派遣エンジニアとは?未経験でも転職可能な理由やメリット・デメリットなど解説

「派遣エンジニアってどんな仕事なんだろう」

「派遣エンジニアの収入を知りたい!」

「派遣エンジニアは未経験からでもなれる?」

このようなお悩みはありませんか?

派遣エンジニアは知名度の高い職種ではないため、具体的な仕事内容や収入の相場など不明な点は多いでしょう。

そこで本記事では派遣エンジニアについて、以下の内容で詳しく解説していきます。

  • 派遣エンジニアの基本情報
  • 収入の相場
  • メリット・デメリット
  • 詳しい業種

派遣エンジニアに興味をもっている方にとって、役立つ内容をまとめています。

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目次

派遣エンジニアとはどんな仕事?

派遣エンジニアとは派遣会社と契約を結び、派遣先の企業でエンジニアとして働く職種をいいます。

派遣エンジニアは大きく以下の3種類に分けられ、それぞれで雇用期間や待遇が異なります。

  • 登録型
  • 正社員型
  • 紹介予定型

登録型派遣は案件ごとに雇用契約を結ぶため、柔軟に働きやすいのが特徴です。しかし、長期的な案件は少ないため、雇用の安定性は低めです。

正社員型派遣の場合は、派遣会社の正社員として継続的に雇用されます。正社員と同じ待遇を受けられるため、福利厚生が充実している傾向にあります。

紹介予定派遣は、派遣として一定期間働いた後、派遣先企業への直接雇用を前提とした形態です。勤務中の評価によりますが派遣から正社員になるため、待遇は良くなりやすいといえます。

派遣エンジニアの収入相場

求人ボックスの調査によると、派遣エンジニアの平均時給は2,292円とされています。

なお、ジョブズリサーチセンターによると、2024年7月度における派遣スタッフの平均時給は1,668円です。

そのため、派遣エンジニアは他の職種に比べて高時給といえるでしょう。

ただ、実際に求人を見てみると以下のようなものがあり、給与の幅は大きいことがわかります。

仕事内容未経験可否時給
システムエンジニア1,800円
大手IT系セールス
エンジニア
×2,600円
大手SAP保守管理
ITエンジニア
×3,320円

参照:求人ボックス「ITエンジニアの仕事の年収・時給・給料
参照:ジョブズリサーチセンター「平均賃金レポート(派遣)

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派遣エンジニアとして働く9つのメリット

派遣エンジニアとして働くメリットを9つ紹介します。

  1. 未経験可の求人が多い
  2. さまざま業界を知れる
  3. 異動や転勤の影響を受けない
  4. 仕事とプライベートを両立させやすい
  5. 自分のスキルに合わせて案件が選べる
  6. 大手企業で正社員になれる場合がある
  7. 人間関係の悩みが長期化しにくい
  8. 派遣会社のサポートが受けられる
  9. 人脈が広がる

1. 未経験可の求人が多い

派遣エンジニアは、未経験可の求人が多くあります

そのため、エンジニアとしての経験がなくても転職しやすいのがメリットです。

ただし、未経験可の求人は時給が低くなりやすい点は、理解しておきましょう。

2. さまざまな業界を知れる

派遣エンジニアが派遣される企業は特定の業界に限られません。

クライアントは自動車業界や金融業界などさまざまです。

特定の業界にしばられないことで、エンジニアとしての市場価値が上がるだけでなく、さまざまな業界の慣習や動向を知ることもできるでしょう。

3. 異動や転勤の影響を受けない

派遣エンジニアがクライアントに派遣される場合、最初に業務内容や就業する部署、就業場所が契約で定められます。

クライアントが派遣エンジニアに異動や転勤をしてもらいたい場合、派遣元の企業とエンジニアに相談し、合意を得なければなりません。

転勤を望まない場合は、入社時に転勤の可否を選択できる派遣会社を選ぶことで回避できます

4. 仕事とプライベートを両立させやすい

派遣先が決まる前に、希望の就業時間や休暇日数を派遣元の企業に伝えられます。

希望をもとに派遣先の企業を選定してもらえるので、お子さんとの時間を大切にしたい方やワークライフバランスを重視したい方にはおすすめです。

あえて時間に余裕を設けて、インプットの時間を作るのもよいでしょう。

5. 自分のスキルに合わせて案件が選べる

クライアントに派遣される前に、スキルシートと呼ばれる職務経歴書のようなものを用意します。

そこに記載されているスキルや経歴をもとに、コーディネーターが案件を探してくれるのが一般的です。

自分のレベルに合った案件に取り組めるため、落ち着いて業務を進められるでしょう。

6. 大手企業で正社員になれる場合がある

派遣エンジニアを依頼している企業は、大手優良企業であることも多いです。

そのような企業に入ろうと思っても、通常のフローでは難しいでしょう。

しかし、正社員型派遣エンジニアであれば、派遣先での仕事で実力を証明できます。

能力が認められればクライアントから声がかかる場合もあるため、日頃から丁寧かつ誠実に仕事に取り組むことが大切です。

7. 人間関係の悩みが長期化しにくい

派遣エンジニアの場合、派遣先でのプロジェクトが終われば次のプロジェクトに移るため、同じ職場に長期間いるケースは少ないといえます。

そのため、自分に合わない人がいたとしても職場が変わることで人間関係がリセットされ、悩みは長引かずに済むでしょう。

8. 派遣会社のサポートが受けられる

派遣エンジニアになると、専任のサポート担当がつきます。

給与アップや就業環境の改善など、直接クライアントに言いにくいこともサポート担当がしっかり交渉してくれます。

職場での悩みや困ったことを気軽に相談できる人がいるのは心強いでしょう。

9. 人脈が広がる

派遣エンジニアはさまざまな企業で働くため、多くの人と関わる機会があります。

仕事を通してできた信頼関係にもとづく人脈は、さまざまな場面であなたを助けてくれるでしょう。

とくに独立を考えている方は、より積極的に職場の人とコミュニケーションを取っていくのがおすすめです。

派遣エンジニアとして働く5つのデメリット

派遣エンジニアとして働く際に、注意すべきデメリットを5つ紹介します。

  1. 契約期間が決まっている
  2. 派遣先の正社員と待遇が異なる
  3. マネジメント職は任されにくい
  4. 幅広いスキルが求められる
  5. 長期プロジェクトには関わりにくい

1. 契約期間が決まっている

派遣エンジニアは契約期間が定められており、長期的には雇用されにくい点は注意が必要です。

プロジェクトごとの契約が一般的なため、3〜6ヶ月程度の短期契約が多い傾向にあります。

契約期間が短い分、プロジェクトごとに異なる環境で経験を積める利点はあるものの、雇用は安定しにくいといえます。

2. 派遣先の正社員と待遇が異なる

派遣エンジニアは、同じ職場で働く正社員と比べて、以下の点において待遇が異なるのが一般的です。

  • 給与体系
  • 福利厚生
  • 昇進の機会

たとえば、賞与や退職金が支給されなかったり、社内研修や福利厚生が制限されたりするなどです。

3. マネジメント職は任されにくい

派遣エンジニアは立場上、マネジメント職を任されにくい傾向にあります。

派遣先企業でのプロジェクトや業務に対して、技術的なサポートを提供するケースが多いためです。

そのため、チームリーダーやプロジェクトマネージャーなどの管理職は、基本的には派遣先企業の正社員が担当します。

派遣エンジニアの場合、管理職としての経験が得にくい点は理解しておきましょう。

4. 幅広いスキルが求められる

派遣エンジニアは短期間で派遣先が変わりやすいため、多様なプロジェクトや環境に適応できる幅広いスキルが求められます

また、派遣先によっては短期間での成果が期待されるため、素早い学習能力と柔軟な対応力が必要な場合もあります。

ただし、派遣エンジニアとしてさまざまな案件に対応することで幅広いスキルが身につくため、キャリアの幅は広げやすいでしょう。

5. 長期プロジェクトには関わりにくい

派遣エンジニアは、長期プロジェクトには深く関わりにくいデメリットがあります。

派遣法による契約期間の制限や派遣先企業の方針により、長期的な契約がされにくいためです。

そのため、大規模な開発プロジェクトや長期的な保守・運用業務には、正社員が中心的になるケースが大半です。

派遣エンジニアは、技術的な問題に短期間で成果を出すことが求められます。

派遣エンジニアの主な職種

派遣エンジニアのおもな職種を8つ紹介します。

  1. システムエンジニア
  2. ネットワークエンジニア
  3. データベースエンジニア
  4. セキュリティエンジニア
  5. インフラエンジニア
  6. フロントエンドエンジニア
  7. バックエンドエンジニア
  8. サポートエンジニア

一つずつ、わかりやすく解説していきます。

1. システムエンジニア

システムエンジニアは、システムの設計や開発、運用などをする職種です。

プロジェクトにおいて要件定義から導入まで幅広い工程に携わるため、コミュニケーション力と技術力の両方が求められます。

また、大規模なプロジェクトでは、プロジェクトマネージャーとしての役割を担うケースもあります。

2. ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアは、派遣先企業でのインターネット接続やクラウドネットワークの設計から保守までを担当します。

また、それ以外にも以下のような業務を担います。

  • ネットワーク機器の設定
  • セキュリティ対策
  • トラブルシューティング

円滑な企業活動のためには、整備されたネットワーク環境が欠かせないため、重要な職種といえるでしょう。

3. データベースエンジニア

データベースエンジニアは、企業がもつ膨大なデータを効率的に管理および運用するためのシステム設計、構築、運用を行います。

大量のデータを高速に処理できるシステムの構築や、セキュリティの確保などがおもな業務です。

以下のようなツールは必須なため、それぞれについて深い知識が必要とされます。

  • Oracle Database
  • Microsoft SQL Server
  • PostgreSQL
  • MySQL

4. セキュリティエンジニア

セキュリティエンジニアは、企業のITシステムやネットワークのセキュリティ管理を担います。

以下のような技術的な対策以外にも、セキュリティポリシーの策定やスタッフ教育まで幅広い業務を担当します。

  • ファイアウォールの設定
  • 暗号化
  • アクセス制御

常日頃からセキュリティの脅威に対応するため、継続的な学習が欠かせません

5. インフラエンジニア

インフラエンジニアは、ITシステムの基盤となるインフラ環境の設計や構築、運用を担当する職種です。

具体的な業務としてはサーバーやネットワークの管理などがあり、近年はクラウド環境の構築および運用スキルも重要になっています。

システムの土台に関わるため、責任の大きい職種といえるでしょう。

6. フロントエンドエンジニア

フロントエンドエンジニアは、Webサイトやアプリで表示されるユーザーインターフェースの開発を任されます。

以下のようなプログラミング言語を用いて、使いやすく魅力的なUIを作成します。

  • HTML
  • CSS
  • JavaScript

プログラミングだけでなくデザインも重要なため、デザイナーと共同で働く機会が多い職種です。

7. バックエンドエンジニア

バックエンドエンジニアは、Webアプリやシステムのサーバーに関する部分を担当します。

具体的には、データベースとの連携やAPIの設計および開発などがおもな業務です。

JavaやPython、Rubyなどサーバーサイド言語の深い知識が必要とされます。

8. サポートエンジニア

サポートエンジニアは、サービスの利用者や顧客からの技術的な問い合わせに対応する職種です。

また、システムの運用状況の監視やトラブルシューティング、マニュアル作成なども業務に含まれます。
問題が起きた際に解決できる技術力に加えて、顧客対応力も重要です。

派遣エンジニアになるための3ステップ

派遣エンジニアになるための手順は、以下の3ステップです。

  1. エンジニアの種類を知る
  2. 基礎的なスキルを習得する
  3. 派遣エンジニアの求人に応募する

ステップ1. エンジニアの種類を知る

エンジニアといってもさまざまな種類があります。

どのエンジニアを目指すかによって必要なスキルや知識が異なるため、各エンジニアについて事前に調べ、ある程度方向性を決めておくとよいでしょう。

システムエンジニアやインフラエンジニア、サーバーエンジニアについてはこちらでも詳しくまとめていますので、合わせてチェックしてみてください。

ステップ2. 基礎的なスキルを習得する

ITエンジニアは専門職のため、独学またはスクールで最低限の知識を身につけていないと派遣先で活躍することはできません。

向き不向きもあるため、まずは目指したいエンジニアに求められる基礎を学習してみましょう。

ステップ3. 派遣エンジニアの求人に応募する

基礎的なスキルが習得できたら、派遣エンジニアを募集している求人に応募しましょう。

求人によって未経験の可否や求められるスキルが異なるため、詳細を確認したうえで応募するのが重要です。

また、転職のプロからサポートを受けたい方は、未経験からのIT転職成功率が98.7%を超える「活学キャリア支援」をご利用ください

正社員型派遣エンジニアを目指す人におすすめの派遣会社3選

ここでは派遣エンジニアを目指せる、おすすめの大手派遣会社を3つ紹介します。

  1. リクルートスタッフィング情報サービス
  2. Modis
  3. スタッフサービス・エンジニアリング

いずれも福利厚生やサポート体制が充実しており、安心して働ける企業です。

1. リクルートスタッフィング情報サービス

公式サイト:リクルートスタッフィング情報サービス

大手人材派遣会社であるリクルートスタッフィングのグループ会社です。

9割以上の方がIT職未経験で入社されています。

ITやエンジニアについてよくわからない方でも着実に成長できるよう、研修や教育制度が整っているのが特徴です。

2. AKKODiS

公式サイト:AKKODiS

世界最大規模の人材サービス企業であるアデコのグループ会社です。

IT系およびエンジニア職について1万社以上との取引実績があり、常に3,000件以上の派遣求人を取り扱っています。

公式サイトの検索ページでは、勤務地や給与だけでなく雇用形態や就業期間なども条件に含められます

そのため、自分の希望する条件に合った求人を探しやすいでしょう。

3. スタッフサービス・エンジニアリング

公式サイト:スタッフサービス・エンジニアリング

リクルートグループの大手人材派遣会社です。

メーカーを中心に約7,500社の案件を取り揃えています。

未経験からITエンジニアを目指せて、配属後もチームでフォローしてもらえるので安心して就業できるでしょう。

派遣エンジニアに関するよくある質問

派遣エンジニアについて、よくある質問をまとめました。

  • 派遣先のプロジェクトが終了した場合はどうなる?
  • 「エンジニア派遣はやめとけ」といわれている理由は?
  • 正社員になれるのは何歳まで?
  • 派遣エンジニアとSESの違いは?

それぞれ、一つずつお答えしていきます。

派遣先のプロジェクトが終了した場合はどうなる?

プロジェクト終了の1ヶ月前にサポートスタッフと面談し、キャリアプランやスキルに応じて次の派遣先を決定します。

次の期間までに研修を受けることでスキルアップすることも可能です。

「エンジニア派遣はやめとけ」といわれている理由は?

エンジニア派遣に対して否定的な意見が見られる理由は、雇用が安定しない点や案件によっては時給が低い点などがあります。

これらの点については、正社員として雇用されやすい紹介予定派遣の案件を受けたり、スクールや講座でスキルを身につけたりすることで対処できます。

詳しく知りたい方は以下の記事でも詳しく解説しているので、合わせてチェックしてみてください。

正社員になれるのは何歳まで?

年齢を理由に応募を断ることは法律で禁止されているため、正社員になるのに制限は無いと考えてよいでしょう。

派遣エンジニアとSESの違いは?

派遣エンジニアとSESは雇用主が違うため、それに伴って契約形態や責任の所在も異なります。

おもな違いについては、以下の表をご覧ください。

職種派遣エンジニアSES
契約形態派遣契約準委任契約
指揮命令権派遣先企業雇用元企業
契約期間最長3年とくになし

派遣エンジニアは成長できる!未経験ならIT系転職エージェントがおすすめ

派遣エンジニアは、プロジェクトごとにさまざまな企業で稼働します。

エンジニアスキルだけでなくプロジェクト管理や問題解決力など、幅広いスキルを求められるため成長できる職種といえます。

今回の記事を参考に、まずは一歩を踏み出していきましょう。

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