警察官から転職するメリット・デメリットは?おすすめ転職先や転職を成功させるコツについても紹介

警察官から転職するメリット・デメリットは?おすすめ転職先や転職を成功させるコツについても紹介

街を守るやりがいや安定した収入が魅力的な警察官。

しかし現在警察官として働いている方の中には、その大変さや理想と現実とのギャップから、転職を考えている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は警察官から転職するときに役立つ情報を一挙に紹介します。

是非とも本記事を参考に、警察官からの転職を成功させてください。

目次

警察官から転職する理由は?

警察官から転職する理由を紹介

それではまずはじめに、警察官から転職する理由についてみていきましょう。

拘束時間・勤務時間

警察官から転職を考えるきっかけとして、拘束時間・勤務時間が長いことへの不満が挙げられるでしょう。

警察官の勤務体系は、3週6休制の「交替勤務制」と、平日の朝から夕方まで勤務する「毎日勤務制」に分けられます。

どちらも休日がしっかり確保されているようにも思えますが、交替勤務制では朝から勤務を開始して翌日の朝まで拘束時間があったり、事件が事故が発生した際には勤務時間の通りに帰宅できなかったりして、どうしても勤務時間が長くなってしまいがちです。

事件や事故が発生した際にはその解決だけでは終わらず、その後の後処理や手続きに時間がとられることも多いため、拘束時間も長くなるのが実情でしょう。

ワークライフバランス

また、ワークライフバランスが崩れやすいことも、警察官から転職を考える大きな理由です。

勤務時間が長く、事件や事故といった外的な要因に左右されやすい警察官は、他の仕事と比べてワークライフバランスの取りにくい職種であると言えるでしょう。

仕事を理由に外出する約束を予定変更しなければならないことも少なくなく、交友関係や家族との時間を大切にするために転職を選択する人も多いです。

ワークライフバランスの崩れは、当人が思い描くライフステージを実現しにくくなります。

「結婚や出産を考えている」「子供や家族と過ごす時間がなかなか確保できない」といった点を不満に持っている方は、警察官から転職することを考えてみても良いかもしれません。

理想と現実のギャップ

さらに、自分が思い描いていた理想と現実のギャップがあることも、警察官から転職を考えるきっかけとなります。

子供の頃から憧れることも多い警察官ですが、実際に働いてみると、職場の上下関係やキャリアとノンキャリアとの違い、給与や遭遇する現場など、多くの事柄で華やかなイメージとのギャップが生まれやすい職業でもあるでしょう。

人間関係が好ましくなかったり、拘束時間と比べて給与が少なかったりと、現実に触れることで憧れていたはずの警察官の仕事が辛くなってしまうことも大いに考えられます。

警察官から転職するメリットは?

警察官から転職するメリットを紹介

続いて、警察官から転職するメリットを解説します。

安定した休日が取れる

警察官は稼働時間が長く、休みのサイクルも特殊です。

そのため、警察官から転職することで安定した休日が取れるという点は大きなメリットでしょう。

事件のたびに残業が多くなり、休日でも緊急の呼び出しがある警察官とは違い、民間企業の多くは土日祝日が休日です。

そのためプライベートの予定も立てやすくなり、メリハリを持って仕事に打ち込むこともできるようになるでしょう。

精神的なストレスが減る

また、精神的なストレスが減るという点も大きなメリットです。

警察官は民間企業とは異なる、やや特殊な風土を持った組織です。

上下関係の厳しさや独特の規律、危険と隣り合わせの勤務など、日々緊張感の高い環境で勤務している方も多いことでしょう。

民間企業では警察官ほどの強いプレッシャーを感じる場面は少ないため、精神的なストレスを軽減させて、業務に集中することができると言えます。

一般的に人間関係においても、警察官ほどの強い縦社会ではないため、フラットな人付き合いができるようにもなります。

キャリアプランを拡大できる

警察官で積み上げるキャリアは狭く限定的なもので、警察官のキャリアは警察の現場でしか評価されないことがほとんどです。

また、警察官は出世や昇給のしづらい職業でもあります。

その点、民間企業では多くの経験ができ、さまざまな仕事を経験することでその先のキャリアプランの選択肢を拡大できるという点も魅力的なメリットでしょう。

警察官から転職した後、身につけたスキルを活かしてさらに転職し、より上位の企業に勤めるといったプランも立てられますので、キャリア上の自由は民間企業の方がかなり効きやすいと言えます。

副業で収入を増やせる

警察官は副業NG、且つ年功序列でしか給料が上がっていかないため、収入面で不満を持っている方も多いでしょう。

しかし民間企業では、副業ができない公務員とは異なり、副業可能な会社も増えてきています。

そのため、本業とは別の副業で収入を稼ぎ、より豊かな暮らしを実現することもできるでしょう。

現在はクラウドソーシングのように、自宅でも収入を増やせるシステムも増えてきているため、警察官から転職することで生まれた時間を有効活用し、副業で収入を増やすことも現実的になります。

警察官から転職するデメリットは?

警察官から転職するデメリットを紹介

続いて、警察官から転職するデメリットを見ていきます。

年収が下がる

一般的に、民間企業へ警察官から転職した場合、年収が今よりも下がることも多いでしょう。

年齢を重ねていても、転職先の業界内では未経験者として見なされるため、最初は給与を低く設定されやすいという点は認識しておかなくてはなりません。

雇用や収入の安定性が失われる

また、雇用や収入の安定性が失われるという点も、警察官から転職するにあたって留意しておきたいポイントです。

当たり前ではありますが、民間企業は経営が傾くと倒産する危険性があり、会社がなくなると職を失ってしまいます。

また、給与や賞与は個人の業績次第で決定されるため、結果を残さなければ収入が上がりにくいというのも民間企業の特徴です。

そのため、転職の段階で応募する企業の業績などをしっかりと確認しておき、倒産の可能性が低い企業に入社することが大切となります。

転職エージェントなどを頼り、志望企業の経営状況などを聞いてみるのも一手でしょう。

おすすめの転職エージェントは後ほど紹介いたします。

民間企業に馴染めない可能性も

警察官は特殊な組織であるため、これまで警察官として働いてきた方の中には民間企業を馴染みづらいと感じる方もいるかもしれません。

警察と民間企業では、業務内容はもちろん、仕事の進め方や職場の雰囲気も大きく異なります。

警察官から転職したとしても、そうした違いになかなか馴染めず、再び転職をする人も少なくありません。

転職活動を進めていく中で、事前に会社の雰囲気をしっかりと把握しておくように心がけましょう。

警察官から転職するのは厳しい?

警察官から転職するのは難易度が高いわけではない

警察官から転職することは厳しいのでしょうか。

結論から言うと、警察官から転職するのは決して難易度の高いものではありません。

警察官の仕事は、コミュニケーション能力や統率力、リーダーシップ力、チームワーク力など、転職活動やその後の就業に必要となるスキルに通ずるものばかりです。

また、緊急時に適切な行動を取れたり、体力や忍耐力があったり、問題解決に前向きに取り組めたりする力も、警察官が評価されるポイントとなります。

警察官で培った経験は、転職先の職種によっては重宝される人材にもなり得るでしょう。

警察官から転職するときに有利なスキルは?

警察官から転職するときに有利なスキルを紹介

ここからは、警察官から転職するときに有利なスキルについて確認していきます。

地域課で身に付くスキル

主に交番で働く警察官が該当する地域課では、さまざまな悩みを持つ人に対応する「折衝能力」や、「相手を深く思いやり、気を遣う力」、犯罪者や市民を説得させるための「論理的思考力」が養われます。

こうしたスキルは職種問わず重宝されることが多く、どんな転職活動の際にも積極的にアピールしていきたいスキルであると言えるでしょう。

刑事課で身に付くスキル

実際の事件現場に訪れたり、刑事事件を解決に導く刑事課では、ちょっとした変化に気づく「洞察力」や過酷な現場や業務に耐える「精神力」、物事を理路整然と捉える「論理的思考力」が身につきます。

刑事課の職務は専門的かつ努力家であると評価されることも多く、IT企業などの技術職や忍耐強さや体力が必要とされる職種への転職の際に有利に働くことの多いスキルです。

交通課で身に付くスキル

交通整理や白バイなどの業務を行う交通課では、日々の訓練での「体力」や「精神力」が鍛えられます。

体力や精神力は、どの仕事に就くにも必須となる基礎的なスキルです。

警察官から転職をするとき、交通整備や営業など体力的に厳しいと言われる職を目指す場合は、かなり重宝される経験であると言えるでしょう。

警察官から転職するのにおすすめの転職先は?

警察官から転職するのにおすすめの転職先を紹介

続いて、警察官から転職するのにおすすめの転職先を見ていきます。

市役所職員など公務員

警察官から転職するときのおすすめ転職先としては、市役所職員などの公務員職が挙げられます。

公務員の中でも特に市役所は、警察業務との関連性も深く、馴染みやすい仕事であると言えるでしょう。

市役所職員の仕事は、地域住民とのコミュニケーションや地域課題の解決に向けた取り組みの実施です。

例えば、地域に根ざした福祉事業や福祉施設の運営に関わったり、教育現場での総務や事務などの業務も行います。

また、警察官から転職するときの懸念事項として、雇用や収入の安定性が失われてしまうことが挙げられますが、公務員へ転職することで、そうした心配もなくすことができることも大きなメリットです。

警備員

警察官から転職する候補として、警備員もおすすめの仕事です。

警備員は警察官との共通点も多く、即戦力として活躍することもできるでしょう。

そのため、警察官の経歴が転職上有利に働くことも多く、他の職種と比べて転職先の給与ダウンも起こりにくいのが魅力的です。

営業職

また、営業職は、警察官から転職するときに比較的挑戦しやすい職種であると言えるでしょう。

営業職にはルート営業、法人営業、営業企画、業務改善提案などさまざまな職種が混在しています。

いずれの職種にしても、警察官に培ってきたコミュニケーション能力やリーダーシップ力が活かせることが多く、技術職と比べてはじめは専門的なスキルも必要ないため、スムーズに働き始めることができると言えます。

ただし、上からの指示に従うことが求められる警察官とは異なり、営業職は自分で顧客を掴み取り、数字上で結果を出さなくてはいけません。

仕事に対する捉え方を大きく変更しなくてはいけない点は、警察官から転職する前にしっかりと把握しておきましょう。

ドライバー

ドライバー業は、運転免許を持っている警察官にとっては挑戦しやすい転職先のひとつです。

ドライバー業にはタクシー運転手やトラックドライバーなどさまざまな職種がありますが、多くの職種で、警察業で培った運転技術やルート管理といった経験が活きるでしょう。

また、特にトラックドライバーは人と関わることが少なく、自分のペースで仕事が進められるといった点も魅力的です。

ただし、長時間の運転に耐えられるだけの体力や、運転中のトラブルへの対応力は必要となってきます。

IT企業

日常的に情報の収集や分析に携わっている警察官は、IT企業のデータ分析やセキュリティ関連の仕事に向いていると言えるでしょう。

特にセキュリティ部門においては、ITセキュリティの技術者として、セキュリティ対策や脆弱性診断など最先端の業務に関わることも可能です。

IT業界には、学生時代からずっとパソコンスキルを極めてきた人も多く、それゆえにコミュニケーションスキルに長けている人材が求められています。

これまで警察官としてさまざまな人と関わってきた経験は、IT業界において非常に魅力的な能力として重宝されるでしょう。

IT業界の技術は移り変わりが非常に早く、毎日のように技術が更新されている世界です。

そのため、継続して学習し続けること、勉強好きであることが求められる職種と言えるでしょう。

警察官から転職するのを成功させるコツは?

警察官から転職するのを成功させるコツを紹介

最後に、警察官から転職を成功させるコツを解説します。

警察官と民間企業の違いを知る

民間企業へ警察官から転職を検討する際には、前もって警察官と民間企業の違いを知っておくことは大切です。

警察官は利益のことを考えず、地域や社会の安全のために尽力します。

しかし民間企業では利益を追求し、費用に合った効果があるのかを最優先に考えます。

また、仕事への取り組み方にも大きく違いがあり、警察では多くの業務にマニュアルが存在するのに対し、民間企業ではひとつひとつを自分自身で考えながら対応しなくてはなりません。

また、昇給ペースや評価基準、勤怠に関する規則や福利厚生なども会社ごとに異なります。

警察官から転職する際には、「多くの場面でこれまでとは正解が異なる環境に行くのだ」という認識を持っておくと良いでしょう。

警察官の経験が活きる仕事を選ぶ

警察官から転職する際には、これまで警察官として培ってきた経験を活かせる職業を選ぶことをおすすめします。

転職は新卒採用とは異なり、これまでの経験や実績が評価される世界です。

異業種に転職する場合は経験や実績がどうしても不足してしまう反面、警察官で養われたコミュニケーション能力やリーダーシップ力、忍耐力はどの業界でも必要なスキルとして評価される傾向にあります。

これまでの経験を活かせる仕事を選ぶことで、内定通過率も高まる上、給与のダウン幅なども下げることができますので、警察官から転職する際には是非とも近しい職から挑戦してみてください。

企業研究をする

また、警察官から転職する前に先立って企業研究をしっかりと行うことも重要です。

企業が求める人材像を把握することで、書類審査や面接の際に適切なアピールをすることができます。

企業理念や働いている人の雰囲気などを事前に調べておくことも極めて重要な事項です。

面接では、企業についてきちんと調べてきていることがかなりプラスに評価されるため、企業研究は特に時間を割いて取り組みたい項目であると言えるでしょう。

転職エージェントを活用する

また、民間企業へ警察官から転職する際には、転職エージェントを利用することもおすすめです。

転職エージェントは、転職希望者と企業の仲介役となって両者をマッチングさせるサービスのことで、プロのキャリアアドバイザーが転職を総合的にサポートしてくれます。

求職者の代わりに求人探しも行なってくれるため、忙しい警察官の業務を行いながら、効率的に転職活動を進めることができるでしょう。

また、転職エージェントは求人探しだけではなく、書類の添削や面接対策なども実施してくれます。

これまで転職経験がない方や、民間企業への転職に不安を抱いている方にもおすすめできるサービスとなっているため、是非とも利用を検討してみてください。

転職エージェントはどれも無料で、国からの認可が降りないと運営できないクリーンなサービスとなっているので、どなたでもまずは登録からはじめてみることをおすすめします。

警察官には体力も求められるため、体育会系の方も多くいらっしゃるかと思います。

スポーツを頑張ってきた方は、体育会系のスポーツ経験者向けに転職サポートを行っているMaenomeryにぜひ相談してみてください。

コツを掴んで警察官から転職を成功させよう

コツを掴んで警察官から転職を成功させよう

いかがでしたでしょうか。

是非とも警察官から転職する際には本記事を参考にして、転職を成功させてください。

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