システムエンジニア(SE)の市場需要と将来性は?年収・働き方についてわかりやすく解説!

システムエンジニア(SE)の市場需要と将来性は?年収・働き方についてわかりやすく解説!

「システムエンジニアの需要と将来性は…?」

「システムエンジニアの年収や働き方について知りたい…」

「将来性のあるシステムエンジニアになるには、何が必要なんだろう?」

これからシステムエンジニアを目指したい人の中には、このような不安や疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、システムエンジニアの需要と将来性について解説します。

また、システムエンジニアとしての働く場合にはどのような働き方があるのか、システムエンジニアの中でも特に将来性の高い分野はどのような分野なのか、についても詳しく紹介していきます。

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目次

システムエンジニア(SE)の将来性が高い4つの理由

システムエンジニア(SE)の将来性が高い4つの理由

システムエンジニアの将来性は高く、今後も高い需要が見込まれる職業です。

理由として、主に以下の4つが挙げられます。

  • スマートフォンの普及によりWebサービスやアプリ制作の需要が高まっているから
  • 近年のDX推進に対してシステムエンジニアが不足しているから
  • システムエンジニアは売り手市場だから
  • 将来性が高いAIやIoTなど最新技術の進化による需要が増加しているから

それぞれ詳しく解説していきます。

スマートフォンの普及によりWebサービスやアプリ制作の需要が高まっているから

システムエンジニアの将来性が高いのは、スマートフォンの普及によりWebサービスやアプリ制作の需要が高まっているからです。

現在スマートフォンの普及がますます進んでおり、世帯での保有率は90%を超えています

個人の保有割合も77.3%と増加傾向にあるのが現状です。

また、近年のIT技術の発展に伴い、Webサービスやスマートフォンを活用するユーザーが大きく増加しています。

そのため、Webサービスやアプリ制作ができるシステムエンジニアの需要も高い傾向です。

日本だけでなく、海外でも同様の傾向になっており、システムエンジニアのスキルを高めることで将来的には海外で仕事できる可能性も広がっています。

参照:総務省「令和4年通信利用動向調査

近年のDX推進に対してシステムエンジニアが不足しているから

近年のDX推進に対してシステムエンジニアが不足していることも、システムエンジニアの将来性が高い理由の一つです。

近年、さまざまな企業でDX(デジタルトランスフォーメーション)が掲げられています。

DXとは、社内のあらゆる業務でIT技術をうまく活用していく取り組みで、業務効率化や生産性の向上などが期待されています。

DX需要によって、DXに携わるシステムエンジニアの需要が急激に高まっているのです。

システムエンジニアは売り手市場だから

現在、システムエンジニアは売り手市場であり、需要が高い一方でIT技術を扱えるシステムエンジニアが不足している問題があります。

具体的には、2030年時点で最大79万人のIT人材が不足すると予測されているのです。

売り手市場では就職活動や転職活動を行う場合に、売り手側が有利になります。

そのため、システムエンジニアで就職活動や転職活動を行うときは、入社後の年収や働き方について主導的に交渉できるメリットがあります。

参照:経済産業省「IT人材需給に関する調査

将来性が高いAIやIoTなど最新技術の進化による需要が増加しているから

将来性が高いAIやIoTなど最新技術の進化による需要が増加しているため、システムエンジニアの将来性は高いといえます。

システムエンジニアは、将来性が高い最先端の技術を扱う仕事です。

現状AI・機械学習・IoT・データサイエンスなどの領域が最先端技術とされており、今後も新しい領域が生み出され、発展していく可能性が高いです。

先端技術は学習コストの高さから希少価値が高く、絶対数も少ないため、需要は今後ますます高まり続けるでしょう。

システムエンジニア(SE)はなくなるからやめとけ?いらないと言われる理由

システムエンジニア(SE)はなくなるからやめとけ?いらないと言われる理由

システムエンジニアがいらないと言われる理由の一つに「システムエンジニアの仕事は、今後AIに取って代わられる」といった意見が挙げられます。

OpenAIのChatGPTの開発により、AIが自動でプログラミングを書けるようになり、システムエンジニアのプログラミングの仕事が減る可能性があります。

しかし、システムエンジニアが提供する価値は、プログラミングだけではありません

システムエンジニアが提供する大きな価値は、顧客からヒアリングした要件を基に最適なシステムやソフトを設計することです。

プログラミング自体は手段でしかないため、むしろAIにより業務が効率化されることで、今後さらにSEの生産性は上がると考えられます。

現状、AIはシステムエンジニアに求められるヒアリング力やコミュニケーション力をもっていないため、システムエンジニアの生み出す価値と代替するのは難しいでしょう。

システムエンジニア(SE)の平均年収は556万円

システムエンジニア(SE)の平均年収は556万円

システムエンジニアの平均年収は556万円で、IT業界の一般的な年収である480万円よりも若干高い水準となっています。

以下の表は、求人ボックス給料ナビが「システム・エンジニア」に関する基本情報をまとめたものです。

年代平均年収(万円)月収(万円)
20〜2433925.4
25~2944530.6
30~3453335.8
35~3957338.7
40~4462142.1
45~4965143.4
50~5466644.5
55~5965244.4

IT人材は需要が高く人材不足の業界です。

なかでも、システムエンジニアはIT全般において専門的な知識や能力が求められるため、高水準の年収になっています。

たびたびシステムエンジニアと比較される職業であるプログラマーは、平均年収が419万円です。

プログラマーの仕事はプログラミング開発に限定されています。システムエンジニアと比較すると業務範囲が狭いため、システムエンジニアに比べると平均年収は低い水準になっているのです。

参照:求人ボックス給料ナビ「システムエンジニアの仕事の年収・時給・給料

参照:求人ボックス給料ナビ「ブログラマーの仕事の年収・時給・給料

将来性が高いシステムエンジニア(SE)の働き方は?

将来性が高いシステムエンジニア(SE)の働き方は?

システムエンジニアの働き方は業務内容によって異なり、将来性が高い働き方、自分に合った働き方は人それぞれです。

また、同じシステムエンジニアでも、働き方は雇用元企業の事業の形態や内容によって大きく異なります

働き方の違いによって、関わるプロジェクトや経験できる業務内容が偏る可能性もあります。

システムエンジニアとして働く際は、今後のキャリアも見据えながら、働き方を理解した上で企業を選ぶのが重要です。

ここでは、代表的な働き方である以下の3つについて詳しく紹介します。

  • 自社開発SE
  • 社内エンジニア
  • フリーランス

それぞれ見ていきましょう。

自社開発SE

自社開発SEとは、クライアントに提供するための自社サービスのソフトウェアやアプリケーションを開発・保守・運用を仕事とするシステムエンジニアです。

社内で仕事するだけでなく、自社サービスを提供した側である外部のクライアント先へシステムを導入したり、クライアント先でのシステムの保守・運用に携わったりするケースもあります。

また、提供した自社サービスについての不明点をクライアントから問われることもあり、問い合わせ対応などのカスタマーエンジニアとしての側面もあります。

社内エンジニア

社内SEとは、社内のシステムの企画・設計・開発・運用を行う業種です。

社内の情報システム部門に所属するか、あるいは独立したIT担当者として社内のITシステムの運用全般を担当します。

社内SEの仕事内容は、情報システムの開発・導入から、企業の社内インフラやセキュリティの保守・管理・最適化まで、幅広いです。

社内で利用するITシステムが、規制を遵守しているかを確認し、ITシステムになんらかの不具合が生じたときにはトラブルシューティングを行い、問題を解決できる能力が必要です。

フリーランス

会社員としてシステムエンジニアの経験を多く積んだら、会社に属さずにフリーランスとして働く方法も考えられます。

フリーランスのシステムエンジニアは、自分自身で請ける仕事の取捨選択が可能です。

リモートワークなど柔軟な働き方ができるメリットもあります。

会社勤めのシステムエンジニアは、会社への出社が必要だったり受注する仕事を選べなかったりするため、近年はフリーランスのシステムエンジニアになる人が増えています。

将来性が高いシステムエンジニアが就職先に選ぶ企業

将来性が高いシステムエンジニアが就職先に選ぶ企業

将来性が高いシステムエンジニアが就職先に選ぶ企業は、主に以下の2つです。

  • SIer・SES
  • Web系企業

ここでは、上記の企業でのSEの役割や違いについて紹介します。

システムエンジニアが担うシステム開発は、関わる業界や領域によってさまざまな種類があります

担当業務が下流工程メインの場合もあるため、就職したい企業が行っている事業の下調べも大事です。

SIer・SES

SIerやSESとは、クライアントから受託したシステム開発や、クライアント先に常駐して開発・運用・保守を行うシステムエンジニアです。

SIerとSESの違いは、行う業務が元請けかそれ以外かという点で大きく違います。

SIerは主に1次請けである元請けが主流なのに対して、SESは3次請けや4次請けの場合もあります。

SIerやSESとして働く場合は、クライアントと共に仕事を進める必要があるので、技術的なスキルに加え、コミュニケーションスキルも重要です。

Web系企業

Web系企業は、ECサイトやWebアプリなど、自社サービスの開発を行う企業を指し、設計から開発まですべての工程に携わる場合が多いです。

上流工程から下流工程を順に実施していくSlerに対し、Web系企業では1つの機能を短い期間で反復的に実装していくのが特徴です。

また、SIerは安定した技術を採用することが多いですが、Web系では最新技術を積極的に取り入れています。

システムエンジニア(SE)の将来性がとくに高い分野

システムエンジニア(SE)の将来性がとくに高い分野

ここでは、システムエンジニアとして働く上で、とくに将来性が高い分野について以下の5つを紹介します。

  • クラウドサービス
  • AI・機械学習
  • 情報セキュリティ
  • モバイル機器
  • IoT

それぞれ見ていきましょう。

クラウドサービス

現在、IT業界ではクラウドサービスの活用が急激に進み、クラウドサービスを扱えるシステムエンジニアの需要が非常に高いです。

クラウドサービスは今後将来的にも活用される技術領域なので、クラウドサービスを扱えるだけでシステムエンジニアとしての価値が一気に高まります

クラウドサービスの代表的なサービスには、Amazonが提供しているAWSや、Google提供のGoogle Cloudがあります。

上記のサービスの需要は年々高まっているので、早いうちからスキルを身につけるのがおすすめです。

AI・機械学習

近年、AIや機械学習と呼ばれる技術分野が急速に発展しており、さまざまな業界で取り入れる企業が増えています。

今後もAIや機械学習は発展していくと予想されるので、AIや機械学習のスキルを習得することで、将来的に付加価値の高いシステムエンジニアになれるでしょう。

AIや機械学習の分野では、数学や数式を扱う場面があるため、数学関連の知識を身につける必要もありますが、学習することでAIや機械学習の技術を深く理解できます。

情報セキュリティ

近年、さまざまな企業が情報漏洩のリスクを懸念していることから、情報セキュリティに詳しいシステムエンジニアに関する需要が増え続けています。

Webサービスやアプリケーションを作ったり複雑なシステム構築を行ったりする上でも、情報セキュリティスキルは必要不可欠です。

情報セキュリティに関する資格としては「情報セキュリティマネジメント試験」や「情報処理安全確保支援士」が有名です。

資格勉強を通じて、情報セキュリティに関する網羅的な知識を得られるので、情報セキュリティに理解を深めたいシステムエンジニアの人は資格取得も目指してみましょう。

モバイル通信

スマートフォンで動作するためのシステム開発や、スマートフォンの通信を支える通信技術について理解のあるシステムエンジニアの需要も年々高まっています。

今ではスマートフォンは人々の生活に欠かせない生活必需品になりました。

日々の連絡手段としてだけでなく、仕事や娯楽、学習、健康管理など、生活をしていく上でさまざまなことができます。

今後も、モバイル通信の需要は高まっていく見込みがあるので、システムエンジニアとして働く上で、通信技術やスマートフォンのシステム開発について知見を深めていきましょう。

IoT

IoTとは、物がインターネットに接続されていることを示し、家にある家電ではロボット型の掃除機や、音声案内をしてくれる炊飯器や洗濯機などがIoT機器を指します。

また、Apple Watchなどのウェアラブル端末もIoTの一種です。

IoTは医療分野でも数多く活用されており、患者さんの心拍数や体温を計測したり、睡眠状態を可視化したりするなど、医療を手助けするツールとして活躍しています。

今後もIoTの傾向は続いていく可能性が高く、IoTに関する知見のあるシステムエンジニアは将来性が高いといえるでしょう。

将来性があるシステムエンジニア(SE)として働くのにおすすめの資格

将来性があるシステムエンジニア(SE)として働くのにおすすめの資格

ここからは、将来性があるシステムエンジニアとして働くのにおすすめの資格を3つ紹介します。

  • プログラミング言語に関する資格
  • エンジニア全般に関する資格
  • インフラに関する資格

それぞれ見ていきましょう。

プログラミング言語に関する資格

プログラミング言語のスキルは、システム開発や運用の基盤となるため、未経験からシステムエンジニアを目指す人にはとくに重要です。

基礎的な言語スキルを身につけたい人におすすめの資格は、以下の5つです。

  • Python 3 エンジニア認定基礎試験
  • Javaプログラミング能力認定試験
  • C言語プログラミング能力認定試験
  • PHP技術者認定初級試験
  • JavaScript資格試験

上記の資格を取得することで、システムエンジニアとしてのキャリアの可能性を広げられます。

資格を取得する過程で得た知識は、実務でも応用できるため、将来的な成長を支える重要なステップとなるでしょう。

エンジニア全般に関する資格

システムエンジニアとして将来的に活躍するには、エンジニア全般のスキルや知識を身につけるのも大切です。

システムエンジニアとして働くのを目指す人には、以下のような資格取得がおすすめです。

  • 基本情報技術者試験
  • 応用情報技術者試験
  • システムアーキテクト試験
  • プロジェクトマネージャー試験
  • ITストラテジスト試験

上記の資格を取得することで、システムエンジニアとしてのキャリアを支える基礎を築けます。

とくに、基本情報技術者試験応用情報技術者試験は、システムエンジニアを目指す人におすすめです。

基本情報技術者試験は、アルゴリズムやプログラミング、ネットワーク、セキュリティなど幅広い分野をカバーしています。

応用情報技術者試験では、システム設計やプロジェクト管理、データベースの理解など、システムエンジニアとしてのスキルを高められます。

幅広い知識をもつことで、技術の進化にも柔軟に対応し、さまざまなプロジェクトでの活躍を期待できるでしょう。

インフラに関する資格

システムエンジニアは、インフラの構築や保守運用を担当することがあり、そのためにはインフラに関する深い知識とスキルが求められます。

システムエンジニアが取得することで、インフラ関連のスキルを証明できるおすすめの資格は、以下のとおりです。

  • CCNA
  • AWS認定試験 
  • LPIC
  • ネットワークスペシャリスト試験
  • データベーススペシャリリスト試験

上記の資格を取得することで、インフラやクラウド関連の専門的な知識と技術をもつエンジニアであることを証明できます。

とくに、インフラやクラウドの知識は、現代のシステムエンジニアにとって不可欠です。

そのため、インフラに関する資格があると、企業での信頼性やプロジェクトの中核を担う存在として評価されるでしょう。

将来性のあるシステムエンジニアになるには?

将来性のあるシステムエンジニアになるには?

将来性のあるシステムエンジニアになるには、他のシステムエンジニアと比較したときに、とくに優れているスキルをもつ必要があります。

周りのシステムエンジニアと自分自身を差別化するときに必要なポイントを、以下の3つ紹介します。

  • 専門性の高いプロフェッショナルスキルを身につける
  • コミュニケーションスキルを強化する
  • 明確なキャリアプランをもつ

それぞれ見ていきましょう。

専門性の高いプロフェッショナルスキルを身につける

専門性の高いプロフェッショナルスキルをもったシステムエンジニアの需要は高く、今後もIT業界では需要が高いことが考えられます。

とくに、クラウドサービスやAI・機械学習、IoTなどの分野に精通したシステムエンジニアの人口はまだ少ないのが現状です。

さらに近年はインターネットを介したサイバー攻撃が活発化しています。そのため、情報セキュリティに関する高いスキルをもった人材が、公共・民間企業ともに必要不可欠になっているのです。

コミュニケーションスキルを強化する

システムエンジニアは仕事柄、コミュニケーションスキルの強化によって、自分自身のシステムエンジニアとしての価値を高める近道となります。

システムエンジニアは、システム構築の初期段階から社内外のさまざまな人と接し、クライアントとの要件や仕様のすり合わせを行ってプロジェクトを円滑に進める仕事です。

プロジェクトのリーダーとして、他のメンバーとの円滑なコミュニケーション能力は欠かせませんが、クライアントのニーズを汲み取る能力に長けている必要もあります。

また、技術に詳しくないクライアントにもIT技術をわかりやすく伝えられるコミュニケーション能力を身につけると、クライアントから信用を得られるでしょう。

明確なキャリアプランをもつ

システムエンジニアとして成長していくには、明確なキャリアプランをもっているかが重要です。

日々、IT技術は新しい進歩があり、数十年後には今とはまったく異なる技術が発展している可能性もあるでしょう。

システムエンジニアとしてのキャリアプランをあらかじめ明確にしておくと、時代に合ったIT技術をキャッチアップできる力が培われ、システムエンジニアとして成長できます。

今ではインターネット上でさまざまなシステムエンジニアの人と交流する機会があり、IT技術の勉強会も多く開催されています。

システムエンジニアの人の意見を聞きながら、自分に合ったキャリアプランを立てていきましょう。

まとめ:システムエンジニア(SE)を目指すなら「活学キャリア支援」がおすすめ

まとめ:システムエンジニア(SE)を目指すなら「活学キャリア支援」がおすすめ

システムエンジニアの働き方は多種多様で、業務範囲も広く、自分自身でどのようなシステムエンジニアを目指していくかを選択できる大きなメリットがあります。

日本だけでなく世界的にも、システムエンジニアの需要はますます高まっていくでしょう。

専門性の高いプロフェッショナルなスキルを身につけたシステムエンジニアは、今後もさまざまな企業から求められる人材なので、ぜひ目指してみてください。

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