LPICの申し込み手続きの流れは、スムーズな取得につながるため、ぜひ知っておきたい情報です。
しかしこの流れがわからず、なかなか一歩が踏み出せない方もいるでしょう。
この記事では、LPICの申し込み手順をはじめ、
- 安く受験できる方法
- うまくログインできないときの対処法
- 試験に関するQ&A
についてご紹介します。
申込のやり方次第で、受験にかかる費用を節約できる可能性があります。
受験に挑戦しようと考えている方は、ぜひこの記事を参考にして円滑な申し込み手続きを行い、取得への一歩を踏み出しましょう。
LPIC以外にもIT資格に関心がある方は、以下の記事で詳しく紹介しているので参考にしてください。
LPICの申し込みの流れ
LPICへの申込みの流れを5つに大別すると、以下のようになります。
- LPI-IDを獲得する
- ピアソンVueにLPI-IDや個人情報を入力
- 受験チケットを購入する
- 受験チケットのIDをピアソンVueに入力
- 支払い情報を入力し申し込む
上記5ステップをくわしく見ていきましょう。
①LPI-IDを獲得する
LPICに申し込む際は、まず「LPI-ID」を獲得する必要があります。
このLPI-IDを獲得するには、Linux Professional Instituteの公式サイトから会員登録を行わなければなりません。
上記の公式サイトへアクセスしたら、ページ上部の黄色いメニューバーから「登録」をクリックします。
その後、登録ページへ遷移するので、名前や住所、メールアドレスなどの個人情報を入力したらLPI-IDが発行されるという流れです。
なおLPI試験に合格した場合、こちらで入力した住所に認定証が送付されることになります。
近日中に引っ越すなど、住所変更の予定がある方は注意が必要です。
②ピアソンVueにLPI-IDや個人情報を入力
申し込みの流れの2番目のステップは、LPICの試験を実施する試験機関である「ピアソンVue」にLPI-IDや個人情報を入力することです。
ピアソンVueの公式サイトの登録ページにアクセスすると、プライバシーポリシーの画面が出てくるので、すべてにチェックを入れたうえで「同意」をクリック。
その後「ピアソンVueのアカウント」を作成するために、こちらでも名前や住所などの個人情報を入力しなければなりません。
その入力項目の中に、①で作成した「LPI-ID」の入力欄があるので、入力のうえピアソンVueのアカウント登録を完了させましょう。
なお、アスター(*)がついている欄は入力必須となっているので、端折ることはできません。
③受験チケットを購入する
3番目の申し込みステップは、「受験チケット」の購入です。
こちらの「受験チケット」は、購入しなくても受験自体は可能となっています。
②で登録したサイト「ピアソンVue」から、受験の申込みができるからです。
しかし①、②で利用したものとは別のサイトから「受験チケット」を購入することで、受験料が安くなるため、こちらを活用したほうがお得に受験できます。
受験チケットは、「Ping-T」の公式サイトから購入可能です。
ただ、こちらの受験チケットの購入にも「Ping-T」アカウントの登録が必要になります。
個人情報の入力がどうしても面倒という方は、安くはなりませんが「受験チケット」を利用せず、ピアソンVueから直接申し込むこともひとつです。
また「Ping-T」はLPICの他にも、Oracle databaseやITILなど、さまざまな資格の教材を取り扱っているサイトとなります。
別の資格試験の受験チケットを購入しないよう、くれぐれも注意してください。
④受験チケットのIDをピアソンVueに入力
LPICの申し込み手続きの次のステップとして、受験チケットのIDをピアソンVueのウェブサイトに入力します。
ピアソンVueにログインした後、LPIC試験を選択し、受験料支払いの確認ページまで進みましょう。
その確認ページの中に、「バウチャーまたはプロモーションコードを追加 詳細はこちら」という文字があるのでクリックします。
すると、バウチャー・プロモーションコードの入力フォームが表示されるので、③で取得した受験チケットのコードを入力してください。
受験チケットのコードを入力後、最終段階の⑤のステップへ進みます。
なお受験チケットのIDは、通常は登録したメールアドレスに送られてきますので、確実に受け取り、わからなくならないよう保管しておきましょう。
⑤支払い情報を入力し申し込む
LPICの申し込みの最終ステップとなるのは、支払い情報を入力し、申込みを完了させることです。
希望する試験を選択のうえ受験チケットのコードも入力したら、お支払い金額が表示され、支払い情報を入力するフェーズに入ります。
任意の支払い方法を選択し、必要な情報を入力すると、正式に申し込み手続きが完了です。
ちなみに支払方法には、以下のようなものがあります。
- クレジットカード(Visa・Mastercard・JCB・Amex)
- バウチャー(受験チケット含む)
- 銀行振込
- 現金(一部のテストセンターでは非対応)
本記事で紹介している申込手順どおりであれば、「バウチャー」を選択することになるでしょう。
前述で紹介した「受験チケット」はクレジットカードで購入することも可能なので、少しでもポイントを稼ぎたいという方はご検討ください。
LPICを安く受験する方法
LPICを少しでも安く受験したいという方は、以下で紹介する方法をぜひ参考にしてください。
受験チケットをPing-tから購入する
安く受験する方法1つ目が、IT試験の総合学習サイト「Ping-T」から受験チケットを購入することです。
手順としては前章の③で紹介したとおり、Ping-Tの公式サイトにて希望する試験日と種類を選び、購入する流れになります。
初見の方にも優しいUIなので、迷うことなく購入できるでしょう。
なおPing-Tでは、支払い方法はクレジットカードのみとなっていますので、それ以外の支払い方法をご希望の方は注意が必要です。
受験チケットをバウチャーチケット購入センターで購入する
安く受験する方法として2つ目に挙げられるのが、「バウチャーチケット購入センター」から受験チケットを購入することです。
受験チケットはPing-Tのみならず、こちらのサイトからでも購入が可能となっています。
バウチャーチケット購入センターでは、以下の支払方法が利用可能です。
- 銀行振込
- 郵便振替
- クレジットカード
- 現金払い
なおバウチャーチケット購入センターは、さまざまなIT試験の受験チケットを取り扱っています。
間違えて購入しないよう、チケット購入の際は希望の試験の種類や日にちなどを繰り返し確認することが大切です。
ピアソンVueにログインできない原因と対策
試験の申し込み作業を行う中で、「ピアソンVueにログインできない」という事例が多く発生していることも事実。
ここでは、ログインできなくなってしまう原因と対策をそれぞれご紹介します。
原因:アップデートが入った可能性がある
ピアソンVueにログインできない場合、原因の一つとして考えられるのはシステムのアップデートです。
ピアソンVueは定期的なアップデートで機能改善を行っています。
アップデートが行われた場合、古いバージョンのブラウザやアプリでは正常にログインできなかったり、タイミングの問題からログインできない事例があるようです。
まずは使用しているブラウザやアプリが、最新バージョンであるかを確認しましょう。
ブラウザの場合、設定メニューから「自動更新」を有効にしておくことが推奨されます。
また、タイミングによる一時的な問題である可能性もあるため、数時間から数日、時間をおいて再度試してみることも有効です。
対策:IDを忘れた方のためのページがある
ログインできない原因がピアソンVue側の問題でない場合、IDもしくはパスワードを間違えている可能性が高いです。
メールアドレスやパスワードの入力の際にスペルが1文字間違っていたり、全角と半角を間違っていたり、さらには登録時に意図しないアドレスを入力してしまうケースも少なくありません。
ピアソンVueはそのようなことも考慮されており、IDを忘れた方のためのページが存在します。
こちらでIDおよびパスワードの再設定ができますので、ログインできない場合は試してみましょう。
それでも正しくログインできない場合、カスタマーサービスへ連絡してみることをおすすめします。
その際は、具体的なエラーメッセージやブラウザのバージョンなど、環境に関する情報をあらかじめまとめておくことが大切です。
LPICの合格に重宝するオンライン過去問サイト
試験を合格に近づけてくれる、オンライン過去問題サイトをご紹介します。
Ping-T
合格に重宝する過去問題サイトとして、「Ping-T」が挙げられます。
前章の「受験チケット」の購入で利用したサイトですが、もともとは数々のIT資格の公式学習サイトという位置づけです。
LPIC模擬問題
こちらの「LPIC模擬問題」も、合格のために重宝するサイトとして知られています。
回答数や正解率もグラフでわかりやすく表示されるため、ただの学習のみならず自己分析ができるため、合格の可能性が大きく上がります。
LPICの申込みに関するよくある質問
LPICの申し込みに関連する、よくある質問を紹介します。
LPIC試験当日に会場に持っていくものは?
LPIC試験の当日に必要となるものは、本人確認書類のみとなっています。
本人確認書類とは具体的に、
- 運転免許証
- マイナンバーカード
- 住民基本台帳カード
- 障害者手帳
- パスポート
- 社員証および学生証
- ほか
といったものです。
ただし注意点として、上記の本人確認書類を「2点」持参しなければならないことを覚えておきましょう。
本人確認書類を忘れてしまうと、受験が不可能となってしまうため、忘れずに用意しておいてください。
より詳しく知りたい方は、ピアソンVue公式サイトの「本人確認書類ページ」を参考にすることをおすすめします。
LPIC試験当日は何かしら受付が必要?
はい、試験会場に到着したら受付にて以下を行う必要があります。
- 本人確認書類の確認
- デジタル写真の撮影
- 署名および署名確認
上記の受付が完了したら、持ち物検査を行ったうえで試験室に入り、試験開始という流れになります。
テストセンターへの来場時間は試験によって異なりますが、基本的に予約日時の15分前です。
受付にかかる時間も考慮し、余裕をもって到着するよう心がけましょう。
なお公式の「受験当日のテストセンターでの流れ」ページでも、動画でわかりやすく解説されていますので、こちらもご覧ください。
LPICに受かっても落ちても、試験結果の明細はもらえる?
はい、試験に受かっても落ちても、試験結果の明細をもらうことは可能です。
LPICを含む一般的な試験では、試験終了後にテストセンターの受付で、「スコアレポート」が配布されています。
ただ一部の試験では、
- スコアレポートを受験者に直接郵送する
- オンライン予約サイトのアカウントから結果を確認できる
という形をとっているものもあります。
またスコアレポートは、カスタマーサービスに申請を行うことで、再発行することも可能です。
LPICにはオンライン試験はある?
はい、オンライン試験は存在します。
従来では試験センターでの受験が一般的でしたが、オンライン試験も広く提供されているのが現状です。
オンライン試験は、自宅やオフィスなどの快適な環境で試験を受けることができる利便性の高い方法です。
テストセンターへ足を運ぶのがどうしても困難な方や、慣れているPCや部屋の環境で試験を受けたいという方は、積極的に活用してみるのがいいでしょう。
詳細については、公式の「Linux Professional Institute オンラインテスト」をご覧ください。
LPICの申込みは何日前までなら間に合いますか?
LPICの申込みには、とくに期限は設けられていません。
そのため極端ですが、試験の当日であっても開始時間にさえ間に合えば、申し込みが可能です。
ただし当日、試験会場の予約が満席になっていた場合は、当然受験することはできません。
試験会場にもよりますが、試験日が近づくほど空きがなくなる可能性は高くなるので、できるだけ早めの申込をおすすめします。
LPICは国家資格に該当する?
いいえ、LPICは国家資格には該当しません。
国家資格は、日本国の法律に基づいて制作された資格のことを指します。
一方でLPICは、非営利組織である「Linux Professional Institute(LPI)」が運営する世界標準の資格です。
国家資格にも大きなメリットはありますが、LPICは国際的な需要が見込めるという強みをもっています。
まとめ:手続きを理解してLPICをおトクに受験しよう
申込みの手続きの流れを把握・理解することで、LPICをよりおトクに受験することが可能です。
例えば、受験チケットを「Ping-T」や「バウチャーチケット購入センター」であらかじめ購入することで、通常の申し込みよりも安く受験することが可能になります。
スムーズに手続きを済ませることで、余った時間を勉強に費やすことができるようになります。
また不安材料も減ることで、当日も試験にのみ集中できるので、合格率向上にも直結するでしょう。
受験の際はぜひ申し込みの手順もしっかり押さえ、自信をもって試験に挑んでください。