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ITコンサルタントの仕事内容って?未経験でもわかるリアルな具体例で徹底解説!

皆さん、こんにちは!
活学キャリアです。

ITコンサルタントって、よく聞くけど何をしている仕事なんだろう?
ITコンサルタントに興味がある方で、具体的な業務内容を正しく語れる人はなかなかいないのではないでしょうか?
実際、ITコンサルは一言では語りにくく、イメージしづらい職種の一つです。
この記事では、ITコンサルタントの仕事内容を、プロジェクトの流れ・関わる人・代表的な案件例・誤解されやすい点まで、リアルな具体例を交えて徹底解説します。
元エンジニアの筆者が、過去の経験を参考に、未経験の方にもわかるよう専門用語をかみくだいて整理しました。
この記事を読むことで、ITコンサルタントの業務全体像を把握し、「自分に向いているかどうか」を判断する手がかりが得られるはずです。
そして、この記事を読み進めていく中で、
「更に詳しく仕事内容を知りたい!」「本当に自分に向いているか、プロに判断してもらいたい!」
といった方は、ぜひIT業界専門の転職エージェント、活学キャリアの無料カウンセリングへお越しください!
私たちはこれまで1,000人以上の方の未経験からのエンジニア転職をサポートしてきた実績があります。
そういった過去の先輩の事例も交えながら、リアリティあるお話が出来るので、気になる方はぜひ一度相談しに来てくださいね!
- ITコンサルタントの仕事の流れ
- ITコンサルタントの仕事の種類
- ITコンサルタントの仕事の面白さや難しさ
- 仕事内容に関するよくある質問とそのリアルな答え
ITコンサルタントとは?仕事内容を一言でいうと?
ITコンサルタントの仕事を一言で表すなら、
「お客様の“困った”を整理し、ITを使ってどう解決するかを一緒に考え、実現する仕事」です。
ITのプロとして知識や経験を活かしながらも、単なる技術屋さんではなく、経営の視点や人との調整力が大きく問われるのがこの仕事の奥深いところといえます。
ここからは、具体的にどんな仕事をしているのかを、出来るだけわかりやすく解説していきます!
- クライアントの「困った」を整理する仕事
- 「提案して終わり」じゃない、最後まで伴走する役割
- エンジニアとの違いはどこにある?
クライアントの「困った」を整理する仕事
ITコンサルタントの最初の仕事は、クライアント(お客様)の悩みを正確に把握すること。
例えば・・・
「システムが古くて業務が回らない」
「無駄な作業が多くて人手が足りない」
「データを活用したいけど、どこから手を付けていいか分からない」
――こうしたクライアントの“モヤモヤ”を整理するのが腕の見せどころです。
たとえばヒアリングの場では、単純に「どんなシステムが欲しいですか?」と聞くのではなく、
「そのシステムを導入したら、どんな業務が楽になりますか?」
「今、一番の課題はどんなところにありますか?」
と、お客様自身も気付いていない課題を探り出す会話をします。
ここがうまくいくかどうかで、その後のプロジェクト全体の方向性が大きく変わってきます。
「提案して終わり」じゃない、最後まで伴走する役割
ITコンサルタントのイメージとして「提案だけして終わり」と思われがちですが、実際にはその後の実行支援こそが本番といえます。
例えば「このシステムを入れれば作業時間が半分になります」と提案し、お客様から受注を受けたら
・どのベンダー(開発会社)に頼むか?
・どんな機能を盛り込むか?
・スケジュールをどう組むか?
・社内の使い方研修をどうやるか?
など、プロジェクトの進行管理を担うことが多いんです。
さらに「納品したら終わり」ではなく、導入後の運用サポートや改善提案も大事な仕事です。
「実際に使ってみたら、現場でこんな問題が出た」
「他部署との連携がうまくいかない」
――こうした現場の声を拾い、改善策を提案していくのがITコンサルタントの伴走スタイルです。
だからこそ、人と話すのが苦じゃない人や、粘り強く物事を進められる人が活躍しやすい職種とも言えますね。
エンジニアとの違いはどこにある?
ITコンサルタントとエンジニアは、よく混同されがちです。
どちらも「ITのプロ」という点では同じですが、大きな違いは役割の範囲と視点にあります。
- エンジニア
→ システムを実際に作る・動かす「手を動かす人」
→ プログラミングやインフラ構築など、技術面の作業が中心 - ITコンサルタント
→ 「何を作るべきか」「どんな仕組みがベストか」を考える人
→ 技術だけでなく、経営や業務フロー、コスト面まで幅広くカバーする
たとえば、会社が「売上データを分析したい」と言ったとき、
エンジニアは「分析システムをどう作るか?」を考えますが、
ITコンサルタントは「そもそも売上データのどこに課題があるのか?」「どんな分析をすれば経営の意思決定が良くなるのか?」というところから一緒に考えます。
つまりITコンサルタントは「ITの技術をどう活かすか?」という経営目線を持ちつつ、現場を巻き込みながらプロジェクトを進める役割なんです。
だから、単に技術力だけでなく、人と話す力、課題を整理する力、課題を解決する力、全体を調整する力が総合的に問われる仕事なんです。
ここが、エンジニアとは大きく違うポイントですね。



このようにITコンサルタントは、多くの技能が求められます。
難易度が高いからこそ、それ相応の年収も狙えるわけです!
ITコンサルタントのリアルな年収事情に興味がある方は、こちらの記事をぜひ読んでみてくださいね!


ITコンサルタントの仕事内容|プロジェクトの流れを覗いてみよう!
一言で言えば、ITコンサルタントはクライアントの悩みを整理し、解決への道筋を描き、実行まで伴走する仕事。
でも実際は「どこからどこまでがITコンサルタントの仕事なのか?」が分かりづらい職種でもあります。
ここでは、プロジェクトの流れを5つのフェーズに分けて、ITコンサルタントがどんな動きをしているのかを覗いてみましょう!
- ヒアリングと課題の棚卸し
- 解決策のプランニング
- 要件定義・システム設計のサポート
- ベンダーやエンジニアとの連携
- 完成後のフォロー&改善提案
フェーズ① ヒアリングと課題の棚卸し
最初に取りかかるのが、クライアントの悩みを聞き出す「ヒアリング」。
基本的に、ITコンサルタントの仕事は、クライアントから持ち掛けられるパターンが多いのが特徴です。
ところが、その相談の粒度は意外と粗くて・・・
- 「作業が多すぎて、人が足りない」
- 「データが色々な部署に分散していて活かせない」
- 「古いシステムのせいで無駄が多い」
このような感じで、抽象的な相談が届く機会が多いです。
つまり、当事者であるクライアント自身が「何が本当の課題か」まで分かっていないことが多い傾向にあります。
だからITコンサルタントは、質問を重ねながら、表面的な悩みの奥にある根っこの課題を探り当てます。
たとえば:
「その作業は、なぜ発生しているんですか?」
「どの部署で一番困っていますか?」
「もし改善できたら、どんな未来を描きたいですか?」
このフェーズで、
- 課題の全体像を描けるかどうか
- 課題とゴールをITコンサルタントとクライアントで共通認識として持てるかどうか
が、プロジェクトの成否を大きく左右するといっても過言ではありません。
IT業界では「要求定義」などと言うこともありますが、一番大切な領域になるので、PM(プロジェクトマネージャー)などが先頭に立って実施することが多いのが特徴です。
フェーズ② 解決策のプランニング
このフェーズでは、主に「提案支援」としての役割が中心です。
課題が見えたら、次は「どう解決するか?」をプランニング。
ここがITコンサルタントの腕の見せどころです。
- 新しいシステムを導入するのか
- 今のシステムを改修するだけで済むのか
- 業務のやり方自体を変えた方がいいのか
…など、考えるべきことは山ほどあります。
たとえば、単純に「新システムを入れよう!」という話になりがちですが、コストも時間もかかる。
だからコンサルは必ず費用対効果を考えます。
「いくらかけて、どれだけ効果が出るのか?」
「どれくらい現場に負荷がかかるのか?」
経営陣に分かりやすく伝えるために、パワーポイントで資料を作ることも多いフェーズです。
そのため、コンサルタントを目指すなら資料作りを強みと出来ると、業界から重宝されやすいのが特徴です。
フェーズ③ 要件定義・システム設計のサポート
このフェーズでは、「システム設計支援」「要件定義の翻訳サポート」などの設計段階の役割を担います。
プランが固まったら、次は「要件定義」に入ります。
ここで大切なのは、クライアントの“やりたいこと”を、エンジニアが作れる言葉に落とし込むこと。
例えば:
- 「在庫を見える化したい」 → 「どのデータを、どの画面で、どのタイミングで見たいのか?」
- 「顧客情報を一元管理したい」 → 「どの項目を、どの部署が入力するのか?」
エンジニアは技術のプロだけど、業務の細かい流れまでは把握していないことも多いんです。
だからITコンサルタントが間に入り、クライアントとエンジニアの橋渡し役を務めます。
ここでズレが起きると、完成したシステムが
「思ってたのと違う…」
「せっかく改修したのに、前より使い勝手が悪くなってしまった…」
となってしまうので、非常に大事な工程です。
フェーズ④ ベンダーやエンジニアとの連携
システムを作るのは多くの場合、ベンダー(開発会社)や社内のエンジニアです。
ITコンサルタントは、彼らとクライアントの間を繋ぐ調整役でもあります。
例えば:
- スケジュールを調整する
- 不具合が起きた時の原因を突き止める
- クライアントに専門用語をかみ砕いて説明する
ときには「無理な納期をなんとかしてくれ」と言われたり、エンジニア側から「こんな仕様じゃ作れない」と突き返されたり…。
板挟みになるのもITコンサルタントの宿命。
だからこそ、冷静に話をまとめる力や、相手の立場を理解するコミュニケーション力が求められます。
フェーズ⑤ 完成後のフォロー&改善提案
このフェーズでは、システム導入後の「運用支援」と「改善提案」を行うのが主な役割です。
システムが完成したら終わり…ではないのがITコンサルタントの仕事の特徴と言えます!
本番稼働した後も、クライアントからは:
- 「操作が分かりづらい」
- 「別の業務とも連携させたい」
- 「思ったほど効果が出ない」
- 「使っていたらエラーが発生した」
などの声が絶えません。
ITコンサルタントは、こうした現場の声をキャッチし、さらに改善提案をしていくのも役割。
また、クライアントのビジネスは常に変化します。
「新規事業を立ち上げるから、システムを拡張したい」
「法改正で業務フローを変えないといけない」
――こうした変化に対応するため、継続的な関係を築いていくのがITコンサルタントの醍醐味です。
ここまで伴走するからこそ、「相談して良かった!」と言われる瞬間が、この仕事の大きなやりがいなんです。
また、改善提案や運用フローをまとめた「運用マニュアル」や「業務フロー改善資料」を作成することもあります。
ITコンサルタントの仕事内容|誰と一緒に働くの?



ITコンサルタントって、一人でパソコンに向かって黙々とやる仕事じゃないの?
そんなイメージを持つ方もいるかもしれません。
でも、実際にはまったく逆。
ITコンサルタントの仕事は、ここまで読んでいただいた通り、多くの人たちとチームを組んで進める“人と関わる仕事”です。
ここでは、ITコンサルタントが普段どんな人たちとやり取りをしながら働いているのかを、具体的に見てみましょう!
- クライアント企業の経営層や現場メンバー
- 社内の上司・先輩コンサルタント
- 外部ベンダー・開発エンジニア
- プロジェクトマネージャー(PM)
クライアント企業の経営層や現場メンバー
一番関わりが多いのは、もちろんお客様=クライアント企業。
経営層と話す場面では:
- 「新規事業を立ち上げたい」
- 「経営の無駄を減らしたい」
- 「業務効率を上げたい」
といった経営視点の課題をヒアリングすることが多いです。
一方で、現場の担当者とは:
- 「実際の業務フロー」
- 「困っている作業の詳細」
- 「新しい仕組みへの不安」
など、実務ベースのリアルな声を聞き出す役割が求められます。
経営層と現場で温度差があることも多く、両者の橋渡し役になるのがITコンサルタントの腕の見せどころです。
社内の上司・先輩コンサルタント
ITコンサルタントは「チームプレー」が基本。
特に経験が浅いうちは、先輩コンサルや上司と一緒にプロジェクトに入ることがほとんどです。
先輩たちと一緒に:
- クライアントとの打ち合わせに同席
- 提案書や報告書の作成を分担
- 分からない専門用語を教えてもらう
…など、サポートを受けながら少しずつ経験を積んでいきます。
「いきなり全部一人でやらされるのでは…」と心配する方もいますが、最初はチームの一員として学びながら成長できる環境が整っていることが多いですよ。
ただし、こういった環境がしっかりと整っていない会社があるのも事実です。
働きながらキャリア成長を目指していくには、そういった成長のサポートが手厚い会社を選ばないと実現は難しいのが実情です。
私たち活学キャリアの卒業生でも、やはりこういった背景を理解していて「研修制度が充実した会社に入社したい!」と相談に来る方は結構多いです。


このインタビューの名雪さんのように、皆さんの「こんな会社に入りたい!」といった思いを大切に、あなたに本当に合う会社だけをご提案させていただくことができます。
企業選びで悩んでいる皆さんは、ぜひ一度活学キャリアの無料カウンセリングへお越しください!
外部ベンダー・開発エンジニア
解決策として新しいシステムを作る場合、多くのプロジェクトでは外部のベンダーや開発エンジニアが関わります。
例えば:
- システム開発会社(SIer)
- クラウドサービスの提供会社
- 特定分野に強いソフトウェア会社
などなど。
ITコンサルタントは彼らと:
- 仕様のすり合わせ
- スケジュール調整
- どの言語を使って開発するのか?
- 不具合の原因調査
を行い、クライアントの「こうしたい」とベンダーの「作れる」の間をつなぐ通訳役になります。
ときには技術的な話も多く飛び交うので、IT知識の勉強が欠かせない部分でもあります。
プロジェクトマネージャー(PM)
プロジェクトをまとめ上げるのがPM(プロジェクトマネージャー)。
PMは:
- プロジェクト全体の進捗管理
- クライアントとの調整役
- 予算やリスクの管理
を担う、まさに司令塔的存在です。
ITコンサルタントはPMと密に連携し、
「提案した解決策が現実的に実行できるか」
「予算やスケジュールに無理はないか」
「トラブルが起きたときの対応策」
などを一緒に考えていきます。
規模の大きい案件では、PMも複数名体制になることが多く、PM同士やITコンサルタント同士の横の連携も重要です。
「人と調整するのが好き」という人には、PMとしての多方面とのやり取りも楽しさを感じられるポイントかもしれません。
ITコンサルタントの仕事内容|実際どんな案件がある?
ITコンサルタントの仕事は多岐にわたり、企業の課題や規模によってさまざまなプロジェクトに携わります。
ここでは代表的な案件例を具体的にご紹介しながら、実際の仕事内容をイメージしやすく解説していきます。
対象となるのは、情報システムや業務プロセス全体に関わることが多く、技術面だけでなく業務改善を含めた支援が求められます。
- 基幹システムの刷新プロジェクト
- クラウド移行やDX支援
- セキュリティ対策の強化支援
- 業務改善や標準化プロジェクト
- 小規模案件と大規模案件の違い
基幹システムの刷新プロジェクト
ある製造業の会社にて、長年使い続けてきたとあるシステムが古くて動きも遅く、社員のストレスが溜まっていました。
そこでITコンサルタントへ相談をすることにしました。
そこで担当となったITコンサルタント会社の営業が、まずは現場の声を丁寧にヒアリング。
単に新しいシステムを入れるだけじゃなく、使いやすさを一番に考えた提案をしました。
その提案を基に、チームを発足させ、プロジェクトを遂行していきました。
導入当初は不安も多かったけど、丁寧な説明とトレーニングでみんなが徐々に使いこなせるように。
結果、仕事の効率が上がり、「こんなにスムーズになるならもっと早くやればよかった」と喜びの声が上がりました。
【ここでのポイント】
長年稼働してきた基幹システムは、多くの場合、複雑化や老朽化が進み、業務効率の低下やトラブルの温床となっています。
単に新しいシステムを導入するだけでは根本的な問題解決にはならず、現場の実際の運用や業務フローを丁寧に理解し、それに沿った設計と調整が不可欠です。
ITコンサルタントは、技術面の刷新だけでなく、業務プロセスの見直しや現場の意見調整にも注力し、組織全体が無理なく新システムを使いこなせる環境づくりを支援するのが、仕事のポイントです。
これにより、単なる機械的な更新で終わらず、真の業務改善と生産性向上を実現します。
クラウド移行やDX支援
あるIT企業では、社内のシステムが古くて新しい機能を追加するのも一苦労といった状態だったので、ITコンサルタント会社に相談をしました。
そこで担当となったITコンサルタントが、システムのクラウド移行を提案しました。
最初は「本当に大丈夫?」という声も多かったのですが、段階的に計画を進め、現場の負担を減らしながら進めました。
移行後は、必要な時にすぐ使える環境になり、社員から「働き方がずいぶん楽になった!」との感想も。
さらに業務のデジタル化で無駄な手間も減り、会社の成長に拍車がかかりました。
【ここでのポイント】
クラウドへの移行やデジタルトランスフォーメーション(DX)は、単なる技術導入以上の組織変革を伴います。
従来の業務慣習や運用体制を変えざるを得ないため、多くの現場では抵抗感や不安が生じます。
ITコンサルタントは、技術的な課題解決はもちろん、関係者の意識調整や段階的な移行計画の策定に注力することが求められます。
技術導入が現場に混乱をもたらすことを避けながら、組織全体の目標達成に向けて自然に機能するよう導いていく力が求められます。
こうした包括的な支援が、長期的な成功を左右する重要なポイントです。
セキュリティ対策の強化支援
主要顧客である金融系のお客様から、
「顧客情報の管理が厳しくなり、今のままでは他の会社のシステムに乗り換えることも検討している」
といった話が急遽舞い込み、困った担当部署からITコンサルタント会社へ相談がありました。
コンサルタントは現状の問題点を洗い出し、実際の運用現場に沿った改善策を提案。
難しい専門用語も分かりやすく説明し、現場の人たちにも理解してもらえるよう尽力。
結果、既存システムを最大限生かしつつ、お客様が求めるレベルまでセキュリティ基準を引き上げたことで、最小コストで取引継続となりました。
更に社内の意識も変わって、これまで以上にセキュリティに対して興味を持つ社員が増えました。
【ここでのポイント】
セキュリティ対策は単に技術的な防御策を講じるだけでなく、企業の全従業員が適切なリスク意識を持ち、日々の業務に取り入れていくことが不可欠です。
ITコンサルタントは最新の技術トレンドや脅威情報を踏まえ、経営戦略に沿ったセキュリティ方針を策定しながら、現場レベルでの実践的な対応策の浸透を図ります。
教育・啓蒙活動も支援し、単なる技術施策ではない「全社的なリスクマネジメント体制」の構築に寄与します。
業務改善や標準化プロジェクト
チェーン店を持つ流通企業で、店舗ごとにバラバラだった営業管理のやり方を一つにまとめたい、という相談がありました。
コンサルタントは現場スタッフの声に耳を傾け、無理なく導入できる改善策を練りました。
要件定義の際に、現場スタッフへのヒアリングを直接行い、「これならできそう!」という実感を大事にしたので、新システム導入後も、すんなり浸透しました。
結果、時間の無駄が減り、店舗間の情報共有もスムーズに。
会社全体の底上げにつながりました。
【ここでのポイント】
多くの組織では、現場ごとにバラバラに進んでいる業務プロセスが非効率やトラブルの元となっています。
標準化は一見すると画一化に見えますが、むしろ業務品質の向上と情報共有の促進を目的とした柔軟な枠組みづくりです。
ITコンサルタントは現場の多様なニーズをくみ取りつつ、企業全体の目標に合致した業務プロセスを設計することが求められます。
また、現場の理解と納得を得ながら、無理なく改善を進めることが重要です。
これが成功すれば、組織全体のパフォーマンスが大幅に向上します。
小規模案件と大規模案件の違い
プロジェクト規模によって、担当範囲や関わるメンバーの数も大きく変わります。
小規模案件では、特定部署の業務改善やシステム導入にフォーカスし、数名のチームで迅速に動きます。
一方、大規模案件は全社的なシステム刷新や複数拠点をまたぐDX推進など、関係者も多く複雑さも増します。
ITコンサルタントは、案件の規模や性質に応じて、適切な進め方や調整力を発揮しながら、クライアントの期待に応えていきます。



小規模案件だから簡単、とか大規模案件だから難しいと一概に言えないところが、この業界の面白い所だったりします。
ITコンサルタントの仕事内容に関するよくある誤解とホントのところ
ITコンサルタントという仕事には、外から見るだけでは分かりにくい面がたくさんあります。
「なんか偉そう」
「パソコン触らないんじゃないの?」
といった声を耳にすることも少なくありません。
でも実際は、現場で汗をかきながら動くことも多く、単なる“お話だけの人”ではないのがリアルな姿です。
ここでは、そんなよくある誤解をひとつずつほどいていきますね。
- 開発は全然しないの?
- 「コンサルって偉そう?」と言われるのはなぜ?
- 戦略コンサルとは違うの?
- 営業職とはどう違うの?
Q.開発は全然しないの?
よく「ITコンサルタントは手を動かさない」と思われがちですが、現実はそんなに白黒はっきりしていません。
確かに、プログラマーのようにコードを書くことが主業務ではありません。
ですが、クライアントに提案するためにツールを試作したり、PoC(新しいアイデアや技術、サービスなどが実現可能かどうかを検証する)のために簡易システムを組んだりする場面は少なくありません。
特に小規模プロジェクトやスタートアップ支援の現場では、自分で手を動かせることが大きな武器になることもあります。
「開発は一切やらない」と言い切れるほど割り切れないのが、ITコンサルタントの実情です。
Q.「コンサルって偉そう?」と言われる理由
「コンサルは偉そう」
「上から目線」
というイメージを持つ人もいるでしょう。
その背景には、コンサルが“課題を指摘する立場”であることが影響しています。
業務の問題点をストレートに指摘したり、「こう変えるべき」と提案するため、特にクライアントサイドからするとどうしても厳しく映ることがあります。
ただ現実には、クライアントと密にコミュニケーションを取り、相手の立場に立って一緒に考えるのが大半の仕事といえます。
本当に信頼されるITコンサルタントは、決して“偉そう”ではなく、むしろ相手の不安を受け止めながら前へ進める伴走者です。
誤解されやすいですが、その裏には「クライアントに失敗させない」という強い責任感があります。
Q.戦略コンサルとの違い
「ITコンサルタントと戦略コンサルって何が違うの?」とよく聞かれます。
大きな違いは “どこまで具体的に落とし込むか” という点です。
戦略コンサルは「どんな方向に進むべきか」という大枠の戦略立案が中心です。
一方、ITコンサルタントはその戦略を具体的なシステム構想やプロジェクト計画にまで落とし込み、実行段階まで深く関わることが多いです。
極端に言うと、戦略コンサルが「地図を描く」人だとすれば、ITコンサルタントは「その地図を持って実際に旅をする」人。
もちろん役割が重なることも多いですが、ITコンサルタントはより“現場寄り”なのが特徴です。
戦略をドンドン立てていきたい人なら、戦略コンサルに特化した企業を、就業先に選んでみると良いでしょう。
一方で、お客様と最初から最後まで伴走したいという思いがある方は、そういった案件が多い企業を、就業先の候補に入れてみると良いと思います。
ですが、その企業が、どういった案件を実際に取り扱っているのかを外から見分けるのは非常に難易度が高いです。
そんな時は、ぜひ企業の人事と直接繋がりがある、転職エージェントを活用してみましょう!
私たち活学キャリアでも、実際に1,200以上の求人情報を保有していますが、しっかりと担当の人事と繋がりを持っているので、IT転職でよく起こる



聞いてた話と、任される仕事が全然違う!
といった事態を回避することが出来ます。


Q.営業職とはどこが違う?
ITコンサルタントと営業職は混同されがちですが、役割は大きく異なります。
営業は製品やサービスを売るのが主なミッションですが、ITコンサルタントは「売るものありき」ではなく、クライアントの課題を起点に、最適な解決策を設計する仕事です。
たとえば営業は「この製品を導入しませんか?」と提案しますが、ITコンサルタントは「そもそも製品を入れる必要があるのか?どんな運用が最適か?」を一緒に考えます。
つまり、営業は“モノを売る”、ITコンサルタントは“課題を解く”ことが本質的な違いです。
ただし現場では、提案内容を実現するために営業とも密に連携する場面は多いです。
お互いに補完し合いながらプロジェクトを動かしているのが実情です。
ITコンサルタントは「口だけで偉そう」「現場を知らない」などと言われがちですが、実際は現場で地道に動き回り、課題の解決に全力を尽くす仕事です。
誤解の多い職種だからこそ、こうした本当の姿を知ったうえで目指すかどうかを考えてほしいと思います。
ITコンサルタントの仕事内容に向いている人・向いていない人
さて、ここまで読んでいただいて、ITコンサルタントがどんな仕事をしているのか?は大体見えてきたでしょうか?
仕事内容を理解したことで、「自分に本当にこの仕事が向いているのか?」という疑問が浮かんできた方もいるかもしれません。
たとえば、抽象的な課題にじっくり向き合ったり、人との調整が多い仕事にやりがいを感じられるかどうかは、ひとつの判断ポイントです。
「ITコンサルタントに向いている人・向いていない人の特徴」については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひあわせてチェックしてみてくださいね。
まとめ:ITコンサルタントの仕事内容を正しく知ることが、理想のキャリア実現への第一歩!
ここまで、ITコンサルタントの仕事内容をいろいろな角度から見てきました。
最初は「なんとなくカッコよさそう」「稼げるんでしょ?」といったイメージを持っていた方も、実際にはかなりリアルで地道な側面があることを感じたのではないでしょうか。
クライアントの課題を整理し、解決策を考え、プロジェクトを形にしていく。
ときには厳しいことを伝えたり、現場の摩擦に立ち向かったりする。
ITコンサルタントの仕事は、華やかなようでいて、泥臭い部分もたくさんある仕事です。
でもだからこそ、人と関わりながら知恵を絞り、物事を動かしていく面白さややりがいは大きいもの。
そして、ITコンサルタントを目指す上で大切なのは「自分に向いているのか?」を冷静に見極めることです。
- 自分がどんな働き方をしたいのか?
- どんな強みを活かして、どんなキャリアを歩みたいのか?
それを知るためには、仕事内容のリアルを正しく理解することが何よりの近道です。
もし少しでも「自分に合うのか知りたい」「挑戦してみたい」という気持ちがわいたら、ぜひ一歩踏み出してみてください。