「フリーランスのPythonエンジニアになるにはどうしたら良い?」
「フリーランス向けのPython案件はどうやって受注する?」
本記事では、このような疑問がある方のために、フリーランスのPythonエンジニアについて解説します。
Pythonは近年需要が高まっており、人気のあるプログラミング言語です。
Pythonエンジニアとして働いている方や、フリーランスのPythonエンジニアとしての独立を検討している方も多いでしょう。
本記事では、フリーランスのPythonエンジニアになるための手順や必要なスキルについて解説します。
案件獲得の方法やおすすめのエージェントについても紹介するので、フリーランスのPythonエンジニアに関心のある方はぜひ参考にしてみてください。
未経験からフリーランスのPythonエンジニアになるための手順
未経験からフリーランスのPythonエンジニアになるためには、以下の手順をふむ必要があります。
- スキルを習得する
- 企業のエンジニアとして経験を積む
- 副業案件にチャレンジする
- フリーランスとして独立する
スキルを習得する
まずはスキルを習得しなければなりません。
Pythonエンジニアとして独立する前に企業でエンジニアとして経験を積むことをおすすめしますが、スキルがあった方が転職活動を有利に進められます。
独学でもスキルの習得は可能ですが、効率的に学習と転職活動を進めるには、スクールの利用を検討すべきです。
Pythonの学習については、以下の記事もご覧ください。
企業のエンジニアとして経験を積む
フリーランスとして独立する前に、企業のエンジニアとして経験を積みます。
実務経験がない状態からフリーランスとして活動するのは難易度が高く、せっかく独立しても案件を安定的に受注していくのは難しいでしょう。
フリーランス向け案件としては、「Python実務経験3年以上」といった条件が設定されているものも珍しくありません。
可能であれば、3年程度は企業で経験を積みましょう。
Pythonエンジニアとして転職する方法については、以下の記事もご覧ください。
副業案件にチャレンジする
いきなり独立するのが不安な方は、副業案件にチャレンジすることから始めましょう。
副業向けのPython案件も数多く公開されており、休日を利用して働くことは十分に可能です。
Pythonで副業する方法については、以下の記事もご覧ください。
フリーランスとして独立する
十分な実績を積んだら、フリーランスとして独立しましょう。
3年程度の実務経験があれば、受注できる案件の選択肢は十分に広がっているはずです。
エージェントへの相談などからはじめて、自分のスキルレベルと専門分野にマッチした案件を受注していきましょう。
フリーランスのPythonエンジニアの近況と将来性
Pythonは世界的に需要が高いプログラミング言語です。
そのため、Pythonエンジニアの将来性は高いと見られています。
フリーランスのPythonエンジニアについても、近況と将来性には期待が持てるでしょう。
フリーランスのPythonエンジニアの近況
近年公開されているフリーランス向けのPython案件は、決して少なくはありません。
たとえば、フリーランスエンジニア向け案件紹介サイト「フリーランススタート」では、Pythonの案件は22,984件公開されています(2023年6月現在)。
プログラミング言語としては、Java、PHP、Rubyに次ぐ案件数となっており、フリーランスのPythonエンジニアの活躍の場は広いと考えてよいでしょう。
フリーランスのPythonエンジニアの将来性
フリーランスのPythonエンジニアの将来性は高いと言われています。
Python自体がプログラミング言語として人気と需要があるため、Pythonエンジニアの需要が今後も安定すると考えられているからです。
たとえば、Githubによって発表されているレポート「The top programming languages」では、Pythonは利用されている言語ランキングで2位を獲得しています。
TIOBEが公開しているプログラミング言語の人気ランキングでもPythonは1位をキープし続けており、人気の高さが分かるでしょう。
Pythonは需要のあるWebアプリケーション開発や、近年急速に市場が拡大しているAI分野で活用されており、高い将来性が期待できます。
フリーランスPythonエンジニアの単価・年収相場
フリーランスエンジニアは一般に、正社員のエンジニアよりも年収が高くなる傾向にあります。
Pythonエンジニアとしての独立を検討している方の中には、年収相場が気になっている方も多いでしょう。
ここでは、フリーランスPythonエンジニアの単価・年収相場について紹介します。
フリーランスPythonエンジニアの単価相場と年収
フリーランスPythonエンジニアの月額単価相場は、およそ70~80万円程度になります。
たとえば、フリーランス向け案件紹介サイト「フリーランススタート」では、Python案件の平均月額単価は「72.1万円」です(2023年6月現在)。
同じく、大手フリーランスエージェント「レバテックフリーランス」で公開されているPython案件の平均月額単価は「76万円」となっています(2023年6月現在)。
両サイトの情報を参考に年収を算出すると、相場はおよそ「840~960万円」程度となるでしょう。
Pythonエンジニアの年収相場
Pythonエンジニア全体の平均年収は、「644.7万円」程度とされています。
paiza株式会社が実施した「プログラミング言語に関する調査」を参照してみましょう。
2022年のPythonの平均年収は「644.7万円」とされており、プログラミング言語全体の4位に位置しています。
Pythonエンジニア全体の年収相場については、以下の記事もご覧ください。
フリーランスのPythonエンジニアになるために必要なスキル
フリーランスとして活躍するためには、Pythonをはじめ、さまざまな技術やスキルを習得しなければなりません。
ここでは、フリーランスのPythonエンジニアになるために必要なスキルを紹介します。
- Pythonの基礎知識
- フレームワーク・ライブラリを扱うスキル
- データ分析スキル
- AI・機械学習のスキル
- Web開発スキル
- 他のプログラミング言語に関するスキル
- 営業力
- 自己管理能力
Pythonの基礎知識
まずはPythonの基礎的なスキルがなければなりません。
Pythonの基礎文法や環境構築の手法を把握することからはじめ、Pythonプログラミングの基礎を習得していきましょう。
フレームワーク・ライブラリを扱うスキル
Pythonエンジニアとしてフリーランスで活躍するには、フレームワークやライブラリを扱うスキルも身につける必要があります。
フレームワークは開発に必要な基本的な機能を備えた枠組みのことで、ライブラリはよく使われる機能を集めた部品集です。
いずれも、適切に利用することで開発効率を大きく高められます。
Pythonはフレームワークやライブラリが豊富に提供されているプログラミング言語です。
AIやWebアプリ、データサイエンスなど、使われるフレームワーク・ライブラリは分野によって異なります。
自分がチャレンジしたい業界に合わせて選択し、実際の開発を通して習得していきましょう。
データ分析スキル
データ分析スキルがあると、フリーランスのPythonエンジニアとしての活躍の場が増えます。
近年、データサイエンス分野の市場が拡大しつつあり、データ処理やデータ分析スキルの需要は高まっています。
データサイエンスの基礎知識や統計学の知識、特殊なフレームワークの利用など、専門性は上がりますが、身につけておけば受注できる案件の幅を広げられるでしょう。
AI・機械学習のスキル
AI・機械学習分野のスキルも、身につけておいて損はありません。
Pythonの需要が高まっている理由の1つとして、AI分野の活況が挙げられます。
Pythonは、AI開発に使われているプログラミング言語だからです。
AI関係の案件は単価が高めになる傾向にあるため、AI関係の知識やスキルを身につけられれば、フリーランスのPythonエンジニアとして高収入も期待できるでしょう。
Web開発スキル
Webアプリの開発スキルは、Pythonエンジニアとして活躍していくために欠かせません。
Pythonを習得するうえで。最初にWebアプリの開発にチャレンジする方が多いでしょう。
Web開発は需要も高く、AIやデータサイエンスに比べれば教材も多いため、Pythonで最初に身につけたいスキルの1つです。
Web開発関係の案件を受注するために、PythonでのWebアプリ開発経験を積んでおきましょう。
他のプログラミング言語に関するスキル
Python以外のプログラミング言語に関するスキルを身につけられれば、活躍の幅は広がります。
データサイエンス分野で活躍したい方はR言語、Web開発分野で活躍したい方はJavaやPHPなど、自身の専門とする分野で需要の高い言語の習得を検討してみてください。
プログラミング言語だけでなく、サーバーやネットワークといったインフラ分野のスキルや、データベースをはじめとするミドルウェアに関する知識の習得もおすすめです。
営業力
フリーランスエンジニアには営業力も必要です。
フリーランスは自分で営業を行い、クライアントに自身の能力をアピールしなければなりません。
エージェントによって営業を代行してもらえることもありますが、営業力があれば人脈を広げ、紹介によって案件を得られるケースもあるでしょう。
自己管理能力
フリーランスエンジニアとして活躍していくためには、自己管理能力も大切です。
フリーランスは、案件への参画を自分で決定できますが、会社による教育や指導、研修を受ける機会は少なくなってしまうでしょう。
どれだけ案件を受注するか、どのような技術を身につけてスキルアップしていくかは、すべて自分で決定することになります。
フリーランスとしてスキルアップし、継続的に案件に参画していくためには、自己管理を徹底して動く必要があります。
自己管理ができないエンジニアでは、フリーランスとして長く活躍していくことは難しいでしょう。
Pythonフリーランス案件獲得方法
フリーランスPythonエンジニアが案件を獲得する方法は、主に以下の3つです。
- フリーランスエージェント
- クラウドソーシング
- 直接営業・知人からの紹介
フリーランスエージェント
フリーランスエージェントは積極的に活用しましょう。
フリーランスエージェントは、案件の選定や紹介、条件交渉や契約手続きなど、幅広いタスクを任せられるサービスです。
自分の経験や希望を伝えれば、それにマッチする案件を探して紹介してもらえるので、業務とスキルアップに集中できます。
IT業界に詳しいエージェントによるアドバイスも受けられるので、キャリアプランについての悩みや不安がある方も相談してみると良いでしょう。
クラウドソーシング
クラウドソーシングサービスも、案件を獲得する方法の1つです。
インターネット上で不特定多数に仕事を依頼するサービスで、Python関係の案件も公開されています。
フリーランスエージェントに比べると案件数は少なく、手数料も発生してしまうため、他の媒体と併用してみてください。
難易度が低めの案件が多いので、副業から始めたい方におすすめです。
直接営業・知人からの紹介
企業への直接営業や、知人からの紹介で案件を獲得できることもあります。
求人サイトやフリーランスエージェントには掲載されていない企業でも働くチャンスがあるでしょう。
紹介で案件を得るには人脈が必要です。
エンジニア同士の交流や、参画したプロジェクトの担当者とのコミュニケーションも大切にしましょう。
Python案件獲得におすすめのフリーランスエージェント
Python案件の獲得におすすめのフリーランスエージェントを4つ紹介します。
- ITプロパートナーズ
- レバテックフリーランス
- Midworks
- BIGDATANAVI
ITプロパートナーズ
「ITプロパートナーズ」は、IT企業家やフリーランスエンジニア専用の案件紹介サービスです。
クライアントと直接契約しているため高単価な案件が多く、スキルにもよりますが十分な収入を得られます。
リモート案件やフレキシブルな案件も多いため、フリーランスとして自由な働き方を実現したい方にもおすすめです。
フリーランスエージェントとしては珍しく、週2日からの案件が多数紹介されているため、副業としてPython案件を探したい方も利用を検討してみてください。
トレンドの技術を取り入れた案件が多いため、Python関連の案件も見つけやすいでしょう。
レバテックフリーランス
「レバテックフリーランス」は、登録者数・認知度共にトップクラスのフリーランスエージェントです。
案件数が豊富で高単価な案件も多いため、登録しておいて損はないでしょう。
エージェントによるサポートも豊富で、税務サポートやヘルスケアなど、フリーランスにうれしいメリットが多数用意されています。
Midworks
「Midworks」は、エンド/SIer直の案件が豊富で、年収アップが期待できるエージェントです。
Pythonの案件は全体の7%程度ですが、非公開案件が全体の80%を占めており、本来はなかなか見つからない魅力的な案件を受注できます。
案件参画後の長期的なサポート体制も手厚く、案件が見つからない間の報酬保障もあるため、安心して働けるでしょう。
BIGDATANAVI
BIGDATA NAVIは、AIとデータサイエンス分野に特化したフリーランスエージェントです。
AI・データサイエンス分野に詳しいエージェントによるサポートを受けられるのが魅力で、自分のスキルレベルと希望にマッチした案件を紹介してもらえます。
PythonはAI開発に使われており、高単価な案件も期待できます。
AI分野で活躍したい方には特におすすめのエージェントです。
副業からの独立もサポートしてもらえるため、フリーランスになりたい方は、まずBIGDATA NAVIに登録して相談してみましょう。
フリーランスのPythonエンジニアについてのよくある質問
最後に、フリーランスのPythonエンジニアについてのよくある質問を紹介します。
Python初心者でも受注できるフリーランス向け案件はありますか?
Python初心者の方は、副業からチャレンジしてみてください。
初心者でも受注しやすい案件として、「スクレイピング」案件があります。
スクレイピングとはWeb上のデータを収集する技術のことで、技術レベルが比較的低めなため、初心者でも受注できるチャンスはあるでしょう。
Python案件は大学生でも受注できますか?
Python案件は、スキルさえあれば大学生でも受注できます。
エージェントやクラウドソーシングサービスを活用して、フリーランスと同じように案件の受注にチャレンジしてみてください。
大学生であったとしても企業は一人のエンジニアとして評価するため、十分な勉強と経験を積みましょう。
フリーランスのPythonエンジニアにおすすめの資格はありますか?
フリーランスのPythonエンジニアとして活躍するには、以下のような資格の取得がおすすめです。
- Python3エンジニア認定基礎試験
- Python3エンジニア認定実践試験
- Python3エンジニア認定データ分析試験
- PCEP – Certified Entry-Level Python Programmer
- PCAP – Certified Associate in Python Programming
- PCPP-32-1xx – Certified Professional in Python Programming 1
各資格の概要や対策については、以下の記事をご覧ください。
まとめ
フリーランスのPythonエンジニアになるには、一度企業のエンジニアとして転職し、十分な実務経験を積みましょう。
スキルが身についていない状態から独立しても、安定的に案件を受注していくのは難しくなってしまいます。
Pythonのフリーランスとして独立するには、さまざまなスキルが必要です。
焦らずに実務経験を積み、継続的なスキルアップをしながら独立の準備をしていきましょう。
フリーランス向け案件の受注には、エージェントの活用がおすすめです。
複数のエージェントに登録し、スキルやキャリアについても相談しながら案件を紹介してもらうと良いでしょう。