社会情勢の変化が激しく、日々新たな技術が生み出されている現代において、仕事によってはほんの数年で社会からの需要そのものがなくなることもあります。
就職・転職した業界でせっかく時間をかけてスキルや知識を磨いても、仕事そのものが無くなってしまったり、社会から求められなくなってしまったら、キャリアアップの計画も台無しになってしまうでしょう。
もし今の仕事に将来性がない場合がなければ、社会情勢が変化しても適応できるように工夫していく必要があります。
そこで今回の記事では、
・将来性のない仕事・業界の特徴
・将来性がなくなりつつある仕事・業界の具体例
・将来性がある仕事の具体例
・今からでも将来性がある仕事に就く方法
について、余すところなくお伝えします。
将来性のない仕事・業界とは?
広くは、将来的に需要や価値が低下する傾向があることを指します。
原因は様々ですが、社会情勢の変化による市場の需要の変化、大々的な技術革新、法律や規制の変更をはじめとした様々な要因が想定できます。
将来性のない仕事・業界の特徴11選
それでは、具体的に将来性がないといえる仕事や業界の特徴を11個ご紹介します。
特徴1.機械やAI(人工知能)に代替されうる仕事
今まで「機械には代替不可能」とされていた仕事であっても、これから紹介する特徴2~特徴4に少しでも当てはまれば近い将来に自動化される可能性が高く、将来性がない仕事だといえます。
また、たとえ今は導入時に巨額の設備投資がかかるため機械が導入されていない現場でも、技術革新が進んでより安価に導入できるようになれば、人の仕事がなくなる可能性があります。
特徴2.一定の知識量があればこなせる仕事
大量のデータを処理して一定の作業をこなすのは、機械が最も得意とするところです。
イノベーションが進めば、知識さえあればできる仕事はどんどん自動化されていくでしょう。
ただ、技術的に自動化が可能でも、必ずしも実現されるとは限らない仕事もあります。
例えば乗り物の運転手は、自動運転技術に伴って必要ではなくなると言われてきました。
ところが、近年自動運転技術が如何に発達しても、事故発生時の責任の所在の決め方などの法的・倫理的問題が解決される見通しがないため、実用化は困難だとされています。
特徴3.単純作業の繰り返しである仕事
同じ作業の繰り返しである仕事は、アルゴリズムを組んで適切な素材があれば、自動化・ロボット化しやすく、その分将来性がないといえます。
すでに、かつては人間が担っていた自動車工場の組み立て作業や検査作業は機械が担っています。
特徴4.創造力や抽象的思考力を問われない仕事
AIの発達により、これまで機械の特技とはみなされてこなかった、状況に応じて適切な答えを提供するような仕事もできるようになりました。
マニュアルや過去の例通りに動くことだけが求められる仕事は、すでに将来性がなくなってきています。
とはいえ、技術がいくら発達しても、技術を使って「何を」やるかを見つけ出すのは、人の仕事です。
従って、ゼロからイチを創り出す創造力や、様々な情報から問題の本質を見出す・設定する抽象的思考力は技術がどれだけ発展しようとも求められると言えます。
特徴5.社会問題に対応できない業界
たとえば、性の多様性のような社会問題に対処するには、組織や制度、従業員の意識への変革が必要になります。
その要請に応えられないということは、変化を拒絶する傾向にあるか、対応できるだけの瞬発力がないということです。
社会のニーズに気づいて対応できないならば、今後の社会的な価値観や規制の変化にも十分に対応していけない可能性があります。
時代の潮流に乗れない業界・会社に将来性はありません。
特徴6.人口動態の変化で需要が激減する業界
人口動態変化とは、人口推移における、特に年齢構成の変化を指します。
例えば現在、日本や中国、韓国では急激な高齢化が進んでいるので、高齢者向けのサービスは非常に需要があります。
しかし、人口における年齢構成が変化して高齢者が減少に転じれば、それに伴って仕事も減少していくことになります。
機械化に伴う問題と違い、この特徴に当てはまる業界では、すぐに仕事がなくなる心配はないと言えます。
とはいえ、人生100年時代、なるべく目一杯使ってキャリアアップしていこうと考えるならば、セカンドキャリアの積み方を考えておくべき業界だと言えます。
特徴7.新規参入時に莫大な初期投資を要する職種
発電や航空事業、社会インフラ関係などは、会社の規模が大きい場合も多く、安定した業界であるように思えます。
しかし、たとえば航空事業がコロナ禍で大きな打撃を被ったように、今安定した需要がある業界・企業が同じように存続していくとは限りません。
また、莫大な初期投資という壁によって新規参入が阻まれてきたことで、技術革新等で急激に市場競争が激しくなかった場合、経営が大きく傾く可能性もあります。
とはいえ、社会情勢の変化にも対応できる企業体質ができていれば、大きな打撃を受け流すこともできるでしょう。
特徴8.法律や規制によって事業が制限されている業界
言うまでもなく、事業内容が法律や法令で規制・制限されている業界は、そもそもビジネスの展開の仕方にも限界や制約があります。
更に法律や法令がより厳しいものに改正されることもあり得ます。
そのような業界では、販売促進活動や他社との競合以外でも、今後規制が厳しくなっても生き残れるような工夫をしておく必要がありますが、それができない企業には将来性がないと言えます。
特徴9.環境などに対する負荷が高く、規制対象となりうる職種
近年、地球温暖化が地球規模の災害に大きな影響を及ぼしているとの見解が広まり、環境に配慮したビジネスが国際的に求められています。
それに伴って、既にヨーロッパ等では環境保護のために厳しい規制が設けられている場合もありますが、今後日本でも同様の規制強化が起きないとも限りません。
自動車業界での排ガス規制は、すでに既に政策が実施されている好例です。
技術革新等によって、低コストで法規制をクリアできるようになる場合もありますが、それは技術開発に力を注いでいる企業や新規参入を狙うベンチャーに大きなチャンスがあるということにもなります。
特徴10.社会的ニーズが減少傾向である職種
どんなに工夫を凝らしても、業界やビジネスに社会からの需要そのものがなくなってしまえば、将来性はなくなってしまいます。
たとえば火力発電は、世界情勢が不安定で資源の取り合いが起きている今、燃料を必ず他国から輸入せねばならず、相当量のCO2排出も必然となります。
低コスト・低リスク・環境に配慮したエネルギー事業が求められている現代日本において、将来性がないと言えます。
特徴11.付加価値・生産性が低い仕事
付加価値・生産性が低いということは、従業員一人当たりの仕事が生み出す価値が少ないことを意味します。
メールの仕分けやデータ入力といった単純作業が求められる仕事がよい例ですが、それ自体が直接的に利益を生み出すということはありません。
また、そのような仕事は比較的自動化の影響を受けやすく、将来的には仕事そのものが無くなる可能性があります。
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既に「将来性のない仕事」になりつつある業界20選
ここからは、以上の11の特徴に当てはまるような、将来性が失われてきている仕事の具体例を20個ご紹介します。
1.たばこ業界
たばこ業界では、そもそもパッケージに購買意欲を下げるような警告表示を掲げることが義務付けられていました。
さらに、2018年の改正健康増進法によって受動喫煙防止の取り組みが義務付けられたことで、新たな工夫が求められました。
電子タバコの開発・普及などの活動を行っているものの、商品を使用する場所がさらに限定されてきたことで、既に苦境に立たされている業界です。
2.保険業界
商材にもよりますが、自家用車や戸建て住宅を扱っていた保険会社には厳しい状況が続いていきます。
そもそも少子高齢化に伴って、労働人口が減少傾向にあったことに加え、コロナ禍と戦争で加速した経済情勢の不安定化によって、「大きな買い物」を躊躇う人が増えてきたためです。
一方で、高齢化により医療保険や生命保険への需要は増大傾向にあります。温暖化による自然災害の増加に伴って、災害リスクに対する保険商品の需要も高まっています。
従って、商材や企業体質によっても将来性の有無が分かれているとも言えます。
3.印刷・製本業界
電子書籍の普及が進むなかで、印刷・製本の業界は今後大きな岐路に立たされる可能性が高いと言えます。
紙の書籍よりも低コストで製造可能で、24時間いつでも購入・流通させられる電子書籍は、自費出版や小部数での出版などのハードルを下げて新たな市場を開拓しており、成長が期待されます。
加えて、コロナ禍にともなうサブスクリプション(定期購入)サービスの隆盛に伴い、電子書籍のサブスクリプションサービスも登場し、その利便性がさらに注目されています。
その分、印刷・製本業界は紙の書籍であることの利点を異なる視点からアピールすることを求められていく可能性があります。
4.介護サービス業界
介護サービスは、高齢化が急激に進んでいる今でこそ高需要の仕事ですが、高齢化の果てに待っているのは人口激減です。
従って、第二次ベビーブーム世代が高齢化する20~30年後をピークに、一気に衰退していく可能性が高いと言えます。
さらに、介護報酬制度(介護サービス拡大推進のために地方自治体が事業者に一定の報酬を提供する制度)による支援水準が低いことで、事業者側は人件費で経費を調整する傾向にあります。
高齢化の進行によって自治体への負担が増え続けることで、支援はますます減っていくことが予想され、現場への負担はますます増えていくと思われます。
報酬の減少、優秀な人材の離職が予想されるので、将来性があるとはいえません。
5.小売・サービス業界
ネット通販の発達により、総合スーパーや百貨店への需要が年々減少しており、大手・老舗であっても経営破綻に陥る企業が既に出てきています。
さらに人件費が高騰してくる中で、レジ業務を自動化する企業や、店頭に端末を設置して遠隔で接客を行う試みを始めている企業もあり、その分人が働く場所が減っています。
接客等の職種は特に、働き方を工夫する必要があります。
6.製造業界
製造業そのものは今後も需要がなくなることはないでしょう。
ただ、ロボットの性能が向上してくる中で、工場において一定レベル以下の作業は自動化されていく可能性が高いです。
ロボット化が進んでも製造業の現場でキャリアアップしていこうとするならば、機械を凌駕するほどの技術を身に着けるか、ロボット等の機材を操作する力を身に着けることを検討すべきです。
7.事務職
昨今既に、支払業務や税務申告、データ入力といった仕事は、効率的に業務を処理するクラウドサービスが普及してきています。
ルーチンワークの類は、定型化しやすいだけに、機械化・自動化しやすいもの。
それでも事務職でキャリアを積んでいくには、データの収集・分析、プロジェクトマネジメントなど、自ら新たな業務を開拓していく必要があります。
8.会計士・税理士・弁理士
たとえば会計や税務処理といった数字を扱う仕事は機械の得意分野であり、かなりのペースで自動化されていくことが考えられます。
とはいえ本来、これらの仕事は、コミュニケーションを通じてクライアントの細かな意向を汲み取り、法律や経済の知識をそれぞれのケースに合わせて応用していくことが求められます。
従って、すべての業務が機械に取って代われるとは考えにくいです。
ただ、単純な業務が自動化されていけば、高水準の専門性と問題解決能力を備えた人材の間での競争が激化していくことが想定されます。
9.公務員
単純業務が自動化されていけば、一部の仕事が無くなる可能性があります。
たとえばマイナンバーカードの普及で公的書類の管理・手配をデジタルで行うようになれば、窓口での証明書の発行を専門的に担う人員は必要はなくなります。
とはいえ、様々な事情をもった住民のニーズをくみ取り、臨機応変に対応する仕事は引き続き必要とされるため、各自が対人コミュニケーションや外国語などのスキルを鍛えておくことで、業務に新たな価値を見出すこともできます。
10.コールセンター
ネットワークが発達している現代においては、必ずしも顧客からの問い合わせを、電話で、かつ人力で行う必要はなくなっています。
メッセージによるやり取りがスムーズに行えるようになったことに加えて、自然な言語でのやり取りが可能であるAI技術の登場により、単純な受け答えであれば、解決策をAIが提示できることも多くなってきました。
コールセンターでのオペレーションも近い将来自動化されることが十分想定できます。
11.清掃スタッフ
家庭用の自動掃除機が既に普及してきている昨今、交通機関やビルなどの公共の場所でも似たような機械が導入されていくことが考えられます。
ただ、水回りの掃除や、動力源が確保しにくい場所での清掃、繊細な作業が求められる場所の清掃などは今の技術では対応できず、しばらくは今後も人力での清掃が必要になります。
12.受付・窓口業務係
来客の取次ぎや施設内の案内など、顧客から求められることがある程度限られている受付・窓口での業務は、その分自動化しやすい領域であると言えます。
実際、受付を作る代わりに音声案内付きタッチパネルを配備したり、目的地を入力すると案内してくれる自動ロボットを配備している施設もあります。
13.警備における監視業務
画像解析技術が向上している今、単なる監視業務であれば、不審者・不審な行動を見逃す可能性がある人間よりも、機械の方が正確にできると考えられます。
また、ビッグデータの解析や犯罪心理学の応用により、映像の分析から犯罪を未然に防ぐこともできます。
監視業務は人の仕事ではなくなっていく可能性があります。
14.レジ打ち
既に一部のスーパーマーケット等では自動精算機の導入が始まっていますし、小売店やコンビニでは画像認証技術を駆使した店舗の無人化が始まっています。
もちろん、機械の操作をサポートするための人材はまだまだ必要ですが、その人数も減らされてゆき、そもそもレジ打ちを専門に行う部門がなくなることも考えられます。
15.金属・製造工
画像解析技術や、レーザー加工技術の発達により、金属をはじめとする様々な素材を、ボタン一つで思い通りに加工することができるようになってきました。
現在は機械を導入するコストが人件費を上回っているため、まだ人の仕事がある状況ですが、安価に機械を生産できるようになれば、従来のような仕事はなくなり、機械に指示を出す仕事が増えていくことが予想されます。
16.セールス員
これまで、「セールス」「営業」といえば、外回りをして「足で稼ぐ」のが常套手段でした。
しかし、ビッグデータをうまく解析・利用し、SNSやWeb広告を使えば、同じ時間でより多くの購買意欲がある顧客に向けて、サービスやプロダクトをアピールできます。
その分、旧来のように「足で稼ぐ」方法は、クライアントが希望するときなどの限られた状況下でしか求められなくなっていきます。
17.外務員・配達員
郵便配達やメール配達の仕事は、メールの普及によって既に需要が減り始めています。
実際、2016年に全国で18万1,523個あった郵便ポストは、2021年には17万6,683個にまで減少しました。
さらに、技術が発達すれば、人手で行っていた配達をドローンが代行することも考えられます。
日本郵政は、店舗数を強みにした高齢者の見守り訪問サービスを展開し始めましたが、配達のみならずあらたなサービスの提供を模索する必要がありそうです。
18.オペレーター各種
たとえば顧客サポートの仕事は、コールセンター業務と同じく、AIの発達によってかなり自動化されていく可能性があると言えます。
また、CADオペレーターのような職種でも、寸法の計算や初歩的な部品の配置などの単純な業務は自動化されていくことが考えられます。
とはいえ、専門知識にもとづいたクライアントとの折衝などの対人的な仕事は、今後も継続的に求められていきます。
19.書店店員
売れ筋の分析に基づいた本の陳列、レジ業務、店内での案内など、かなりの業務が自動化できる職種です。
ただ、本の内容に関する顧客の抽象的なイメージから要望の本を探し出したり、顧客が求めている場面に応じて適切な本をえらぶ等、想像力が求められる業務では今後も人手が求められると考えられるため、「本を好きな人」が増々活躍しやすい場所になるとも考えられます。
20.ガソリンスタンドの給油員
「セルフスタンド」があるくらいなので、給油員の活躍の場は既にかなり少なくなっています。
さらに、電気自動車が普及すれば「給油」という仕事そのものがなくなる可能性があります。
場所によっては給油員には車のメンテナンスに関わる業務が任されている場合もありますが、機械化が進展すればこういった業務も自動化することが考えられます。
将来性がある仕事・職種9選
それでは、今後も仕事内容があまり変わらず存続すると考えられる仕事を見ていきましょう。
1.法律関連
法律関連の仕事では、問題の本質や顧客の潜在的な意図を読み取り、問題を解決するためには、AIや機械が不得手とする抽象的思考力が求められます。
また、弁護士や裁判官といった仕事では、常に臨機応変な対応やクリエイティブな発想力を用いた問題解決能力が必要になります。
どれも現時点で機械が完全に代替することができない業務ばかりです。
2.カウンセラー
顧客の感情に寄り添って、問題を解決に導いていくことが求められるカウンセラーは、自動化や技術の発達が進んでも必要とされ続けるであろう仕事の一つです。
さらに、コミュニケーション能力や抽象的思考力を駆使して顧客がもつ問題の本質を特定することも求められることから、機械には代替困難な業務であるといえます。
3.医療・看護関連
既に、ボタン一つで機械が様々な検査をしている医療・看護業界。
ロボット技術の向上で、これまで力仕事が必須だった入浴介助や、高度な技術が必要とされていた外科手術等、様々な場面で機械の補助が期待できます。
ただ、看護師や医師といった仕事そのものは、想定外の緊急事態が頻発し、患者さんの状況によってとるべき対応が細かく異なるため、非常に定型化しづらいと言えます。
また、患者さんとコミュニケーションをとりつつ、小さな変化を察知して対処したり、メンタルケアをする事も求められます。
4.薬剤師
一見単純作業にみえる薬剤師ですが、観察力や臨機応変なコミュニケーション力が問われる仕事が多々あります。
たとえば、薬局に駐在する薬剤師は、患者とのコミュニケーションの中で、患者が摂取している薬と処方箋にある薬の飲み合わせや患者の容態を改めて確認し、危険な処方ミスを防いでいます。
また、病院よりも気軽に体調の相談ができる窓口として重要な役割を果たしているため、特にIT機器やデジタルの扱いが苦手な高齢者向けに、今後も需要があり続ける仕事だといえるでしょう。
5.教育関係
文字の読み書きや一定レベル以上の計算などの教育については、すでにアプリやWeb学習ツールなども登場しています。
しかし、小学1年生への教育や幼児教育においては、発育に問題がないかを判断するためにも、知能の発達具合や性格等を観察して行く必要があります。
また、人間関係や社会的なマナー、倫理観なども教える必要があり、やはり人手が求められる現場であり続けるでしょう。
6.コンサルタント
専門的な知識をもとに、問題解決策を提言するコンサルタントには、カウンセラーとおなじく抽象的思考力やコミュニケーション力が求められます。
専門分野における専門的な知識を蓄えているのみならず、その分野における不文律や慣習といった実務的な部分にも深く精通している必要があり、その仕事は複雑多岐にわたります。
社会情勢が大きく変動し、膨大な情報の流通もあいまって混乱が多い現代においては、増々クリエイティブな問題解決を求められていくので、人にしかできない仕事でありつづけるでしょう。
7.クリエイティブ系
画像・動画編集やデザインなどのゼロからイチを生み出す力は、入力されたプログラムに従って動く機械にはない力です。
特に、技術革新に伴って既存のサービスや商品について新たな価値の創出が求められていく中で、それを効果的にアピールしたり、今までになかった商品やサービスを創り出すことが求められていきます。
どのような領域であれ、今までとは違った重要性を持った領域になるでしょう。
8.データサイエンティスト
効果的にビジネスを進めるために必要なのが、データです。
とはいえ、どれだけたくさん情報をもっていても、その情報をどのように読み取ればよいかが分からなければ意味がありません。
そこで、大量の情報を整理して問題解決のためにどのように使えるかを提案するデータサイエンティストのような仕事が求められています。
ビッグデータをはじめとした情報を収集する技術が大規模かつ複雑になっていくにつれて、ますます重要性が増していくでしょう。
9.環境技術者
昨今、公害やCO2排出量増加などの環境汚染が地球環境に大きな悪影響を及ぼしているとされています。
そんな中、企業も地方自治体もあまりコストを掛けずに、或いは利益を大きく損なうことなく、環境対策を実施する方法を模索しています。
専門知識を活用しつつ、クライアントの要望の本質を見抜いてクリエイティブな解決策を提言をしていくには、人の力がまだまだ必要です。
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「将来性のない仕事」でも、「将来性がある会社」はある
ここまで、「将来性のある仕事」と「将来性のない仕事」の具体例をそれぞれ見てきましたが、「将来性のない仕事」であっても、工夫次第で将来性を見出すことはできます。
反対に、「将来性がある」と言われている仕事・業界だからとあぐらをかいていると、テクノロジーの進歩によって仕事が奪われることもありえます。
従って、「将来性」を判断する際に大切な基準は、その会社がどんな業種であるかではなく、会社そのものが、新たな時代に向けてどれだけ積極的な行動をとれているかであるといえるでしょう。
今から「将来性のある仕事」をするには
「会社次第」とはいえ、どうせ働くなら「将来性のある」と言われている業界で働きたい方もいらっしゃるでしょう。
では、今現在「将来性のない」といえる仕事についていても、「将来性のある仕事」といえる仕事に就いていくにはどうすればよいかをみていきます。
テクノロジーに取って代わられない仕事の資格を取得する
最も分かりやすいのは、医療看護関係などの、機械にはとって代わられ得ない仕事の資格を取ってしまうことです。
専門知識とスキルがあることを証明する資格を持っていれば、いつでもその業界で働けるようになりますし、関連する業界で重宝されることもあります。
但し、資格を勉強し始める前に、どの資格が実際にどれだけ業界内で有力なのかを調べ、自分の実力と時間の余裕にあった資格を見つけるのが大切です。
論理的思考力をあげる
様々な仕事が機械化・自動化されていく中で、積極的に自分のキャリアをあげていくためには、新しいアイディアや自分の仕事の価値を、様々なところでアピールする必要があります。
説得力を持って自分の考えを明確に伝えるためには、論理的思考力が不可欠です。
また、ネットの発達によって、日々膨大な情報に瞬時にアクセスできるようになった今、必要な情報を選り抜き、必要なタイミングで適切なものを引き出すことが大切です。
ITの活用が広まっていく中でますます重要になっていくスキルが、論理的思考力だといえます。
基礎的なITスキルを鍛える
今後、ITは技術の進歩に伴って間違いなく活躍の場が増えていきます。
たとえエンジニアやプログラマー等の専門職に就けるほどの知識やスキルでなくても、これからあらゆる場面でITが求められていくことを考えれば、持っていて損はないと言えます。
対人スキルを鍛える
「将来性のある仕事」の具体例を見てわかる通り、機械化が如何に進展しても取って代わられる可能性が低いのが、対人的なサービスを提供する仕事です。
論理力を兼ね備えたコミュニケーション力や、相手の感情の機微・意図を的確に読み取る力、チームワークやリーダーシップなどは、どんな現場でも必要とされる力です。
得意なこと・クリエイティブスキルをのばす
単純作業が機械に取って代わられるということは、その分同じことをこれまでよりも少ない人手でできるということです。
動画編集や画像加工、各種デザインをはじめとした、ゼロからイチを生み出す能力や、それ以外でも、自分の得意なことを伸ばしていき、新しい境地を開拓できれば、新たなビジネスの足掛かりにできる日が来るかもしれません。
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「将来性がある」かつ自分に合う仕事をみつけるには
いくら将来性がある仕事でも、自分に合わない仕事をするのでは長続きしません。
やりがいをもってキャリアアップしていくために、今からでも正しく仕事をさがし、希望する仕事に就く方法を見ていきましょう。
自分の経験やスキルを整理する
将来性のある仕事に転職しようとしても、特に自分がすぐにやりたいと思える職種が見つからない場合は、自分の適性を見極めるのが大切です。
自分が今できること(持っている資格や、これまでの仕事で得たスキル)を整理することで、自分の適性を改めて客観視することができます。
適性に合った仕事を選べば、上達しやすく、楽しみも見つけやすいといえます。
自己分析をする
選考で良い結果を得るためにも、本当に自分が就きたい仕事を見極めるためにも、自分について知る必要があります。
たとえば、
・経歴
・自分の得意・不得意
・成功体験(努力して何かを成し遂げた経験)
・挫折した経験(一度苦境を経験し、そこから立ち直った経験)
などを言葉にして語れるようにしておくことで、自分をアピールするうえで押し出すべきポイントを意識したうえで、志望動機を的確に伝えることができます。
自己分析で自分のやりたい仕事や得意なことを見つけるための具体的な方法については、totolaboの次の記事が参考になるので、合わせてご覧ください。
自分が興味をもっている業界・職種の動向をしらべる
自分について深く知ることができたら、今度は自分が進みたい業界や職種の現状や今後の見通し、必要とされていくであろう人材像やスキルを調べましょう。
今の自分に足りないものは何か、何をすれば未経験であってもより求められる人材に成れるのかを知ることができれば、すぐに転職・就職活動を始められなくても、準備が整った際により効率的に内定を得ることができるようになるでしょう。
転職エージェントに相談する
効率的な転職・就職活動をしていきたいならば、やはり専門家にアドバイスを求めるのが良いでしょう。
数多くの転職希望者と向き合い、諸業界の事情にも通じているエージェントと契約すれば、ネットでは知りえない現場の生の声を聞くこともできるでしょう。
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まとめ
ここまで見てきたように、社会情勢の変化や技術の急速な進歩により、これまで人がしてきた仕事は、今後ますますコストカットおよび自動化の対象となっていきます。
そんな中でも仕事を確保していくには、全く新しい仕事を創り出すか、今ある仕事に価値を付与していく必要があります。
そのためには、創造力を精一杯に発揮したうえで、今の自分を深く理解し、長所を伸ばしつつ適度に短所を補っていく必要があります。
とはいえ、技術革新や自動化の進展はチャンスでもあります。
単純作業にとらわれる時間が減れば、創造性と独自性と最新技術を組み合わせて、これまでにない活躍の地を見つけることができるかもしれません。