして利用するソフト・アプリの開発を行う |
ゲームプログラマー | ゲーム開発のプログラミング部分を担当する |
組込みシステムプログラマー | 家電製品や電子機器などを制御するための開発を行う |
汎用系システムプログラマー | 金融機関の顧客データベースや給与管理システムなど、大規模なシステム開発を行う |
通信系プログラマー | ネットワークに特化したシステムの開発・クラウド型サービスの開発を行う |
プログラマーの種類によって、需要の高い言語や必要なスキルにも違いがあります。プログラマーを目指す方は、自分がどのようなプログラマーになりたいのかを考えることから始めるとよいでしょう。
エンジニアとの違い
混同されやすいプログラマーとエンジニアには、以下のような違いがあります。
プログラマー | プログラミングを担当する |
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エンジニア | プログラマーを含む、IT知識をもつ技術者の総称 |
エンジニアは、専門分野によってさまざまな職種があります。一般的に知られているエンジニア職にシステムエンジニア(SE)があり、主にシステム開発で根幹を担う上流工程とよばれる工程を担当します。
プログラマーは、エンジニアの作成した設計書にもとづき、コーディングする仕事です。主に、コーディングやテストのような下流工程を担います。
それぞれの違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。
年収相場
プログラマーの年収は、スキルや企業によって大きく異なります。
国税庁の調査による日本の平均年収は458万円(令和4年)、厚生労働省が発表するプログラマーの平均年収は約560万円(令和5年)です。
平均年収は比較的高めですが、経験が浅いうちは年収約420万円と日本の平均年収より低い傾向にあります。
高年収を狙うためには、経験を積んでスキルアップすることが必要です。
参照:国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」
参照:厚生労働省 職業情報提供サイトjobtag「プログラマー」
未経験からプログラマーになるのはきつい?
未経験者がプログラマーになるのがきついといわれるのは、以下のような理由が考えられます。
- 長時間のデスクワークで疲労がたまりやすい
- 常に学び続ける必要がある
- コミュニケーションに苦労する
前職がデスクワークではない場合、長時間座り続ける仕事に慣れるまでは大変と感じる可能性があります。
急速に進化するIT業界で生き抜くためには学習し続けることも必要です。加えて、周囲と円滑に作業を進められるコミュニケーション能力も求められます。
エンジニアの中では未経験からでも転職しやすいとはいえ、転職の際には年齢も考慮されます。きちんと準備したうえで、できるだけ早く動くことが大切です。
プログラマーに向いている人の特徴
プログラマー向きの人の特徴は、主に以下の3つです。
- 論理的思考ができる
- コミュニケーション能力がある
- 向上心がある
3つの特徴について、解説します。
論理的思考ができる
物事を順序だてて体系的に整理し、筋道を立てる論理的思考ができる人は、プログラマーに向いています。プログラマーには、データや事実にもとづく合理的な判断が必要となるためです。
複雑な問題を論理的に分析できる能力が求められるでしょう。
コミュニケーション能力がある
システムエンジニアやプロジェクトチームのメンバーと連携しながら作業を進めるため、コミュニケーション能力も重要です。
一人で作業する場面もありますが、基本的にはチームで開発を行うため周囲との円滑なやり取りが不可欠になります。与えられた指示を正確に理解し、相手と意思疎通できる協調性が求められます。
向上心がある
常にスキルアップを目指して行動できるような向上心がある人も、プログラマー向きといえます。
IT業界は進化し続けているため、最新の情報や技術を取り込んで吸収しなければなりません。
要望に応えられるように常にアンテナを張り、最新技術の動向をキャッチする向上心をもち続けることが大切です。
プログラマーにおすすめの資格
プログラマーにおすすめの資格として、以下が挙げられます。
- 基本情報技術者試験
- Oracle Master Bronze DBA 2019
- Python 3 エンジニア認定基礎試験
それぞれの特徴を、詳しく解説します。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、IPAが認定している情報処理技術者試験の一つです。コンピュータやネットワーク、データベースのような、ITに関する基本的な知識や技術についての理解が問われます。
IT関連の業種に就いている方や、未経験からITエンジニアを目指す方を対象とした資格です。試験に合格することで、IT関連の基礎知識とスキルを証明できます。
受験料(税込) | 7,500円(※2024年時点) |
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合格ライン | 各科目の評価点が基準点(600点)以上の場合に合格 |
公式サイト | IPA 情報処理推進機構 |
Oracle Master Bronze DBA 2019
Oracle Master Bronze DBA 2019は、データベース製品の大手ベンダーである日本オラクル社が運営するITエンジニア向けの資格です。
世界でも上位のシェアを誇るデータベース管理システム、オラクルデータベースに関する基礎知識を問われます。データベースはITシステムに欠かせない要素のため、スキルがあれば活躍の場を広げられます。
Oracle Masterのグレードは、簡単な方から順に「Bronze」「Silver」「Gold」「Platina」の4つです。レベルに合わせて、まずはBronzeから受けるとよいでしょう。
受験料(税込) | 3万4,300円(※2024年時点) |
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合格ライン | 65%(出題数70問) |
公式サイト | Oracle University Japan |
Python 3 エンジニア認定基礎試験
Python 3 エンジニア認定基礎試験は、AIや機械学習など成長分野で用いられるPythonの文法基礎の知識を認定する試験です。
話題のAI(人工知能)開発にもよく使われるPythonの文法基礎の知識を認定する資格で、さらなる需要の拡大が期待できます。
なお、経済産業省が定める個人指標ITスキル標準(ITSS)にも登録されています。
受験料(税込) | 一般:1万1,000円・学割:5,500円(※2024年時点) |
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合格ライン | 70% |
公式サイト | PythonED |
プログラマーになるための方法
プログラマーになる方法として、以下の3つが挙げられます。
- 独学でスキルを身につける
- スクールを受講する
- 転職エージェントを活用する
効率的にプログラマーを目指すために、チェックしておきましょう。
独学でスキルを身につける
働きながらプログラマーを目指すなら、スキマ時間を活用して独学でスキルを身につけるのも一つの手です。
書籍やWebサイトを使った独学のメリットは、コストをおさえて自分のペースで勉強できる点です。書籍をそろえるのにも数千円程度しかかからず、無料で一定のスキルを学習できるWebサイトを使う方法もあります。
空いた時間を使って学習できるため、勉強時間を確保するのが難しい方にも適しています。
一方で、わからないことがあっても自分の力で解決しなければならないため、学習効率が低く挫折しやすい点がネックです。
スクールを受講する
ある程度の費用を覚悟のうえ、スクールを受講するのも有効です。カリキュラムに沿って勉強することで、効率的に学習を進められます。
不明点や学習に関する悩みがあっても、すぐに質問できるため挫折しにくく、モチベーションを保ちやすいのがメリットです。
スクールによって異なるものの、数十万円の受講料がかかってしまう場合もあるため、負担に感じないよう事前に確認しておきましょう。
転職エージェントを活用する
未経験からプログラマーを目指すなら、転職エージェントを活用するとより効率的に転職先を見つけられます。
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プログラマーからのキャリアパス
プログラマーからのキャリアパスとして代表的なものは以下の3つです。
- システムエンジニア
- プロジェクトマネージャー
- インフラエンジニア
システムエンジニア
システムエンジニアは、プログラマーの代表的なキャリアパスの一つです。
プログラムの実装をはじめとする下流工程だけでなく、システムの要件定義や設計など、より高度な上流工程も担うエンジニアです。
システム開発に関する、より広い知識と豊富な経験が要求されます。
システムエンジニアについて、詳しくは以下の記事もご覧ください。
プロジェクトマネージャー
プロジェクトマネージャーも、プログラマーのキャリアパスとしてはメジャーな選択肢の一つです。
プロジェクトの進捗を管理したりメンバーをアサインしたり、プロジェクト全体の意思決定を担う役職です。さまざまな案件で経験を積むだけでなく、多くのエンジニアをまとめあげるマネジメントスキルも要求されます。
インフラエンジニア
プログラマーからインフラエンジニアも目指せます。
システム開発に関する知識があれば、サーバーエンジニアやデータベースエンジニアとして活躍できるチャンスはあるでしょう。
インフラエンジニアからプログラマーへのキャリアパスもおすすめ
インフラエンジニアからのキャリアパスも一つの手です。プログラミングスキルが必須ではないインフラエンジニアから、プログラマーへとキャリアチェンジする方もめずらしくありません。
プログラマーはプログラミングを学ぶ必要があり、とくに独学の場合は挫折しやすい職種です。
インフラエンジニアはインフラ分野の基礎スキルさえ習得できていれば、最初からプログラミングスキルがなくても十分に活躍できます。あとからプログラマーへキャリアチェンジするのはそれほど難しくありません。
未経験でIT業界を目指したいもののプログラミングには抵抗を感じる方は、まずインフラエンジニアからキャリアをスタートさせるのもよいでしょう。
もちろんインフラエンジニアになるためにも、相応の学習や準備が必要です。効率よく就活・転職を進めるには、スクールの受講や転職エージェントの活用が有効です。
下記ではインフラエンジニアスクールについて紹介していますので、インフラエンジニアに興味のある方はあわせてチェックしてみてください。
まとめ:未経験からプログラマーになるには転職エージェントの活用がベター
プログラマーになるには、目指すプログラマー像を決めてから、必要なスキルを習得することが必要です。
プログラミングスキルはもちろん、IT全般についての幅広い知識があれば、プログラマーとして転職しやすくなるでしょう。
経験を積みスキルアップできれば、キャリアパスとしてシステムエンジニアやプロジェクトマネージャー、インフラエンジニアも目指せます。
未経験からプログラマーへの転職を希望するなら、活学ITスクールをご活用ください。プログラミングやネットワークの基礎知識を学ぶことができます。
プログラマーのさらに先のキャリアであるエンジニアになるための技術も学べるので、ぜひ受講してみてください。