仕事を辞めたい理由は?対処法や転職する際におすすめの退職理由も紹介

仕事を辞めたい理由は、人によってさまざまです。

また実際に辞める理由(本心)と、会社に告げる退職理由(建前)は違う場合もあります。

この記事では、仕事を辞めたいと感じる定番の理由をランキング形式で10種類紹介します。

引き止められにくいおすすめの退職理由や、スムーズに転職するコツなどもお伝えするので、ぜひより良いキャリアを築くための参考にしてください。

この記事の監修者

鈴木教大

社会保険労務士法人レクシード代表。沖縄から青森まで数百社にのぼる顧問企業の支援実績から、労使トラブル対応など、特定社会保険労務士として現実的な解決策提示・予防措置提案を行うエキスパートとして定評がある。企業の労務を“予防”という視点からサポートすることに力を入れており、労働保険・社会保険関係の手続きから給与計算、勤怠管理、行政対応、リスク回避型の就業規則作成支援、入札にからむ経営事項審査サポートまで、幅広く企業の人事サポートを行っている。

目次

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仕事を辞めたい理由ランキング10選

以下では、多くの人が仕事を辞めたいと感じる定番の理由をランキング形式で紹介します。自分の場合はどれに当てはまるか、考えながらご覧ください。

1. 給料が低すぎる

仕事を辞めたい理由として最も定番なのが、給料の低さです。

世間相場と比較して安いと感じたり、頑張りに見合った報酬を与えられなかったりした場合に、多くの人がやるせなさを感じています。

また業績の悪さなどを理由に給料やボーナスがカットされたときなどに、仕事を辞めたいと思う人もたくさんいます。

2. 人間関係にストレスを感じる

人間関係の不和もよくある仕事を辞めたい理由です。

上司や先輩の横柄な態度、後輩のデリカシーのなさなど、人によってストレスを感じるポイントはいろいろあります。

また職場内の派閥に神経を使わなければならなかったり、コソコソ陰口を言われたりして辞めたいと感じる人も多いです。

3. 仕事にやりがいを感じられない

仕事にやりがいを感じられないことからモチベーションが下がり、辞めたいと思うようになるケースも一般的です。

やりがいが得られない原因としては、就職前に描いていたイメージとのギャップ、業務内容の単調さなどが挙げられます。

また頑張りに見合った評価や給料が得られず、仕事を辞めたいと感じる人もたくさんいます。

4. 労働時間が長すぎる

仕事に費やす時間が長すぎることも、辞めたい理由の定番です。

長時間の残業は当たり前、会社に何連泊もするといったブラックな労働環境に、多くの人が不満を抱えています。

また疲労困ぱいになったり、プライベートが希薄になったりと、労働時間が長いことに関連するストレスも多くの社会人を悩ませます。

5. 休暇を取りにくい

多忙で休みが取れないことを、仕事を辞めたい理由に挙げる人も多いです。

制度としては休暇が取れることになっていても、周りが休まないため、空気を読んで働かざるを得ない会社もたくさんあります。

昨今は働き方改革で休暇を積極的に与える会社も多いことから、世間とのギャップに不満を感じる場合もあるでしょう。

6. 頑張っても正当に評価されない

頑張っているものの思うような評価を得られず、仕事を辞めたいと考える人も数多くいます。

上司のえこひいきがひどかったり、おべっかが得意な同僚が過大評価を受けたり、周りと自分の評価を比較して悩むこともよくあります。

とくに会社員の場合、評価は給料ややりがいに直結するため、モチベーションに与える影響が大きいです。

7. 会社の将来性が心配である

会社や業界全体の業績が悪いと、将来性が不安になって辞めたくなる人もいます。

とくに給料の未払いやボーナスのカットなどの実害が出てきた場合は、心配もひとしおでしょう。

そのほか、DX推進や働き方改革をはじめ、世間の流れに会社が乗り遅れている場合にも、従業員の不安は大きいはずです。

8. ほかにやりたい仕事がある

ほかにやりたいことがあり、仕事を辞めたい、転職したいと考える人もたくさんいます。

夢を諦めきれない、別分野でもっと活躍できるものがあるなど、今の仕事以外に関心が高ければ、目の前のことには集中しにくいです。

また給与ややりがいといった観点から現状に満足できず、漠然と「転職したい」と考える人もたくさんいます。

9. 社風に馴染めない

会社の社風が自分に合わないことも、仕事を辞めたい理由になり得ます。

社風とは、具体的には職場の雰囲気や人間関係、働き方、会社の理念、福利厚生の内容などです。

社風は主観的な概念なので、何となくでも「自分に合っていないな」と感じる場合は、転職を検討したほうが良いかもしれません。

10. 何となくやる気が出ない

明確な理由はないものの、ただ漠然と仕事を辞めたいと考える人もいます。

稀に軽く思う程度なら誰しもにありますが、気持ちが強い場合には、自分自身の願望や体調を見つめ直す機会にしましょう

キャリアに対する思わぬ志向や、メンタルヘルス不調などが潜んでいることもあります。

仕事を辞めたい場合の対処法

「仕事を辞めたい」とモヤモヤ考える状態は、できるだけ早く解消したほうが前向きに働けるのでおすすめです。

具体的には以下のような対処法をお試しください。

友人や専門家に相談する

まずは友人や家族など、身近な人に仕事を辞めたい理由や悩ましい現状について話を聞いてもらいましょう

誰かに相談することで心の負担が和らぐほか、考えが整理されて思考も明瞭になります。

身近な人に話しにくい内容の場合は、社会保険労務士や弁護士、行政の各種窓口など、専門家に相談するのもおすすめです。

休暇をとってじっくり考える

休みが取れるなら、これからのキャリアについてじっくり考える機会を一度設けるのも有効です。

勢いで仕事を辞めると後悔する恐れもあるので、辞めたい理由と退職後のリスクを冷静に比較し、合理的な判断をしましょう

また休暇を取ることで心身の疲労が回復し、前向きに働けるようになる可能性も考えられます。

仕事のことを考えない時間を作ってみる

仕事のことばかり考えて抜け出さない状況になってしまうことがあります。

趣味に没頭してみたり、恋愛をしてみたりして、仕事のことを考えない時間を作ってみましょう。

恋愛について多様な記事を書いている「ラブトーク」の記事を読んでみて、恋愛する気になってみてもいいかもしれません。

異動願いを提出する

部署の異動が、仕事を辞めたい理由の解消につながるケースも多いです。

異動のメリットとしては、仕事内容が変わること、職場の人間関係がリセットされることなどが挙げられます。

仕事にやりがいがない、上司や同僚との相性が悪い、何となく面白くないといった場合には、異動届の提出を検討してみましょう。

将来に役立つスキルを習得する

プログラミングや士業、語学など、未来のキャリアに役立つスキルを習得するのも有意義です。

スキルの勉強が良い気晴らしになるとともに、自らの人材価値を高め、現職や転職市場での評価を上げることにもつながります

なお、スキルを習得するための手段としては、スクールに通ったり、資格を取得したりするのもおすすめです。

より良い会社に転職する

仕事を辞めたいなら、思い切って退職し、ほかの会社に転職する方法もあります。

転職すれば、給与や人間関係、やりがいなど、複数の要素を一気に改善できる可能性も考えられます

20代の場合は、自分の夢だったことも考慮し、思い切って未経験の業種・職種にチャレンジするのも良いでしょう。

副業やプライベートを充実させる

本業での充実は半ば諦めて、副業や資産運用、趣味など、プライベートに力を入れる選択もあります。

例えば、副業や資産運用が充実すれば、本業の給料が少ないことや、やりがいが得にくいことも、余裕を持って受け止められるはずです。

副業に興味がある方は、さくちょさんのこちらのブログも参考にしてみてください。

また心から没頭できる趣味を見つけることは、仕事で溜まったストレスを解消することにつながります

引き止められにくいおすすめの退職理由5選

以下では、仕事を辞める際に便利な引き止められにくい退職理由を5種類紹介します。

退職理由は、必ずしも本音をさらけ出さなくても良いとされています。

円満退職のために、適当な建前の退職理由を考える人も多いです。

仕事を辞める理由の本音と建前については、以下の記事でも詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

ほかの仕事への転職

ほかにやりたい仕事があることは、退職理由の定番です。

労働者には職業選択の自由があり、会社に転職を引き止める権利は基本的にありません

とくに現職と異なる職種・業種に転職する場合、すでに転職先が決まっている場合などは、スムーズに転職できます

資格の勉強や留学

将来のキャリア等に向けて資格の勉強や留学をすることも、退職理由にできます。

取りたい資格の難易度が高いので勉強に集中したい、長期で海外の大学に通うなど、退職が必須なことを説明するとより効果的です。

未経験の職種・業種への転職を目指してスクールや専門学校に通うと言うのも良いでしょう。

起業や事業承継

独立して開業する、実家の事業を引き継ぐなども、引き止められにくい退職理由です。

完全に建前として言う場合は「将来の起業に向けて勉強する」「家業を手伝う」などとあいまいにしておくのも良いでしょう。

また起業や事業承継の内情を話したくない場合は、「一身上の都合」で退職することも可能です。

結婚や介護など家庭の事情

いわゆる「寿退社」も引き止められにくい定番の退職理由です。

夫について海外に行く、結婚を機に引っ越すなど、仕事を辞めなければならないわけを考えておくと、よりスムーズに辞められます。

加えて、「家族の介護を長期的にすることになった」などと説明した場合にも、引き止められることはまずないでしょう。

体調不良で働けない

自分自身が体調不良で仕事を続けられないことも、よく使われる退職理由です。

休職を提案された場合は「会社に迷惑をかけたくない」「医者から退職を勧められた」など、辞めなければならない理由を述べましょう

また辞めたいと言いづらい場合には、医療機関で診断書を発行してもらうのもおすすめです。

なお、仕事を辞めたいと言えないことについては、以下の記事でも詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

仕事辞めたいけど辞めてはダメな人とその理由

以下に該当する場合、仕事を辞めるのは時期尚早かもしれません。

今一度、仕事を辞めたい理由や退職後の生活などについて、じっくり考えてみましょう。

仕事を辞めたい理由が明確でない人

仕事を辞めたい理由がはっきりしない人は、勢いで退職すると後悔する可能性があります

まずはどうして仕事を辞めたいのか、退職することが最善の選択なのかをよく検討してみてください。

漠然と辞めたい気持ちが強くある場合、心身の不調かもしれないので、医療機関を受診するのもおすすめです。

給料の安さだけが退職理由である人

給料が安いというだけで仕事を辞めるのは、必ずしも適切とは言えません。

仕事を辞めて転職したとしても給料は上がるとは限らず、むしろ下がる可能性もあるからです。

また副業や資産運用など、所得を増やす方法は転職のほかにもあります。

結婚後もキャリアアップしたい人

結婚後も仕事を続けたいなら、「寿退社」には慎重になるべきです。

退職してブランクを作ると、再転職やその後の昇進などがスムーズに進まなくなる可能性があります。

とくに今の仕事が気に入っている場合は、産休・育休をはじめとする休暇の制度もうまく活用しつつ、働き続けるのも良いでしょう。

介護を理由に辞めようとしている人

介護で仕事を離れなければならない人は、介護休暇の取得も検討しましょう。

介護休暇とは、2週間以上の介護を必要とする家族がいる場合に、年次有給休暇とは別枠で休暇を取得できる制度です。

介護休暇は基本的に無給ですが、会社によっては福利厚生で一部有給となることもあります

介護を理由に仕事を辞めると収入源がなくなって生活が苦しくなる可能性もあるので、もらえるお金はもらっておきましょう。

仕事を辞めてしまう場合のリスク

仕事を辞めたい人は、退職した場合のリスクとそれを低減する対処法についても知っておきましょう。

収入源がなくなる

仕事を辞めると収入源がなくなるので、資金繰りに困る可能性があります。

そのため、退職する前に次の転職先を決めておくか、十分な貯金をしておくのがおすすめです。

なお、失業給付金や傷病手当金が受け取れる場合もあるので、気になる人は条件を確認しておきましょう。

転職に失敗する可能性もある

転職して給料が下がったり、人間関係により一層苦しんだりする恐れも残念ながらあります。

転職の成功確率を上げるには、転職エージェントをはじめとするキャリアサポートを有効活用するのがおすすめです。

転職のプロからアドバイスをもらいつつ、自分に合った求人を正しく見極めることが、ミスマッチを減らすことにつながります。

ちなみに活学キャリアでも、ITエンジニアへの転職に向けて、プロのキャリアアドバイザーによる支援を受けられます

未経験からでも転職成功率98.7%の実績を誇るため、転職で失敗したくない人はぜひご活用ください。

また戻りたくなるかもしれない

現在は辞めたい気持ちが強くても、退職後に「辞めなければよかった」と後悔することがないとは限りません。

辞めた後に悔やまないためには、第一に退職理由を明確にすることが重要です。

また仕事にやりがいを感じる場合は、退職せずに不満を解消できる方法を模索するのも良いでしょう。

仕事を辞める前にしておくべきこと

退職を決意したら、辞める前に以下のことをしておきましょう。

転職先を決めてから退職する

仕事を辞めて転職する場合は、先に転職先を決めてから退職するのがおすすめです。

転職先を決めることで職場や収入源を確保でき、辞めた後の不安が緩和されます

また内定を得た後のほうが、会社に退職意思を告げたり、家族を説得したりすることもしやすくなります

ちなみに希望の転職先がない場合には、ITエンジニアもおすすめです。

ITエンジニアは未経験からでも転職しやすく、なおかつ高収入も得やすい職種。

活学ITスクールは、そんなITエンジニアを未経験から目指せるITスクールです。

文系出身・PCスキルゼロからでも最短1ヶ月でエンジニアに転職可能なので、興味のある人はぜひ無料カウンセリングからお試しください。

できるだけ貯蓄を増やす

退職後に独立したり、一旦休職したりする場合は、十分に貯金があったほうが安心できます。

また転職する場合も、お金に余裕があれば、ミスマッチがあった際に再転職する心のゆとりも生まれます

貯金額の目安ですが、とりあえずは今の手取り収入の4〜6ヶ月分、可能ならそれ以上を目指しましょう

退職理由を明確にする

退職理由を明確にすることは、辞めてからの後悔を防ぐためにも、会社や家族を説得しやすくするためにも重要です。

また辞めたい理由を考える際は、問題点を解消するための方法が退職しかないのかもよく検討してみてください

会社を辞めることは一定のリスクがあることなので、辞めずに改善できるに越したことはないでしょう。

現職で実績を作っておく

転職をきっかけにキャリアアップするには、現職でできるだけ実績を作るのが望ましいです。

関わったプロジェクトや顧客、商材、サービスが多ければ多いほど、売上や件数の数字が高ければ高いほど、ハイクラス転職に近づきます

そのため、たとえ仕事を辞めたい気持ちがあっても、辞めるまでは前向きに働いて活躍することを目指すべきです。

資格を取ってスキルアップする

転職活動を有利に進めるには、スキルや知識を証明できる資格を取得することも有効です。

とくに未経験の業種・職種に挑戦する際は、実務経験の乏しさをカバーするためにも、資格があったほうが心強いでしょう。

ちなみに未経験からITエンジニアに転職する場合は、CCNAという資格が役立ちます。

活学ITスクールは、未経験者のCCNA合格率が92%

これまでITと関わってこなかった人でも、高確率で資格を取得し、ITエンジニアのキャリアをスタートさせられます。

CCNAの概要や難易度については、以下の記事をぜひご覧ください。

まとめ 仕事辞めたい理由が明確なら転職もおすすめ!

仕事を辞めたい理由がはっきりしており、退職することでしか解決できないなら、転職がベストな選択でしょう

キャリアサービスも活用しながら、より良い転職先を探してみてください。

転職先を確定させることで、会社にも辞めると言いやすくなります

仕事とは生活をしていくために必要ではありますが、自分に合っているか、働きやすい環境か、収入は十分か、将来につながるかなどを総合的に考えていく必要があります。人それぞれのライフステージに適した「働く」を考えながらご自身のキャリアを築いていってください。

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