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クラウドエンジニアのロードマップ完全ガイド|必要スキルと資格

社内インフラ基盤に「クラウド」を導入する企業は年々増加しており、クラウドエンジニアの需要も高まっています。
そのため、未経験からクラウドエンジニアに転職するか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
本記事ではそのような方へ向け、クラウドエンジニアに向いている人や未経験からクラウドエンジニアを目指すためのロードマップを紹介します。
必要なスキルや面接での具体的なアピールポイントなど、これからクラウドエンジニアを目指す方にとって、重要な情報が網羅されていますので、ぜひご一読ください。
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クラウドエンジニアとしてのキャリアパス3選
これまで述べてきたように、クラウドエンジニアは近年需要が急増している職種ですが、どの様なキャリアパスが期待できるでしょうか。
ここでは3つの例を紹介します。
- スペシャリストからプロジェクトマネージャーへのステップアップ
- クラウドコンサルタントへの転職
- 管理職への昇進
スペシャリストからプロジェクトマネージャーへのステップアップ
クラウド環境の設計や運用など、スペシャリストとしての経験を積むことで、プロジェクトマネージャー(PM)へのステップアップを目指せます。
PMは、クラウドプロジェクトの計画、実行、監視を担当し、エンジニアリングチーム全体を統率する役割を果たします。
技術的なバックグラウンドに加え、以下の能力が求められるでしょう。
・リーダーシップ:メンバー間の連携をスムーズにする力
・課題解決力:プロジェクト中に発生する問題への迅速な対応
・コミュニケーション力:ビジネス担当者や経営層との調整
PMとして働くことは、年収アップにも直結します。
中堅エンジニアが年収500~600万円程度であるのに対し、PMは700〜900万円以上の年収を期待できます。
クラウドコンサルタントへの転職
クラウドコンサルタントは、企業のクラウド化を支援する職種で、クラウドエンジニアからのキャリアパスとしても人気があります。
具体的な業務内容としては、以下が挙げられます。
・現状分析とクラウド導入提案:クライアント企業が抱える課題をクラウドにより解決することを提案
・移行プロセスの設計と実施:オンプレミスからクラウドへの移行計画を策定
・運用支援とトラブル対応:クラウド環境の最適化と継続的なサポート
クラウドコンサルタントとしてのキャリアを選ぶと、より幅広いクライアントに接する機会が増え、業界全体の動向を把握できるのが利点です。
管理職への昇進
エンジニアとして一定の経験を積んだ後は、管理職への昇進も可能です。
管理職では、技術スキル以上にマネジメント能力が重要になります。管理職に必要なスキルは以下の通りです。
・メンバーの育成:技術的な指導だけでなく、キャリアパスの相談にも対応
・部門間調整:開発チーム、営業チーム、経営陣の間で円滑に情報共有を行う力
・ビジョン設定:部門全体の方向性を明確にし、チームの士気を高める
管理職の魅力は、技術職の枠を超えたビジネス全般への関与が増える点です。
特に大企業では、部門長クラスの年収が1000万円を超えることも珍しくありません。
キャリアチェンジでクラウドエンジニアを目指す方法
クラウドエンジニアの求人では、条件に「実務経験者」があるのが大半で、未経験では難しいと諦めてしまう人が少なくありません。
しかし、結論として、インフラや開発経験を基盤にクラウド領域へステップアップするケースが多いです。
IT業界は人材不足であり、経済産業省のデータによると2030年までに40万〜80万人ものIT人材が不足すると見込まれています。
そのため、IT人材の需要が高まっており、未経験からでも転職・就職するチャンスが増えているのです。参照:経済産業省「IT人材育成等の状況について」
未経験からクラウドエンジニアを目指す場合、インフラエンジニアを経験しているか、IT業界未経験かで難易度が変わってくるため、以下の3つに分けて説明します。
- インフラエンジニアからクラウドエンジニアを目指す
- 異業種からクラウドエンジニアへ転職するステップ
- 30代でIT業界未経験からクラウドエンジニアを目指す
それぞれ詳しく見ていきましょう。
インフラエンジニアからクラウドエンジニアを目指す
インフラエンジニアとは、企業のITインフラの構築・運用・管理を担当する職種です。
クラウドエンジニアの仕事は、このインフラエンジニアの延長でもあります。
クラウド関連のサーバーやネットワーク機器を扱うのが「クラウドエンジニア」なので、共通している部分も多い傾向です。
そのため、インフラエンジニアの経験があれば、クラウドエンジニアに求められる実践的なスキルや知識も備えているため、転職するハードルは低いといえます。
未経験からクラウドエンジニアを目指すのが不安な方は、まずインフラエンジニアを経験してから転職するのも選択肢の一つです。
インフラエンジニアの仕事は以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
異業種からクラウドエンジニアへ転職するステップ
IT人材の不足や、クラウドの普及によりクラウドエンジニアの需要は高まっており、IT業界未経験でも20代であれば十分に転職・就職が可能です。
ただし、未経験だとIT関連の知識やスキルが乏しいので、仕事をするにあたっては覚えなければならないことが山ほどあります。
そのため、異業種からクラウドエンジニアへ転職するには、書籍やネット教材でプログラミングスキルや専門知識を学び、資格を取得するのがおすすめです。
意欲をもって継続的に学習しているとアピールできれば、面接での評価につながります。
社会人経験を活かしてクラウドエンジニアを目指す
IT業界未経験であれば30代でクラウドエンジニアに転職するのは20代よりも難易度は高く、資格の取得や専門知識の学習など、よりいっそう努力しなくてはいけません。
また、クラウドエンジニアは多くのクライアントと関わりながら案件をこなしていくため、コミュニケーション能力やタスク管理能力などのビジネススキルも必要になります。
前職で培った経験やスキルをしっかりとアピールできると企業に評価してもらえるため、クラウドエンジニアの仕事に活かせる能力がないかを考えてみましょう。
クラウドエンジニアのよくある大変さ・注意点
クラウドエンジニアは需要が高い職種ですが、「責任が重い」「障害対応で夜勤がある」といった大変さも伴います。
このため一部では「クラウドエンジニアはやめとけ」と言われることもあります。
・責任が重く、サービスの安定稼働を支えるプレッシャーがある
・障害対応の際に夜勤や休日出勤が発生することもある
・幅広いスキルが求められるため、学習コストが高い
こうしたデメリットはあるものの、需要は高く将来性のある仕事です。
以下の記事で、クラウドエンジニアはやめとけと言われる理由を詳しく解説しているので参考にしてください。
クラウドエンジニアの役割と業務
クラウドエンジニアは、企業のITインフラを「クラウド環境で安定的に動かすこと」を担うポジションです。担当する業務は幅広いですが、代表的なものをまとめると次のようになります。
- 社内クラウド系インフラの設計・運用・保守作業
- 各種クラウドサービスのカスタマイズ・設定
- オンプレミスサーバーからクラウドサーバーへの移行
- 緊急トラブル時の復旧対応
開発エンジニアのように「新しいアプリを作る」よりも、クラウド基盤を支える維持・管理が中心になるのが特徴です。インフラエンジニアと似ていますが、クラウドエンジニアはクラウド特化のスキルを必要とする点で異なります。
クラウドエンジニアの仕事を詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
クラウドエンジニアで年収をあげる方法
クラウドエンジニアは需要が高く、平均年収も比較的高い水準にあります。
ただしスキルや働き方次第で、大きな差がつくのも事実です。
ここでは「年収をさらに伸ばすためのポイント」を整理します。
●資格取得で高単価案件を狙う
AWS認定資格やAzure、GCP関連の資格を持つと、設計や構築案件など単価の高い仕事に参画しやすくなります。
●クラウド以外の周辺スキルを磨く
セキュリティやネットワーク、コンテナ技術(Docker/Kubernetes)を組み合わせて学ぶことで市場価値が高まり、報酬アップにつながります。
●転職やフリーランス化でステップアップ
年収は所属する企業の還元率や案件選びによっても左右されます。より条件の良い企業やフリーランスとして独立することで収入を上げている人も多くいます。
実際のクラウドエンジニアの平均年収や年代別データについて詳しくは以下記事で解説しています。

クラウドエンジニアの需要と市場動向
クラウドの導入は年々進んでおり、それに伴ってクラウドエンジニアの需要も拡大しています。
総務省が2023年に発表した「企業におけるクラウドサービスの利用状況」によると、クラウドを利用する企業の割合は年々増加し、利用していない企業は減少傾向です。
この背景から、クラウドエンジニアは今後も多くの企業で必要とされ続けることが予想されます。
クラウドエンジニアの需要はさらに増えていくと予想されるため、将来性は高いといえます。
将来性が高い理由について他にも、以下記事で詳しく解説しています。

クラウドエンジニアに挑戦しやすい人の特徴
クラウドエンジニアに向いている人の特徴は以下の5つです。
- 地道な作業が得意な人
- コミュニケーションが好きな人
- 社内環境の変化に適応できる人
- トレンドを追うのが好きな人
- 自発的に問題を解決できる人
それぞれ詳しく説明しますので、あなたに当てはまるか確かめてみてください。
地道な作業が得意な人
クラウドエンジニアは地道な作業が苦にならない人に向いています。
クラウドの設計や構築は、ミスが無いよう細かく確認しながらの地道な作業が多いです。
設計内容を何度も見直しながら、エラーが起きないかテストを繰り返す必要があります。
そのため、地道な作業が得意な人に向いている職種です。
コミュニケーションが好きな人
一人で黙々と作業するイメージをもたれがちですが、コミュニケーションが好きな人はクラウドエンジニアに向いています。
なぜなら、クラウドエンジニアはクライアントや社内のメンバーと協力しながらプロジェクトを進めていくからです。
コミュニケーション能力が高い人は、クライアントとのやりとりを円滑に進められるため、活躍が期待できます。
社内環境の変化に適応できる人
クラウドエンジニアは社内の環境に適応できる人にも向いています。
プロジェクトごとにクライアントやチームのメンバーが変わるため、環境に順応できるスキルが必要です。
クラウドを構築する際には、クライアントの社内事情にも合わせる必要があります。
そのため、案件ごとの社内環境の変化に柔軟に対応できる人はクラウドエンジニアに向いています。
トレンドを追うのが好きな人
クラウドエンジニアは、日々変化するITのトレンドを追うのが好きな人に向いています。
クラウドサービスは時代とともにアップデートされていくため、最新情報を把握しなくてはいけません。
現状に満足せず、新しい知識を学ぶ向上心がクラウドエンジニアには必要です。
自発的に問題を解決できる人
クラウドエンジニアは自発的に問題を解決できる人に向いています。
クラウドの設計や構築中に課題が発生した際には、自分で考え試行錯誤する必要があります。
また、クラウドサービスのシステムに問題が発生した際には、早急に対応しなくてはいけません。
クラウドエンジニアには冷静に判断を下し、問題解決に向かう行動力が必要です。
未経験からクラウドエンジニアへ転職するまでのステップ
クラウドエンジニアを目指すにあたり、未経験者がどのような流れでキャリアを積んでいくのかを整理しておきましょう。ここでは「学習手順」ではなく、転職までのステップに焦点を当てます。
●目標とするキャリア像を明確にする
クラウド環境の構築に携わりたいのか、設計やマネジメントを目指すのかによって、必要な経験が変わります。
●基礎的なITスキルを習得する
サーバやネットワークの仕組みなど、クラウドの土台となる知識を学びます。
●クラウドサービスの実務経験を積む
AWSやAzure、GCPなどを使い、小規模な環境を構築・運用する経験が役立ちます。
AWSやAzureなどを体系的に学ぶには資格試験を活用するのが効率的です。

●成果物をポートフォリオにまとめる
実際に構築した環境を整理してポートフォリオに残しておくと、転職活動で強いアピールになります。未経験エンジニアが転職で差をつけるにはポートフォリオの準備が不可欠です。エンジニア向けポートフォリオ作成のコツも参考にしてください。

●転職活動で経験と学習を伝える
面接では「どのように学び、どんな成果を残したか」を具体的に話すことが重要です。
独学や資格取得だけで不安な方は、活学キャリアの無料相談を利用すれば、プロのアドバイザーが最適な学習と転職をサポートしてくれます。
この流れを押さえておけば、学習と実務経験を組み合わせてクラウドエンジニアとして転職を実現しやすくなります。
クラウドエンジニアになるために必要なスキル
クラウドエンジニアには、主に以下の4つのスキルが必要です。
- クラウドに関する幅広い知識
- 各種クラウドサービスをひと通り扱えるスキル
- オンプレミスを含むサーバー・ネットワークの知識
- プログラミングの専門知識
それぞれ詳しく見ていきましょう。
クラウドに関する幅広い知識
クラウドエンジニアには設計や構築をするにあたって、クラウドに関する幅広い知識が必要です。
以下のようなクラウドに関する項目は、積極的にインプットしましょう。
- クラウドコンピューティングの基礎的な概念
- クラウドサーバーにおける主流のOSやその知識
- オンプレミスからクラウドへの移行の手順や注意点
- クラウドサーバーやネットワークにおけるセキュリティ対策
- その他、企業ごとに必要なクラウド知識
各種クラウドサービスをひと通り扱えるスキル
クラウドに関する知識の他にも、各種クラウドサービスを扱うスキルも必要です。
企業によってAWSやGoogle Cloud、Azureなど利用しているクラウドサービスは多岐にわたります。
案件によってクライアントが変わるため、さまざまなクラウドサービスを広く浅く扱えるほうが好ましいです。
あらゆる企業の環境に柔軟に対応できれば、付加価値の高いエンジニアになれます。
オンプレミスを含むサーバー・ネットワークの知識
サーバーやネットワークの知識も、クラウドエンジニアがもっておくべきスキルです。
クラウドエンジニアは、インフラエンジニアの延長のような職種であり、サーバーやネットワークの知識は欠かせません。
オンプレミスからクラウドへの移行の案件が多いため、従来の据え置きの「オンプレミス型サーバー」の知識も必要になります。
クラウドだけでなく、幅広いインフラ知識を身につける姿勢が大切です。
プログラミングの専門知識
クラウドエンジニアの必要スキルとして、プログラミングの知識も挙げられます。
SEや開発エンジニアと比較すると、クラウドエンジニアがコードを書く機会は少ないです。
しかし、プログラミングができると、以下のようなメリットがあります。
- 業務効率化を図れる
- 付加価値になる
たとえば、プログラミングによって、ログの集計のような単純作業を自動化できます。
また、各種クラウドサービスの仮想化やコンテナ化にも、一定のプログラミングスキルが必要です。
幅広い言語を使えれば、自分自身の付加価値にもなります。
クラウドエンジニア面接でアピールすべきポイント
クラウドエンジニアになるために、面接でアピールしたい以下の3つのポイントを紹介します。
- 成果物や資格で培った知識やスキル
- 円滑なコミュニケーション能力
- 自ら率先して学ぶ自走力
成果物や資格で培った知識やスキル
ポートフォリオの作成や資格の取得によって得た知識・スキルをアピールしましょう。
クラウドエンジニアには実力が求められ、多くの企業が実務経験者を募集しています。
そのため、未経験者の場合は努力して得た知識やスキルなどの実力を、自信をもってアピールする必要があります。
円滑なコミュニケーション能力
クラウドエンジニアは基本的にチームで仕事をするため、コミュニケーション能力もアピールすべきポイントとなります。
社内のエンジニアやクライアントとのコミュニケーションは案件をスムーズに進めるために重要です。
面接官と円滑にコミュニケーションがとれれば、採用率アップにもつながります。
自ら率先して学ぶ自走力
自分から学ぶ「自走力」も、ぜひ面接でアピールしたいポイントです。
エンジニアは日々、あらゆるタスクに追われていて、急なトラブルにも対応しなくてはいけません。
そのため、自発的に学んで行動する必要があります。
わからないことや最新の技術も、自ら進んでインプットできる姿勢を見せましょう。
クラウドエンジニアのキャリアを伸ばすための学び方
クラウドエンジニアとしてキャリアを築くうえで資格は有効な手段ですが、資格そのものよりも「どのように学び、実務に活かすか」が重要です。
資格の詳細な解説は クラウドエンジニアにおすすめの資格一覧
にまとめています。ここでは、キャリア形成を意識した学び方のポイントを紹介します。
●資格学習を学習計画に組み込む
試験範囲を勉強することで、体系的に知識を整理できます。
●学んだ内容を実環境で試す
AWSやAzureの無料枠を活用し、実際に構築・運用してみると知識が定着します。
●成果をアウトプットする
学習の過程や成果物をポートフォリオやブログで発信することで、転職活動時に強いアピールになります。
「活学ITスクール」では、CCNA取得を目指すカリキュラムを提供しております。
合格率は92%と非常に高く、給付制度・全額キャッシュバック制度を活用すれば自己負担なく学べるので、ぜひご検討ください。
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クラウドエンジニアにおすすめのIT資格やそれぞれの難易度などは、以下の記事でより詳しく解説しているので参考にしてください。
まとめ:学習ロードマップを押さえてクラウドエンジニアを目指そう!
未経験からクラウドエンジニアを目指すのは、簡単ではありません。
しかし、クラウドの需要拡大やIT人材の不足により、クラウドエンジニアの需要は年々増加しています。
企業が求めるポイントを押さえ、やる気をアピールできれば、未経験でもクラウドエンジニアを目指せます。
未経験からクラウドエンジニアの転職であれば、ぜひ活学キャリア支援をご活用ください。
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