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インフラエンジニアの職務経歴書はこう書く!キャリア別・転職先別に解説


インフラエンジニアだけど、職務経歴書はどう書けば効果的かな?
転職活動では、履歴書の他に職務経歴書を提出することになります。
この職務経歴書は、自分が何をやってきたか、何ができるのかを示すうえで非常に重要なものです。
ここでは、インフラエンジニアがそのスキルや経験を効果的にアピールするための、適切な職務経歴書の書き方について解説していきます。
もし「どう書けばいいのか分からない」「自分の経験をどうアピールすればいいか悩んでいる」という方は、IT専門の転職支援を行う『活学キャリア』の活用もおすすめです。
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インフラエンジニアの職務経歴書の基本構成と記載ポイント
まずは、インフラエンジニアの職務経歴書の基本項目とその例について見ていきましょう。
職務経歴書の基本項目(職務要約・スキル・プロジェクト経験)
インフラエンジニアの職務経歴書には、一般に以下の項目を記入します。
・職務要約
・資格(スキル、保有資格を記入します)
・職務経歴詳細(プロジェクト経験などを記入します)
・自己PR
順に見ていきましょう。
職務要約の書き方と具体例
職務要約は、これまでのキャリアを簡単にまとめる部分です。
採用担当者が最初に目を通す部分なので、わかりやすく簡潔に記載することが重要です。
ポイント
・これまでの経験年数や主な業務内容を簡潔にまとめる。
・特にアピールしたい経験や強みを記載する。
・数字や実績を交えて具体的に書く。
例文
インフラエンジニアとして5年間の経験を持ち、サーバー設計・構築から運用・保守まで一貫した業務に従事。
AWS(amazon社によるクラウドサービス)を活用したクラウド環境の構築や、ネットワークの最適化を担当し、システムの稼働率の向上に貢献。
特にセキュリティ強化施策に関するプロジェクトでリーダーを務め、障害発生率を30%削減。
スキル・保有資格の書き方と具体例
スキル・保有資格の欄では、自身の技術力をアピールします。
技術や資格を明確に示しましょう。
ポイント
・使用できる技術・ツールを整理し、分野ごとにまとめる。
・保有資格を明記し、取得年月を記載する。
・実務での使用経験があるかを示す。
例
・OS : Linux(CentOS、Ubuntu)、Windows Server
・クラウド : AWS(EC2, S3, RDS, VPC)
・ネットワーク : Ciscoルータ・スイッチ設定、VPN構築
・監視ツール : Zabbix、Prometheus
・保有資格
・AWS Certified Solutions Architect – Associate(2023年取得)
・CCNA(2022年取得)
プロジェクト経験の書き方と具体例
プロジェクト経験の欄では、具体的な業務内容を記載し、自身の役割や成果を明確にします。
ポイント
・プロジェクトの概要(期間・規模・目的)を記載。
・自身の担当業務を明確に記述。
・改善した点や成果を数値で示す。
例
【プロジェクト名】クラウド環境移行プロジェクト
【期間】2022年4月~2023年3月
【規模】エンジニア5名
【業務内容】
・オンプレミス(システムを自社で用意する従来の形式、クラウドの反対)環境からAWSへの移行設計・構築を担当。
・Terraform(設定、構成を自動化するソフトウェア)を用いたインフラのコード化を実施し、手動構築工数を50%削減。
・負荷テストを実施し、レスポンスタイムを20%向上。
自己PRの書き方と具体例
自己PRでは、自分の強みや仕事への取り組み方を伝えます。
ポイント
・これまでの経験をもとに強みを整理。
・仕事に対する姿勢や学習意欲を伝える。
・企業の求める人材像にマッチする内容を意識する。
例
インフラエンジニアとして、システムの安定運用と効率化に貢献してきました。特に、AWSの設計・構築を通じて、クラウド環境の最適化に強みを持っています。自ら新しい技術を学び続け、チーム内での知見共有にも積極的に取り組んでいます。今後も、システムの安定性と拡張性を意識したインフラ設計に尽力し、企業の成長に貢献したいと考えています。
自己PRの書き方については、以下の記事でより詳しく解説しています。
インフラエンジニアの職務経歴書はこうして差をつける!
一通り職務経歴書の書き方、具体例を見てきましたが、ここでは、ライバルに差をつけるためのポイントに注目してみましょう。
実績を数値化して説得力を高める
定量的なデータを使うことで、業務の成果を具体的に伝えましょう。
より説得力が高まり、違いをアピールできます。
・システムの稼働率を○%向上
・障害発生率を○%削減
・作業効率を○%改善
スキルアップや学習活動のアピール
新しい技術や資格取得のための学習を積極的にアピールしましょう。
具体的な内容を記載すると効果的です。
例
・ITスクールやウェブ講座で学習した内容
・個人プロジェクトやブログ発信
・勉強会や技術コミュニティへの参加
資格は勉強中でも積極的に記載
未取得の資格でも、学習中であるとして記載しましょう。
向上心を示せます。
ITスクールで勉強しているなどと具体的に述べるとよりよいでしょう。
例
・AWS Certified Solutions Architect 勉強中(2024年取得予定)
・LinuC Lv1 ITスクールにて勉強中
なお、活学ITスクールでは現場で役立つ実践的なカリキュラムを通じて、資格対策と同時にインフラ実務の基礎も習得できます。
転職を見据えたスキルアップを考えている方にとって、効率的な学習環境です。
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社外で評価されたポイントを記載
業務外で評価された経験があれば記載しましょう。
例
・技術系イベントでの登壇経験
・GitHub(ソフトウェアのソースコード等を公開するサービス)でのオープンソース(ソースを公開した)貢献
・技術ブログの運営やQiita(エンジニアに関する知識を記録・共有するためのサービス)記事の投稿
自分で考えて行った業務をアピール
自発的に行った改善策や工夫は些細なことでも強調しておきましょう。
例
・マニュアル化を行い、業務の標準化に貢献
・運用スクリプト(簡単なプログラム)を作成し、作業時間を短縮
・チームの業務効率向上のためのツール導入
未経験者はやる気や人間力をアピール
未経験者の場合、技術的な実績が少なくても、学ぶ意欲や対人スキルをアピールすることで、採用担当者に好印象を与えられます。
ポイント
・自主学習の取り組みを明確に記載(オンライン講座、技術ブログ、個人プロジェクト)
・業務未経験でも、実践的な学習成果を伝える(仮想環境構築、資格取得、ハンズオン(手を動かす)経験)
・これまでのキャリアで培った強み(論理的思考力、問題解決力、チームワーク)、その活かせる点やそれにまつわるエピソードを記載
インフラエンジニアの職務経歴書で採用担当者が重視する点
採用担当者は、職務経歴書を見る際に「どのようなエンジニアなのか」を具体的かつ総合的に評価します。
そのため、伝え方には工夫が必要です。
まず、単に技術スキルの羅列ではなく、次のように、実際にどのような業務で活かしたかを記載しましょう。
例
「AWSの知識がある」
⇒「AWS Lambda(AWSのサービスの一つ、クラウド上にプログラムを用意、インターネットを通じて実行できる)を活用し、一連の作業を自動化。処理時間を50%削減」
また、インフラエンジニアには、障害対応やシステムの安定運用の経験も求められます。
以下についても具体的に記述しておきましょう。
・障害発生時にどのような対応をしたか
・トラブルから何を学び、次に活かしたか
インフラエンジニアの職務経歴書で注意すべき点
職務経歴書を作成する際、次のポイントに注意することで、採用担当者に伝わりやすくなります。
チェック項目としてもお使いください。
まず見やすさが大事(箇条書きや表を活用しよう)
より多くの経験、内容を記載したとしても、担当者にしっかり読んでもらえなければ意味がないので、何よりもまず見やすさを意識しましょう。
以下の項目を意識するとよいでしょう。
・長文ではなく、箇条書きや表を使い、視認性を高める。
・各セクションを明確に分けて、一目で内容がわかるようにする。
守秘義務違反
自分の仕事の重要性を印象付けるため、具体名を載せたいという人もいるかもしれません。
ただ、守秘義務違反になるケースもあるので、気を付けなくてはいけません。
実際には、守秘義務違反自体で問題になる可能性は低いですが、担当者から規則を守れない人材という評価を受けてしまう可能性があります。
・会社名や顧客名など、機密情報を記載しない。
・公開可能な範囲で業務内容を要約し、表現に配慮する。
一般的すぎる表現
同じような経歴を持った他の志望者と差別化するために、一般的すぎる表現は避け、少しでも工夫した表現を心がけましょう。
・「成長したい」のように意欲を表現する場合は、そう思った具体的理由や動機などと共に記載することで、説得力を持たせる。
・「サーバー構築を担当」といった曖昧な表現ではなく、具体的な業務内容や成果も一緒に記載する。
・「Linuxサーバー10台を構築し、監視システムを導入。稼働率を99.9%に向上」というように数値を交えて説明する。
業務・経験は漏れなく記載
たとえ小さな業務でも、自分の役割やスキルが伝わるものは記載しておきましょう。
担当者によっては、それが思わぬよい評価につながることもあります。
例
「ネットワーク障害時のトラブルシューティングを経験」
「サーバーパッチ(新旧バージョンの差分データ、更新のため使用)適用作業を実施」
専門用語の使い方
必要な技術用語は適切に使用しつつも、過度な専門用語は避け、技術者以外でも理解しやすい表現を心掛けましょう。
例
「冗長化構成を設計し、システムの可用性を向上」
⇒「あらかじめ予備の設備を用意し、トラブル発生時にスムーズに切り替えられるよう設計しておいた結果、システムができるだけ停止せず稼働し、全体の生産性向上に貢献できました」
職務経歴書に記載すべきキーワードや最新技術トレンド
過度な専門用語の使用は、時に読みづらさや分かりにくさにつながりかねませんが、適切な範囲での使用であれば、インフラエンジニアとしての経験をアピールするのに効果的です。
職務経歴書で使える具体的なキーワード一覧
インフラエンジニアの職務経歴書では、採用担当者が求めるスキルや経験を明確に伝えるため、適切なキーワードを盛り込むことが重要です。
以下のようなキーワードを活用することで、実績やスキルを効果的にアピールできます。
技術関連のキーワード
サーバー | Linux、Windows Server、CentOS、Ubuntu |
ネットワーク | Cisco、Juniper、FortiGate、VPN、ファイアウォール、負荷分散 |
クラウド | AWS(EC2、S3、VPC)、Azure、GCP、クラウド移行、サーバーレス |
仮想化 | VMware、Hyper-V、Docker、Kubernetes |
自動化 | Terraform、Ansible、Chef、Puppet |
セキュリティ | IDS/IPS、ゼロトラスト、SOC、SIEM |
監視・運用 | Zabbix、Nagios、Prometheus、Datadog |
業務経験関連のキーワード
構築・運用 | サーバー構築、ネットワーク設計、クラウド運用、障害対応 |
改善 | 運用自動化、コスト削減、パフォーマンス最適化 |
マネジメント | プロジェクト管理、ベンダーコントロール、リーダーシップ |
最新技術トレンドを取り入れる
技術の進化が速いインフラ領域では、職務経歴書に最新トレンドを意識したキーワードを入れておくと、さらなる高評価につながります。
クラウドネイティブ技術の活用
コンテナ技術 | DockerやKubernetesを活用したインフラ構築経験 |
クラウドアーキテクチャ | AWS Lambdaなどのサーバーレス活用 |
IaC(Infrastructure as Code) | TerraformやAnsibleを使用したインフラ自動化 |
クラウドについては、以下の記事も参考にしてみてください。
セキュリティ強化の取り組み
ゼロトラストセキュリティの導入経験 |
SOC(Security Operation Center)の構築・運用 |
脆弱性管理やセキュリティ監視ツールの活用(SIEM、EDRなど) |
DX(デジタルトランスフォーメーション)対応
オンプレミスからクラウド移行のプロジェクト経験 |
ハイブリッドクラウドやマルチクラウド環境の設計・運用 |
AI・機械学習基盤のインフラ構築サポート |
キーワードを効果的に記載する方法
キーワードをただ並べるのではなく、実績や貢献と結びつけて記載することが重要です。
例
・「AWSを使用したクラウド運用経験あり」
⇒「AWS(EC2、S3、RDS)を活用し、オンプレミスからクラウドへの移行を担当。サーバー運用コストを30%削減し、障害対応時間を40%短縮」
・「ネットワーク構築経験あり」
⇒「Ciscoルータを用いたネットワーク構築を担当。20拠点のVPN接続を設計し、社内通信の安定化を実現」
キャリア別・転職先別の職務経歴書の書き方
キャリアあるいは転職先によって強調すべきところは異なります。
例えば、より上のポジションへの転職を希望する場合、技術があるのは前提で、マネジメント能力があるかどうかが重要となります。
そこで、ここではキャリア別・転職先別に職務経歴書でよりアピールすべきところをまとめてみます。
中堅エンジニアのための実績強調テクニック
実務経験があるエンジニアは、自分の貢献度や成果を定量的に示すことで、より強いアピールができます。
・プロジェクトでの役割と成果を具体的に記載
・得意な技術、使用歴、習熟度を詳細に明記
・業務改善の実績を数値化(「パフォーマンスを30%向上させた」など)
シニアエンジニア向けの職務経歴書のポイント
シニアエンジニアは、技術力だけでなくマネジメント経験やリーダーシップを強調すると良いでしょう。
・チームマネジメント経験を記載(何名のチームを率いたか、育成・指導経験など)
・技術選定やアーキテクチャ設計の実績を明記
・経営層・他部門との連携実績をアピール
サーバーエンジニア向けのスキルアピール方法
サーバーエンジニアは、運用経験やトラブルシューティング能力を強調しましょう。
・運用環境と担当業務を明記(Linux/Windowsサーバー、クラウド環境の管理など)
・パフォーマンス改善や障害対応の事例を記載
・セキュリティ対応の経験があれば積極的にアピール
ネットワークエンジニア向けのスキルアピール方法
ネットワークエンジニアは、設計・構築・運用の経験とトラブル対応能力が重要です。
・扱ったネットワーク機器(例:Cisco)やプロトコル(例:BGP、OSPF)を記載
・大規模ネットワークの設計・運用経験を明記
・トラブル対応の実績を具体的に記載
ネットワークエンジニアのアピール方法については、こちらの記事も参考にしてみてください。
クラウドエンジニア向けのスキルアピール例
クラウドエンジニアは、最新技術への対応、自動化スキルの理解を示すことがポイントです。
・使用したクラウドサービスと具体的な業務内容を記載(AWS、GCP、Azure など)
・IaC(Infrastructure as Code)の経験を記載(自動化ツールTerraform、Ansible など)
SIer、自社開発、スタートアップ、それぞれへのアプローチ方法
転職先の企業文化や求められるスキルに応じて、職務経歴書の書き方を調整しましょう。
・SIer向け:プロジェクト管理、クライアント対応の経験を強調
・自社開発向け:開発スキルと技術的な主体性をアピール
・スタートアップ向け:幅広い技術スタックや柔軟な対応力をアピール


外資系企業向けの職務経歴書のポイント
外資系企業では、技術力に加えて英語力やグローバルな経験が重要視されます。
・英語での業務経験を明記(英語の技術ドキュメント作成、海外チームとの協業など)
・成果を定量的に記載(KPI(重要業績評価指標)達成率など)
・グローバルな技術トレンドへの対応力を示す(海外カンファレンス参加、最新技術の習得など)
外資系への転職に関しては、次の記事も参考にしてみてください。
インフラエンジニアが職務経歴書を実際に作成するステップ
実際に職務経歴書を作成するには、しっかり準備することが大切です。
以下のステップに習って、効果的な職務経歴書を作成しましょう。
まず職務経歴を整理する
職務経歴書の作成を始める前に、これまでの業務経験を整理し、どのようなスキル・実績があるのかを明確にしましょう。
主な整理ポイント
担当したプロジェクト | 設計、構築、運用、保守などの具体的な業務内容 |
使用技術 | サーバーOS、クラウドサービス、ネットワーク機器、仮想化技術など |
成果 | コスト削減、障害対応時間の短縮、パフォーマンス向上など数値で表せるもの |
役割 | メンバー、リーダー、マネージャーなどのポジション |
この情報を整理しておくと、次のステップで強調すべきポイントが明確になります。
企業が求める人材像を確認し、特にアピールしたい経験を強調する
企業によって求めるスキルや経験は異なります。
求人票や企業のWebサイトを確認し、職務経歴書で特に強調すべきポイントを絞り込みましょう。
アピールのポイント
・オンプレミスからクラウドへの移行経験 → クラウド推進企業に有利
・運用自動化(自動化ツールAnsible、Terraform など) → DevOps(ソフトウェアの開発担当と運用担当の協力を密にする)志向の企業に評価されやすい
・セキュリティ対策(ゼロトラスト、SOC運用 など) → 金融や大手企業に有効
応募企業の業務内容と合致する経験を強調することで、より効果的なアピールが可能になります。
ツールを使った職務経歴書の効率的な作成方法
手作業で職務経歴書を作成するのも良いですが、フォーマットを整えたり、簡単に編集したりできるツールを活用すると効率的です。
おすすめのツール
Google Docs / Word | シンプルなテンプレートを作成し、共有や修正が容易 |
Canva | デザイン性の高い職務経歴書を作成可能 |
転職サイトの職務経歴書作成ツール | ビズリーチ、LinkedIn などのテンプレートを活用 |
ChatGPT / AIツール | フォーマット調整や文章のブラッシュアップに活用 |
特にクラウド系のポートフォリオと連携する場合は、GitHubやNotionを活用するのも一つの方法です。
チェックリストを使って最終確認
職務経歴書が完成したら、最終確認を行いましょう。
以下のポイントをチェックリストとしてご利用ください。
・フォーマットは統一されているか?(フォント、見出し、箇条書きの統一)
・誤字脱字はないか?(特に技術用語のミスに注意)
・実績が数値で表現されているか?(抽象的な表現だけになっていないか)
・キーワードが適切に盛り込まれているか?(求人情報と照らし合わせて確認)
・読みにくい長文になっていないか?(簡潔に、箇条書きを適宜活用)
このようなチェックを行うことで、採用担当者がスムーズに読める職務経歴書に仕上げることができます。
転職のプロに相談する方法も(早い段階からがおすすめ)
職務経歴書の作成に不安がある場合は、転職エージェントやキャリアアドバイザーに相談することをお勧めします。
相談できること
・職務経歴書の添削
・業界動向のアドバイス、 最新の技術トレンドや求められるスキルの情報提供
・書類通過後の面接対策サポート
転職エージェント「活学キャリア」では、優良求人のご紹介の他、経験豊富なアドバイザーによる面接対策や履歴書・職務経歴書の添削等、様々なサービスを行っています。
効率的に転職するためには、早い段階からのご利用がおすすめです。
ぜひ無料カウンセリングからご相談ください。
職務経歴書以外のアピール方法
インフラエンジニアの転職では、職務経歴書だけでなく、他の手段でも自身のスキルや実績をアピールすることが重要です。
職務経歴書に記載した内容を面接でどうアピールするか。
職務経歴書を提出した後、採用担当者は面接で具体的な内容を確認します。
ここでの伝え方次第で、評価が大きく変わることもあります。
大事なのは、「職務経歴書と一貫性を持たせる」ことです。
書類に記載した内容と食い違わないように話し、深掘りされた際にもスムーズに答えられれば、職務経歴書に記載したスキルや経験がしっかり自分のものとして身についていると評価されるでしょう。
反対に、うまく説明できない場合は、主体的には取り組んでいなかったのかもしれないと見られる可能性があります。
その他、面接でどのような質問がされるかについては、以下の記事も参考にしてみてください。
面接前までにしっかり準備しましょう。
職務経歴書とポートフォリオ
インフラエンジニアの場合、職務経歴書に加えて、ポートフォリオを活用するとより強くアピールできます。
ポートフォリオは、いわば「作品集」のことで、自らの力量を示すための資料です。
これにより具体的に実績・能力を示すことで、採用担当者により詳細にスキルを伝えることができます。
ポートフォリオでアピールできる内容
・個人で構築したシステムや環境(例:AWSを使った仮想環境)
・運用自動化のスクリプト(例:自動化ツールAnsible、Terraform、プログラム言語Pythonによるスクリプトなど)
ポートフォリオの提示方法
・GitHubや技術ブログのリンクを職務経歴書に記載
・面接時にノートPCやタブレットでデモを見せる
・PDF形式でポートフォリオ資料を作成し、企業に提出
ただし、未経験者の場合、ポートフォリオは必ずしもお勧めの方法とは言えません。
詳しくは以下の記事を参照してください。
推薦状・実績証明の活用
職務経歴書や面接でのアピールに加え、過去の上司やクライアントからの推薦状や実績証明を提出すると、客観的な評価として信頼性が増します。
推薦状・実績証明が有効なケース
・前職の上司・プロジェクトマネージャーからの推薦
「このエンジニアはトラブル対応能力が高く、業務効率を改善した」などの具体的な評価
・クライアントや社外関係者からのフィードバック
SIerや外部ベンダーとの協業経験がある場合、客観的な評価を得られる
・資格や受賞歴の証明書
AWS認定資格、Cisco認定資格などの取得証明書
社内表彰や外部カンファレンスでの登壇実績
推薦状は、日本の転職市場ではまだ一般的ではありませんが、ハイクラス転職や外資系企業では高評価につながることが多いです。
SESでの場合は、こちらもチェックしておくと事前に対策ができます。


インフラエンジニアの職務経歴書に関してよくある質問とその回答
最後に、インフラエンジニアの職務経歴書についてよく聞かれる質問に答えておきます。
特に評価されやすいスキルや実績は?
インフラエンジニアの職務経歴書で特に評価されやすいのは、以下のようなスキルや実績です。
設計・構築経験
ネットワーク、サーバー、クラウド環境の設計・構築経験は特に評価されます。
最近はAWSやAzureなどのクラウド関連スキルは需要が高いです。
自動化・スクリプト作成
Ansible、Terraform、Python、Shell Scriptなどを用いた運用自動化の経験があるとプラス評価されます。
障害対応・トラブルシューティング
過去に経験したシステム障害の内容、原因分析、対応策などを具体的に記載すると、問題解決力をアピールできます。
セキュリティ対策
ファイアウォールの設定、脆弱性対応、ログ監視の経験などがあると、企業のインフラを安全に運用できる人材として評価されます。
資格取得
CCNA(ネットワークインフラの入門資格)、AWS認定資格(Solutions Architect、SysOps Administratorなど)、LPIC (Linuxの認定資格)などの資格は、スキルの証明として有効です。
活学ITスクールでは、CCNAやLPIC-1などインフラ系資格に特化した実践的なカリキュラムを提供しており、未経験からでも現場で活躍できるスキルを着実に身につけることができます。
「何から学べばいいのか分からない」「一人では続けられるか不安」という方こそ、ぜひ無料カウンセリングでご相談ください。
あなたの現状に合わせた最適な学習プランをご提案いたします。
職務経歴書は手書きとパソコン、どちらが良い?
パソコンで作成するのが一般的です。
インフラエンジニアは、ドキュメント作成や設計書の作成など、パソコンを使った業務が多いため、職務経歴書もパソコンで作成するのが望ましいです。
WordやPDF形式で提出するのが一般的で、フォーマットが統一されており、読みやすいレイアウトにすることで、採用担当者に好印象を与えられます。
手書きは特に指定がない限り避けるべきですが、履歴書に関しては企業によっては手書きを求める場合もあるため、事前に確認しておくとよいでしょう。
職歴に空白期間がある場合は?
空白期間がある場合でも、前向きに説明できれば問題ありません。
職務経歴書や面接での伝え方を工夫しましょう。
理由を簡潔に伝える
「スキルアップのため」「家庭の事情」「転職活動」など、簡潔に記載し、ネガティブな印象を避けましょう。
注意点として、余計な情報を出しすぎると、採用担当者が詳しく質問したくなり、答えにくい展開になることがあります。
シンプルに説明することで、話が広がりすぎるのを防げます。
空白期間中の活動をアピール
何もしていないと思われないよう、学習や実践したことを記載します。
例:
「インフラエンジニアとしての知識を深めるため、AWS・Linuxの学習を継続。〇〇の資格を取得」
「技術ブログを開設し、学んだ内容を発信」
空白期間を成長の機会として伝え、ポジティブな印象を与えましょう。
インフラエンジニアの転職は万全の職務経歴書で
インフラエンジニアの転職では、企業が求めていること、自分が実際にできることのマッチングが大切なので、これまでやってきたことをまとめた職務経歴書はとても重要な意味を持ちます。
さらに、職務経歴書は技術スキルの証明、業務での貢献だけにとどまらず、働き方の姿勢や成長の意思なども伝えることができます。
職務経歴書を作成する際は、以下のことをしっかり行いましょう。
①自身の経験や強みを分析する
②企業が求める人物像を調べる
③②に基づいて、自分のどの部分をどのようにアピールするかを考える
これらを意識して丁寧に職務経歴書を作成すれば、選考通過率は高まるでしょう。
準備を整え、転職を成功させましょう!
もし転職活動に不安があるなら、ぜひ一度転職エージェント「活学キャリア」にご相談ください。
活学キャリアでは、転職のプロがあなたのキャリアを分析し、適切な転職先をご紹介いたします。
さらに、強みを最大限活かす職務経歴書作成や面接練習など、トータルでのサポートも行っていて、転職成功98%以上を達成しています。
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エンジニア・講師
山本 忠輝
東京大学大学院において宇宙関係の研究に従事。その後はIT開発の現場に身を置き、エンジニアとしての実務経験を積みながら、人事としての採用・育成にも携わる。現在は活学ITスクールの講師としても活動中。業界歴は14年におよび、現場と人事の両視点から未経験から活躍できるエンジニアを多数輩出。