セキュリティエンジニアに向いている人は?仕事内容や年収も紹介

セキュリティエンジニアに向いている人は?仕事内容や年収も紹介

キュリティの重要性がますます高まっています。

セキュリティエンジニアに転職しようかと考えている人もいるのではないでしょうか。

本記事では、セキュリティエンジニアに向いている人の性格を紹介するとともに、仕事内容や年収なども解説します。

これからセキュリティエンジニアへの転職を検討中の方は、まずはネットワークに関する基礎知識を習得するのがおすすめです。

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目次

セキュリティエンジニアに向いている人の性格は?

セキュリティエンジニアに向いている人の性格は?

セキュリティエンジニアに向いている人の性格は次の通りです。

  • ロジカルシンキングが得意な人
  • セキュリティリスクを見逃さない人
  • 新しい技術や脅威に関心をもっている人
  • 与えられた仕事をやり抜く性格の人
  • 几帳面で正確性を重要視できる人

ロジカルシンキングが得意な人

セキュリティエンジニアは、ロジカルシンキングが得意な人に向いています。

複雑なシステムやアプリケーションのセキュリティを維持するためには、論理的な思考が必要です。

セキュリティ問題を追跡し、どこに原因があるかを分析して解決策を見つけるためには、システムの仕組みを論理的に理解し思考する必要があります。

セキュリティリスクを見逃さない人

セキュリティエンジニアに向いているのは、セキュリティリスクを見逃さない注意力のある人です。

常に周囲の環境を意識して、セキュリティリスクを見逃さないことで、セキュリティインシデントを未然に防げます。

新しい技術や脅威に関心をもっている人

常に新しい技術や攻撃手法などの脅威に関心がある人は、セキュリティエンジニアに向いています。

セキュリティ業界では、常に最新の情報と知識が必要であり、そのために情報収集能力が求められます

セキュリティだけでなく、IT全般における最新技術についても常に関心をもち続けることが大切です。

セキュリティエンジニアは、新しい技術や脅威に関心をもてる人に向いている職業だといえるでしょう。

与えられた仕事をやり抜く性格の人

セキュリティ対策業務は、手間と時間がかかっても、与えられた仕事を最後までやり抜く人に向いています。

システムの脆弱性を発見して修正するためには、根気強さが必要です。

もし自分の仕事に不備があった場合には、企業や組織に膨大な損失を与える恐れもあります。

几帳面で正確性を重要視できる人

正確な作業ができる几帳面な人はセキュリティエンジニアに向いています。

ネットワークやシステムのセキュリティ対策をするためには、ネットワーク機器やシステムも正確に扱う必要があります。

誤った手順で設定したり処理を間違ったりすると、情報セキュリティに大きな影響を及ぼしかねません。

そのため、正確性を重要視することは非常に重要です。

几帳面な性格であることは、セキュリティエンジニアにとって必要な資質といえるでしょう。

セキュリティエンジニアの仕事内容

セキュリティエンジニアの仕事内容

セキュリティエンジニアは、エンジニアの中でもとくに情報セキュリティに特化したエンジニアです。

企業や組織の情報漏えいやサイバー攻撃を未然に防止する役割を担うことで信頼性を維持し、重大な損害から守る役目があります。

近年ではIT業界だけでなく、さまざまな企業や組織において、情報セキュリティを担当するセキュリティエンジニアの存在が注目されています。

たとえば、金融や医療、自動車などのメーカー企業においても、セキュリティ対策が必須になっており、そのためのセキュリティエンジニアの需要は高まる一方です。

セキュリティエンジニアは、セキュリティ関係のみならず、IT技術全般についての知識を身につけておく必要があります。

とくに、サーバーやネットワーク、OS、ITに関する法律に関する知識は、仕事をする上で欠かせません。

実際の業務では、ITシステムの企画から保守運用に至るまで、すべての工程に情報セキュリティ業務が発生するので、各業務についての知識や経験も必要です。

セキュリティエンジニアの年収

セキュリティエンジニアの年収

セキュリティエンジニアの平均年収は473万円前後です。月給で換算すると約39万円、初任給は約22万円となっています。

身につけたスキルによって年収が異なるものの、経験を積んでいくことで年収が高くなる傾向になります。

また、難易度の高い資格をもっていると就職活動や転職活動で有利に働き、より高い年収が期待できるでしょう。

参考:求人ボックス給料ナビ「セキュリティエンジニアの仕事の年収・時給・給料

セキュリティエンジニアのやりがい

セキュリティエンジニアのやりがい

セキュリティエンジニアのやりがいは、多様な脅威からシステムやデータを守る重要な役割にあります。

企業やユーザーの安全を確保することで、自分の働きが企業の安全を守り、信頼を築くことに直結します。

問題解決能力を駆使して、チームと協力しながら達成感を味わえるでしょう

社会貢献できることに、やりがいを感じられる職業だといえます。

「セキュリティエンジニアはやめとけ」と言われる理由

「セキュリティエンジニアはやめとけ」と言われる理由

IT化が進む現代の安全性を守るためにも欠かせないセキュリティエンジニアですが、「セキュリティエンジニアになるのはやめとけ」と言われることもあります。

その主な理由としてあげられるのは次の通りです。

  • 迅速な対応が求められるから
  • 責任が重いから
  • 原因調査や対策をとるのが大変だから
  • 顧客対応が大変だから
  • 常に新しい知識を学び続ける必要があるから

各項目を詳しく解説します。

迅速な対応が求められるから

セキュリティエンジニアは、常に迅速な判断が必要です。

サイバー攻撃を未然に防ぐセキュリティエンジニアの業務は、社内において非常に重要な役割を担います。

仮にシステムがウイルスに感染した場合に、機密情報や個人情報の流出を防ぐために適切な対応が必要です。

システムがダウンした場合も早急に復旧しなければなりません。

いつでも迅速に対応しなければならないため、大変だと感じる人もいるようです。

責任が重いから

セキュリティエンジニアは、責任が重くて大変だと感じる人もいます。

仮にサイバー攻撃やウイルスによる被害を受けた場合、企業は金銭面だけでなく社会的信用においても甚大な被害を受けることになります。

そのため、セキュリティエンジニアは事前に十分な調査を行い、時間をかけて対策を講じなければなりません。

その責任の重さにプレッシャーを感じる人は多いでしょう。

原因調査や対策をとるのが大変だから

セキュリティエンジニアは、トラブルの原因究明や対策が大変なため、「やめとけ」と言われることがあります。

セキュリティインシデントの発生時は、セキュリティエンジニアが原因を調べなくてはなりません。

しかし原因究明に時間がかかることも多く、原因がはっきりとわからないケースも珍しくはありません。

また対策がとれるまでは定期的にログを確認して、異常が無いかをチェックする必要があります。

顧客対応が大変だから

セキュリティエンジニアは顧客対応が大変なため、やめた方がいいと言われることがあります。

システムの調整を行う際は、必然的に顧客とのコミュニケーションをとらなくてはなりません。

システムを停止するような大きな対策を講じる場合、業務に影響を及ぼすため、事前に顧客の理解と同意を得る必要があります

しかし緊急時には、理解や同意を得ることが難しい場合があります。

このように、エンジニアと顧客の間で認識のズレを防ぐことに苦労するケースも少なくありません。

常に新しい知識を学び続ける必要があるから

常に新しい知識を学び、技術の進歩や変化に対応し続ける必要があるのも、セキュリティエンジニアの仕事が大変だと言われる理由の一つです。

サイバー攻撃の種類は年々増加しており、その手口も高度化しています。

近年では、クラウドサービスの普及に伴い、従業員が個人のデバイスを業務で使用するケースが増え、内部からの情報漏洩リスクも高まっています。

そのため社内外を問わず、常に対策を講じ、状況に応じた柔軟な対応をとらなければなりません

セキュリティエンジニアの仕事はなくなる?将来性は?

セキュリティエンジニアの仕事はなくなる?将来性は?

セキュリティエンジニアに転職を考えている人にとって気になるのは、仕事の将来性ではないでしょうか。

将来的に仕事がなくなることはないだろうかと心配している方もいるでしょう。

ここでは、セキュリティエンジニアの将来性について解説します。

情報セキュリティの重要性は年々高まっている

情報セキュリティの重要性は年々高まっているため、今後もセキュリティエンジニアの仕事がなくなることは無いと言われています。

個人情報や企業の重要情報がオンライン上でやり取りされることが当たり前になりつつある今、情報漏えいやサイバー攻撃が発生すると、企業の信頼性が低下しかねません

企業や組織の情報セキュリティを担当するセキュリティエンジニアの存在は、ますます重要になっています。

セキュリティ分野は人手不足なので需要が高い

セキュリティ分野は、常に人手が足りていない状態であり、将来的にも人手不足な状態は継続すると考えられています。

一般的なエンジニアよりも数が少ないため、ニーズに対応できる人材が不足しています。

一方世間では、情報漏えいやサイバー攻撃などのセキュリティ問題が発生するたびに、セキュリティエンジニアの採用を急いでいる状況です。

需要に対する供給が追いついておらず、この状況は今後も続くと考えられています。

IT業界のさまざまな分野で活躍できる

セキュリティエンジニアはさまざまな分野で活躍できるため、仕事がなくなって困ることは無いでしょう。

金融や医療、自動車などのさまざまな分野においても一定の需要が期待できます。

近年では、IoTやAI、ブロックチェーン、メタバースなどの新しい技術が次々と登場しており、これらの新しい技術を安全に運用するためのニーズも高まっています。

今後も需要はさらに広がりを見せるでしょう。

セキュリティエンジニアに必要な力とは

セキュリティエンジニアに必要な力とは

セキュリティエンジニアに必要な能力は次の通りです。

  • セキュリティの知識
  • ネットワークの知識
  • コミュニケーション能力
  • 法律や経営に関する知識

セキュリティの知識

セキュリティに特化した業務を行うので、一般的なエンジニアよりもセキュリティに関する深い知識をもつ必要があります。

業務では、ネットワーク機器やアプリケーションを扱うので、ハードウェアとソフトウェアの両方に関するセキュリティ知識が求められます。

ネットワークの知識

外部からのサイバー攻撃は、ネットワークを介するものが多いので、ネットワークについての深い知識を身につける必要もあります。

ネットワークについて深く理解しておくことで、脆弱性を見つけやすく、ウイルス感染や不正アクセスを未然に防げます。

コミュニケーション能力

仕事を進める上で、社内のチームメンバーや上司、他部門の社員、社外のクライアントなどと定期的にコミュニケーションをとる必要があります。

そのため、対人のコミュニケーションスキルが求められます。

セキュリティ対策を進める上では、クライアントや他のエンジニアと認識のズレが無いよう、情報連携することが大切です。

また、セキュリティに関する複雑な内容を、セキュリティに詳しくない人にもわかりやすく説明する能力も必要になります。

法律や経営に関する知識

セキュリティに関する仕事をする上では、セキュリティに関する法律についての知識についても知っておく必要があります。

万が一情報漏えいや違法アクセスなどの事件が発生した場合には法的な対応が求められることがあります

また、企業の機密データを安全に保護するために重要な役割を担っているので、扱う機密データについては経営陣と同じレベルの理解力が必要です。

セキュリティエンジニアのロードマップ

セキュリティエンジニアのロードマップ

セキュリティエンジニアとして働いた場合に考えられるキャリアパスは次の通りです。

  • セキュリティコンサルタント
  • セキュリティアナリスト
  • セキュリティアーキテクト

セキュリティコンサルタント

セキュリティコンサルタントは、セキュリティに関するコンサルティングサービスを提供する専門家です。

コンサルティング会社や大手IT企業、組織の情報セキュリティ部門などで働くことが考えられます。

セキュリティポリシーの策定やセキュリティリスクアセスメント、セキュリティ監査などの業務を行います。

セキュリティコンサルタントとして業務を遂行するためには、セキュリティの専門知識とプロジェクトマネジメント能力が必要です。

セキュリティアナリスト

セキュリティアナリストは、システムやネットワークに対する脆弱性の分析や脅威の監視を行います。

主に、セキュリティベンダー企業や金融機関、大手企業の情報セキュリティ部門などで働くことが考えられます。

仕事内容としては、セキュリティツールの導入や運用、ログの解析なども行います。

セキュリティアナリストとして業務を遂行するために必要なスキルは、セキュリティエンジニアで得るスキルが土台になってきます。

セキュリティアーキテクト

セキュリティアーキテクトは、システムやアプリケーション、ネットワークなどの設計において、キュリティ要件を満たすアーキテクチャを構築するキャリアです。

セキュリティアーキテクトとして業務を遂行するためには、セキュリティの専門知識やアプリケーション設計の経験が求められます。

主に、大手企業の情報セキュリティ部門や、セキュリティベンダー企業などで働くことが想定されます。

開発チームと協力して、セキュリティを考慮したソフトウェア開発のフレームワークを設計する機会もあるでしょう。

未経験からセキュリティエンジニアになるには

未経験からセキュリティエンジニアになるには

未経験からセキュリティエンジニアになる方法として、次の3つがあげられます。

  • セキュリティに関する資格を取得する
  • 書籍やWeb教材で学習する
  • 専用のスクールで学習する

セキュリティに関する資格を取得する

セキュリティに関する資格の取得することで、未経験者でも、必要な知識や技術が身につきます。

主要な資格には、情報セキュリティマネジメント試験、情報処理安全確保支援士、CompTIA Security+などがあります。

これらの資格を取得していると、企業や組織でセキュリティエンジニアとして働くために必要な知識があることをアピールでき、就職活動や転職活動で有利に働く場合があります。

書籍やWeb教材で学習する

基礎的な知識を身につけるのであれば、書籍やWeb教材で学習する方法もあります。

有名なセキュリティ関連の書籍には、

「体系的に学ぶ安全なWebアプリケーションの作り方」

「WordPressセキュリティ大全」

「Webセキュリティ担当者のための脆弱性診断スタートガイド」

などがあります。

また、UdemyやCourseraというWeb学習プラットフォームにて、セキュリティに関する講座を受講可能です。

これらのプラットフォームでは、初心者から上級者まで幅広いレベルのコースを提供しています。

専用のスクールで学習する

専門のスクールで学習することも、セキュリティエンジニアになるための近道です。

スクールでは、より体系化された学習環境が提供されます。

セキュリティエンジニアになるために必要な、実践的なスキルを効率的に習得できるでしょう。

専門のスクールでは、セキュリティ業界での経験豊富な専門家からの指導を受けられるので、より実践的な知識も学べます。

まとめ:未経験者でもセキュリティエンジニアになれる!

セキュリティエンジニアとして活躍するためには、IT全般に関する知識と、セキュリティに関する専門的な知識が必要です。

また、セキュリティに関する資格を取得することで、自分の知識や技術を客観的にアピールできます。

本記事で紹介している「向いている人の性格」も参考にして、転職活動に活かしていただければ幸いです。

未経験からセキュリティエンジニアを目指すのであれば、まずはネットワークに関する専門知識を学ぶことから開始しましょう。

活学ITスクールでは、ネットワークの基礎を習得できる「CCNA資格取得コース」をご用意しています。ITエンジニアの登竜門的資格であるCCNAの資格を取得していれば、未経験者であっても転職時に技術の保有を証明できます。

実機を使った実務に活かせる学習もできるので、セキュリティエンジニアを目指している方はぜひご活用ください。

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