「手に職」が得られる資格はどれ?国家・民間別の具体例やメリットを紹介

スキルアップや就職活動の実現において、資格の取得は重要な要素のひとつです。

しかし、いったいどの資格が「手に職」として役立つのか、迷ってしまうこともあるでしょう。

本記事では、国家資格と民間資格それぞれの具体例を紹介しながら、そのメリットについてもご紹介します。

自分に合った資格を取得し、さらなるキャリアアップを実現するため、ぜひ参考にしてください。

目次

資格をとれば「手に職」は得られる?【得られる】

資格をとれば「手に職」は得られる?【得られる】

資格をとるだけで「手に職」として役立つのか、疑問視する方も多いでしょう。

結論としては、十分に得られます

資格は紛れもなく、専門スキルと技術の担保になることから、

  • 就職活動
  • スキルアップ
  • キャリアアップ

において、飛躍的に有利な状況が作れるためです。

次章からは、その具体的な資格について見ていきます。

手に職が得られる資格7選【国家資格】

手に職が得られる資格7選【国家資格】

ここでは、手に職が得られる「国家資格」を7つご紹介します。

公認会計士

公認会計士は、企業の経理や財務に関する専門知識が証明できる国家資格です。

財務諸表をチェックする業務が可能になり、この業務は公認会計士の資格保持者しかできないことが法律で決まっています。

さらに本資格は、その汎用性の高さが最大の特徴で、

  • 監査
  • 会計
  • コンサル業

など、いろんな業務を行うことが可能です。

さらに就職や起業においても有利になるため、「手に職」として注目を集めている資格です。

建築士

建築士は、建築物の設計および施工管理などに従事できる国家資格です。

建築士は、具体的に建築物の設計から施工、さらには完了までのすべての工程を担当するため、高度な専門性が必須となります。

こちらの資格をもつことで、建築業界全般における転職で大きく有利になり、とくに

  • 住宅メーカー
  • 建築会社

などで即戦力になれることは間違いないでしょう。

司法書士

司法書士は

  • 裁判所
  • 検察局
  • 法務局

などに対し、提出書類の作成や登記、審査ができる資格です。

その資格をもつ者でなければ携わることができない「業務独占資格」となっているため、「手に職」を十分証明できるでしょう。

司法書士資格の保有者は、社会的信用が非常に高いことに加え、

  • 年収が高い
  • 汎用性が高くキャリア展開がしやすい
  • 転職や独立などで大いに役立つ

など、あらゆるメリットがあります。

司法書士資格を取得するなら、講座を利用してみるのはいかがでしょうか。

アガルートでは、難関資格のオンライン予備校(通信講座)であり、司法試験対策の講座を提供しています。

資格取得にかかる一般的な費用等の詳しい情報は、こちらもぜひ参考にしてみてください。
「司法書士講座の料金相場と選び方【合格者が選ぶおすすめの予備校】」

医療事務

医療事務は読んで字の如し、医療業界で重宝する資格です。

具体的な仕事内容としては、医療機関における

  • フロント業務
  • 事務
  • カルテ等の医療関連書類作成

などができるようになる資格です。

病院をはじめ、さまざまな医療現場で重宝されるため、立派な「手に職」となる資格でしょう。

さらに高齢化の影響から、今後の安定した需要に応えられる資格です。

管理業務主任者

管理業務主任者は、主に「マンション管理会社」で重宝する資格です。

一般的なマンションは、建物の管理を「マンション管理会社」に委託します。

その際の「委託契約事項の説明」や「報告書の作成」を行えるのは、こちらの資格保有者のみ

取得によって、手に職があることを証明でき、高い安定性と将来性が得られることは間違いありません。

衛生管理者

衛生管理者は、「衛生にかかわる技術的な事項を管理する業務」に携われる資格です。

ジャンルを問わない「衛生管理」に関する業務となるので、

  • 製造工場
  • 物流倉庫
  • 医療施設
  • 旅館施設
  • 清掃責任職
  • 各種設備・管理業務

など、その「活かせる場面の広さ」が最大の特徴となっています。

あらゆる不況にも柔軟に対応できるので、安定した「手に職」をつけられる資格です。

弁理士

弁理士も、手に職として大いに役立つ国家資格のひとつです。

特許や実用新案などの「知的財産」に対し、特許庁に申請を行う専門家のような仕事ができるようになります。

こちらは高度な専門性が必要で、資格保持者しか携われない「業務独占資格」です。

弁理士は社会的信用も厚く、特許事務所やあらゆる企業への勤務で有利になるうえ、独立の際にも重宝します。

ちなみに似た言葉に「弁護士」がありますが、まったくの別物です。

手に職が得られる資格【民間資格】

手に職が得られる資格【民間資格】

この章では、手に職が得られる「民間資格」をご紹介します。

日商簿記

「手に職として役立つ民間資格」の中でも、軍を抜いて知名度が高いのがこちらの日商簿記です。

民間資格でありながら、公的資格のような扱いをされていることもあって、社会的信用は抜群。

経理事務や一般事務への就職で高い評価を得られ、年収相場も高い傾向にあります。

さらに個人事業主として開業する際にも役立つ、まさに「手に職」がつく資格です。

証券外務員

証券外務員は、「金融従事者で知らない人はいない」とされる有名な資格です。

こちらをとることで、主に証券会社や銀行などで金融商品の取り扱いが可能になります。

具体的には、以下のような業務を行うために「必須」です。

  • 資産運用コンサルタント
  • 証券会社カスタマーサービス
  • ファンド業界の経理
  • 仮想通貨取引事業

また試験合格率が60パーセント前後と高いため、金融業界を目指す方なら必ずもっておきたい資格です。

参考:証券外務員試験の難易度、合格率は?

販売士検定

販売士検定は、販売の技術やマーケティング、経営、在庫管理など、実践的なスキルを証明できる資格です。

わかりやすく言うと、主に小売店などで「販売のプロ」を名乗ることが可能になります。

実際に販売士検定をとることを推奨している大手企業も多く、

  • 小売店
  • 食品・飲料メーカー
  • コンビニ
  • スーパー
  • ブランドショップ

など、いろんな場面で必要とされている資格です。

活かせる場面が多く取得難易度も低いため、「手に職」としてぜひもっておきたい資格です。

CCNA

CCNAはネットワークエンジニアとして必須のスキルや知識を認定する、人気の民間資格です。

主にシスコ製品のルータやスイッチ操作などの取り扱いが可能となり、IT業界におけるたいへん大きな需要を誇ります。

近年IT業界は全体的に右肩上がりなので、この先も安定した仕事が見込める「手に職」となる資格でしょう。

なお本資格を目指すなら、無料で受験できて合格率95%超えの活学ITスクールの利用がおすすめです。

手に職を得るための資格を取るメリット

手に職を得るための資格を取るメリット

ここでは、「手に職となる資格をとるメリット」について解説します。

誰にも奪われない知的財産が手に入る

手に職をつけられる資格を取得すると、専門的な知識とスキルが得られます。

これは誰にも奪われない「知的財産」となり、自己アピールや転職・独立で大きく有利になるでしょう。

キャリアアップ・ステップアップしやすくなる

資格取得は、その業界でのキャリアアップ、およびステップアップにつながる可能性を飛躍的に高めてくれます

同一の職場であればより高いポジションや給与アップを目指せるうえ、また独立や開業の観点でも大きな効能を発揮するでしょう。

ダイレクトに年収アップにつながる

その業務において必要な資格をもつことで、企業から高い報酬を受け取ることができる可能性が高まります。

資格の保有によって、待遇を引き上げる制度を設けている企業は少なくないためです。

たとえそのような制度がなくとも、資格を取得することで説得力の担保になり、交渉の成功率も上がります

人生の選択肢がさらに広がる

手に職がつく資格は自身のスキルの担保となるため、キャリアアップや起業など、人生の選択肢や可能性を大幅に広げてくれることもメリットです。

また「CCNA」のようなグローバルな需要をもつ資格をもつことで、転職先は海外にまで広がります

いまよりさらに充実したキャリアビジョンを求めるなら、資格取得は賢明な選択肢になるでしょう。

行動力・積極性を評価してもらえる

資格をとるためには、コツコツと小さな努力を重ねたり、自己投資を行う必要があります。

そのためさまざまな企業から、その行動力や積極性を高く評価してもらえるでしょう。

さらに手に職が得られる資格をもつことで、自信とモチベーションが表情にあらわれ、さらなる高評価につながる好循環にもつながります。

手に職を得るための資格を取るデメリット

手に職を得るための資格を取るデメリット

「手に職となる資格をとるデメリット」を解説します。

結論としては、資格をとること自体にデメリットはありません

「とる前」と「とった後の活かし方」によってはデメリットにもなりますので、参考にしてください。

お金と時間をかけなければならない

資格をとるには、一定の費用と時間を投資しなければなりません

とくに日々の仕事に負われて忙しい方は、プライベート返上で勉強をすることになるので、精神的な苦痛を伴うでしょう。

ただ資格はそれに見合ったメリットを確実に受給できるので、将来的な安定や「手に職」を獲得したいなら、十分に目指す価値があります。

取得しても活かさなければ意味がない

手に職として役立つ資格をとっても、それを活かさなければ意味はありません。

たとえば、もっている資格とまったく異なる業種に転職する場合、採用されない可能性も十分にあります

そのため、資格をとる前に、

  • どの道へのキャリアアップを目指すべきか
  • 資格を活かすにはどんな職種や仕事内容が最適か

を見極める必要があります。

手に職が得られる資格の見極め方

手に職が得られる資格の見極め方

ここでは、「手に職として役立つ資格」を見分ける方法を紹介します。

ジャンル全体がこれから伸びていきそうか

これから、ジャンルが全体的に伸びていきそうかは、重要な見極めのポイントです。

市場全体の需要が高まっている分野や、今後なおさら需要が拡大しそうな分野を狙うことで、より「手に職」として役立つ資格が見つかります。

いくら知名度や人気が高くても、需要が少なく衰退ぎみの業界では、資格の効果は薄れてしまうでしょう。

あらゆる状況の変化にも強いか

「ありとあらゆる状況の変化に強く、継続的な需要がありそうかどうか」も、見るべきポイントのひとつです。

ただし、いま現在の状況やブームだけをみて判断するのは早計といえます。

世の中の状況は刻一刻と変化を繰り返すので、日々の市場動向のチェックを怠らず、「あらゆる変化にも強そうな市場」に意識を向けることが大切です。

受験する自分自身が関心を維持できるか

手に職となる資格を見極める際、受験する資格に対し、関心を維持できるかどうかは重要なポイントです。

関心がなくなってしまったら、勉強が苦痛でしかなくなってしまいます

また、仮に取得できても活かしきれない可能性があるでしょう。

そもそも関心のない職業を選ばないことに加え、選んでも長続きしない可能性が高いためです。

自身の興味・関心と向き合い、将来的な展望も見据えて選ぶことが大切です。

手に職を得るための資格に関して気を付けたいこと

手に職を得るための資格に関して気を付けたいこと

手に職になる資格に挑戦する前に、気を付けておきたいことを紹介します。

なぜ資格が必要なのかを具体的にする

「手に職となる資格」の取得の前に、自分がなぜその資格を取得したいのか、具体的な目的を明確にすることが大切です。

目的とは具体的には、

  • 就職・転職
  • 独立・起業
  • 年収アップ
  • キャリアアップ

といったものがあります。

目的があいまいだと、「せっかく取得したのに活かしきれない」という状況になる可能性も否めません

勉強に着手の前に「受験条件」は必ず確認する

資格はどんな方でも受験できるものもあれば、「受験条件」が設けられているものもあります。

具体的には、

  • 実務経験〇年以上の人
  • すでに〇〇試験に合格している人

のような条件です。

こういった前提条件については、かならず勉強に着手する前に確認しておきましょう。

「人気の資格」というだけで手を出さない

「超人気資格」などの言葉だけで手に職となる資格を選ぶのは、早計と考えたほうがいいでしょう。

資格を選ぶときは、

  • これからの需要を考え、大きなリターンが得られるか
  • 自分自身、しっかりその分野への関心を維持できるか

を見極めることが、有意義な資格取得のポイントになります。

これからの見通しが明るい資格を選ぶ

これからの見通しが明るいかどうかも、手に職がつけられる資格を選ぶときに注意して見るべき点です。

せっかく合格しても需要が少なく、活かせる場面が少ない業界の場合、結果的に損失となってしまうケースもあります。

今後の継続的な需要、またニーズの高さがある程度見込める資格を選ぶことが望ましいです。

資格で手に職を得るなら活学ITスクールがおすすめ!

資格で手に職を得るなら活学ITスクールがおすすめ!

「手に職」として役に立つ資格の取得を検討しているなら、活学ITスクールの利用がおすすめです。

前項の「手に職が得られる民間資格」で紹介した、CCNAの無料受験が可能になるためです。

ITは今後の「市場拡大」の観点で、もっとも注目されている業界

その分野で重宝する資格はまさに「手に職」そのもので、安定した働き方がながく実現できるでしょう。

資格で手に職を得ることに関連するQ&A

資格で手に職を得ることに関連するQ&A

最後に、「手に職として役立つ資格に関する質問」を見ていきます。

とって後悔しない、手に職が得られる資格は?

手に職が得られる資格は業界や職種によっていろいろなものがありますが、後悔しない汎用性の高い資格」を挙げるなら、以下のとおりです。

  • 公認会計士
  • 司法書士
  • 管理業務主任者
  • 衛生管理者
  • 日商簿記
  • 販売士検定

これらは特定の業界に依存しないので、使い道が幅広く、とって損はないでしょう。

「資格がないとできない仕事」はある?

「資格がないとできない仕事」はたくさんあり、具体的には以下が挙げられます。

  • 医療関連業務
  • 金融商品販売
  • 電気工事・管理・保全
  • 弁護士や司法書士などの士業
  • ほか

その業務に必須となる資格のことを「業務独占資格」といい、高い需要を誇ります。

司法書士になるのって難しいですか?

司法書士は一般的に、「超難関資格」として知られています

合格率は毎年3〜4パーセント程度と低く、勉強時間も約3,000時間が必要です。

参考:司法書士試験の難易度は?合格率や税理士試験との比較など詳しく解説

とはいえ社会的信用と汎用性において圧倒的な高さを誇るため、その勉強時間を投資するだけの価値があります。

自身が目指すキャリアビジョン、興味・関心と相談しつつ、挑戦するかどうか検討するのがいいでしょう。

まとめ:この先も役立つ資格で手に職をつけよう!

この先も役立つ資格で手に職をつけよう!

資格をつうじて「手に職」を得ることで、自分自身のスキルアップや生涯収益の増大にダイレクトにつながるでしょう。

資格はそれぞれ、

  • 特定の業界に特化しているもの
  • 業界を問わず汎用的な使い道があるもの

など、いろいろな特色をもちます。

どちらも取得のメリットは大きいので、市場動向をチェックしつつ、自身にとって今後も役立つ資格を選ぶことが大切です。

ぜひ資格で手に職をつけ、人生の選択肢や可能性を広げていきましょう。

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