社内SEの志望動機はどう書く?作成のポイントや気をつける点を解説!

皆さんこんにちは!活学キャリアです。

社内SEへ転職したいな…

社内SEの志望動機ってどう書けばいいんだろう?

と考えている皆さんにとって、最初の壁ともいえる「志望動機の書き方」について取り上げていきます。

また、採用担当者から見た「内定を取るためのコツ」もお伝えしていきますので、ぜひ最後までしっかりとご覧ください!

社内SEについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

目次

SIer・SE・社内SEは何が違う?

社内SEへの転職を考える前に、「そもそも他のエンジニアの職種と何が違うのか」を理解し、そのうえで動機を考えていきましょう!

ここでは、よく混同されがちな以下3つの違いについて解説します。

  • SIer
  • SE
  • 社内SE

SIerは企業向けにシステム開発を請け負う「会社」のことであるのに対して、SEはシステムを開発する「人」のことといった違いがあります。

なので、「SIer企業で働くエンジニア」も、SEに該当します。

つまり社内SEも、自社で使う自社のためのシステムの開発や運用を行うエンジニアなので、こちらも「SE」という大きな括りの中のひとつです。

SIerについては、この記事でより詳しく解説しています。
興味がある方は一緒にチェックしてくださいね。

社内SEになるために必要なこと

社内SEに必要とされるのは、「技術」と「人柄」の両立はもちろんのこと、

  • プロジェクトすべてのプロセスに携わる責任感
  • 経営者の目線に立って物事を考えられる視野

なども必要とされます。

以下の記事で紹介している内容が参考になるので、興味のある方はぜひご一読ください。

社内SE用の志望動機を作る際のポイント・コツ

実際に志望動機を作るとなると、何から始めたらいいかわからないものですよね。

志望動機を考えるときはいくつかのポイントおよびコツを抑えておくことで、よりスムーズに良質な動機を作れるようになります。

ここでは志望動機を作るときのポイント・コツを紹介します。

社内SEの業務内容や他のエンジニアとの違いを理解する

冒頭でも述べていますが、まずは業務内容、そして他の職種との違いを明確に理解することがポイントです。

なぜなら役割を正しく理解していないと、理由は思いつかないからです。

「なぜ社外向けではなく社内向けのエンジニアを目指すのか?」を明確にし、企業の業務内容に即した具体的な貢献をアピールしましょう。

自己分析と企業研究は怠らない

社内SEの採用では「企業の業務にどれだけ適応できるか」が重視されるため、一般的なエンジニア職以上に自己分析と企業研究がカギになります。

社内SEは、経営層や各部門と連携して業務改善を行う立場でもあります。

企業のビジネスモデルや課題をしっかり把握したうえで、自分の経験やスキルがどう活かせるかを説明することが求められます。

またSEのように開発プロジェクト単位で仕事を進めるのではなく、長期的なシステム運用、継続的な改善をしていかなければならない立場であることを認識しておくこともポイントです。

志望する企業の中で活躍・貢献したいことを伝える

通常のSEと異なり、企業のシステムや業務に深く関わるのが仕事です。
なので、「システム開発・運用」だったり「技術力向上」についてだけではなく、

  • その企業をよく調べ、業務内容や目指す場所を熟知していること
  • その企業の中でかならず貢献・活躍する意思

をアピールすることがポイントになります。

そのためにはやはり対象の企業の研究を徹底的に行うこと、そのうえで自分のスキルを活かせそうなポイントをあぶり出すことが重要です。

お互いの利益が一致していることを伝える

志望動機を考えるなら、お互いの利益が一致していることを伝えると効果的です。

たとえば、

  • 特定の環境下に特化して活躍した経験がある
  • 他部署の幅広い方々と会話を交わすのが好き
  • 役割を分担するよりも、すべての工程に広く関わりたい

といった点が該当していれば、すかさずアピールするのがおすすめです。

なぜなら、業務内容を考慮すると、上記のような強みをもつ人材は採用する企業側にとってもメリットが大きいからです。

社内SEとしての経験がない場合のコツ

経験がなくても、なるべくそれに近い経験を考えて話せば、企業側に好印象を与えられます。

業務は幅広いので、未経験であってもたとえば

  • 問い合わせ対応業務で培った説明力
  • 営業で培った対人スキル
  • あらゆる部署の調整なども加味したディレクション経験

などは立派な武器となるので、積極的にアピールしてください。

社内SEとしての経験がある場合のコツ

経験がある場合はそれを伝えることは絶対ですが、ポイントは「何らかの実績を出した」といった形で示すことです。

たとえば単に「~を経験してまいりました」ではなく

  • 業務フローを改善し、作業時間を~%程度短縮させた
  • 以前の開発プロジェクトで~を担当し、~といった工夫で大勢の社員から喜びの声をいただいた

のように伝えましょう。

ちなみに社内SEであれば「外部のクライアントに貢献した実績」よりも、「社内の経営層やプロジェクトのメンバーに貢献した実績」のほうが採用担当者に響きます。

より質の高い志望動機に仕上げる方法

ここまでの内容を踏まえれば、魅力的な志望動機を生み出すことは十分可能になります。

とはいえ、これを読んだ皆さんが全員同じように対策を行ったとしたら、差別化するのは難しくなりますよね。

ですが、より質の高い志望動機に仕上げる方法があり、それは「第三者に協力を依頼し、チェックしてもらうこと」です。

なぜなら第三者にチェックしてもらうことで、より客観的なアドバイスをもらえ、自分ひとりではとても気付けなかったようなミスを見つけられるからです。

また第三者に協力してもらい、実践形式で模擬面接をしてもらうのも非常に有効で、理由としては、

  • 人前でとっさの質問に答える訓練ができるから
  • 目線や動き、声のトーンなどノンバーバルな部分を指摘してもらえるから

などが挙げられます。

IT転職エージェント「活学キャリア」では、これまで何千人もの未経験からのエンジニアデビューのお手伝いをさせていただきました。

そんな過去の卒業生の皆さんの多くが、この志望動機で悩まれていました。

特に未経験の場合、自分の何をどうアピールしたらいいのか悩むものです。

私たちのメンバーには、過去にエンジニアの人事担当だった者もいるので、人事目線での助言をすることが出来ます。

転職にあたり、周りとのライバルとの差別化を図りたいなら、無料カウンセリングを使ってみてください。

あなたにしかない魅力や強みを志望動機に落とし込み、一緒に転職を成功させましょう!

未経験から社内SEに転職する際の志望動機例文

ここまで仕事内容を理解したり、質の高い志望動機に仕上げる方法を紹介してきましたが、

実際の例文を見ないとイメージしにくい!

と悩む方もいるかと思います。

この章では、実際の志望動機の例文を、パターン別に紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

持ち前のスキルや特性を活かしたい場合

例文

私は以前から効率化や自動化を考えることが大好きで、周りに比べて常に「いかにラクに素早く物事を終わらせるか」を考える癖があると自負しています。

私は以前、小売店舗の運営スタッフだったのですが、在庫管理の仕組みが複雑で、品切れや過剰在庫が頻発していました。

そこで私は、VBAを組み込んだExcelを使ったシンプルな管理法を提案しました。

そして在庫管理システムの手順マニュアルを作り直したことで、これまで多発していたミスの回数を1/3程度に減らすことに成功しました。

御社の社内SE業務では、業務プロセスの改善やシステム活用の提案といった機会が頻繁にあると伺っております。  

私の強みである「常に効率化を考え、改善策を具体化する力」を最大限引き出せる環境だと思ったので、志望しました。

IT業界では「効率化・自動化」は必要な適性であり、決して怠惰ではありません。

上記の例のように、ただめんどくさがりなことを示すのではなく、「よりラクするために積極的に提案したり、全力を尽くす」ことをアピールするのがおすすめです。

企業研究の末理念に共感し、魅力を感じた場合

例文

御社の「全社員が主体的に効率化を追求し、新たな価値を創造する」文化に共感し魅力を感じたことから、ぜひ社内SEとして貢献したく志望に至りました。

現職の製造業の生産管理部門では、工程ごとの作業進捗や在庫状況が手動入力で行われているため、データの正確性と共有の手間が課題となっています。

私自身も改善を試みたり、提案を何度も行っているものの、複雑なシステム構成であることから提案がなかなか通らない点が悩みです。

対して御社は各部門と連携したシステム導入を推進しており、かつその業務システムやツールのアップデートにも積極的に取り組まれていると伺いました。

そして御社の社内SE業務は、すべての現場とコミュニケーションをとりながら問題点を洗い出す、そして導入における全工程にも携わると記載があります。

以上のことから、私が理想とする「組織全体の業務効率化に直接寄与しつつ、自らの知識もアップデートしていける」という社内SEとしての社会人像をイメージできたことが動機となります。

もちろん私のニーズのみならず、御社事業の発展にもお力添えできればと思っています。

こちらは企業理念に共感した場合に使える志望動機になります。

企業理念のみならず、途中で自分の活かせそうなポイントを述べ「適性が業務内容にもマッチすること」をアピールしています。

もともと企業のサービスを好きで使っている場合

例文

もともと御社のECサイト「Omozon」が大好きで、日常の買い物では必ず利用しています。

その理由は品ぞろえが豊富で検索機能が直感的に使いやすいだけでなく、ユーザーのレビューがとても見やすく、かつ充実しているため商品が選びやすいからです。

私の強みは「誰も気付いていない細かな点に気づく力」だと思っています。

たとえば前職の経理事務では、会計システムの合計値の相違があったとき、大きな問題になる前に誰よりも先に早い段階で気付いたことがありました。

また別件だと、誰も気付いていない程度の「勤怠システムの読み込み時間が若干遅くなっている問題」に気付き、サーバー上のメモリ不足を早期発見につなげたこともあります。

私は普段から御社のサービスを使い続けているからこそ、ユーザー目線での気づきや改善提案ができると考えています。

そのため御社の社内SEになることで、利用者が求める機能をいち早くキャッチして反映させたり、より使いやすいUI/UXに改善するといった貢献ができると思い、今回志望させていただきました。

面接先の企業のサービスを実際に好きで使っていることは、面接においてたいへん大きな強みとなります。

例のように「人一倍サービスを使っている事実」と、「自分の特性」を組み合わせることで、社内SEとして就業した後の活躍を匂わせることができます。

経験者による転職およびキャリアアップが目的の場合

例文

私はこれまで4年間、社内SEとして企画・設計から開発・運用保守など、社内システムのあらゆる工程に携わってきました。

もちろん各部署との連携、ITに不慣れな社員へのヘルプデスク対応も積極的に行うなど、一連の仕事をこなすことが可能です。

ただ現職では社内SEが私含め2人しかいないことから、「開発・運用業務が2割、ヘルプや雑用系の仕事が8割」なのが現状で、全体を通じた開発経験が活かせないだけでなく、事業革新にもあまり積極的ではないのが現状です。

しかし御社は複数の社内SEを抱えており、さらに新規システム導入や改善提案にも積極的で、各部門が連携しながらシステムをブラッシュアップし続ける社風と伺っております。

こうした環境であれば、私が培ってきた経験を最大限引き出すことができ、さらに高度なスキルや知識を身につけるチャンスも増えていくと思います。

以上の理由から、御社の社内SEとして新たな挑戦をしつつ、より一層成長に貢献したいと考え志望しました。

IT転職において経験は最大の武器なので、まずどのくらいの期間、どんな経験をしてきたのかを話すのは必須です。

そしてその後、例にあるように「この会社でなら、現状埋もれている自分の実力をさらに引き出せる」といった形で、さらなる貢献と成長を感じさせましょう。

社内SEの志望動機を考える際に気をつけたいこと

志望動機を考えるなら、いくつかの「注意すべきポイント」があります。

この章ではそれらを紹介していきますので、ぜひ失敗を避けるための参考にしてください。

最新技術やトレンドなど挑戦的な姿勢のアピール

社内SEは、企業内の業務システムを安定的に運用・改善する役割がメインです。

「最先端技術の導入」が主な目的である企業はゼロではないかもしれませんが、ごくわずかと考えて差し支えないでしょう。

そのため「最新技術を駆使して業界をリードしたい」「トレンドの技術を活かして挑戦したい」といったアピールをすると、企業側に

この人うちの業務の内容ちゃんとわかってる?

などと不安を抱かせてしまいます。

汎用性が高すぎる動機

当たり前ですがどの職種のエンジニア、それだけでなくどの業界でも使えそうな動機はやめましょう。

たとえば「業務改善に貢献したい」だったり「安定運用を支えたい」といったものです。

志望動機は「自分の~といった強みや理想が、御社の社内SEになれば活かせそうor実現できそうだから」といった形で考えるのが基本です。

思ってもいない例文の丸暗記

本記事含め、ネットや書籍で見つけた志望動機の例文をそのまま使うのはやめましょう。

なぜなら、どれだけ的を得た文章でも、自分の経験や考えと合致していなければ、面接で深掘りされた際に答えられず、不自然な印象を与えてしまうからです。

まして社内SEは人気の職業なので、面接官は多くの応募者と接していることから、よくあるテンプレート的な志望動機はすぐ見抜かれてしまいます。

例文を「参考にする」こと自体は問題ありませんが、自分の経験や応募企業の特性に合わせて、独自の要素を組み合わせるのをおすすめします。

自分の経験をどう社内SEの志望動機に結び付けるか思いつかないなら、ぜひ「活学キャリア」に頼ってみてください。

人事経験のあるアドバイザーが、企業目線での資料添削や面接対策を行ってくれます。

自分ひとりで自分の強みを見つけるのは難しいので、志望動機で差をつけたいなら無料カウンセリングになんでも打ち明けてみてください!

まとめ:人気の社内SEへの転職を狙うなら志望動機で周りと差をつけよう!

社内SEは安定した環境で働けることや、業務が社内で完結するといったメリットから、人気の高い職種です。

しかし社内のITに関する業務を広く担当するため、一般的なSEとはまた違った大変さがあります。

対象の企業の特性、業務内容、ニーズを綿密に調査のうえ、自分の強みや経験を志望動機として結びつけることが大切です。

ですが志望動機は、面接で100%聞かれるにもかかわらず、もっとも対策が難しい項目といっても過言ではありません。

人一倍社内SEになりたい意欲は強いのに、動機がどうしても思いつかない!

この会社じゃないといけない理由なんて正直ないよー!

と嘆く方がほとんどでしょう。

活学キャリアには、人事経験者が在籍しており、一人では気づきにくい強みを引き出す面接対策や書類添削を行っています。

1,200件以上の求人情報を保有し、幅広いネットワークを活かして、社内SEに求められる「社内の実情」や「採用のポイント」まで把握しています。  

志望動機に迷っていたり、転職に不安を感じている方は、ぜひ一度無料カウンセリングにご相談ください。

あなたのお話を聞けることを楽しみにしています。

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