バックエンドエンジニアの学習ロードマップ!必須スキルと勉強方法を解説

バックエンドエンジニアは、アプリケーションなどの裏側を作る職種です。

データの処理からシステムの安定性にいたるまで、幅広い業務を行っています。

必要となる知識は、プログラミング・データベース・フレームワーク・サーバー・セキュリティなど、多岐にわたります。

そのため、闇雲に勉強をしてもバックエンドエンジニアとして働くための知識を、効率よく身に付けることはできません

そこで本記事では、バックエンドエンジニアの学習ロードマップを紹介します。

必須スキルや勉強方法をわかりやすく解説するので、本記事を参考にしてバックエンドエンジニアに必要なスキルを身に付けてみましょう。

目次

バックエンドエンジニアとは?

バックエンドエンジニアとは、ウェブサイトやアプリケーションの裏側(サーバー側)で動くシステムを設計・開発・運用するエンジニアのことです。

ユーザーが直接触れるフロントエンドと違い、バックエンドは主にデータの処理や保存、サーバーとクライアント間の通信を担当します。

つまり、あなたがブラウザでWebサイトにアクセスしたとき、実際に画面に表示される情報がどこから来たのか、どのように処理されたのかを管理しているのがバックエンドの役割です。

バックエンドエンジニアは、複数のプログラミング言語・データベース管理・サーバー技術・APIの設計といった幅広い知識とスキルが必要とされます。

なぜなら、バックエンドエンジニアはシステムの心臓部を作り出すエンジニアであり、作り出したシステムがアプリケーション全体のパフォーマンス・セキュリティ・拡張性を左右するからです。

バックエンドエンジニアの仕事内容

バックエンドエンジニアの主な仕事は、サーバーサイドの設計と実装です。データの処理やシステム全体のロジック作成などが含まれます。

データベースの設計や操作も重要な仕事で、Python・Java・Rubyなどのプログラミング言語を使って、設計と実装を行います。

API(Application Programming Interface)の開発も、バックエンドエンジニアの仕事です。

これにより、フロントエンドや他のシステムとの間でデータのやり取りを行います。

システムが円滑に動作し続けるためのメンテナンスや、システム障害の対応もバックエンドエンジニアの役割です。

バックエンドエンジニアの学習ロードマップ

実際にバックエンドエンジニアになるための、学習手順を紹介します。

Webサービスやコンピューターの仕組みを理解する

まずは、ハードウェアからOS、そしてネットワークまでの全体像をつかむことから始めましょう

Webサービスの内部構造や、ブラウザとサーバー間の通信の仕組みなど、基礎になる知識が必要です。

基礎的な理解を身につけることで、システムにエラーが発生したときに、問題点を発見・修正を行えます

基本的なプログラミング言語を身につける

バックエンドエンジニアになるためには、基本的なプログラミング言語を身につけることが不可欠です。

HTML・CSS・JavaScript・PHPなど、基本的なプログラミング言語から始めるのがおすすめです。

まずは、構文・データ型・制御構造・関数・クラスなどの基本的な概念を学びましょう。

言語がどのように動作するのか、メモリ管理をどのように管理しているかを勉強してみてください。

プログラミングは単にコードを書くだけではなく、問題解決のスキルでもあります。

プログラミング言語を学ぶことで、問題やエラーが発生したときにスムーズに解決策を考えられるようになります。

バックエンド言語を身につける

基本となるプログラミング言語を身につけたら、バックエンド言語を習得しましょう。

バックエンドエンジニアの業務は、フロントエンド(ユーザーが直接触れる部分)から送られてくるデータを受け取り、処理してデータベースとやり取りすることです。

そのため、Python・Java・Ruby・Node.jsなどのバックエンド言語を身につけることが必須となります。

基本的な構文やデータ型だけでなく、クラスや関数などのオブジェクト指向の概念も学んでみましょう。

Webフレームワークを使って実際に小さなプロジェクトを作ってみると、より具体的な理解が深まります

実際に手を動かしてみることで、開発現場で役立つスキルを効率的に身につけることができるでしょう。

データベースやフレームワークを学ぶ

バックエンドエンジニアのキャリアを歩むためには、データベースとフレームワークの理解が必須です。

データベースは、アプリケーションがユーザーのデータを管理し、操作するための基盤となる技術です。

SQLなどのデータベース言語を習得することで、データの取得・更新・削除などをスムーズに行うことが可能になります。

フレームワークは、ソフトウェア開発において、一定の枠組みや設計パターンを提供してくれるツールのことです。

フレームワークを学ぶことで、アプリケーションの構造を理解し、短期間で品質の高いコードを書くことが可能になります

サーバー・セキュリティの知識を身につける

バックエンドエンジニアにとって、サーバーとセキュリティの知識は業務を円滑に進めるために不可欠です。

サーバーの知識とは、主にHTTP、TCP/IP、DNSなどのインターネットのプロトコル、Webサーバーの動作原理、データベースの種類とその使用方法、そしてサーバーの設定と管理に関する知識を指します。

サーバーの知識を理解することで、効率的で安定したシステムを設計し、適切なリソース管理が行えます。

セキュリティの知識とは、暗号化、認証・認可・セキュリティホールの検出と対策・SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティング(XSS)などの攻撃手法について理解することです。

これらの知識は、システムを安全に保つために不可欠です。

自作のシステムやWebサイトを構築する

実際の開発経験を積むことは、バックエンドエンジニアとしての学習過程において欠かせない工程です。

基礎知識を勉強しただけでは、理論的な理解に留まりがちであり、現実の課題解決や開発に必要な技術力の習得までは至りません

自分でシステムやWebサイトを作ることで、実務とのギャップを埋めることが可能になります。

設計・実装・テストを一通り経験することで、学んだ知識を現場レベルのスキルへ昇華させることができるでしょう。

小さなプロジェクトでも構わないので、まずは何か一つ、自分で作り上げることに挑戦してみてください

ポートフォリオを作成する

あなたがこれまでに得たスキルと経験を証明するためには、ポートフォリオ作成が重要です。

ポートフォリオとは、過去に行った作業や作成した作品の事例集のことです。

就職や転職時に、自己の実績を見せるための有効なツールとなります。

自己学習の結果や、自身で作成したWebアプリケーションを証拠として提示することで、あなたの能力や向上心をアピールできます

バックエンドエンジニアのおすすめ勉強方法3選

はじめてプログラミング言語やシステムの勉強をする人に、おすすめの勉強方法を紹介します。

書籍や専門サイトで独学をする

バックエンドエンジニアとしてスキルを身につけるためには、書籍や専門サイトを利用した独学が非常に有効です。

独学は自分のペースで学習を進めることができるため、初心者でも安心して取り組むことができます。

初めての言語学習には、基本的なプログラミングの概念を幅広く網羅した書籍を選ぶとよいでしょう。

JavaやPythonなど、主要なバックエンド言語の専門書は数多く存在します。

一冊を丁寧に読み進めることで、基本的な文法から高度なテクニックまで学ぶことが可能です。

プログラミングスクールに通う

プログラミングスクールに通うことは、初心者がバックエンドエンジニアになるための効果的な学習方法です。

プログラミングスクールは、具体的なカリキュラムが組まれており、専門的な知識を系統的に学べます

学ぶテーマや進度が明確に設定されているため、初心者でも無理なく学習を進めることが可能です。

プログラミングスクールでは、経験豊富な講師から直接指導を受けることができます

一人では解決できない問題や疑問に直面したときに、すぐに質問して解決できるのがメリットです。

プログラミングスクールでは、他の学習者との交流もあります。

一緒に学ぶ仲間と情報交換したり、互いの進捗を共有したりすることで、刺激を受けながら効率的に学習を進められます

SNSやオンラインサロンでフィードバックをもらう

積極的にSNSやオンラインサロンを活用し、フィードバックを得るのもおすすめの勉強法です。

SNSやオンラインサロンに参加して、同じ道を歩む仲間や先輩エンジニアと話すことで、アドバイスや体験談を聞けます。

自身のコードを公開して、フィードバックをもらうことも可能です。

他人のコードを見ることで、自身の技術向上や視野の拡大にもつながります。

バックエンドエンジニアが学習できるおすすめサービス3選

バックエンドエンジニアになるために必要なスキルを身に付けられる、学習サービスを紹介します。

Progate|プログラミング学習サービス

Progateは、初心者から経験者までが学びやすいように設計されたプログラミング学習プラットフォームです。

Python・Ruby・Node.jsといった、バックエンドのプログラミング言語も学習できます。

Progateは理論だけではなく、実践的な学習が可能です。

実際に手を動かしてコードを書けるので、初心者でも効率よく勉強を進められます。

Progateは学習した内容を振り返るための、復習機能も備えています。

復習機能を活用することで、効率的にプログラミング言語の知識を定着させてみましょう。

ドットインストール|プログラミング学習サービス

ドットインストールは、初歩的な知識から高度なスキルまで幅広く学べる、オンライン学習サービスです。

HTMLやCSS、JavaScriptなどのフロントエンド技術から始め、PythonやRuby、PHPなどのサーバーサイド言語まで、一通りのプログラミング言語をカバーしています。

各レッスンは動画形式で提供され、その動画の中で実際にコードを書く様子を見ながら学ぶことができます

そのため、講師が何を考えてどのようにコードを書いているのかを直接学べます。

視覚的な教材と一緒に、リアルタイムでコードを書きながら勉強できるのも特徴です。

Udemy|有料講座マーケットプレイス

Udemyは世界中のエンジニアや教育者が作成した、さまざまなトピックのコースが揃っている学習プラットフォームです。

バックエンドエンジニアリングの基本から、特定の言語やフレームワークに特化したコースまで、幅広いレベルの知識を得られます。

Udemyのコースは生涯アクセス可能なので、好きなペースで学習できるのが魅力的です。

他のオンライン学習サービスと比べて手頃な価格で提供されているため、初めてバックエンドエンジニアリングを学ぶ人でも気軽に勉強を始められるでしょう。

まとめ

バックエンドエンジニアになるためには、プログラミング言語(PythonやJavaなど)・データベース技術・APIの設計と実装など、幅広い知識と技術が求められます。

しかし、すべてを一度に学ぶのではなく、基本的なプログラミングスキルから始め、段階的に学んでいくことが重要です。

プログラミング学習は理論だけでなく、自分自身でシステムやプログラムを作成する、実践的な学習も不可欠です。

チュートリアルや他人のプログラムを参照しながら、自分で試すことで効率的に学べます。

新しい技術や言語が常に登場するIT業界では、絶えず学び続けることが求められます。

だからこそ、自分に合った方法で楽しく学習をしていきましょう。

目次