幅広くネットワークの知識が身につき、就職や転職においても有利になるCCNA。
そんなCCNAの効果的な学習方法である、CCNAイージスというWebサイトはご存じでしょうか。
今回は、CCNAイージスについて、CCNAイージスで勉強するメリットやCCNAイージスの評判、構成、またCCNAイージスと合わせて活用したい勉強方法について一挙に解説します。
是非とも本記事を参考にCCNAイージスで学習を進め、CCNAに合格してくださいね。
そもそもCCNAって何?という方は、以下の記事でわかりやすく解説しているので参考にしてください。
CCNAとは?
それではまずはじめに、CCNAについておさらいしていきましょう。
CCNAの概要や取得に必要な学習時間、注意点について解説していきます。
CCNAの概要
CCNAとは、シスコ技術者認定(Cisco Certified Network Associate)の略で、大手ネットワーク機器メーカー・シスコシステムズ社が実施している、ネットワークエンジニアの技術を認定する資格試験のことです。
CCNAは世界基準の資格の一つであり、国内外問わず知識・技術の習得をしていることを担保する数少ない試験です。
また、シスコ社のルーターやスイッチに関する技術の証明のみならず、広くネットワークに関する知識を持つことの証明にもなります。
そのため、すでにネットワークエンジニアとして働いており、これからキャリアアップを図っていきたい方にはもちろん、就職・転職の際にも有利に働く資格として有名です。
シスコ技術者認定は5つのグレードに分かれています。順番は難易度の高い順に「アーキテクト」「エキスパート」「プロフェッショナル」「アソシエイト」「エントリー」です。
CCNAは二番目に優しいアソシエイトに区分されています。およそ一年ほどの実務経験が求められる試験です。
合格点は明確にされていませんが、目安として1000点満点中800〜850点あたりが合格ラインと言われています。
回によって合格点が多少前後することもあるので、事前に余裕をもって学習を進めておくとよいでしょう。
CCNAの難易度についてや、その他の資格との比較についてこちらでもまとめていますので参考にしてください!
CCNAの取得に必要な学習時間
CCNAの取得に必要な学習時間は、 学習の仕方や人によって個人差が大きいところではありますが、目安として未経験者の場合、70〜150時間、約1ヶ月〜3ヶ月程度に収まることが多いです。
すでに実務経験を積んでいる人は、働きながらも一か月弱で取得することも可能でしょうし、また未経験者の方は3ヶ月以上の余裕を持っておくことも大切となります。
以下の記事では、CCNA試験の注意点やCCNAイージス以外での勉強方法も解説しているので合わせてチェックしてください。
CCNA取得に向けた注意点
CCNA取得に向けた注意点として挙げられるのが、「CCNAは方針や情報が変わりやすい」という点です。
こちらはCCNAイージスを利用することによって、常に最新の試験範囲を念頭に置きながら学習を進めることができます。
また、教科書で勉強する場合、最新の試験範囲に対応している書籍を選ぶということも大切です。
なお、CCNAは基本的に日曜・祝日を除く毎日が受験可能日であり、一度落ちてしまった場合でも中5日空けた翌日から再受験が可能となります。
さらにもうひとつ注意点としてよく挙げられるのが、資格の有効期限です。
CCNAは資格取得から3ヵ年経つと、資格剥奪となってしまいます。
再認定の際には、認定有効期限までに試験を受け直す必要があるため、一度合格した後も、 常に最新の情報を仕入れておくことが大切です。
CCNAイージスとは?
それではここからは、CCNAイージスについて解説していきます。
CCNAイージスとは、CCNAの無料Web教科書のことです。最新のCCNA(200-301)の試験範囲にも対応しており、かつ、本と同様に網羅的に試験範囲を学習することができます。
CCNAイージスは個人で運営されているサイトですが、その信頼性は非常に高く、数多くの受験生が本サイトを利用していることでしょう。
解説もわかりやすいと評判で、紙の書籍にも負けない十分な量の知識を身につけることができます。
CCNAイージスで勉強するメリット
それでは次に、CCNAイージスで勉強するメリットを紹介します。
CCNAイージスだけで試験範囲を網羅的に学べる
CCNAイージスは、試験範囲を網羅的に学べるWebサイトです。
そのため、他の教科書に手を出さなくてもよく、シンプルに学習が進められると言えるでしょう。
また、「シミュレーション問題の練習ができる」という点は、紙媒体の書籍と大きく異なるポイントです。
実際の試験では、選択肢の問題のみならず、実際に操作を行うシミュレーション問題が出題されます。
基本的にシュミレーション問題を練習する時には、アナログの機器を購入する必要が生じますが、CCNAイージスでは簡易シミュレーターで問題を解くことができるため非常に手軽です。
さらに、コミュニティに対して質問を投げかけることができるという点も非常に魅力的でしょう。
CCNAイージスには、CCNA対策のフォーラムが作られており、そこにはこれまでの受験者の勉強法や具体的な問題に対する回答が蓄積されています。
自分で質問することができるだけでなく、これまでの受験者の疑問や解答を閲覧できるという点でも利用する価値があるのではないでしょうか。
紙の参考書と同レベルの問題が無料で解ける
また、CCNAイージスは、紙の参考書と同レベルの問題が無料で解けることも大きなメリットです。
CCNA合格のためには、数多くの練習問題をこなすことが特に重要になってきます。
お金をかけず、またインターネット環境さえあればどこでも学習できるCCNAイージスは、ほとんどのCCNA受験者にとって合格に向けた強い味方となるでしょう。
紙の参考書の方が良いという方は、以下の記事でおすすめの参考書や勉強方法を詳しく解説しているので参考にしてください。
最新の情報が掲載されている
CCNAは、頻繁に試験内容が変わることでも有名な試験です。
そのため、常に最新の情報が掲載されている教科書が必須となります。
数年前に買った教科書では試験範囲に抜け漏れがあった、という事態も考えられることが、紙の書籍の大きな懸念点です。
その点、CCNAイージスは、2023年3月地点で最新の学習内容に対応しており、また今後の改訂にも速やかに対応されることが予想されるため、安心して学習が進められます。
CCNAイージスの評判
実際にCCNAイージスを利用した方からの評判はどのようになっているのでしょうか。
インターネット上では、「CCNAの受験に向けて、数多くの受験者がCCNAイージスを利用している」「参考書や教科書・テキストとして利用されており、非常にわかりやすくて学習に役立った」との声が散見されました。
総じてよい印象を持つコメントが多く、反対に低評価なコメントはあまり目立っていません。
また、「解説がわかりやすい」「CCNAイージスだけで十分な知識が身につく」といった意見も多く、やはりCCNAイージスは試験合格まで一貫して安心して利用できるサイトのようです。
CCNAイージスの構成
ここからは、CCNAイージスの構成について見ていきます。
基本構成
CCNAイージスでは基本的に、章ごとに分けて勉強を進めていきます。
2023年3月現在では、全30章で構成されており、抜け漏れなく試験の全範囲を勉強することが可能です。30章というわかりやすい目標もあるため、試験当日から現在までのスケジュールを逆算して効率的に勉強計画を立てることも可能でしょう。
また、30章それぞれが教科書と問題集とで構成されていることも大きな特徴です。そのため、章で勉強したことをすぐに練習問題で確認することができます。
解説・参考書
前述の通りCCNAイージスは全30章で構成されていますが、第1章から始めることでネットワークの基礎から順番に学ぶことができます。
総じて、第1章から順々に学習していくことで全体の理解度が深まる構成となっており、学習順序に迷うことなく勉強を続けることが可能です。
また、各章はテキスト文だけではなく、図や表でも書かれているために、視覚的な理解もしやすいでしょう。特にネットワーク機器に関する解説やシミュレーション問題などでは、視覚的な補助は非常に役立ちます。
練習問題
CCNAイージスでは、解説が書かれているリンクのすぐ下に練習問題のリンクが貼られています。
そのため、章で学んだことが理解できているかをすぐに復習でき、より効率的に学習を進めることができると言えるでしょう。
練習問題のページは、それぞれ10問ほどで構成されています。解答もすぐ下に掲載されているので、問題を解いた後すぐに確認することが可能です。
CCNAイージスと合わせて活用したい勉強方法
CCNAの勉強はCCNAイージスだけでも十分ですが、より一層学習を進めたいという方も多いことでしょう。
ここからは、CCNAイージスと合わせて活用したい勉強方法について見ていきます。
教科書・参考書
CCNAは人気かつ規模の大きな資格試験ですので、紙媒体の教科書や参考書なども非常に充実しています。
CCNAイージスは、ひとつのサイト内で試験範囲が網羅的に勉強でき、また無料でインターネット環境さえあればどこでも学習できることが強みですが、やはり紙の方が落ち着いて勉強できるという人も多いでしょう。
「まずは本で内容を把握したい」「本で問題を解きまくりたい」という需要もあるでしょうし、そのために本を使うことは非常に有意義なことでしょう。
おすすめの書籍としては、
「徹底攻略Cisco CCNA問題集[200-301 CCNA]対応」
「シスコ技術者認定教科書 CCNA 完全合格テキスト&問題集[対応試験]200-301」
などが挙げられます。
これらの本はどちらも最新の学習範囲に対応していますし、初学者の段階から1冊で合格する人も多数いる実績を持っていますので、CCNAイージスの利用と合わせて1冊購入しておくこともおすすめです。
下記の記事でもおすすめの参考書について幅広く紹介しているので参考にしてください。
Ping-t(Web問題集)
また、CCNAイージスと同じくWebサイトとして、「Ping-t」もおすすめです。
「Ping-t」はIT資格についてのWeb問題集で、CCNAの学習サイトとしても有名かつ利用者が多いサイトであると言えるでしょう。
CCNAの学習においては、基本無料・一部有料(有料コンテンツは1ヶ月2,400円〜)となっています。
練習問題に特化した「最強WEB問題集」や「コマ問」、合格体験記といった人気コンテンツもありますので、受験の際には一度は目を通しておきたいサイトです。
一般的に、「教科書はCCNAイージス、問題集はPing-t」という使い分けをされることが多く、Ping-tは問題集に寄ったWebサイトとなります。
紙の問題集に追加してPing-tでも学習を進め、より多くの問題に触れておく、という使い方もできるため、他のツールとの併用にも向いているサービスです。
@network Cisco
「@network Cisco」は、実機で学ぶことに特化したWeb参考書です。
CCNAは選択問題のほかに実機を想定したシミュレーション問題が出題されますが、@network Ciscoではそうした問題に特化した知識が豊富に含まれています。
写真での解説なども多く、わかりにくい実機の問題も詳しく理解することが望めるでしょう。
メインとして本サイトを取り入れることはあまりおすすめできませんが、CCNAイージスやPing-tの補足・プラスアルファとして是非とも学習に取り入れたいコンテンツです。
3分間NetWorking(Webサイト)
「3分間NetWorking」は、博士と生徒の対話形式でネットワークの入門部分を学ぶことのできるWebサイトです。
初学者もわかりやすくネットワークを理解することができるため、「まずはネットワークの基礎を学びたい」という方におすすめのサイトと言えるでしょう。
反対に、CCNAに特化したサイトではないため、「最短でCCNAに合格したい」という方にはあまり合わないかもしれません。
とはいえ、無料で利用できるサイトですので、まずはどなたでも気軽に利用してみてください。
独学では不安という方はITスクールを検討してみることもおすすめです。
受講料の相場やおすすめITスクールを下記記事で詳しく紹介しているので、参考にしてください!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、CCNAイージスについて、CCNAイージスで勉強するメリットやCCNAイージスの評判、構成、またCCNAイージスと合わせて活用したい勉強方法について一挙に解説しました。
是非とも本記事を参考にCCNAイージスで学習を進め、CCNAに合格してくださいね。