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【完全ガイド】SES企業の見分け方|求人票から判断する10のチェック基準

本記事では、求人票で見抜ける危険サインと安心ポイントを10の基準に整理し、さらに面談での確認事項やSIer・自社開発との違い、信頼できる企業の特徴や情報収集のコツまで解説します。
これを読めば、ブラックに当たるリスクを減らし、後悔のない選択ができるようになります!
- 求人票で“危険なSES”を見抜くチェックポイント
- 面談で優良企業だけが答えられる“決定打の質問”
- SESとSIer・自社開発を見間違えないための判別基準
- 後悔しない転職を実現するための実践アクションリスト
結論|SES企業の見分け方10の基準(保存版チェックリスト)
「SES企業の見分け方を知りたい」という方のために、先に結論をまとめました。
これから紹介する10の基準をチェックするだけで、ブラックSESを避け、信頼できる企業を選ぶ確率がぐっと高まります。求人票や面談で必ず使える“保存版チェックリスト”としてご活用ください。
- ①勤務地・勤務時間が「プロジェクト次第」だけでなく、具体的に記載されているか
- ②「未経験歓迎」「大量募集」ばかりを強調していないか
- ③給与や評価制度が曖昧ではなく、算定基準や昇給サイクルが明示されているか
- ④案件内容や技術環境が具体的に求人票に書かれているか
- ⑤配属方針や断れるルールがあり、面談で説明されるか
- ⑥案件情報を事前に開示してくれるか(業種・技術スタック・残業見込みなど)
- ⑦フォロー体制や定期面談があり、評価制度の実態を説明できるか
- ⑧リモート勤務や平均残業時間など、働き方のデータを開示しているか
- ⑨教育・研修制度、資格補助、福利厚生が数字や制度で具体的に示されているか
- ⑩離職率・定着率など実績を公開しており、透明性があるか
求人票で見抜く!危険サインと安心サイン
転職活動で最初に確認する「求人票」。
実はここに、優良企業かどうかを見分ける“ヒント”がたくさん隠れています。
勤務地や勤務時間の書き方、給与の透明性、案件の具体性など、一見当たり前に思える部分こそ注意が必要です。
逆に、安心できる求人票には共通して“誠実さ”がにじみ出ています。
ここを押さえれば、無駄な面談や後悔する選択を避けることができます。
- 勤務地・勤務時間が「プロジェクト次第」と書かれている
- 「未経験歓迎」「大量募集」の文言が目立つ
- 給与や評価制度が曖昧
- 案件内容や技術環境の記載がない
- 安心できる求人票の特徴(具体的な記載例)
勤務地・勤務時間が「プロジェクト次第」と書かれている
「勤務地:都内(プロジェクトにより変動)」「勤務時間:顧客先の勤務体系に準ずる」
このような記載がある場合、案件ごとに職場・就業時間がコロコロ変わるSESの典型です。
どこに配属されるか、どんな働き方になるかが事前にわからず、生活リズムが崩れる可能性や通勤負担が大きくなるリスクがあります。
実際、ある方は「23区内」と記載された求人で応募したにもかかわらず、片道2時間の勤務地を割り当てられ、3ヶ月で退職に至ったケースも。
「勤務地はどのあたりが多いですか?」「勤務時間は固定ですか?」など、具体的に確認することが大切です。
【チェックポイント】
・勤務地の範囲が“23区外”まで含まれていないか?
・勤務時間が「固定」か「シフト制」か?
・「常駐先に準ずる」と書かれていたら、就業時間や残業管理のルールを必ず確認
「未経験歓迎」「大量募集」の文言が目立つ
「未経験大歓迎」「10名以上の積極採用」
このような文言が並ぶ求人の多くは、育成より“数”を優先している企業の可能性が高いです。
実態は以下のようなものです。
・新人の教育制度が整っておらず現場放り込み
・案件ガチャで早期離職→また補充の悪循環
・現場待機中は給与を減額されることも
実態の背景には、
「クライアント企業に派遣するエンジニアの人数が多いほど、企業の売上が増える」があります。
実際に、未経験で入社した方が「研修が数日だけで、すぐ現場に放り込まれた」「同期が3ヶ月で半分以上辞めた」といったケースも少なくありません。
【チェックポイント】
・「未経験歓迎」と同時に“育成体制”が具体的に書かれているか
・研修期間の長さ/配属前フォローの記載はあるか
・「大量募集」の背景が“成長”か“離職補填”かを面談で見極める
実際、こうした求人票の特徴は「案件ありき」で人材を大量募集するスタイルに見られがちです。
本来、エンジニアのキャリアに寄り添うSES企業であれば、希望に合った案件選定を行うため、あらかじめ勤務地や勤務時間、担当工程などの情報を細かく記載しています。
逆に「プロジェクト次第」「未経験歓迎」「大量募集」のような曖昧なワードが目立つ求人は、営業主導で“現場に人を送り込む”ことが最優先の体制である可能性が高くなります。
こうした企業は、スキルアップやキャリア支援よりも、目先の売上確保を重視する傾向があるため要注意です。
以下は、実際にエンジニア以外の業務になってしまった福澤さんのインタビューです。参考にしてください。

給与や評価制度が曖昧
SES業界では「還元率=案件単価に対して、どれだけ給与として支払われるか」が非常に重要です。
にもかかわらず、多くの求人ではこの情報が一切記載されていません。
ある転職者の例では、月100万円の単価で現場に出ていたにもかかわらず、自身の月収は約25万円。
後に同じ現場のフリーランスと話して初めて、還元率の低さに気づいたと言います。
このような“搾取型”SES企業は、還元率の実態を隠したがる傾向があります。
また、「評価制度あり」とあっても実態がないケースも多いため、求人票に記載がない場合は「昇給例」や「どのような基準か」を必ず確認しましょう。
「スキルに応じて決定」「能力を考慮」など具体性のない記載は危険。
昇給や評価がブラックボックス化し、努力が正当に報われないケースにつながります。
【チェックポイント】
・還元率の目安(60%以上が優良ライン)を開示しているか?
・昇給や評価制度が「主観評価」でなく、スキル定義や等級で分かれているか?
・面談時に「案件単価と給与の関係」を質問しても曖昧にされないか?
案件内容や技術環境の記載がない
「開発案件多数」「幅広いプロジェクト」だけでは実態は不明。
案件ガチャに巻き込まれるリスクがあります。技術環境や配属先の例が一切ない求人は慎重に。
厚生労働省の調査によると、SES契約に関するトラブルの典型例として「実際に参画する案件の内容が曖昧なまま契約し、想定外の環境に配属されるケース」が報告されています(出典:厚生労働省「IT人材の雇用実態調査」2023年版)。
求人票に案件の具体例や技術スタックが記載されていない場合は、こうしたリスクに直結するため要注意です。
【チェックポイント】
・実際の案件例(顧客業種・開発フェーズ・技術環境)が載っているか?
・配属先や参画比率など、具体的にイメージできる情報があるか?
安心できる求人票の特徴(具体的な記載例)
・「勤務地:東京都内(新宿区中心、リモート率50%)」
・「評価制度:半年ごとに上長+顧客評価を反映」
・「案件例:大手金融向けクラウド基盤構築/社内自社開発ツール改修」
▶︎このように安心できる求人票は、曖昧な表現を避け、候補者が働く姿を具体的にイメージできるよう情報が明記されています。
経済産業省のデジタルスキル標準(DSS13)やIPAのDX白書2023でも、企業が人材に求めるスキルや労働環境を明確に伝える重要性が強調されています。
自社で何をしているかわからない=案件任せ・顧客任せの運営体制の可能性もあります。
優良SES企業の特徴やランキングは以下記事をご覧ください。

面談で補足確認するべきポイント
求人票では伝わらない「企業の本音」は、実は面談時のやり取りに表れます。
言葉づかいや説明の深さ、質問への反応――
細かいやり取りのなかに、信頼できる企業かどうかを見極めるヒントが隠されています。
ここでは、実際の転職支援や内定後の声をもとに、信頼できる企業に共通する面談時の特徴を6つ紹介します。
- ①配属方針・断れるルールの有無
- ②案件情報を事前に開示してくれるか
- ③フォロー体制や評価制度の実態
- ④リモート・残業など働き方データの開示
- ⑤過去にプロジェクト変更の実績があるか確認できる
- ⑥案件の商流や種類について確認する
①配属方針・断れるルールの有無
「希望と違う案件を提案された場合、断ることは可能ですか?」
「断った方が過去にいた場合、その後どのように対応されましたか?」
▶︎ 優良企業は「ルール」「事例」を出して説明してくれます。曖昧に濁す企業は要注意。
②案件情報を事前に開示してくれるか
「配属が決まる前に、案件の業種や規模・環境を確認できますか?」
「これまでの配属実績を例として教えていただけますか?」
▶︎優良企業は事前に書面や数字で開示してくれます。拒む場合はブラック傾向。
③フォロー体制や評価制度の実態
「配属後のフォローはどのくらいの頻度で行われますか?」
「評価や昇給の仕組みを、実際にどのように運用しているか具体例を教えていただけますか?」
▶︎実例ベースで答えられるかが分かれ目。「あります」「大丈夫です」と抽象回答は危険信号。
④リモート・残業など働き方データの開示
「平均残業時間やリモート勤務の割合を伺えますか?」
「直近1年で働き方が改善された事例があれば教えてください」
▶︎データや改善事例を出せる企業は信頼度が高い。逆に「人によります」しか言えない場合は要注意。
【ポイントまとめ】
・質問は「はい/いいえ」ではなく、具体例やデータを求める形にする
・「実績」「事例」「数字」が出てくるかどうかで、優良かどうかがすぐにわかる
・事前に質問リストをメモして面談に臨むと、ブラックSESを避けられる確率がぐっと上がる
さらに面談での逆質問例を知りたい方はこちらをご覧ください。

実際にどの企業が安心して働ける環境を提供しているのか、自分だけで見極めるのは難しいもの。
活学キャリアでは、SESを含めた多様な働き方の情報をもとに、あなたの希望に合う企業を一緒に探すサポートを行っています。
「条件はいいけど、本当にこの企業で大丈夫?」と不安を感じたときは、第三者の目線を取り入れてみるのもおすすめです。
SESとSIer・自社開発の見分け方(誤ラベリング対策)
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求人票には「開発エンジニア募集」「システム案件多数」など曖昧な表現が多く、SESなのか、SIerや自社開発なのかが分かりにくいケースが少なくありません。
この誤ラベリングを見抜けないと「自社開発だと思って応募したのに、実態はSESだった」というミスマッチにつながります。ここでは、押さえておくべき見極め方を整理します。
- SESとSIerの違い(契約形態・指揮命令系統)
- SESと自社開発の違い(技術決定権・開発体制)
- 比較表で整理(記載例付き)
SESとSIerの違い(契約形態・指揮命令系統)
●SES(準委任契約)
顧客のオフィスに常駐し、顧客の指揮命令のもとで業務を行います。成果物ではなく稼働時間で契約するのが特徴です。
●SIer(請負契約)
システムを一括で請け負い、自社の指揮命令のもと社内で開発。成果物の納品責任を持ちます。
チェックポイント(求人票の実例):
SESの場合 → 「勤務形態:顧客先常駐」「案件はプロジェクトにより異なる」
SIerの場合 → 「勤務形態:自社内での受託開発」「プライム案件多数」
求人票に「常駐」「受託」「プライム」などのワードがあるかを確認すると判別しやすいです。
SESと自社開発の違い(技術決定権・開発体制)
●SES
技術選定や要件定義は顧客企業が行う。参画するエンジニアは決定済みの環境で働くことが多い。
●自社開発
自社サービスやプロダクトを持ち、技術選定から開発・運用までを自社で完結。エンジニアが環境や技術の決定に関われる。
チェックポイント(求人票の実例):
SESの場合 → 「案件例:大手金融向けシステム開発(Java)※顧客先常駐」
自社開発の場合 → 「自社プロダクト『クラウド管理ツール』の開発/技術選定から携われます」
「自社プロダクト名」「技術選定に携われる」と書かれていれば自社開発。逆に「案件例:〇〇社向け常駐」であればSESの可能性が高いです。
比較表で整理(記載例付き)
| 項目 | SES(例) | SIer(例) | 自社開発(例) | 
|---|---|---|---|
| 契約形態 | 「顧客先常駐」「案件により異なる」 | 「受託開発」「プライム案件多数」 | 「自社サービス開発」「自社プロダクト」 | 
| 指揮命令 | 顧客が行う | 自社が行う | 自社が行う | 
| 主な働き方 | 「勤務先:クライアント企業」 | 「勤務地:本社または自社オフィス」 | 「勤務地:自社オフィス(リモートあり)」 | 
| 技術決定権 | 顧客にあり | プロジェクト単位 | 自社にあり | 
| キャリア形成 | 案件依存で幅広い | 開発実績を積みやすい | サービス成長に深く関与 | 
また、活学キャリアのように「企業との交渉を代わりに行ってくれる支援サービス」を利用することで、事前にその企業の柔軟性を知ることもできます。
信頼できるSES企業の特徴(制度・実績から見抜く)
求人票や面談だけでは分かりにくいのが、「制度」や「実績」といった内部の仕組みです。
しかし、エンジニア支援に本気で取り組んでいる企業ほど、これらの整備に力を入れています。
たとえば、資格取得支援の有無=人材を育てようとする意思の有無といえますし、長期案件=安定的な案件供給と顧客との信頼関係の証拠とも言えます。
ここでは、そうした“見えにくいけれど重要な判断基準”を4つわかりやすく解説します。
- 教育・研修制度の実運用
- 資格補助や福利厚生の有無
- 離職率や定着率の開示姿勢
- 評価制度の透明性
教育・研修制度の実運用
単に「研修あり」と書かれているだけでは不十分。
信頼できるSESは、研修内容・期間・対象スキルが明確に提示されているのが特徴です。
厚生労働省のIT・デジタル人材の労働市場に関する研究調査でも、スキル水準と処遇の関係が示されており、研修制度の整備はキャリア形成の重要な基盤とされています。
求人票・面談での具体例:
信頼できる → 「入社後3か月間のJava研修」「AWS資格取得カリキュラム」
怪しい → 「充実した研修制度あり」だけで詳細なし
「支援額の上限」「対象となる資格」「利用実績」まで聞ければ、企業の本気度が見えてきます。
活学ITスクールでも、資格取得支援を導入しているSES企業の紹介を多数行っています。
たとえば以下のような支援内容があるかをチェックしてみましょう。
・CCNAやLPICなどの受験費用を会社が全額・一部負担
・外部研修・eラーニング・書籍購入支援がある
・資格取得による昇給やアサイン先の変更実績がある
制度があっても「使われていない」「評価に反映されない」企業も多いため、利用率や昇給事例の確認も忘れずに。
実際、活学ITスクールでCCNA資格を取得した後、「資格取得支援がある企業を選んだら、現場でも先輩と話が通じやすくて働きやすかった」という声もあります。
未経験〜若手の段階では、「入った後にどう学べるか?」を考えることが、スキルの伸びとキャリアの満足度に直結します。
資格補助や福利厚生の有無
優良SESは、エンジニアのスキル向上や生活基盤を支える仕組みを整えています。
厚労省の同調査(IT・デジタル人材の労働市場に関する研究調査)では、教育投資や処遇改善が人材の定着に直結することが明記されており、制度が具体的に整備されているかどうかが企業の本気度を測る指標となります。
求人票・面談での具体例:
信頼できる → 「基本情報技術者試験の受験料全額補助」「書籍購入制度あり」「住宅手当2万円」
怪しい → 「資格取得支援あり」とだけ書かれており、上限額や対象資格が不明
福利厚生は“額面や具体条件”が出ているかが判断基準です。
離職率や定着率の開示姿勢
数字を開示できる企業は、環境に自信を持っているケースが多いです。逆に「人によります」と濁す企業は要注意。
実際に厚生労働省が公表した「令和4年雇用動向調査」によれば、情報通信業の離職率は約15%前後で推移しており、最新の「令和5年雇用動向調査」でも同様の傾向が続いています。これを公開できる企業は、少なくとも業界平均水準の安心感を示しているといえます。
求人票・面談での具体例:
信頼できる → 「直近3年の離職率12%」「平均勤続年数4.8年」
怪しい → 「定着率が高いです!」の一言で、数値なし
厚労省の調査でも、定着率を開示している企業は人材確保力が高い傾向にあると報告されています。
評価制度の透明性
ブラックSESは「頑張りを評価」といった抽象的な表現しかなく、昇給・昇格の基準が曖昧です。優良企業は評価指標・評価者・昇給サイクルを明示しています。
厚労省の「IT・デジタル人材の労働市場に関する研究調査」でも、評価制度の不透明さが離職理由の大きな一因として挙げられており、透明性の有無はSES企業を見極める決定的な材料となります。
求人票・面談での具体例:
信頼できる → 「評価は年2回、プロジェクトリーダーと上長による面談を通じて決定」
怪しい → 「成果に応じて昇給」としか書かれていない
面談で「どのように評価が決まるのか」を質問したときに、具体的なプロセスを説明できる企業は信頼度が高いです。
活学キャリアでは、三次請け以下の企業は紹介していないのが特徴です。
一次請け・二次請けといった上流のSES企業への転職は、未経験者にとってはハードルが高いとされていますが、活学キャリアは「未経験専門のIT転職支援」に特化しているため、そのような企業へのチャレンジも可能です。
まずは、お気軽にご相談ください!
危険なSES企業の特徴(典型的な事例付き)
「SES=ブラック」という声の背景には、いくつかの典型的な“危険企業の特徴”があります。
求人票や面談の段階で見抜けるポイントを知っておけば、後から後悔せずに済みます。
ここでは実際に報告されている事例をもとに、注意すべきサインを解説します。
- 研修と称して給与を支払わないケース
- 「安心・安定」と曖昧な表現ばかりの求人
- 未経験大量採用の背景に注意
- 実例ベースで紹介
研修と称して給与を支払わないケース
一見「研修充実」と聞こえは良いですが、実態は研修期間を試用扱いにして給与を出さないケースがあります。
これは労働基準法違反に該当する可能性が高く、トラブルのもとです。
●求人票でありがちな記載例:
「研修期間3か月(給与支給なし/一部自己負担)」
「スキル習得後に正社員登用」
国民生活センターには「研修費名目で数十万円を請求された」「研修中の給与が支払われない」といった相談が寄せられています。
チェックポイント:
・研修期間中も給与が支払われるか
・正社員雇用が研修後条件になっていないか
「安心・安定」と曖昧な表現ばかりの求人
ブラックSESほど、「安心」「安定」「成長できる環境」といった抽象的な表現を並べる傾向があります。
逆に、具体的な案件例・技術環境・勤務条件を明示していない求人は要注意です。
●求人票でありがちな記載例:
「安定基盤の大手グループ案件多数」
「スキル不問/やる気があればOK」
厚生労働省の調査(雇用動向調査 令和5年)でも、労働条件の不明確さは早期離職の大きな要因とされています。曖昧な求人は、入社後に「聞いていた話と違う」となるリスクが高いのです。
未経験大量採用の背景に注意
「未経験歓迎」自体は悪いことではありませんが、常に大量採用を続けている企業は離職率が高く、人材が定着していない可能性があります。
●求人票でありがちな記載例:
「毎月30名以上の大型採用!」
「未経験者大歓迎/ITスクール無料受講」
厚労省の雇用動向調査によれば、情報通信業の離職率は全産業平均並みの約15%。それを大幅に上回る採用・離職を繰り返している企業は要注意です。
実例ベースで紹介
ケース1:研修費名目で数十万円を請求された
 → 研修という名の“自己負担スクール”に参加させられる事例。
ケース2:案件内容が直前まで開示されなかった
 → 面談で「配属先は入社後に決まる」と言われ、希望と全く違う案件にアサイン。
ケース3:離職者が続出して常に求人を出している
 → 求人票には「事業拡大」と書かれているが、実態は人が定着しないだけ。
こうした事例に共通するのは、「具体的な情報を開示しない」という点です。
求人票や面談で数字・実績を示せない企業は、ブラックである可能性が高いといえます。
活学キャリアでは、ブラックSESを徹底排除した求人紹介を行っています。
求人票の見方や面談での質問の仕方もキャリアアドバイザーが個別にアドバイスするので、未経験の方でも安心して優良SESを選べます。
「SESで失敗したくない」「安心できるキャリアを築きたい」と考えている方は、無料カウンセリングでご相談ください。
口コミ・SNS・説明会で裏取りする方法
求人票や面談だけでは分からない情報は、第三者の声や実際の社員の証言から裏取りすることが重要です。
ブラックSESほど「安心」「成長」といった抽象的な表現を並べがちなので、客観的な情報をどう集めるかが鍵になります。ここでは3つの方法を紹介します。
- 口コミは具体事実に着目する
- 説明会で配属プロセスを確認する
- OB訪問や現役社員から割合を聞く
- IT業界専門の転職エージェントから社風を聞き出す
口コミは具体事実に着目する
転職サイトや口コミサイト(OpenWork、転職会議など)には多くの情報が掲載されていますが、全てを鵜呑みにするのは危険です。大切なのは、感情的な評価ではなく具体的な事実に注目することです。
チェックポイント:
・「残業月◯時間」「研修3か月(有給/無給)」など数字や制度に関する書き込みがあるか
・「常駐先で孤立した」「定期面談があった」など体験ベースの記述か
一方で「最悪」「ブラック」といった抽象的評価のみの口コミは参考程度にとどめ、複数の口コミを比較することで信憑性が高まります。
説明会で配属プロセスを確認する
企業説明会や採用イベントは、求人票よりも具体的な情報を聞ける場です。特に重要なのは、配属プロセスや案件決定ルールを質問すること。
質問例:
・「案件はどのように決まりますか?」
・「希望と異なる案件を断れるルールはありますか?」
・「配属までの流れを実際に例を挙げて説明していただけますか?」
信頼できるSESは、配属ルールを明確に説明できます。逆に「臨機応変です」「人によります」と曖昧に答える企業は要注意。
OB訪問や現役社員から割合を聞く
OB訪問やSNSでつながった現役社員の話は、求人票や説明会では得られないリアルな情報源です。
チェックポイント:
・「全社員のうち何割がSES常駐か、自社開発か」
・「リモート勤務している社員の割合」
・「離職した社員がどのくらいいるか」
数字や割合を教えてもらえるかどうかが信頼度の分かれ目です。
実際に働く人が具体的に答えてくれる企業は、内部の情報開示姿勢も前向きと判断できます。
IT業界専門の転職エージェントから社風を聞き出す
個人では得られない“裏の情報”を教えてくれるのが転職エージェントです。
活学キャリアのようにIT・エンジニア分野に特化したエージェントは、企業の過去の採用実績や社員の定着傾向、現場の空気感なども把握しています。
たとえば、「営業が相談に乗ってくれやすいか」「案件希望がどこまで通るのか」といった情報は、求人票では得られません。
こうした内情を知っている担当者に相談することで、候補企業の中から本当に自分に合った職場を見つける可能性が高まります。
よくある質問(FAQ)
SES企業を調べていると、求人票や面談では分からない細かい疑問が次々に出てきます。
ここでは、実際に求職者から寄せられることの多い“リアルな不安”に答えました。
Q1:面談で「案件は入社後に決まります」と言われました。本当に大丈夫ですか?
A:案件が入社後にしか分からないのは危険信号です。
優良SESは配属先の業種・技術環境・勤務条件を事前に開示します。曖昧な回答しかない場合は、他社も必ず比較検討しましょう。
Q2:求人票に「研修あり」とだけ書いてあります。給与は出るんでしょうか?
A:研修中の給与有無は企業によって異なります。
「研修期間中も給与支給がありますか?」と必ず確認してください。厚労省も「研修中の労働は賃金支払いが必要」としています。
Q3:口コミを見ると「案件ガチャ」と書かれていました。どうやって見抜けますか?
A:案件ガチャを避けるには、配属ルールや案件決定の仕組みを確認するのが一番です。
説明会や面談で「希望外の案件を断れるか」を質問し、具体的な事例を出せない企業は要注意です。
【まとめ】優良SES企業に入るためのカギは「内部情報」を知ること
SES企業を選ぶうえで最も重要なのは、「入ってから後悔しないこと」です。
そのためには、SES企業を選ぶときのポイントは、「どれだけ内部情報を知るか」にかかっています。
ここまで、SES企業を見極めるための具体的なチェックポイントや質問例を紹介してきました。
求人票の記載内容、面談時の対応、制度の整備具合や実績の有無など…ひとつひとつの要素は細かくても、全体を通して「エンジニアを大切にしているかどうか」は明確に見えてきます。
とはいえ、これらの情報をすべて自分で集めて判断するのは、正直とても大変です。
実際、「企業の説明は良かったけど、いざ入社したら話が違った…」という声も少なくありません。
だからこそ、内部情報に強い転職支援サービスを上手に使うことが、優良SES企業に出会う最大の近道になります。
活学キャリアでは、実際に働いているエンジニアの声や現場での稼働実績をもとに、ブラック企業を徹底的に排除した求人だけを紹介しています。
事前に企業のリアルな実情を知りたい方、自分に合った環境で長く働きたい方は、ぜひ一度ご相談ください。
もし、まだ自分に合った企業をどう見つけるべきかわからないという方は、IT業界に特化した転職支援を行う活学キャリアに相談してみるのもひとつの手です。














 
	
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