アプリ開発に興味はあるものの「どの言語を学んだらいいのかわからない」「どんなスキルが必要なのだろうか?」といった悩みを抱えていませんか?
プロのエンジニアが身近にいれば話は別ですが、未経験で人脈もない状態から、アプリ開発に関する正しい情報を得るのは困難でしょう。
そこで今回、アプリ開発に使われているおすすめの言語をまとめました。
最後までお読みいただき、ぜひ参考にしてください。
開発できるアプリの種類は3つ
エンジニアが開発しているアプリは、Webアプリ、スマホアプリ、ハイブリッドアプリの3種類あります。
それぞれの特徴を紹介します。
Webアプリ
Webアプリは、その名前の通りWeb上にあるアプリです。
インターネットさえあれば動作し、ダウンロードやインストールの手間がありません。
具体的な例として、Amazon、クックパッド、YouTubeなどが挙げられます。
似ている用語に『Webサイト』という言葉があります。
WebサイトとWebアプリは厳密に区分けされていませんが、ただ情報を載せているだけのページがWebサイト、多機能でユーザーと開発側が双方向でやりとりできるものがWebアプリと呼ばれます。
スマホアプリ
Apple StoreやGoogle Playからダウンロードし、スマホにインストールして使うのがスマホアプリです。
カメラや顔認証など、スマホのデバイス自体に搭載されている機能を使った動作が可能です。
また、Webアプリと異なり、ダウンロードさえしてしまえばオフラインで利用できるアプリもあります。
ハイブリッドアプリ
Webアプリとスマホアプリ、両方の特徴を兼ね備えているのがハイブリッドアプリです。
基本的にはWebアプリをベースにスマホアプリが作られ、スマホアプリならではの機能が追加で搭載される傾向があります。
YouTubeやAmazonはハイブリットアプリであるともいえます。
ハイブリッドアプリ開発に必須のプログラミング言語
ここでは、ハイブリッドアプリを開発するうえで欠かせない言語を紹介します。
HTML
テキストと画像を表示する役割があり、プログラミングの根幹ともいえる部分を担っています。
1989年に開発された言語で、“Hypertext Markup Language”それぞれの頭文字をとってHTMLと呼びます。
CSS
HTMLとセットで利用されるのがCSSで、HTMLで表示したテキストと画像を装飾する役割を担っています。
具体的には、テキストの色や大きさ、表示位置を調整できます。
また、シンプルではありますが、アニメーションも表現可能です。
JavaScript
CSSではカバーできない、複雑な装飾や動きを表現できるのがJavaScriptです。
具体的には、画像をスライドショー表示させたり、ポップアップを表示させたりといった動作が挙げられます。
「Java」と「Script」の頭文字をとって”JS”と呼ばれることもあります。
Webアプリが開発できるおすすめのプログラミング言語5選
Webアプリ開発によく使われるプログラミング言語を紹介します。
PHP
SNSやECサイトなどのWebアプリによく使われる言語です。
使用例は、検索機能、お問い合わせフォーム、サイト上での予約システムなどが挙げられます。
1つの言語で多くの機能をカバーできるので、Webアプリ開発を目指す人の多くが学んでいます。
文法がシンプルで理解しやすく、他のプログラミング言語よりも比較的簡単なのも選ばれる理由です。
Ruby
Webアプリはもちろん、スマホアプリにも強いプログラミング言語で、ECサイトの決済システムやSNSで使用されています。
Web・スマホアプリ両方に対応できるので「アプリ開発を仕事にしたい」「本格的にアプリ開発に挑戦したい」という人は学んでおきたい言語です。
また『Ruby on Rails』というフレームワークを使えば、初心者でも比較的容易にWebアプリ開発ができます。
Python
Webアプリ開発のほか、データ収集・分析、人工知能、ブロックチェーン開発などにも使われる言語です。
幅広い分野をカバーできる点と、人工知能やブロックチェーンといった先端技術に強い点から注目を集めています。
Webアプリ開発言語としては、AmazonやYouTube、Spotifyなどの有名アプリで採用されています。
Go
2009年にGoogleが開発したプログラミング言語です。
シンプルかつわかりやすい言語で、効率的な開発を可能にしています。
また、初心者にも比較的とっつきやすい点も魅力です。
安全性・拡張性も申し分なく、開発言語として今後さらに普及すると言われています。
C#
マイクロソフトが開発したプログラミング言語です。
Windows向けのアプリをはじめ、Webアプリ・スマホアプリ、さらにゲームエンジンの『Unity』を使えばゲーム開発も可能。
さまざまなプラットフォームに対応できるため、人気の高いプログラミング言語です。
Javaに似た文法なので、すでにJavaを学んでいる人には理解しやすいでしょう。
スマホアプリが開発できるおすすめのプログラミング言語3選
スマホアプリを開発したい人に向けて、おすすめのプログラミング言語を紹介します。
Java(Andoroid)
Androidアプリ開発によく使われている言語で、高い処理速度と安全性が特徴です。
スマホアプリだけでなくWebアプリ開発にも応用可能で、就職・転職市場でも高い需要を誇る言語です。
Kotlin(Android)
JavaよりもAndroidアプリ開発に特化しているのがKotlinです。
2017年にGoogleが「Kotlinを正式言語にする」という声明を発表。
開発におけるサポートも始めました。
こうした背景から、Androidアプリ開発においてKotlinがいかに重要かがわかります。
なおKotlinは、AndroidアプリだけでなくWebアプリにも応用可能です。
Swift(iOS)
Appleが開発している言語で、iPhoneやiPadなどApple社製品向けのアプリ開発に使われています。
使いやすさ・わかりやすさに長けており、初心者にも理解しやすい言語です。
他の言語に比べ、Swifttを扱えるエンジニアは他の言語に比べるとそう多くないので、希少性の高い言語といえるでしょう。
アプリ開発で求められる知識・スキル
実際にアプリ開発をする際、どのような知識とスキルが求められるのでしょうか。
システム開発に関する知識
アプリ開発における大前提の知識です。
必要なプログラミング言語はなにか、プログラミング言語の使い方や機能、周辺知識、また開発フローなどについても理解している必要があります。
フレームワークに関する知識
フレームワークとは「枠組み」や「骨組み」という意味で、アプリ開発を手助けするソフトウェアです。
アプリ開発は、使う言語や仕様・デザインなど膨大な選択肢があり、1から設計して組み立てると途方もない作業になります。
フレームワークに関する知識があれば、1から始める必要がなくなり、開発における労力や作業時間を大幅にカットできます。
ネットワークやデータベースに関する知識
アプリ開発において、ネットワークやデータベースに関する知識も必要不可欠です。
ネットワークの理解はアプリの通信やセキュリティに必要であり、データベースの知識はデータを効率的に管理するために必要です。
システム開発に関する知識を含め、参考までにWebの全体像が理解できる書籍を紹介します。
Webサービスを開発する上で知っておくべき知識がわかりやすくまとまっていて、初心者におすすめです。
技術に関する最新情報を効率よく収集するスキル
エンジニアになるためにはたくさん勉強しなければなりませんが、エンジニアになってからも継続的な勉強が必要です。
なぜなら、技術の進歩によりプログラミング言語の需要が変わったり、新しい言語が誕生したりするからです。
効率的に情報を収集できるようにならなければ、日々の業務でインプットが追いつきません。
エンジニアなら誰もが知る『Qiita』などで、常に最新情報に触れておきましょう。
他には『TechCrunch』『UX MILK』といったサイトもおすすめです。
マネジメントスキル
エンジニアのマネジメントスキルは、キャリアアップに必要です。
実際の現場では、開発は個人ではなくチームで行われます。
チーム間で適切なコミュニケーションをとり、業務を遂行することが大切です。
チームの雰囲気作りやプロジェクト管理など、マネジメントスキルがあれば年収や待遇面でさらに上を目指せます。
アプリ開発に使用される開発環境
ここでは、実際の現場で使用される開発環境について解説します。
Visual Studio
開発環境のなかでも特に有名なのがVisual Studioです。
マイクロソフトが開発したソフトで、コードの編集やデバッグ、ビルドをスマートにこなせる優れものです。
Windowsはもちろんあらゆるアプリケーションの構築に使えます。
もともとの使いやすさに加え拡張性もあり、自分好みにカスタマイズできる点もプロに愛されるポイントです。
Xcode
Apple社が提供する統合開発環境です。
iPhoneやApple WatchなどのApple社製品向けのアプリ開発に必要不可欠で、iOSを搭載したPCで使用できます。(Windowsでは使えません)
コード入力のアシスト、入力後に自動でテストを行い検証してくれるなど、生産性を高めるサポート機能が魅力です。
Android Studio
名前からもわかるように、Androidの開発環境です。
Google公式の開発環境で、Androidアプリの大半でAndroid Studioが使われています。
コードの自動補完機能が優秀で、簡単なアプリであれば、ほとんどコードを書くことなく作成可能です。
アプリのリリースに必要なさまざまな工程をサポートしてくれる機能もあるなど、とても便利なツールです。
アプリ開発でプログラミング言語の選定に迷った際の決め方
実際にアプリ開発をしたいと思ったとき「どの言語を使えばいいんだろう」という悩みを抱える人は多いです。
ここでは、具体的な言語の選び方を紹介します。
作りたいアプリから決める
「アプリ開発をしたい」と思っている時点で、どんなアプリを作りたいかある程度イメージがあるでしょう。
どんなアプリを作りたいのかを言葉にして書き起こしてみてください。
また、「どんな機能が必要なのか」も考えてみるとよいでしょう。
各言語の特徴を理解していれば、使うべき言語が自ずと見えてくるはずです。
学びやすさから決める
何種類もあるプログラミング言語ですが、難易度や学びやすさはそれぞれ異なります。
たとえば、PHPやGoはシンプルでわかりやすく、経験が浅い人でも拒否反応を起こしにくい言語です。
一方でC++やC言語といったプログラミング言語は、初心者にはとても難易度の高い言語とされています。
言語の動向から決める
今後の技術発展や需要拡大を見込んで、学ぶ言語を決める方法です。
たとえば、PythonはAI技術やブロックチェーンといった先端技術に使われており、今後も需要拡大が見込まれるでしょう。
GoやSwiftといった比較的新しい言語も狙い目です。
比較的扱えるエンジニアが少なく、今後拡大が見込まれているからです。
OSで決める
iOSか、Androidか、あるいはWindows向けか。
実際にアプリを利用するOSで選ぶ方法です。
すでに紹介しましたが、iOS向けアプリはSwift、Android向けはKotinと推奨されている言語があります。
KotlinについてはGoogleによる公式サポートがあり、以前はjavaを用いて開発されていたアプリもKotlinを用いることが増えている状況です。
アプリ開発を未経験から最短でできるようになる方法
未経験から最短でアプリ開発エンジニアを目指すなら、プログラミングスクールがおすすめです。
特に未経験の場合は調べながら独学で進めていくと、とにかく行き詰まる場面が非常に多いです。
詰まったときにすぐに解決できる環境がないことで、多くの人が挫折してしまいます。
一方でプログラミングスクールを活用すれば、短期間でアプリ開発に必要なスキルを身につけることが可能です。
いつでも気軽に質問できるだけでなく、無駄なく効率的に学べるカリキュラムがあるからです。
以上のことから、確実にスキルを身につけたい人はプログラミングスクールを検討してみてください。
開発するアプリに適した言語を選ぼう
アプリ開発で重要なのは、作りたいアプリに適した言語を選ぶことです。
また、プログラミング初心者の場合は、理解しやすい言語から取り組むことをおすすめします。
「作りたいアプリのイメージがあるけど、ひとりで完成できる気がしない」
そんな方は、ぜひ弊社が運営するプログラミングスクール『活学ITスクール』にご相談ください。
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