ドラッグストアから転職はできる?辞めたい7つの理由とおすすめの転職先を紹介

「ドラッグストアからの転職は難しい」と聞いて転職を躊躇している方も多いでしょう。

今回の記事では、ドラッグストアから異業種や異業界へ転職できる理由やおすすめの転職先を紹介します。

転職を成功させるポイントも紹介しているので、ぜひ最後までお読みの上、参考にしてください。

目次

ドラッグストアから転職できる?

「ドラッグストアから異業種・異業界への転職は難しい」

このように聞いたことのある人もいるでしょう。

ここでは、ドラッグストアからの転職はできるかの疑問について回答します。

結論:ドラッグストアから異業種・異業界に転職できる

ドラッグストアから異業種・異業界への転職が可能です。

なぜなら、ドラッグストアではさまざまな業務を通して、多くのスキルを獲得できるからです。

ただし、ドラッグストアからの転職が全ての異業種・異業界に歓迎されるわけではありません

転職活動の面接を通して、そのスキルをどう転職先で活用するつもりかアピールできれば、希望の転職先に就職することは十分可能です。

ドラッグストアで得られるスキルとは

ドラッグストアの業務は主に接客、店舗管理、在庫管理、レジ打ちなどです。

一例ではありますが、接客ではコミュニケーション能力が、店舗管理ではマネジメントスキルが得られます。

また、ドラッグストアでは医薬品の取り扱いがあるため、必然的に医薬品に関する知識を有しています

人によっては登録販売者資格を保有している人もいるでしょう。

このように広範囲にわたる業務内容であるため、業務を通して多くのスキルを身につけています。

ドラッグストアの離職率と平均年収は?

ドラッグストアの離職率や平均年収はどれくらいでしょうか?

ここでは、ドラッグストアの離職率と平均年収を紹介します。

ドラッグストアの離職率はどれくらい?

厚生労働省の令和3年雇用動向調査結果の概況によると、ドラッグストアをはじめとする小売業界の離職率は12.0%でした。

ここ数年は宿泊業・飲食サービス業などのコロナ禍の影響を受けた業界の離職率が高い傾向にあったため、小売業は業界全体で5番目の離職率の高さとなりました。

ドラッグストア業界の勤続年数は会社により異なりますが、大手ドラッグストア企業の勤続年数は平均十数年であるため、比較的離職率は低いといえます。

ドラッグストアの平均年収はいくら?

dodaの2022年調査によるとドラッグストアを含む小売業の平均年収は347万円でした。

全業界の平均年収は403万円であるため、ドラッグストアの年収は50万円ほど低くなっています。

しかし、ドラッグストアの場合、登録販売者資格の有無により、資格手当が支給されることがあるため、小売業の中でも年収はやや高めです。

ドラッグストアから転職したい理由 7選

ドラッグストアから転職したいと思う時、どのような理由があるのでしょうか。

ここでは、ドラッグストアから転職したい主な理由を7つ紹介します。

1.給料が低い

前述したとおり、2022年の調査によると、ドラッグストアの平均年収は全業界の平均年収と比べて、約50万円低いです。

店舗を任される店長になると、数十万の年収アップが見込めますが、業務量を考えるとやはり給料は低い傾向にあります。

また、ドラッグストアは長時間労働の傾向にあり、月収を時給換算するとアルバイトの方が時給が高いこともあるようです。

2.勤務時間が不規則

ドラッグストアでの勤務は基本的にシフト制となります。

そのため、開店時間、閉店時間などさまざまな時間帯を担当することとなり、勤務時間が不規則になる傾向にあります。

ドラッグストアストアはアルバイト従業員を多く雇って正社員が責任者として営業を行う店舗が多いです。

アルバイト従業員が休む場合やシフトに入る人が少ない場合、補填のために働くケースもみられます。

また、夜に閉店作業を行った翌朝に開店準備を行うなどのケースもあります。

勤務時間が不規則であると、家族や友人と予定を合わせて出掛けるなどのプライベートを充実させにくい傾向が高いです。

3.クレーム対応がつらい

ドラッグストアは毎日多くのお客さんに商品を販売しています。

多くのお客さんを相手にするため、稀にクレーム対応を行わなければならない場面があります。

自分が原因でなくても正社員として対応することもあるでしょう。

4.人手不足で忙しい

ドラッグストアはアルバイト従業員を雇って正社員は数名しかいない、という勤務体制で営業しています。

そのため、アルバイト従業員を想定より雇用できなかったり、個人的な理由で休まれてしまうと人手不足になってしまいます。

ドラッグストアは、品出しやレジ打ちなどをしなければ商品を売ることができないため、人手が足りない日は自分がフォローしなければならないため、忙しく働くことになります。

5.毎日決まった仕事の繰り返し

ドラッグストアの業務内容は円滑に店舗を運営しながら売り上げを上げていくことを目的としています。

そのため、毎日決まった仕事の繰り返しであることが多いです。

商品の搬入から開店準備、品出し、接客、レジ打ち、発注、閉店作業などの店舗運営は、定例作業を繰り返すことで円滑になります。

同じ仕事の繰り返しにより業務内容が面白くないと感じている人がいるのも事実です。

6.登録販売者に合格できない

ドラッグストアには「登録販売者」という資格を持つ人がいます。

登録販売者とは2009年6月の改正薬事法により誕生した医薬品販売に関する新しい資格です。

以前は薬剤師がいないと販売できない医薬品も、登録販売者がいれば一部の医薬品を販売することができます。

そのため、登録販売者の資格は難易度が高いです。

登録販売者の資格を取得すると薬剤師が不在でも一部医薬品を販売できるため、人件費の削減の面でも本社より登録販売者資格取得を後押しされます。

そのような状況で登録販売者資格になかなか合格できないと嫌気がさし、退職を考える人が多くいます。

7.キャリアパスに不安を感じる

ドラッグストアのキャリアパスは、店舗運営の責任者である店長や地区の店舗を一括でみるエリアマネージャー、店舗企画などを行う本部社員など複数あります。

しかし、年収が多少あがることはあっても大幅アップとはいかないため収入面で不安を感じる方がいます。

また、ネットショッピングの台頭など、ドラッグストアで購入する以外の選択肢も複数あるため、将来性の面でも不安を感じて転職を考える方が多いです。

ドラッグストアからおすすめの転職先

ではドラッグストアから転職する場合、どのような転職先がいいのでしょうか。

ここでは、ドラッグストアから転職する際のおすすめの転職先を6つ紹介します。

メーカー

ドラッグストアでは、多くのモノを販売しており、さまざまなメーカーの商品に対する知識が豊富にあるため、その知識を活かせるメーカーへの転職がおすすめです。

他にも管理スキルを活かして生産管理や資材調達、商品知識を活かした商品企画、接客スキルを活かした営業など、さまざまな部署でドラッグストアでの経験やスキルを活用することができます。

まずは、自分が興味のあるメーカーや取り扱い経験のあるメーカーについて調べてみましょう。

医薬品営業職

ドラッグストアでは医薬品の取り扱いがあるため、医薬品メーカーの営業職もおすすめです。

登録販売者資格も持っていれば、医薬品販売の基礎知識が備わっています。

dodaの2022年調査によると、医薬品メーカーの平均年収は617万円です。

ドラッグストアの平均年収350万円を大きく上回るため、年収を大幅アップしたい人におすすめです。

ドラッグストアで取り扱い経験のある製薬会社の医薬品営業職に挑戦してみましょう。

FCオーナー

ドラッグストアでさまざまな役割や業務をこなしていた人には、その経験をそのまま活かせるFCオーナーもおすすめの職業になります。

FCオーナーは、店舗のオーナーとしてお店の経営を行っていかなければなりません。

売り上げの数割が自分の収入になるため、業務内容を把握している人に有利になります。

さまざまなFC募集企業があるため、興味のある企業の資料を複数取り寄せて比較してみましょう。

コールセンター

ドラッグストアの接客で培ったコミュニケーション能力を活かす職業として、コールセンターがおすすめです。

コールセンターは高収入の職場が多い傾向にあり、残業が少ないという特徴があります。

そのため、プライベートを充実させたい人におすすめの職種となります。

人と話すのが好きだったり、得意だったりする場合は向いている職種です。

ITエンジニア

ITエンジニアはIT業界の職種の一つで、慢性的な人手不足であるためおすすめです。

前述したとおり、人手不足である企業は未経験でも採用している企業があります。

そのため、未経験であるドラッグストアからの転職が可能になります。

また、IT業界はスキルを磨くことでさまざまなキャリアパスが見込めるため、将来専門性の高い職種を希望している人におすすめです。

未経験可の求人でも、ITパスポート取得など基礎的な知識を身につけてから挑戦すると転職成功の確率をあげることができます。

ITエンジニアの中にも、システムエンジニアやプログラマーなど複数の職種があるため、自分が興味のある職種に挑戦してみましょう。

介護士

介護業界もまた、慢性的に人手不足の業界であるため、介護士はおすすめの職種です。

未経験で転職した場合でも、介護士として現場で学びながら仕事内容を理解できるメリットがあります。

介護士は全国の高齢者施設をはじめ、需要が高く仕事先に困ることにはならないでしょう。

また、資格の取得を通してキャリアアップ、年収アップも見込めます。

日本が迎える超高齢化社会を支える働き手として、需要と将来性の高い職種になります。

ドラッグストアから転職したい時の対処法

「ドラッグストアからどうしても転職したい・・・」

その時はどのように対処したらいいのでしょうか。

ここでは、2つの対処法を紹介します。

辞めたい理由を書き出してみる

転職したい時の対処法の1つ目として、辞めたい理由を書き出してみることをおすすめします。

以下の方法で実施してみてください。

  • 辞めたい理由をすべて書き出します
  • 自分で解決できる問題かできない問題かに分類する
  • どうすれば解決するか考えてみる

自分がなぜ辞めたいかを明確にすることで、一時的な感情から辞めたいと考えているかを整理することができます。

また、自分で解決できる問題でなければ必要以上に悩む必要もなくなります。

例を挙げると、年収が低いことを理由に辞めたいと考えた時の解決策は、年収を上げることです。

今よりも年収の高い転職先を探してみるなど、次のアクションになります。

このように次に取るべきアクションを明確にすることができるため、おすすめです。

転職エージェントに相談してみる

転職したい時の対処法の2つ目として、転職エージェントに相談してみることをおすすめします。

転職エージェントは、基本的に無料で利用できるので、自分の状況や希望を転職エージェントに相談してみましょう。

転職への確度が低い状態での相談も可能であるため、自分の市場価値を把握するためにもドラッグストアを辞める前の相談がおすすめです。

ドラッグストアから転職を成功させるためのポイント

せっかく転職するなら成功させたいのが本音です。

ここでは、成功させるための3つのポイントを紹介します。

自分のやりたいことは何か考える

まず、自分が本当にやりたいことを考えてみましょう。

「今すぐ辞めたいから、とりあえず転職先を探そう」と考えるのは危険です。

なぜならば、転職は一度経験すると、転職へのハードルが下がるため転職を繰り返しやすいといわれているからです。

自分のやりたいことを明確にしてから希望の職種や業界へ転職すると、仕事へのモチベーションを高めることができたり、転職先で長期的なキャリアを築くことができます。

職種にもよりますが、同じ職場で長く働く方が年収が上がりやすいというメリットがあります。

給与や休みなどの待遇面を明確にする

次に、給与や休みなどの待遇面を明確にしましょう。

例えば以下のような視点です。

  • だいたいどれくらいの給料であれば納得できるのか
  • 有給は何日が理想的か
  • 週休2日の土日休みが良いか

これらを明確にしておかないと、転職してから「こんなはずじゃなかった」「思ってたのと違う」と後悔してしまうことになります。

これらの内容を転職活動の軸として、求人情報を検索してみましょう。

転職エージェントに複数登録する

最後に、転職エージェントに複数登録しましょう。

転職エージェントでは、無料で以下のようなサービスで転職活動をサポートしてくれます。

  • 求人紹介
  • キャリアの相談
  • 面接や履歴書のアドバイス
  • 面接などの日程交渉

他にも、転職エージェント独自の「非公開求人」があるため、多くの情報を得られるように複数登録することをおすすめします。

まとめ:ドラッグストアから転職はできる!異業種・異業界に挑戦しよう

いかがだったでしょうか。

ドラッグストアからの転職は難しいと聞いて、転職を諦めていた人も少なくありません。

しかし、ドラッグストアで培ったスキルや経験を活かせる職種や、人材不足の業界に挑戦することで異業種や異業界への転職が可能です。

成功させるためのポイントをしっかりおさえて、ドラッグストアからの転職を成功させましょう。

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