IT業界への転職を検討しているものの、「志望動機をどう書けばいいかわからない」という方は多いのではないでしょうか。
たしかにIT業界に転職する理由は、多くの場合「憧れ」や「興味」がきっかけであることが多いものです。
今回の記事ではIT業界の転職の際に役立つ志望動機の例文をご紹介します。
志望動機の作成のポイントや注意点など、IT業界を目指す方に重要な情報をまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
また、新しい仕事を探している方は、転職サイトがおすすめです。
活学キャリア支援は、1,200件を超える未経験求人からあなたにピッタリな求人を紹介可能です。転職成功率は脅威の98.7%を誇っており、これまでに4,000人以上が転職に成功しています。
また、IT転職専門のエージェントによる転職支援も実施中です。無料カウンセリングも実施しているので、この機会にぜひご相談ください。
志望動機を書く前に知っておきたいIT業界の特徴
相手を惹きつける志望動機を考えるためには、IT業界の特徴を知ることが大切です。
この章では、IT業界の主な特徴を5つ見ていきましょう。
IT業界は大きく5つに分類される
IT業界は大きく、以下の5つの職種に分類されます。
- Web・インターネット業界
- 通信・インフラ業界
- ソフトウェア業界
- ハードウェア業界
- 情報処理サービス業界
同じIT業界とはいえ、それぞれに特色は大きく異なります。
そのため、求められる人物像やスキル感も変わってくるものです。
自分が目指しているのがどの職種に該当するか、また仕事内容や特色を事前に把握しましょう。
そのうえで、適切な志望動機を考えていくことが大切です。
IT業界についてはこちらで詳しくまとめていますので、参考にしてみてください!
常に勉強や知識のアップデートが必要
IT業界はどの業種も、常に勉強や知識のアップデートが必要になる点も大きな特徴です。
IT業界は、変化が激しい分野だからです。
たとえばプログラミング言語やサーバー、その他業務で用いるプラットフォームは頻繁にアップデートを繰り返します。
その都度、新たなUIや使い方に応用しなければなりません。
またアップデートのみならずまったく新しい技術が登場し、それが瞬時にトレンドになることもあります。
このようなことからIT業界は常に勉強が欠かせないため、率先して学ぶ姿勢も志望動機に盛り込む必要があります。
チームでの作業が多くコミュニケーション能力が重要
「IT業界は黙々とPCに向かう仕事」というイメージをもつ方は少なくないでしょう。
しかしIT企業の多くは基本的にチーム作業となるので、重要員とコミュニケーションをとる機会は多いのが現状です。
従業員のみならず、場合によってはクライアントとのヒアリングに参加します。相手の話をしっかり聞き、要望を正確に汲み取らなければなりません。
「コミュニケーションが苦手だからエンジニアを目指す」という動機では、IT業界への転職は遠ざかってしまうので注意しましょう。
未経験から目指すにはポートフォリオや資格など「証明」が必須
実務未経験の状態でIT業界を目指すには、ポートフォリオや資格といった「証明」が必要になります。
言わずもがなIT業界には、一定のスキルが必要。しかし実務未経験の場合、そのスキルや能力を口先だけで証明するのは不可能です。
それに口頭で「やる気」だけをアピールして転職できるほど、IT業界はかんたんなものではありません。
とはいえ面接官は「未経験者」とわかったうえで面接を行うので、スキルの証明はそれほど高度なものでなくて構いません。
ただ、証明があるとないとでは通過率に雲泥の差が出ることは明らかです。
IT需要の高騰ゆえに将来性が高い
IT業界は近年とくに需要が大きく拡大しており、将来性の高さが注目されています。
たとえば現在、世界を牽引している「GAFAM」と呼ばれる以下の5つの企業は、すべてITサービスを提供する企業です。
- Amazon
- Facebook(現・Meta)
- Apple
- Microsoft
その他にもいまや国内外問わず、「大きな市場規模をもつ企業がIT関連の事業を行っている」ケースが多くなっています。
IT業界全体の市場規模の拡大、それに伴う需要の急激な増加で、今後しばらく仕事に困ることはない職業なのは間違いありません。
IT業界は人気が高いため志望動機にはこだわろう
IT業界は現代において、非常に高い人気を誇る職業です。
その分ライバルも多くなりがちなので、志望動機にこだわって差別化を図ることが重要となります。
自分がいまもっているスキルや強みをアピールしつつ、企業にどう貢献できるかも話せるよう準備しておきましょう。
次章では、その志望動機で差別化を図るためのポイントについて紹介します。
IT業界の志望動機をつくるときの重要ポイント
この章では、IT業界へ転職するための志望動機をつくるにあたって、重要になるポイントをご紹介します。
- IT業界ではどんな人材が必要とされているかを知る
- IT業界を選んだきっかけを伝える
- 将来像およびキャリアビジョンと連結させる
- 自分を雇うことで企業側が得られるメリットを含める
- IT業界への興味と強い意欲をアピールする
- 得意分野やスキルはコンパクトにまとめる
IT業界ではどんな人材が必要とされているかを知る
「IT業界で必要とされている人物像」を知ることが大切になります。
その人物像は業種によって異なりますが、大まかには以下のとおりです。
- コミュニケーション能力が高く、周りと円滑な関係を築ける人
- 新しい技術の習得や知識のアップデートを苦痛に感じない人
- わからないことはまず自分で調べる「自走力」のある人
- なるべく相手の時間を奪わない、上手な質問ができる人
コミュニケーション能力が高く、好奇心旺盛で新しいことを自ら学べる人は重宝される傾向にあります。
IT業界を選んだきっかけを伝える
「IT業界を選んだきっかけ」は、志望動機に積極的に盛り込みましょう。
どんなきっかけでIT業界を選んだかによって、企業側には求職者の興味の度合いや意思の強さがわかるメリットがあるためです。
「きっかけなんて、単なる興味でしかない」と悩む方も少なくないでしょう。
しかし、突き詰めていけば、なんらかのきっかけは必ず存在します。
- 日頃からITシステムの恩恵を受けている
- そもそもインターネットやWebが大好き
その根元をたどり、しっかり言語化することが大切です。
将来像およびキャリアビジョンと連結させる
志望動機の制作において大切なポイントの一つに、「将来像やキャリアビジョンとの連結」も挙げられます。
「どんなキャリアビジョンをもち、将来的にどうなっていきたい人なのか」。を気にする企業は多く、面接でもほぼ確実に聞かれるからです。
志望動機とキャリアビジョンがつながっていることで一貫性が生まれ、より効果的な志望動機となります。
最終的にどういう人になりたいかを先に決め、逆算して動機を考えていくのがいいでしょう。
自分を雇うことで企業側が得られるメリットを含める
志望動機をつくるポイントとして、「企業が得られるメリット」を盛り込むのも大切です。
採用によって企業が得られるメリットが大きければ、もちろん採用の可能性も上がります。
面接は、「自分を売り込む場」でもあります。
自分がどんな強みをどう活かし、どのように貢献するのか、しっかり具体化して説明しましょう。
IT業界への興味と強い意欲をアピールする
「IT業界に対する強い興味と意欲」は、必ず志望動機に取り入れたい要素です。
どれだけスキルがあったとしても、興味も意欲もない人がIT企業で採用されることはないためです。
当たり前のことのように思えますが、スキルや経験のアピールばかりに一生懸命で、意欲のアピールが抜けている方も少なくありません。
志望動機には、強い興味・意欲は忘れずに盛り込みましょう。
得意分野やスキルはコンパクトにまとめる
志望動機において、得意分野やスキルはなるべくコンパクトにまとめましょう。
どれだけ立派な得意分野やスキルをもっていても、話す内容が長ければ、面接官は飽きてしまいます。
志望動機の理想的な長さは、30秒〜1分程度。文字数にして180〜250文字程度です。
そのため自分の「得意分野」および「スキル」は、この中にコンパクトに、かつバランスよく納める必要があります。
志望動機を作成する流れ
志望動機は、以下の手順に沿って作成するとよいでしょう。
- ステップ1. 自己分析
- ステップ2. 業界研究・企業研究
- ステップ3. 志望動機を執筆
以下、それぞれ具体的に解説します。
ステップ1. 自己分析
自己分析は、志望動機作成の重要な第一歩です。
自己分析が適切に実施できなければ、自分の魅力やスキル、転職の熱意を十分に企業に伝えられません。
IT業界に関連する経験やスキルを洗い出し、なぜIT業界に転職したいのかを明確にするとよいでしょう。
また、自分の性格特性がIT業界でどのように活かせるかも考えることが重要です。
自分がIT業界でどのような価値を提供できるかを明確にすることで、説得力のある志望動機につながります。
ステップ2. 業界研究・企業研究
自己分析ができたら、次はIT業界と志望企業について徹底的に調査しましょう。
業界と企業の理解を深めることで、なぜ志望企業でIT業界に携わりたいのかを具体的に説明できるようになります。
業界研究では、IT業界の現状・トレンド・課題などを把握し、自分の興味や強みとどう結びつくかを考えることが大切です。
一方企業研究では、企業のウェブサイト・ニュースリリース・社員インタビューなどを活用し、以下の項目について調べます。
- 事業内容
- 企業理念
- 開発環境
- 社風
また、その企業が求める人材像も確認し、自分の強みとマッチしているかを検討してください。
ステップ3. 志望動機を執筆
自己分析と業界・企業研究の結果を踏まえ、志望動機を執筆します。
「なぜIT業界か」「なぜその企業か」「入社後どのように貢献したいか」の3点を軸に作成することが大切です。
また、文章は簡潔で論理的に、具体例を交えて説得力のあるものにしましょう。さらに、何度も推敲して読み手を惹きつける内容に仕上げることが重要です。
IT業界に転職するための志望動機の例文
この章では、前述の「IT業界の特徴」を盛り込みつつ、IT業界への転職成功率を上げるための志望動機の例文をご紹介します。
IT業界への興味をアピールする志望動機
私はWebやインターネットが大好きで、幼い頃から触れています。これまではサービスを使う立場でしたが、提供する立場に興味をもち、プログラミングの学習をはじめました。自分が考えたロジックのとおりにシステムが動くことがおもしろいと感じ、「さらに知見を深めたい」と思ったのが、IT業界を志望した理由です。 これまでの学生生活の中でのサークル活動やインターンで培ったコミュニケーション能力と協調性、そして新しいことを積極的に自ら学ぶ自走力を、御社で活かしていきたいと考えています。 |
IT業界への興味をアピールする志望動機では、自身がIT業界に興味をもったきっかけを具体的に述べることが重要です。
結果、志望動機に説得力が増し、採用担当者に強い印象を与えられます。
コミュニケーション能力をアピールする志望動機
私は「人とコミュニケーションをとることが好き」という理由で、これまで接客の仕事を行ってまいりました。しかし現在、自分の能力はその施設内でしか活かすことができません。そんな中で、「あらゆる場面で広く通用する、汎用的なスキルを身に着けたい」「今後も市場価値が発展する、将来性の高い業界に挑戦したい」と思うようになったのが、IT業界を志望した理由です。 私の強みは、お客様や従業員とスムーズなコミュニケーションを通じて、相手と円滑な関係を築くことです。御社の理念「技術を通じてお客様に奉仕する」と、ニーズがマッチしているため、存分に貢献できると自負しております。 |
コミュニケーション能力をアピールする志望動機では、能力を発揮した具体的なエピソードを述べることが大切です。
また、応募先企業でどのように役立つかを説明することで、応募者の強みを具体的に伝えられます。
前職のスキル・経験をアピールする志望動機
私は現在、不動産業界の営業として働いていますが、IT営業の仕事に興味をもちました。理由は日々の営業ではZoomをはじめ、タスク管理ツールや名刺管理アプリといったITツールを使わない日はなく、ITの便利さを日々痛感しているからです。「その便利さや魅力を多くの方に伝えたい」と思うようになったため、IT営業を希望しています。 また、「市場価値や需要が伸びている業界に身を置き、営業マンとしての知識や経験をさらに積み上げたい」という思いもあります。もちろん自分自身の知識や経験のみならず、これまでの営業経験を活かし、御社事業にも貢献できればと考えております。 |
前職のスキル・経験をアピールする志望動機では、前職で培った具体的なスキルや経験を明確に述べるように心がけましょう。
さらに、応募先企業を選んだ理由を具体的に述べ、企業の特徴と自分のスキル・経験が合致していると説明することが重要です。
文系出身者・IT業界未経験者が志望動機を作成する際のコツ
文系出身者やIT業界未経験者が志望動機を作成する際は、以下の3つに注意して作成しましょう。
- コミュニケーション能力をアピールする
- 文章作成能力をアピールする
- 「なぜIT業界を選んだのか」に力をいれる
以下、それぞれ具体的に解説します。
コミュニケーション能力をアピールする
文系出身者や未経験者にとって、コミュニケーション能力は大きな強みとなります。
IT業界では、技術力だけでなくコミュニケーション能力も非常に重要なためです。
クライアントとの打ち合わせやチーム内での情報共有など、多くの場面で円滑なコミュニケーションが求められます。
過去の経験を通じて培ったコミュニケーション能力を具体的なエピソードとともにアピールするとよいでしょう。
文章作成能力をアピールする
IT業界では、文系出身者がもつ文章作成能力も大いに役立ちます。
SEやITコンサルタントなどの職種では、企画書や設計書、報告書などの文書作成が頻繁に求められるためです。
前職のエピソードなどを交えながら、複雑な情報をわかりやすく整理して伝える能力があることを強調するとよいでしょう。
「なぜIT業界を選んだのか」に力をいれる
文系出身者やIT業界未経験者は、「なぜIT業界を選んだのか」を明確にするように意識しましょう。
IT業界を選択した理由を明確に伝えることで、採用担当者に対して自分の意欲と適性を強くアピールできるためです。
IT業界の魅力や将来性について述べ、自分のキャリアビジョンとどう結びつくかを説明するとよいでしょう。
また、IT技術を通じて解決したい社会問題や、自分が実現したいプロジェクトについて触れることもおすすめです。
IT業界への志望動機が思いつかないならツールの活用もおすすめ
ここまで志望動機の例文や、重要ポイントなどをご紹介してきました。
しかしそれでも、「どうしてもいい志望動機が思い浮かばない」という方もいるでしょう。
そのような方は、以下のようなツールを利用するのも一つの手段となります。
上記は質問に答えていくだけで、相応の志望動機を生成してくれる便利なツールです。
生成された文章をそのまま使うのではなく、あくまでフレームワークとして参考にすることが大切です。
そこに、自分なりに考えた文章を肉付けしていくイメージで利用するのがいいでしょう。
IT業界の志望動機における注意点
この章では、IT業界の志望動機における注意点を3つご紹介します。
どの企業でも使える汎用的な動機になっていないか
どの企業でも使えそうな汎用的な文章には、注意しましょう。
志望動機の文章の使いまわしは確実に企業にばれてしまい、結果として合格率が下がってしまうためです。
志望動機を考える際は、なるべく以下に寄せた志望動機を考えることが大切になります。
- 企業の理念・ポリシー
- やっている仕事内容
- 目指しているビジョン
だからといって嘘を書くことはいけませんが、汎用的な文章は避け、その企業に合わせて微調整することは重要です。
志望動機が企業のビジョンとかけ離れていないか
「志望動機」と「企業のビジョン」がかけ離れていないかも注意が必要です。
この2つがかけ離れていると、アンマッチと判断されて不採用になりかねません。
極端な例ですが「お客様に奉仕する」が理念の企業に対し、「とにかく高度なスキルを磨いて、海外でも活躍したい」などの動機を話せば、アンマッチと判断されるでしょう。
この場合、高度なスキルより「お客様の役に立ちたい」気持ちをアピールすべきです。
企業がどんな理念やポリシーなのか、下調べはしっかり行ったうえで、なるべくそれに寄せた志望動機にすることが大切です。
年収や福利厚生などが前面に出ていないか
年収や福利厚生ありきの志望動機になっていないかも、注意すべきポイントになります。
たしかに企業を選ぶうえで「条件面」はとても大切なのは間違いありません。
しかしそれを志望動機に盛り込んでしまうと、多くの企業からマイナス評価をされてしまうのは明白です。
もはやIT業界に限った話ではありませんが、「条件面」と「志望動機」はまったくの別物として考えましょう。
まとめ:志望動機をつくり込んでIT業界へ転職しよう!
IT業界は年々人気が高まっていることもあり、転職を希望するライバルも増えています。
そんな中で転職成功率を上げるためには、「志望動機のつくり込み」は欠かせません。
良質な志望動機を考えるためには、まずIT業界の特徴を知り、徹底的に企業の下調べを行うことが大切です。
それらの情報に合わせて、最適な「自分のアピールポイント」を盛り込み、IT業界への転職成功率をアップさせましょう。
IT業界への転職を効率よく成功させたいなら、活学キャリア支援にお任せください。IT研修付きの求人なら、最短2日で転職できます。
また、IT研修付きの求人なら、お給料をもらいながらプログラミングの学習が可能です。約20〜50万円かかるスクール代を節約できるため、この機会にぜひチェックしてみてください。