セキュリティエンジニアの年収は?高収入を目指すために必要な資格を解説!

サイバー攻撃やハッキングなどの被害から企業を守る、「セキュリティエンジニア」。

そんなセキュリティエンジニアの年収は約600万円で、一般的な社員の平均年収を大きく上回っています。

また、フリーランスでは年収1,000万以上も目指せる仕事です。

今回の記事では、セキュリティエンジニアの平均年収について詳しくご紹介します。

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目次

セキュリティエンジニアの平均年収

厚生労働省による令和5年度の賃金構造基本統計調査によると、セキュリティエンジニアの平均的な年収は685万円です。

国税庁の令和4年分民間給与実態統計調査では、国内の会社員の年収は平均で458万円となっており、セキュリティエンジニアの年収は比較的高い傾向にあります。

企業のセキュリティを扱うこともあって、高い専門性が必須で責任が伴うことが高収入を得られる大きな理由の一つです。

セキュリティエンジニアの年収が高い理由について具体的に知りたい場合は、以下の記事もご確認ください。

参照:e-Stat「賃金構造基本統計調査 / 令和5年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種

参照:国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査

【年代別】セキュリティエンジニアの平均年収

年代別に見るセキュリティエンジニアの平均は以下のようになっています。

年代年収
20代約334~450万円
30代約598~690万円
40代約667~746万円
50代約774~813万円

年代ごとに詳しく確認していきましょう。

参照:e-Stat「賃金構造基本統計調査 / 令和5年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種

20代は約334~450万円

20代セキュリティエンジニアの平均年収は男性約337〜451万円、女性約327〜450万円です。

20代は経験が浅く実績が乏しいことから、他の年代に比べて年収が低く設定されています。

しかし、経験が増えるに従い年収が増える傾向があります。

30代は約598~690万円

30代セキュリティエンジニアの平均年収は男性約612〜690万円、女性約515〜535万円です。

30代は20代に比べると経験を積んでいます。

そのため、マネジメント業務や課長などの役職を任されることがあり、年収が増加する傾向があります。

40代は約667~746万円

40代セキュリティエンジニアの平均年収は男性約693〜765万円、女性約490〜541万円です。

40代になると、コンサルタントや部長などを任されるようになります。

国税庁の給与階級別分布を見てみると、年収600万円以上となる割合は日本全体の約22%です。

したがって、40代のセキュリティエンジニアは高所得者といえます。

参照:国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査

50代は約774~813万円

50代セキュリティエンジニアの平均年収は男性約780〜824万円、女性約665〜699万円です。

50代では、管理職を任されるケースも多くなるため年収の増加が考えられます。

60代をすぎると男女ともに年収が低下します。

【企業規模別】セキュリティエンジニアの平均年収

企業規模別に見るセキュリティエンジニアの平均年収は以下のとおりです。

企業規模平均年収
10〜99人約678万
100〜999人約646万
1,000人以上約748万

平均年収は、大企業であるほど高くなる傾向があります。

大企業は中小企業に比べセキュリティリスクが高く、高度な知識やスキルを必要とする場合があります。

また、大企業では多様なキャリアパスを提供しており、経験を積むことで給料の増加が見込めることも平均年収が高い理由の一つです。

参照:e-Stat「賃金構造基本統計調査 / 令和5年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種

【勤務形態別】セキュリティエンジニアの平均年収

勤務形態別のセキュリティエンジニアの平均年収を詳しく確認していきましょう。

  • 正社員なら約556万円
  • 派遣社員なら約500万円
  • 転職なら約300~500万円
  • フリーランスなら約600~1,000万円以上
  • 海外勤務なら約500~1,000万円以上

正社員なら約556万円

正社員のセキュリティエンジニアは平均年収が約556万円となっています。

年齢が上がるにつれて平均年収は高くなる傾向があり、50代で約774〜約813万円となります。

年代年収
20代約334~450万円
30代約598~690万円
40代約667~約746万円
50代約774~約813万円

参照:e-Stat「賃金構造基本統計調査 / 令和5年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種

派遣社員なら約500万円

派遣社員のセキュリティエンジニアの平均年収は約500万円で、平均時給は2,500円程度です。

厚生労働省の令和4年度労働者派遣事業報告書によると、一般的な派遣社員の平均時給は約2,000円となっています。

このことから、派遣のエンジニアは他業種と比較しても平均年収が高いことがわかります。

参照:厚生労働省「令和4年度 労働者派遣事業報告書の集計結果(速報)

転職なら約300~500万円

未経験でセキュリティエンジニアに転職した場合、平均年収は低い傾向があります。

セキュリティエンジニアは高度なスキルや経験が求められる業種です。

給料は保有するスキルにより異なるため、業界経験者であれば比較的年収が高く、未経験であれば低いことが考えられます。

フリーランスなら約600~1,000万円以上

フリーランスのセキュリティエンジニアは、年収1,000万円以上となる場合があります。

フリーランスで仕事を獲得するには、多くの実績やスキルが必要です。

したがって、さまざまな経験を積んだのち独立すれば高収入な案件を獲得できる可能性があります。

海外勤務なら約500~1,000万円以上

海外勤務のなかでもアメリカはとくに年収が高い傾向があります。

アメリカは日本に比べ物価が高いため、年収1,000万以上のセキュリティエンジニアも少なくありません。

一方で、日本以外のアジアは平均年収500万円以上となる国は少ない傾向にあります。

セキュリティエンジニアの年収が高い理由

セキュリティエンジニアの年収は、以下の2つの理由から年収が高い傾向があります。

  • サイバー攻撃の増加
  • エンジニア不足

インターネットが普及し便利な世の中になっている反面、「大企業のサーバーが被害を受けた」などの報道が跡を絶ちません。

いまやすべてのIT業界にとって、「情報セキュリティ」の分野は最重要項目として扱われています。

さらに近年のIT業界は、IT需要に対するエンジニア人材の供給が追いつかない、いわゆる慢性的なエンジニア不足が懸念されています。

なかでもセキュリティエンジニアの数は圧倒的に少ないため、年収は高めの傾向です。

セキュリティエンジニアは、非常に明るい将来性をもつ職業です。

将来性のある仕事についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。

セキュリティエンジニアで年収1,000万以上を目指すには

セキュリティエンジニアで年収1,000万以上を目指すためのポイントは、以下の4つです。

  • 高収入につながる資格を取得する
  • 経験をもとにキャリアアップする
  • 高収入を見込める企業や外資系企業へ転職する
  • フリーランスとして独立する

高収入につながる資格を取得する

セキュリティエンジニアの年収は、知識や経験に左右されることが特徴です。

したがって、年収1,000万以上を目指すには高収入につながるスキルを身につけることが重要です。

また、会社が推奨する資格を取得すると資格手当が支給される場合があります。

たとえば、シスコ認定資格であるCCIEを取得すると月額30,000〜50,000円程度給料が増加する可能性があります。

経験をもとにキャリアアップする

セキュリティエンジニアには、多様なキャリアパスが存在します。

キャリアパス平均年収
セキュリティコンサルタント500~600万円
セキュリティアーキテクト500~800万円
CISO(Chief Information Security Officer)1,000〜1,500万

セキュリティコンサルタントはスキルによっては年収1,000万以上も目指せる可能性があります。

セキュリティアーキテクトは、主にセキュリティに不安を感じるクライアントへ、指導や提案を行う仕事です。

セキュリティエンジニアよりも幅広い業務を担当するため、平均年収が高くなります。

また業務の延長としてマネージャーや最高責任者(CISO)となり、指導の立場に転身することで、より高収入を目指せます。

このようにセキュリティエンジニアの経験は、自社や他社のみならず、さまざまな場面で活かせるでしょう。

詳しくは、こちらでも解説しているので参考にしてください。

高収入を見込める企業や外資系企業へ転職する

経験やスキルをもとに、高収入が見込める企業に転職するのも一つの手です。

たとえば、外資系企業へ転職することで日本企業よりも高い収入が見込めます。

外資系企業のセキュリティエンジニアは年収が高額なだけでなく、業績や成果によっても給料が増える可能性があります。

フリーランスとして独立する

スキルと実績があれば、フリーランスとして独立を検討しましょう。

高度なスキルを保有していれば、高単価案件を獲得できる可能性があります。

年収1,000万以上を目指したいなら、まずは副業としてフリーランスを経験してみることをおすすめします。

セキュリティエンジニアの年収を上げるために必要な資格

セキュリティエンジニアの年収を上げるために必要な資格は、以下の3つです。

  • シスコ認定資格
  • 情報処理安全確保支援士試験
  • 公認情報セキュリティマネージャー

セキュリティエンジニアへの転職に有利な資格については、以下の記事をご覧ください。

シスコ認定資格

シスコ認定資格とは、ネットワークに関するスキルを証明する資格です。

シスコ認定資格には複数の難易度があります。

  • CCT 未経験者向け
  • CCNA エンジニア経験1~3年向け
  • CCNP エンジニア経験3~5年向け
  • CCIE エンジニア経験5~7年向け
  • CCAr 上級者向け

なかでもCCNPとCCIEを取得すると、企業によっては資格手当が支給される場合があります。

また、CCIEは取得すると管理職も目指せるため、キャリアアップして年収を上げたい場合におすすめです。

情報処理安全確保支援士試験

情報処理安全確保支援士試験は国家資格となっており、合格にはセキュリティに関する高度な知識が求められます。

難易度の高い資格となっており、合格率が低いことが特徴です。

情報処理安全確保支援士試験を取得すると、高いスキルを証明できます。

また、セキュリティコンサルタントなどにキャリアアップできる可能性があるため、年収を上げたい場合におすすめです。

公認情報セキュリティマネージャー

公認情報セキュリティマネージャーは国際的な資格です。

セキュリティエンジニアの求人では、取得が必須条件となっている場合があります。

試験ではリスク管理や情報セキュリティ戦略などの幅広い知識が求められます。

取得すると資格手当として給料の上乗せが期待できるため、月収アップで年収を上げたい場合におすすめです。

まとめ:セキュリティエンジニアは一般的な正社員より年収が高くやりがいも抜群!

セキュリティエンジニアは年収1,000万以上も目指せる仕事です。

ただし、セキュリティエンジニアは他の職種と比較しても高度な専門知識が必要不可欠で、大変な職業であることは間違いありません。

とはいえ、企業にいなくてはならない存在であることや、安心・安全で会社や従業員に貢献している実感など、やりがいは抜群の仕事でもあります。

高収入を目指したいなら勉強を重ねて知識と経験を積み、ぜひセキュリティエンジニアを目指してみてください。

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