仕事が辛くて辞めるのは甘えじゃない
仕事が辛くて退職をするのは、甘えではありません。
辛いと感じる理由は人それぞれ異なります。
それが長期間続くと、吐き気や頭痛などの身体的症状や毎朝涙が出るなどの精神的な症状を引き起こします。
場合によっては、うつなどの「心の病気」になる可能性が高くなり、再び働けるようになるためにはストレスを感じた期間よりも長い期間療養にかかることが多いです。
まずは辛いと感じる理由を明確にし、その対処法を試しながら、自分の将来を考えてみることが重要です。
仕事が辛くて辞めたくなる理由は?
会社で働いていると辛くて辞めたくなる気持ちを誰もが一度は経験したことがあるでしょう。
辛くて辞めたいと思う理由は人それぞれですが、ここでは仕事が辛くて辞めたくなる代表的な理由を7つ紹介します。
仕事内容や環境が合わない
仕事をする上で、その仕事内容や環境が合わないと辛くなり、辞めたくなる理由になります。
仕事内容が合わない例を挙げると、人とコミュニケーションを取るのが苦手なのにコミュニケーションスキルを活用する仕事が担当であったり、細かな作業が性格上向かないのに細かく繊細な作業を求められる仕事が担当である場合です。
次に、環境が合わない例を挙げると、プレッシャーに弱いのにノルマを追う風潮のある場合や、業後はのんびり自分の時間を取りたいのに飲み会が頻繁にあったりする場合です。
仕事は多くの時間を割いて取り組むため、合わない仕事や環境にさらされている場合、仕事が辛く辞めたくなります。
上司や同僚との人間関係が悪い
仕事は人と関わり合いながら進めていく必要があるため、人間関係が悪いと仕事をするのが辛くなり辞めたくなる理由になります。
令和3年の厚生労働省の「労働安全衛生調査」によると、「対人関係(セクハラ・パワハラを含む)」が強いストレスの要因であると挙げている人の割合は25.7%です。
上司や同僚との人間関係が良好でないと、仕事の進捗やモチベーションに影響を与えるため、退職を考える人が多くみられます。
意見やアイデアが通らない
仕事は人数の差はあれど、チームで仕事をすることがほとんどです。
その中で、自分の意見やアイデアが通らないことが多いと仕事が辛くなり、辞めたくなる理由になります。
自分の意見やアイデアが全て通るわけではありませんが、あまりにも通らないと自分が尊重されていないと感じてしまいます。
そのため、意見やアイデアが通らないと辛くなり、退職を意識する方が多いです。
ワークライフバランスが取れない
仕事で長時間労働を強いられ、プライベートとのバランスが取れない場合、働くことが辛くなり、退職を考える人が多いです。
繁忙期などの決まった期間であれば、頑張れますが、ゴールのない長時間労働であればモチベーション低下の原因になります。
近年では、ワークライフバランスを重要視する企業が増えてきてますが、まだまだ長時間労働の文化や職種が多くあります。
そのため、プライベートを充実させることが出来ないなど、ワークライフバランスが取れないと辛いと感じ、仕事を辞める方が多いです。
給与や待遇に不満がある
給与や待遇に不満があると、日々の業務へのモチベーションが保てず辛くなり、仕事を辞める理由になります。
令和3年の厚生労働省の「労働安全衛生調査」によると、「給料等収入が少なかった」を退職の理由として挙げたのは、男性で7.7%、女性で7.1%でした。
役割や業務内容と比較して給与が低い場合や、同期と比べて出世が遅い場合などは、仕事が辛くなり辞める決断をする方が多いです。
キャリアアップの見込みがない
仕事を行う上でキャリアの展望は重要です。
年齢や資格、雇用形態により、キャリアアップの見込みがない場合、仕事が辛いと感じるでしょう。
また、何歳までに職位が上がらないと今後キャリアアップしないなどの企業の風潮もあります。
自分でコントロールできない理由で今後の見通しが見えないとストレスです。
自分の能力が正当に評価されず、キャリアアップの見込みがない場合、退職の理由となります。
健康上の理由がある
健康上の理由は、退職の理由の一つです。
業務の内容にもよりますが、立ったままや座ったまま、体をよく動かすなど、人に合う合わないなどがあります。
また、ストレスから健康を害し、続けるのが難しい状態になっている可能性も考えられます。
違和感を感じたら、症状に応じて専門の医療機関を受診してください。
仕事が辛くて辞めたくなったらするべきこと6選
仕事が辛くて辞めたくなったらすぐ退職すべきでしょうか。
安易に仕事を辞めるのは得策ではありません。
ここでは、仕事が辛くて辞めたくなったらすべきことを6つ紹介します。
嫌なことや不満なことを書き出す
仕事が辛くて辞めたいと考えている時はネガティブな感情に支配されています。
その時は、嫌なことや仕事・会社に対する不満を書き出すことがおすすめです。
紙に書くのが好きだったらノートに、デジタル機器が身近であればメモ機能などを使って、以下の事項を書き出してみましょう。
・嫌なことや不満と感じることは何か
・辛い順に並べ替えてみる
・自分で解決できるか選別する
頭の中が整理されて、次にすべき行動が見えてきます。
会社を辞めるべきかどうか判断する
今の自分の状況から、会社を辞めるべきかを判断しましょう。
前述した「嫌なことや不満なことを書き出す」情報を基に、次の行動を考えます。
また、考えるにあたって、大事な情報として「お金」があります。
会社を辞めた後に無収入でも問題ない程度の貯金があるか、余裕が無いので転職先が決まってから退職するなどの行動を取りましょう。
転職サイトで自分の希望する職種や給与はどれくらいのスキルや経験が必要なのか確認して、会社を辞めるべきか判断してください。
会社を辞める以外に、異動や担当替えで環境を変えるのも手段の一つです。
自分のスキルを見極めて勉強する
退職を意識したときに、まず自分のスキルを見極めることが重要です。
転職をするにあたって、自分の市場価値はどれくらいなのか、転職サイトで確認します。
その次に、自分の希望する職種や給与と自分のスキルを照らし合わせて、何が足りないか分析しましょう。
自分のスキルが希望と乖離している場合、必要な資格を取得したり、今の会社で経験を積むなどの対策を行い、スキルアップを図ることが重要です。
信頼できる人に相談する
会社を辞めるか悩んでいる時、信頼できる人に相談することもおすすめです。
あなたの取り巻く環境を理解している人であれば、より的確なアドバイスをくれるでしょう。
異動や担当替えなどについて相談したい場合は、直属の上司や人事部への相談をおすすめします。
パワハラやセクハラなどが原因の場合、専門の部署や別ラインの役職者に相談してください。
気持ちを切り替える
自分の中で折り合いがついて、今の会社でひとまず頑張ってみようという考えもあります。
その場合、いかに気持ちを切り替えられるかが重要です。
また、転職先が決まるまで頑張ってみようと思う方もいるでしょう。
大事なのは、ずっと辛いと感じずに日々を送ることです。
ストレスを長く感じると、うつなどの「心の病気」になる可能性が高くなります。
そのため、どのような選択肢を取ったとしても、気持ちを切り替えることが重要です。
自分に合った仕事探しをする
退職を決めたら、転職活動を行います。
転職活動を行うにあたって、自分が希望する職種や年収、勤務形態などに沿って転職先を探しましょう。
退職後に転職活動を行うと金銭的な不安や精神的な不安を感じる方が多いため、可能であれば退職前に転職先を決めることが理想的です。
退職の流れを事前に確認する
退職を意識したら、今の会社の退職手続きを確認します。
誰に何か月前に言えば良いのか、有給休暇の消化は可能か、引継ぎ書の制定用紙の有無など、さまざまな手続きがあります。
他にも、公的な手続きもあるため、退職を意識したときに自分で調べておくと良いでしょう。
辞めることを言いにくいと感じる方は、繁忙期は避けて退職時期を伝えるなどもおすすめです。
仕事が辛くて辞めるべきか迷った時のポイント
「仕事が辛い…でも辞めるべきか、続けるべきか」
退職は人生の中でも大きなイベントといえます。
そのため、即断即決で退職するのはおすすめしません。
ここでは、仕事を辞めた方が良いケース、続けた方が良いケースを紹介します。
仕事を辞めた方が良いケース
仕事を辞めた方が良い代表的なケースを紹介します。
- めまいや頭痛などの身体的な拒絶反応が出ている
- パワハラ・セクハラの被害に遭っている
- 涙が出るなどの精神的な拒絶反応が出ている
- 挑戦したいことが明確にある
辞めたい理由がポジティブな理由でない場合、我慢して仕事を続けると、うつなどの「心の病気」になる可能性が高くなります。
「心の病気」は回復するまでに長期間かかるため、無理せずに違和感を感じたら心療内科などを受診することをおすすめします。
仕事を続けた方が良いケース
仕事を続けた方が良い代表的なケースを紹介します。
- 辛いと感じたのが1日程度
- 貯金が全くない
- 単純に働きたくない
辛いと感じる理由は人それぞれ異なりますが、辛いことがあってすぐ辞めてしまうと、転職時に不利になる可能性があります。
近年、10人に1人が転職の経験がありますが、何度も繰り返していると転職先の候補も狭まってしまうため注意が必要です。
↓仕事を辞めるベストタイミング、スムーズな退職のコツを紹介した記事はコチラ↓
仕事が辛くて辞めるメリット・デメリット
仕事が辛くて辞める時のメリットとデメリットはあるのでしょうか。
ここではメリット・デメリットを紹介します。
仕事を辞めるメリット
仕事を辞めると、仕事を辞めたい理由から解放されます。
仕事にあてていた時間も別のことにあてることが可能です。
心身ともに疲弊している状況であれば、療養できる期間を得ることができます。
また、精神的にも余裕が生まれるため、ポジティブな気持ちになり、新しいことにチャレンジする機会を得ることができるでしょう。
仕事を辞めるデメリット
仕事を辞めると、給与という形で得ていた収入がなくなります。
貯金があれば金銭的な不安を感じにくいですが、貯金も心許ない場合は金銭的な不安から精神的な焦りに繋がります。
また、転職先が必ずしも今の会社より良いとは限りません。
配属先の業務内容や上司・同僚に左右されるので、今の会社で感じるストレスより増加する可能性があります。
↓お金がなくても仕事をやめる方法、今すぐできる対策の記事はコチラ↓
仕事が辛いし辞めたい。そんな時は転職エージェントに相談
退職を検討し始めたら、転職エージェントに相談することをおすすめします。
転職エージェントとは、転職希望者を支えるキャリアアドバイザーからアドバイスを受けながら、効率的な転職活動が可能です。
他にも転職エージェントの非公開求人の紹介や面接のアドバイスを無料で受けれるのも魅力の一つです。
活学ITスクールでは、世界共通ネットワーク資格である「CCNA」取得講座を受講できるだけでなく、転職支援(活学キャリア)も行っています。
未経験からでもIT業界への転職成功率は98.7%と高い水準を誇ります。
円満退社をするためのコツ
退職を決めたら、今の会社で円満退職を目指しましょう。
退職するからといって、遅刻や無断欠勤をしてはいけません。
新しい勤務先の耳に入っても恥ずかしくない行動をするように心がけましょう。
会社とコミュニケーションを取る
退職を決めたら、今の会社に申告しなければいけません。
その際には、どのような手続きに沿って退職手続きを行うかを積極的に確認します。
所属している部署とも、有給休暇の取得時期や引き継ぎ先、引き継ぎ書の内容などをすり合わせてください。
退職する際には、自分から会社とコミュニケーションを取って、問題が残らないように行動することが重要です。
退職理由の伝え方
退職を決めたら、上司を始めとする今の会社に退職理由を伝える必要があります。
仕事が辛くて辞めるため、なかなかポジティブな理由ではありませんが、言いづらいと感じる場合は前向きな転職理由に変換するのがおすすめです。
同じ業界であれば、会社を離れても顔を合わせる機会も無いとはいえないため、出来るだけ円満に退職できるようにしましょう。
また、職場によっては引き留めにあう可能性があるため、引き留めにくい理由を付け加えるなどの工夫を行うのもおすすめです。
↓円満退職のコツを紹介した記事はコチラ↓
まとめ:仕事が辛くて辞めたくなった時の対処法と迷った時のポイントを確認しよう
仕事が辛くて辞めたくなる理由を紹介しました。
辛くなったら即断即決で退職を決めることはおすすめしません。
辞めたくなった時の対処法や迷った時のポイントを確認して、悔いの残らない決断をしましょう。