プログラミング系の国家資格一覧!取得のメリットや注意点も解説

プログラミング系の資格には、国が定める機関が試験を実施している国家資格と、民間団体・民間企業が試験を実施している民間資格があります。

ただ、どの資格が国家資格で、どの資格が民間資格かわからないという方も多いでしょう。

そこで今回は、プログラミング系の国家資格一覧を紹介します。

資格を取得するメリットや資格取得をする際の注意点も解説するので、プログラミング系の資格取得を考えている人は、この記事を参考にして勉強する資格を選んでみてください。

目次

資格を持っていないプログラマーが多い理由

まず、資格を持っていないプログラマーが多い理由を紹介します。

実務スキルが重要だから

プログラマーに必要なのは資格ではなく、実務業務をスムーズに進めるためのスキルです。

もちろん、資格を持っていることで基本的な知識があることを証明できますが、未経験で実務経験がないと会社から重宝される人材にはなれません。

業務独占資格がないから

国家資格には、資格を取得している人だけが業務を行える業務独占資格と、資格がなくても業務を行える名称独占資格があります。

医師や看護師、行政書士などは資格がないと業務を行えないため、業務を行うために必ず資格を取得する必要があります。

ただ、プログラミング系の資格は全て名称独占資格なので、業務の中でスキルを磨いていけば問題ありません。

資格内容が業務に直結しないことも多いから

資格取得することで知識が身につきますが、業務に直結しない内容も学ぶ必要があります。

仕事をスムーズに進めるために勉強をするなら、資格で体系的に学ぶよりも、業務に関係ある分野のみを勉強する方が効率的といえるでしょう。

プログラミング系の国家資格を取得するメリット

プログラミング系の国家資格を取得するメリットは、以下の通りです。

知識を網羅的に学べる

国家資格は国が定めた機関が実施しているため、範囲が広く、その分野の知識を網羅的に学べます

全体感を知りたい人や、基礎的な知識を網羅的に学びたい人は、国家資格の勉強をするのがよいでしょう。

スキルアップにつながる

国家資格を勉強することで新しい知識が身につくため、スキルアップしていけます。

新しい仕事に挑戦したい人や、現在の仕事とは違う分野の勉強をしたい人は、資格取得が向いているでしょう。

就職や転職で有利になる

国家資格は有名かつスキルを証明できるため、就職や転職で有利になるというメリットもあります。

難易度が高い資格を持っていると、多くの企業で選考によい影響を与えますが、難易度が低い資格の場合はあまり有利に働きません

ただ、資格を取得した理由をいうことで、真面目・自主的に勉強できる人という印象を与えることができるでしょう。

プログラミング系の国家資格一覧

プログラミング系の資格には民間資格と国家資格がありますが、国が定めた機関が試験を実施している国家資格は、以下の資格のみです。

ITパスポート試験

ITパスポート試験は、ITに関する基礎知識を証明する、経済産業省認定の国家資格です。

プログラミング系の入門的な資格の代表格で、年間20万人以上が受験をしている人気の資格です。

セキュリティやネットワークなどの基礎的なIT知識から、現在著しい進化を遂げているAIやビックデータなどの最新技術まで学べるため、とりあえずITの知識をつけたい人向けの資格といえるでしょう。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、デジタル人材育成のために作られた、経済産業省認定の国家資格です。

WEB・ネットワーク・セキュリティなどのITの基礎知識から、統計や数学などの根幹となる知識まで、幅広い分野を網羅しています。

IT業務に必要な基礎的な知識があると証明できるため、これからIT系の業務を始めたい人におすすめの資格です。

応用情報技術者試験

 応用情報技術者試験は、コンピュータ・ITに関する応用レベルの知識を有していると証明するための、経済産業省認定の国家資格です。

基本情報技術者試験の上位版という位置付けで、テクノロジー関係の知識だけでなく、マネジメントやストラテジー関係の知識も問われるため、より幅広い知識を身につける必要があります

IT業務を1人でスムーズに行える証明になるため、IT系企業でスキルアップしていきたい人におすすめの資格といえるでしょう。

情報セキュリティマネジメント試験

情報セキュリティマネジメント試験は、情報セキュリティの考え方や実践方法、法務などの、セキュリティ分野を網羅する国家資格です。

暗号や脆弱性などの「重点分野」に加えて、ネットワークやストラテジーに関する「関連分野」の問題もあります。

「関連分野」は、ITパスポート試験や基本情報技術者試験で学ぶ内容と重複するため、これらの知識を身につけているIT業務を行っている技術者におすすめの資格といえます。

ネットワークスペシャリスト試験

ネットワークスペシャリスト試験は、ネットワーク関連の資格で最も難しい、最高峰の国家資格です。

ネットワークの要件定義から、ネットワークの設計・運用などの業務に関する問題まで出題されます。

合格率約15%と難易度が高いため、実際にネットワークの仕事をしている技術者におすすめの資格です。

データベーススペシャリスト試験

データベーススペシャリスト試験は、データベース関連の資格で最も難しい、最高峰の国家資格です。

データベースやデータ分析に関する知識から、データベース作成・開発・運用などの業務に関する問題まで出題されます。

合格率約15%と難易度が高いため、実際にデータベースの作成や運用を行っている技術者におすすめの資格です。

エンベデッドシステムスペシャリスト試験

エンベデッドシステムスペシャリスト試験は、エンベデッドシステム(組み込みシステム)に関する国家資格です。

組み込みシステムは家電や自動車など、さまざまな機械に組み込まれているため、幅広い業界で重宝されています。

合格率約17%と難易度が高いため、実際に組み込みシステムの設計や構成をしている技術者におすすめの資格です。

システムアーキテクト試験

システムアーキテクト試験は、ニーズにあった情報システムを設計する、システム開発の上流工程にあたる分野に関する国家資格です。

システム設計・開発やソリューション提案、品質保証など、システム開発をスムーズに回すために必要な知識を幅広く問われるのが特徴です。

合格率約15%と難易度が高く、合格者平均年齢が33歳と高いため、実際にITシステムの開発を上流工程で回している技術者・経営者におすすめの資格です。

プロジェクトマネージャ試験

プロジェクトマネージャ試験は、システム開発のプロジェクトマネジメント業務に関する国家資格です。

コンピュータシステムやソフトウェア開発など技術に関する知識から、プロジェクトマネジメントやシステム戦略などのマネジメントに関する知識まで問われます。

合格率約13%と難易度が高いため、実際にシステム開発のプロジェクトマネージャー(PM)として実務経験がある人におすすめの資格です。

ITストラテジスト試験

ITストラテジスト試験は、ITを活用した事業を進めるために必要な、技術・戦略・マネジメントに関する国家資格です。

システム計画作成戦略立案など技術的な業務に関する問題が多いため、プロジェクトを上の立場から支えている人におすすめの資格といえます。

一方、メンバーや業務の進捗を管理している管理職に必要な知識を学びたい人は、プロジェクトマネージャー試験の方が向いているでしょう。

ITサービスマネージャ試験

ITサービスマネージャ試験は、安全性・信頼性・投資効果が高いITサービスを指揮するために必要な国家資格です。

ITサービスのマネジメントやサポートに関する知識や、情報セキュリティに関する知識が問われるため、応用情報技術者試験に被る範囲があります。

合格率約15%と難易度が高いため、実際にITサービスマネージャーとしての実務経験がある人におすすめの資格です。

システム監査技術者試験

システム監査技術者試験は、情報システムや組み込みシステムを適切に運用し、リスクに適切に対処できる人材になるために必要な国家資格です。

ITシステムを点検・評価することが目的であるため、技術的な知識はもちろん、数学・アルゴリズム・プログラミングなどの基礎理論も問われるのが特徴です。

合格率約15%と難易度が高いため、実際にシステム障害の対応や業務効率化などのシステム監査を行なっている人におすすめの資格です。

情報処理安全確保支援士試験

情報処理安全確保支援士試験は、サイバーセキュリティのリスクを分析して、情報システムを安全に運用する人材になるために必要な国家資格です。

データベースやネットワークなどの技術的な知識はもちろん、サービスマネジメントやシステム監査に関する知識も問われるのが特徴です。

合格率約20%と難易度が高いため、実際に情報セキュリティマネジメント業務や、システム障害への対応業務を行なっている人におすすめの資格です。

プログラミング系の国家資格を選ぶときの注意点

プログラミング系の国家資格を取得する際は、以下のポイントに注意しましょう。

取得の目的がはっきりしているか

資格の勉強を始める前に、資格取得の目的がはっきりしているかを確認しましょう。

なんとなく資格の勉強を始めると、途中で挫折したり、時間やお金を無駄にしたと後悔してしまう可能性が高くなります。

やりたい仕事にあっているか

取得する資格が、自分のやりたい仕事に直結した内容かどうかも確認しておきましょう。

プログラミング系には多くの種類があり、プログラミング言語や仕事内容によって必要な資格が異なります

資格の名称やイメージだけはなく、内容や勉強範囲を確認しておきましょう。

難易度が適切か

プログラミング系の国家資格には、初心者でも取得できる難易度が低い資格から、実際に経験を積まないと取得できない難易度が高い資格まであります

高難易度の資格の方が就職や転職に役立ちますが、取得するまでにどのくらいの時間がかかるかをよく考えておきましょう

とりあえずプログラミング系の国家資格を取りたいという人は、難易度が低いITパスポート試験や基本情報技術者試験から始めるのがおすすめです。

まとめ

この記事では、プログラミング系の国家資格一覧を紹介しました。

国家資格に絞っても多くの資格があるため、目的を明確にしてから取得する資格を選ぶようにしましょう

プログラミング系の国家資格を取得すると就職や転職に有利になる上に、スキルアップにも繋がります。

ぜひ、興味がある人は自分にあった勉強方法で資格取得を目指してみてください

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