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SESと派遣の違いをプロが解説!向いてる人・契約・働き方を徹底比較


「SESと派遣、どちらを選ぶべき?」と迷っていませんか?



SESの働き方って大丈夫?ブラックって聞くけど…
トピックス
・SESと派遣の契約形態の違いとは?
・メリット・デメリットを徹底比較!
・あなたに合った働き方を選ぶ基準とは?
SESと派遣は、どちらもIT業界でよく採用される働き方ですが、契約形態やキャリアの築き方に大きな違いがあります。
「知らずに選んで後悔した…」とならないように、本記事では SESと派遣の違いをわかりやすく解説 し、それぞれのメリット・デメリットを比較します。
あなたのキャリアに合った選択をするための重要ポイントをまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください!
SESと派遣の違いとは?【結論】
「SESと派遣って何が違うの?」と疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。
両者は現場に常駐して働く点では似ていますが、契約形態や指揮命令権、働き方のスタンスが大きく異なります。
まずは、結論としてこの違いを端的に整理しておきましょう。
SESの仕事内容について知りたい方はこちらを参考にしてください。


結論|契約形態・指揮命令・働き方が大きく異なる
「SESと派遣の違い」は、大きく3つの観点で分かれます。
・契約形態(法律上の扱いが異なる)
・指揮命令権(指示を出すのが誰か)
・働き方・現場での立場(業務の進め方や雇用感覚)
簡単に言えば、「誰の指示で働くか」と「どんな契約に基づいて業務を行うか」が大きな違いです。
ITエンジニアや未経験からの転職者が混同しやすいポイントでもあるため、まずは全体像をつかみましょう。
違いがわかる比較表
項目 | SES(準委任契約) | 派遣(労働者派遣契約) |
---|---|---|
契約関係 | クライアントとSES企業の間に準委任契約 | 派遣先と派遣元企業で労働者派遣契約 |
雇用主 | SES企業(所属企業) | 派遣会社(派遣元) |
指揮命令権 | SES企業にあり、常駐先からの直接指示はNG | 派遣先企業にあり、業務指示が可能 |
業務の目的 | 業務遂行(成果物がなくてもOK) | 労働提供(一定の時間働くことが目的) |
就業先の立場 | 「業務委託の一員」 | 「職場の一員として働く感覚」 |
法的制限 | 派遣法の適用外 | 派遣法の適用対象 |
契約形態・働き方の違いを詳しく解説
ここからは、SESと派遣の違いをより深く理解するために、契約の仕組みや働くうえでの立場の違いを詳しく見ていきます。
「誰と契約して、誰の指示で働くのか?」という点を正しく理解することで、自分に合った働き方を見極めやすくなります。
SESの契約形態(準委任契約)とは?


SES(システムエンジニアリングサービス)は、「準委任契約」という形で企業にエンジニアを常駐させ、業務を遂行します。
準委任契約とは、「成果物ではなく業務の遂行そのもの」に対して報酬が発生する契約形態です。
つまり、開発プロジェクトの一員として日々の業務に取り組むものの、「納品物」や「完成責任」は負わないのが特徴です。
例:「1日8時間、プロジェクトの進行に必要な設計・開発・テストを行う」ことに対して報酬が発生。
SESについて、さらに詳しく知りたい方は以下記事をご覧ください。




派遣契約(労働者派遣契約)とは?


派遣契約は「労働者派遣契約」という形式で結ばれます。
これは、派遣会社(派遣元)と派遣先企業が契約を結び、派遣社員(労働者)は派遣先の指揮命令に従って働くという仕組みです。
つまり、派遣社員は派遣元に雇用されつつ、実際の業務指示は派遣先から受け取るという構造です。
労働時間・作業内容の管理は派遣先が行うため、正社員と似たような「現場の一員」として扱われるのが特徴です。
指揮命令権・指導体制の違い
SESと派遣で最も混同されやすいのが、この「指揮命令権の所在」です。
SESの場合:指示命令権は雇用元(SES企業)にあり、常駐先からの直接指示は法律上NG
派遣の場合:指示命令権は派遣先企業にあり、日常業務は現場から直接指示される
SESではあくまで「外部パートナー」としての立場である一方、派遣は「企業の一時的な人員」として現場に参加します。
働き方・現場での立場の違い
SESと派遣は、見た目の働き方は似ていますが、「立場」と「意識のされ方」が異なります。
SES:クライアントからは「外部委託」「プロジェクト支援要員」として見られる
派遣:クライアントからは「社内メンバー(期間限定)」として見られやすい
また、SESでは業務範囲が明確に制限されており、「成果を出すこと」よりも「作業をこなすこと」が求められる傾向があります。
一方、派遣は「業務成果」や「作業効率」をシビアに評価されやすい傾向があります。
どちらが自分に合っている?【目的・条件別に比較】
SESと派遣は、似ているようで実は「働く目的」や「将来設計」によって向き不向きがはっきり分かれます。
ここでは、「キャリアアップ」「安定性」「スキル習得」「未経験者」の4つの観点から、どちらが合っているかをわかりやすく整理します。
キャリアアップしたい人に向いているのは?
結論:SESが有利。ただし、会社選びがカギです。
比較項目 | SES | 派遣 |
---|---|---|
キャリア形成 | 案件に応じて上流工程に関われる可能性がある | 業務がルーチン化しやすく、キャリアの幅が狭い |
スキルの応用範囲 | 顧客提案・設計など多様 | 手順に従う作業が中心 |
未来の選択肢 | 自社開発・SIer・フリーランスなどに転職しやすい | 派遣以外への転職実績が限られることも |


安定性・福利厚生を重視するなら?
結論:派遣が有利。大手派遣会社なら手厚いサポートあり。
SESの実情:
・所属企業によって差が大きい
・福利厚生がほぼない企業も
・待機(仕事がない期間)は給与が下がることも…
派遣の特徴:
・社保完備、有給取得制度が整っている会社が多い
・定時退社を徹底している企業が多い
・勤務時間が契約で明確に定められている
「毎日定時で帰れて、社会保険もちゃんとあって…安心感を求めるなら派遣が合ってた」
(元SES → 派遣へ転職した20代女性)
項目 | SES(企業により異なる) | 派遣(大手) |
---|---|---|
社会保険完備 | △ | ◎ |
有給休暇 | △ | ◎ |
残業の少なさ | △ | ◎ |
定時退社の徹底 | × | ◎ |
スキルアップ・成長を狙うなら?
結論:スキル獲得を目的にするならSES。ただし能動性が必要。
●SESでの成長機会:
・長期プロジェクトで開発経験を積める
・顧客と接することで、技術+折衝力も磨ける
ただし、配属先によって当たり外れが大きい
●派遣での成長機会:
・マニュアルに沿った業務が多く、習熟度は早い
ただし「新しい技術に挑戦」は難しい
ワンポイントアドバイス:
SESでスキルアップしたいなら「学習支援制度」や「案件変更に柔軟な会社」を選ぶべし。


未経験者が選ぶならどっち?
結論:どちらでも入れるが、目的次第で選ぶのが良い。
【未経験×SES】
・学習環境のある企業なら◎
・案件配属までに研修があるかチェック必須
・最初は「テスター」や「運用保守」からスタートが一般的
【未経験×派遣】
・とにかくすぐ働きたい人向き
・研修は少ないが業務はシンプル
・接客経験や事務経験があれば受かりやすい
選び方の視点:
目的 | 向いているのは |
---|---|
長期的にITキャリアを築きたい | SES(研修制度がある会社) |
短期で安定収入が欲しい | 派遣 |
働きながら勉強したい | SES(時間の確保が重要) |
ストレスなく単純業務がしたい | 派遣 |


SESと派遣、働いている人のリアルな声
「実際に働いてみてどうだったのか?」は、求人票ではわからない重要な判断材料です。
ここでは、SES・派遣それぞれで働く現場のリアルな声をご紹介します。
やりがいと不安、働きやすさと不満の両面から、自分に合った働き方をイメージしてみてください。
SESエンジニアの体験談(やりがい・不安)
Aさん(26歳・元飲食 → SESエンジニア/入社2年目)
▶ やりがい:スキルが“手に入ってる実感”がある!
最初は簡単なテスト作業から始まりましたが、1年経った今は小さな開発タスクや設計の補助も任されるように。
案件ごとに「新しいことがある」ので、スキルアップしてる実感があります。
▶ 不安:現場によって全く環境が違う…
SESは現場常駐なので、「働く場所=その都度変わる」。
今は雰囲気のいい現場ですが、前の現場では孤立感が強くてしんどかったです。
「どの現場に配属されるか」で当たり外れがあるのは、正直ギャンブル的なところも…。
「技術を身につけて転職したい」と考える人には向いているが、人間関係の変化が多いのは覚悟した方がいいでしょう。
Bさん(28歳・SES歴4年)
▶ やりがい:要件定義に入れたとき、やっと“エンジニア”になれたと思った
長く続けていると、徐々に上流工程の話も任されるようになってきました。
お客様の課題をヒアリングして、設計に落とし込むプロセスは本当に楽しいです。
▶ 不安:待機期間がつらい…
案件が途切れたとき、いわゆる「待機」になります。
給料は保証されますが、会社に居づらくなるし、スキルも落ちていく気がして焦りました。
継続すれば成長できるが、スキルを磨く努力を自分でしないと置いていかれる環境。


派遣エンジニアの体験談(働きやすさ・不満)
Cさん(30歳・派遣歴2年/元営業)
▶ 働きやすさ:とにかく「ストレスが少ない」
今は大手企業の社内ITサポート部門で働いています。
定時で上がれるし、ルールも整っていて「無理させない」雰囲気があります。
正社員と違って責任は軽め。業務範囲が明確なのも安心感があります。
▶ 不満:スキルアップの機会が少ない…
同じ作業の繰り返しで、最初はラクでしたが2年目になると物足りなく感じます。
「次に何を学べばいいか」も誰も教えてくれないので、自分で道を見つける必要があるなと思っています。
短期的には快適。でも、「このままでいいのかな?」という焦りがあとからくる。
Dさん(25歳・派遣エンジニア/未経験から事務→IT)
▶ 働きやすさ:未経験でも受け入れてくれる安心感
IT業界は初めてだったけど、派遣だと「初歩から覚えることが前提」なので入りやすかった。
入社前に「わからないことは聞いていいですよ」と言われたのが、すごく救いになりました。
▶ 不満:評価制度が曖昧でキャリアにつながらない
どれだけ頑張っても、給料も仕事の内容も変わらないのはつらい。
キャリアアップを考えると、どこかで転職は必要だと感じています。
「働きやすさ=成長」ではない。将来を見据えて動かないと、いつか壁にぶつかるかも。
SESのメリットとデメリットについては、こちらの記事もチェックしてみてください。


よくある質問(Q&A)
SESや派遣について調べると、「正社員になれるの?」「どちらが採用に強い?」「キャリアにどんな影響があるの?」といった疑問が出てきませんか?
このセクションでは、特に多くの方が気になる3つの質問にわかりやすく答えていきます。
Q SESや派遣から正社員になることは可能?
A. 可能です。ただし「タイミング」と「行動」がカギになります。
●SESから正社員になるパターン
・スキルを積んで 自社開発企業やSIerへ転職
・常駐先から「ぜひウチに」と 引き抜き・直接雇用のオファー
・フリーランスから再び正社員に戻る例もあり
●派遣から正社員になるパターン
・紹介予定派遣(最初は派遣、6ヶ月後に正社員登用)
・派遣先で実績を認められ、直雇用に切り替え
・ただし「派遣のままでいてほしい」と言われることも…・
SESとして頑張ってたら、常駐先の企業から声をかけられて正社員に。意外とそんな話は、よくあります。


Q どちらの方が採用されやすい?
A. 派遣の方が“入口”は広いです。SESは“中長期的な育成意欲”を見られる。
比較項目 | SES | 派遣 |
---|---|---|
採用ハードル | 会社によるが、ポテンシャル採用あり | 未経験でも応募しやすい |
選考の特徴 | 面接が1〜2回。育成方針が合うか重視 | 登録面談+スキルチェック |
働き方の柔軟さ | 長期案件が中心、急な変更は少ない | 勤務条件の希望が通りやすい |
●採用されやすさの目安:
「IT業界に入りたい」という入口なら → 派遣が◎
「キャリアを築きたい」という視点なら → SESが◎
●面接官の視点:
SES企業では“育てがいがあるか”を重視します。
派遣は“即戦力”や“相性”を見ますね。


Q 今後のキャリアに与える影響は?
SES=スキルベースの成長
派遣=働き方重視。方向性が変わるだけ。
●SESのキャリアへの影響
・多様な現場での経験が “実力”になる
・将来、SIer/自社開発/フリーランスへの道が開ける
・技術職として成長を志す人向け
●派遣のキャリアへの影響
・ライフスタイル重視の働き方がしやすい
・同じ業務の繰り返しで キャリアに伸び悩むケースも
・ただし「職種の入口」としての価値は大きい
最初は派遣で入ったが、途中から物足りなくなってSESに転職する方も少なくないです。
【まとめ】SESと派遣の違いを知って、自分に合う選択をしよう
SESと派遣は、現場に常駐して働くという共通点こそありますが、契約の仕組み・指示命令の関係・キャリアの築き方には大きな違いがあるということがわかりました。
キャリアアップやスキル習得を重視するならSES
働きやすさや安定性を優先するなら派遣
未経験でまず現場に入りたいなら、どちらも選択肢になる
大切なのは、「なんとなく」で選ぶのではなく、自分がどう働きたいか・どんな将来を描いているかを軸に選ぶことです。
「SESと派遣、結局自分にはどっちが合ってるの?」と不安がある方は、IT転職に特化したプロに相談しましょう。
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