Pythonは文法がシンプルで他のプログラミング言語に比べて覚えることが少なく、プログラミング初心者におすすめの言語です。
Pythonの学習にはさまざまな方法がありますが、まずは学習本を使って基礎を身に着けるのも有効です。
本記事では、初学者向けのPython学習本を12選を紹介します。
初学者におすすめの学習ステップも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
その前にPythonで一体何ができるの?と気になる方は下記記事を読んでみてくださいね。
Python初学者は学習本を活用しよう
これからPythonの学習を始める方は、ぜひ入門書などの学習本を活用しましょう。
書籍による学習から始めることで、Pythonの基本文法やPythonでできることを体系的んに理解することができます。
Pythonを本で学ぶメリット
Pythonを本で学ぶことで、どのようなメリットがあるのでしょうか。
Pythonを本で学ぶ1つ目のメリットは、すきま時間の学習がしやすい点です。
本を持ち歩いていれば通学中や通勤中、休み時間などを有効活用して知識をインプットできるでしょう。
2つ目のメリットは、情報の正確性が高い点です。
「情報収集と言えば、インターネットを使う」というイメージを持つ方も多い現在。
もちろんインターネット上のブログ記事も役に立ちますが、誰が何の情報をもとに書いているかが明確でないので、情報の正確さは約束されていません。
一方、本は編集者のチェックを経てから出版されるため、精度の高い情報が掲載されています。
Pythonを本で学ぶ注意点
Pythonを本で学習するメリットは先述した通りですが、実は以下のような注意点もあります。
疑問点の解決が難しい
まずは、疑問点の解決が難しいことです。
本を使った学習では、疑問点が出ても人に教えてもらうことができません。
そのため、わからないことをそのままにしてしまい次第にモチベーションが下がります。
最悪の場合、学習自体を諦めてしまうことにもつながるでしょう。
実務レベルのスキルまでは習得しづらい
実務レベルのスキル習得までを学習本で完結するのは難しいです。
Pythonを使う職種には、Webサービス・アプリ開発者、データサイエンティスト、AIエンジニアなどが挙げられます。
残念ながら、本を読んで習得できる知識はこれらの仕事現場で通じるものではなく、あくまでも基礎です。
仕事で使えるレベルまでスキルを高めるためには、実際に手を動かして豊富な実務経験を積んでいく必要があります。
さらに仕事では、臨機応変に対応する能力や納期を意識した業務遂行など、プログラミングスキル以外にもさまざまなことが求められます。
「Pythonの知識を本で身に着けること」と「Pythonを使って仕事をすること」は、全く別物であると捉えておくのが良いでしょう。
本の内容が古い場合もある
さらに注意すべき点として、本の内容が古い場合もあることです。
プログラミングは技術発展のスピードが速く、少し前までは通用していた内容がすでに古くなっていることもあります。
各Python本にも執筆時点での最新情報が載っていますが、手に取ったときにその内容が通用するとは限りません。
プログラミングを身に着けるのであれば、常に最新の情報へアンテナを張ることが重要です。
新しい本が発売された際は、その本を早めにチェックして最新情報を得るのもおすすめです。
Pythonに関する本の選び方
現在、Python関連の本はたくさん出回っているので、最初にどれを読むべきか迷う場合もあるでしょう。
ここでは、Python本を選ぶときのポイントを紹介します。
自分のレベルに合っているか
まずは、自分のレベルに合っているかです。
Python本には、入門書もあれば中級者~上級者向けの本もあります。
言うまでもありませんが、初学者が背伸びをして中級者~上級者向けの本を読んでも、全く内容を理解できないでしょう。
学習には段階があるので、初学者の場合はまず入門書から読み始めましょう。
ページ数は適切か
あわせて、本のページ数も確認しておくと良いでしょう。
初学者がページ数の多い本を手にすると、読むモチベーションを維持しづらくなります。
しかし学習においては、まず本を一冊読み切ることも大切です。
そのため、できるだけすぐに読み切れるページ数の本を選ぶのも良いでしょう。
最初の一冊を読み切れば達成感を得られ、その後も学習のモチベーションを高められます。
実践的スキルを習得できるか
実践的スキルを習得できるかも大切なポイントです。
Pythonを含めプログラミング学習の鍵を握るのは「自分でコードを書いて動かすこと」です。
本を読んで知識をインプットしただけで学習をした気になってしまいがちですが、それだけではあまり意味がないでしょう。
Python本には、基礎知識の解説を中心にしている本もあれば、練習問題を通して実践的スキルを身に着けるための本もあります。
Pythonの習得を目標にするならば、自力でコードを書く力やエラーを解決する力など、実践的スキルを身に着けなければなりません。
基礎的な本は、プログラミングやPythonについて何の知識も持たない方がはじめに読む一冊に適していますが、基礎を把握した後は、あわせて実践的なスキルの習得に向いている本も活用するのが良いでしょう。
【Python入門】初学者向け学習本おすすめ13選
それでは、初学者におすすめしたいPython学習本を13冊をご紹介していきます。
Python1年生 第2版 体験してわかる!会話でまなべる!プログラミングのしくみ
カラフルな表紙が特徴的な本書は、Pythonの知識ゼロでも楽しく読み進められる一冊です。
「ヤギ博士」と「フタバちゃん」というキャラクターも登場し、イラストや対話形式を使って基礎を解説しています。
簡単なサンプルも掲載されており、アプリ作りの体験もできます。
なお、巻末にはエラーが出た際の対処法をまとめているため、安心して学習を進められます。
独学プログラマー Python言語の基本から仕事のやり方まで
本書の著者であるコーリー・アルソフ氏は、自分でゼロからプログラミングを学んだ「独学プログラマー」です。
独学での学習方法や経験談が気になる方は、本書を読むことで有意義な情報を得られるでしょう。
タイトルには「Python言語の基本から仕事のやり方まで」とありますが、プログラミング全般の知識も身に着けられます。
いちばんやさしいPythonの教本
本書は、プログラミングの仕組みを丁寧に解説した入門書です。
講義パートでは図解を交えてプログラミングの仕組みを解説し、実習パートでは実際に手を動かして基礎を身に着けるスタイルです。
新しい概念については一つひとつやさしく解説しているため、いま何をしているのかを理解しながら学習を進められます。
なお、本書で学ぶサンプルコードはサポートページからのダウンロードも可能です。
独習Python
本書は、プログラミング初学者向けの学習本シリーズ「独習」のPython版です。
独習シリーズでは、実際にコードを書き実行することを重視しています。
そのため、早い段階から実践的な学習を進めたい方に適しているでしょう。
「解説→例題(サンプル)→理解度チェック」の3ステップを踏みながら、Pythonの基礎を身に着けられます。
入門Python3
本書は、ベストセラーとなった『入門 Python 3』の改訂版です。
プログラミングおよびPythonの知識をわかりやすく解説しています。
Pythonの機能が網羅的に解説されているので、手元に一冊置いておくと非常に便利でしょう。
いちばんやさしいPython入門教室
本書は、プログラミング学習に抵抗を持つ人でも読みやすい工夫が施された一冊です。
鮮やかなイラストが利用されているため気軽に読めますが、プログラミングの基礎概念や知識、文法などもきちんと学べます。
アプリ作成などPythonの実践的使用法についても触れているので、効率的に学習を進められるでしょう。
スラスラ読めるPythonふりがなプログラミング
本書は、タイトルの通り「プログラムの読み方にふりがなをふる」という工夫が施された入門書です。
ふりがなによって、プログラム1行1行が示す意味を瞬時に理解できるのが魅力です。
この手法によって、「プログラムの意味が頭に入らず、自分が何をしているのかすら理解できない」という悩みを解消できます。
Python学習で挫折経験がある人にも読んでもらいたい一冊です。
スッキリわかるPython入門
本書は楽しいストーリーとともにPythonの基礎学習ができる入門書です。
知識の習得を確認するための練習問題、挫折しやすいポイントを踏まえた「エラー解決・虎の巻」も掲載されているので、無理なく学習を進められます。
Python初学者はもちろん、エラーの解決ができずに挫折した経験がある方にもおすすめです。
Python ゼロからはじめるプログラミング
本書の著者は、多くの学生へプログラミングを教えてきた経験を持つ方で、学生がつまづきやすい箇所を丁寧に解説しているのが特徴です。
サンプルとして掲載されているプログラムはシンプルなものを厳選し、「何をしているのか」がわかるようにコメントも付いています。
練習問題も載っているため、理解度の確認もスムーズに行えます。
Python[完全]入門
本書は、基礎知識はもちろんのこと、アプリ開発に必要な知識まで網羅する一冊です。
初学者もすぐに引き込まれるようなわかりやすい解説が魅力で、AI、データベース、Webプログラミングなど、最新のアプリ開発にも取り掛かれるようなサンプルも掲載しています。
基礎から応用までを短期間で学びたい方におすすめの入門書です。
例題でわかる Pythonプログラミング入門
本書は、例題を通してプログラミングの仕組みを理解する一冊です。
最初から問題を解くことに抵抗を抱く方もいるでしょうが、初学者に寄り添った解説をしているため無理なく学習できます。
本書の例題を繰り返し解いて、短期間でPythonの基礎を身に着けるのも良いでしょう。
Python統計分析&機械学習マスタリングハンドブック
Python統計分析&機械学習マスタリングハンドブック(画像引用元:秀和システム)
本書は、プログラミング言語のPythonでデータ分析と機械学習を実践するための解説書です。
Pythonを学習し、慣れ親しんだ方におすすめしたい一冊です。
豊富なライブラリを使って統計学に基づいた統計分析ができ、データ分析も機械学習もまとめて学ぶことで効率的に身に付けることができるのが魅力です。
Pythonを使って、実世界のデータを統計学の手法で分析できるようになるだけでなく、 AIの研究分野である機械学習も予測や分類だけでなく、ディープラーニングの応用的な手法まで学習できます。
たのしいプログラミング Pythonではじめよう!
本書は、Pythonを「たのしく学ぶこと」を重視した一冊です。
初心者は「プログラミング=難しい」という思い込みがちですが、本書を読めばプログラミングの楽しさに気付くことができるでしょう。
面白い例題やパズルなどに取り組みながら基礎を学べるので、Pythonについて何も知らない人にも最適です。
Python学習の3ステップ
Pythonを効率よく習得するには、正しい学習ステップを踏むのが重要です。
以下の3ステップを心掛けて、学習を進めてください。
基礎を身に着ける
まずは、基礎を身に着けることです。
ぜひ、本記事で紹介した入門書を参考にしながら基礎固めを行ってください。
完全に内容を理解できなくても、基本的なソースコードの書き方やPythonを使ってできるサービスを大まかに把握していくことが大切です。
また、学習のモチベーションを維持するには「Pythonを利用して何をつくりたいか」という最終目標を早めに設定することも重要です。
例えば、「AIアプリを開発したい」「データベースエンジニアとして転職したい」など、具体的な目標を定めることで、学習計画がたてやすく、モチベーションも保ちやすくなります。
コ―ディングの練習をする
次のステップは、コーディングの練習です。
自信がなくても良いので、実際に「エディタにコードを書く」という作業をしましょう。
知識をある程度インプットしたつもりでも、「実際にコードを書くとなると、思うようにできない」というのはよくあることです。
最初はコードを写しながら書く「写経」で構いません。
何度もコードを書く練習をする間に、自力でも書けるようになります。
自力でコードを書けるようになればPythonを自由に使いこなせるようになり、楽しさも感じられるでしょう。
オリジナル作品をつくる
最後は、オリジナル作品をつくることです。
Pythonを使って自分の作品を完成させれば、大きな自信を得られます。
最初は時間が掛かるかもしれませんが、一つひとつの工程を丁寧にこなしていきましょう。
簡単なアプリであれば初学者もつくりやすいので、ぜひ挑戦してみてください。
作品を完成する頃には、Pythonの基礎知識はもちろん、エラー解決能力や検索能力も身に着いています。
Python学習はプログラミングスクールも選択肢に
本記事ではおすすめのPython本を紹介しましたが、「Python学習を本だけで進めていく自信がない」「疑問点をすぐに解決できる環境が欲しい」と考える方もいるでしょう。
そのような方は、プログラミングスクールがおすすめです。
本での学習に加えプログラミングスクールを活用すれば、プロの講師陣から疑問点をわかりやすく解説してもらえます。
さらに、スクールではPythonを使った作品のつくり方も教わることができるので、仕事につながるスキルも身に着けやすいでしょう。
プログラミングスクールの選び方やおすすめのスクールについては以下の記事で解説しているので、あわせてご覧ください。
まとめ
本記事では、初学者向けのPython本を12選紹介しました。
まずはご自身の学習スタイルや好みに合う本を一冊選び、読んでみましょう。
本を利用してPythonを学ぶ際は、メリットとデメリットがあります。
そのため、メリットとデメリットをよく理解したうえで本を活用する姿勢が大切です。
また、本での学習とあわせてプログラミングスクールを活用するのも有効でしょう。
本による学習で限界を感じている方、プロの講師から学びたい方はぜひプログラミングスクールの門を叩いてみてください。