サーバーエンジニアの志望動機はこう書け!パターン別に例文付きで解説

サーバーエンジニアを目指しているけど、志望動機って重要?

結局大切なのは、スキルや経験じゃない?

未経験からサーバーエンジニアを目指す人も、インフラ分野でステップアップを狙う人も、就職・転職活動では「志望動機」が大きなカギを握ります

採用担当者は、スキルや経験だけでなく「なぜこの仕事・企業を選ぶのか」「どんな成長を目指しているのか」など、志望動機からあなたの考えや価値観を知りたいと思っています。

この記事では、サーバーエンジニアの志望動機で押さえるべきポイントパターン別の例文を紹介します。
ぜひ自分で志望動機を作るヒントにしてください!

志望動機を作る際には、まず自分を知り、そしてITや業界について知ることが重要です。
とはいえ、未経験の方が独りでこなすのは決して簡単ではありません。
働きながら転職活動をしているのならなおさらです。

なので、そこはプロに頼ることをお勧めします。

転職エージェント「活学キャリア」では、プロのアドバイザーがIT業界やそこでのキャリアパスについて簡潔に説明したうえで、今後のキャリアや志望動機について一緒に考えます。

効率的によりよい会社へ転職したいなら、ぜひお気軽に無料カウンセリングへお越しください。

目次

サーバーエンジニアの志望動機で押さえるべき点6選+α

まずサーバーエンジニアを志望する動機において重要となる点を6つ紹介します。

理由は複数あってよい


志望動機というと、「これが決定的な理由です!」と一つに絞りがちですが、複数の理由を自然に組み合わせることが大切です。

たとえば「インフラ技術の奥深さに魅力を感じた」という興味関心に加えて、「安定性のあるキャリアを築きたい」といった将来への視点も含めると、より納得感のある内容になります。

組み合わせる際は、それぞれの理由が自分の価値観や経験とどう結びついているかを意識して書くと、より説得力が出ます。

サーバーエンジニアを目指す理由

「インフラが好きだから」「安定した職種だから」などの一言で終わらせず、なぜそう感じたのか、どんな場面でそう思ったのかまで深掘りすることが重要です。

たとえばITに関心を持ったきっかけや、学んだ内容の中で特に惹かれたテーマなど自分のストーリーを交えて書くと説得力が増します。

また、この部分をしっかり書くためには、サーバーエンジニアの仕事内容がどういったものなのかを正しく理解しておく必要があります。
こちらの記事では、元エンジニアがサーバーエンジニアの仕事内容について詳しく解説しているので、志望動機を書く前に確認しておきましょう!

その企業を選んだ理由

志望動機では「どの会社でも通用しそうな内容」よりも、その企業に対する理解と共感が伝わる内容のほうが評価されます。

企業の事業内容、取り組んでいる技術、エンジニアの働き方などを調べ、自分の価値観や理想の働き方と重なる部分を見つけていきましょう。

「なぜこの企業なのか?」が伝われば、「この人はうちで長く働いてくれそうだ」と思ってもらえる可能性が高まります。

自分の強みのアピール

志望動機には、単なる「やりたい気持ち」だけでなく、自分がどのように貢献できるかも盛り込むのが効果的です。

たとえば、過去の仕事や学習経験の中で培ったスキル、考え方、取り組み姿勢など、自信を持ってアピールできることを洗い出しておきましょう。

特に未経験の場合は、技術力よりもポテンシャルや行動力を伝えることが重要です。

将来のキャリアプラン

「今やりたいこと」だけでなく、将来的にどんなサーバーエンジニアになりたいかも、志望動機に含めると好印象です。

採用担当者は、「この人はどこまで成長を見据えているか」「長期的に会社に貢献してくれそうか」を見ています。

具体的な職種名や技術領域でなくても、「幅広いインフラの知識を身につけて、プロジェクトの中核を担えるようになりたい」などの将来像があると伝わりやすいです。

最後は情熱・意欲を伝える

サーバーエンジニアは、地道な運用やトラブル対応など、粘り強さが求められる職種です。

そのため、「なぜこの分野に本気でチャレンジしたいのか」という熱意や、困難にも前向きに取り組める姿勢を伝えることで、ポテンシャルを評価してもらえることがあります。

締めくくりには、自分の言葉で「この仕事を通じて何を実現したいか」を素直に書くのがおすすめです。

採用担当が重視する点は?

以上で基本の6点について述べましたが、採用担当がどういう面を見ているかについても紹介しておきます。
サーバーエンジニアの採用において、企業側は以下のような視点で志望動機を見ています。

・志望の動機に一貫性があるか

・会社・職種について理解し、調べた形跡があるか

・長く働いてくれそうか(将来のイメージが描けているか)

・未経験でも、吸収力や成長意欲が感じられるか

・チームでの仕事に前向きか(コミュニケーション力や協調性)

これらを意識して志望動機を構成すれば、書類の通過率や面接での印象も大きく変わります。

サーバーエンジニアの志望動機で参考にしてほしい例文10選

読者の背景や経験によって、伝えたい内容やアピールすべきポイントは少しずつ異なります。

ここでは5つのパターンに分けて、志望動機の例文を2つずつご紹介します。

志望動機の構成でお伝えした「志望理由」「企業選びの理由」「強み」「将来像」「情熱」などの要素が、どのように文中に組み込まれているかもぜひ参考にしてみてください。

ただし、あくまで「参考」として読み、自分の経験や想いをベースにカスタマイズすることを忘れないでください。

未経験からサーバーエンジニアへ挑戦する場合の志望動機

例文①:前職と興味をつなげたパターン

「前職では飲食業に従事しておりましたが、業務で使用するシステムの不具合対応に関わる中で、ITインフラの仕組みに興味を持つようになりました。

独学でLinux環境の構築を学び、今はLPICの取得を目指して勉強を進めています。

御社のように未経験から育成されている実績が豊富な環境で、一歩ずつ着実に技術を身につけ、将来的にはサーバーの安定運用に貢献できるエンジニアになりたいと考えています。」

ポイント:「サーバーエンジニアを目指す理由」「強み(学びの姿勢)」「将来のキャリアプラン」が含まれており、成長意欲が伝わる構成です。

以下の記事は、飲食業からエンジニアへ転職した方の体験談です。ぜひ併せてお読みください。

例文②:自己学習の姿勢を強調したパターン

「もともとITインフラに関心があり、現在は独学でサーバーの基礎やLinuxコマンドの習得に取り組んでいます。
書籍や動画を活用した学習に加えて、仮想環境上でのWebサーバー構築にも挑戦しています。

学びを深める中で、インフラを支える技術の奥深さや、安定した環境を提供する重要性を実感しました。
特に目立つことは少なくても、サービスの裏側で確実に動き続けるシステムを支える存在に強く惹かれ、サーバーエンジニアを目指したいと思うようになりました。

今後は、貴社のようにチームでインフラの設計・運用を行う企業で、実践を通じてさらに学びを深めながら、少しでも早く戦力として貢献できるよう努めてまいります。

ポイント:「強み(学びの姿勢)」「サーバーエンジニアを目指す理由」「情熱・意欲を伝える」点がしっかり押さえられています。

他のインフラエンジニアから転職する場合の志望動機

例文①:ヘルプデスクからのステップアップ

「ヘルプデスクとしてユーザー対応を行う中で、相手の立場で状況を把握し、課題の根本を探る力が自然と身につきました。
また、技術的な課題に直面した際も、仕組みから理解しようとする姿勢を大切にしてきました。

そうした中で、サーバー側に起因する問題に触れる機会も多くなり、「インフラを支える立場で、より安定した環境を作る側に回りたい」という気持ちが強まり、サーバーエンジニアを志望するようになりました。

現在はLinuxの基礎や仮想環境構築を中心に学習を進めており、今後は設計や構築など上流工程にも挑戦しながら、インフラ全体の最適化に貢献できるエンジニアを目指していきたいと考えています。」

ポイント:「現在の強み」「サーバーエンジニアを目指す理由」「キャリアプラン」の順で構成されており、実務経験とのつながりが明確です。

例文②:ネットワークエンジニアからの転向

「ネットワークエンジニアとして、通信障害の切り分けやルーティング設計など、インフラの安定運用に関わる実務を経験してきました。
現場での対応を重ねる中で、システム全体の安定性にはネットワークだけでなく、サーバー側の構成や負荷対策も密接に関わっていることを実感し、より広い視点でインフラに関わるスキルを身につけたいと考えるようになりました。

現在はLinuxサーバーの構築演習やAWSの学習を進めており、将来的にはオンプレ・クラウドの両方に対応できるサーバーエンジニアを目指しています。

貴社のように多様なインフラ環境に携われる現場であれば、これまでのネットワーク知識も活かしつつ、サーバー領域への専門性も高めていけると考え、志望いたしました。」

ポイント:サーバーエンジニアを目指す理由」「強み」「キャリアプラン」「企業選びの理由」がしっかり盛り込まれています。

IT業界の他職種(アプリ開発)から転職する場合の志望動機

例文①:開発からインフラに視野を広げたケース

「アプリケーション開発に携わる中で、サーバーの性能や構成がアプリの動作やユーザー体験に大きく影響することを実感し、サーバーエンジニアとしての専門性を高めたいと考えるようになりました。
とくに、リリース後のパフォーマンス検証や障害対応で、インフラ側の理解が不十分なことにもどかしさを感じたことが、転向を意識したきっかけです。

現在はLinuxの基礎学習やAWS環境での構築演習を進めており、今後はサーバーの設計・構築から運用までを担えるエンジニアとして成長していきたいと考えています。

御社はサーバーインフラの内製化を進められており、オンプレ・クラウドの両方に関わる機会がある点に大きな魅力を感じました。
これまでのアプリ開発で培った視点も活かしながら、サーバーを軸としたインフラ構築に貢献できる人材を目指したいと考えています。」

ポイント:サーバーエンジニアを目指す理由」「強み」「キャリアプラン」「企業理解」が伝わる志望動機です。

例文②:システム全体を見渡せる立場を目指す

「現在はWeb系の開発業務に従事していますが、システム全体を包括的に理解し、根幹となるインフラ領域での経験を積みたいと考えるようになりました。
特に、サービスの安定性を支えるためのサーバー構築・監視・障害対応といった業務に強い興味を持ち、サーバーエンジニア職を志望しています。

開発の現場では、サーバー側での問題がサービスの品質やパフォーマンスに大きく影響することを実感しており、インフラとの接点を持つことで、より一貫性のあるシステム開発が可能になると感じています。

御社がアプリケーションとインフラを一体で捉えた開発を行っていることに共感し、長期的にインフラ全体を俯瞰できる立場で、技術を深めることができる環境だと感じており、是非その一員として貢献したいと考えています。」

ポイント:「一貫性ある動機」「将来像」「企業を選んだ理由」「情熱」が揃った好例です。

経験者がスキルアップ目的で転職する場合の志望動機

例文①:オンプレ経験からクラウド環境へ進みたい

これまでオンプレミス環境でのサーバー構築・運用を中心に業務を行ってきましたが、クラウドを活用した柔軟なインフラ設計にも挑戦したいと考えるようになり、今回転職を決意しました。

現在はAWS関連資格の取得を目指しながら、IaCや監視設計の分野も自主的に学習中です。

貴社は最新技術の導入に積極的であり、クラウドを活用した先進的なインフラの構築や運用に携わる機会が豊富にある点に大きな魅力を感じています。
サーバーエンジニアとしてさらに成長できる環境であると確信しており、自分の技術力を更に高め、貴社に貢献できることを楽しみにしています。

ポイント:「強み(スキル・学習意欲)」「キャリアプラン」「企業を選んだ理由」がバランスよく表現されています。

例文②:マネジメントより技術を深めたい思い

「現職では小規模なチームのマネジメントを担いながら、インフラ運用業務に携わってきましたが、今後はサーバー構築・設計など技術的なスキルをさらに深めたいという思いから転職を考えるようになりました。

特に、より大規模かつ複雑なインフラ環境で経験を積み、設計フェーズや運用改善にも主体的に関わっていきたいと考えています。

貴社については、大規模なインフラ基盤を内製で支えている点や、クラウド技術を積極的に活用している点に非常に魅力を感じています。
また、エンジニアが主体的に技術選定や改善提案に取り組める風土があることを知り、まさに自分が目指す成長環境だと感じました。

今後は、これまでのマネジメント経験も活かしながら、設計フェーズや運用改善の場面で主体的に貢献し、技術力をさらに高めていきたいと考えております。」

ポイント:「キャリア方向性の明示」「企業研究」「貢献意欲」が伝わる内容です。

フリーランスから企業所属を目指す場合の志望動機

例文①:安定したチームでの長期的な貢献を目指す

「フリーランスとして複数のインフラ案件に関わり、サーバーの構築や運用設計、障害対応など幅広い業務を経験してきました。
さまざまな現場で実践を重ねる中で、単発的な構築支援だけでなく、システムの成長や改善に中長期で関われる働き方がしたいという思いが強まりました。

特に貴社のように、自社サービスのインフラを内製で運用し、チームで継続的に改善に取り組む文化に大きな魅力を感じています。
インフラがサービス価値に直結する環境で、チームの一員として課題解決に向き合い、より良い運用体制を作っていく経験を積みたいと考え、応募いたしました。

今後はこれまでの現場経験を活かしつつ、より長期的な視点で安定性・拡張性の高いインフラづくりに貢献できるサーバーエンジニアを目指していきたいと考えております。」

ポイント:「強み」「キャリアの転換理由」「企業選びの軸」「情熱」が伝わります。

例文②:技術の幅を広げるチャレンジとしての企業所属

「フリーランスとしてオンプレミス・クラウド両方の案件に携わり、サーバー構築・運用の経験を積んできましたが、個人のリソースでは関われる範囲に限界があると感じることもありました。

今後はより大規模なシステムやチームに関わることで、自身のスキルを深めるだけでなく、周囲と知見を高め合う働き方がしたいと考え、企業での勤務を志望しております。

可能ならば、貴社のようにインフラを内製化し、技術の幅を追求されている環境で、技術的な柔軟性やトラブル対応のスピード感といった、フリーランスとしての強みを活かしつつ、長期的な視野でインフラ運用や改善に貢献していきたいと考えております。」

ポイント:「強み」「キャリアの転換理由」「将来像」「情熱」が含まれており、納得感のある内容です。

このように、自分の立場に合わせて、過去の経験・学びの姿勢・キャリアの方向性・企業への共感・熱意をバランスよく織り込むことが、魅力的な志望動機につながります。

サーバーエンジニアの志望動機で良くない例も把握しておこう

魅力的な志望動機を書くには、「どう書くか」だけでなく「どう書かないか」も重要です。

ここでは、サーバーエンジニア志望者によく見られるNG例を5パターン紹介し、「なぜよくないのか?」「どう直せばよいのか?」を具体的に解説します。

他の職種にも使い回せそうな汎用的な内容

NG例:

「御社の事業内容に強く共感し、自己成長ができる環境だと感じました。

これまでの経験を活かし、御社に貢献したいと考えております。」

なぜダメ?:「なぜサーバーエンジニアなのか」「なぜその企業なのか」が全く見えてきません。
アプリエンジニアでも営業職でも使い回せそうな言い回しで、職種理解と志望動機の具体性が欠如しています。

改善ポイント:「サーバーエンジニアを目指す理由」「企業を選んだ理由」など、押さえるべき要素を最低1つは明確に盛り込みましょう。

現実的でない内容

NG例:

「まだITについての知識はありませんが、入社後にすぐキャッチアップし、3年以内にインフラのリーダーとしてチームを引っ張りたいです。」

なぜダメ?:向上心は見えるものの、現状のスキルとのギャップが大きすぎるため、具体性に欠ける印象になります。
採用担当者からすると、「入社後に学ぶ」姿勢だけでは不安材料になる可能性も。

改善ポイント:将来像を描くこと自体は良いことなので、「そのために今どんな準備をしているか」を添えると現実味が出ます。
例:「現在はLinux環境でのサーバー構築に取り組み、基礎力を高めています。将来的には…」

フリーランス・独立をにおわせる内容

NG例:

「将来的には独立してインフラのコンサルティング業務も行いたいと考えており、まずは御社で経験を積ませていただければと思っています。」

なぜダメ?:志望動機というより「腰かけ」に見えやすく、長期的な貢献が期待しにくい印象を与えてしまいます。

改善ポイント:成長意欲は活かしつつも、「まずは企業で技術を深め、安定運用に貢献したい」といったチーム貢献の視点に置き換えると好印象です。

福利厚生がメインになっている

NG例:

「在宅勤務やフレックスタイム制度など、働きやすい制度が整っている点に惹かれ、志望いたしました。」

なぜダメ?:福利厚生はあくまで「後押し」レベルであり、動機の中心に据えてしまうと志望度の低さを感じさせてしまいます。

改善ポイント:本質的な志望理由(業務内容、技術、チームの文化など)を軸に置き、「働きやすさはプラス要素」として添えるのがベターです。

スキル・経験だけを一方的にアピールする

NG例:

「サーバー構築、監視設計、障害対応など一通りの業務経験があります。貴社でも即戦力として活躍できると考えております。」

なぜダメ?:アピール内容自体は有益ですが、「なぜその企業なのか」「今後どうなりたいか」といった志望動機の核が抜けています。
まるで「どこでも通用します」と言っているように見えてしまう危険も。

改善ポイント:自身のスキルを語る際は、「なぜその経験を活かしたいのか」「企業とどうマッチしているのか」をワンセットで伝えるのが効果的です。

良くない志望動機に共通しているのは、「サーバーエンジニアを目指す理由」「企業選びの根拠」「自分らしさ」が弱いことです。

「志望動機で押さえるべき点」を意識すれば、こうしたNGパターンは自然と避けられるようになります。

サーバーエンジニア志望動機、面接ではどう伝えるべき?

面接では、志望動機を自分の言葉で、納得感のある形で伝えることが求められます。

「技術職=スキルで勝負」という印象を持たれがちですが、実際の現場では、思考力・意欲・コミュニケーション力も重要な評価ポイントです。
志望動機の伝え方ひとつで印象が大きく変わることもあります。

ここでは、面接という“会話の場”で、サーバーエンジニアへの想いをどう伝えるべきかを解説します。

「なぜサーバーエンジニアなのか」は冒頭で明確に伝える

面接の場合、志望動機はダラダラ話すよりも「結論から」伝えるのが基本です。

なので他のIT職種でなくサーバーエンジニアを選んだ理由を、冒頭で明確に示しましょう。

たとえばこう言い出すと好印象
「私は、システムの安定稼働を支えるインフラの重要性に強く魅力を感じ、サーバーエンジニアを志望しています。」

この一言があるだけで、聞く側も「この人はこの職種を理解して選んでいる」と感じやすくなります。

スキルや学習経験は語りすぎず、要点を簡潔に

未経験や初級レベルの方は、「これまで学んだこと」「手を動かした経験」を具体的に話すのは効果的です。

ただし、技術用語を並べすぎると伝わらない/浅く見えるという逆効果もあります。

 面接での伝え方のコツ:

・具体例は1〜2個に絞る

・「なぜその学習をしたのか」→「何を得たのか」まで話す

・難しい言葉より“理解して話している”印象が大切

例:

「個人で仮想環境を構築し、Linuxの基本操作やApacheの設定を学んでいます。

単に手順をなぞるだけでなく、エラーの原因を自分で調べる力がついたと感じています。」

採用担当は、スキルの“完成度”よりも、「自走力があるか」「成長しそうか」を見ています。

志望動機全体に一貫性を持たせる

面接での志望動機で重要なのは、その企業・その職種を選んだ背景と、将来どうなりたいかが一貫してつながっていることです。

次の項目をできるだけ一貫性をもたせて説明すると説得力が増します。

・なぜサーバーエンジニアか(職種の理由)

・なぜこの会社か(企業選びの理由)

・自分の強み・学びの姿勢

・将来どんなエンジニアを目指すか(キャリアプラン)

例:

サーバーやネットワークといった裏方の技術に魅力を感じ、実際に自宅環境で構築経験を積みながら、基本知識を習得してきました。

御社は自社サービスのインフラを内製で運用されており、幅広く経験を積める環境だと感じました。

まずは運用から現場理解を深め、将来的には構築・改善にも関われるよう成長していきたいです。」

このように、志望動機を“ストーリー”として語ると、面接官にとって理解しやすく印象にも残ります。

面接だからこそ「表情・話し方・熱意」も評価対象になる

志望動機の“内容”はもちろん重要ですが、面接では「どう話すか」も重視されます

特にインフラ系職種は社内外のやり取りも多く、「話し方」や「論理的に伝える力」も問われる場面が多いため、姿勢・トーン・熱量にも注意しましょう。

面接で意識したい話し方のポイント:

・原稿を読むのではなく、“伝える”意識で話す

・声のトーンはやや明るく・早口になりすぎない

・緊張しても、想いはまっすぐ伝えることを優先

「完璧さ」よりも、「誠実さ」や「本気度」を感じられるかが大事です。

志望動機は“志”を語るパート。
スキルや実績が足りなくても、真剣に考えてきたことが伝われば、十分に評価対象になります。

転職エージェント「活学キャリア」では、優良企業のご紹介、その企業に合わせた志望動機作成のお手伝いの他、面接練習等のサービスも行っています。

興味のある方は、ぜひ無料カウンセリングからご相談ください。

志望動機作成前にサーバーエンジニアについて知っておこう

よりよい志望動機を作成するためには、まずサーバーエンジニアについてよく知っておく必要があります。

ここでは、サーバーエンジニアの仕事内容、キャリアパス、向いている人について解説します。
それぞれ「サーバーエンジニアを目指す理由」「将来のキャリアプラン」「強みアピール」を考えるうえで重要です。

志望動機を作る際にはぜひ参考にしてみてください。

仕事内容

サーバーエンジニアは、主に以下の業務を行います。

サーバーの設計:システムをどのように構成するかの決定を行います。

サーバーの構築:設計が完了した後に、実際にサーバーの構築を行う仕事です。

サーバーの保守・運用:安定稼働を維持するために監視、障害対応を行います。

詳しくは以下の記事で解説しています。ぜひ併せてお読みください。

キャリアパス

サーバーエンジニアには様々なキャリアパスがあるので、自分の特性に合わせ成長していくことができます

例えば下記のようなキャリアパスがあります。

キャリアアップ

スペシャリスト特定の技術領域に特化
マネージャーチームの管理、技術選定、プロジェクトマネジメントを行う
コンサルタント企業のインフラ改善提案、クラウド移行支援などを行います。

キャリアチェンジ

クラウドエンジニアクラウド環境構築・運用を行います。
ネットワークエンジニアネットワークインフラの設定・運用を行う仕事です。
セキュリティエンジニアサーバーやネットワークの脆弱性診断、対策を行う仕事です。

他にフリーランスとして独立する道もあります。

詳しくは、以下の記事で解説しています。志望動機を作る際には参考にしてみてください。

向いている人

よくサーバーエンジニアに向いていると言われるのは以下のタイプです。

・機器をいじるのが好きな人

・論理的思考が得意な人

・新しい技術の習得に前向きな人

・慎重かつ正確に作業できる人

・問題解決が好きな人

・コミュニケーション能力がある人

どれかにあてはまっているなら、ぜひ志望動機に活かしましょう。

詳しくは以下の記事で解説しています。

未経験からサーバーエンジニアになるには?

サーバーエンジニアは専門性の高い職種ですが、未経験からの挑戦も十分可能です。

大切なのは、スキルを「持っているか」よりも「身につける努力をしているか」が見えることです。

志望動機でも学習実績を具体的に示せると、「本気度」が伝わります。

未経験からサーバーエンジニアを目指す方は、ぜひこちらも参考にしてみてください。

未経験からサーバーエンジニアを目指す場合、最初に入る会社が大切です。
とはいえ、最初はどの会社が良い会社なのか分からないですよね。

そんなあなたには、転職エージェント「活学キャリアをお勧めいたします。
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サーバーエンジニアの志望動機に関するよくある質問

ここでは、サーバーエンジニア志望の方からよく寄せられる「志望動機」に関する疑問にお答えします。

ちょっとした言い回しや考え方の違いで、印象が大きく変わることもあるので、面接や書類作成の前にチェックしておきましょう。

文系の場合、志望動機で注意すべきことはある?

技術力の不足を補う「学ぶ姿勢」と「経験とのつながり」を意識しましょう。

文系出身でも、インフラエンジニアやサーバーエンジニアとして活躍している方は多くいます。
ただし、「なぜ自分がこの職種を目指すのか」について、学んだ分野とのギャップを埋めるような説明が必要になります。

伝え方のコツ:

・「文系だけど技術が好き」「手を動かして環境構築をしている」などの具体的な学習姿勢を示す

・「調整役や文章力が強みなので、チーム連携やドキュメント整備でも貢献できる」など文系的強みの言語化も効果的

志望動機にNGワードはある?

以下のような“誤解を招く表現”は避けましょう。

NGワードの例:

「独立を視野に」→ 長く働いてくれなさそう

「楽そう」「安定していそう」→ 職種理解が浅く見える

「勉強のために転職したい」→ 企業は“学校”ではない

「未経験ですがやる気はあります」→ やる気だけでは弱い

OKな言い換え:

「将来的には技術を活かして幅広く活躍したい」

「安定稼働の仕組みに興味を持ち、裏側を支える仕事に惹かれました」

「現在も個人で環境構築をしながらスキルアップを継続しています」

“NG例文”の章でも解説した通り、志望動機は「自分」と「企業」の接点」で語ることが基本です。

志望動機をさらに良くする方法は?

「企業ごとの個別要素」を盛り込めば一段と印象が良くなります。
同じ志望動機でも、「なぜその企業なのか」が語られていると説得力がグッと増します

強化ポイント:

「貴社の●●という案件に惹かれ…」

「サーバーの運用だけでなく、構築・自動化にも携われる点に魅力を感じました」

「将来的なキャリアと御社の技術領域がマッチしていると感じています」

「志望動機で押さえるべき点」のうち、特に「企業選びの理由」や「キャリアプラン」を強化するのが◎です。

志望動機の締め方は?

「企業への貢献意欲」+「今後の姿勢」で締めるのがベストです。

志望動機の最後は、「応募者としての本気度」を見せる場面です。
抽象的になりすぎず、具体的にどう貢献したいか、どう成長していきたいかを語りましょう。

例:

「貴社のインフラ体制を安定的に支えながら、自動化や効率化にも積極的に取り組んでいきたいと考えています。
未経験ではありますが、学習と実践を積み重ね、早期に戦力となれるよう努めてまいります。

「情熱・意欲を伝える」という点では、前章の「志望動機に盛り込むべき6つの点」の最終項目にもつながります。

サーバーエンジニアの志望動機は「構成」と「姿勢」がカギ

サーバーエンジニアは、企業のシステム基盤を支える重要な職種です。

そのため、志望動機では「なぜこの職種か」「なぜこの企業か」に加えて、「どんな貢献ができるか」という視点が問われます。

志望動機づくりのポイントをおさらい

・職種選びの理由、企業選びの理由、強み、キャリアプラン、情熱などのポイントを押さえる

・未経験でも、「学習・行動・継続」の姿勢が見えていればOK

・面接では、転職理由やキャリアビジョンとの一貫性も意識

・NGな志望動機(汎用的・福利厚生だけ・独立思考)は避けよう

また、未経験からサーバーエンジニアを目指す人は、実際に構築してみたり、自分なりにアウトプットを残したりすることが、何よりのアピール材料になります。

採用担当者が見ているのは、スキルの“現在地”よりも、「この人はなぜこの道を選び、どんな姿勢で取り組んでいるか」という部分です。

だからこそ、自分の言葉で書いた志望動機は、誰にも真似できない“武器”になります。
「自信がない…」という方も、ぜひ今回ご紹介したポイントや例文を参考に、あなたなりの想いを形にしてみてください。

もし一人で志望動機を作ることに不安を感じているのなら、転職エージェント「活学キャリア」を利用してみませんか。

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志望動機についても、アドバイザーがあなたとしっかり面談したうえで、作成のお手伝いをいたします。

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