医療事務はその専門性の高さや安定性から、人気を博しています。
ただ業界特有の大変さや悩みはもちろんあるため、「やめてしまいたい」と感じる方も少なくないのが現状。
本記事は、そのような方の
「やめても大丈夫?」
「違う業界への再就職は困難?」
などの悩みを解決します。
具体的な選択肢や再就職のコツ、注意点についてまとめていますので、ぜひご一読ください。
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医療事務をやめて異業種に転職するのは可能?
結論、医療事務から退き、異業種にうつることは「可能」です。
専門職ではあるものの、異業種にも活かせるスキル・能力が身につくことが理由として挙げられます。
実際、2013〜2022年度の転職決定者を分析した調査によると、異業種に転職した人の割合は51.4%でした。
医療事務からも、多くの人が異業種への転職に成功していることが伺えます。
「医療事務は専門職だから、他の業界に移るのは無理」と不安に感じる必要はないでしょう。
参照:リクルートエージェント「異業種転職の実態調査」
医療事務から異業種への転職を考える主な原因
医療事務から異業種への転職を考える理由として多いのは、以下の5つです。
- 収入はいいがそれ以上に業務量が膨大だから
- 大きな責任感やプレッシャーに耐えられないから
- 専門知識の学習を続けていくのが大変だから
- 土日祝や大型連休が皆無だから
- とても「人間関係がよい」とはいえないから
それぞれ詳細に解説します。
収入はいいがそれ以上に業務量が膨大だから
医療業界は、他の業種に比べ軍を抜いて高収入といっても過言ではありません。
ただ、そのぶん業務の量や覚えるべきことも膨大にあるのが現状です。
環境によっては、ブラック労働と言わんばかりの残業を強いられるケースもあります。
たとえばコロナウイルスが猛威を振るっていた時期、泊まり込みで働く医療事務の方々も少なくありませんでした。
大きな責任感やプレッシャーに耐えられないから
多大な責任感、および失敗の許されないプレッシャーも、やめたくなってしまう大きな原因となります。
医療業界で行う仕事は、「人の命を扱う仕事」そのものだからです。
事務手続きなどの失敗やミスで患者さんの身に何かあった場合、「次から気を付けよう」では済まされません。
この重圧に耐えられず、医療事務から異業種への挑戦を検討する人は少なくないようです。
専門知識の学習を続けていくのが大変だから
近年では医療のジャンルにも、最新の機器や技術が導入されるケースは珍しくありません。
そのためせっかく機械の操作に慣れても、すぐ新しい機器を学び直したりする必要があります。
学ぶことの多さに耐えられないと、やめたくなってしまいます。
土日祝や大型連休が皆無だから
医療事務員は、基本的に土日祝日や大型連休の休みがありません。
多くの友人と合わず、ストレス解消が困難です。
カレンダーどおりの休みが欲しい方としては苦痛でしょう。
とても「人間関係がよい」とはいえないから
高収入や華やかさを連想させる一方、事務員どうしの関係がよくないことも事実です。
とくに女性が多い職場の場合、男性以上に「合う・合わない」の問題が顕著になり、やめてしまう従業員も跡を絶ちません。
医療事務から異業種に転職する際におすすめの転職先
医療事務から異業種に転職する際の代表的な選択肢として、以下の4つが挙げられます。
- 介護関連業界へ転職する
- 販売・営業職に挑戦する
- その他一般事務の仕事を選ぶ
- ITエンジニアとして転職する
それぞれおすすめの理由を具体的に解説します。
介護関連業界へ転職する
医療事務をやめ、介護職へうつる選択肢となります。
介護のほうがかかるプレッシャーや重圧は少ないうえ、医療で鍛えたスキルを活かしやすいからです。
ただ医療従事者ほどでなくとも、もちろん介護職においても大きな責任感は伴います。
販売・営業職に挑戦する
営業および販売職は一見関連性のない業界に思えますが、これまで培った
- 相手の話や要望を汲み取る力
- 機転をきかせてテキパキと行動できる能力
は、営業や販売においても十分に活かせます。
自分では「他の企業では通用しない」と思っていることが、違う分野で意外な形で活かせることは往々にしてあります。
その他一般事務の仕事を選ぶ
これまでの業種とはまったく異なる一般事務の業種を選ぶことも、一つの選択肢となります。
一般的な事務作業をストレスなく行えるだけのPCスキルは、さまざまな企業で活かせるでしょう。
加えて医療分野における知識力は、面接で圧倒的に有利となります。
ITエンジニアとして転職する
近年ではIT技術の進化、およびITおよび需要の広がり方も相まって、高い将来性が見込まれています。
また「元医療従事者」の肩書は、医療システムの開発が中心の企業から欲しがられます。
近年ではとくに、医療関連のシステムもどんどん発達して進化を遂げているため、これまでの知見を存分に活かせる可能性は高いです。
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医療事務から異業種に転職することで得られる3つのメリット
医療事務から異業種に転職することで得られるメリットは、以下の通りです。
- 労働環境の改善につながる
- キャリアアップの機会を得られる
- 年収アップが狙える
それぞれ詳細に解説します。
労働環境の改善につながる
医療事務から異業種に転職することで、労働環境の改善につながります。
医療事務は、患者対応や保険請求などストレスがかかる業務が多く、残業時間も多い傾向があるためです。
一般企業の事務職などに転職すれば患者対応や保険請求などがないため、より規則正しい勤務時間や休暇が取れるでしょう。
さらに、多くの企業では働き方改革の一環として、フレックスタイム制やテレワークなどの柔軟な勤務形態を導入しています。
上記のような待遇の企業に入社できれば、ワークライフバランスの向上や自己啓発の時間確保も可能になるでしょう。
キャリアアップの機会を得られる
医療事務から異業種に転職することで、キャリアアップの機会も得られます。
医療事務は専門性が高い反面、キャリアパスが限定的になりがちです。
長年働き続けても、受付業務や会計業務、レセプト業務などから抜け出せないことも珍しくありません。
しかし、一般企業に転職することで、幅広い分野に携われるようになります。
医療事務で培った事務処理能力や顧客対応スキルを活かして、マネジメントやプロジェクト管理も狙えるでしょう。
ITスキルやマーケティング知識など、現代のビジネスに不可欠なスキルを身につければ、さらにキャリアの幅が大きく広がります。
年収アップが狙える
医療事務から異業種に転職することで、年収アップも目指せます。
日本医療労働組合連合会によると、医療事務の平均年収は約270万円程度です。
日本の平均年収が461万円であることを踏まえると、かなり低い水準であることが伺えます。
異業種へ転職して自身のスキルや経験を適切にアピールすれば、より高い年収を得られる可能性が高まるでしょう。
参照:日本医療労働組合連合会
参照:国税庁
医療事務出身者が異業種への転職でアピールできる強み・スキル
医療事務出身者が転職でアピールできる強み・スキルは、主に以下の3つです。
- 専門的な知識と経験で培った学習能力
- 大きな重圧のかかる仕事で鍛えた強い責任感
- 認識の齟齬が許されない環境で培ったコミュニケーション能力
以下、それぞれ具体的に解説します。
専門的な知識と経験で培った学習能力
専門的な知識力、また実務で積み上げた学習能力はアピールすべきでしょう。
学習能力の高い人のほうが、傾向として飲み込みが早いことは事実だからです。
高い学歴をもつ人が面接で優遇されるのはこのためです。
これまで意欲的に学習を続けてきたことと、それによる習得速度の速さは、ぜひアピールしましょう。
大きな重圧のかかる仕事で鍛えた強い責任感
医療事務員ならではの強みとして、「多大なるプレッシャーの中で培った強い責任感」も挙げられます。
命にかかわるミスの許されない状況で、慎重かつ正確に仕事を行ってきた実績は、付加価値として大きな差別化を図れます。
認識の齟齬が許されない環境で培ったコミュニケーション能力
人の命にかかわる仕事である以上、コミュニケーションの齟齬によってミスが生じることがあってはいけません。
「伝達ミスのないように相手にものごとを説明し、聞き取る力」が人一倍強いことは、どの企業へも主張できます。
実際にそういった環境下で培ってきたスキルなので、確実な説得力につながります。
データ入力で培ったPCスキル
医療事務のデータ入力で培ったPCスキルも、転職活動で十分にアピールできる材料です。
多くの職種でPCスキルは必要とされており、使用できる人材の需要が高まっています。
とくに、電子カルテ入力などで培われるタイピングスキルや、Excelのデータ入力スキルは重宝されるでしょう。
事務職や管理職はもちろん、IT業界でも重宝される人材になれる可能性が高いです。
医療事務をやめたあとの転職をスムーズにするコツ
医療事務からの転職をスムーズに実施したいなら、以下4点が大切です。
- 医療事務をやめる理由をはっきりさせる
- 転職における「ブレない自分の軸」を決める
- いくつかの転職エージェントを効果的に利用する
- 面接での質問対策を徹底する
それぞれ詳細に解説します。
医療事務をやめる理由をはっきりさせる
医療事務からの転職をスムーズに実施したいなら、やめたい気持ちの奥底にある潜在的な要因をあぶり出しましょう。
その要因を出したうえで、次にやるべき行動を逆算して導き出すことです。
医療業界は他の職業と比較しても、報酬や待遇の面においては優れています。
勢いでやめるのではなくいったん冷静になると、新しい考えが浮かぶこともあるでしょう。
転職における「ブレない自分の軸」を決める
やめる前に、「自分自身の軸」を見直すことが大切となります。
この「自分の軸」があやふやだったりブレてしまうと、仕事をやめるにあたって後悔する結果となってしまう可能性があるためです。
軸とは具体的に、以下のようなものが挙げられます。
- プレッシャーの少ない業界で、無理なく働きたい
- 目標を達成するために、少し無理してでも稼ぎたい
- とにかく時間が最優先なので、絶対に残業はしたくない
自分が絶対に譲れない「ブレない軸」を決めましょう。
これがしっかり固まっているほど、やめたあとの失敗や後悔は少なくなります。
いくつかの転職エージェントを効果的に利用する
転職エージェントは、いくつかの種類を複数に分けて利用したほうがいいでしょう。
理由としては、以下のとおりです。
- 独自で取り扱っている求人との出会いがある
- それぞれに得意としている求人ジャンルも異なる
とはいえ、あまりにたくさんのものへ登録しすぎるのはよくありません。
2〜4つ程度登録し、最新の求人をくまなくチェックすることが大切です。
面接での質問対策を徹底する
転職をスムーズに進めたいなら、面接対策も必須です。
とくに医療事務から異業種への転職を考えている場合、必ず「転職理由」や「志望動機」などが尋ねられます。
適切に回答できるかどうかで転職成功率が大きく変化するでしょう。
過去の経験やスキルを簡潔にまとめ、面接官に興味を持ってもらえるよう心がけることが重要です。
医療事務時代の具体的なエピソードを交え、内容に説得力を持たせましょう。
また、何回も練習を重ねることも大切です。
練習を繰り返してスラスラと話せるようになることで、面接当日にプレッシャーを感じすぎることなく挑めます。
医療事務をやめたあとに活用すべき転職エージェント
再就職で役立つ転職エージェントを3つご紹介します。
- 活学キャリア支援
- リクルートエージェント
- パソナキャリア
より自分に合ったものを選ぶためにも、ぜひお読みください。
活学キャリア支援
活学キャリア支援は、異業種からエンジニアへの転職に特化した転職エージェントです。
ITサービスの普及と慢性的な人材不足の影響で需要のある「ITエンジニア」への転職を徹底サポートいたします。
IT研修付きの求人も多数保有しており、PCスキルゼロの未経験者でもITエンジニアへの転職が可能です。
約20〜50万円かかるITスクール代を節約し、お給料をもらいながら学習を進められます。
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リクルートエージェント
リクルートエージェントは、以下の点で高い評価を得ています。
- 業界最多の求人数
- アドバイザーによる良質な転職指導
求人数は2023年4月現在で、公開求人数が37万件以上、非公開求人が25万件以上と他のサイトと比較しても圧倒的です。
再就職における選択肢を広げるためにも、まず最初に活用したい内容となっています。
パソナキャリア
パソナキャリアは、ハイクラス転職において高い評価を得ていることが特徴です。
求人件数は6万件以上、年収の向上率は60%超えと、高い水準となっています。
また、誰もが知る日本の有名大手企業もてんこ盛り。
元医療事務員の実績を武器に、ハイクラス転職に挑戦してみるのもいいかもしれません。
医療事務から転職するときに気をつけたいこと
医療事務から転職する際は、以下の3点に気をつけましょう。
- 「異業種への転職なんてかんたん」と考えない
- 医療事務のいいところも冷静に考えてみる
- 退職理由をネガティブなものにしない
それぞれ具体的に解説します。
「異業種への転職なんてかんたん」と考えない
「専門職をやっていたのだから、異業種への再就職はわりと簡単でしょ」との考えは、改めたほうがいいでしょう。
たしかに立派な専門職ではありますが、必ずしも即戦力になるとは限りません。
なるべく謙虚な姿勢をもち、これまでのスキルを活かせそうなものにフォーカスを当てて探すほうが、成功率は上がります。
医療事務のいいところも冷静に考えてみる
どんな業界にも、いいところとよくないところは同じようにあります。
しかし多くの人は、いまの現場の「よくない部分」ばかりに着目している傾向です。
こういった状態では、納得のいく転職は遠のきます。
いったん冷静になり、いいところにも目を向け、よく考えてみることが大切です。
退職理由をネガティブなものにしない
後ろ向きな理由とは、たとえば以下のようなものです。
- 報酬が低いから
- 周りの従業員とうまくいかないから
- 仕事の重圧に耐えられないから
これらを理由にすることで、引き止められる可能性は高まり、円滑な退職は難しくなります。
やめる理由は必ず、ポジティブで前向きなものにしましょう。
医療事務からの転職についてのQ&A
異業種への挑戦に関する、よくある質問をまとめました。
知識を深め、後悔を避けるために参考にしてください。
医療事務をやめる理由はなにがいい?
辞める理由は、以下のようなものにしてください。
- やりたい仕事を見つけた
- ステップアップを図りたいと思った
不満や愚痴のような理由は引き止められる可能性が高いので、避けることです。
医療事務をやめるときはどんな伝え方がいい?
退職を伝えるときのポイントとしては、以下のとおりです。
- 直属の上司へのアポを事前にしっかり取る
- キャリアアップや夢の実現など、前向きな理由を話す
- すでに自分の中で固く決断していることを伝える
- やめる日は企業の都合に合わせる
上司にやめることを伝える前に「○日の○時ころ、ご都合いかがでしょうか」など、アポイントをとっておくとスムーズです。
またやめる日も、閑散期など企業の都合に合わせるのが好ましいでしょう。
医療事務をやめて異業種に転職して後悔しない?
目的意識の持ちようによっては、後悔することもあります。
やめた後の後悔を未然に避けるためには、以下についてより具体的にし、逆算して動くことが重要です。
- 何が要因でやめたいと思っているのか
- やめたあと、具体的に何を実現したいのか
まとめ:医療事務から転職するなら目的意識をもって慎重に!
医療事務は立派な専門職であり、傾向として高年収、安定感の観点からも羨ましがられる職業です。
とはいえ、もちろんすべての人にぴったり合う職業ではありません。
ただ完全な異業種に挑戦しても、重宝する技術やスキルはたくさんあります。
目的をしっかり持ち、慎重かつ前向きに就職活動を行ってください。
医療事務から異業種への転職を考えるなら、ITエンジニア特化の転職エージェント「活学キャリア支援」にお任せください。
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