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ITコンサルはやめとけって本当?あなたのNGポイント診断&解決策を解説!


ITコンサルってやめたほうがいいの?
この記事にたどり着いたということは、きっとITコンサルとして働くことについて、なにか不安やモヤモヤを抱えている方が多いのではないのでしょうか?
確かにITコンサルの世界は、激務やプレッシャー、常に学び続ける大変さなど、キツい現実が語られることも少なくありません。
でも一方で、年収が高かったり、スキルが磨けたり、キャリアアップの道が大きく開けている仕事でもあります。
だからこそ、みんな迷うんですよね。
「自分は大丈夫なのか?」
「本当にやめておいた方がいいのか?」
この記事では、あなたがITコンサルでつまずきやすいポイントを診断形式でチェックしながら、もし向いていなかった場合の代替案や、よく寄せられる質問まで、元エンジニアが実体験をもとに詳しく解説します。
読み終わる頃には、「自分はチャレンジすべきか、それとも別の道を選ぶべきか」きっと答えが見えてくるはずです。
ITコンサルはなぜ「やめとけ」と言われるのか?



「ITコンサルって、実際どうなんだろう…」
ネットで「やめとけ」という声を目にするたび、気になる気持ち、すごく分かります。
憧れの職業に飛び込もうとしている人ほど、こうしたネガティブな話に心が揺れやすいもの。
でも、その理由をちゃんと知れば「本当に自分には合わないのか」それとも「対策できることなのか」がきっと見えてくるはずです。
ここでは、ITコンサルが「やめとけ」と言われる主な背景を、一つずつ丁寧に解きほぐしていきますね。
プレッシャーが強く、人によっては心がすり減る
ITコンサルは、ただ“知識を教える人”ではありません。
お客様の課題を解決する責任を背負い、経営層とも議論を交わす場面が日常です。
「ミスが許されない」「成果を数字で求められる」という空気に、息苦しさを感じる人も少なくありません。
特に、真面目で完璧主義な人ほど、自分を追い込んでしまいがちなんです。
そういった意味で、合わないなと感じる人がいるのも事実です。
学びが永遠に終わらないプレッシャー
・最新の技術の取得
・業界の動向
・プロジェクトマネジメント
IT業界は、技術革新が特に目まぐるしい業界です。
ゆえにITコンサルは“常にアップデートが求められる職業”です。
特に、お客様からは「コンサルなら何でも知ってて当然」といったスタンスで来られることも少なくないです。
そう言われると「今の知識でやっていけるかな」と不安になる人も少なくないと思います。
ですが、裏を返せば、常に変化する業界であるがゆえに飽きない面白さがあるのも事実。
ただ、学び続けるのがストレスになるタイプには辛い場面もあります。
プライベートとの線引きが難しい
大きなプロジェクトほど、夜や休日にトラブル対応が舞い込むことも。
「明日、大事な会議だから今すぐ対応してほしい!」なんてことが珍しくありません。
家族や友達とゆっくり過ごすはずの時間に、急に仕事モードになるのが苦痛…という声はよく聞く話です。
「ライフワークバランス」を大切にしたい人は、働き方をよく見極める必要があります。
コミュ力のハードルが想像以上
「コミュニケーションが大事」とはよく言われますが、ITコンサルにおいてはそのレベルが別次元。
・専門知識を分かりやすく話す力
・相手の真意を汲み取る力
・そして場を仕切る力
ここで挙げたものは、ITコンサルとして最低限身につけておくべき力ですが、これらを全て自分のものにするには相当な時間がかかるものです。
もちろん、業務をしていく中で身についていく力もあります。なので、最初から完璧である必要はありません。
しかし、



「人と話すのは好きだけど、仕事で交渉したり説得したりは苦手かも・・・」
と感じる方にとっては、なかなか辛くて大変な仕事となってしまう可能性が高いと考えた方がいいかもしれません。
全員に向く“万能な仕事”じゃないから
ITコンサルは確かに華やかに見えるかもしれません。
でも求められる資質や体力、精神力は人によって大きく差が出ます。
「やめとけ」と言われるのは、その向き不向きがとても顕著な職種だからと解釈することだって出来るかもしれません。
逆に、自分の性格や強みを分かったうえで挑めば、これほどやりがいのある仕事もないのです。
だから一概に「無理」と決めつけないで、自分のペースで情報を集めてほしいと思います。
【簡単診断】あなたがITコンサルを「やめとけ」と感じるタイプはどれ?
ここまで、ITコンサルが「やめとけ」と言われる理由を、よくあるパターンに分けて簡単に解説してきました。
でも一言で「ITコンサルはやめとけ」と言っても、その根本的な原因は人によって全然違い、「これまでの経験」や「性格・価値観」によって、不安や向き不向きのポイントが大きく変わる職種と言えます。
そこで、ITコンサルで働くことに対して不安な気持ちを抱いている皆さんに向けて、その原因の本質を探る簡単な診断をご用意しました。
この診断を通して、あなたがどんなタイプで、何が原因で「悩みや迷い」が生じているのかを整理してみましょう!
それが分かれば、次に取るべき行動や、そもそもITコンサルを目指すべきなのか否かが少しずつ見えてきますよ。
ただ、こういった悩みって10人いれば10通りの考え方があって、全てのモヤモヤを解消するのはなかなか難しいのが正直なところです。
この診断を通して、



「今一つしっくりこない・・・」



「どうしたらいいか迷いが消えない・・・」
という方は、転職のプロに相談してみることをお勧めします。


Q1. IT業界での経験はある?
→ YES → Q2へ進む
→ NO → Q4へ進む
Q2. コンサル業務の経験はある?
→ YES → Q3へ進む
→ NO → 【タイプA】IT技術者出身・キャリアアップ迷い型
Q3. 高収入やポジションUPを狙いたい?
→ YES → 【タイプB】ハイキャリア&外資志向型
→ NO → 【タイプC】疲弊リスクあり慎重派
Q4. IT知識を勉強するのは楽しい?
→ YES → Q5へ進む
→ NO → 【タイプD】未経験・安定志向型
Q5. 人前で話したり仕切ったりするのは得意?
→ YES → 【タイプE】未経験チャレンジ型
→ NO → 【タイプF】未経験・コミュニケーション不安型
各タイプごとの具体的な次の行動ステップについては、この次の章で詳しく解説していきます。
タイプ別|ITコンサルの不安と「やめとけ」デメリット解消法
さて、ここまでであなたのタイプは見えてきたでしょうか?
色々と迷いや不安がある方も多いと思いますが、本当に大切なことは、「自分のタイプ」を理解して、進むべき方向をハッキリさせること。
ここでは、さきほど診断した6タイプ別に、よくある不安と「じゃあ次にどう動けばいいか?」を、私自身の経験を踏まえて具体的にまとめました。
自分に合う一歩を見つけて、焦らず進んでいきましょう!
【タイプA】IT技術者出身・キャリアアップ迷い型
【このタイプの特徴】
IT業界にはいるけど、コンサルは別世界に感じる方。
「現場スキルを極めるべきか」「コンサルに挑戦して年収を上げるか」悩みやすいポジションです。
→ 技術知識は武器になるが、コミュ力やビジネス視点の勉強が急務。
【こんな人が多い】



「今の技術職も嫌いじゃないけど、収入も上げたいし将来性も気になる…」



「周りがどんどん上流に行く中、自分だけ置いていかれる気がして不安」
【よくある悩み】
- 技術を突き詰めるべきか、コンサルへ行くべきか迷う
- コミュニケーション能力や資料作成が不安
【次にやるべきこと】
- 業務改善系のプロジェクトを狙う
→ これまでのIT業界での経験を活かせる上流案件はコンサル領域の入り口。自社のプリセールスやPMOも候補に。 - 論理的思考や資料作成の勉強
→ 資格なら「ITストラテジスト」や「PMP」なども視野に入れると良いでしょう。 資料添削のトレーニングも有効!
【タイプB】ハイキャリア&外資志向型
【このタイプの特徴】
外資や誰もが知るような大手企業で、華やかなキャリアを目指す志向が強い人。
刺激的だけど超ハードワークな世界に飛び込みやすく、疲弊リスクも大きい。
→ 年収は跳ね上がる可能性大だが、心身のバランス管理が鍵。
【こんな人が多い】



「高収入・外資・キャリアアップ!全部欲しい!」



「英語を使ったグローバル案件に憧れる!」
【よくある悩み】
- 激務で燃え尽きる可能性が怖い
- 年収は高くても、精神的に耐えられるか不安
- そもそも転職の窓口が狭くて、転職を成功させること自体が至難の業
【次にやるべきこと】
- 外資コンサルの実情を徹底リサーチ
→ 面接対策本だけじゃなく、口コミ・SNSも要チェック。想像より厳しい世界を知っておくこと。 - 体力・メンタルの自己分析
→ 自分がハードワークに耐えられるタイプか、正直に見極めを。英語力アップも早めに着手! - 求人情報のリサーチ
→特に大手企業向けの求人情報は、あまり世に多くは出回らないのが実情です。
待ちの姿勢ではなく、自ら積極的にリサーチをすることをお勧めします。
伝手があるならば、その伝手を大いに活用しましょう。
一方で、そういったものがないならば、適切な形で転職エージェントを活用してみるのも良いでしょう。
もちろん、私たち活学キャリアもIT業界専門の転職エージェントとして、あなたに合った求人情報の提供など何かお力になれることがあるはずです。
転職に際して何か不安があれば、ぜひ一度無料カウンセリングへお越しください!
【タイプC】疲弊リスクあり慎重派
【このタイプの特徴】
IT業界もコンサルも経験済みだけど、体力や精神面の消耗を強く感じている人。「もう一度頑張りたい気持ち」と「辞めたい気持ち」の狭間で揺れやすい。
→ キャリアの棚卸しと、自分のペースで働ける環境探しが最優先。
【こんな人が多い】



「コンサルを続けたい気持ちはあるけど、心がもう限界かも…」



「昔はやりがいで乗り切れたけど、最近は疲れが抜けない」
【よくある悩み】
- バーンアウトして、心身ともにかなりすり減ってしまっている
- 次のキャリアをどう描けばいいか分からない
【次にやるべきこと】
- キャリアの棚卸し
→ これまでの案件、強み・弱み、好き嫌いを整理してみる。紙に書き出すだけでも気持ちが整理されます。
そのうえで、同じITコンサルの別会社を探すのか、IT業界でもこれまでのとは異なる領域で頑張るのか、といった方向性を決めると良いと思います。
本当にやりたいことは何なのか?といった問いを本音ベースで自分自身にぶつけてみてください。 - 転職エージェントに相談
→ 自分の適性を第三者と話すことで「本当に辞めるべきか」「別職種も視野か」がクリアになることも少なくないです。
【タイプD】未経験・安定志向型
【このタイプの特徴】
IT業界もコンサル業界も未経験だけど、なんとなくITコンサルに興味がある。
仕事のやりがいも大事だけど、まずは安定やライフワークバランスを一番に考えたいタイプ。
→ ITコンサルは覚えることが膨大なので、慎重な情報収集が必要。インフラ系や業務SEの方が向く場合もある。
【こんな人が多い】



「生活は安定第一。無理して高収入より心の平穏が大事」



「家族や健康を優先したい」
【よくある悩み】
- 覚えることが多そうで不安
- ITコンサルという響きがキラキラしすぎて別世界に感じる
【次にやるべきこと】
- インフラ系やシステムエンジニアも視野に入れる
→ ITコンサルより技術革新のスピードが緩やかで、安定しやすい分野 - ITパスポート・基本情報技術者から勉強を始めてみる
→ IT業界全体を知る入門資格で、転職活動の自信にもつながる!
IT業界は、コンサルだけでなく、様々な領域の職種が有ります。
細かく分けるなら、その数実に20種類以上…。
そのほんの一部しか知らない状態で、転職活動を進めてしまうのはとてももったいないと思います。
それよりも、IT業界にはどんな仕事があるのか?ということを大まかに知ったうえで、転職活動を始めた方が、絶対後悔する可能性を減らせます!
私たち活学キャリアでも、無料カウンセリングの中で、
①IT業界にはどんな仕事があるのか?
②その中であなたの理想にマッチする領域はどこなのか?
③その領域の中で、あなたに合った転職先が存在するのか?
④その給料はどれくらいで、数年後にはどれくらい昇給するのか?
といった具体的な内容まで踏み込んでお伝えすることが出来ます。
漠然としていても大丈夫。
むしろ未経験から目指すなら、まだハッキリしていなくて当たり前で、そういった方にこそ、この無料カウンセリングを上手に活用してほしいなと思っています。
【タイプE】未経験チャレンジ型
【このタイプの特徴】
ITもコンサルも未経験だけど、「やってみたい!」という前向きさが強い人。
→ 向上心があれば伸びやすいが、想像以上のプレッシャーには注意しましょう。
まずはなんといってもIT基礎知識習得が必須といえます。
【こんな人が多い】



「ITもコンサルも未経験だけど、挑戦してみたい!」



「人と話すのは好き。成長もしながら、自分の市場価値をドンドン高めていきたい!」
【よくある悩み】
- 最初に何を学べばいいか分からない
- 派遣やSESからスタートすべきか悩む
【次にやるべきこと】
- まずITの基礎を学ぶ
→ CCNA、ITパスポートなどを取ると市場価値が上がりやすい。 - 面談練習・自己PRの準備・資料作りの練習
→ コンサルは「話してナンボ」の世界。話す練習を始めておくのがおすすめ!
また、コンサルは資料作りの上手さが、極めて重要になります。
なので、PowerPoint等でクライアントをひきつけられるような資料作りが出来るように、今から練習しておくといいでしょう。
【タイプF】未経験・コミュニケーション不安型
【このタイプの特徴】
人前で話すのが苦手だけども、IT業界には興味がある人。
→ コンサルはハードルが高い可能性あり。まずはIT業界の他職種で経験を積んで自分に自信を持たせるのも選択肢の1つ。
【こんな人が多い】



「人前で話すのが苦手だけど、IT業界には興味がある」



「コンサルは憧れるけど、自分には無理かも…」
【よくある悩み】
- 人と話すのが怖い
- ITコンサルの情報すら難しく感じる
【次にやるべきこと】
- ITの裏方業務を探す
→ IT事務や運用監視など、まずは「人と少なく接する職種」からスタートするのも一手。 - 少しずつ話す場数を増やす
→ 小さな勉強会やオンラインサロンでもOK。話す練習は必ず自信になる!
さて、ここではITコンサルを「やめとけ」なんて言われる理由を、よくあるパターンで6つに分けて紹介してみました。
それぞれの状況に応じて、「次はどんなことをすればいいのか?」といった疑問に対する道筋が全然違うことがお判りいただけたと思います。
仕事は自分の時間の3分の1を占めるわけですから、嫌々合わない仕事を続けていては、人生そのものがつまらなくなってしまいます。
だから、私としては、自分自身の本音にしっかりと耳を傾けて、自分の気持ちに正直になったうえで、ご自身のキャリアを決めて進んでいってほしいなと思います。
たとえそれが無謀だと思う挑戦であったとしても、正しい準備をして挑めば光る道もあります。
あなたの状況にあった一歩を、焦らず見つけて欲しいなと思います。
ITコンサルは「やめとけ」といわれるもう一つの要因|ブラック企業を回避せよ
ITコンサルが「やめとけ」と言われる理由には、職種のハードさや適性の問題もありますが、実はそれ以上に大きいのが「どんな会社に入るか?」という点です。
同じITコンサルでも、入社する企業によって天国にも地獄にもなり得るのがこの業界のリアル。
この章では、ブラック企業を回避するために見るべきポイントや、後悔しない会社選びの方法をわかりやすく解説します。
ブラック企業あるある|避けるべき会社の特徴
- 案件や配属を一切開示してくれない
- 評価制度が不明瞭、年功序列
- “成果主義”を盾にした長時間労働
- マネージャーの退職率が高い
- 上流経験ゼロでも「コンサル」の肩書だけつける
こうした特徴がある会社は、「コンサル」と名乗りながら実態はSES的な現場常駐ばかりだったり、成長機会をほとんど与えてくれないことが珍しくありません。
また、「上流コンサル」の肩書がついても、実際の仕事は資料作成ばかりだったり、夜中まで稼働が続くことも…。
もし面接でこうした情報を濁されたら、「やめとけ」案件の可能性が高いと思った方が安全です。
面接で聞いておきたい3つの質問
ブラックかホワイトかを見抜くには、受け身のまま面接を終えないことが大切です。
これから示す質問例はは、会社の中身を知るカギになります。
- 「配属されるプロジェクトは、どんな業界や規模が多いですか?」
→ 案件のバリエーションが少ない企業や、常駐SESばかりの会社は要注意。具体例がスラスラ出る会社は、透明性が高い証拠。 - 「1日の働き方(稼働時間や残業の有無)を、最近の事例で教えてください」
→ 単に「残業は少ないです」ではなく、実際のスケジュール感を聞くことでリアルが見えます。 - 「入社後3年くらいで、どんなポジションや役割を目指せますか?」
→ キャリアパスを語れない会社は、社員を長期的に育てる意思が薄い可能性が高いです。
少し聞きづらいな・・・
と思うかもしれませんが、はぐらかされたり、具体性のない回答が返ってくる場合は注意信号です。
逆に、オープンに話してくれる会社は、現場の実情に自信を持っている証拠とも言えます。
面接とは、自分の人生を決める大切な場なわけですから、遠慮する必要は全くありません。
むしろ堂々と相談しましょう!
ホワイトなITコンサル企業の見抜き方
- 研修制度が明文化されているか(しっかりした育成計画があれば、新人を“使い捨て”にしない)
- 稼働しているPJの事例紹介があるか(過去の事例を隠さない会社は信頼できる)
- 中長期のキャリア支援(社内異動や兼務制度)があるか
こうしたポイントをチェックすると、ただ求人票の「年収の高さ」や「コンサル」の響きだけで飛び込むより、安心して成長できる会社を見極めやすくなります。
また、口コミサイトやOB訪問、有価証券報告書なども活用して、「社員が会社をどう語っているか」を探るのも重要です。
転職サービスを使うなら「社内実情に詳しい」担当を
特に未経験や若手の転職活動では、企業の内情を見抜くのは本当に難しいもの。
そんなとき、私たち活学キャリアのような、現場情報に強い転職エージェントを活用するのも一つの手です。
その会社に、エージェントの卒業生がいれば、その人から生の声を把握していたり、配属の実情まで詳しく教えてくれる担当者を見つけられるかがカギ。
「自分ひとりで探さなきゃ」と思わずに、プロの力を借りることも自分を守る手段です。
ITコンサルで働くこと=地獄ではない
ネットで「やめとけ」の声が多いのは、それだけ過酷な経験をした人が一定数いるからこそ。
でも、それは決してITコンサルという職業すべてを否定するものではありません。
入る企業さえ間違えなければ、市場価値を高めやすく、年収も安定しやすいフィールドです。
「やめとけ」と言われる声に振り回されすぎず、ぜひ自分に合った道を選んでくださいね。
よくあるQ&A|ITコンサルの「やめとけ」に関わるギモンを一挙解決!
この章では、ITコンサルを目指す人から実際によく寄せられる不安や疑問をQ&A形式で解消していきます。
Q1. 本当に未経験でもなれる?
A. 十分に可能です。
ただし「なれる=活躍できる」とは限りません。
ITコンサルは未経験可の求人も多くありますが、実際の業務は高度な業界知識・論理的思考・折衝力を求められることが多いため、「入社後のキャッチアップ力」が問われます。
未経験者に求められるのは、以下のような姿勢です。
- 主体的に学ぶ姿勢(技術・業界知識ともに)
- ロジカルな資料作成力(PowerPoint、Excel など)
- 分からないことを素直に吸収する素地
特に20代であればポテンシャル採用の枠も多いため、早めの行動がチャンスに繋がります。
Q2. 文系だけど大丈夫?
A. 問題ありません。実際に活躍している文系出身者も多数います。
ITコンサルは「技術に詳しい」だけでなく、「課題をヒアリングして整理し、わかりやすく伝える」能力が重視されます。
この点で、文系出身者が得意とする:
- コミュニケーション力
- 分析・要約・説明のスキル
- 業務理解・業界知識への興味
は、十分に武器になります。
ただしIT知識ゼロだと、クライアント先のお客様との会話などに支障が出るため、基本情報技術者やITパスポートなどの基礎資格で最低限の知識は身につけておくと安心です。
Q3. 英語って必須なの?
A. 案件によりますが、多くの場合“あれば強い”程度です。
外資系やグローバル案件にアサインされる場合は、英語力が求められることもあります(読み書き+会議でのやりとり)。
ただし、国内企業がクライアントの案件が大半のため、TOEIC600~700程度あれば問題ないケースも多いです。
不安な方は、まずは読み書き中心の英語を補強しながらキャリアを進めていく形でもOK。
英語力よりも「論理的思考」「提案力」の方が初期段階では重要です。
Q4. 平均の残業時間はどれくらい?
A. 案件や会社の風土によりますが、月20~40時間程度が平均です。
繁忙期には50時間を超えることもありますが、働き方改革が進んだ近年では、「固定残業40h込み」「実際は月20h前後」の企業も増加傾向にあります。
ただし、「クライアント都合で急な残業が発生することがある」という不確実性は付きもの。
このあたりが「やめとけ」と言われる要因の1つとも言えます。
事前に会社選びや、面接での質問(稼働時間・労働環境など)をしっかり行いましょう。
Q5. 激務ってどのくらい?
A. 「寝れないレベルで忙しい」といった状態になることは極めて稀で、多くは“忙しめなホワイト”といったところでしょうか。
確かに、筆者のITコンサルの友人から聞いた話だと「納期前に3日連続終電」といった話を聞いたことが有ります。
特にコンサルティングファームの上流工程では、アウトプットの質にこだわる文化があり、提案書やレポートの修正対応で夜遅くまで仕事することも。
ただし、どんな案件に関わるか、どのレベルの役職かで大きく異なります。
激務といわれがちな環境の特徴は以下のとおり:
- プロジェクトの納期がタイト
- 客先常駐・PMO(プロジェクトマネジメント補佐)型案件
- 外資ファームのコンサル(スピード・成果主義)
ホワイトな環境を選びたいなら、ワークライフバランスを掲げる企業を狙うのが得策と言えるでしょう。
Q6. 女性でもやっていける?
A. もちろん可能です。実際に女性コンサルも増加傾向です。
育児やライフイベントとの両立を心配する方も多いですが、リモート可・フレックス可の企業がかなり増えています。
企業によっては、
- 育休取得率80%以上
- キャリアカウンセラー常駐
- 女性限定のキャリアアップ支援
といった制度も整っているため、長く働くことも十分可能です。
「男社会でキツそう」と思われがちですが、プレゼン・調整・対話スキルが重視される業界なので、性別に関係なく活躍できます。
Q7. 独立やフリーランスの道はある?
A. はい、あります。一定の実力と人脈があれば可能です。
フリーのITコンサルタントとして活躍している人もおり、年収1,000万〜2,000万円超も珍しくありません。
ただし、フリーになるには下記のような実績が必要です。
- 複数社でのコンサル経験
- 特定業界や業務領域の専門性
- 顧客との信頼関係(リピート獲得力)
フリーランスになるまでに5年〜10年の経験を積む人が多いですが、企業によっては「将来的に独立も視野に入れてOK」と支援的な文化を持つところもあります。
まとめ|ITコンサルはやめとけ?本当に大切なのは“選び方”と“備え方”
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。
この記事にたどり着いたあなたは、きっと今——
- 自分がこの仕事に向いているか不安
- 将来つぶしが利くのか心配
- SNSや転職サイトのネガティブな声に揺れている
そんな気持ちを抱えているのではないでしょうか。
でも、何度でも伝えたいのは、
「ITコンサル」という職業自体が悪いわけではない ということ。
問題は、あなたの性格や価値観、キャリア観と合わない環境や会社を選んでしまうこと。
逆に言えば、自分に合う環境や準備をしていけば、ITコンサルは大きなチャンスや成長を与えてくれる仕事です。
今回の診断を振り返ると、こんな方向性が見えてきたと思います。
- タイプA(安定志向型)
→ 派手さより「安定」や「長く働ける環境」が大事な人。
→ 社内SEやインフラ系など技術革新の緩やかな領域も選択肢に。 - タイプB(ハイキャリア志向型)
→ 成長スピードを重視し、リーダーやマネージャーを目指したい人。
→ 上流案件の多いITコンサルや外資系ファームがおすすめ。 - タイプC(年収MAX狙い型)
→ とにかく高収入が目標の人。多少忙しくても良い。
→ 外資系や戦略ファーム、成果主義の企業を視野に。 - タイプD(ワークライフバランス重視型)
→ 家庭や自分の時間も大切にしたい人。
→ 日系大手や公共領域のコンサルなど、残業少なめの領域を検討。 - タイプE(IT経験者・コンサル未経験型)
→ ITスキルを活かしながら新たな領域に挑戦したい人。
→ IT領域特化型コンサルやPMOなど、過去の経験を活かせる環境が◎。 - タイプF(他業界から検討中の未経験型)
→ ITもコンサルも未経験だが、高年収や専門性に惹かれている人。
→ まずはIT基礎知識を学び、ポテンシャル採用を狙うのがおすすめ。
IT業界・コンサル業界への転職は、「情報を持っているかどうか」で人生が大きく変わる世界です。
「なんとなく」で飛び込んだ人が後悔しがちなのは事実。
ですが、今こうして情報を集め、未来を考えようとしているあなたは、すでに大きな一歩を踏み出しています。
焦らなくて大丈夫。
自分のペースで、でも一歩ずつ。
自分に合う道を探し、選び取ってください。
考えても方向性がまとまらず悩んでいたら、いつでも私たち活学キャリアに相談してくださいね。