サーバーエンジニアの年収はどれくらい?年収事情や収入を上げる方法を徹底解説!

ITインフラを支える「サーバーエンジニア」は、その安定性や高収入が噂され、就職・転職を考えている人も多い職業です。

そこで今回は、サーバーエンジニアの年収に着目して、サーバーエンジニアの仕事内容や年収事情、年収を上げる方法や将来性、向いている人の特徴などを一挙に解説します。

サーバーエンジニアについてよく知らない方は、まず「サーバーエンジニアの仕事内容」をチェックしてみましょう。

活学キャリア支援では、未経験の方のエンジニアへの転職を徹底サポートいたします。転職成功率は98.7%以上で、最短2日で転職が決まることも。

IT研修付きの求人も多数取り扱っておりますので、気になる方はぜひ一度ご相談ください。

また、サーバーエンジニアだけでなく「インフラエンジニア」にも興味がある方は、以下の記事もおすすめです。

目次

サーバーエンジニアの平均年収

サーバーエンジニアの平均年収を全体・性別ごと・業務形態ごとに見ていきましょう。

サーバーエンジニア全体の平均年収は「465万円」

マイナビAGENTの調査によると、サーバーエンジニアの年収は465万円です

全国の平均年収は441万円であることから、サーバーエンジニアの年収は平均を上回っていることがわかります。

IT業界では一般的に、男性の方が女性よりも多く稼ぐ傾向がありますが、サーバーエンジニアの20代平均年収は男性411万円・女性438万円と女性のほうが稼いでいます。

30代になると男性503万円、女性491万円と逆転しますが、それでも性別に関係なく稼げる職種の一つです。

また、人材の流動が激しいIT業界の中でも、サーバーエンジニアはとくに転職が激しい職種でもあります。

97%の人が転職経験があると答えており、また、転職前後の年収では、転職経験者の52%が以前よりも年収がアップしたと答えています。

転職を通して年収を上げていく文化が一般的に浸透しているため、サーバーエンジニアは技術をつければ収入に反映されやすい職種とも言えるでしょう。

参照:マイナビAGENT「IT・インターネット・通信 サーバーエンジニア

フリーランスサーバーエンジニアの平均年収は「480万〜960万」

レバテックキャリアの調査によると、フリーランスサーバーエンジニアの平均年収は「480万〜960万円」です。

つまり、月収40万〜80万円が平均となっています。

サーバーエンジニア全体の465万円と比べると非常に高く、フリーランスになることで大きく収入を伸ばせる可能性もあります。

ただし、フリーランスは自身で仕事を受注しなければならないだけでなく、仕事の単価も幅があるため、収入の安定は保証されません

収入を伸ばすにはより高度なスキルやクライアントに売り込む力が必要なため、独立の際は十分なスキルをつけておく必要があります。

参照:レバテックキャリア「サーバーエンジニアの年収は?キャリアアップする方法も解説

サーバーエンジニアと他職種の平均年収の違い

サーバーエンジニアと他のITエンジニア職の平均年収の違いは、以下のとおりです。

スクロールできます
職種名平均年収20代平均年収30代平均年収
テストエンジニア373万円336万円428万円
ネットワークエンジニア446万円376万円525万円
サーバーエンジニア465万円418万円501万円
開発エンジニア472万円386万円508万円

どれも未経験から挑戦できるITエンジニア職では、システムの開発を担う「開発エンジニア」が最も平均年収が高くなっています

一方、20代の平均年収はサーバーエンジニアが最も高いため、早いうちから年収を高めたい方にはサーバーエンジニアがおすすめです。

サーバーエンジニアはフリーランスの年収が高いため、20代でスキルを身につけ、30代で独立することで効率よく年収を高められます。

参照:doda「年収の高い職業は?平均年収ランキング(職種・職業別の平均年収/生涯賃金)【最新版】
参照:マイナビAGENT「IT・インターネット・通信 サーバーエンジニア

この項で紹介したネットワークエンジニアとサーバーエンジニアの違いについては、以下の記事で紹介していますのでご覧ください。

サーバーエンジニアで年収1,000万円を達成する3つの方法

サーバーエンジニアで年収1,000万円を狙うことは十分に可能です。

年収1,000万円を達成したい方には、以下3つの方法がおすすめです。

  • より上流工程のスキルを身につけ、プロジェクトマネージャーになる
  • フリーランスとして独立し、自身で案件を受注する
  • より給与水準の高い企業に転職する

より上流工程のスキルを身につけ、プロジェクトマネージャーになる

プロジェクトの中核となるプロジェクトマネージャーに上り詰めれば、1,000万円以上の年収が期待できます。

プロジェクトマネージャーとはプロジェクトの全責任を負い、チームを統括するポジションです。

プロジェクトマネージャーになるには、システムや技術への知識、企画力などの上流スキルも求められます。

またサーバーエンジニアとしてだけでなく、リーダーとしてチームを動かすコミュニケーション能力やマネジメント力も必要です。

上流・下流双方のスキルをしっかり身につければ、プロジェクトマネージャーとして年収1,000万円は十分に実現できます。

フリーランスとして独立し、自身で案件を受注する

フリーランスサーバーエンジニアは前述のとおり平均年収が480万〜960万円と全体よりも高いため、年収1,000万円をより達成しやすいでしょう。

月に約84万円分の案件を継続的に受注できれば、年収1,000万円を達成できる計算です。

案件の単価を意識して仕事を受注できれば、フリーランスでも1,000万円を目指せます。

実際、レバテックフリーランスによると、正社員エンジニアの2人に1人は5年以内にフリーランスとして独立しています。

フリーランスで年収を伸ばしたい場合、ITインフラに注力している大手企業の案件が狙い目です。

大手企業の場合はITインフラにも注力しているところが多く、単価の高い案件を受注できる可能性が高いでしょう。

参照:レバテックフリーランス

より給与水準の高い企業に転職する

正社員として年収1,000万円を目指すなら、より給与水準の高い企業への転職を検討しましょう。

IT業界において、転職で年収を上げることはひとつの文化として成立しており、他の業界よりも転職について寛容です。

転職する場合も、自社内にシステムを持っている大手企業への転職を目指すといいでしょう。

前述のとおり、大手企業の場合はITインフラにも注力しているところが多いことから、社内のサーバーエンジニアに支払う報酬も高い傾向があります。

外資や最大手企業では、PMやPLになることで1,500万円台も目指せるでしょう。

サーバーエンジニアの仕事内容

サーバーエンジニアの仕事内容は、おもに以下の2つです。

  1. サーバーの構築
  2. サーバーの運用・保守

より詳しい仕事内容は、以下の記事で解説しています。

サーバーの構築

サーバーエンジニアの主な仕事は、サーバーの構築です。

具体的には以下の3つを指します。

  • サーバーをうまく起動させるための構築設計
  • 実際のサーバー構築業務
  • 運用に必要なOSやアプリケーションのインストール

顧客が必要とするサーバーシステムに必要な使用容量や電源容量、通信速度の計算や、どうやってコストとのバランスをとるのかなど、総合的にサーバーの知識が問われます。

サーバーエンジニアとして活躍するには、ITに関する幅広い分野への深い理解が必須です。

サーバーの運用・保守

構築したサーバーの運用・保守もサーバーエンジニアの大切な仕事です。

大規模な案件では、運用・保守業務は専門の係を設けることも一般的ですが、それでも何か問題が生じた際には、サーバーエンジニアが駆けつけてすぐに対処する必要があります。

また、サーバーを実際に運用したあとで設定の変更が生じるケースも多いため、調整や修正作業も日常的な業務です。

サーバーがダウンすると、そのサーバーを利用している全サービスが使えなくなるため、日常的な徹底した運用・保守業務が求められます。

サーバーエンジニアが高年収を目指す方法は?

サーバーエンジニアが価値を高め、年収を上げる具体的な方法は以下の3つです。

  1. サーバーに関する知識やスキルを高める
  2. セキュリティやクラウドに関する経験を積む
  3. コミュニケーション能力や論理的思考力を高める

サーバーに関する知識やスキルを高める

サーバーエンジニアは、LinuxやUNIX、Windows Serverなどのサーバー操作スキルや、ミドルウェアの知識など、サーバーに関する幅広いスキルと知識が必要な職種です。

  • Webサーバー
  • データベースサーバー
  • ファイルサーバー
  • メールサーバー

扱うサーバーも上記のようにさまざまな種類があります。

基本となる広範なサーバースキルを身につけておくと、より市場価値の高いサーバーエンジニアになれるでしょう。

さらに高収入を目指したい場合はより深い知識が必要とされるため、それぞれを深掘りして学習を進める必要があります。

セキュリティやクラウドに関する経験を積む

サーバーには企業秘密や顧客の個人情報が収められているため、セキュリティに関する知識も欠かせません。

具体的には、万全なセキュリティ対策が図れるよう「セキュリティマネジメント」や「セキュリティソフト」などの基本知識が求められます。

また、このままクラウドの文化が広がっていくと、クラウドに関する知識やスキルの有無は、そのままサーバーエンジニアとしての評価に直結する時代も来るでしょう。

  • クラウドサービスを利用した仮想化の知識
  • 仮想化を考慮したシステム設計のスキル

上記のようなとくに重要視されるスキルを身につけておけば、一気に年収を伸ばせる可能性もあります。

コミュニケーション能力や論理的思考力を高める

相手と円滑にコミュニケーションを取れる能力は、サーバーエンジニアだけでなくIT業界全体で求められます。

たとえばサーバー設計の際には、顧客が求めるサービスの内容やサーバーの使用容量、コスト面などのバランスに関して、プログラマーとの相談が必要です。

PM・PLになればチームメンバーとのより密なコミュニケーションも求められるため、コミュニケーション能力は年収アップに必須の要因と言えるでしょう。

また物事を筋道立てて考える論理的思考力もコミュニケーション能力同様、広くIT業界で必要となるスキルです。

とくにサーバーエンジニアは、顧客の要望に沿ったサーバーを構築していく能力が求められるため、論理的思考力は必須です。

どちらも上流になるほどより強く求められるスキルであり、身につけておくとより効率よく年収を伸ばせるでしょう。

サーバーエンジニアの年収アップに有利な資格

サーバーエンジニアの年収アップには、以下3つの資格取得がおすすめです。

  • シスコ技術者認定
  • Linux技術者認定試験
  • ORACLE MASTER

上記資格はニーズも高いため、年収アップだけでなくIT業界内の横移動にも役立ちます。

サーバーエンジニアの年収アップに必要な資格についてより詳しく知りたい方は、以下記事もご覧ください。

シスコ技術者認定

シスコ技術者認定は、アメリカの大手ネットワーク機器メーカー「シスコシステムズ」が主催する認定資格です。

シスコはネットワーク業界で欠かせない機器で、ほとんどのネットワーク・サーバーエンジニアが触ったことのあるメーカーとも言えるでしょう。

そんなシスコが運営している「シスコ技術者認定」では、レベルごとに以下5つの認定プログラムが用意されています。

  • エントリー
  • アソシエイト
  • スペシャリスト
  • プロフェッショナル
  • エキスパート

なかでもアソシエイトレベルの「CCNA」は、知名度・実用性が非常に高い資格です。

インフラエンジニアが保有する資格として非常にメジャーなものとなっているため、まずはCCNAの取得を目指すことをおすすめします。

Linux技術者認定試験

Linux技術者認定試験は、LPI-JAPANが認定している「Linux技術者」としての技術を認定する試験です。

こちらは難易度別に3段階の試験が用意されており、クラウドや仮想化技術などの最先端のスキル取得も目指せます。

LinuxはサーバーOSとして使用されるケースが多い技術です。

サーバーエンジニアとしての評価に直結するので、年収アップを目指すならぜひ獲得しておきたい資格と言えます。

ORACLE MASTER

ORACLE MASTERは、オラクル社が主催しているOracle Databaseの管理スキルを認定する資格です。

試験は難易度別に以下4段階のグレードが用意されています。

  • Bronze
  • Silver
  • Gold
  • Platinum

Oracle Databaseは、データベース系の製品の中でも突出してシェア率が高い製品です。

サーバーエンジニアの中でもとくにデータベースを扱う人は、真っ先に取得をおすすめします。

サーバーエンジニアの将来性は?

サーバーエンジニアは、将来性が非常に明るい職種と言えます。

ITエンジニア業界自体、求人件数・平均年収が増加傾向にあるため、サーバーエンジニアの需要や年収もそれに伴って伸び続けるでしょう。

近年の傾向として、物理的なサーバーを自社で保有する企業は減少し、クラウド型へ移行する動きが見られます。

そのため、なかでもクラウドに関する知識を保有しているサーバーエンジニアの市場価値はますます高まっていくでしょう。

また最近では巨大データ群であるビッグデータの活用や、SaaS、PaaS、IaaSなどのインターネットを利用した利便性の追求もIT業界のトレンドとして挙げられます。

時代とともに在り方や求められるスキルは変わっていきますが、人材不足などの影響もあって、サーバーエンジニアに対する需要がなくなることはないでしょう。

ただし今後、よりいっそう高いスキルや知識が求められる点は否めません。

サーバーエンジニアの将来性だけでなく、大変な部分や必要なスキルなど、総合的な情報を知りたい方は以下をご覧ください。

サーバーエンジニアはきつい?向いている人の特徴は?

サーバーエンジニアがきついと言われる理由は以下の3つです。

  1. サーバーの監視業務がきつい
  2. 夜間・休日のトラブル対応がきつい
  3. 知識・スキルの勉強がきつい

サーバーエンジニアの仕事内容で前述したとおり、サーバーエンジニアはサーバーの運用・保守が業務の一部です。

トラブルが発生すると夜間や休日問わずトラブル対応に追われるため、それがきついと感じる方が多くいます。

逆に、サーバーエンジニアが向いているのは以下のような方です。

  • 緻密な作業が好きな人
  • コミュニケーション能力がある人
  • ITの最新知識を身につけるのが好きな人

以上に当てはまる方はサーバーエンジニアとして年収を伸ばせる可能性があります。

緻密な作業が好きな人

サーバーエンジニアは、緻密な作業が好きな人におすすめの職種です。

 たとえばコマンドラインなどでは一文字間違えただけで重大なトラブルを引き起こすため、ミスの無い緻密な作業が求められます。

細かい違いを的確に見分け、正確な手順で業務を遂行できる能力は、サーバーエンジニアに欠かせないスキルです。

コミュニケーション能力がある人

一般的にIT業界といえば、パソコンに向き合っている印象が強いですが、サーバーエンジニアとして活躍するにはコミュニケーション能力が必須と言えます。

なぜならサーバーエンジニアは、顧客やプログラマーとの連携作業が必須となる職業であるためです。

ITに疎い顧客に対してもわかりやすく説明できる能力や、反対に専門的なプログラマーとも対等に話せるだけの論理的思考力が問われます。

コミュニケーション能力は軽く見られがちですが、IT業界全体で広く重要視される大切な能力です。

ITの最新知識を身につけるのが好きな人

常にITの最新知識を学び続け、市場価値を高め続けられる方はサーバーエンジニアに向いています。

サーバーエンジニアは時代の流れに合わせ、サーバー自体だけでなくセキュリティやクラウドなど幅広い知識が求められるためです。

またサーバーエンジニアはフリーランスとしても活動しやすいため、ITの最新知識の有無で年収面での差が生まれます

ITの最新知識を学び続けられる方は、フリーランスサーバーエンジニアとしての適正があると言えるでしょう。

まとめ:未経験からでも挑戦できるサーバーエンジニアで、年収を大きく伸ばそう!

サーバーエンジニアは将来性もあり、これからよりいっそう活躍の場の広がるであろう職種です。

未経験からでも挑戦できるため、緻密な作業が好きな方やIT関連に興味がある方はぜひ挑戦してみてください。

未経験からエンジニアへの転職を目指すなら、活学キャリア支援の利用がおすすめです。転職成功率は98.7%以上で、プロのキャリアアドバイザーが自己分析から面接対策までトータルでサポートいたします。

500以上の未経験求人を取り扱っておりますので、気になる方はぜひ一度ご相談ください。

目次