クラウドエンジニアの平均年収は?年齢別・企業規模別に解説

クラウドエンジニアへの転職をする際、どれくらいの年収がもらえるのかも判断基準の一つとして大切な情報です。実際、クラウドエンジニアの年収が気になっている人は多いのではないでしょうか。

本記事では、クラウドエンジニアの年収を年齢別、企業規模別に紹介します。クラウドエンジニアとして年収をアップするコツも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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目次

クラウドエンジニアの年収は?

まずは、クラウドエンジニアの平均年収を国内と海外にわけて解説します。

  • 国内のクラウドエンジニアの平均年収は約550万円
  • 海外なら年収1,000万円以上も狙える

国内のクラウドエンジニアの平均年収は約550万円

厚生労働省の職業情報サイト「jobtag」によると、国内のクラウドエンジニアの平均年収は、約550万円です。

日本の平均給与は458万円であることを踏まえると、高水準であることがわかります。

また、システムエンジニアやインフラエンジニアなどの他のエンジニアと比べても、クラウドエンジニアの平均年収は高い点が魅力です。

求人ボックスによると、システムエンジニアとインフラエンジニアはともに平均年収496万円であることがわかっています。

なお、クラウド市場の拡大に伴い、クラウドエンジニアの需要は今後も増加すると期待されています。

参照:職業情報提供サイトjobtag「システムエンジニア(業務用システム)
参照:国税庁「II 1年を通じて勤務した給与所得者 1 平均給与
参照:求人ボックス給料ナビ「インフラエンジニアの仕事の年収・時給・給料

海外なら年収1,000万円以上も狙える

海外でのクラウドエンジニアの年収は、日本国内と比較して非常に高い水準です。

アメリカでは、クラウドエンジニアの平均年収が10万ドル(約1,150万円)を超えることが一般的とされています。

O’Reillyが実施した調査では、15万〜17万5000ドル(約1950〜2300万円)が最も多いことがわかりました。

また、なかには40万ドル(約5200万円)以上稼ぐクラウドエンジニアも存在しています。

英語力や国際的な資格をもつクラウドエンジニアは、海外で高い市場価値を獲得できるでしょう。

参照:O’Reilly「2022年クラウド給与調査

【年齢別】クラウドエンジニアの平均年収

次に、クラウドエンジニアの平均年収を年齢別に紹介します。

  • 20代の平均年収は約400万円
  • 30代の平均年収は約550万円
  • 40代の平均年収は約650万円

20代の平均年収は約400万円

厚生労働省の職業情報サイト「jobtag」によると、クラウドエンジニアの20代の平均年収は約400万円です。

具体的には、20〜24歳で約322万円、25〜29歳で約434万円とされています。

まだ経験が浅いため年収は比較的低めですが、実務経験を積むことで将来的な年収アップが期待できるでしょう。

また、AWSやAzureなどのクラウドプラットフォームの資格を取得することで、就職や転職の際に有利になります。

参照:職業情報提供サイトjobtag「システムエンジニア(業務用システム)

30代の平均年収は約550万円

同じく厚生労働省の職業情報サイト「jobtag」では、30代のクラウドエンジニアの平均年収は約550万円とされています。

具体的な内訳は、30〜34歳で約518万円、35〜39歳で約600万円です。

経験とスキルが評価され、年収が大幅に上昇する傾向があります。

とくに、プロジェクトマネジメントやチームリーダーとしての役割を担うことで、さらに高い年収を得ることが可能です。

クラウドエンジニアの専門知識を深めるとともに、マネジメントスキルやコミュニケーション能力を磨いていくとよいでしょう。

参照:職業情報提供サイトjobtag「システムエンジニア(業務用システム)

40代の平均年収は約650万円

厚生労働省の職業情報サイト「jobtag」によると、40代の平均年収は約650万円とかなり高水準です。

なお、40〜44歳で約625万円、45〜49歳で約685万円とされています。

豊富な経験と高度な専門知識が評価され、30代と比べて年収がさらに上昇する点が特徴です。

クラウドアーキテクトやシニアエンジニアとしての役割を担うことで、年収が700万円を超えることも珍しくありません。

また、これまでの経験を活かして、より高度なプロジェクトに取り組む機会が増えます。後進の育成やチームのマネジメントに携わることも多くなるでしょう。

参照:職業情報提供サイトjobtag「システムエンジニア(業務用システム)

【企業規模別】クラウドエンジニアの平均年収

ここからは、クラウドエンジニアの平均年収を企業規模別に紹介します。

  • 10~99人は約490万円
  • 100~999人は約530万円
  • 1,000人以上は約610万円

10~99人は約490万円

求人ボックスによると、企業規模が10〜99人の中小企業におけるクラウドエンジニアの平均年収は約490万円です。

中小企業ではリソースが限られているため、エンジニア一人ひとりの役割が大きく、責任も重くなりやすくなります。実務経験を積むには最適な環境といえるでしょう。

しかし、企業の収益規模や予算に制約があるため、給与面では中堅企業や大企業と比較して低くなりやすいのが特徴です。

参照:求人ボックス給料ナビ「インフラエンジニアの仕事の年収・時給・給料

100~999人は約530万円

求人ボックスでは、企業規模が100〜999人の中堅企業におけるクラウドエンジニアの平均年収は約530万円とされています。

専門的な業務に集中できる環境が整っていることが多く、特定の分野でのスキルを深められるでしょう。

また、プロジェクトの規模も大きくなり、より高度な技術や知識が求められることが多いです。

さらに、チームで協働する機会も増えるため、コミュニケーション能力やプロジェクトマネジメントスキルも鍛えられます。

給与面は大企業ほどではないものの、安定した収入が期待できるでしょう。

参照:求人ボックス給料ナビ「インフラエンジニアの仕事の年収・時給・給料

1,000人以上は約610万円

企業規模が1,000人以上の大企業におけるクラウドエンジニアの平均年収は、約610万円です。

大企業のクラウドエンジニアは高度に専門化された業務を担当することが多く、最新の技術や大規模なプロジェクトに携われます。

また、プロジェクトマネージャーやクラウドアーキテクトなど、さらなるキャリアアップの機会も多いです。

給与面では、他の規模の企業と比較して最も高く、安定した高収入が期待できます

業界内での評価を高めるだけでなく、将来的な転職や独立の際にも大きなアドバンテージとなるでしょう。

参照:求人ボックス給料ナビ「インフラエンジニアの仕事の年収・時給・給料

クラウドエンジニアの年収が高い3つの理由

クラウドエンジニアの年収が高い理由は、主に以下の3つです。

  1. プログラミングスキルが必須なため
  2. インフラエンジニアのスキルが求められるため
  3. クラウドサービスの知識が必要なため

以下、それぞれ詳しく解説します。

1.プログラミングスキルが必須なため

クラウドエンジニアの年収が高い理由の一つは、プログラミングスキルが必須であることです。

クラウド環境の設定や管理には、コードを用いた自動化が求められることが多く、プログラミングの知識が欠かせません

PythonやRubyなど、クラウド環境の構築や運用に必要な言語の知識が求められます。また、インフラをコードで管理する「Infrastructure as Code(IaC)」も必要です。

高度なプログラミングスキルと技術力が必要とされるため、他のエンジニア職種と比較して年収が高くなる傾向があります。

2.インフラエンジニアのスキルが求められるため

クラウドエンジニアは、インフラエンジニアとしてのスキルも求められることも、給与の高さに影響しています。

クラウド環境での作業は、物理的なサーバーやネットワーク機器を扱うインフラエンジニアのスキルを基盤としているためです。

クラウドエンジニアは、サーバーの設計やネットワークの構築、セキュリティ対策などの知識を駆使して、クラウド上でのインフラを設計・構築・運用します。

幅広い技術力が求められるため、クラウドエンジニアの年収は高く設定されることが多いです。

3.クラウドサービスの知識が必要なため

クラウドエンジニアの年収が高い理由に、クラウドサービスに関する深い知識が必要な点も挙げられます。

AWS・Azure・GCPなどの主要なクラウドプラットフォームの機能や特性を理解し、効果的に活用するスキルが必要です。

そのためには、クラウドサービスの選定・設定・運用・トラブルシューティングなどの知識は欠かせません。

さらに、クラウドサービスは日々進化しており、最新の技術やサービスに対応するための継続的な学習も必要です。

クラウドサービスに関する専門知識と継続的なスキルアップが求められることも、年収が高くなりやすい要因の一つといえます。

クラウドエンジニアが年収を上げるコツ

クラウドエンジニアとして年収を上げたいなら、以下の5つのポイントを守りましょう。

  • マネジメントスキルを身につける
  • オンプレミスの知識も習得する
  • インフラ関連の資格を取得する
  • 実績を積んでポートフォリオを作成する
  • 独立してフリーランスとして活動する

以下、それぞれ詳しく解説します。

マネジメントスキルを身につける

クラウドエンジニアが年収を上げるためには、マネジメントスキルを身につけることが重要です。

技術的なスキルだけでなく、プロジェクト全体を管理し、チームを効果的にリードする能力が求められます。

具体的には、以下の通りです。

  • プロジェクトの進行管理
  • リソースの最適配分
  • クライアントとのコミュニケーション など

プロジェクトマネージャーやチームリーダーとしての役割を担え、結果として年収アップにつながります。

オンプレミスの知識も習得する

クラウドエンジニアが年収を上げるためには、オンプレミスの知識も習得することも欠かせません

クラウド環境への移行が進む中で、オンプレミスからクラウドへの移行プロジェクトが多く存在するためです。

オンプレミス環境に関する知識や経験があると、移行プロジェクトをスムーズに進められ、企業から高く評価されます。

具体的には、以下の通りです。

  • サーバーやネットワーク機器の設定
  • セキュリティ対策
  • データベースの管理 など

クラウド環境とオンプレミス環境の両方に対応できると、エンジニアとしての価値が高まり、年収アップにつながるでしょう。

インフラ関連の資格を取得する

クラウドエンジニアが年収を上げるためには、インフラ関連の資格を取得することも効果的です。

資格を取得することで、クラウドサービスの設計・構築・運用に関する深い知識をもっていることを証明できます。転職や昇進の際に大きなアドバンテージとなるでしょう。

とくに以下の資格は、クラウドエンジニアとしての市場価値を高めるために非常に有効です。

  • AWS認定ソリューションアーキテクト
  • Microsoft Azure認定
  • Google Cloud認定 など

また、資格取得の過程で得た知識は、実務においても大いに役立ちます。

より高度なプロジェクトに参加する機会が増え、結果として年収アップにつながるでしょう。

実績を積んでポートフォリオを作成する

クラウドエンジニアが年収を上げるためには、実績を積んでポートフォリオを作成することも大切です。

ポートフォリオで自身のスキルや実績を具体的に示せるため、転職やフリーランスとしての案件獲得に有利になるでしょう。

なお、過去に携わったプロジェクトの内容や役割、使用した技術やツール、成果物などを詳細に記載すると効果的です。

また、ポートフォリオは定期的に更新し、新しいスキルやプロジェクトを追加していくとよいでしょう。

独立してフリーランスとして活動する

独立してフリーランスとして活動することも、クラウドエンジニアが年収を上げる手段としておすすめです。

フリーランスのクラウドエンジニアは、企業に雇用される正社員と比較して、より高い報酬を得られます。

フリーランススタートによると、フリーランスクラウドエンジニアの平均単価は月額79万円、年収にすると948万円です。

正社員の平均年収を大きく上回ることがわかります。

なお、月額の最高単価は200万円と非常に高く、中央値も80万円と高水準です。

自由度が高く、自分のペースで働くこともできるため、年収アップを目指すクラウドエンジニアにとって魅力的な選択肢といえます。

参照:フリーランススタート「クラウドエンジニアのフリーランス求人・案件一覧

クラウドエンジニアは未経験からでも目指せる?

クラウドエンジニアは、未経験からでも目指せます

しかし、未経験からクラウドエンジニアになるためには、相応の努力とスキル習得が必須です。

プログラミングスキルはもちろん、インフラエンジニアのスキルやクラウドサービスに関する知識は必ず身につけましょう。

一朝一夕で身につけられるものではないため、まずはインフラエンジニアの経験を通じて確実に習得するのがおすすめです。

業務の中でクラウドに関するプロジェクトに携われると、さらによいでしょう。

また、「未経験からの転職に強い」と評判の転職エージェントを活用することも一つの方法です。あなたのスキルや実績に合わせた企業を紹介してくれます。

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クラウドエンジニアは「きつい」「やめとけ」は本当?

クラウドエンジニアの仕事は、たしかに大変な面もありますが、一概に「きつい」「やめとけ」とは言い切れません

クラウドエンジニアの需要は非常に高く、高年収が期待できるためです。

また、英語力を身につけて市場価値の高い海外で働いたり、マネジメント職に転向したりと、多様なキャリアパスを狙えます

しかし、求められるスキルや知識の幅が広く、常に学び続ける必要があるため負担に感じる人は多いです。継続学習能力がなければ厳しい世界といえるでしょう。

また、クラウドエンジニアは、システムの設計・構築・運用・保守までを一手に担当することが多く、仕事の幅が広い点も特徴です。

システムに障害が発生した場合は夜間や休日に関係なく対応が求められるため、「きつい」と言われやすい職種といえます。

ただ、仕事へのやりがいを感じられれば、「きつい」と感じる度合いも軽減されるでしょう。

まとめ:スキル・実績を身につけて高年収クラウドエンジニアを目指そう

今回は、クラウドエンジニアの年収事情について詳しく解説しました。継続的に学習を続け、海外進出や独立も視野に入れて年収アップを目指しましょう。

また、高年収の企業に転職することもおすすめです。転職エージェントに相談し、自分のスキル・実績に合った高年収企業を探しましょう。

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