ITエンジニアの志望動機はなんて書く?職種、企業別例文を紹介!

IT業界でエンジニアとして活躍したいなら、企業に響く志望動機を考えることは避けて通れません。

志望動機を考えるのがいちばん難しい…

そんなに立派な動機なんてなかなか思いつかない!

と悩む方は跡を絶ちません。

本記事では職種や企業別の例文を紹介すると同時に、採用担当者の心をつかむコツやNG例、エンジニアの役割まで徹底解説します。

ITエンジニアに限らず、IT業界全般の内容を知りたい場合は、こちらの記事も併せてお読みください。

これを読むことで面接で圧倒的に有利になる志望動機を作れるようになるので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。

目次

ITエンジニアの志望動機として書くべきこと

まず最初に、ITエンジニアの志望動機として盛り込んでおきたい事柄を紹介します。

必ずしもすべてを盛り込む必要はないものの、ここで紹介する項目を取り入れつつ書いたり話したりするようにしてください。

IT業界を目指した理由

企業側は「なぜ数ある業界の中からIT業界を選んだのか」を気にしています。

より自分の価値観や仕事に対する意欲をアピールするうえでも、ぜひ盛り込んだほうがいいでしょう。

ここでは、業界自体の特性や成長について触れながら話すのがコツです。

たとえば

  • 「常に進化を続ける技術で課題を解決し、多くの人々の生活を支えられる点に魅力を感じた」
  • 「技術の進化が激しいからこそ、継続的に学べたり成長できると思うので、自分の専門性や可能性が広がると思った」

といった具合です。

ITエンジニアになった理由

IT業界の中でも、エンジニアを志望した理由を述べることで、自分が目指しているものや、モチベーションの高さを伝えることができます。

エンジニアを目指した理由では、「この人はユーザーファーストな人だな」と感じさせることに重きを置くのがコツです。

たとえば

  • 「私のアイデアが形になり、さらにそれが誰かに喜んで使ってもらえるのが大きなやりがい」
  • 「私の時代でいう〇〇のように、誰かの人生を彩れるような、一生の思い出に残るゲームの開発に携わりたい」

といったような感じです。

その企業を選んだ理由

面接でほぼ100%の確率で聞かれるこの質問ですが、上手に答えることで応募先との相性や方向性など、マッチ率が高いことを示せます。

基本的には、「自分の目標や成し遂げたいこと」と「企業が目指すゴールや理念」がマッチしていることを伝えればOKです。

「私を採用することで、お互いがWin-Winの関係になる」ということを、具体的にアピールしましょう。

たとえば

「御社が掲げる最新技術で社会課題を解決するという理念に深く共感しており、私もAIやクラウドなど最新技術を活用し、人々の生活をより便利にしたいと考えているので、お互いの利害が一致していると思って志望した」

といった感じです。

入社後どのように貢献していくか

志望動機にはこちらも盛り込めると完璧です。

なぜなら、どの様に貢献できるのかを伝えることは、企業にとってのメリットを伝えることと同じだからです。

例としては、

  • 「技術力を高め、新機能を積極的に導入し、生産性や効率を高めたい」
  • 「これまでリーダーを担ってきた経験が多数あるので、リーダーやマネジメント職として、メンバー育成や業務改善を提案したい」

などといったように、自分が得意で活かせそうなことを素直に述べるようにしてください。

ITエンジニアの志望動機の書き方およびコツ

ITエンジニアの志望動機には、書き方のコツがあります。

本章で紹介する内容を読むことで、よりスムーズかつ中身の濃い志望動機を考えることができるようになるので、ぜひ参考にしてください。

自分を採用することで得られるメリットを書く

企業側は「この人を採用することで、こちらにどういうメリットが得られるのか」をもっとも重視します。

なので自分の強みや実績、今後伸ばしていきたいスキルなどを紐づけ、企業の課題や目指す方向にどのように貢献できるか具体的に提示しましょう。

「生産性を上げる」や「売上アップに貢献する」といった抽象的なことを言うと、どうやって実現するのかを聞かれてしまうので、具体性をもたせるのが大切です。

企業が欲している人材像を具体化しておく

志望先の企業が求める人材像を正しく把握し、自分との共通点を掘り下げておくことが大切です。

たとえば募集要項にある「チームで連携できるエンジニア」や「新しい技術に積極的に挑戦できる人」などの文言から、自分の経験や強みとどう結びつけられるか考えます。

企業の公式サイトや採用ページ、面接での発言からもしっかり情報を得て、「私なら何を実現できるか」を具体化させましょう。

エンジニアの役割や種類を把握しておく

ITエンジニアとひと口に言っても、システムエンジニアやプログラマー、ネットワークエンジニアなどその種類は多種多様です。

まずは企業がどの分野で活躍するエンジニアを求めているのかを調べ、そのニーズに合ったスキル・知識をアピールできるよう準備しておきましょう。

そのためにも日頃から

  • 自分がどの領域に強みを持っているか
  • どの職種に適性がありそうか
  • 将来的にどのような役割を担いたいのか

などを自己分析しておくことで、本当に自分とマッチする企業に巡り会えるようになるものです。

これから働く企業での仕事内容を理解する

志望動機を書くコツとして、応募先の企業が取り組んでいるプロジェクトやサービス、また任される仕事内容を理解しておくことも欠かせません。

まずは情報収集として、企業の公式サイトやSNS、その他掲示板などをくまなくチェックし企業が

  • 「どんな課題を解決しようとしているのか」
  • 「どういった方向性で開発が進んでいるのか」

を把握しましょう。

仕事内容をしっかり理解したうえで、自分がどのように活躍できるかを話すことでより説得力が増します。

自分自身の経験やスキル、適性などを棚卸しする

志望動機では自分の強みや貢献できるポイントを話すわけなので、必然的に「自分の経験やスキル」を整理しておく必要が出てきます。

これまで身につけてきたプログラミング言語や開発経験、トラブル解決スキルなどを再確認し、自分の強みがスムーズに口から出てくる状態にしておくことが重要です。

エンジニア未経験の場合は、コミュニケーション能力や学習意欲、リーダーシップなどがアピールできる材料になります。

採用担当者は「実務レベルでどんなことができるか」はもちろんですが、「今後どう成長していくか」にも注目しているので、自信をもって過去の成功体験を拾って準備しておきましょう。

以下の記事では、未経験向けの志望動機のサンプル文とポイントを詳しく解説しています。

参考にすることで、未経験でも内定を勝ち取れるような志望動機が出来上がりますので、ぜひご一読ください。

やる気や本気度は行動で示す

「IT技術が好き」「新しい技術を学びたい」という意欲だけではなく、そのために何をしているかを具体例で示すことが大切です。

たとえば、

  • 個人でWebサービスを開発した
  • 就活用として自己紹介用のサイトを作った
  • IT系の資格を取得した

といったように、行動で示すことができると説得力が格段に高まります。

上記のように「〜した」という実績がない場合、今現在取り組んでいることや頑張っているものを挙げるのもひとつです。

企業は意欲だけでなく実践力のある人材を求めるため、本気度を数字や具体的な活動で示しましょう。

ITエンジニアの志望動機で強調すべきアピールポイント

志望動機では正しくアピールポイントを強調することで、説得力が増したり、企業からより魅力的な人と見てもらえる可能性がグッと高まります。

この章では、強調すべきアピールポイントを紹介します。

間違った部分を強調して失敗してしまわないよう、この章でポイントを押さえておきましょう。

現状でもっているスキル、実績、資格など

スキル、実績、資格などを持っている方は、必ずこの点をアピールしてください。

なぜなら数ある業界の中でも、IT業界はとくに「即戦力」を求めているからです。

ここで経験や知識を証明できるものがあると、やはり面接では強いです。

応募先の企業の業務内容や求めているスキルに寄せつつ、しっかりと盛り込んでアピールしましょう。

学習意欲および現在学習していること

ITエンジニアとしての経験がある方もない方も、必ず入れておきたいのが、「意欲」です。

なぜならITの進化は速いため、常に新しい知識を学び続ける姿勢が評価されやすいからです。

ポイントとしては、ただ「学習しています」だけでなく、「どんな分野や技術を学んでおり、どう活かしたいか」を具体的に盛り込むと効果的です。

ポートフォリオサイトの開発、資格の勉強、技術ブログでの情報発信など、行動に移している事例があればアピールの説得力が増します。

新たなことを学ぶときの学習方法

意外とアピール材料として使えるのが、「新しいことを学ぶ際の学習方法」です。

なぜなら、実践している学習方法がどのようなものかを話すことで、その人の意欲やモチベーションをアピールできるからです。

ポイントとしては単に「○○という書籍を用いて勉強しています」というだけではなく、など、何らかのこだわりを感じさせる勉強法を具体的にアピールすることです。

おすすめなのが「アウトプットを最優先にした勉強法を試している」と話すことです。

プログラミングは基本的にインプットより手を動かしたり、実際に新たなツールを触ってわからないことに直面したりして、それを苦労して解決するというプロセスを踏まなければ理解は深まりません。

なのでインプットに時間を割くよりも、まずは実際にやってみるという姿勢は、適性の観点から評価につながりやすいです。

ちなみに「必ずプログラミングスクールを使う」という方法は、勉強時間短縮という意味合いでは非常に有効なのは事実ですが、企業によっては「他力本願」と捉えられる可能性も少なからずあるので、避けたほうが無難かもしれません。

ロジカル・シンキングが得意であること

いわゆる「適性」のアピールで、特にロジカル・シンキングが強みであることを面接官に伝えられれば、内定の確率が高くなります。

なぜならエンジニアの仕事では、論理的思考力が欠かせない要素となるからです。

ロジカル・シンキングが得意な人は、プログラミングに向いているだけでなく、プロジェクトマネジメントやチームのまとめ役としても期待されます。

つまり結果として将来のキャリアパスの可能性も広がりやすいので、企業側からも「幅広い役割を担ってくれる貴重な存在に育ってくれそう」と思ってもらえます。

コミュニケーション能力や協調性があること

ITエンジニアは一人で黙々と作業するイメージがあるかもしれませんが、実際の開発は複数人のチームで行われるので、コミュニケーション能力が必須です。

たとえば開発要件のすり合わせや進捗報告、またチーム外でも他部署やクライアントとの調整など、思っている以上に多方面とのやり取りが求められます。

分かりやすい説明や適切なフィードバックができる「伝達力」や、トラブルを未然に防ぐ「情報共有の意識」は、大きな評価につながるので、ぜひアピールしましょう。

いくらプログラミング技術に長けていても、協調性がないエンジニアは、やはり現代では重宝されません。

我慢強さや粘り強さ

バグ対応や要件変更など、エンジニアには日常的に困難やトラブルがつきものです。

ゆえに、最後まで諦めずに問題を解決しようとする姿勢や粘り強さは大きな評価ポイントになります。

過去に長期的なプロジェクトに取り組んだり、未経験の方でも「試行錯誤を繰り返した末に成功を収めた経験」などがあれば、積極的にアピールしましょう。

我慢強さに欠けるエンジニアは少なくないのが現実なので、ここを強調すればチームを支えられる重要な資質として認めてもらいやすくなるでしょう。

入社後に挑戦および達成したいこと

企業が採用を検討する際、応募者が「入社後どのように成長し、どのような成果を生み出すのか」は、とくに気にしているポイントになります。

ここで自身のキャリアプランや目指したい技術領域、実現したいプロジェクトなどを明示しましょう。

コツとしては、企業側に「入社後のイメージをしてもらう」つもりで話すことです。

また企業にメリットをもたらすような挑戦を具体的に挙げることで、高い評価につながりやすくなります。

NGと見なされやすいITエンジニアの志望動機の特徴

良かれと思って盛り込んでも、逆にマイナス評価につながってしまう志望動機も存在します。

この章では、NGとみなされやすい志望動機の特徴をご紹介します。

「正しい知識」を身につければ、こういった失敗は簡単に避けられますので、ぜひ参考にしてください。

自分のメリットばかり強調してしまい、責任感が感じられない

「最新技術が学べるから」「スキルアップできそう」といった、自分のメリットばかりを前面に出すと、企業へ貢献する姿勢や責任感が薄いと見なされがちです。

採用担当者は「入社後にどのように会社に役立ってくれるのか」を知りたいわけです。

自己成長をアピールすること自体は悪いわけではありませんが、「結果として企業やサービスの発展につながる」という視点を持ち、双方向のメリットを強調するようにしましょう。

コミュニケーションスキルや協調性の欠落を匂わせてしまっている

たとえば「私が集中できる環境でじっくり開発に没頭したい」「人と関わるのが得意じゃないからエンジニアになった」のような発言です。

チーム開発が多いITエンジニアにとって大きなマイナス印象になるので、たとえそれが事実であっても言わないほうがいいでしょう。

面接では、「面接官とスムーズにコミュニケーションが取れているか」も評価基準に含まれています。

面接というお互いが緊張する場面でも、円滑にコミュニケーションがとれる人は、「チームはもちろん、他部署やクライアントとのやり取りも円滑にこなせる人材だ」と判断されやすいです。

技術力に逃げず、「周囲と連携しながら成果を最大化するコミュニケーション能力を持つこと」を話してください。

目的意識やキャリアビジョンが薄く、成長意欲が感じられない

「将来性を考えてITエンジニア業界にした」「一生使える知的資産を手に入れたい」のような曖昧な動機だと、企業側はその人の長期的な活躍をイメージできなくなります。

エンジニアの仕事は進化が早いことからも、長期的な学習とスキルアップが求められるため、成長意欲や明確な目標設定がある方が好まれます。

どうしても明確なビジョンがない方でも、まずは仮に作ったものでもいいので、自分が将来どうなりたいか、どんな分野で貢献したいかを言語化しておきましょう。

その際は、その他の回答で矛盾を生まないよう注意してください。

「手に職」など、他の企業でも実現できる動機となっている

他の業界、他の企業でも達成できそうな動機は、評価を下げてしまいがちです。

たとえば「手に職がつくから」「将来性を考えて」といった理由は、どのIT企業にもおおまか当てはまるため、採用担当者に「この会社である必然性がない」と思われます。

長く使えて食いはぐれないスキルを身につけたい気持ちは痛いほどわかりますが、それはあくまで個人のメリットに留まる動機にすぎません。

具体的に「御社の○○領域に携わり、技術を磨きたい」「○○のサービスが大好きなので、さらなる発展に貢献したい」という形にしましょう。

「高収入」など、条件面が動機となっている

給料や福利厚生などの待遇面ばかりを強調すると、「モチベーションの源泉が金銭面だけ」と捉えられ、離職リスクを懸念されがちです。

もちろん待遇は重要ですが、志望動機として語るときは「経験や成果に見合った報酬を得たい」という旨を述べつつ、そのうえで「それを実現するために技術力を磨き、御社の事業拡大に貢献する」など、お金中心でないことをアピールするのがコツです。

どの企業でも使いまわしやすい動機となっている

志望動機の使い回しは、必ず企業側からバレます。

たとえば「ものづくりが大好き」「新しい技術に挑戦したい」のようなものだと、他社でも通用しそうな内容に見え、説得力に欠けます。

なので企業研究をしっかり行い、その企業の強みや独自の開発手法、社風などに触れながら、自分の経験やビジョンとのマッチングを話すようにしましょう。

面接では数を打つことも大切ですが、「使い回しを疑われると採用担当者の興味を失うだけでなく、本気度も低いと思われる」ことは、念頭に置いておきましょう。

前職での不満を転職の動機にしている

こちらも代表的なNG動機ですが、前職の不満ばかりを語ると、どうしても「環境が変わっても同じ問題で辞めるのでは」と勘ぐられてしまいます。

企業側はポジティブな理由で転職する方を好むので、基本的に避けたほうがいいことは変わりません。

仮に不満を述べるのであれば、その話が結果的に前向きな方向に行くロジックを組んだり、前向きな表現に伝わるような言い方にしましょう。

具体的な言い回し、言い換えについては、以下の記事でくわしく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

独立や企業のためのステップとしてしまっている

たとえば「将来はフリーランスを目指す」「起業して私のサービスを立ち上げたい」などはNGなのですが、成長意欲のアピールのつもりで話してしまう方が意外と多いです。

言った本人はキャリアプランや向上心アピールのつもりでも、企業側としては「いずれ辞めるんだろうな」「最初からその踏み台のつもりで入社するのかな」と感じざるを得ません。

まずは企業に所属しながらどのように貢献し、成果を残すかに焦点を当てましょう。

「長期的に活躍してもらえる人材だ」と感じてもらうことが、採用の大きな決め手となります。

ここまで紹介した志望動機のNGポイントを見ても、イマイチうまい例文のコツが掴めないという方は、ITエンジニアとしてのキャリアアップを強力にサポートしてくれるエージェント「活学キャリア」がおすすめです。

専門のキャリアアドバイザー兼リクルーティングアドバイザーが書類添削だけでなく、志望動機の考案などを含めた徹底的なサポートを行ってくれるので、企業に存分に魅力が伝わる志望動機が完成します。

また取り扱う企業もブラック企業や悪質な求人は一切なく、独自の厳しい基準を満たした優良企業のみを紹介しているため、転職成功者は4,000人以上、転職成功率は98.7%を実現しています。

良質な企業に対し、より効果的な志望動機で勝負したい方は、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

開発エンジニアの仕事内容とは?一覧表で解説

エンジニアの種類は多岐にわたりますが、大別すると

  • 開発エンジニア
  • インフラエンジニア
  • Webエンジニア
  • その他エンジニア

の4種類があります。

この章ではまず、開発エンジニアの種類と仕事の内容を一覧表で紹介します。

名称仕事内容
システムエンジニア要件定義や基本設計、詳細設計など、開発プロジェクトの上流工程を担当。クライアントとの打ち合わせ・仕様調整から、進捗管理、チーム内の役割分担など幅広く行う。
社内SE前述「システムエンジニア」の社内版。要件定義や社内システム開発における上流工程、打ち合わせ、進捗管理なども担当。
プログラマーシステムエンジニアが設計した仕様をもとに、実際にコードを書いて動くプログラムを書く。テストやバグ修正などの運用保守工程など、プログラムの品質と動作確認に関する責任を担う。
アプリケーションエンジニアWebアプリやスマホアプリなどの開発を行う。機能設計やUI/UXの検討に加え、フレームワーク選定やアーキテクチャ設計にも携わる。利用者のニーズに合わせたアプリの性能向上、機能追加なども担当。
組み込みエンジニア家電や自動車、産業機器などの組み込みシステムのソフトウェアを開発。制御プログラムやファームウェアを作成し、リアルタイム処理や省電力などの対応。

いずれも開発に携わる職種ですが、アプリケーションの開発を担うエンジニアは「アプリケーションエンジニア」といった名称で呼ばれます。

また、開発のプロセスの中でも、プログラムコードを扱うことに重きを置く「プログラマー」という職種も存在します。

インフラエンジニアの仕事内容とは?一覧表で解説

前述のとおり、インフラエンジニアというのは、「開発エンジニアたちがスムーズに作業を行える環境」を提供しています。

ネットワークやサーバー、さらにはデータベースやセキュリティといった「うまく動作しないと何もできなくなるコアな部分」を運用する仕事なので、縁の下の力持ちともいわれています。

インフラエンジニアの種類と仕事内容を一覧にすると、以下のようになります。

名称仕事内容
ネットワークエンジニア社内LANから大規模ネットワークまで、ネットワークインフラの設計・構築・運用を担当。最適なネットワーク環境の構築。障害時のトラブルシューティング。
サーバーエンジニアサーバーの構築・運用・保守を専門とし、OSやミドルウェアのインストール・設定、システムのパフォーマンス管理、障害対応などを担当。安定稼働とセキュリティ強化の責任を担う。
セキュリティエンジニアウイルス対策や不正アクセス防止など、情報セキュリティ全般を担う。脆弱性診断や監視体制の構築、セキュリティポリシーの策定から運用まで、システムをあらゆる脅威から守るための施策を担当。
クラウドエンジニアAWSやAzureなどのクラウドサービスを活用し、システムの設計・移行・運用を行う。クラウド上でのシステム構築・管理・セキュリティ対策を担当。
データベースエンジニアデータベースの設計・構築・チューニング。効率的なデータ処理や高速検索の実現。障害対応やバックアップ戦略の策定、セキュリティ強化なども担当。

サーバーやネットワーク、セキュリティなど、それぞれに担当のエンジニアが存在しているといった感じです。

また、現代で主流となっているモダンな技術「クラウド」を担当するエンジニアも、インフラエンジニアの一種となっています。

Webエンジニアの仕事内容とは?一覧表で解説

Webエンジニアはその名のとおり、WebサイトやWebアプリなど、Webに関連するサービスの開発や運用を担うエンジニアのことです。

モダンな技術やツールが頻繁に採用されるなど変化の激しい領域なので、最新技術を追い続ける姿勢や、利用者ニーズに合わせた迅速な改修が必要になったりします。

Webエンジニアの種類と仕事内容を一覧にすると、以下のようになります。

名称仕事内容
バックエンドエンジニアユーザーの目に見えない部分の実装・運用を担うデータベースの設計やAPI開発、セキュリティ対策など
フロントエンドエンジニアユーザーが直接見たり触れたりする画面部分の開発HTML、CSS、JavaScriptを用いてUI/UXを最適化デザイン調整など

Webエンジニアは大きく、

  • ユーザーの目に触れない部分を担う「バックエンドエンジニア」
  • ユーザーが見たり触れたりする部分を担う「フロントエンドエンジニア」

に分かれます。

バックエンドはデータベースやAPI設計など、裏側の動作の部分を実装したり、安定したサービスの稼働を担保し、一方フロントエンドはUI/UXを整えたりデザインを考案するなど、ユーザーに「見やすさ」や「使いやすさ」を提供します。

その他エンジニアの仕事内容とは?一覧表で解説

ここまで紹介したエンジニアの種類には該当しないエンジニアの種類もあります。

その他のエンジニアの種類と仕事内容を一覧表にすると、以下のようになります。

名称仕事内容
データサイエンティスト大量のデータから有益な情報や傾向を分析し、ビジネス戦略や製品改善に活かす統計学や機械学習の知識が必須
セールスエンジニア製品やサービスの技術的な説明やデモを行い、顧客の課題に合わせたソリューションを提案営業と技術の橋渡し役
ヘルプデスク社内外のユーザーからの問い合わせに対応問題解決力やコミュニケーション能力が重要
プロジェクトマネージャー開発プロジェクトの統括進捗管理やリソース配分、リスク管理などを行う
ITコンサルタント企業のIT戦略やシステム導入支援業務改善やコスト削減のサポート
フィールドエンジニア顧客先へ出向き、機器の設置や保守、トラブル対応を行う現場での対応力や顧客とのコミュニケーション力が必須
QAエンジニアソフトウェアの品質保証やテスト計画の立案・実行不具合の原因特定や改善提案

このように、高度な数学や統計の知識で経営判断をサポートするデータサイエンティストから、開発プロジェクトを統括するプロジェクトマネージャーまで、じつにさまざまな役割を担うエンジニアがいます。

【職種別】ITエンジニアの志望動機として参考になる例文

よほどの信念や明確なゴールなどがない限り、ITエンジニアとして志望動機をゼロから考えることはやはり難しいものです。

この章では、ITエンジニアの志望動機に使える例文を紹介します。

丸ごとそのまま使うのではなく、参考にしたり、自分なりにアレンジするなどしてご使用ください。

システムエンジニアの場合

システムエンジニアは、要件定義や基本設計などの上流工程から運用・保守まで幅広く携わります。

志望動機では、問題解決能力やコミュニケーションだけでなく、プロジェクト全体を俯瞰する視点やチームと協力して成果を最大化する姿勢をアピールすると効果的です。

システムエンジニアの志望動機の書き方については、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひご一読ください。

社内SEの場合

「御社の『社員全員がストレスなく業務をこなせるITインフラづくり』というスローガンが素敵だと思いました。私はこれまで営業部門の一員としてCRM導入プロジェクトに参加し、部門間の要望を集約しながら運用支援を担当してきました。現場の声を吸い上げるコミュニケーション力と運用管理の基礎知識を活かし、御社の社内環境をさらに最適化する社内SEとして活躍したいと考えています。」

社内SEは自社内のITインフラ整備やシステム運用を通じて、業務効率や生産性を高める職種で、おおよそ「社内限定のシステムエンジニア」と考えて差し支えありません。

本例では現場目線やコミュニケーション能力に強みがあることをアピールし、「ストレスのない」とワードのスローガンとの相性を感じさせるような動機になっています。

プログラマーの場合

「今までは主にWebアプリケーションの開発を担当し、特にパフォーマンス最適化や新技術の導入でチームをリードしてきました。御社のプロダクトは多くのユーザーに利用されており、高い品質と拡張性が求められると感じています。これまでの経験を活かして安定したコードベースを築きつつ、新機能の開発にも積極的に挑戦したいです。」

経験した開発領域や得意分野を話すと同時に、それを活かして挑戦したいことまでアピールしているため、より企業に魅力的と感じてもらえる内容となっています。

アプリエンジニアの場合

「御社が掲げる『すべての利用者の生活を豊かにするアプリを創る』という理念に強く共感しました。前職ではiOSアプリのUI改善、またSwiftプログラミングやAPI連携の実装経験を積み、UI/UXの向上に貢献しております。貴社の新機能提案や海外展開において、この経験を存分に活かせると確信し、志望いたしました。」

アプリエンジニアは利用者の満足度がものをいう職種なので、UI/UX向上につながる開発技術が求められます。

本例では、企業側のアプリ開発理念へ共感すると同時に、iOSアプリの改善実績を示すことで即戦力としての価値を具体的に表しています。

組み込みエンジニアの場合

「御社の『次世代IoT製品を通じ、産業の自動化と安全性を高める』という理念に惹かれました。私は前職で車載ECUの組み込み開発に携わり、リアルタイム制御の安定化や省電力設計を通じ、品質向上に寄与しています。こうしたノウハウを活かし、貴社のIoT機器の信頼性向上や国際規格への対応に貢献できると思って志望しました。」

組み込みエンジニアはハードウェアとの連携や最適化、リアルタイム制御や省電力技術など高度な知識が求められます。

こちらも企業のIoT理念と車載系組み込み経験を結びつけ、実績面とビジョンの相性を明確化することで、企業側にメリットを提示しています。

ネットワークエンジニアの場合

ネットワークエンジニアは、LANやWAN、クラウド環境など複雑なネットワークの設計・構築・運用を担う職種で、専門的なプロトコルの知識や障害解析スキルが欠かせません。

面接においてはネットワーク機器の設定経験や障害対応の実績、通信トラフィックの最適化に関する知見を具体的に示すと効果的です。

またチーム内外との連携も意外と多いため、コミュニケーション力も重視されます。

ネットワークエンジニアの志望動機例文については、以下の記事が参考になるので、ぜひご一読ください。

サーバーエンジニアの場合

「大規模サービスを安定稼働させ、最高のユーザー体験を実現している御社に大きな魅力と可能性を感じました。前職ではITサポートの立場で、サーバー障害の一次対応やLinuxコマンド操作を行っており、安定運用の重要性を肌で感じてきました。入社後はより高度なトラブルシューティング力や現場での連携スキルを習得し、御社のサーバー基盤をさらに最適化しつつ、多くのユーザーを支える役割を担いたいと考えています。」

サーバーエンジニアは、大規模環境の安定稼働と障害対応が主な任務です。

本例ではITサポート時代の障害対応や基本的コマンドに精通していることを示しつつ、自分の活かせそうな経験をアピールしており、本格的な運用経験がなくても使えるような内容になっています。

完全にマッチする経験が少なくてもわざわざ余計なことは言わず、聞かれるまではメリットになりそうなことのみ主張すればOKです。

セキュリティエンジニアの場合

「御社が掲げる『すべての人が安心して利用できるデジタル社会を構築する』というコンセプトに共感しました。私はこれまで社内規定のセキュリティ教育や簡易的なファイアウォール設定に携わってきたので、リスク管理の重要性は十分に認識しております。こうした基礎知識と社内で培ったコミュニケーション力を活かし、御社の高度なセキュリティをさらに、安全かつ強固なものに進化させたいと考えています。」

セキュリティエンジニアはネットワークやシステムの脆弱性を把握し、リスクを最小化するのが主な任務です。

セキュリティはいまやITにおける最重要項目であり、挑戦的な姿勢よりは「確実性が高く、とにかくミスしないこと」が評価されます。

本例では企業側の高度な技術力に対し、自分の現状もっている認識で責任感をアピールしている点がポイントです。

クラウドエンジニアの場合

「御社の『クラウド技術で柔軟性と利便性を両立したサービスを』という理念に大きな魅力を感じました。前職ではサーバー運用や簡単な仮想化技術を導入する機会があったり、リソース配分の最適化や障害時のリカバリー対応なども行ってきました。御社に入社したら、これまで得た知見を土台に、より高度で柔軟性のあるクラウド構築に協力できると確信しています。」

クラウドエンジニアはAWSやAzureなどのクラウドサービスを駆使する職種です。

例では過去の運用経験を活かし、柔軟性のあるクラウド構築をサポートする姿勢を示し、理念とのマッチングをアピールしています。

データベースエンジニアの場合

「御社の『ビッグデータを駆使して新たな価値を創造する』という製品コンセプトに共感しました。私は前職のマーケティングチームでExcelや簡易的なクエリを用いたデータ抽出に携わり、データ整合性やセキュリティへの意識を養ってまいりました。こうした基礎知識や分析経験を発展させてより高度なDB構築や運用に携わり、御社のデータベース運用に貢献していきたく、志望いたしました。」

データベースエンジニアはテーブル設計やパフォーマンスチューニングなど、専門的な知識が求められる職種です。

本例ではマーケティング領域でのデータ取扱いを通じて培った知見を提示し、ビッグデータ活用という理念とのマッチングを匂わせています。

バックエンドエンジニアの場合

「御社はグローバル規模で安定したWebサービス基盤を提供されており、その点に大きな魅力を感じております。私は前職でECサイトのバックエンド開発を担当した経験があり、マイクロサービス化やDocker導入などを行ってきました。御社のサービス品質をさらに高め、より安定した稼働を実現し、これまでの経験を存分に活かして規模拡大に貢献できればと思っています。」

バックエンドエンジニアは高負荷でも安定して稼働する設計やセキュリティ対策が必須となります。

新技術やトレンドもそうですが「確実性」が必要とされるので、挑戦的な姿勢より、ミスをしなさそうな人材である点をアピールするのがいいかもしれません。

フロントエンドエンジニアの場合

「御社のサービスはユーザーが直感的に操作できるよう細かな部分まで考えられており、大きな魅力を感じています。前職ではデザイン部門でHTML/CSSの修正やUI改善に携わっていたこともあり、フロントエンド技術への関心が高まりました。御社の画面設計や使い勝手をさらに向上させ、より多くのユーザーに選ばれるサービスづくりにおいて、これまでの経験が存分に活きると感じ、志望しました。」

ユーザーの体験価値を左右する画面表示や、UIを最適化する役割を担うのがフロントエンドエンジニアです。

上記の例文のようなデザイン部門で得た基礎知識もそうですが、デザイン構築自体が好きなことも武器になります。

トレンド性も重視される職種なので、興味と意欲を示しつつアピールしましょう。

データサイエンティストの場合

「御社が掲げる『データを活かして社会課題を解決する』という理念に魅力を感じました。これまでマーケティングチームで売上データの可視化や簡易的な分析に携わり、売上向上につながる提案を行った経験が多々あります。統計学や機械学習の知識は独学レベルですが、過去の経験を応用して御社のプロジェクトに大きく貢献できると感じ、志望しました。」

データサイエンティストは統計学や機械学習の理論的知識だけでなく、ビジネスを理解し課題を分析する力が重要です。

上記の例文は完全にマッチする実務経験ではなくとも、マーケティング分析で培った可視化や提案スキルを糸口に、企業側の理念と自分の意欲を関連づけている点がポイントです。

セールスエンジニアの場合

「前職ではカスタマーサポートとして顧客へのヒアリング、製品説明や導入サポートなどを行ってきました。御社が手掛ける製品は、いずれも『現場の省人化と安全性向上』を実現している点に心から魅力を感じています。私のこれまでのサポート経験や調整力、コミュニケーション力を存分に活かし、御社のサービスの魅力や知名度をさらに広めていきたいです。」

製品を深く理解し、それを顧客にわかりやすく提案するのが、セールスエンジニアです。

どうしても自分のスキルと企業理念とのマッチングが思いつかない場合、本例のように製品の特徴に共感する姿勢、かつこれまでのスキルを活かす姿勢、その両方を添えましょう。

社内ヘルプデスク/サポートスタッフの場合

「前職では事務としてPCトラブルの切り分けやソフトウェアの更新作業を担当していました。御社の『誰もがストレスなくITを活用できる職場づくり』という製品コンセプトに共感していると同時に、これまでのトラブル対応能力が十分に活かせると感じています。大規模システム管理の実務経験は未熟ですが、社員目線で解決策を提案するスキルは御社にとってメリットになると確信しています。」

社内ヘルプデスクは、社員の日常的なITトラブルを解消し、生産性を高める役割が求められます。

ITにおける基礎知識はもちろん必須ですが、エンジニアのような専門技術は必要とされないので、たとえばトラブル対応力、ストレス耐性、協調性など、業務で役立ちそうな強みを強気でアピールするくらいがちょうどいいでしょう。

プロジェクトマネージャーの場合

「私は前職でイベント運営の進行管理を行い、日程調整や予算管理などプロジェクト推進の基礎を培ってきました。IT開発そのものの経験は浅いものの、これまで鍛えてきたマルチタスクやステークホルダー間の調整力は、御社のスローガンでもあるスピード感と品質重視の開発体制において存分に活かせると確信しています。」

プロジェクトマネージャーは、納期や品質、コストを総合的に管理しながらチームを牽引するリーダーのような役割です。

本例ではイベント運営を通じた進行管理の実績を活かし、「迅速かつ品質重視のサービス提供」という理念にマッチする点を具体的にアピールしています。

ITコンサルタントの場合

「前職ではマーケティング企画の立ち上げに携わり、データ分析を通じて業務効率化の提案を行ってきました。御社のスローガンに強く共感しており、同時に私の分析・提案スキルが活かせると自負しています。私のビジネス視点を含めた問題発見力を活かし、御社のコンサルティングプロジェクトをより幅広く展開していきたいと考えています。」

ITコンサルタントは経営課題を解決するためのIT戦略提案が重要です。

課題発見や提案力といった共通要素を強調して、企業側と自分のメリットを結びつけることで、企業側が印象に残りやすい動機となります。

フィールドエンジニアの場合

「御社のスピーディーで正確、かつ暖かいスタッフの対応に大きな魅力を感じています。前職では店舗設備の簡易メンテナンスを担当し、機械トラブルの初期診断や業者手配を行ってきました。そこで培った現場での臨機応変な対応力や顧客との折衝経験を活かし、御社のフィールドエンジニアとして信頼されるサポートを提供し、顧客により安心感・信頼感を抱いてもらえるように精進したいと考えています。」

フィールドエンジニアは現場に出向いて機器設置や保守を担う職種で、迅速な課題解決力が求められる職種です。

本例では店舗設備メンテナンスの経験を示しつつ、顧客対応力や初期診断ノウハウを活かせる点をアピールしています。

また企業側の強みである、技術・人柄などのあらゆる面における対応力を遵守する姿勢も示せているのがポイントです。

QAエンジニアの場合

「御社はユーザーファーストの高品質なソフトウェアを提供しており、実際に私も多くのサービスを日頃から使わせていただいております。私は前職のカスタマーサポートの立場として不具合報告を分析し改善点を提案する役割を担い、品質向上に興味を持つようになりました。これまでの知見をQA視点に応用して本格的なテスト設計の経験を積み、御社の顧客第一の製品品質をさらに高める一員として貢献したいと思っています。」

QAエンジニアはテスト計画の立案や不具合の検証を通じて、製品の信頼性を守る重要な役割です。

カスタマーサポートで培った不具合分析スキル、またユーザーファーストを遵守する姿勢を話すことで、製品に対するリスペクトを示しています。

SESの場合

SES(システムエンジニアリングサービス)は、クライアント先へ常駐してシステム開発や運用保守などを行う働き方です。

現場やプロジェクトに応じて仕事内容や使用技術が大きく変わるため、柔軟な学習意欲やコミュニケーション力が求められます。

志望動機では、

  • 新しい技術に積極的に取り組んだ経験
  • 異なるプロジェクトで複数のスキルを活用した事例

を示すと良いでしょう。

また社内外問わず、さまざまな人と協力できる姿勢を見せることで評価が高まります。

SESの志望動機の例文については、以下の記事を参考にしてください。

【企業別】ITエンジニアの志望動機として参考になる例文

ITエンジニアの志望動機は、職種はもちろんですが、応募先の企業の種類やタイプも考慮しながら考えると、より印象に残る動機を作れます。

この章では、企業別の動機の例文を紹介しますので、ぜひここまで紹介した内容と組み合わせてご使用いただければと思います。

大手企業の場合

「前職では主に中小企業向けの受託開発に携わってきましたが、御社が提供するグローバル規模の基幹システムやIoTサービスに惹かれ、より大きなインパクトを生む開発に挑戦したいと思い志望に至りました。世界的な知名度を持つサービスを通じ、新しい技術やマネジメントスキルを吸収して、社会基盤を支えるシステムの提供に携わりたいです。」

いわゆるキャリアアップが目的の動機です。

対象の大手企業だけがもつ豊富なリソースや実績、社会的影響力を挙げることで、より「その企業でなければならない理由」らしくなります。

サービス自社開発およびアプリ開発企業の場合

「前職ではECアプリの要件定義から運用までをひととおり経験し、ユーザビリティ改善や新機能提案に注力してまいりました。御社の非常に細かなユーザー目線が伴ったサービス、そして自社開発による迅速な改善サイクルに魅力を感じています。これまで以上にユーザーの声を直接的に反映できる環境になるので、これまで培ったノウハウをしっかり活かしつつ、より質の高いサービスを創り上げていきたいです。」

自社開発企業の立ち回りがわかっている人はその経験、別の種類の企業にいた方は「自社開発ならではの労働スタイルでなら、より私の力を存分に発揮できる」といったスタンスがおすすめです。

たとえば

  • 外部受託よりもユーザーのダイレクトな意見を収集できるので、これまで培ってきたユーザビリティや品質を改善するスキルをより活かせそう
  • 新技術の導入、ライブラリ選定などが企業内の責任でできるので、それらの導入提案がしやすい環境であることから、自分の提案力が役立ちそう

といった具合です。

ベンチャー企業の場合

「前職では、少人数のプロジェクトチームで新規アプリの立ち上げを経験し、短期間での試作・改善を繰り返す開発手法にやりがいを感じておりました。御社のベンチャーならではのスピード感や挑戦しやすい環境が、私の試行錯誤を恐れないスタイルとマッチすると確信しています。迅速な決断と柔軟な発想力を活かし、市場に革新をもたらしたいと考え、志望いたしました。」

ベンチャー企業は傾向として、少人数でもダイナミックに事業展開を行ったり、挑戦や失敗を積極的に許容する社風であることが多いです。

保守的な人より、挑戦的で失敗を恐れず前進するような人柄が圧倒的に評価されやすいので、例文のように「過去の経験からくる自分の積極的なスタイル」をアピールするのがいいでしょう。

アプリ制作会社

「御社のアプリはどれもユーザー目線が非常に考えられており、楽しく便利なものばかりで感動しています。私は前職でWebサイトのUIデザインを担当していましたので、利用者の反応を取り入れながら改善を重ねる、という観点では共通点も多いので、私のUI/UX視点が御社のアプリ開発に新たな発想をもたらせると思って志望しました。」

アプリ制作会社では、直感的な操作感やデザイン性、そして利用者の満足度を高めるための長きにわたる改善力が求められます。

ユーザー目線に立った発想や提案ができることはもちろん、企業側のサービスの特性や強みにもきちんと触れてあげることが大切です。

SES企業の場合

「私は以前、運用オペレーターとしてシステム監視を担当し、基本的な障害対応やタスク管理を担当しましたが、新しい技術を習得する機会は限られていました。そこで御社のように幅広いクライアントやプロジェクトに関わるSES企業であれば、多面的なスキルを養いつつプロジェクト全体の生産性向上にも貢献できるため、お互いのメリットがより大きくなると思って志望いたしました。」

SES企業の魅力は、さまざまな現場で異なる技術や開発手法に触れられる点ですが、一方で柔軟な適応力や積極的な学習姿勢は不可欠となります。

さまざまな企業やプロジェクトに適応できる柔軟性と技術力が求められるので、上記の例文のように「新しい技術の習得に貪欲なこと」を感じさせ、「企業側のメリット」を添えてあげるのがおすすめです。

未経験向けの社内研修が充実している企業の場合

未経験者向け研修が充実している企業に対しては、絶対に「教えてもらう気で入った」ということを感じさせないようにしなければなりません。

未経験の方向けの志望動機の考え方や例文については、以下の記事も参考になるので、ぜひお読みください。

なお、未経験向けの社内研修を設けている企業を探しているなら、転職エージェント「活学キャリア」をご活用ください。

「給料をもらいながらプログラミングを学べる転職エージェント」として、未経験求人を1,200件以上取り扱っており、転職成功率は98.7%を実現しています。

また、専門のアドバイザーが徹底した面接対策や資料添削を行ってくれるので、志望動機に自信のない方にもおすすめです。

さらに最短2日での就業や最大100%キャッシュバックなど充実のサポートも揃っているので、理想のキャリアを実現するためにもぜひご検討ください。

ITエンジニアの志望動機についてのよくある質問

最後にこの章では、ITエンジニアの志望動機に関するよくある質問について答えていきます。

新卒でITエンジニアになるなら志望動機はどうするといい?

就職活動において「新卒」というカードはたいへん強いので、柔軟性、行動力、好奇心、若さといった、新卒ならではの要素を存分にアピールするのが正解です。

他はやることは変わらず、

  • 「自分の経験や能力」と「企業の理念や信念」がマッチングしていること
  • 自分を雇うことで企業側にどんなメリットがあるか

を伝え、アピールしてください。

転職してITエンジニアになるなら志望動機はどうするといい?

「転職前にITエンジニアとしての実務に携わっていたか否か」また「どんな職種のエンジニアになりたいのか」で、志望動機は変わってきます。

これらは本記事上部の「【職種別】ITエンジニアの志望動機として参考になる例文」でそれぞれくわしく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

新卒から上流工程に携わりたい場合の志望動機は?

まずは新卒ならではの知識吸収力や若々しさ、チャレンジ精神やパワフルさを存分にアピールしましょう。

そして上流工程で求められる

  • リーダーシップを発揮した経験
  • プロジェクト参加・管理の経験
  • 企画・提案を行うスキル
  • コミュニケーション能力
  • 交渉の経験

などを盛り込み、企業側に「私を採用すればこんなメリットがありますよ」という意識で考えるのがおすすめです。

まとめ

ITエンジニアの志望動機を考えるなら、自分の経験・スキルを棚卸しし、企業が求める方向性や理念とどう結びつくか考える必要があります。

また職種によって求められる役割も異なるため、上流工程ならコミュニケーション力や企画・提案力、プログラマーなら論理的思考力といった形で、それに合わせた自分の強みを打ち出しましょう。

「これまでの経験とか実績がそんなに立派なものじゃないから、どうしても志望動機が弱くなってしまう…」とお悩みの方は、転職エージェント「活学キャリア」に相談してみるのがおすすめです。

担当のアドバイザーが書類添削や面接対策など、細かな部分までサポートしてくれるため、経験や志望動機に不安のある方でも安心してご利用いただけます。

またブラック企業や実際の業務が異なるような求人は一切取り扱っておらず、厳選された優良企業のみを紹介しており、転職成功率98.7%、未経験求人1,200件以上、転職成功者4,000人以上の実績を誇ります。

ぜひ理想のキャリアを実現するために、活学キャリアを活用してみてください。

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