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インフラエンジニアに向いている人は?向き不向きをチェックする方法を紹介

インフラエンジニアとしてのキャリアを考える際、まず自分がこの仕事に向いているのかを見極めることが重要です。
システムやネットワークの基盤を支える役割を担うインフラエンジニアには、特定の性格的特徴やスキルが求められます。
どんな人がこの仕事に向いているのか、またはどんな特性が必要とされるのかを理解することは、キャリア選択において非常に大切なステップです。
この記事では、インフラエンジニアに向いている人の特徴と、逆に向いていない可能性がある特徴を解説し、さらに自分の適性をチェックする方法を紹介します。
なお、次の記事ではインフラエンジニアの将来性を中心に詳しく解説しているので、参考にしてください。
・インフラエンジニアの仕事内容は、要件定義や運用など幅広い
・知的好奇心が強い人や機械が好きな人に向いている
・スクールやエージェントを活用すれば、未経験からでもインフラエンジニアを目指せる
・「CCNA」は未経験者におすすめの資格である
インフラエンジニアに向いている人の特徴8つ
インフラエンジニアの仕事内容は、IT基盤の設計・構築・運用・保守です。インフラエンジニアは、システムやネットワークの基盤を支える重要な役割を担っており、特定の性格的特徴やスキルが求められます。
ここではインフラエンジニアに向いている人の特徴を8つ紹介します。
インフラエンジニアの仕事内容についてもっと知りたい人は、以下の記事がおすすめです。
仕事内容の他にもインフラエンジニアの種類や平均年収など、インフラエンジニアについて体系的に解説していますので、ぜひお読みください。

責任感が強い
責任を持って仕事に取り組み、システムを正常に保つための意識が高い人は、インフラエンジニアに向いています。
インフラエンジニアはシステム全体の安定性と信頼性を保証する仕事です。
例えば、サーバーやネットワークにトラブルが発生すると、業務の中断やデータ損失、場合によっては企業の信頼性に大きな影響を与える可能性があります。
こうした責任感を持ち、問題を迅速に解決するために自ら行動できる人には向いています。
知的好奇心が強い
新しい技術を積極的に学び、すぐに業務に応用できる知的好奇心がある人は、変化の速いインフラ業務において活躍できます。
インフラエンジニアは常に新しい技術やツールを学び続ける必要があります。
クラウドコンピューティング(※)、セキュリティ、仮想化技術(※)など、IT業界の技術は日々進化しています。
インフラエンジニアはその進化に適応するために、新しい技術やツールに関する学習を継続的に行うことが求められます。
※クラウドコンピューティング:ネットワークを経由して、インターネット上のサーバーに存在するコンピューター機能を利用する仕組みです。
※仮想化技術:ハードウェアの機能をソフトウェアによって実現する技術のことです。
細かい部分まで配慮ができる
細かい作業を丁寧にこなすことができる性格の人は、インフラエンジニアに向いています。
インフラエンジニアは、システム全体を管理する仕事のため、細部にわたる精密な作業が求められます。
例えば、システムの設定ミスや細かな不具合が原因で大きな障害が発生することがあります。
そうしたミスを避けるためには、細部に気を配り、慎重に作業を進めることが重要です。
堅実な性格
インフラエンジニアの仕事は安定性が最優先されるため、堅実で計画的な性格が求められます。
例えば、大規模なシステムの設計や運用を担当する場合、一度設定した内容を何度も見直して安全性を確認したり、リスクを最小限に抑えるための対策を立てたりする必要があります。
リスクを恐れずに堅実に行動し、問題が起きた際には冷静に対応する力がある人には向いています。
コミュニケーション能力が高い
自分の意図を的確に伝えることができるコミュニケーション能力が高い人は、インフラエンジニアに向いています。
インフラエンジニアは、他のエンジニアや関連部署、時にはクライアントとのやり取りを頻繁に行います。
トラブルシューティングやシステムの設計・運用について議論する際には、相手にわかりやすく説明する能力が重要です。
また、チームでの連携が必要不可欠なため、円滑なコミュニケーションを図る能力が求められます。
単純作業が苦ではない
単純作業を黙々とこなすことができる人は、インフラエンジニアとして適性があります。
インフラエンジニアの仕事には、定期的なバックアップ作業やログの確認、システム監視など、単調で繰り返し行う作業が含まれます。
こうした作業をきちんとこなし、システムの安定運用を支える役割を果たせる人は、長期的に成果を上げることができます。
課題解決力がある
システムやネットワークで障害が発生した際に、迅速かつ効果的に問題を特定し解決策を考える力が求められます。
インフラエンジニアは、さまざまなトラブルに直面するため、臨機応変に対応する力が必要です。
例えば、システムがダウンした場合、その原因を迅速に特定し、復旧するための最適な手段を考え、実行できる能力が求められます。
読解力がある
インフラエンジニアは、技術書やマニュアル、仕様書を読み解く必要があるため読解力が必要です。
例えば、新しいネットワーク機器やソフトウェアのマニュアル、トラブルシューティングガイドなどの資料を理解して、運用しているシステムが正常に稼働するよう維持します。
また、稀ではありますが、英語で書かれた資料を理解しなければいけないケースもあります。
そのため、読解力とあわせて英語力もあれば、受けられる仕事の幅が広がるメリットがあります。
インフラエンジニアに向いていない人の特徴3つ
インフラエンジニアの仕事に向いていない特徴を知ることで、インフラエンジニアが自分に合っているかを見極める手助けになります。
以下では、インフラエンジニアに向いていない可能性のある特徴を3つ紹介します。
夜勤や休日出勤は避けたい
夜勤や休日出勤は避けたいという人には、インフラエンジニアが向いていない可能性があります。
インフラエンジニアは、システムやネットワークが常に稼働している状態を保つため、夜間や休日にトラブルシューティングやメンテナンス作業を行うことがあります。
特に大規模なシステムを担当している場合、障害発生時には即座に対応しなければならず、時間帯に関係なく対応する必要があるため、24時間体制での仕事が求められることも少なくありません。
それでもインフラエンジニアを希望する場合は、シフト制の企業を選んだり、リモートワークが導入されている企業を選んだりするのがおすすめです。
大雑把な性格
インフラエンジニアは、システムやネットワークを安定させるために、細かい設定や繊細な調整が求められる仕事のため、大雑把な性格の人は向いていない傾向にあります。
設定ミスや細かな誤差が大きなトラブルを引き起こす可能性があるため、大雑把に作業を進めるのは危険です。
特に、システムの稼働中に行う変更やアップデートは非常に慎重を要します。
大雑把な性格をカバーするためには、チェックリストを活用して細かい作業を漏れなく確認するようにしたり、タスク管理ツールを利用したりするのがおすすめです。
自分のペースで仕事したい
インフラエンジニアの仕事は、常にチームや他部門と連携して行うことが多いため、自分のペースで自由に進めることが難しい場合があります。
特に、システムやネットワークの障害対応など、急な対応が求められる場面では、他のメンバーとの協力や指示に従う必要があるため、自分のペースを重視するタイプの人にはストレスが溜まりやすいです。
自分のペースを重視する傾向にあると思う人は、タスクの優先順位をつけるように習慣付けるとよいでしょう。
インフラエンジニアの向き不向きをチェックする方法
自分がインフラエンジニアに向いているか確認するために、さまざまな方法を試してみましょう。
以下に、向き不向きをチェックする方法をいくつか紹介します。
転職エージェントに相談する
転職を考える際、自分が本当にその職業に向いているのか不安になることがあるでしょう。
特に未経験からインフラエンジニアを目指す場合、自分がインフラエンジニアに向いているかを客観的に知ることがとても大切です。
そこで、頼りになるのが転職エージェントです。
転職エージェントは、あなたのスキルや性格に合った仕事を提案してくれる専門家です。
例えば、
「インフラエンジニアとしての適性があるかどうか」
「どの分野に特化するべきか」
など、自身では気づきにくいポイントを的確にアドバイスしてくれます。
インフラエンジニアとしての適性についてアドバイスを受けられるだけでなく、業界の求められるスキルやキャリアパスについても理解を深めることができます。
活学キャリアには、IT業界に精通したプロのエージェントが在籍しており、自己分析やキャリアの方向性を決める手助けをしてくれます。
例えば、実際にどのようなスキルを磨くべきか、インフラエンジニアとしてのキャリアのスタート地点や成長の道筋を一緒に考えられます。
無料カウンセリングも実施しているため、インフラエンジニアの向き不向きを客観的に評価したい人はぜひ相談してみてください。
自己分析シートを活用する
自己分析シートを使うことで、自分の強みや弱み、過去の経験を整理し、自分に最適な職業やキャリアパスを明確にできます。
特に「インフラエンジニアとして働けるか」を見極めるには、スキルや性格に関する深い自己理解が必要です。
自己分析シートでは、以下の項目を重点的にチェックすることが有効です。
項目 | 詳細 |
---|---|
得意なこと・苦手なこと | システムの設計や運用に必要な能力を自分がどの程度持っているのか、どんな作業に苦手意識があるのかを明確にします。 |
これまでの経験 | 過去に関わった仕事やプロジェクトでの成果、学んだことを振り返ります。インフラエンジニアに必要な技術的な知識をどれだけ持っているかも評価します。 |
性格的な特徴 | インフラエンジニアに向いていると言われる性格(責任感や注意力、問題解決能力など)が自分にあるかどうか、他の仕事においてどのように活かされてきたかを分析します。 |
また、自己分析シートを通じて自分の強みや弱みを把握したら、それを基に短期・中期・長期の目標を設定します。
具体的なキャリアプランやスキルアップの目標を立てることで、インフラエンジニアとしての道筋が明確になります。
適性検査でチェックする
適性検査は、自分の性格や思考パターンを数値化し、インフラエンジニアに向いているかどうかを客観的に評価できるツールです。
多くの企業やキャリア相談サイトでは、無料のオンライン適性検査を提供しています。
これを利用することで、自分の思考スタイルや性格がインフラエンジニアに必要な特性に合致しているかを把握できます。
重要なのは、適性検査の結果をもとに、自己改善に取り組むことです。
例えば、問題解決能力が不足している場合は、論理的思考を鍛えるトレーニングを行う、またはリーダーシップが不足している場合はチームでの協力スキルを向上させるなど、具体的な改善策を講じましょう。
インフラエンジニアは女性も向いている
インフラエンジニアの仕事は、性別に関係なく活躍できる分野です。
技術力や知識を活かして、システムやネットワークの安定稼働を支える役割は、女性にも十分向いています。
近年では女性エンジニアの活躍が増えており、性別に関係なく自分の能力を発揮できる環境が整っています。
JISA情報サービス産業基本統計調査の結果によると、2013年は女性比率が15.4%だったのに対し、2023年には22.6%と10年で7%増加していることがわかります。
また、東京都では女性ITエンジニア育成事業を開始しており、女性がIT業界で活躍することを期待する動きもみられています。
インフラエンジニアは、技術的な知識だけでなく、チーム内でのコミュニケーション能力や問題解決力が重要です。
女性ならではの細やかな気配りや、状況に応じた柔軟な対応力を活かすことができる仕事です。
また、ワークライフバランスに配慮した働き方も可能なため、キャリアと家庭を両立させることもできます。
インフラエンジニアを目指すための必要スキルと学習方法
インフラエンジニアを目指すためには、いくつかの技術的なスキルを身につける必要があります。
- ネットワークの知識と設定スキル
- サーバーの設定・運用スキル
- クラウドコンピューティングの知識
- スクリプト・自動化スキル
- セキュリティの知識
- 監視・ログ監視スキル
- トラブルシューティング能力
また、これらのスキルを習得するためには学習が必要です。
ここではインフラエンジニアを目指すための学習方法について解説します。
未経験からインフラエンジニアを目指している人は、あわせて下記記事も読んでみてください。
未経験者向けに、インフラエンジニアになるための学習ロードマップを紹介しています。

学習サイトを利用する
現在では、インターネット上に多くの学習サイトやプラットフォームがあります。オンライン学習サイトを活用することで、初心者でもインフラ関連の技術を学べます。
サーバーやネットワークの基礎知識を習得するなら、下記のようなサイトがおすすめです。
クラウドコンピューティングの知識を習得するなら下記のサイトがおすすめです。
勉強会に参加する
インフラエンジニアの勉強会やハンズオンセッションに参加することで、実際の現場で必要とされるスキルを直接学ぶことができます。
また、勉強会では他のエンジニアとの交流もでき、質問やアドバイスを受けながらスキルを磨けます。
勉強会やコミュニティを探す際には、Doorkeeperやconnpassの活用がおすすめです。
このようなコミュニティに参加することで最新の技術動向を把握することもできます。
スクールを利用する
インフラエンジニアに特化した専門スクールを利用するのも一つの方法です。
特に未経験者向けに設計されたカリキュラムでは、基礎から応用まで段階的に学ぶことができ、現場で活かせるスキルを効率よく身につけることができます。
スクールでは、実際に手を動かして学べる環境が整っており、プロの講師から直接フィードバックを受けられる点も大きな魅力です。
インフラエンジニアに向いているかチェックするなら転職エージェントを活用しよう
インフラエンジニアに向いているかどうかを判断するためには、自己分析や適性検査を活用するのはもちろん、転職エージェントに相談することが非常に有効です。
活学キャリアは、あなたのスキルや経験をもとに、インフラエンジニアに必要な能力や求められる条件を的確にアドバイスしてくれます。
自分がインフラエンジニアとしてどのようにキャリアを築いていくかを考える際に、専門家の意見を聞いて方向性を決めることは大いに役立つでしょう。まずは無料カウンセリングにお越しください。