インフラエンジニアのやりがいとは?仕事内容や必要スキルも解説!

この記事の監修者

staffH

都内在住の40代男性。ITエンジニア歴15年。スマホアプリ開発会社にてITエンジニアをやっている。本業での持ち回りはバックエンドだが、好きなのはフロント側。某大手メーカーにて汎用系のシステム開発(社員:300名) → Web系システム開発会社(社員:10名程度) → フリーランスとして活動 → 《現在》スマホアプリ開発会社(社員:50名くらい)

転職ストーリーズというエンジニアのための情報メディアを運営して情報発信をしている。参考記事:「インフラエンジニア向けおすすめ転職サイト・転職エージェント11選!」

目次

インフラエンジニアの仕事内容

そもそもインフラとは、生活を支える基盤(ガス・水道、道路)を意味します。

IT領域では、サーバーやネットワークなどインターネットやシステムを使用するための基盤をインフラと呼び、これらの設計・構築・運用・保守を担当する技術者がインフラエンジニアです。

設計

新しくインフラを設置する場合にお客様の要望をヒアリングし、必要機器やサービスの選定を行い、必要設備などを決める仕事です。インフラエンジニアの仕事の中でも、もっとも難易度が高い仕事になります。

構築

設計書をもとに、選定した機器や回線を設置します。設置後は初期設定を行い活用できる環境を構築します。

運用

構築したネットワークやシステムに問題がおきていないかどうかの監視や異常発生時のトラブルシューティング対応を行います。

トラブルが発生した時は、管理者に報告したり、簡単なトラブルの対処を行う場合もあります。

保守

構築したネットワークやシステムが、正常に動作しているかどうかを常に監視する仕事です。

また、システムのメンテナンスやアップデート、オペレーションなどの業務も行います。

なおインフラエンジニアに興味をお持ちの方は、こちらの記事もよく読まれていますのでぜひご覧ください。

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インフラエンジニアの種類

「インフラエンジニア」と一言で言っても、インフラエンジニアには種類があります。

ITインフラの種類によって、担当する領域や求められる業務内容が異なります。

そして異なる業務によってエンジニアの種類も分かれます。

ネットワークエンジニア

企業内で使用するコンピューターや電子機器同士をルーターやLANケーブルでつなげ、最適なネットワーク環境を設計・構築し、それを運用していくのがネットワークエンジニアです。

プログラミングする事は少なく、ルーターやスイッチなどネットワーク関係の実機を扱う業務が多いのが特徴です。

詳しい内容については、以下の記事が参考になりますのでご参考ください。

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セキュリティエンジニア

外部のサイバー攻撃から守るため、ネットワークやシステムの弱点を見つけセキュリティ対策をしていきます。

セキュリティを確保するための機器やソフトなどの導入提案から、設計・実装し、不具合がないかテストします。

永続的にセキュリティ対策が有効であるよう運用・保守業務も行います。

以下の記事で、セキュリティエンジニアの仕事内容や平均年収などをわかりやすく解説していますのでご覧ください。

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サーバーエンジニア

サーバーの運用業務全般を専門で行うエンジニアです。

用途や規模に合わせて通信速度や電源容量を考慮しながら、それらに応じたサーバーを選定し、配置や配線、運用・保守までが担当領域になります。

ここ数年では、クラウドの登場により自社内にサーバーを設置するのではなく、クラウド上で構築する企業が増えてきました。

そのため従来の技術に加え、クラウドに関する知識と技術も求められるようになっています。

ネットワークエンジニアとサーバーエンジニアは似ていますが、サーバーエンジニアはネットワークの中でもサーバーに特化しています。

サーバーエンジニアの職業について、こちらの記事でわかりやすく紹介していますのでぜひご覧ください。

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インフラエンジニアのやりがいとは

インフラエンジニアは、ITの基盤を支える無くてはならない仕事ということが理解できたと思います。

ここではさらに、インフラエンジニアのやりがいについて具体的に紹介していきます。

システムの根幹部分を支えているという達成感・充足感がある

私たちが日々利用するアプリケーションやWebサイトなども、ITインフラという土台の上に成り立ちます。

もしITインフラが正常に機能しなければ、私たちだけでなくIT企業やITシステムを利用している企業にも大きな影響を及ぼします。

ITインフラを支えるインフラエンジニアは、社会全体を支えている仕事になるため、社会貢献している達成感・充足感を感じられるでしょう。

規模の大きな仕事に関わることもできる

インフラエンジニアが携わる案件は規模が大きいことが多いです。

誰もが知るような大規模インフラに関わる業務を担当する事ができ、やりがいを感じる人も多いです。

クライアントとの信頼関係を築ける

ITインフラの運用・保守業務は、一度契約締結すると長期にわたり契約を更新し続ける場合が多いです。

また、業務をクライアント担当者と合同で行うケースも少なくありません。

このように同じクライアントと長い付き合いになる事が多いので、業務プロセスの理解が進み信頼を獲得しやすくなります。

トラブルを対処した際には「助かったよ、ありがとう」など感謝を直接伝えてもらえる事もあるため、やりがいに繋がるケースも多いです。

もくもくと1人で業務をこなすだけではなく、このようにクライアントとの信頼関係を築いていける点も、インフラエンジニアの大きな魅力の一つです。

幅広い知識と市場価値の高いスキルが身に付く

インフラエンジニアは、ITインフラにおいてネットワーク、サーバー、セキュリティなど幅広い業務を担当するため複数分野の専門知識が求められます。

日々の実務を通して、これら市場価値の高い技術とスキルを習得していけるというのは、インフラエンジニアとしてモチベーションとやりがいを感じられる理由になります。

最先端技術の習得も可能

いま、1番技術的に進化が早い「仮想化技術やクラウドサービス」は、大手IT企業やさまざまな企業が注目する領域です。

これまでとは全く違った技術が普及しつつあり、特にネットワーク仮想化の技術は、今後需要が増していくと言われています。

こういった最先端テクノロジーの環境に身をおけるのも、インフラエンジニアのやりがいにつながるでしょう。

需要が高く安定したキャリアパスが形成できる

インターネットがある限りなくならない仕事と言われるインフラエンジニア。

もはや社会のインフラであり、企業がサービスを運営するうえでサーバーやネットワークなどは必須です。

景気やトレンドに左右されやすいプログラマーなど他の職種に比べても、インフラエンジニアの需要は安定していて転職もしやすいと言えます。

インフラエンジニアの知識とスキルを身につけていれば、「常に仕事がある」という安心感もやりがいにつながるのではないでしょうか。

インフラエンジニアがきついと言われる理由とは?

インフラエンジニアの仕事内容ややりがいを紹介しましたが、中には「仕事がきつい」「やめておいたほうがいい」などの声を聞くことがあります。

なぜ「きつい」と言われるのか?その理由について解説していきます。

こちらの記事では、「きつい」と言われる理由についてさらに詳しく紹介していますので、ぜひチェックしてみてください!

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急な障害対応

ITインフラは常に稼働しています。

基本的には24時間365日動いているので、何かしらのトラブルでITインフラが止まってしまうと大きな影響が出てしまいます。

万が一、トラブルが発生した時には迅速に対応しなければなりません。

復旧作業は長時間にわたることもあり、深夜帯まで夜通し復旧作業をすることもあり得ます。

夜勤勤務がある

インフラエンジニアの中でも保守・運用・監視は夜勤を求められることが多く、体力的にきついと感じる人もいます。

システムは24時間365日稼働しているため、夜間の監視作業は必要になりますし、また、システムの利用者が少ない夜間や早朝に、機器の交換などの作業をすることも多いです。

人によっては夜勤での生活リズムが体質的に合わず「体力的にきつい」と感じることもあるでしょう。

ですが、すべてのインフラエンジニアに夜勤があるわけではなく、案件によっても夜勤対応の有無は異なります。

継続的に勉強が必要

これはインフラエンジニアだけに限ったことではないですが、IT技術の進歩スピードは早く常に勉強が必要です。

インフラエンジニアで活躍するには、サーバーやネットワーク、セキュリティ、クラウド、データベースなどインフラに関する全ての知識が求められます。

そのためインフラエンジニアとしてスキルアップを目指していくには、常に勉強が必要です。

毎日の業務後や休日に学習時間を確保しなければならないため、きついと感じてしまうことがあります。

サーバールームの環境が合わない

インフラエンジニアが業務を行うサーバールームには、サーバと呼ばれる大型の高性能コンピュータや関連機器が大量に設置されています。

サーバーは熱を帯びる機械なので、冷やさなければなりません。

そのためサーバールームの室温は、低めに設定されており人が過ごすには寒いです。

冷え性など寒さに弱い人には、作業環境そのものがきついと感じてしまうでしょう。

また、サーバー動作音などの機械音もあるため、音に敏感な人もストレスになります。

サーバー監視ツールについてはこちらを参考にしてください

インフラエンジニアにやりがいを感じる人の特徴

インフラエンジニアに、やりがいを感じられる人とはどういった特徴があるのかをご紹介していきます。

インフラエンジニアにやりがいを感じる人

インフラエンジニアは他のITエンジニアよりも、PC以外のIT機器に触れる機会が多いので実機を触りながらの業務が多いです。

PCや機会いじりが好きな人はやりがいを感じやすいです。

その他にも社会のITインフラを支える仕事なので、「誰かの役に立てる仕事がしたい」「社会貢献がしたい」と考えている人にとってもやりがいを感じやすいでしょう。

インフラエンジニアにやりがいを感じにくい人

人前に出るような華やかな環境で働きたい人は、やりがいを見つけるのは難しいでしょう。なぜなら、ITインフラの基盤を支えるインフラエンジニアの業務内容自体は地味なものが多いからです。

細かい作業やコミュニケーションを取るのが苦手な人も、インフラエンジニアの業務には向いていないので、やりがいを感じにくいかもしれません

インフラエンジニアに求められる知識・スキル

IT業界ではもちろんのこと、ゲーム業界でもその活躍が注目されるインフラエンジニア。

ITインフラの基盤を担うなくてはならない存在のため、需要も高く将来性も期待されています。

インフラエンジニアは、「技術系スキル」だけではなく「ヒューマンスキル」も求められるためそれぞれ紹介しています。

まずは技術系のスキルから紹介します。

サーバーの知識と構築スキル

サーバーを構築するためには、Linux、Windows、UnixなどのOS(オペレーティングシステム)を操作するOS操作のスキルが必要です。

近年は、クラウドの「AWS」「Azure」「GCP」の知識のニーズも高まっているので、クラウドを使ったサーバー構築のスキルも身につけておくと良いでしょう。

ネットワークの知識と構築・運用スキル

サーバーとあわせて、ネットワークの知識も必要です。

ネットワークを担当しないインフラエンジニア職もありますが、サーバーの通信に不具合が発生したときは、ネットワーク側に原因があるケースもあるため、両方の知識とスキルが必要です。

セキュリティの知識と対策スキル

クライアントによっては、セキュリティ設定もインフラエンジニアが行います。インフラ設計の際にセキュリティ対策が必須だからです。

情報漏洩やサイバー攻撃などセキュリティ対策は重要視しなければならいないため、経験豊富なベテランサーバーエンジニアが担当します。

インフラ全体設計の知識とスキル

インフラ環境をどう構築していくかの設計工程も担当するため、設計スキルは必須です。

とは言え、最適なインフラ環境を構築するために、予めアクセス数や処理能力を予測し、サーバー台数を決めたりと全体像を把握しなければなりません。

そのためには、業務数をこなし経験を積んでいく必要があります。

仮想化の知識とスキル

仮想化とは、簡単に説明すると1台のサーバで複数のサーバであるかのように振る舞うことができるようにする技術です。

ITコスト削減のため企業が注目している仮想化サーバー。

仮想化の知識とスキルを身につけておくことはメリットが大きいです。

技術系スキルにつづいて、ヒューマンスキルを紹介します。

ヒアリングスキルと提案スキル

クライアントに満足してもらえるインフラ環境を構築するためには、必要要件を聞き出すヒアリング力が必要です。

必要要件をすべて聞き出せたら、それらをもとに企画した設計を提案します。

そして、クライアントが理解できるように、企画した設計を説明する提案力も必要です。

必ずしもシステムに詳しい人相手にヒアリング・提案するとは限りません。

双方で行き違いがないようにヒアリングスキルと提案スキルが求められます。

マネジメントスキル

インフラの構築や保守・運用はチームで行う業務です。

それらのプロジェクトをまとめるリーダーは、マネジメントスキルが必要です。

納期に間に合うように進捗状況の確認や、プロジェクトメンバーへの業務の割り振りを行います。

スムーズな業務進行とトラブル回避のためにも、状況をしっかり把握・管理できるマネジメントスキルは必要です。

まとめ:インフラエンジニアはITインフラを支えるやりがいのある仕事

私たちの生活になくてはならないITインフラ。

誰かの役に立ち、社会貢献できるインフラエンジニアはやりがいを感じやすい仕事です。

自分の努力次第では、市場価値の高いスキルを身につけていけるところもやりがいに繋がるのではないでしょうか。

何にやりがいを感じるかは人それぞれなので自分の性格を見極め、インフラエンジニアを目指してみてはいかがでしょうか。

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