CCNP資格に挑戦するため参考書の購入を検討しているものの、「たくさん種類があってどれがいいのかわからない」と悩む方は少なくありません。
今回の記事ではCCNPの合格に向けたおすすめの参考書をご紹介します。
さらに合格に向けた学習手順も紹介しているので、これからCCNPの取得を目指す方は必見です。
ぜひご一読いただき、参考にして下さい。
CCNPの1つ下のランクCCNAをまだ保有していない方は、先に以下の記事を読んでみてください。
- CCNPはネットワークに関する内容がメインで、CCNAの上位資格。
- 取得によって、転職やキャリアアップで有利になる。
- 参考書で学ぶには、英語力やネットワーク設定の基礎知識が必要。
- 参考書を使わなくても、認定トレーニングやオンライン学習サイトがある。
- CCNP取得におすすめのITスクールは、ラストデータ社会人大学やUdemy。
CCNPとはどんな資格?
CCNPがわからない方のために、ここでは資格の概要について触れていきます。
CCNPとは、アメリカのネットワーク大手企業「シスコシステムズ社」が運営する、「シスコ技術者認定資格」のひとつです。
「シスコ技術者認定資格」は以下のように、難易度別に5つの資格に分類され、中でもCCNPは上から3番目の「プロフェッショナル」レベルに位置しています。
引用:CCNPとはどんな資格?難易度、勉強方法や新試験の参考書をまとめました|ProEngineer
CCNPで出題されるのは、主にネットワークに関する実践的かつ踏み込んだ内容です。
ネットワークエンジニアとしてより高度な知識とスキルを証明できるでしょう。
またCCNPは、ネットワークエンジニアを目指す人の中でもっとも知名度の高い資格「CCNA」の上位資格としても知られています。
CCNPがまだよくわからない方は、下記記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
CCNPを取得するメリット
この章では、CCNPの取得で得られるメリットをご紹介します。
就職および転職で有利になる
CCNPを取得していれば、就職・転職で圧倒的に有利になる点がメリットでしょう。
ネットワーク関連の資格の中でもCCNPは比較的難易度も高く、その分需要も大きな資格だからです。
また、ネットワーク関連の知識は、
- システム開発
- 通信・インフラ
- 情報セキュリティ
といった、あらゆる分野で汎用的に活用できます。
そのネットワーク関連知識をより高いレベルで備えていることを証明できるため、どんな業界への転職でも役に立つことは間違いありません。
キャリアアップやステップアップがスムーズになる
キャリアアップやステップアップがしやすくなる点も、CCNPを取得するメリットのひとつです。
CCNPの取得によって、
- 「高度な技術・スキルがある人」として、人材価値が上がる
- 「難関資格保持者」という、権威性が得られる
というメリットが得られます。
CCNPがあれば高度なスキル・技術力が証明できるため、転職で有利になるでしょう。
権威性が上がれば説得力も上がるため、キャリアアップにも重宝します。
CCNP保有者が多いインフラエンジニアの年収については、下記記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
企業によっては年収が上がる
企業によっては、CCNPの取得で年収が上がることもメリットになります。
「資格手当」として、資格保持者の年収を上げる制度を設けているIT企業は少なくないためです。
CCNPは難易度は高いですが、人気・知名度・需要も高い資格となります。
そのため「資格の種類によって年収の上げ幅が異なる制度」を設けた企業であれば、大幅な年収アップも期待できるでしょう。
付加価値としてアピールできる
ITエンジニア、とくにネットワーク分野を扱う者としての「付加価値」になる点は大きなメリットになります。
IT業界では資格を保有していない現役ITエンジニアのほうが多い傾向にあるためです。
ここでCCNPを保有することで、「付加価値」としてアピールすることが可能になります。
そうすることで希少価値の観点からも、市場価値の向上に期待できるでしょう。
CCNPの難易度については、下記記事で他IT資格とも比較しながら詳しく解説しているので参考にしてください。
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CCNPに合格するためのおすすめ参考書3種
この章ではCCNPへの合格に直結する、おすすめの参考書を3種類ご紹介します。
シスコ技術者認定教科書 CCNP Enterprise 完全合格テキスト&問題集(コンセントレーション試験版・コア試験版)
CCNP合格のためのおすすめの参考書1つ目は、「シスコ技術者認定教科書 CCNP Enterprise 完全合格テキスト&問題集」です。
こちらはシスコシステムズによる認定教科書となっており、
の2種類の書籍が存在します。
現役のCCNP専門スクール講師が、長年の経験をもとにしたポイントが凝縮された一冊となっています。
合格メソッドや頻出ポイントも明確にわかり、レイアウトも見やすいため、CCNP取得を目指す方はまず持っておきたい書籍です。
ちなみに「コンセントレーション試験」と「コア試験」とは、CCNPの科目のことです。
「コア試験」は回答必須の科目で、一方の「コンセントレーション試験」は、6つの分野から1つを選択する科目となります。
徹底攻略 Cisco CCNP Routeing & Switching(ルーター版・スイッチ版)
CCNP合格に向けたおすすめ参考書2冊目は、「徹底攻略 Cisco CCNP Routeing & Switching」です。
こちらの書籍には、以下の2種類の書籍が存在します。
出題傾向にもとづいて問題がピックアップされており、より実践に近い模擬試験形式で学習ができます。
またわかりやすく丁寧な解説が特徴となっているため、参考書を進めていくことで自然に合格レベルの知識が身につくでしょう。
シスコ技術者認定教科書 CCNP Routing and Switching テキスト&問題集(ROUTE版・SWITCH版)
「シスコ技術者認定教科書 CCNP Routing and Switching テキスト&問題集」も、CCNPの合格に向けたおすすめ参考書のひとつです。
こちらの書籍も、シスコシステムズによる認定教科書とされており、
の2種類の書籍が存在します。
一冊を通じて図解と出力例が豊富に盛り込まれているため、試験対策はもとより体系的に学びたい方にも向いています。
また本書は現役のネットワークエンジニアと、IT技術スクール現役講師が共同で執筆した内容。最短で一発合格を目指す方におすすめです。
CCNP合格のための参考書を用いた学習手順
この章ではCCNP試験の合格に向け、参考書を最大限に活用した学習手順をご紹介します。
1.必要最低限の英語力をつける
まずはCCNPの取得に必要となる、最低限の英語力を身につけましょう。
CCNPの公式の参考書は、すべて英語表記となっているためです。
とはいえ、それほど高度な英語のスキルは必要ありません。CCNPの出題を、問題なく答えられる程度の英語力があればいいでしょう。
CCNPにおける英語力をつけるポイントは、まず「頻出する英単語」を押さえ地道に覚えていくこと。
英語がわからない原因の大半は「単語がわからない」ことなので、まずは単語から学習しましょう。
2.ネットワーク設定のやり方や仕組みを学習する
ネットワーク設定の方法、およびその仕組みを学習することもCCNPの学習方法として有効です。
CCNPでは「シミュレーション問題」が出題されるケースが多いためです。
「シミュレーション問題」とは、実際にコードを入力のうえネットワーク設定を行う問題を指します。
つまりCCNPでは、参考書だけで得られる知識のみならず、実際の機器を用いて設定を行えるスキルも欠かせません。
もし手元にシスコシステムズのネットワーク機器があるなら、その機器を用いてネットワーク設定を実践してみるのがいいでしょう。
ネットワーク機器がないなら、インターネットで公開されているソフトウェア「エミュレーターツール」を活用するのもおすすめです。
実際に自らの手で設定を経験することで、参考書の内容の理解もスムーズになります。
3.参考書にある問題を反復して解く
英語力やネットワーク設定をひと通り学んだら、参考書にある問題を実際に解いてみましょう。
問題はただ解くのではなく、正誤にかかわらず「なぜこの答えになるのか」を突き詰めつつ解いていくのがおすすめです。
また参考書の問題を解く際は、1冊集中で行うほうがいいでしょう。
一度で複数の参考書を解くやり方では、習得できる内容にばらつきが生じ、理解のスピードが下がる可能性があるためです。
4.模擬試験を反復して行う
参考書の問題をひと通り解いたら、模擬試験を反復して行いましょう。
実際の試験に近い形で時間をしっかり測って行うことで、実際の試験の感覚に慣れることができるためです。
CCNPでは通常の1問1答のみならず、シミュレーション問題などじっくり考えなければならない出題もあります。
そのため実践に近い模擬試験を何度も行い「1問にかけられる時間」など、感覚に慣れておくことが大切です。
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参考書を使わずCCNPに合格するための学習方法
CCNPは、参考書を使わずに合格を目指すことも可能です。
この章では、参考書を活用せずに合格を目指す学習方法を紹介します。
シスコ公式の認定トレーニングを受講する
シスコシステムズが公式で提供している、認定トレーニングを受講する方法です。
概要としては、5日間程度の「短期集中型」のカリキュラムが用意されています。
シスコシステムズによるネットワーク関連知識を、よりスピーディーにかつ正確に学ぶことが可能です。
参考:シスコ認定ラーニング
シスコラーニングネットワークジャパンを利用する
参考書を使わずCCNP合格を狙うには、「シスコラーニングネットワークジャパン」の利用も有効です。
こちらはシスコ技術者認定資格の受験者によるコミュニティサイトとなっています。
受験者どうしの自由な交流が楽しめる内容のため、CCNP受験の経験談やポイント、また最新情報を得ることが可能です。
またCCNPのトレーニング問題も無料で公開されているため、うまく活用することで知識のみならずモチベーションの向上にもつながるでしょう。
その他オンライン学習サイトを利用する
シスコシステムズ公式のもののみならず、インターネット上に公開されている「オンライン学習サイト」を活用するのも、学習方法のひとつです。
現代においてはCCNPをはじめ、各種IT資格の学習ができるサイトは多岐にわたります。
代表的な具体例を挙げると、以下のとおりです。
豊富な問題が掲載されていたり、丁寧な解説が特徴の学習サイトもあるので、自分に合ったものを探してみるのがいいでしょう。
また多くのサイトが「1問1答形式」となっているため、すきま時間でも活用しやすい点がメリットです。
ITスクールを活用する
参考書や学習サイトを用いた学習は、いわゆる「独学」です。
CCNPは簡単な資格ではないため、どうしても独学が続かない方も少なくありません。
そのような場合は、ITスクールを活用するのがおすすめです。
ITスクールの活用によって以下のメリットが得られます。
- 不明点を質問でき、学習効率が圧倒的によくなる
- わかりやすいカリキュラムと進捗管理で、挫折のリスクも大きく減らせる
生身の「講師」が存在するため、不明点を質問してすぐに理解が得られます。
それによって学習のハードルも下がり、挫折対策にも有効となるでしょう。
次章では、CCNPの合格におすすめのITスクールをご紹介します。
CCNP合格のためのおすすめのITスクール
この章では、CCNP試験の合格を目指す方へ、おすすめのITスクールをご紹介します。
活学ITスクール
活学ITスクールは、「CCNA」を短期間で取得できるITスクールです。
CCNPを目指す方の多くは、「CCNAを取得したあと、ステップアップとして挑戦する」傾向にあります。
業界初のアニメーション講義動画で、初心者にもわかりやすいようにこだわったコンテンツが魅力です。
さらに合格率も98.7%と、高水準を誇ります。
まずはじめのステップとして「CCNA」の合格を目指すため、ぜひ活用したいITスクールです。
Udemy
Udemyは、株式会社ベネッセコーポレーションが運営するITスクールです。
Udemyは種類豊富な講座の中から、自分にピッタリの講座を選ぶことができます。
CCNPの取得を目指すなら、「Cisco CCNPコース」がおすすめ。
わかりやすい説明が特徴で、試験対策はもちろん体系的な学習としても役立ちます。
ITスクール SAK
ITスクール SAKは、「株式会社エスアイイー」が運営・提供するITスクールです。
「CCNP合格保証コース」が設けられており、一発合格率が89%と高水準となっています。
またベテラン講師による充実したカリキュラムで、飽きずに学習を継続できる点も注目すべきポイントです。
まとめ:自分に合う参考書を選んで難関のCCNP合格へ!
CCNPは決して簡単な資格ではありません。
しかし参考書を駆使して反復学習を繰り返すことで、十分に合格は可能になります。
参考書を選ぶ際はなるべく実物を手にとって目を通し、自分に合っているものかどうかを確認することが大切です。
自分にとって読みやすく、理解しやすい参考書を選んだうえで、CCNPの一発合格を目指してください。