ITスキルの重要性が高まっている今、プログラミングの勉強を始めようとしている人が増えています。
プログラミングを効率よく学ぶためにはスクールに通うのが1番ですが、金銭的・時間的な問題で独学を考えている人も多いでしょう。
そこで今回は、プログラミングを勉強する方法を紹介します。
独学を成功させるコツや勉強の流れ、おすすめの教材なども解説するので、プログラミングスキルを身につけたい人は最後までご覧ください。
プログラミングとは
まずは、プログラミングについて解説します。
プログラミングの概念
プログラミングとは、コンピュータを動かすための司令のことです。
司令(コード)の書き方にはたくさんの種類があり、C言語やPythonなど様々なプログラミング言語があります。
プログラミングの勉強方法
プログラミングの勉強方法には、書籍や学習サイトを使って独学で勉強する方法と、プログラミングスクールで講師に直接教わる方法があります。
プログラミング習得後のキャリア
プログラミングスキルを習得したあとは、就職・転職してエンジニアとして活躍する人が多いですが、独立・副業・趣味としてプログラミングする人もいます。
プログラミングを独学で学ぶメリット
プログラミングを独学で学ぶメリットは、以下の通りです。
費用が安く抑えられる
独学の場合は、書籍代や学習サイトの月額費用のみしかかからないため、プログラミングスクールの半額〜1/10程度に抑えられます。
自分のペースで勉強できる
対面のスクールの場合は決められた日に教室にいく必要があるため、独学のほうが自分のペースで勉強を進められます。
自分で調べる力が身につく
プログラミングスクールでは講師の授業を聞いて学ぶのが基本なので、書籍や学習サイトで調べながら独学するほうが、問題解決能力が身につきます。
プログラミングを独学で学ぶデメリット
プログラミングを独学で学ぶ場合は、以下のようなデメリットもあります。
挫折しやすい
独学はすぐに勉強をやめられる環境なので、挫折しやすいのが特徴です。
分からないところを質問できない
独学では疑問点を誰にも質問できないため、講師に直接質問できるスクールと比べると、勉強の効率が悪くなりがちです。
就職や転職でアピールしづらい
スクールと比べるとスキルアップしづらく、就職・転職でアピールするのが難しいというデメリットもあります。
モチベーションが上がらない
1人で勉強をしているとモチベーションが上がらず、挫折したり勉強が苦痛になったりする可能性が高いです。
面白さを感じづらい
プログラミングの知識がない人が独学を始めると、何から勉強を始めればよいかわからないので、プログラミングの面白さを感じる前にやめてしまうことが多いです。
独学が向いている人の特徴
独学が向いている人の特徴は、以下の通りです。
基礎的なITスキルが身についている
大学や専門学校で基礎的なITスキルを身につけている人は、プログラミングの勉強方法がわかっているため、独学でも挫折せずに勉強を進められます。
1人で勉強するのが好き
プログラミングスクールのように大人数で講義を受けるよりも1人で勉強するのが好きという人は、独学のほうが向いているでしょう。
できるだけコストをかけたくない
スクールに通うにはお金がかかるため、なるべく安価に勉強を進めたい人は独学をするのがおすすめです。
独学が向いていない人の特徴
以下に当てはまる人は、独学が向いていません。
普段パソコンを使わない
プログラミングをするためにはパソコンで開発環境を整える必要があるため、職場・大学・自宅でパソコンを使っていない人は独学で勉強していくのは難しいでしょう。
他人と一緒に学びたい
他人と一緒に勉強するのが好きな人は、独学よりもプログラミングスクールで他の受講生と切磋琢磨しながら勉強していくのが向いています。
コストよりスピードを重視している
効率よく勉強を進めていきたい人は、プログラミングスクールで講師に直接教えてもらうのがよいでしょう。
独学でプログラミングスキルを身につけるコツ
独学で勉強する人は、以下のポイントを抑えておきましょう。
身近なプログラマーやエンジニアに教わる
もし、身近にプログラマーやエンジニアがいる場合は、わからない点を聞くと独学でも効率よく勉強を進められるでしょう。
関連するスキルも並行して勉強する
プログラマーやエンジニアとして活躍するためには、数学・統計学・英語などの知識も必要になるため、気分転換として他のスキルも並行して勉強するのがおすすめです。
自分に適した難易度の教材を使う
プログラミング完全初心者の場合は、プログラミングとは何かを解説する教材から使うことで、基礎的な知識を身につけられます。
ある程度の知識がある人は、実際にコードを勉強するような教材から使うことで、自作アプリを作れるような実践的なスキルが身につけられるでしょう。
目的に合ったプログラミング言語を学ぶ
プログラミングといってもWebサイトの構築に必要なC言語から、アプリを作るSwift、AIシステムを開発するPythonまで様々な種類があります。
将来どのような仕事をしたいのかを考えて、目的に合ったプログラミング言語を学ぶことが大切です。
独学でプログラミングを勉強する方法
独学でプログラミングを勉強する方法は、この3つです。
書籍で学ぶ
どのプログラミング言語でも書籍が発売されているため、体系的に学びたい人は書籍を使って勉強してみましょう。
学習サイトで学ぶ
学習サイトを使うと基礎を学んだり、実際にコードを書きながら勉強したりできるため、身につけたいプログラミング言語の学習サイトがあるかを確認してみてください。
アプリで学ぶ
主要なプログラミング言語だと勉強アプリも開発されているため、隙間時間に勉強を進めたい人はアプリを使うのもよいでしょう。
プログラミングの独学におすすめの書籍
書籍で勉強する人は、以下の5冊がおすすめです。
プログラミング入門講座
プログラミング入門講座は、プログラミングの思考法や基本を解説している本なので、これからどうやってプログラミングの勉強をしていくか悩んでいる人におすすめです。
リーダブルコード
リーダブルコードは、美しいコードを書くための方法を解説している本なので、実際にコードを書き出したプログラミング初心者に最適です。
ちゃんと使える力を身につけるWebとプログラミングのきほんのきほん
ちゃんと使える力を身につけるWebとプログラミングのきほんのきほんは、インターネットの仕組みからプログラミング言語の基本まで学べる本なので、基礎的なITの知識を身につけたい人におすすめです。
Webエンジニアが知っておきたいインフラの基本
Webエンジニアが知っておきたいインフラの基本は、エンジニアになるために必要なWebサービスの構築方法やシステム管理の基本などを解説している本なので、エンジニアとして就職・転職したい人は見ておきましょう。
1冊ですべて身につくHTML&CSSとWebデザイン入門講座
1冊ですべて身につくHTML&CSSとWebデザイン入門講座は、Webサイト構築の基本となるHTML・CSSの基礎やWebデザインの知識を体系的に学べる本なので、Webサイトのプログラミングに興味がある人におすすめです。
プログラミングの独学におすすめの学習サイト
学習サイトで勉強する人は、以下の5サイトがおすすめです。
Progate(プロゲート)
Progateは、イラスト中心のスライドでプログラミングを勉強できる学習サイトで、ブラウザ上でコードを書きながら実践スキルを身につけられるのが特徴です。
Qiita(キータ)
Qiitaは、エンジニアに関する情報を共有するサービスなので、プログラミングの勉強方法やノウハウを知りたい人におすすめです。
シラバス
シラバスは、WebアプリやWebデザインの開発方法を学べるサービスなので、Web系のプログラミングに興味がある人に最適といえるでしょう。
Schoo(スクー)
Schooは、社会人に必要なプログラミングやデザインといったスキルを授業で学べるライブ配信サービスなので、オンラインスクールに興味がある人は一度使ってみてください。
Let’sプログラミング
Let’sプログラミングは、Java・Python・PHPなどの様々なプログラミング言語を学べるサービスなので、どのプログラミング言語を学ぼうか悩んでいる人の参考になるでしょう。
プログラミングの独学におすすめのアプリ
独学で勉強する人は、以下のアプリがおすすめです。
Udemyオンラインコース
Udemyオンラインコースは、ビジネス関連の講座を選んで受講できるサービスなので、他サービスでは扱っていないマイナーな言語やテーマを扱っていることがあります。
アルゴリズム図鑑
アルゴリズム図鑑は、プログラミングを習得する上で重要になるアルゴリズムを見て学べる、プログラミング初心者に人気のアプリです。
推しと学べるプログラミング
推しと学べるプログラミングは、PHP・Ruby・Pythonなどの多くの言語をゲーム感覚で学べるアプリなので、普段スマホゲームをしている人におすすめです。
テクノロジア魔法学校
テクノロジア魔法学校は、ディズニーの世界を楽しみながらプログラミングを学べるので、ディズニー好きの人にぴったりのサービスです。
プログラミングゼミ
プログラミングゼミは、プログラミングを扱う上で重要になる思考力を身につけられるサービスなので、特にプログラミングに興味がある小中学生におすすめです。
独学でプログラミングを学ぶ流れ
独学でプログラミングを学ぶ流れは、以下の通りです。
目標を明確にする
まずは、なんのためにプログラミングを勉強するかを明確にしましょう。
自分にあう方法で学習をする
書籍・学習サイト・アプリなど、いろんな勉強方法を試してみて、自分に合う勉強方法を見つけてみてください。
実際にコードを書いてみる
知識をインプットするだけではなく、実際にコードを書いてみましょう。
アプリやサイトを制作する
学んだことをもとに、アプリやサイトの自作に挑戦してみてください。
ポートフォリオを作成する
スキルが身についてきたら、実績をまとめたポートフォリオを作成しましょう。
副業・就職・転職に挑戦する
ポートフォリオをもとに就職や転職をしたり、副業でプログラミング案件を受注したりしてみましょう。
独学で挫折しそうになったときの対処法
独学で挫折しそうになったときは、以下の方法を試してみましょう。
知り合いに質問する
周りにエンジニアやプログラミング学習者がいるなら、質問をしながら勉強を進めていくのがおすすめです。
勉強会に参加する
プログラミング関連の勉強会に参加することで、モチベーションを上げたり最新情報を手に入れたりするのもおすすめです。
一緒に勉強する仲間を作る
勉強会やSNSで一緒に勉強する仲間を作ると、切磋琢磨しながら勉強できます。
プログラミングスクールに通う
難しくて挫折しそうになっているなら、プログラミングスクールで講師に直接教わるのがよいでしょう。
プログラミングスクールに通うメリット
プログラミングスクールに通うメリットは、以下の通りです。
カリキュラムに沿って体系的に学べる
プログラミングスクールは、初心者でも理解できるように1から教えてくれるので、体系的に学びたい人におすすめです。
講師に直接質問できる
独学だと全て自分で問題解決をしていく必要があるため、疑問点を誰かに聞きたい人はプログラミングスクールに通うのがよいでしょう。
就職・転職のサポートをしてもらえる
就職・転職の支援をしてもらいたい人は、サポートが手厚いプログラミングスクールに通いましょう。
プログラミングスクールに通うデメリット
プログラミングスクールに通うデメリットは、以下の通りです。
費用が高額になる
期間や内容によって必要な金額は異なりますが、独学と比べると高額になってしまいます。
通うのが面倒臭くなる
教室に行く必要がある対面式のスクールだと、通うのが面倒臭くなる人もいます。
就職・転職の支援が足りないことがある
スクールによっては、希望する就職・転職支援を受けられないことがあるので、注意してください。
独学でプログラミングを習得するコツ
もし、独学で勉強するなら、以下を抑えておきましょう。
習慣的に勉強する
独学でスキルアップするためには、日常生活で勉強する時間を捻出して継続的に勉強することが重要になります。
SNSやブログでアウトプットする
書籍や学習サイトで情報を得るのはもちろん、SNSやブログで学んだことをアウトプットしたり、自作アプリを公開したりすると学習効率がアップします。
暗記ではなく本質を理解する
基礎的な知識は暗記する必要がありますが、プログラミングは英語と同じような言語であるため、本質を理解する必要があります。
プログラミングの独学に必要なもの
独学するためには、以下の3つが必要になります。
パソコン
プログラミング言語によって必要な開発環境が異なるため、どの程度のスペックが必要になるかを確認しておく必要があります。
インターネット環境
ストレスなく学習サイトで勉強するためにも、高速なインターネット環境を用意しておきましょう。
開発環境
プログラミング言語を学ぶために必要になる、ソフトやシステムなどの開発環境を用意できるかどうかも、事前に確認しておく必要があります。
独学での習得におすすめのプログラミング言語
独学での習得におすすめのプログラミング言語は、以下の6つです。
Python
AIを使ったシステムを開発したいなら、Pythonを学習するのがおすすめです。
HTML・CSS
Webサイトを作りたいなら、HTMLやCSSを勉強しましょう。
PHP
動きがあるWebサイトを作りたい人は、PHPも必要になります。
JavaScript
仕掛けがあるWebサイトを作りたい人は、JavaScriptも学びましょう。
Ruby
WebAPIやスクレイピングに興味がある人は、Rubyを学習するのがおすすめです。
Swift
iOSやMacのアプリを開発したい人は、Swiftを学びましょう。
独学よりも効率的に学習できるプログラミングスクール5選
独学よりも効率的に学習できるプログラミングスクール5選は、以下の通りです。
活学ITスクール
活学ITスクールは、IT資格保持者や元エンジニアの専門知識を持った人が講師を務めているスクールなので、正しい知識を体系的に学べます。
日本初のアニメーション動画で直感的に理解できるオリジナルカリキュラムで、少人数制でいつでも聞ける環境なので、挫折することなくスムーズに学習を進められるのが特徴です。
ITへの苦手意識がなくなったりITの楽しさを学べたりするので、エンジニアになりたい人だけではなくIT活用をする異業種の人にもおすすめのスクールといえるでしょう。
ヒューマンアカデミー
ヒューマンアカデミーは、DXエンジニアに必要な人工知能・IoT・ブロックチェーン・自動運転MaaSなどの幅広いスキルを身につけられるスクールです。
そのため、オンライン接客サービスを導入して生産性をアップしたい小売業の管理職や、DXを実現するための社員意識改革を行いたい管理職にもおすすめです。
また、エンジニアとして活躍するために必要なWebデザイン・英語・Office・MBAなどの関連スキルも学べるのが特徴といえます。
POTEPAN CAMP(ポテパンキャンプ)
POTEPAN CAMP(ポテパンキャンプ)は、経済産業省リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業に認定されている、エンジニア転職特化型のプログラミングスクールです。
転職成功者のWeb系開発企業内定率100%なので、Webサイトを開発したい人に最適と言えます。
海運勤務職からWebエンジニアに転職した人や区役所勤務からSaaS企業のWebエンジニアに転職した人、化学メーカーの製造職からRailsエンジニアに転職した人など、様々な業界からの転職実績があるため、異業種転職したい人にぴったりです。
転職できなければ全額返金してくれるため、絶対に転職したい人におすすめです。
TechAcademy(テックアカデミー )
TechAcademy(テックアカデミー )は、KIRIN・三菱UFJ銀行・コニカミノルタ・フジテレビ・リクルートなどの大手企業をはじめとした900社、30,000名を超える教育実績があるプログラミングスクールです。
講師が全員実務経験3年以上の現役エンジニアなので、知識を教えてもらうだけでなく、就職・転職についての的確なアドバイスをもらうこともできるでしょう。
公式ホームページにはそれぞれのコースでどのようなサービスが作れるかのという例が載っているので、気になる人は確認してみてください。
COACHTECH(コーチテック)
COACHTECH(コーチテック)は、要件定義から納品までクライアントとコミュニケーションを取りながら開発するスクールなので、実践的なスキルを身につけたい人におすすめです。
専属コーチが面談・進捗確認・フィードバックなど、二人三脚であなたの学習をサポートしてくれるため、勉強に挫折しないか心配な人にピッタリのサービスといえるでしょう。
受講生同士の交流や定期的なイベントなどが行われるCOACHTECHコミュニティは、卒業後も半永久的に活用できるため、卒業後もスキルアップしていけるのが特徴です。
まとめ
この記事では、プログラミングを学習する方法を紹介しました。
書籍・学習サイト・アプリなど、プログラミングを独学で勉強する方法はたくさんあるので、自分に合った方法で学習を進めてみましょう。
ただ、独学は挫折しやすいので、独りでの勉強がつらくなったらスクールに通うのも検討するのがおすすめです。
今後もプログラミングスキルの需要が高まっていくので、今のうちにスキルを習得しておきましょう。