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サーバーエンジニア向け資格20選!勉強法、取得タイミングについても解説


サーバーエンジニアを目指しているけど資格は必要?



どういう順番で資格取得していけばいい?
サーバーエンジニアを目指すにあたって、資格取得は定番のステップとされています。
しかし、実際には資格の種類が多く、「どれを選べばよいのか分からない」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
また、取得タイミングも悩むところです。
そこで本記事では、サーバーエンジニアに必要な資格について、おすすめの取得タイミングや効率的な勉強法もあわせて詳しく解説します。
その前にサーバーエンジニアの仕事内容について知りたい方は、次の記事を事前にチェックしてください。
あわせて読みたい⇒サーバーエンジニアの仕事内容とは?やりがい・必要スキルについても解説!
こちらもチェック⇒サーバーエンジニアとはどんな職業?これを読めば全てがわかる!
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サーバーエンジニアがとるべき資格一覧
はじめに本記事で紹介する「サーバーエンジニアがとるべき資格」を一覧で見てみましょう。
No. | 資格名 | 難易度(★) | カバー範囲 |
1 | ITパスポート(国家資格) | ★☆☆☆☆ | IT全般の基礎知識 |
2 | LinuC Level 1 | ★★☆☆☆ | Linuxの基本操作とシステム管理 |
3 | LPIC-1 | ★★☆☆☆ | 国際標準のLinux基礎スキル |
4 | 基本情報技術者試験(国家資格) | ★★☆☆☆ | プログラミング、ネットワークなどIT全般 |
5 | LinuC Level 2 | ★★★☆☆ | Linuxサーバーの構築・運用 |
6 | LPIC-2 | ★★★☆☆ | Linuxの実務スキルの証明(国際資格) |
7 | CCNA | ★★★☆☆ | ネットワーク基礎(Cisco系) |
8 | AWS Certified Cloud Practitioner | ★★☆☆☆ | AWSの基本概念とサービス理解 |
9 | Microsoft Azure Fundamentals | ★★☆☆☆ | Azureの基本知識 |
10 | 応用情報技術者試験(国家資格) | ★★★☆☆ | 情報処理、セキュリティ、設計力など |
11 | ネットワークスペシャリスト試験 | ★★★★☆ | 高度なネットワーク設計・構築 |
12 | CCNP | ★★★★☆ | 複雑なネットワーク構築・トラブル対応 |
13 | LinuC Level 3 | ★★★★★ | Linuxの上流設計・高可用性・セキュリティ |
14 | LPIC-3 | ★★★★★ | エンタープライズLinux管理(国際資格) |
15 | AWS Certified Solutions Architect – Associate | ★★★★☆ | AWSの設計・運用・可用性設計 |
16 | Microsoft Certified: Azure Administrator Associate | ★★★★☆ | Azureの運用・管理スキル |
17 | Pythonエンジニア認定基礎試験 | ★★☆☆☆ | Pythonの文法・基本知識 |
18 | LinuCシステムアーキテクト | ★★★★★ | Linuxを中心としたシステム設計・要件定義 |
19 | PMP(Project Management Professional) | ★★★★☆ | プロジェクト管理の国際資格 |
20 | 情報処理安全確保支援士(国家資格) | ★★★★☆ | サイバーセキュリティの専門知識 |
見たことがあるものはあったでしょうか。
次の章から、それぞれについて取得タイミングも含め、詳しく説明していきます。
サーバーエンジニアが取るべき資格・キャリア初期編


キャリア初期には、資格取得は基礎的なIT知識とインフラ技術を身につけるために非常に有用です。
未経験者がまず目指すべき資格3選
サーバーエンジニアを目指すにあたって、まずはITの基礎を固めることが重要です。
以下の資格は、未経験からインフラエンジニアに転職したい人が最初に取り組むべき代表的な3つです。
それぞれの資格の特徴を順に解説します。
● ITパスポート(国家資格)
ITの基礎知識を幅広く学べる国家試験で、特に未経験者におすすめです。
情報セキュリティ、ネットワーク、経営戦略など、IT業界で働くうえで必要な知識を体系的に学べます。
サーバーに限らず、IT業界全般の全体像を理解する足がかりになる資格です。
資格名 | 主な内容・特徴 | 難易度 | 試験費用(税込) | 対象者 | 試験実施機関 |
ITパスポート(国家資格) | IT全般(ネットワーク・セキュリティ・経営など)の基礎知識を網羅 | ★☆☆☆☆ | 7,500円 | IT未経験者、社会人全般 | IPA(情報処理推進機構) |
● LinuC Level 1 、 LPIC-1
これら2つの資格は、Linuxの基本操作やユーザー管理、ファイルの権限など、現場で使えるスキルを学べます。
サーバーエンジニアとしてLinux環境に触れる機会は非常に多く、これらの資格があると業務への適応が早くなります。
LPICは国際的に認知されているLinux技術者向けの資格で、海外でも通用するスキル証明として評価されています。
一方、LinuCは日本の現場でのニーズに合わせて設計されており、国内でインフラエンジニアを目指す人に適した資格です。
どちらの資格も学習には仮想環境(VirtualBox+Ubuntuなど)を使うと効果的です。
資格名 | 主な内容・特徴 | 難易度 | 試験費用(税込) | 対象者 | 試験実施機関 |
LinuC Level 1 / LPIC-1 | Linuxの基本操作・コマンド・ユーザー管理・パーミッションなどを問う | ★★☆☆☆ | 約15,000円×2科目 | インフラ志望の初心者、Linuxに触れたい人 | LPI-Japan / LPI |
Linuxについて実践的に学んだうえで資格取得をしたい方には、「活学ITスクール」のLinux基礎コース(LPIC-1)が最適です。
体系的にLinuxを学び、試験対策だけでなく、現場で通用するスキルまでしっかり習得していただけます。
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・ 実機の操作などは、講師の指導の元、“手を動かしながら”学べる
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未経験者が次に目指すべき資格4選
基礎資格を取得し、ITの基本用語や操作に慣れてきたら、より実務に近い知識を学べる資格にチャレンジしてみましょう。
また、ネットワークについてより専門的に学び、幅広い業務領域への適用を目指すのも手です。
ここでは、未経験者でもステップアップしやすい4つの資格を紹介します。
● 基本情報技術者試験(国家資格)
ITエンジニアの登竜門とも言える国家試験です。
基本情報では、プログラミングやネットワーク、データベース、アルゴリズムといった実務に直結する知識が幅広く問われます。
また、情報処理推進機構(IPA)が実施する国家資格であるため、資格としての信頼性も非常に高いのが特徴です。
転職活動でのアピール材料としても有効です。
資格名 | 主な内容・特徴 | 難易度 | 費用 | 対象者 | 実施機関 |
基本情報技術者試験 | アルゴリズム、ネットワーク、DBなどIT全般の基礎 | ★★☆☆☆ | 7,500円 | 初級者全般 | IPA |
● LinuC Level 2 、 LPIC-2
Linuxサーバーの構築・運用・トラブルシューティングに関する中級レベルのスキルを問う資格です。
LinuC Level 1 / LPIC-1で学んだ内容を基に、さらに実務的なコマンドやサービス管理の知識を深めることができます。
クラウドや仮想化環境でもLinuxが多用されているため、サーバーエンジニアを目指す上で非常に実用的です。
資格名 | 主な内容・特徴 | 難易度 | 試験費用(税込) | 対象者 | 試験実施機関 |
LinuC Level 2 / LPIC-2 | ネットワーク管理、DNS/メールサーバー、セキュリティ、トラブル対応など | ★★★☆☆ | 約15,000円 × 2科目 | 実務に近いスキルを学びたい初中級者 | LPI Japan / LPI |
● CCNA(Cisco Certified Network Associate)
Cisco(ネットワーク機器の大手)ルータやスイッチなどを題材に、ネットワークの構築・設定・トラブルシューティングの基礎を習得できます。
サーバーだけでなくネットワークの理解も併せて持つことで、構成理解やトラブル対応力が高まります。
出題範囲が広いため、模擬試験やオンライン教材の活用が重要です。
資格名 | 主な内容・特徴 | 難易度 | 試験費用(税込) | 対象者 | 試験実施機関 |
CCNA | ネットワークの基礎、ルーティング、スイッチング、トラブルシューティングを実践的に学べる | ★★★☆☆ | 約39,600円 | サーバー+ネットワークを学びたい初心者 | Cisco(ピアソンVUE経由) |
実機を用いた演習で“現場感覚”を身につけたいなら「活学ITスクール」のネットワーク基礎コース(CCNA)がおすすめです。
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勉強はITの基礎から始めますので、本当の初心者の方も安心して学んでいただけます。
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【番外編】少し応用的なことにも挑戦したい人へ:クラウド入門資格2選
サーバー業務に慣れてきた方、あるいはクラウドに強い関心がある方は、以下のようなクラウド系入門資格に挑戦するのもおすすめです。
いずれも比較的やさしい内容で、クラウドの全体像をつかむにはぴったりです。
● AWS Certified Cloud Practitioner
AWS(Amazon Web Services)の基本的なサービス内容や、セキュリティ、料金体系などを学べる入門資格です。
クラウドの用語や概念に触れたことがない人でも受験しやすく、今後の学習の足がかりになります。
資格名 | 主な内容・特徴 | 難易度 | 試験費用(税込) | 対象者 | 試験実施機関 |
AWS Certified Cloud Practitioner | AWSの基本概念、サービス、セキュリティ、課金体系などを幅広く学べる | ★★☆☆☆ | 約12,000円 | クラウドに関心がある未経験者 | AWS(ピアソンVUE) |
● Microsoft Azure Fundamentals
Microsoft社のAzureサービスを使ったクラウド基盤の基本を学べる資格です。
特にWindows Serverとの親和性が高いサーバーエンジニアにとっては、学びやすい内容といえるでしょう。
Azureを導入している企業では、資格保持者が重宝されることもあります。
資格名 | 主な内容・特徴 | 難易度 | 試験費用(税込) | 対象者 | 試験実施機関 |
Microsoft Azure Fundamentals | Azureの基本概念、サービス、セキュリティ、価格体系を学べる | ★★☆☆☆ | 約12,500円 | Azure環境に関心がある初学者 | Microsoft(ピアソンVUE) |
多少経験した後に目指すべき資格2選


ある程度サーバー運用やLinux環境に触れた経験がある方は、次のステップとして中級者向けの資格に挑戦することで、知識の定着や実務力の証明につながります。
この段階では「より深い理論の理解」や「高度な設計・運用スキル」が問われるため、キャリアアップや転職でもアピールしやすい武器となるでしょう。
● 応用情報技術者試験(国家資格)
「応用情報」は、ITエンジニアとしての総合力を評価する国家試験です。
ネットワーク・セキュリティ・データベース・マネジメントなど、幅広く応用的な知識が求められます。
午前・午後に試験が分けられていて、ともに選択問題が出題され、特に午後は記述式中心となります。
インフラ職でも要件定義やセキュリティ設計に関わるようになってきたタイミングでの取得がおすすめです。
資格名 | 主な内容・特徴 | 難易度 | 試験費用(税込) | 対象者 | 試験実施機関 |
応用情報技術者試験 | ネットワーク・セキュリティ・アルゴリズム・IT戦略・マネジメントの応用知識 | ★★★☆☆ | 7,500円 | インフラ経験1年以上の中級者 | IPA(情報処理推進機構) |
●ネットワークスペシャリスト試験(国家資格)
インフラエンジニアとしてネットワーク設計・構築・運用に踏み込むのであれば、この資格が大きな武器になります。
ネットワークの理論に加え、セキュリティや可用性(システムが継続して稼働できる能力)設計、トラブル対応の観点まで問われる高度な試験となっています。
設計者・リーダー的ポジションへのステップアップや、社内の技術的信頼を得たい人に最適です。
資格名 | 主な内容・特徴 | 難易度 | 試験費用(税込) | 対象者 | 試験実施機関 |
ネットワークスペシャリスト試験 | 高度なネットワーク設計、セキュリティ、可用性、プロトコル理解、障害対応などを問う | ★★★★☆ | 7,500円 | ネットワーク業務経験者、設計志望者 | IPA(情報処理推進機構) |
このように、実務経験を積んだあとに狙うべき資格は、知識だけでなく「設計・運用能力」や「手を動かす力」を総合的に問うものが中心です。
自分の業務やキャリアプランに応じて、どの資格から優先すべきか判断してみてください。
サーバーエンジニアが取るべき資格・その先のキャリア編
ある程度の実務経験を積んだサーバーエンジニアは、次のステージとして専門性の強化やキャリアの方向転換、あるいはマネジメント領域への進出など、多様なキャリアパスが見えてきます。
この章では、経験者としてさらなる成長を目指す際に役立つ資格を「技術の深化」「キャリアチェンジ」「キャリアアップ」という3つの視点から紹介します。
それぞれの資格がどのような場面で役立つのかを把握し、自分の目指す将来像に応じて選びましょう。
また、サーバーエンジニアのキャリアパスについては、次の記事で詳しく解説していますので、そちらも参考にしてみてください。
経験者向け資格3選


ここではサーバーやネットワークの運用・保守経験を積んだエンジニアが、より高度な技術力を証明するために目指したい資格をご紹介します。
構築や設計、あるいはトラブル対応や最適化といった「現場の中核を担うスキル」を証明する資格なので、技術リーダーや専門職としてのキャリアパスに直結します。
● CCNP(Cisco Certified Network Professional)
Ciscoのネットワーク機器を中心に、中〜大規模ネットワークの構築・運用・トラブルシューティング能力を認定する資格です。
CCNAよりも一段階上の専門性が求められ、ルーティング、スイッチング、セキュリティ、QoS、WANといった現場での複雑な構成に対応できる力が証明されます。
ネットワーク担当として一人前以上の立ち位置を狙うなら、取得を検討したい中核資格です。
取得するには、受験者全員が受けなければいけないコア試験と複数の試験から1つを選んで受けるコンセントレーション試験に合格する必要があります。
資格名 | 主な内容・特徴 | 難易度 | 試験費用(税込) | 対象者 | 試験実施機関 |
CCNP | 中〜大規模ネットワークの設計・運用・最適化・セキュリティ対応などを問う | ★★★★☆ | 約45,000円〜×科目(複数科目あり) | 実務経験2年以上、ネットワーク専門志向者 | Cisco(ピアソンVUE経由) |
● LinuC Level 3 、LPIC-3
Linux技術の最上位レベルの認定資格で、セキュリティ・仮想化・高可用性(HA)・クラスタリングといった高度な管理業務に対応するスキルを証明できます。
複数の分野に分かれており、業務分野に合わせた選択が可能です。
インフラの上流工程や大規模環境の設計・運用に携わる人に最適です。
資格名 | 主な内容・特徴 | 難易度 | 試験費用(税込) | 対象者 | 試験実施機関 |
LinuC Level 3 / LPIC-3 | 高度なセキュリティ設定、LDAP、仮想化、クラスタ構成、エンタープライズ管理 | ★★★★★ | 約16,500円×1科目〜 | Linuxを日常的に使う実務者、設計志望者 | LPI-Japan / LPI |
これらの資格は、単なる知識ではなく「体系的な理解+実践力」の証明になります。
転職市場でも評価が高く、上流工程を任される技術者としての登竜門と言えるでしょう。
キャリアチェンジを目指す場合に取るべき資格3選


サーバーエンジニアとしての経験を活かしつつ、新たな分野にチャレンジしたい場合、キャリアチェンジに有効な資格の取得が選択肢となります。
ここでは、特に「クラウドエンジニア」や「DevOps・SRE」といった職種への転向を考える際におすすめの資格を3つ紹介します。
DevOps | 開発(Development)と運用(Operations)の連携を強化し、継続的なデリバリーや改善を行う文化・手法 |
SRE | システムの可用性やパフォーマンスを保ちながら運用を自動化・効率化するエンジニアリング手法 |
クラウドやプログラミング、運用自動化のスキルは、今後のインフラ業界においても重要性を増しているので、今すぐにキャリアチェンジを考えているというわけではない人にもおすすめの資格です。
クラウドエンジニアについてより詳しく知りたい方はこちらの記事もお読みください。
● AWS Certified Solutions Architect – Associate
AWSのアーキテクチャ設計スキルを問う中級資格で、クラウド環境でのインフラ設計・運用が可能であることを証明できます。
オンプレミスの知識との橋渡しができるため、サーバーエンジニアからクラウドエンジニアへ移行したい方に最適です。
資格名 | 主な内容・特徴 | 難易度 | 試験費用(税込) | 対象者 | 試験実施機関 |
AWS Certified Solutions Architect – Associate | AWS環境での設計、可用性、セキュリティ、コスト最適化に関する知識を評価 | ★★★★☆ | 約18,000円 | クラウドへのキャリアチェンジを狙う中級者 | AWS(ピアソンVUE) |
● Microsoft Certified: Azure Administrator Associate
Microsoft Azureを中心としたクラウド運用管理スキルを証明する資格です。
特にWindowsサーバーの知識があるサーバーエンジニアは、Azureとの親和性が高く、スムーズなキャリア移行が可能です。
資格名 | 主な内容・特徴 | 難易度 | 試験費用(税込) | 対象者 | 試験実施機関 |
Microsoft Certified: Azure Administrator Associate | Azureのユーザー管理、仮想マシン、ストレージ、ネットワークの運用管理など | ★★★★☆ | 約19,000円 | Azureに強い関心を持つインフラ系エンジニア | Microsoft(ピアソンVUE) |
● Pythonエンジニア認定基礎試験
インフラの自動化やSRE・DevOpsの分野では、プログラミングスキルが求められる場面も増えてきました。
Pythonエンジニア認定基礎試験は、構文や文法を中心にした初学者向けの資格で、運用スクリプトやIaC(Infrastructure as Code、コンピュータ、ソフトウェアの設定・構成をプログラムコードにより自動設定する方法)への第一歩になります。
資格名 | 主な内容・特徴 | 難易度 | 試験費用(税込) | 対象者 | 試験実施機関 |
Pythonエンジニア認定基礎試験 | Pythonの文法・構文・基本的なデータ操作などを問う | ★★☆☆☆ | 約6,000円 | 自動化に挑戦したいインフラエンジニア初心者 | 一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会 |
キャリアアップを狙う場合に取るべき資格3選


サーバーエンジニアとして数年の経験を積んだら、さらなる専門性や上流工程への関与を目指す「キャリアアップ」のタイミングです。
設計力、マネジメント力、セキュリティ対応力など、次のステージに進むために必要なスキルを証明できる資格を紹介します。
● LinuCシステムアーキテクト
Linuxベースのインフラにおいて、設計・構築・運用をリードできるハイレベルなエンジニアを対象とした資格です。
クラウドや仮想化技術を組み合わせた柔軟なシステムアーキテクチャの構築能力が求められます。
この資格は、単にLinuxの操作ができるだけでなく、システムの品質面(信頼性、拡張性、保守性など)を満たすための構成を考え、実装できる人材であることを証明します。
また、クラウドネイティブ(クラウドを前提とし、その強みを最大限活かす運用法)な考え方や、インフラの自動化といったDevOps的視点も評価対象です。
資格名 | 主な内容・特徴 | 難易度 | 試験費用(税込) | 対象者 | 試験実施機関 |
LinuCシステムアーキテクト | Linux/OSSベースでの設計・構築・運用・トラブル対応・非機能要件対応などを総合的に問う | ★★★★★ | 要問合せ | 中〜上級のLinux技術者、アーキテクト志望者 |
● PMP(Project Management Professional)
国際的なプロジェクトマネジメント資格で、技術職からマネジメント職への転向やリーダー職への昇格に役立ちます。開発スケジュール管理やチーム育成など、技術以外のスキルも含めて評価される点が特徴です。
資格名 | 主な内容・特徴 | 難易度 | 試験費用(税込) | 対象者 | 試験実施機関 |
PMP | プロジェクトマネジメントの知識体系(PMBOK)に基づいた計画・実行・監視・統制・終結 | ★★★★☆ | 約60,000〜80,000円 | チームリーダー・PM志望者 | PMI |
● 情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)
セキュリティ分野の国家資格で、組織全体のセキュリティ戦略を設計・運用・管理できるスキルを証明します。
セキュリティ責任者やCSIRT(セキュリティ関連の事件が起きた時に対処するチーム)へのキャリアアップを目指す人にとっては必須級の資格です。
資格名 | 主な内容・特徴 | 難易度 | 試験費用(税込) | 対象者 | 試験実施機関 |
情報処理安全確保支援士(登録セキスペ) | サイバーセキュリティ対策の設計・実装・運用、法制度や管理体制も含む総合力を問う | ★★★★☆ | 7,500円 | セキュリティ分野での専門性を高めたいエンジニア | IPA(情報処理推進機構) |
このような資格を目指すことで、技術力だけでなく、設計・マネジメント・セキュリティといった多角的なスキルが評価され、サーバーエンジニアとしての「次のステージ」に進む準備が整います。
サーバーエンジニアにとって資格が持つ意味・メリットとは?
サーバーエンジニアとして働くうえで、資格の取得は必須というわけではありません。
しかし、キャリア形成やスキルアップを考えると、資格にはさまざまなメリットがあります。
ここでは、資格取得によって得られる具体的な利点について紹介します。
自分の知識・スキルを客観的に証明できる
サーバーやネットワークに関する実務経験が少ない場合でも、資格があれば「この分野をきちんと学んでいる」という証明になります。
採用担当者やプロジェクトメンバーに対して、自分の知識レベルを客観的に示す手段としても有効です。
年収が上がる
特定の資格を保有していると、手当や報奨金が支給される企業もあります。
また、転職市場においても有資格者は評価されやすく、年収アップの交渉材料にもなります。
特にAWSやCCNPなど、専門性の高い資格は収入に直結しやすい傾向があります。
以下の記事も参考にしてみてください。
より上流の案件に配属される
インフラ設計やセキュリティ対策など、より上流工程の業務を任せてもらうためには、信頼されるだけのスキルが必要です。
高度な資格を持っていると、マネジメントや設計などのフェーズに関われるチャンスが広がります。
目標とできる
資格は学習のゴールとして機能します。
何を学べばよいのか迷いがちなインフラ分野において、明確な目標があるとモチベーションを保ちやすく、計画的にスキルを積み上げられます。
新たな領域に挑戦するきっかけに
クラウドやセキュリティ、プロジェクトマネジメントなど、自分がこれまで関わってこなかった領域の資格に挑戦することで、キャリアの幅が広がります。
とくにキャリアチェンジや方向転換を検討している人にとっては、資格が大きなきっかけになります。
バランスよく学習できる
資格試験では、現場での経験だけでは得にくい知識も問われます。
そのため、資格学習を通して知識の抜け漏れを補い、体系的にインフラ技術を身につけることができます。
実務と並行して学ぶことで、より実践的なスキルとして定着させられます。
サーバーエンジニアが持っておくべき知識・スキル
サーバーエンジニアとして活躍するには、資格だけでなく、日々の業務に直結する基礎知識とスキルが不可欠です。
特に未経験からの転職を目指す場合、「実際の現場で求められる能力は何か?」を意識して準備することが重要です。
Linuxの基本操作と理解
サーバーエンジニアにとって、Linuxの操作は業務の根幹をなすスキルです。
コマンドラインでのファイル操作、ユーザー管理、パーミッション設定、サービスの起動・停止などの基本的な知識は、必須の前提条件となります。
LPICやLinuCなどの資格を通じて操作方法を学ぶことはできますが、「分かる」と「できる」にはギャップがあります。
コマンドの意味を理解していても、実際の現場ではミスなく、素早く、落ち着いて操作することが求められます。
そのため、仮想環境での反復練習や、トラブル発生時の手動操作など、資格取得とは別に「体で覚える」プロセスが欠かせません。
UbuntuやCentOSなどのディストリビューションを仮想環境で触っておくことで、実務のイメージが明確になり、操作の自信もついてきます。
Linuxの基本操作をしっかり身につけたい方には、活学ITスクールの「Linux基礎コース」がおすすめです。
以下のような特徴を活かして、未経験者でも安心して学習を進められます。
・アニメーション教材で、スキマ時間に自分のペースで学習可能
・経験豊富な講師による個別指導つきで、疑問をその場で解消
・実機操作を通じて、現場で通用する操作スキルを身につけられる
Linuxの操作は一見シンプルに見えて、実は独特のクセや作法があります。
自己流で進めると遠回りになることもあるため、プロのアドバイスを受けられる環境で学ぶのが近道です。
さらに本コースは、厚生労働省認定「一般教育訓練給付制度」の対象です。
条件に該当する方は、受講後に受講料の一部の給付を受けることも可能です。
まずはお気軽に、無料カウンセリングでご相談ください。
ネットワークの基礎知識
ネットワークはサーバーと密接に関わる領域であり、IPアドレス、サブネット、ルーティング、DNS、NAT、ポート番号といった基礎概念の理解は欠かせません。
これらを正しく理解することで、サーバーが通信できない原因の切り分けや、構成変更の意図を理解することができるようになります。
CCNAや基本情報技術者試験などでネットワークの知識を学ぶことはできますが、資格取得だけでは「なぜ通信できないのか」「どこがボトルネックなのか」といった現場のトラブルに即応できるとは限りません。
実際の業務では、複数の要因が絡む障害を冷静に切り分ける「思考力」と、pingやtracerouteなどの基本的なコマンドを使いこなす「操作スキル」の両方が求められます。
資格の勉強は知識の土台づくりに最適ですが、現場で活躍するためには、その他に自宅の環境などで仮想的なネットワーク構築や障害シミュレーションを行い、現場対応力を養うことが非常に効果的です。
もし独学での限界を感じている場合は、「活学ITスクール」のネットワーク基礎コースの利用も検討してみてください。
活学ITスクールでは、資格取得にとどまらず、ネットワークに関する本質的な思考力を身につけることを想定したカリキュラムと教材が整っています。
さらに、10回以上の実機演習を通して操作の習熟度も高めていただけます。
また、こちらは厚生労働省認定の特定一般教育訓練給付金制度の対象となっております。
条件に合致すれば、受講料の40%の給付を受けられます。
興味のある方は、まずは無料カウンセリングに参加してみてください。
トラブルシューティングの思考法
サーバーやネットワークの障害対応では、「どこで何が起きているのか」を論理的に切り分けて判断する力が求められます。
例えば、「Webページが表示されない」という状況ひとつを取っても、ネットワーク、DNS、Webサーバー、ファイアウォール、OSなど、原因となり得る要素は多岐にわたります。
このようなトラブル対応においては、
・「今、正常に動いているのはどこか?」
・「どの範囲で問題が起きているのか?」
・「順を追ってどこまで確認したか?」
といった「段階的な思考(切り分け)」を行うことが重要です。
この力は単なる知識ではなく訓練によって身につくスキルです。
以下のような学習・経験を重ねることで磨くことができます:
・仮想環境で自作のネットワーク構成を作り、意図的にトラブルを起こして検証する
・ping, traceroute, netstat, systemctl などの基本コマンドを「なぜ使うか」を意識して使う
・障害事例を収集し、原因と対応のプロセスを整理・記録する
もし独学で行き詰まるようであれば、活学ITスクールを利用するのも一つの方法です。
活学ITスクールでは、「段階的な思考」獲得のため、実機演習時にトラブルの原因究明の実践も行っています。興味のある方は、ぜひ無料カウンセリングからお申し込みください。
仮想環境の扱いとサーバー構築経験
サーバーエンジニアを目指すうえで、「実際に手を動かしてサーバーを構築した経験」は非常に大きな強みになります。
仮想環境(VirtualBoxやVMwareなど)を使えば、自宅のPCでもLinuxサーバーを何台も立ち上げて、ネットワークやサービスの構築を安全かつ手軽に練習することができます。
たとえば
・ユーザーやグループを管理してアクセス権の制御を試す
・SSH接続やファイアウォールの設定を行う
など、現場で使われる基本的な作業を一通り体験できるのが仮想環境の魅力です。
また、LPICなどの資格を勉強する際も、ただテキストを読むだけでなく「実際に動かす」ことで理解が深まります。
資格試験は知識の確認にはなりますが、「知っている」だけでは実務には通用しません。
仮想環境上で操作を繰り返すことで、知識が定着し、「使えるスキル」へと変わっていくのです。
少しずつでもサーバー構築を習慣にすることで、未経験者でも実務に近い経験を積むことができ、一歩抜きん出た存在になれます。
ドキュメント力と共有意識
サーバーエンジニアとして現場で活躍するには、「Linuxの操作」や「ネットワーク知識」だけでなく、ドキュメントを作成する力やチーム内での情報共有の意識も非常に重要です。
ところが、これらのスキルは資格の勉強ではあまり触れられないため、軽視されがちです。
しかし、実際の業務では
・手順書や構築ログを誰が見てもわかる形で残す
・自分しか知らない情報をきちんと共有する
・障害対応の経緯を後から振り返れるように記録する
といった力が求められます。
特にインフラのようなチームで動く仕事では、「自分ができるか」より「他の人が再現できるか」のほうが評価される場面も多いのです。
このようなドキュメント力や共有意識は、「実務経験がないと身につかない」と思われがちですが、仮想環境での学習や資格勉強の記録をノートにまとめるだけでも意識して鍛えることができます。
また、学習内容をブログなどにまとめるのもおすすめです。
「学んだことをわかりやすくまとめて伝えられる人」は、未経験でも採用担当者にとって魅力的に映ります。
サーバーエンジニア向け資格の取得におすすめの勉強法
サーバーエンジニアとして資格を取得するためには、単に知識を詰め込むだけでなく、理解→実践→定着という流れで学ぶことが重要です。
ここでは、学習スタイルや段階に応じた勉強法をご紹介します。
本で勉強する
まずは基礎を固めたいという方には、参考書での学習がおすすめです。
資格試験の出題範囲に沿って構成されているため、独学でも進めやすく、体系的な理解ができます。
特にLPICやLinuC、CCNAなどは、「頻出問題」「過去問」「図解中心」といったタイプの本が複数出版されており、自分のレベルに合わせたものを選べます。
ただし、本だけで知識を詰め込んだ場合、合格はできても「スキルが身につく」わけではないことを意識し、並行して手を動かす学習も取り入れましょう。
Webサイトで勉強する
資格によっては、模擬試験サイトや解説付き問題集サイトなどが豊富に用意されています。
以下のような形式のコンテンツを活用すると効率的です。
・Web問題集(LPIC、LinuC、CCNA対応)
・技術ブログやQiitaの記事
・YouTubeでの技術解説や実機操作の動画
スマホでも学習できるため、スキマ時間の活用にもぴったりです。
ただし、Webの情報は内容が古かったり正確性に欠けたりすることもあるため、信頼できるサイトや最新の日付の記事を選ぶよう注意しましょう。
仮想環境を用意する
実機での操作経験は、即戦力となるために大きなポイントです。
VirtualBox や VMware などを用いて自宅に仮想環境を構築すれば、Linuxの導入・設定・トラブル対応まで実践的に学習可能です。
例:
・Ubuntu や CentOS (Linuxの種類)をインストールしてユーザー追加やパッケージ管理を体験
・Apache や Nginx (ミドルウェア、OSとアプリの間で機能する)を使ってWebサーバーを立ててみる
・仮想ネットワークを構成してIP設定や通信確認の練習をする
資格勉強と並行して手を動かしておくことで、「知っている」から「使える」へスキルが変わります。
ITスクールを利用する
独学に限界を感じたときや、短期間で効率的にスキルを身につけたい場合は、ITスクールの活用も有効な選択肢です。
ITスクールのメリットは以下のとおりです:
・学習カリキュラムが体系化されており、迷わず進められる
・講師に質問できる環境があるため、理解が深まりやすい
・試験対策だけでなく、現場で通用するスキルも学べる
・学習仲間やメンターとの交流を通じてモチベーションが維持できる
特に未経験からサーバーエンジニアを目指す人にとっては、「自分が今どのレベルにいて、何をすべきか」が明確になりやすい点も大きな利点です。
ただし、ITスクールによっては講義中心で実機演習がほとんどないケースもあるため、カリキュラムの内容や学習スタイルをよく確認してから選ぶことが重要です。
その点、「活学ITスクール」は以下のような特徴があり、特に実践力の習得に強みがあります:
・資格取得だけでなく、ネットワークやLinuxの思考力強化に重点
・実機演習で、コマンド操作・トラブル対応・構築経験が身につく
・段階的な思考を鍛えるカリキュラムにより、現場に近い力がつく
独学で行き詰まった方、なるべく短期間で戦力になりたい方には、特におすすめです。
無料カウンセリングも用意されていますので、興味がある方はぜひご利用ください。
サーバーエンジニアの資格取得の流れ
資格を効率よく取得し、スキルとして定着させるには、正しい手順で進めることが重要です。
以下の6ステップで、スムーズに学習を進めましょう。
1. 自分に合った資格を選ぶ
最初のステップは、自分の経験や目標に応じて最適な資格を選ぶことです。
本記事では、未経験からキャリアアップまで、サーバーエンジニアが目指すべき資格を段階ごとに詳しく紹介してきました。
「今の自分に合ったレベルの資格はどれか」「将来的にどんなスキルを身につけたいか」といった視点で、まずはこの記事全体を読みながら資格の全体像をつかんでみてください。
目指す方向が明確になることで、無駄な遠回りをせずに効率よく学習を進められます。
2. 学習方法を決める(独学 or スクール)
資格の難易度や自分の学習スタイルに応じて、独学で進めるか、スクールを活用するかを決めます。
・自分でペース管理できる人 → 本やWebを使った独学が向いている
・効率よく体系的に学びたい人 → ITスクールの活用がおすすめ
どちらを選んでも、最終的には「自分で手を動かす実践」が不可欠です。
3. 学習スケジュールを立てる
合格までの期間を逆算し、毎週・毎日の学習内容を具体的に決めておきましょう。
社会人であれば、無理のないペースで続けられるように週単位で区切るのがおすすめです。
また、「○月までに受験する」と期限を決めておくことで、モチベーション維持にもつながります。
4. 実機や仮想環境で手を動かす
テキストだけの学習では、実務では通用しません。
VirtualBoxやVMwareを使って仮想環境を構築し、実際に操作してみることが重要です。
・Linuxのインストール
・サーバーの立ち上げ
・ネットワーク設定
などを自分の手でやってみることで、知識が「経験」として定着します。
5. 模擬試験や問題集で仕上げる
試験直前には、過去問や模擬試験を通じて理解度をチェックし、弱点を補強しましょう。
問題を解くことで出題傾向や、知識の穴が明確になります。
解説が詳しい問題集を選ぶと、間違えた問題を深掘りでき、実力向上につながります。
6. 試験予約~受験
準備が整ったら、試験日を予約して実際に受験します。
多くのIT系資格は、全国のテストセンターまたはオンライン試験で受けることができます。
直前の数日は無理に新しいことに手を出さず、復習とコンディション調整に集中しましょう。
活学ITスクールは、資格試験対策にも自信があります。
・出題傾向を徹底的にリサーチし、本番に近い形で対策
・模擬試験や直前対策で、合格への不安を解消
・「どこまでできたら合格できるのか?」という悩みにも、経験豊富な講師が明確にアドバイス
資格試験は、独学だと「あとどれくらい勉強すれば合格できるのか」がわかりづらく、学習の不安につながりがちです。
活学ITスクールでは、学習状況を見ながら適切なタイミングで模試や判定を実施し、確実な合格をサポートします。
「自分に合った学び方を知りたい」「今の実力で合格できるのか不安」——
そんな方は、まずは無料カウンセリングへお越しください。
サーバーエンジニアが資格で年収をあげるには
ここまで、サーバーエンジニアとして取得すべき資格やスキル、勉強法について解説してきましたが、「資格を取ることで実際にどの程度、年収アップにつながるのか?」という点が気になる方も多いでしょう。
実際、資格によってキャリアの幅が広がったり、転職・昇格のチャンスが増えたりすることで、収入面に大きな違いが出ることもあります。
詳しくは、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ併せてご覧ください。
サーバーエンジニアの資格取得に関するよくある質問
最後にサーバーエンジニアの資格についてよくある質問にお答えします。
LPICとLinuCは結局どちらがいいの?
内容的に大きな差があるわけではなく、国内企業であってもLPICで問題はないので、迷ったらLPICのほうを受験することをお勧めします。
以下の様に、どこで作られているかが主な違いです。
・LPIC(Linux Professional Institute Certification) は、カナダ発祥の国際資格で、海外での評価や外資系企業でも通用する資格です。
グローバルで働きたい方や、将来的に英語環境でのエンジニアを目指す場合におすすめです。
・LinuC(Linux技術者認定) は、日本国内向けに最適化された資格で、国内企業が求めるスキルセットや用語に即した内容になっています。
出題形式や内容も日本語でわかりやすく、国内企業でキャリアを積んでいきたい方に向いています。
比較項目 | LPIC | LinuC |
主催団体 | LPI(カナダ) | LPI-Japan(日本) |
対象エリア | 国際的 | 日本国内 |
設問言語 | 英語ベース、日本語訳あり | 最初から日本語で設計 |
出題傾向 | ディストリビューションに依存しない汎用的 | 日本の業務環境に即した内容(クラウドなど) |
向いている人 | 海外を視野に入れている人、英語が得意な人 | 国内企業でのキャリアを目指す人 |
Linuxの操作に不安がある方や効率よく合格を目指したい方には、プロのサポートがある学習環境が効果的です。
活学ITスクールのLinux基礎コース(LPIC-1)では、未経験者向けにわかりやすく設計されたカリキュラムで、試験合格と実務スキルの習得を同時に目指せます。
・Linux操作の基礎からシェル・ネットワーク管理までしっかり習得
・ 質問し放題&個別フォローで、つまずきゼロへ
・ 初学者にもやさしい教材と、実践的な演習が充実
「学びながら、転職も見据えたい」そんな方にもおすすめのスクールです。
未経験でも全く問題ありません!まずは無料カウンセリングへお申し込みください。
サーバー系資格、古いバージョンでも評価されるの?
資格自体が無効になることは少ないため、古いバージョンでも基本的なスキルの証明として一定の評価はされます。
ただし、特に実務では最新技術への理解が求められることも多いため、可能であれば新バージョンへの更新や学び直しも検討するとよいでしょう。
未経験者が資格を取るなら転職前、転職後のどちらが良い?
基本的には転職前に最低限の資格を取っておくのがおすすめです。
LPIC Level1やLinuC Level1など、基礎的な知識を証明できる資格があると、書類選考や面接での印象が良くなります。
ただし、企業によっては入社後に資格取得を推奨し、受験料の補助や報奨金を出す制度を設けている場合もあります。
このような支援制度がある会社に入れた場合は、あらかじめ勉強はしておき、転職後に資格取得という選択肢も現実的です。
いずれにしても、「転職前に基本、転職後に応用や発展」など、段階的な学びの意識が大切です。
資格勉強って文系でもいけますか?数学苦手でも大丈夫?
問題ありません。
多くのサーバー系資格は、実務的な知識を問うものが中心で、高度な数学や理論は必要ありません。
特にLinux系資格では、実際のコマンド操作や設定の理解が重視されるため、地道に手を動かして学べば文系出身でも十分対応可能です。
アルバイトや職業訓練と並行して資格を取るのは無理ですか?
時間の制約はありますが、スケジュールをしっかり立てれば十分可能です。
平日は1時間、休日は2〜3時間など、自分の生活リズムに合わせた勉強法を取り入れましょう。
独学が難しい場合は、短期間で効率的に学べるITスクールの利用も検討してみてください。
活学ITスクールの大きな特長のひとつが、アニメーション教材の導入です。
一見すると「親しみやすさ」のためと思われがちですが、実はそれ以上の理由があります。
サーバーやネットワークの学習では、「データの動き」や「仕組みの流れ」を視覚的に捉えることが重要です。
テキストや静止画では伝わりにくいこれらの構造を、アニメーションなら直感的かつ立体的に理解することができます。
その結果、
・初学者でもわかりやすい
・自分のペースで繰り返し学べる
・時間のない社会人でも効率的に学習できる
といったメリットが実現しました。
興味のある方は、ぜひ無料カウンセリングへお越しください。
決して後悔はさせません。
資格取得でサーバーエンジニアとして次のステージを目指そう
サーバーエンジニアとしてキャリアを築いていくうえで、資格は「知識の整理」や「スキルの証明」だけでなく、「次のステージへ進むきっかけ」にもなります。
とくに未経験からスタートする場合や、将来的にクラウドやDevOps、SREといった分野に進みたいと考えているなら、計画的な資格取得が重要です。
もちろん資格だけですべてが決まるわけではありませんが、努力の軌跡が可視化されるという点で、採用担当者に伝わる力も大きいものです。
日々の業務や学習で不安を感じることもあるかもしれませんが、一つ一つ資格をクリアすることで、確実に自信と実力が積み上がっていきます。
あなたの取り組みは、確実に未来のキャリアにつながっていきます。
ぜひ、今日から一歩踏み出して、サーバーエンジニアとしての未来を切り拓いていきましょう!
資格を取得し、スキルを身につけたら、次はそれを仕事やキャリアにどう活かすかが大切です。
「活学キャリア」は、サーバーエンジニアとしてのキャリアを本気で目指す人のための転職支援サービスです。
・未経験からの転職にも強いキャリア支援体制
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そんな悩みを抱えている方も、大丈夫です。
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ともに新たな一歩を踏み出しましょう!


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エンジニア・講師
山本 忠輝
東京大学大学院において宇宙関係の研究に従事。その後はIT開発の現場に身を置き、エンジニアとしての実務経験を積みながら、人事としての採用・育成にも携わる。現在は活学ITスクールの講師としても活動中。業界歴は14年におよび、現場と人事の両視点から未経験から活躍できるエンジニアを多数輩出。