ITエンジニアは未経験でも転職が可能です。むしろ、IT業界は深刻な人材不足に陥っているため、実務経験レベルのスキルがあれば未経験でも重宝される存在になれるでしょう。
そこで本記事では、未経験からIT転職を成功させるために必要なスキルや資格を解説します。実際の転職の流れや勉強方法も紹介しているので、未経験からITエンジニアを目指したい人はぜひ参考にしてみてください。
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ITエンジニアは未経験からでも転職可能!理由を解説
ITエンジニアが未経験からでも転職できる理由は、以下の通りです。
- 未経験者歓迎の求人が多い
- ITエンジニアの需要が高まっている
以下、それぞれ具体的に解説します。
未経験者歓迎の求人が多い
ITエンジニアへの未経験からの転職が可能な主な理由の一つに、業界全体で未経験者を歓迎する求人が多いことが挙げられます。
実際、転職サービスdodaが実施した調査によると、未経験歓迎の求人数は右肩上がりで増加中です。
引用:doda「dodaビジネスパーソンと企業の転職意識ギャップ調査 第5回」
未経験者向けの研修制度や教育プログラムを設けている企業も多いため、転職に成功しやすい環境が整っているといえるでしょう。
ITエンジニアの需要が高まっている
ITエンジニアへの未経験からの転職が可能な理由には、Tエンジニアの需要が高まっていることも挙げられます。
多くの企業がDX化を進めており、IT技術を活用した業務効率化や新しいビジネスモデルの開発が求められているためです。
また、IT技術者不足が続いていることも理由として考えられます。
実際、2024年時点ですでに約35万人が不足しており、2030年には最大79万人の不足が出る予想です。
引用:経済産業省「IT人材需給に関する調査」
今後も、AIやビッグデータなどの最先端技術の技術に伴い、未経験ITエンジニアの需要は拡大するでしょう。
未経験からITエンジニアの転職は「やめとけ」「きつい」などの意見もある
未経験からITエンジニアに転職することに対して、「やめとけ」「きつい」という意見も見受けられます。
これは、プロジェクトの納期に間に合うよう、厳しいスケジュールの中での作業を求められることが多いためです。
また、IT業界は多重下請け構造のため、下請けになるほど過度な労働環境が強いられる可能性が高くなるでしょう。
ただ、厚生労働省が「IT業界における働き方改革」を発表したことで、今後は劣悪な環境のIT企業も減ると期待されています。
参照:厚生労働省「IT業界における働き方改革」
未経験からITエンジニアになるメリット
未経験からITエンジニアになるメリットは、以下の通りです。
- スキルアップして独立を目指せる
- リモートで働ける企業が多い
以下、それぞれ詳しく紹介します。
スキルアップして独立を目指せる
未経験からITエンジニアになる最大のメリットは、スキルアップを通じて将来的に独立を目指せる可能性があることです。
ITエンジニアになれば、プログラミング言語・データベース管理・セキュリティ対策など、幅広い技術を学べます。
学んだITスキルを基盤として、自らのビジネスを立ち上げたり、フリーランスエンジニアとして独立したりできるでしょう。
独立すれば、柔軟な働き方を実現できるうえ、収入アップの可能性も広げられます。
リモートで働ける企業が多い
ITエンジニアは、リモートで働ける企業が多い点もメリットとして挙げられます。
プログラミングやシステム管理などの作業は、インターネット接続があればどこでも実施できるためです。
通勤時間が削減され、プライベートと仕事のバランスを取りやすくなります。
また、地理的な制約がなくなることで全国どこからでも好きな求人に応募できるため、キャリアの選択肢が広がるでしょう。
ITエンジニアを未経験から目指すなら身につけたい3つの資質
ITエンジニアとして長く活躍している人には、どのような資質が備わっているのでしょうか。
ITエンジニアの適性について見ていきましょう。
挫折せずに学び続ける力
エンジニアになるための勉強は容易ではなく、挫折する人も多いです。
未経験エンジニアがプログラミング学習に挫折する確率は、当社が実施したアンケートによると回答者全体の90%と非常に高いのが現状です。
引用元:SAMURAI ENGINEER | 未経験エンジニアがプログラミング学習で挫折する確率は90%
特に独学で勉強する場合、一緒に勉強する仲間や気軽に質問できるメンターがいないため、強い精神力が求められます。
常に新しい知識を学習する意欲
情報は常に新しくなり、技術はどんどん進歩していきます。
ITエンジニアは、そんな先端技術の発展に合わせて新しい知識やアプローチを身につけていかなければなりません。
「ITに関しての学習や情報収集が苦にならない」と感じる人は資質があるといえます。
教えられたことを着実に実行する力
自己流ではなく、教えられたとおりに着実に実行する力は、ITエンジニアにとって重要なスキルです。
特に未経験からエンジニアとして入社した際、優秀な先輩エンジニアのアドバイスをまずは実行してみる素直さが大切です。
実務の面においても「クライアントの指示に正確に従う」「開発マニュアルの通りに実行する」といった着実な実行力は重要なスキルとなります。
未経験からITエンジニアを目指す際に必要なスキル
未経験からITエンジニアを目指すなら、3つのスキルを身につける必要があります。
以下、それぞれ具体的に解説します。
プログラミングの基本的な知識
ITエンジニアの主な役割は、プログラミング言語を用いてコンピュータに命令を出し、プログラムを作成することです。
そのため、ITエンジニアとして仕事をするなら、プログラミングの基本的な知識は欠かせません。
変数やデータ型、関数などプログラミングの基本概念はもちろん、目指したい職種に合わせて適切なプログラミング言語を学習しましょう。
複雑な問題を解決する論理的思考力
プログラムを作成するためには、問題を小さな手順に分解し、正しい順序で論理的に組み立てる必要があります。
論理的思考力がなければ、効率的で正確なプログラムを書くことは難しいでしょう。
また、ITエンジニアはクライアント企業の経営課題を解決するために、適切なソリューションを提供しなければなりません。
経営課題を正しく理解し、最適なソリューションを見つけ出すためにも、論理的に分析する力が求められます。
要件把握・条件交渉に欠かせないコミュニケーション能力
先述した通り、ITエンジニアは、クライアント企業の要件を正しく理解して適切なシステムを提案・開発する必要があります。
クライアント企業の悩みや解決したい点、目標を正確に聞き出すためには、コミュニケーション能力は必須です。
また、チームで作業をすることが多い点も、ITエンジニアにコミュニケーション能力が求められる理由として挙げられます。
コミュニケーション能力があれば、スムーズに進捗報告や課題を共有できるため、プロジェクトを円滑に進められるでしょう。
未経験エンジニアが取るべきIT資格
未経験からITエンジニアへの転職を目指すなら、以下のIT資格取得がおすすめです。
いずれかに挑戦し、ITエンジニアのキャリアの第一歩としましょう。
1. ITパスポート
ITパスポートとは、仕事にITを利活用するための知識を学べる国家資格です。
ネットワークやセキュリティ、AIやビッグデータといったITトレンドの分野も学習できます。
さらにIT戦略やマーケティング、法務についても学べます。
将来的にフリーランスへの転身を考えている人、経営層への昇進を目指したい人に最適な資格です。
難易度(合格率) | 簡単(50%前後) |
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出題範囲 | ・企業と法務 ・経営戦略 ・システム戦略 ・開発技術 ・プロジェクトマネジメント ・サービスマネジメント ・基礎理論 ・コンピュータシステム ・技術要素 |
出題形式 | 四肢択一式 |
開催時期 | 随時実施 |
2. 基本情報技術者試験
基本情報技術者は、これからITエンジニアのキャリアを歩み始める人を対象にした国家資格です。
戦略立案、システムの運用まで、エンジニアに関する知識を幅広く試されます。そのため「ITエンジニアの登竜門」と言われているのが特徴です。
合格率は20〜30%程度と比較的難しいですが、取得していれば論理的思考力や学習意欲、胆力などのアピールにもなるでしょう。
難易度(合格率) | 普通(20〜30%ほど) |
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出題範囲 | ・プログラミング全般に関すること ・プログラムの処理の基本要素に関すること ・データ構造及びアルゴリズムに関すること ・プログラミングの諸分野への適用に関すること ・情報セキュリティの確保に関すること |
出題形式 | 多肢選択式 |
開催時期 | 随時実施 |
3. CCNA
CCNAは、ネットワークエンジニアの実務に必要な基本的スキルを身につけられるIT資格です。
ネットワークおよびセキュリティの基礎を中心に学び、最適なネットワーク管理の技能が習得できます。
インフラエンジニアの現場でとりわけ重要視されているIT資格なので、取得すれば求人の選択肢が広がります。
なお、活学ITスクールは、CCNA合格率92%を誇るエンジニアスクールです。
文系・PCスキル0の人を含め、未経験からCCNAを取得し、ITエンジニアを目指せます。気になる方はぜひ気軽にご利用ください。
難易度(合格率) | 簡単(20〜30%ほど) |
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出題範囲 | ・ネットワークの基礎 ・ネットワークアクセス ・IPコネクティビティ ・IPサービス ・セキュリティの基礎 ・自動化とプログラマビリティ |
出題形式 | 主に選択問題(一部、入力問題) |
開催時期 | 随時実施 |
4. LPIC-1
LPIC-1は、ITエンジニアが実務で使用するOS「Linux」のスキルを証明する資格です。
Linuxを活用してネットワークを構成するための、基本的な技能が問われます。
サーバーにかかわる基礎知識を体系的に習得可能で、主にインフラエンジニアの実務に役立ちます。
難易度(合格率) | 簡単(50〜60%ほど) |
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出題範囲 | ・システムアーキテクチャ ・Linuxのインストールとパッケージ管理 ・GNUとUnixコマンド ・デバイス、Linuxファイルシステム、ファイルシステム階層標準 |
出題形式 | 主に選択問題(一部、記述問題) |
開催時期 | 随時実施 |
5. AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト
AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイトは、AWS(Amazonのクラウドコンピューティングサービス)の基本スキルを証明できる資格です。
AWSは、サーバーやデータベース、ソフトウェアなどをインターネット上で利用できるサービスです。
機器の購入が必要なく、パソコン一台でシステムやインフラにアクセスできます。その手軽さから、昨今普及が進んでおり、将来性が高いことが特徴です。
難易度(合格率) | 簡単(50%ほど) |
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出題範囲 | ・セキュアなアーキテクチャの設計 ・弾力性に優れたアーキテクチャの設計 ・高性能アーキテクチャの設計 ・コストを最適化したアーキテクチャの設計 |
出題形式 | 選択肢式と複数回答式 |
開催時期 | 随時実施 |
6. Oracle認定Javaプログラマ ブロンズ
Java言語を使ったプログラミングの基本的な知識を証明するIT資格です。
クラウドサービス、スマホアプリ、業務システムなどの開発におけるスキルを学べます。
プログラマーに転職する際のアピールのほか、ポートフォリオ作成のための基礎学習にも役立ちます。
難易度(合格率) | 簡単(不明) |
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出題範囲 | ・Javaテクノロジと開発環境についての理解 ・簡単なJavaプログラムの作成 ・Javaの基本データ型と文字列の操作 ・演算子と制御構造・配列の操作 ・クラスの宣言とインスタンスの使用 ・メソッドの作成と使用 ・カプセル化の適用 ・継承による実装の再利用 ・インタフェースによる抽象化 ・例外処理・モジュール・システム |
出題形式 | 選択問題 |
開催時期 | 随時実施 |
IT資格の難易度については、下記記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
未経験でITエンジニアに転職する際の流れ
未経験からITエンジニアに転職したいなら、以下の流れで実施しましょう。
- 目指したい職種を決める
- 実務に必要なスキルを身につける
- 未経験歓迎の求人に応募する
以下、それぞれ詳しく解説します。
1.目指したい職種を決める
未経験からITエンジニアに転職する際には、まず目指したい職種を決めることが非常に重要です。
一口にITエンジニアといっても、以下のようにさまざまな職種があります。
- システムエンジニア
- ネットワークエンジニア
- ソフトウェアエンジニア
- データベースエンジニア
- セキュリティエンジニア
- Webエンジニア
- AIエンジニア
- プログラマー など
それぞれ異なる専門知識や技術が求められるため、自分の興味や適性に合った職種を選ぶことで、成功につながるでしょう。
どの職種を選ぶべきかわからない場合は、転職エージェントに相談するのがおすすめです。
専門的な知識のあるサポーターが、経験やスキル、適性などから最適な職種を提案してくれます。
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2.実務に必要なスキルを身につける
目指したい職種が決まったら、次は実務に必要なスキルを身につけることが大切です。
プログラミング言語の知識やシステム設計、データベース管理など、職種に応じた専門スキルを身につけましょう。
勉強方法は、学習サイトを利用した独学と、プログラミングスクールでの学習の2つがあります。
詳細は後述するので、ぜひチェックしてみてください。
3.未経験歓迎の求人に応募する
目指したい職種を決めて必要なスキルを身につけたら、次は実際に未経験歓迎の求人に応募します。
求人内容を詳しく確認し、以下の点に着目して選びましょう。
- どのような研修が提供されるのか
- 実際の業務内容は何か
- キャリアアップの機会はどのように提供されるのか
なお、転職支援サービスつきのプログラミングスクールに通っている人は、スクールから自分にあった求人を紹介してくれることもあります。
なお、活学キャリア支援なら、エンジニア未経験からプログラミングスキルを身につけて転職可能です。転職成功率は98.7%と高いため、転職に成功したい人はぜひご利用ください。
未経験でITエンジニアを目指すなら初期投資を惜しまない
未経験でITエンジニアを目指すなら、最低限の初期投資として、PCと学習教材が必要になります。
たとえば、実務と同じような環境で学習できるPCを購入するだけでもおおよそ10万円がかかります。さらに学習のためにスクールに通う場合は、おおよそ20〜70万円がかかるでしょう。
目指したいエンジニアの種類にもよりますが、WebエンジニアであればMacを使用している企業がほとんどです。
これまでMacを利用したことがない場合、PCの操作から苦労することになるため、本気でエンジニアを目指すのなら必要な投資は惜しまないようにしましょう。
未経験からITエンジニアへの転職を目指す人におすすめの勉強方法
未経験からITエンジニアへの転職を目指す人におすすめの勉強方法は、以下の通りです。
- 学習サイトを利用して独学で学習する
- プログラミングスクールに通う
以下、それぞれ具体的に解説します。
学習サイトを利用して独学で学習する
学習サイトは、時間や場所に縛られずに、自分のペースで学習を進められる勉強方法です。
現職の仕事で忙しい人や、学習に対するモチベーションを自分でコントロールできる人に適しています。
ただ、独学で学習を進める際、わからないことを質問できる環境がないと挫折しやすくなるため注意が必要です。
オンラインコミュニティやSNSを利用して質問できる人を見つけたり、他の学習者と情報交換をおこなったりするとよいでしょう。
プログラミングスクールに通う
プログラミングスクールは、専門的な知識と実践的なスキルを短期間で身につけられる勉強方法です。
実際の業務を想定したカリキュラムになっていることが多いため、実務で直面する問題を解決するための能力を養えます。
さらに、就職支援サービスがセットの場合は履歴書の添削や面接対策、求人紹介なども受けられる点が魅力です。
独学に比べて費用が高い点はデメリットですが、実践的なスキルを効率的に身につけたい人にぴったりの学習方法といえるでしょう。
活学ITスクールではITエンジニア未経験者向けの講座を受講可能です。エンジニアになるための基礎知識を学べる基礎コース、インフラエンジニアになる際に役立つCCNA資格取得コースなどがあります。
転職サポートも同時に行なっているので、ぜひ一度お問い合わせください。
未経験からITエンジニアへの転職を成功させた3人の体験談
実際に、未経験からITエンジニアに転職した方へお話を伺いしました。
元地下アイドル、保育士、携帯販売といったITエンジニアと関係ない職業からの挑戦で、そこにはさまざまな思いや不安がありました。
元地下アイドル 柴田さん
地下アイドルからITエンジニアという、異色の経歴を持つ柴田さん。
活学ITスクールを活用してエンジニアになりました。
アイドル時代、ライブ配信やバーチャルアイドルが徐々に台頭していたのを見て、ITを魅力的に感じたそうです。
大学時代は幼児教育学科で、IT分野に精通しているというバックグラウンドはありません。
むしろ、はじめは「ITってなに?」というまっさらな状態だったそう。
0から勉強・転職をサポートしてくれる、活学ITスクールに魅力を感じたそうです。
元保育士 越田さん
元保育士からITエンジニアになった越田さん。
大学は教育系で、先程ご紹介した柴田さんと同様、IT分野のバックグラウンドはありませんでした。
29歳という年齢もあり、未経験からの転職はやはり不安が大きかったそう。
ただ、時間が経つにつれて、成長して活躍するイメージが生まれ、前向きになれたそうです。
越田さんは「今後も意欲的に学習していきたい」と話しており、この高い学習意欲がITエンジニア転職を成功させたひとつの要因かもしれません。
元携帯販売 福澤さん
元携帯販売からエンジニアになった福澤さん。
ITエンジニアに興味を持ったきっかけは、携帯販売の業務でITがいかに生活を支えているか実感したからだそう。
ただ、勉強した経験のない分野だったため、実際にやってみてから「理解できない」と挫折しないかという不安もあったそうです。
そのため「未経験でもわかりやすい」という評判を重視し、活学ITスクールを選んだとのこと。
講師の説明を聞いて「私でもできそうだ」と安心し意欲的に取り組めたそうです。
まとめ:スキル・知識を身につけて未経験からITエンジニアを目指そう!
本記事では、未経験からITエンジニアに転職する流れ・勉強方法を解説しました。
未経験からITエンジニアとして転職を成功させたいなら、職種に合った専門スキルの習得は必須です。
学習サイトやプログラミングスクールを活用して、スキルと実績を積み重ねましょう。