証券会社からの転職に活かせる強みは?おすすめの転職先や選び方を紹介!

証券会社のリテール営業をしている通称「証券マン」は、周りから見ると世界を舞台に仕事をしていて華々しいイメージがあります。

新卒にも人気があって第一志望で入社する人が大半ですが、仕事内容や働き方に不満を抱えて転職をする人が多いのも現状です。

他業界に転職をして活躍する人もいれば、年収が下がったり労働環境が悪化したりして、転職したことを後悔する人もいます。

そこで今回は、証券会社からの転職を成功させるために活かせる強みと、転職先におすすめの業界や転職先の選び方をご紹介します。

この記事を参考にして、現在の不満を解消できる自分に合った転職先を見つけましょう。

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目次

証券会社から転職するときに活かせる強み5選

他業界に転職したとしても、証券会社で培ってきた知識や経験は役立ちます。

とくに以下の5つは、幅広い業界や職種で活かせる強みです。

  • 営業スキル・新規開拓営業の経験
  • 数字への強さ
  • コミュニケーション能力
  • 成果を出すための精神力・向上心
  • ストレス耐性

それぞれ詳しく解説します。

営業スキル・新規開拓営業の経験

証券会社での経験から得られる営業スキルや新規開拓営業の経験は、転職時に大きなアドバンテージとなります。

営業とは顧客との関係構築や信頼構築が重要な役割であり、証券会社で培った顧客対応力やコミュニケーション能力は他の業界でも高く評価されます。

また、証券会社で培った成果を上げるための自己管理能力や交渉力も、採用担当者にアピールできる強みです。

数字への強さ

証券会社では数値やデータの解析が、日常的な業務の一部です。

株式や債券の価格分析・市場動向の予測・投資リスクの評価などで培った数字への強さやデータを分析する能力は、転職先での課題解決にも活かせます。

コミュニケーション能力

証券会社では複雑な金融商品や市場の情報を理解し、顧客に的確に伝える必要があります。

これには、専門用語でもわかりやすく説明する能力や、顧客と信頼関係を築けるコミュニケーション能力が欠かせません。

高いコミュニケーション能力は、社内のチームワークに貢献でき、外部の人とも良好な関係を築けるため、どのような転職先でも強みになります。

成果を出すための精神力・向上心

証券会社では厳しいノルマを達成するための精神力や、市場の変化に対応するために自己学習を続ける向上心が身につきます。

与えられたノルマを達成するために、計画的に行動し続けられる力は転職市場で評価されます。

自発的に学び、行動できることをアピールできれば、未経験の業界でも転職可能です。

ストレス耐性

証券会社では、市場の変動や責任を伴う取引の管理、クライアントの要望への対応など、多くのプレッシャーがあります。

証券会社で身についたストレス耐性は、どの業界・職種でもアピールできる強みです。

企業や業界の環境変化や仕事のプレッシャーに直面しても、冷静に対処できる人材は重宝されます。

証券会社から転職したくなる理由とは?

新卒に人気のある証券会社ですが、入社して3年以内に転職する人も多いです。

厚生労働省の調査によると、証券会社を含む「金融業・保険業」の令和2年新規大卒就職者の3年以内の離職率は26.3%と、4人に1人が仕事を辞めています。

なぜ証券会社に勤めている人が転職したくなるのか、理由は以下の5つです。

  • 残業が多くて疲弊するから
  • 長時間労働のわりに年収が低いから
  • 厳しいノルマがあるから
  • 職場の雰囲気が合わないから
  • 仕事内容にやりがいを感じないから

参照:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)を公表します

残業が多くて疲弊するから

証券会社の仕事は非常に忙しいため、残業が多い傾向にあります。

とくに、市場が開いている間は注視しながら、顧客対応資料作成なども行わなくてはいけません。

そのため、就業時間後に作業をすることも少なくありません。残業が多くなるとプライベートの時間を確保できず、生活のバランスが崩れてしまいます。

ストレスで体調不良になることもあり、残業が多い証券会社の環境を不満に感じる人が多いです。

長時間労働のわりに年収が低いから

証券会社は長時間労働に見合うだけの年収が得られないと不満に感じることがあります。

多くの場合、基本給に加えて業績に応じたインセンティブが支払われます。

しかし、インセンティブは市場環境や個人の業績により変動するため、安定して高収入を得ることが難しいです。

厳しいノルマがあるから

証券会社の厳しいノルマも転職したくなる理由の一つです。

業務時間内に達成できないノルマが与えられて、長時間労働を強いられる人もいます。

そのため、ノルマが原因でストレスや疲労が蓄積して、精神的な病になる人も少なくないです。

また、厳しいノルマによって、個々のスキルや能力を最大限に活用できない一面もあります。

職場の雰囲気が合わないから

証券会社は結果を出すことが重視されることが多く、非常に競争が激しい環境です。

その結果、チームよりも個々の成績が重視され、社員間の関係性にストレスを感じることがあります。

また、証券会社の労働時間は長く、仕事とプライベートのバランスを保つことが困難な場合もあります。

残業が当たり前になっている職場の雰囲気に違和感を覚える人も多いです。

仕事内容にやりがいを感じないから

自分の能力が発揮できなかったり毎日の業務が単調であったりと、やりがいを感じないことがあります。

証券会社では効率を上げるために業務がルーティーン化されていることが多く、自分のアイディアを反映したり新しい業務に挑戦したりする機会が比較的少ないです。

証券会社では専門的なスキルが必要になるため、やりがいを感じる人もいます。

しかし、仕事内容に興味を持てずに仕事を続けていると、やりがいが感じられず、転職を考えてしまいます。

証券会社から転職するときの転職先の選び方

転職したいと感じるなら、今抱えている不満を解消できる職場を探さなくてはいけません。転職先の選び方を以下の5つ紹介しますので、参考にしてください。

  • プライベート優先なら、残業が少ない職場を選ぶ
  • 給与が不満なら、高年収の会社を選ぶ
  • ノルマが嫌いなら、営業職以外を選ぶ
  • 職場の雰囲気が苦手なら、異業種を選ぶ
  • やりがい重視なら、専門性が高い職種を選ぶ

プライベート優先なら、残業が少ない職場を選ぶ

残業が多くて疲弊しているなら、残業が少ない職場に転職しましょう。

プライベートの時間が確保でき、家族と一緒に過ごす時間が増え、趣味に没頭できます。

残業が少なくなるとストレスが軽減して、職場でのパフォーマンスが向上するメリットもあります。

公共部門や非営利団体などの残業時間が少ない職場や、リモートワークやフレックスタイムの制度があるIT企業がおすすめです。

給与が不満なら、高年収の会社を選ぶ

 証券会社の給与に不満を感じているなら、転職で年収アップを狙いましょう

コンサルティング業界や投資銀行などは、証券会社よりも給与が高い傾向にあります。

そのため、給与に不満を感じている証券会社勤務の人は、金融の知識が役立つうえに給与が高いコンサルティング業界や投資銀行などに転職をします。

しかし、高年収は長時間労働を伴うことが多く、ワークライフバランスを崩す可能性があるため注意してください。

ノルマが嫌いなら、営業職以外を選ぶ

ノルマがストレスに感じるなら、営業職以外を選択肢にいれましょう。

証券会社の営業で培ってきたスキルは、営業以外の職種でも役立ちます。

たとえば、高度な金融分析スキルや顧客との対話能力などは、プロジェクトマネジメントや戦略的計画、リスク管理などの領域でも活かせます。

職場の雰囲気が苦手なら、異業種を選ぶ

職場の雰囲気が苦手なら、異業種に転職するのも選択肢に入ります。

異業種であれば、証券会社とは違った職場の雰囲気を感じられます。

証券会社で培った営業スキルや数字への強さがあれば、未経験の職種でも転職が可能です。

転職先を探す際には、SNSの発信で雰囲気を確認したり、転職サイトで元社員の口コミをチェックするのもおすすめです。

やりがい重視なら、専門性が高い職種を選ぶ

仕事にやりがいを求めているなら、専門性が高い職種を選ぶのがおすすめです。

証券会社で培った専門スキルの中で、どの能力を伸ばしたいかの視点を持って新しい仕事を探してみましょう。

たとえば、リスク管理の経験を活かすのであれば、保険外交員やリスクコンサルタントが選択肢として挙げられます。

市場分析のスキルを活かすのであれば、データサイエンティストや戦略コンサルタントへの転職が考えられます。

証券会社からの転職でおすすめの転職先

証券会社から転職するなら、以下の業界がおすすめです。

  • IT・Web業界
  • M&A業界
  • 投資ファンド業界
  • コンサルティング業界
  • 生命保険業界
  • 銀行業界
  • 広告代理店業界
  • 不動産業界
  • 人材業界
  • 物流業界

それぞれ詳しく紹介していきます。

IT・Web業界

IT・Web業界は技術の変化が早く、新しいアイデアや取り組みに対して非常に開放的です。

そのため、自分の能力を最大限に活かし、新たなスキルを獲得したい方におすすめです。

証券会社で培った高度な分析能力や問題解決能力は、ITエンジニアやデータサイエンティストなどの職種で大いに活かせます。

クライアントや社内のメンバーと協力しながらプロジェクトを進めることが多く、証券会社で身につけたコミュニケーション能力も役立ちます。

また、社員のバックグラウンド・働き方・思考の多様性が尊重されており、リモートワークやフレックスタイム制度など、働き方の選択肢が多いのも特徴です。

IT・Web業界は人材不足であり、転職市場が活発化しています。求人倍率が増加傾向で、dodaの統計によると2024年6月ではIT・通信の転職求人倍率は6.86あります。

成果を出すための精神力・向上心があれば、未経験からでも転職できる業界です。

IT業界の転職情報をより詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

参照:doda「転職求人倍率レポート

M&A業界

M&A業界は、企業の合併や買収を成功に導くために、企業評価や交渉などの専門的なスキルが必要です。

証券会社で培った経験や知識を活かせるため、新たな業界で自分のスキルを発揮することでやりがいを感じられます。

また、必要なスキルが証券会社と似ているため、新しい職場でも環境に順応しやすいメリットもあります。

投資ファンド業界

投資ファンドとは、投資家から集めた資金で株式や不動産などの資産に投資を行い、投資家にリターンを提供する組織です。

市場の動向を読み解き、適切な投資戦略を立てるための深い知識と高度な分析能力が求められます。

証券会社で培った金融市場の知識やリスク管理、資産運用のスキルなどは、投資ファンド業界で大きく役立つ強みです。

より直接的に投資成果に関与するため、その成果を通じてやりがいを感じられます

コンサルティング業界

コンサルティング業界は幅広い業界知識・深い分析スキル・ビジネス問題解決に向けた戦略的なアプローチが必要で、証券会社での経験を活かす絶好の場所です。

証券会社で培ってきた金融市場の動向を理解する力や、複雑な金融商品を分析してクライアントに最適な解決策を提案する能力が活かせます。

コンサルティング業界は多種多様な業界のビジネス問題に対応するため、新たな知識を獲得する向上心がある方には、魅力的な選択肢になります。

生命保険業界

証券会社と生命保険会社は、どちらも金融業界に位置づけられますが、その業務内容や求められるスキルは異なります。

生命保険業界では、商品開発・契約管理・営業・リスク管理など多岐にわたる業務があります。

とくに営業職は顧客と直接関わる機会が多く、証券会社で培った顧客とのコミュニケーション能力や提案力が活かせる業界です。

銀行業界

銀行業界では顧客との長期的な関係を重視するため、証券会社で培ったクライアントとのコミュニケーション能力が活かせます。

また、地方銀行では地域密着型の業務を行うため、地元への貢献や地域社会とのつながりを感じながら仕事ができます。

都市の証券会社とは異なるやりがいがあるため、仕事にやりがいを求めている人にもおすすめです。

広告代理店業界

広告代理店業界では、企業や製品のブランディング・マーケティング戦略の策定・広告キャンペーンの設計と実施などを手がけます。

これらの業務はクリエイティブさが求められる一方で、データ分析や戦略的思考が重要となるため、証券会社での経験が活きます。

広告代理店業界は新たな視点やアイデアが必要な仕事であり、証券会社と違ったやりがいを求めている人におすすめです。

不動産業界

不動産業界は、不動産の取引・開発・管理など幅広い業務を含んでいますが、それぞれ専門的な知識とスキルが求められます。

たとえば、不動産の開発や投資には、市場のトレンドの理解リスクの評価効果的な戦略を立てる能力が必要です。

そのため、証券会社で培った金融商品の理解力やリスク管理のスキルを活用できます。

人材業界

人材業界は、求職者と企業を繋ぐために人材紹介や人材派遣などの業務を行っており、コミュニケーション能力や営業力が必要です。

証券会社で培った顧客との信頼関係を構築するスキルや営業スキルを活用して、求職者と企業の希望に沿ったマッチングができます。

一人ひとりの人生に貢献できている実感を得られるため、仕事にやりがいを求める方におすすめです。

インセンティブがある会社が多く、未経験からでも証券会社より高い年収を目指せます。

物流業界

物流業界は、製品が生産者から消費者に届くまでのプロセス全体を管理する分野です。

物流の効率化は、複雑なデータの解析と、その結果にもとづく戦略的な意思決定が必要です。

証券会社で培った市場分析やリスク管理の経験は、物流業界のビジネスモデルや運用の改善に役立ちます。

物流業界は急速にデジタル化とグローバル化が進んでおり、新たな技術の導入やグローバルな供給網の管理などにも経験を活かせます。

証券会社からの転職を成功させる方法

証券会社から他業界・他職種に転職するためには、以下の4つの方法がおすすめです。

  • 求人サイトで幅広い業界・職種を検討する
  • 志望動機を明確にして転職先を決める
  • 強みを具体的にアピールする
  • 転職エージェントと一緒に転職活動を進める

求人サイトで幅広い業界・職種を検討する

証券会社から転職するときは、求人サイトを活用して幅広い業界や職種を検討することが成功の鍵となります。

証券会社での経験やスキルが活かせる仕事は無数にあるため、今まで検討していなかった業界の求人も見るのがおすすめです。

また、求人サイトで転職市場のトレンドや市場価値もわかるため、転職活動の戦略を立てるのに役立ちます。

志望動機を明確にして転職先を決める

証券会社での勤務経験から得た経験や自身のスキルを考慮しながら、どのような仕事や業界に興味があるのかを明確にしましょう。

自分自身の価値観やキャリアの目標に合致する転職先を見つけるために、自己分析を行って志望動機を明確にすることが重要です。

また、明確な志望動機をもつと、転職先へ熱意や関心を伝えやすくなります

強みを具体的にアピールする

転職先には、証券会社で培った強みを具体的にアピールしましょう。

数字やエピソードを用いて、業務やプロジェクトでどのような成果をあげたのかを具他的に伝えられると、企業から評価されます。

たとえば、以下のような営業スキルのアピールの仕方があります。

「前職では顧客の要望に丁寧に対応して信頼関係を築いていたため、社内の営業職30名の中で顧客満足度一位になりました」

このように、具体的な数字とエピソードを交えてアピールすると、企業に自身の強みを伝えられ、採用につながります

転職エージェントと一緒に転職活動を進める

転職エージェントは業界や企業のニーズとトレンドに詳しいため、証券会社出身者に最適な転職先を提案してくれます。

また、履歴書や職務経歴書の作成・面接の準備・年収交渉のサポートなど、転職全体のアドバイスも可能です。

あなたの経験やスキルを理解して新たな選択肢を提案してくれるため、自分だけでは思いつかなかった転職先が見つかります。

まとめ:証券会社の強みを活かして、転職を有利に進めよう

証券会社の仕事に不満を持っていて、転職する人は多いです。

証券会社で培った営業スキルや分析能力は他業界でも重宝されているため、強みを活かせれば転職を有利に進められます。

現在の会社で不満な点と、転職先で実現したいことが明確になっていれば、後悔しない転職ができます。

まずは転職サイトで他業界の求人を確認し、転職エージェントと今後の流れやおすすめの企業があるのかを相談してみてください。

証券会社からIT業界への転職は、活学キャリア支援にお任せください。

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