美容師は華やかで充実感のある職業である一方で、報酬が低かったり、拘束時間が長かったりすることも事実です。
そのような実態を目の当たりにし、理想とのギャップとの乖離から、嫌気が差してしまう方も多いかもしれません。
今回はそういった方々へ、再就職に向けて主張すべきポイント、注意点などをご紹介します。
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美容師から転職するのは難しい?
美容師からの転職は決して難しくなく、十分に実現可能です。
実際、株式会社リクルートの調査では、現役美容師の約4割の人が「離職経験がある」と回答しています。
また、そのうち約3割の人が美容師から美容業界以外の異業種への転職を成功させているのが現状です。
美容師は専門的なスキルを要する業界ではあるものの、他の業種でも役立つ能力を多数獲得しています。
自信を持って異業種にも挑戦できるといえるでしょう。
参照:株式会社リクルート「Press Release」
美容師からの転職を考える主な要因
美容師からの転職を考える人によくある理由は、以下の通りです。
- 労働時間に合わない収入額
- 立ったままのハードワークに疲れた
- 理想だった働き方が実現できない
- 人間関係がよくない
- 休日が友人と合わない
それぞれ具体的に解説します。
労働時間に合わない収入額
一つ目が、労働時間の割に合わない報酬額です。
たとえば「店舗の営業時間は決まっているものの、成人式シーズンなどでは早朝から開店する」などの場合です。
膨大な残業、ハードな内容をこなしているにもかかわらず、報酬が低いと辛く感じるでしょう。
立ったままのハードワークに疲れた
「立ったままの作業」は、想像以上に体が疲れます。
さらに髪を切るとき、中腰になったりかがむような体勢をとることも頻繁にあり、けっこうな体力仕事です。
他の業種を考える人の多くは、この激務に耐えられない方も多いです。
理想だった働き方が実現できない
入社時、自身がイメージしていた働き方とかけ離れていると精神が辛くなります。
たとえば「お客さんの髪を切っている自分」を想像していたのに、なかなかスタイリストに昇進できず、補助ばかり担当しているイメージです。
業界を問わず「理想と現実のギャップ」は、離職につながってしまいます。
人間関係がよくない
スタッフ同士の人間関係がわるく、現場の雰囲気がよくないケースです。
専門的な職業とのこともあってか、いわゆる「職人肌」の方が多い傾向にあります。
教育における言い方が荒く、ときに大声で怒鳴られる見習いもいることは事実です。
それに耐えてでもスタイリストとして成長する覚悟がないと、続けるのはなかなか難しいでしょう。
休日が友人と合わない
大半の店舗が平日休みであることも、離職の要因の一つです。
世の中が「お休みムード」に入っているタイミングの中、忙しい業務に耐えなければなりません。
美容師から異業種への転職を考える人におすすめの転職先
美容師としてのこれまでの経験が活きる転職先をいくつか紹介します。
- ネイルサロン・アイサロン
- 化粧品販売・営業
- ファッション・アパレル
- ブライダルスタッフ
- サービス・接客
- IT・インターネット
- 一般事務
自身が興味のあるものと照らし合わせながらご覧ください。
ネイルサロン・アイサロン
ネイルサロンおよびアイサロンは、能力を最大限に活かせる働き方です。
具体的には、以下のスキルをそのまま活かせます。
- 手先の器用さ
- 提案力
- 雑談力
もちろん求められる手先の動きやスキルは違うので、訓練による慣れは必要になります。
ただ未経験者や異業界の出身者に比べて、早く仕事を覚えられるでしょう。
化粧品販売・営業
化粧品の販売員や営業も、これまでの職業と同ジャンルという共通点があります。
お客さんの求めている潜在的なニーズを理解しており、汲み取る能力も長けているため、就職先として最適でしょう。
ただ「ものを売る」などの経験には乏しいため、自然な話術から購入に至るまでの誘導テクニックなどは勉強する必要があります。
ファッション・アパレル
ファッション・アパレル業界が最適である理由は、「見た目をよくする仕事」との観点で共通しているからです。
「お客様はこういう髪型なので、こういうファッションがお似合いです」など異なる視点から提案することもできるでしょう。
ブライダルスタッフ
ブライダルスタッフも、就職先として最適な選択肢の一つです。
「お客さんの話をしっかり聞き、適切な提案をするスキル」は、ブライダル従事者としても欲しい能力です。
ブライダルスタッフに必須なのは、新郎新婦の要望をしっかりヒアリングし、それを予算内で実現するための提案力です。
さらにこれまでの経歴を話したうえで、ヘアスタイルに関する提案などもできれば、より信頼感を得られるでしょう。
サービス・接客
「お客さんにリラックスしてもらうための話術」は、サービス業界従事者から見ても重宝されます。
いまやたくさんの業界が、手先の器用さのみならず、その話術力を欲しています。
IT・インターネット
美容師として培ったコミュニケーションスキルや対人能力は、IT業界でも非常に役立ちます。
とくに、クライアントとのやり取りやチームでの協力が求められる場面で強みとなるでしょう。
IT業界は未経験者を受け入れる体制が整っている企業も多く、未経験者でも入りやすい場合が多いです。
また、プログラミングスクールや転職エージェントを活用することで、必要なスキルを効率的に習得できます。
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一般事務
具体的に一般事務職で活かせるのは、その話術です。
一般事務職というと、黙々とPCを入力や伝票処理を行うイメージをもつ方も多いでしょう。
しかし実態としては、周りのスタッフとの意思疎通が必要不可欠となります。
美容師から異業種に転職することで得られる3つのメリット
美容師から異業種に転職することで得られるメリットは、主に以下の3つです。
- 労働環境を改善できる
- 収入の向上が期待できる
- キャリアアップが見込める
それぞれ具体的に解説します。
労働環境を改善できる
美容師は、長時間労働や不規則な勤務時間、休日が少ないなどの課題があります。
開店準備や閉店後の作業、さらには顧客対応に追われるため、1日の労働時間が10時間を超えることも珍しくありません。
また、予約状況に左右されるため休憩時間も確保しづらく、労働基準法で定められた休憩時間を取れないこともあるでしょう。
しかし、異業種に転職することで労働環境が改善される可能性があります。
たとえば、オフィスワークや定時制の職種に転職すれば、規則正しい勤務時間や休憩時間が確保可能です。
休日も増えれば、さらにワークライフバランスの向上が期待できるでしょう。
収入の向上が期待できる
美容師の収入は、経験や技術によって異なりますが、一般的には他の職種と比べて低い傾向があります。
厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」によると美容師の平均年収は約330万円です。
日本の平均年収が461万円であることを踏まえると、かなり低水準であることが伺えます。
しかし、異業種に転職すれば、収入アップが可能です。
とくに、専門性の高いスキルが必要な職種や給与水準が高い業界に転職することで、年収アップが実現する可能性が高まります。
ITエンジニアや営業職など、需要が高く報酬も高い職種に転職することで、前職よりも高い収入を獲得できるでしょう。
参照:job tag「美容師-職業詳細」
参照:国税庁「1 平均給与」
キャリアアップが見込める
美容師から異業種に転職することで、美容師として専門分野を極めること以外のキャリアアップも見込めます。
異業種に転職することで、新たなスキルや知識を身につける機会が増えるためです。
さらに、異業種に転職することで新たな人脈も形成できます。
転職先での新しい人脈を通じてさらにキャリアの幅を広げることもできるため、長期的なキャリアプランでも有利になるでしょう。
美容師からの転職で役立つ!アピールポイント・強み
面接でどんなことをアピールすべきか悩んでいる方はぜひ、以下で紹介することを取り入れてみてください。
- 実務で培った「手先の器用さ」
- 失敗が許されない環境下で得た「責任感の強さ」
- 信頼と満足感をつくる「雑談力」
- 顧客の潜在ニーズを形にする「提案力」
- ハードワークもこなす「心身の強靭さ」
実務で培った「手先の器用さ」
実務における「手先の器用さ」は、面接で差別化を図れる要素です。
美容師は「お客さんの髪の毛を切る」など失敗が許されない状況の中、自身の手先の器用さを頼りに手を動かします。
これらのスキルは、主張するに越したことはありません。
失敗が許されない環境下で得た「責任感の強さ」
実際の現場ではお客さんの髪を切るわけなので、もちろん失敗は許されません。
またお客さんはそのスタイリストを信頼し、店舗に足を運んでお金を払います。
その重圧に耐える力、そして期待に応えるだけの責任感の強さは、大きく他の人との差別化を図れるでしょう。
信頼と満足感をつくる「雑談力」
カット中の話術は、お客さんとの距離を縮めるうえ信頼を獲得することにもつながります。
また同時に、その場の緊張をほぐしリラックスにつながる効果もあります。
ビジネスで信頼を勝ち取るには、業務的な会話のみならず、いかに円滑に雑談ができるかが大事です。
顧客の潜在ニーズを形にする「提案力」
お客さんが抱えている潜在的なニーズを汲み取り、適切な提案を行う力は、ぜひアピールすべきでしょう。
適切な提案には、お客さんの話をしっかり聞き、困っていることや悩んでいることを瞬時に理解する能力が必須です。
ハードワークもこなす「心身の強靭さ」
一定の激務にも耐えられる心身の強さも、ぜひアピールしたい強みです。
座る時間が少なかったり、中途半端な姿勢を繰り返すため、身体を使う仕事にも広く適応できるでしょう。
すべての業種において基本となるのは、心身の強さです。
美容師からの転職を成功させるコツ
美容師からの転職を成功させたいなら、以下の5点に気をつけましょう。
- これまで鍛えた能力や技術を活かす
- 美容師の弱みを先回りでカバーする
- 「何がしたいか」より「どう生きたいか」を明らかにする
- 転職先の業界研究・企業研究を徹底する
- 転職エージェントを活用する
以下、それぞれ詳細に解説します。
これまで鍛えた能力や技術を活かす
関連性のないジャンルを選んでも構いませんが、
- 面接であまり有利にならない
- 入社後の必要知識の習得がたいへん
などのデメリットがあります。
それよりも手先の器用さや体力など、強みを駆使できる仕事内容ほど再就職は容易です。
美容師の弱みを先回りでカバーする
自身が思う「弱み」を先回りで開示し、それをフォローできる口実は考えておくといいでしょう。
ただ単に自分の「弱み」や「デメリット」を言っても、不利になるだけです。
もし弱みを聞かれたら、弱みを言うことによって自分が得をするよう仕組まなくてはなりません。
たとえば、
販売や営業に関する経験はないものの、いろんな方のカットを担当してきたため「お客さんの潜在ニーズを汲み取る能力」は人一倍長けています。
のようなものがベストです。
「何がしたいか」より「どう生きたいか」を明らかにする
「したいこと」を見つけるよりも、「これからの生き方」に着目することも、コツの一つといえます。
「何がしたいか」を一生懸命考えても、そうそう出てこないのが普通です。
そういう方は、「これからどんな生き方をしたいか」を考えてみてください。
たとえば、
- 「立ったままの激務は避け、身体を大切に生きたい」
- 「専門職からは離れたいけど、お客さんとの雑談がまったくないのは嫌」
など、理想の形はさまざまでしょう。
少しでも理想の生き方に近づけるよう、まずは「生き方」にフォーカスしてみてはいかがでしょうか。
転職先の業界研究・企業研究を徹底する
美容師からの転職を成功させたいなら、業界研究・企業研究は欠かせません。
新しい業界や企業の実態を把握することで、イメージと現実のギャップを減らせるためです。
実際、転職後の現実がイメージと違うことで、転職後すぐに退職してしまう人は少なくありません。
企業のホームページや求人サイトの詳細などを確認し、情報を収集しておきましょう。
また、業界や企業の特徴を理解することで、業界や企業がどのような人物を求めているのかも把握できます。
面接などでより具体的な自己アピール、志望理由の説明ができるようになるでしょう。
転職エージェントを活用する
美容師からの転職を成功させたいなら、転職エージェントを活用することも大切です。
専門のエージェントが転職活動に必要な手続きや、書類・面接対策などを徹底サポートしてくれます。
転職に無駄な時間を割くことなく、効率よく転職活動ができるでしょう。
転職エージェントを利用する際は、複数サービスを併用することがおすすめです。
主な理由に、以下の2つが挙げられます。
- そのプラットフォームでしか取り扱ってない「限定求人」がある
- プラットフォームごとに求人数や得意ジャンルが違う
より自分の理想の求人に出会いたいなら、より多くの求人情報に目をとおすことは、もはや必須です。
【美容師から転職】活用したいおすすめのエージェント
ここでは、他の業種へ挑戦するときに活用したいエージェントを紹介しています。
有意義な就職活動を行うため、ぜひ参考にしてください。
活学キャリア支援
活学キャリア支援は、業界知識ゼロからのスタートでも理解しやすい内容のIT教材が揃っています。
最短2日でIT業界での転職を目指せ、転職成功率が98.7%と高い水準であることが大きな特徴です。
専門スキルを手に入れ、この先も長く安定的に稼ぎたい方は、ぜひ一度相談してみてください。
マイナビエージェント
マイナビエージェントは、若い年代からの再就職に強みをもっているサービスです。
20〜30代の方々への就職活動サポートに定評があり、他の業種でも安心でしょう。
また利用者一人ひとりに専任するコンサルタントの質も良好で、総合的に満足度の高いサービスです。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは、全国規模の膨大な求人数が特徴のサービスです。
こちらを活用すれば、理想の求人に巡り合う可能性は高くなります。
提携企業の数が、他のサービスを大きく上回っているためです。
就職におけるサポート体勢も充実し、「転職支援実績」でもナンバーワンを獲得しています。
美容師から転職するときに気をつけたい点
美容師から転職する際は、以下の3点に気をつけることが大切です。
- やめたい理由と解消策をもう一度考える
- 美容師の悪い点ばかりに着目してないか見直す
- 美容師への再帰には時間がかかる
ナイーブな気持ちになっているときこそ、参考にしてみましょう。
やめたい理由と解消策をもう一度考える
「やめたい」と思う要因や、解決の術を考慮してみることです。
その要因をきちんと探し、「その問題はどうやったら解決できるか」を、冷静に考えてみましょう。
もしかしたら、やめずに済む手段が思いつくかもしれません。
美容師の悪い点ばかりに着目してないか見直す
美容師のわるい点ばかりに着目するのは、避けた方がいいでしょう。
後ろ向きな理由や動機で就職活動を行っても、満足する結果には繋がりにくいからです。
美容師でしか感じられないやりがいや充実感もたくさんあります。
メリットとデメリットを、俯瞰して把握するよう意識しましょう。
美容師への再帰には時間がかかる
「他の業種にうつって、うまくいかなかったら、また今の職種に戻ればいいや」などの考えをもっている方は注意が必要です。
理由としては、大きく以下のとおりです。
- 自身の手先の技術が衰える
- 最新機器や技術は進化する
- ヘアスタイルの流行り廃りが変化する
第一線で活躍するには、やはり実際にその業界に身を置き、実務に取り組んで変化をキャッチすることが必須です。
再帰は不可能ではありませんが、時間がかかることは覚えておきましょう。
美容師から異業種への転職に関連するQ&A
本章で紹介するのは、「他の業種へうつることにまつわる質問」です。
美容師の能力を活かせる職種はなんですか?
能力を活かしたいなら、以下の業種がいいでしょう。
- ネイルなどサロン関連
- 化粧品の営業や販売スタッフ
- アパレル・ファッション業
- ブライダル関連スタッフ
- IT業界・プログラマー
美容師から異業種に転職すれば収入は増えますか?
「他の業種にうつる=収入が増える」とは、考えないほうがいいでしょう。
選ぶ企業や業態によって、上がることもあれば下がることもあります。
年収を上げたい際は、強みや付加価値を全面に出し、面接で交渉してみましょう。
面接で美容師をやめた理由はなんて答えるのがいい?
「美容師を続けていても実現が不可能なこと」を、答えるようにしてください。
たとえばIT業界への転職であれば、
- 将来性の高い分野に身を置き、挑戦したい
- おなじ専門分野でも、手先より頭を使う仕事がしたい
などの理由があります。
美容師からの転職は30代でも可能?
30代でも美容師からの転職は十分に可能といえます。
美容師としての経験やスキルは、他の職種でも高く評価されるためです。
たとえば、美容師は接客を通じて以下の以下のスキルを保有しています。
- 顧客対応力
- 提案力
- 問題解決力
以上のような高いコミュニケーション能力は、接客業や営業職などで非常に役立ちます。
また、コミュニケーション能力があれば、マネジメントやプロジェクト管理なども可能です。
つまり、30代からでも、十分に自分のスキルや興味に合わせた新たなキャリアを築けるといえるでしょう。
まとめ:美容師の能力を存分に活かし転職を成功させよう!
「美容師は専門分野だし、他の業種に挑戦するのは難しいかも」と懸念を抱いてしまうのは当たり前です。
ただ美容業界にも「どの企業からも高い評価をもらえるポイント」が、数多く存在します。
自信をもって胸を張り、堂々と転職活動に挑戦するのが、成功の近道です。
美容師から異業種への転職を考えているなら、「活学キャリア支援」にお任せください。
IT技術の進化・普及に伴い需要が急増しているITエンジニアへの転職に向けて、徹底的なサポートを提供しています。
PCスキルゼロからでも転職可能な求人も紹介可能です。今よりキャリアアップや年収アップをしたいと考えている人は、ぜひ一度相談してみてください。