インフラエンジニアは、業務効率化や生産性向上を目的にインフラの設計・構築・運用・保守を担います。
仕事は多岐にわたるので、インフラエンジニアの仕事内容を理解し目指す職種を先に決めておかなければなりません。
今回は特徴や将来性だけでなく、未経験者から転職するためにはどうすればよいかについても解説します。
インフラエンジニアを目指している方は、ぜひ活学ITスクールの利用もご検討ください。
インフラエンジニアがぜひ合格しておきたい資格「CCNA」の取得サポートとともに、手厚い転職支援も提供しています。
田中 亮宇
東海ビジネスサービス株式会社 代表取締役 社長
◆2003年 新日本監査法人(現:新日本有限責任監査法人)入所、国際部に配属。日本の会計基準の他、米国会計基準、国際会計基準等に基づく財務諸表を作成する物流サービス、大手不動産会社、信託銀行等の会計監査に従事。
◆2009年 AGSコンサルティングに入社、トランザクションサービスグループに配属。デューデリジェンス業務、フィナンシャル・アドバイザリー業務、M&Aにおけるストラクチャリング業務、M&Aでの買収価額算定及び無形資産評価・減損テスト等を目的とした会計目的バリュエーション(含む監査法人対応)、不正調査の第三者委員会のメンバーにも参画、大手金融機関に出向し、事業承継コンサルティング業務に従事。
◆2019年 東海ビジネスサービス株式会社に参画。ITコンサルティング事業部の立ち上げ、ITデューデリジェンス業務や業務効率化支援に従事。
◆2020年8月 事業承継し、代表取締役社長に就任。
インフラエンジニアとは?わかりやすく簡単に解説
インフラエンジニアとは、コンピューターシステムの基盤となるITインフラの設計・構築・運用・保守を担当する技術者です。
近年ではサーバーやストレージ等のハードウェアを調達せず、クラウドサービスの利用も含めたインフラ構築ができる人材が求められています。
インフラエンジニアに興味をお持ちの方は、こちらの記事もぜひチェックしてみてください。
そもそもインフラとはどんな意味?
インフラとは「インフラストラクチャー(Infrastructure)」の略称で、土台・基盤を意味する言葉です。
たとえば、水道・電気・ガスなど日々の暮らしを支えるうえで不可欠なものが該当します。
ITにおけるインフラとは、システムを機能させるための基盤となるサーバーやネットワークのことです。
Webサービス・SNSなどあらゆるシステムはITインフラによって成り立っており、それを支えるインフラエンジニアの需要が高まっています。
システムエンジニア(SE)との違い
インフラエンジニアとシステムエンジニアには、以下のような違いがあります。
インフラエンジニア | ITインフラの設計・構築・運用・保守を行う |
システムエンジニア | ITシステム全般の開発・運用を行う |
インフラエンジニアはネットワークやサーバーなどITを利用するためのITインフラを作り、運用・保守していく職種です。
対して、システムエンジニアはシステムやアプリケーションなどの開発を行います。
一般的にはインフラエンジニアがインフラ環境を整え、その後システムエンジニアが開発するイメージです。
システム稼働後にトラブルが起こった場合、インフラエンジニアとシステムエンジニアが連携して原因を突き止め復旧するため、お互いの協力が必要となります。
インフラエンジニアの仕事内容
インフラエンジニアの仕事は多岐にわたり、専門的な知識と技術を幅広く求められます。
主に以下の仕事内容に分かれ、一人ですべての業務を行うよりもチームで分担するのが一般的です。
- 設計
- 構築
- 運用・保守
設計
新しく情報システムを構築する場合や既存の設備を更新する場合、設計を行わなければなりません。
自社や顧客からの要望をヒアリングし作成した要件定義書をもとに、どのようにITインフラを実現するかについて基本設計書・詳細設計書にまとめます。
基本設計ではシステム構築の際の方針・ルール決めを、詳細設計では具体的な接続や設定方法などをまとめるのが一般的です。
コストやスケジュールも決める重要度の高い工程のため、慎重に行う必要があります。
構築
設計書をもとに構築手順書を作成し、ITインフラを構築する工程です。
サーバーなどのハードウェアの設置や、ソフトウェアのインストール・初期設定などを実際に行います。
設計書の指示以外の作業を行うと思いがけないトラブルが発生するリスクがあるため、着実に手順書に従って作業することが重要です。
問題が起こると復旧に時間がかかる場合もあるため、構築には正確さが求められます。
運用・保守
構築が完了し実際にインフラ環境が稼働したら、運用・保守を開始します。
運用は、トラブルや不具合によってシステムが停止することのないよう、安定的に稼働させる業務です。
システムの状態を常に監視し、発生した問題に素早く対処することで、情報システムを活用する業務に与える影響を最小限に抑えられます。
保守とはトラブルを回避したり、故障などでシステムが停止してしまった際に復旧させたりする作業のことです。
日頃のシステム稼働状況をモニターし、サーバハードウェアのメンテナンスや、バグ・不具合の原因究明などを行います。
安定した運用ができていないシステムでは業務効率や生産性に悪影響を与えるため、どれだけ継続して安定稼働させられるかが重要です。
インフラエンジニアの種類
インフラエンジニアは職種によって仕事内容が異なり、以下の4つの種類に分けられるのが一般的です。
- サーバーエンジニア(クラウドエンジニア)
- ネットワークエンジニア
- データベースエンジニア
- セキュリティエンジニア
それぞれの違いについて、順番に解説します。
サーバーエンジニア(クラウドエンジニア)
サーバーエンジニアは、WEBサーバーやメールサーバーなどの構築や管理を行うインフラエンジニアです。
従来は自社でサーバーを設置するオンプレミス型が一般的でしたが、最近の主流としてクラウド上での構築を採用するケースが増えています。
クラウドとは、インターネットを介してITサービスをオンデマンドで提供するサービスです。
クラウド上での管理を安全に行うためには、クラウドエンジニアがセキュリティ面などに注意する必要があります。
従来の技術だけでは対応できない部分も多いため、新技術への素早い対応やスキルアップも必要です。
以下の記事で、サーバーエンジニアの職業について詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください。
ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアは、コンピューターをつなげるためのネットワークを構築・運用する職種です。
通信プロトコルやネットワークセキュリティ、通信機器などの深い知識が欠かせません。
製品の知識や具体的な使用経験、どのような業務に取り組んでいたかが転職時に評価されるケースもあります。
ネットワークエンジニアの仕事内容や魅力については以下の記事で解説しているので、チェックしてみてください。
ネットワークエンジニアの仕事内容や魅力を、以下の記事で解説していますのでご覧ください。
データベースエンジニア
データベースエンジニアは、データベースの設計・構築・運用を行う職種を指します。
データベースとは、ITを使ったシステムやアプリケーションなどのデータを入れておく倉庫のようなものです。
企業が扱う膨大なデータをうまく活用できるように、必要なデータを検索しスピーディーに抽出できるシステムを構築・運用します。
各種データベースソフトを使って顧客の求めるデータベースを作るために、データベース言語SQLのスキルや各社のデータベース製品の知識が必要です。
データベースエンジニアの年収・将来性・キャリアを、こちらの記事で解説しています。ぜひご覧ください。
セキュリティエンジニア
ITシステムのセキュリティ対策全般を担当するのが、セキュリティエンジニアです。
ネットワークやシステムをIT攻撃から守るため、セキュリティ機器の選定・導入・セキュリティリスクの監視など、情報セキュリティに特化して業務を行います。
情報漏洩は企業倒産につながる恐れもある重大な問題のため、それに対応してセキュリティ対策を実施しなければなりません。
近年ではクラウドが急速に普及し、社会全体の情報セキュリティ意識が高まっています。
総務省が発表した「情報通信白書(令和5年)※」によるとサイバー攻撃は増加傾向にあるため、セキュリティエンジニアは将来性のある職種といえるでしょう。
セキュリティエンジニアの仕事内容や平均年収については、以下の記事で解説しているのでご参照ください。
※参照:総務省|令和5年版 情報通信白書
インフラエンジニアの需要・将来性
インフラエンジニアの需要が今後も高いと予想される理由として、以下のポイントが挙げられます。
- クラウドを活用したサービスの最適化が必要
- DX推進のために新しいインフラの整備・再構築が必要
- IoTやAIなどの分野でもインフラが必須
従来のインフラエンジニアの仕事として、サーバー設置現場での部品交換・システム更新などのメンテナンス業務の需要がありました。
近年ではサーバー運用が変化し、オンプレミスでのデータ管理方法からクラウド上で管理する企業も増えたため、クラウドに関する知識や技術がある人材が求められています。
経済産業省は、日本の企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進しなければ、2025年には国際競争力の低下や経済損失などの恐れがある※1と示しました。
DXとは企業が急速なビジネス環境の変化に対応するためデジタル技術を活用し、新たなデジタル時代に勝ち残れるよう自社の競争率を高めることです。
一般社団法人日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)のアンケート調査によると、約7割の企業がレガシーシステムが自社のデジタル化の足かせになっている※2と回答しています。
DX推進には新たなインフラの整備や再構築が不可欠であり、インフラエンジニアに求められる役割は大きく今後も需要は高いといえるでしょう。
ネットワークエンジニアの将来性について知りたい方は、こちらの記事もチェックしてみてください。
※1.参照:「DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~」
※2.参照:「企業IT動向調査報告書2023」
インフラエンジニアの平均年収
厚生労働省が発表しているインフラエンジニアの全国平均年収は660.4万円、月収は33.4万円※1です。
またdodaに寄せられた求人情報を見ると、平均年収はITエンジニアのなかでも平均的な水準であることが伺えます。
インフラエンジニアの職種別の平均年収は以下のとおり※2です。
サーバーエンジニア | 453万円 |
ネットワークエンジニア | 436万円 |
セキュリティエンジニア | 457万円 |
ITエンジニア全体 | 442万円 |
インフラエンジニアの年収や役立つ資格について知りたい方は、こちらも参考にしてみてください。
※1.参照:厚生労働省| job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
※2.参照:doda(デューダ)
インフラエンジニアはどんな人に向いている?
インフラエンジニアに向いている人の特徴として、以下の点が挙げられます。
- チームで仕事をするのが好き
- 最新技術や情報をインプットし続けられる
- 細かい作業が得意
- 技術や知識を身につける努力ができる
インフラエンジニアはさまざまなエンジニアと連携し、協力して仕事をするケースが多いため、チームで仕事をするのが好きな人に向いています。
進化を続けるITについての最新技術や情報を取り入れるために、常にアンテナを張り巡らせて情報をインプットし続けられるかもポイントです。
また配線作業などの細かい作業がミスなくできるスキルや、新しい技術・知識を習得する努力も必要になります。
以下の記事ではネットワークエンジニアに向いている人の特徴を紹介しているので、参考にしてみてください。
インフラエンジニアのやりがい
インフラエンジニアは、下記のようなやりがいを感じやすい仕事です。
- 達成感・充足感がある
- 規模の大きな仕事に関われる
- クライアントとの信頼関係を築ける
- 幅広い知識と高いスキルが身につく
- 安定したキャリアパスが形成できる
ITインフラを支えるインフラエンジニアは、社会貢献している達成感や充足感を感じやすく、大規模インフラに関わる業務を担当する場面も多々あります。
一度契約するとクライアントと長期に渡り付き合いが続くことも多く、信頼関係を築いていけるのも魅力の一つです。
さらにネットワーク・サーバー・セキュリティなど幅広い専門知識が身につき、安定したキャリアパスを形成できるため、やりがいにつながります。
インフラエンジニアのやりがいや仕事内容については、以下の記事もぜひチェックしてみてください。
インフラエンジニアに求められるハードスキル
企業が求める能力はさまざまですが、一人ひとりがプロフェッショナルとして業務に取り組める能力をもつ必要があります。
最低限どれか1つはプロフェッショナルといえる能力を身に着けておきましょう。
インフラエンジニアに求められるハードスキルは以下の4つです。
- 法令の知識
- サーバ・クラウドの知識
- ネットワークの知識
- セキュリティの知識
法令の知識
ITインフラの設計・構築・運用には、情報セキュリティマネジメントの知識や個人情報保護法など各種法令の知識も必要です。
個人情報・機密情報の流出には、とくに気をつけなければいけません。
企業の信頼性に関わる重要な事態となるため、法律にもとづくシステム運用が求められます。
サーバ・クラウドの知識
インフラエンジニアにとって、サービスを提供するためのサーバ環境を設計・構築する技術は重要です。
業務で取り扱うサーバーOSの種類には、Linux・Windows・Unixなどがあります。
また運用面においても、バックアップやリカバリーがきちんとできるスキルを身につけておけば、トラブル発生時のサービス復旧の際にスピーディーな対応が可能です。
ネットワークの知識
インフラエンジニアの仕事にはネットワークの知識も求められます。
ネットワーク基礎知識・ネットワーク機器の知識が必要となるため、ネットワークを担当する場合は必ず習得しておきましょう。
セキュリティの知識
担当する案件によっては、セキュリティの知識も求められます。
クラウドサービスなどネットワークを通じて利用するシステムに関しては、とくにセキュリティが重要です。
一般的にはシマンテックなどのセキュリティ製品を取り扱う場面が多いため、それらの製品知識をしっかり身につけておきましょう。
インフラエンジニアに必要なソフトスキル
インフラエンジニアが仕事をするうえで必要なソフトスキルは以下の2つです。
- コミュニケーション能力
- マネジメントスキル
コミュニケーション能力
インフラエンジニアが仕事をしていくなかで、コミュニケーション能力は不可欠な要素です。
チームで案件を進めるため、チームメンバーや他のエンジニアとの協力やスムーズな意思疎通が必要になります。
また設計などの工程を行う際は、クライアントの求めに応じるためのヒアリング力やこちらの考えをうまく伝えられる提案スキルも重要なポイントです。
マネジメントスキル
設計や開発などの工程では、マネジメントスキルが必要な場合もあります。
設計などの上流工程において求められるのは、プロジェクトの全体像を把握し、納期に間に合うように適切な人員を管理・運用するスキル・広い視野での判断力です。
マネジメントスキルを磨けば、さらなるキャリアアップも期待できます。
インフラエンジニアが持っていると役立つ資格
インフラエンジニアが取得していると役立つ資格は以下の5つです。
- CCNA-シスコ技術者認定
- CCNP-シスコ技術者認定
- AWS Certified Solutions Architect – Associate (SAA)
- Linux技術者認定 LinuC
- ORACLE MASTER Silver DBA
取るべき資格や取得のメリットについて知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。
❶ CCNA-シスコ技術者認定
CCNAシスコ技術者認定は、ネットワーク機器において世界的シェアを誇るシスコ社が認定する資格です。
資格を取得すると、シスコ社の製品に関する知識はもちろん、ネットワーク技術者としての実力を証明できます。
登竜門的な位置づけのCCNAを取得すると、未経験からインフラエンジニアへの転職を有利に進められるでしょう。
なお活学ITスクールでは、「CCNA資格取得コース」をご用意しています。未経験からインフラエンジニアを目指しているなら、資格取得のためにぜひご利用ください。
出題範囲 | ネットワークの基礎 ネットワークアクセス IP接続セキュリティの基礎など |
難易度 | 初級 |
受験料(税込) | 4万2,900円 |
インフラエンジニアの種類 | ネットワークエンジニア |
公式サイト | CCNA-シスコ技術者認定 |
❷ CCNP-シスコ技術者認定
CCNPはネットワークのプロフェッショナルを対象とするネットワーク技術者認定資格です。
取得するにはネットワークの設計・実装・運用・保守・セキュリティなど、幅広い知識が必要となります。
CCNA取得後は、ステップアップでCCNAの上級資格CCNP(数種類あり)の取得を目指すとよいでしょう。
出題範囲 | ネットワークの基礎 ネットワークアクセス IP接続セキュリティの基礎など |
難易度 | 上級 |
受験料(税込) | 5万7,200円 |
インフラエンジニアの種類 | ネットワークエンジニア |
公式サイト | CCNP-シスコ技術者認定 |
❸ AWS Certified Solutions Architect – Associate (SAA)
AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト(SAA)は、クラウドサービスであるAWS(Amazon Web Service)をAmazonが認定する資格です。
AWSの利用経験1年以上を対象としており、AWSに関する全般的な知識が問われるため基礎スキルを証明できます。
コーディングの実務経験は必要ありませんが、基本的なプログラミングを理解していると有利です。
AWSはクラウドサービスの中でも高い実績をもつ資格であり、保守・運用できる人材の需要が高まっています。
資格を取得すれば、Amazonのクラウドサービスを利用する企業への転職・就職で評価されるでしょう。
出題範囲 | セキュアなアーキテクチャの設計 弾力性に優れたアーキテクチャの設計 高パフォーマンスなアーキテクチャの設計 コストを最適化したアーキテクチャの設計 |
難易度 | 初級 |
受験料(税込) | 1万6,500円 |
インフラエンジニアの種類 | サーバーエンジニア |
公式サイト | AWS Certified Solutions Architect |
❹Linux技術者認定 LinuC
Linux技術者認定 LinuC は、サーバーOSとしてシェアが高いLinuxを扱うスキルを証明する資格です。
サーバー環境の構築・運用・保守に必要なスキルがあるのを証明できます。
仮想サーバーにも使われるため、クラウドエンジニアにも役立つ資格です。
レベルは1〜3に分類されており、レベル3に合格すると特定の技術領域のスペシャリストとして認定されます。
初心者なら、クラウド環境やオンプレミス環境における「Linuxシステムの構築・運用・管理の専門家」を認定するレベル1から挑戦するのがよいでしょう。
出題範囲 | 基本操作システム管理など |
難易度 | 初級 |
受験料(税込) | 1万6,500円 |
インフラエンジニアの種類 | サーバーエンジニア・クラウドエンジニア |
公式サイト | Linux技術者認定 LinuC |
❺ ORACLE MASTER Silver DBA
ORACLE MASTER Silver DBAは、データベース製品の大手Oracle社が認定している資格です。
取得すれば、世界的シェアを誇るデータベース管理システムOracle Databaseの管理に関する知識を証明できます。
Bronze・Silver・Gold・Platinumの4つのグレードにわかれており、Silver以上のグレードは世界的な資格として認められるのが特徴です。
試験範囲には基礎知識プラス実践的な知識・スキルも含まれるため、資格勉強でスキルを習得すればスムーズなデータベース運用が期待できます。
出題範囲 | SQL の基礎知識 DB の運用管理など |
難易度 | 中級 |
受験料(税込) | 3万7,730円 |
インフラエンジニアの種類 | サーバーエンジニア |
公式サイト | ORACLE MASTER Silver DBA |
インフラエンジニアへの転職を成功させるコツ
インフラエンジニアへの転職を成功させるために、以下の3つのポイントをチェックしておきましょう。
- スキルや経験を明確にする
- 転職後のキャリアパスをイメージしておく
- 転職エージェントをうまく活用する
スキルや経験を明確にする
まずは、スキルや経験を明確にしておくのが重要です。
自己PRで述べる内容を整理できるうえ、転職活動に必須の職務経歴書を作成する際にも役立ちます。
また、現在のスキルや経験を明確にすると、今後身に着けるべきスキルも見えてくるでしょう。
とくに前項で紹介したような需要の高いスキルを習得しておくと、IT未経験者でも転職時にアピールしやすいのもポイントです。
転職後のキャリアパスをイメージしておく
中途採用において、企業は「雇ったら長く働いてくれるかどうか」を気にするため、転職後のキャリアパスを明確にイメージするのも大切です。
急速に進化し続けるIT業界ではさまざまなキャリアの選択肢があり、エンジニアの技術スキルの有無やレベルによって選べるキャリアは異なります。
たとえば、エンジニア以外にマネジメントスキルを伸ばしたいならプロジェクトマネージャー、技術以外にビジネス側面にも関心があるならITコンサルタントなどを目指すのも選択肢の一つです。
転職後に何をどのように目指していくのか、キャリア設計をイメージしておきましょう。
転職エージェントをうまく活用する
個人で転職活動するのは時間的にも労力的にも負担が大きいため、転職エージェントを利用する方法もあります。
転職エージェントを利用すれば効率的に情報収集ができ、職務経歴書や自己PRのフィードバックを受けられるのもうれしいポイントです。
企業側とのやり取りも基本的にエージェント経由なので、余裕ができた時間をスキルアップにあてれば、転職活動をさらに有利に進められます。
転職サポートがあるITスクールを利用する
独学が不安な方や予算に余裕がある方は、転職サポートがあるITスクールで学んで資格を取得する方法もあります。
ITスクールの中には転職支援サポートがついたスクールもあり、インフラエンジニアとしてより早く活躍したい方には効率的です。
プロのキャリアアドバイザーによる就職・転職サポートが充実している「活学ITスクール」では、未経験から挑戦したい人でも学びやすい環境を用意しています。
たとえば、アニメーション動画で学べる講座では、未経験者でもわかりやすく学習可能です。
また、CCNA資格取得者・エンジニア経験者が講師をしており、実践的な内容の質問や現場のリアルな話をお伝えできます。
資格の勉強を効率よく進めたい人は、活学ITスクールの受講を検討してみてください。
転職希望者が押さえておくべきインフラエンジニアのトレンド
クラウド移行経験があるエンジニアは高く評価される傾向にあります。
クラウドサーバーの構築・オンプレミスからクラウドへの移行・クラウド運用経験など、トレンドの技術は転職活動での大きなアピールにつながるでしょう。
押さえておくべきインフラエンジニアのトレンドは以下の2つです。
- ハイブリッドクラウド・マルチクラウド
- クラウド化に伴うゼロトラスト対応
ハイブリッドクラウド・マルチクラウド
クラウド化の潮流に伴い、ハイブリッドクラウドやマルチクラウド対応の需要も増えています。
ハイブリッドクラウドは社外のクラウドサービスと社内のクラウドシステムを並行して利用し、それぞれのメリットを上手に活用するのが目的です。
マルチクラウドでは複数の異なる事業者のサービスを利用するため、それぞれの特徴などを理解しながら適したサービスを選ぶ能力が求められます。
それぞれに対応するスキルを有していると、自分自身の価値がさらに高まるでしょう。
クラウド化に伴うゼロトラスト対応
「ゼロトラスト」と呼ばれるセキュリティモデルも、近年のトレンドになりつつあります。
サーバーのクラウド化によって場所や端末を選ばずに各種情報へアクセスできるようになりました。
便利な一方で情報セキュリティの観点では「ゼロトラスト」の重厚な対策が必要です。
ゼロトラストが必要とされている主な理由は、以下の3つです。
- テレワークの普及
- クラウドサービスの普及
- 内部不正による情報漏洩
ゼロトラストとはすべてのアクセスを危険とみなす考え方のため、システムにアクセスした者が誰であっても利用するたびに安全確認を行います。
ネットワークの暗号化や各種デバイスの管理などを徹底し、安心して利用できる環境づくりを行うのが特徴です。
クラウドサービスを主軸にシステム構築しているゼロトラストは、高度クラウドセキュリティ導入が前提とされています。
そのため、テレワークやクラウドサービス、内部不正による社内情報の漏洩への対策を施せるのもポイントです。
未経験からインフラエンジニアは目指せるのか?
インフラエンジニアは、未経験からでも目指せる職種であり、過去にIT業界とは無縁の職種から転職を成功させている人も存在します。
未経験からインフラエンジニアへの転職でポイントとなるのが、ベンダーが実施している「実務に即した資格」です。
たとえば、ネットワーク技術者としての実力を証明できるCCNAやサーバーエンジニア向きのLinux技術者認定 LinuCなどの資格が挙げられます。
スキルと学習意欲をアピールできる点で、転職活動において資格の取得には効果があります。
「活学ITスクール」は、ネットワーク領域の基本的な知識の証明になるCCNAをはじめとする資格を取得でき、エンジニア未経験からスキルの習得を目指せるスクールです。
一生もののスキルが身につくカリキュラムを組んでおり、オンラインにも対応しているため働きながらスキマ時間で学習できます。
まずは些細な疑問であっても、無料カウンセリングへご相談ください。
まとめ:インフラエンジニアはIT業界に欠かせない需要の高い職種
インフラはIT業界に欠かせない職種の一つであり、今後も安定した需要が期待できるでしょう。
企業ごとに求めている詳しい能力は異なりますが、幅広い知識と経験を持っていれば転職活動などにも有利に働きます。
専門的な知識と技術は誰でも簡単に身につけられるものではなく、前向きな姿勢で自分から新しい技術に取り組む向上心が必要です。
転職希望者が主体的に資格取得に励んでいれば、たとえIT未経験者であっても積極的に採用を行っている企業も珍しくありません。
現在の仕事に満足しておらず転職をしたいと感じている方は、資格取得によって転職を有利に進められるよう検討してみてください。