SESの年収事情!給料を上げる方法を元エンジニアが徹底解説!

皆さん、こんにちは!

今回は、元エンジニアの筆者が、SESの年収事情について、リアルな話をお伝えします。

SESで今働かれている方、これから働こうと考えている方、どちらの方もいらっしゃると思いますが、

SESの年収って低いの?

今SESで働いているけど、年収をあげる方法はないのかな?

といったSESの年収に関わる疑問や悩みが、この記事を最後まで読めば全て明らかになる内容となっているので、ぜひ最後までご覧ください!

合わせて読みたい⇒SESはやめとけ?体験談をもとに理由を徹底分析!

活学キャリア支援は、未経験からでもIT企業への転職をサポートしています。専門のエージェントによる書類添削や面接指導なども受けられるので、この機会にぜひご相談ください。

目次

SESの年収はズバリ!

ここではSESの年収について、多くの情報媒体で出回っている「平均年収」だけではなく、新卒や未経験者の年収、経験年数やスキルによる違いなど、様々な視点から年収の実態を深く掘り下げていきます。

これからSESで働いていこうと考えている方は、自分の初任給がどれくらいで、何年後にはどれくらいの年収になっているのか、イメージを膨らませてみてください。

また、今SESで働かれている方は、自分の年収が一般的な年収より高いのか低いのか参考にしてみてください。

もし低いなと感じた場合の対処法などは次の章以降で解説していきます

SESの平均年収は約420万円

SESの平均年収は約420万円と言われています。

国税庁「令和5年分 民間給料実態統計調査」によると、日本人の平均年収は460万円となっています。

そのため、SESの平均年収は、一般の平均年収よりもやや低いことが分かります。

このSESの平均年収ですが、先ほども少し触れた通り、エンジニアとしての技術力や経験年数、さらに所属企業の規模によっても大幅に変動します

特に首都圏を中心とする大手企業に所属している場合、この平均を超える年収を得るエンジニアも少なくありません。

SES業界はプロジェクト単位で契約する性質上、働く環境や業務内容に応じて収入に差が出やすい特徴があります。

新卒/中途未経験でSESに就職した場合は年収300万円

新卒や中途未経験でSES企業に就職した場合、年収はおおよそ300万円前後からスタートすることが一般的です。

この年収は、日本全国の平均的な初任給と比べても大きな差はありません。

しかし、SESでは実務経験を積むことで、収入アップのチャンスが比較的早い段階で訪れることがあります。

SESの初任給がこの程度に設定される理由として、最初はエンジニアとしての基本的なスキルや知識の習得に時間がかかることが挙げられます。

実務経験が増え、スキルが評価されるようになれば、3年目以降に大幅な昇給も期待できるでしょう。

経験年数別の年収相場

先述の通り、SESでは経験年数が増えるにつれて、年収も上昇していきます
以下は目安となる年収相場です。

SESの平均年収相場

・1~3年目(初級エンジニア): 300–400万円

・3~5年目(中堅エンジニア): 400–500万円

・5年以上(シニアエンジニア): 500–700万円

また、プロジェクトリーダーやマネージャーとしての役割を担うようになると、年収が700万円を超えるケースも珍しくありません

経験年数が長くなるほど、専門性やマネジメント能力が収入に大きく影響を与えます。

技術スキル別の年収傾向

SESでは、持っている技術スキルによっても年収に大きな差が出ます
特に需要が高い以下のようなスキルは、高収入につながりやすい傾向があります。

高収入につながりやすいスキルと年収相場

・クラウド(AWS、Azure、GCP): 年収500–700万円

・AI/機械学習: 年収600–800万円

・セキュリティ: 年収550–750万円

・モバイルアプリ開発(iOS、Android): 年収450–600万円

これらのスキルは、特定の業界やプロジェクトでの需要が高いため、高単価の案件にアサインされる可能性が高まります

そのため、SESとして年収を上げていくには、スキルアップのための自己投資や資格取得に対する努力を惜しまず続けていくことが求められてきます

SESの単価と給料の割合は?

そもそも、SESの給料がどのように決まっているのか皆さんご存知でしょうか?
会社によって違いが有るので一概には言えませんが、代表的なパターンとして以下の場合が有ります。

①自分の所属会社と就業先の会社間で単価が決められる

基本的にSES契約をする際には、双方で各人材ごとに単価が決められます。

この単価の相場は、約60~80万となっています。(詳細は次の章で解説します。)

②単価のうち、所属会社が決めている給料割合が、給料として支払われる。

この割合は企業によって異なりますが、一般的には以下のような傾向があります。

  • 給料割合: 単価の50–70%
  • 企業利益: 単価の30–50%

仮に、月の単価が80万円の場合、エンジニアの月給は40–56万円程度になる計算です。

この割合は、エンジニアのスキルや経験、企業の経営方針によって変動します

SESで収入を増やしたい場合、自身のスキルアップはもちろん必要なのですが、それと同じくらい所属企業が単価のうちどれくらいを給料として配分してくれるのかが極めて重要になってきます

具体的な例で考えてみましょう!

例えば、自分の市場価値をトコトン極めたAさん。

SESの単価が100万円/月になったとしましょう。しかし、所属会社が単価の40%しか給料として配分してくれない場合、Aさんの給料は40万円/月になってしまいます。

逆にSESの単価が60万円/月のBさん。

所属会社が良心的で単価の70%を給料として配分してくれるなら、Bさんの給料は42万円/月になります。

単価が40万円も低いBさんの方が、Aさんより給料が高い…なんてことが平気で起こってしまう業界なのです。

それくらい企業選びは大切…。
ということが少しは伝わったでしょうか?

しかし、外からどの企業がどれだけの給料割合にしてくれるのかを知ることは、ほぼ不可能に等しいです。
そんな時は、ぜひ転職エージェントを活用しましょう。

特に活学キャリア」は、給料の割合が高いSES企業の求人を多数持っています
少しでも年収をあげつつ、色々なプロジェクトで経験を積みたい!

と考えている方は、ぜひ一度無料カウンセリングでキャリアについて相談してみましょう!
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SESの単価相場は60~80万

さて、先ほど触れましたSESの単価の相場ですが、1人あたり月60–80万円程度が相場だとお伝えしました。
しかしこの金額は、エンジニアのスキルや経験、プロジェクトの難易度によって上下します

例えば、高度な技術スキルを持つエンジニアやリーダー職の場合、単価が100万円を超えることもあります。
一方で、単価の低い案件では50万円程度にとどまることもあります

特に未経験からの挑戦の場合、これくらいか下手したらこれ以下の単価になることもあります

一方で、所属会社の営業力が強ければ、未経験でも高単価の案件に配属してもらえる場合もあります

エンジニアのSES案件を探すのは、基本的に各SES会社の営業マンが行います

自分の所属会社の営業力と給料の配分、更には案件のバリエーション…
気にしなければならない点が、SESとして働くには特に多いのは事実です。

SESは、まだまだ人材が枯渇しているが故に、他のエンジニアよりも未経験者の間口が広いですが、「良い会社」も「良いとは言い難い会社」も両方存在するので、ぜひプロに頼ることをお勧めします。

SESの年収は他の雇用形態と比べてどうなのか徹底分析

IT業界でキャリアを築く際、SES、SIer(システムインテグレーター)、社内SE(システムエンジニア)のいずれを選ぶかで、年収や働き方は大きな違いが生じます

ここでは、それぞれの雇用形態ごとにを比較しながら、特に年収面に焦点を当てて徹底分析していきます。

後半では、それぞれの転職難易度についても解説していきますので、これから転職を考えている方は、ぜひこちらもご覧ください。

SES・SIer・社内SEの年収はどのくらい?

上の表は、それぞれの年収と転職難易度を比較したものです。
まず、年収について確認してみましょう。

このデータによると、SESの年収は平均約420万円とされています。
一方で、SIerの平均年収は約550万円、社内SEで約500万円と、SESよりも高い傾向にあります

特に大手SIerでは30代で800万円を超えることも珍しくありません

ここだけ見るとSIerが最も魅力的に感じるかもしれません。

故に、転職市場ではSIerが経験者・未経験者問わず最も人気になっています

SEの年収事情について詳しく知りたい方は、こちらの記事も併せてご覧ください。

SES・SIer・社内SEの転職難易度はどのくらい?

ではここで、転職難易度についても確認しておきましょう。
先ほどの表にも書いてある通り、難易度順に並べると、SESが最も優しく、SIerが最も難しいとされています

なぜSESが最も優しいと言われているのでしょうか?
その理由は、この3つの中で最も人手が足りていないからです。

そのため未経験者歓迎の求人が多く、比較的転職しやすい業態です。
ゆえに、IT業界への入り口としてSESを選ぶ人も少なくありません

一方で、年収が高く人気が高いSIerは、新卒採用では経験の有無はあまり問われず、未経験・文系の方でも内定をもらえる可能性が高いのは事実です。

しかし中途採用では即戦力を求められることが多いことから、転職難易度はSESより高めです。

特に下流工程での経験はもちろんのこと、上流工程の経験やプロジェクトマネジメントスキルを持つ人材でないと、所謂大手SIerへの転職はかなりハードルが高いです。

そのため、本気で大手SIerを目指すなら、まずはSESで経験を積んだ後、SIerに転職し、少しずつ時間をかけてキャリアアップしていく流れが一般的です。

社内SEは、自社内で企画から運用保守まで全てを完結させる立場であるため、企業の業界知識や特化したスキルが求められることがあります

そのため、業界経験が浅い人にとってはハードルが高いですが、何かに尖った知識や知見が有れば転職できる可能性はあります

自分の強みや経験が生かせる企業を探して、戦略的に転職活動をする必要があります。

将来どうなりたいかを考えて逆算しながら、転職活動をしていくと良いですよ!

SES・SIer・社内SEのメリットとデメリット

SES・SIer・社内SEのメリットとデメリットをまとめています。
それぞれ特徴があることを抑え、自分に合っている働き方を探してみてください。

SESのメリット・デメリット

メリット: 未経験からでも挑戦しやすく、さまざまな現場で経験を積める

デメリット: 単価の低い案件では年収も低くなりやすい。

SESのデメリットは、先述の通り企業選びさえ間違えなければ解消できます!

SIerのメリット・デメリット

メリット: 年収が高めで、キャリアの選択肢が広がる。

デメリット: 労働時間が長くなることが多い。

担当業務の幅が広いので、どうしても労働(残業時間)は多くなりがちです。

社内SEのメリット・デメリット

メリット: 自社勤務で安定しやすい。

デメリット: スキルアップの機会が限定される。

社内SEだと、自社外での業務に関わる機会が無いので、スキルアップという面では業務外での努力が必要になってきます。

また社内SEで取り扱っている内容がニッチ過ぎると、いざ転職した時に苦労することも有ります

安定感はありますが、大幅な年収アップを目指すには、ご自身で最先端の技術を学ぶなど努力を続けて怠らないことが大切です。

SESの平均年収が低いと世間一般的に言われる理由

SESの年収が低いと言われている主な要因は、3つあります。

1つ目が「SES業界の多重構造」、2つ目が「待機期間」、3つ目が「短期間での離職者が多いから」です。

以下に各要因について概要をまとめていますが、もっと詳しく知りたい方は、こちらの記事を読んでみてください。

SES業界の特殊な構造

SESの年収が低いといわれる背景には、IT業界特有の「多重構造」という仕組みがあります。
この構造を具体的に説明しましょう。

たとえば、ある会社がシステム開発をSIerに1億円で発注したとします。

このとき、SIerはその1億円をすべて開発費用に使うわけではありません

約7000万円を開発費として使い、残りの3000万円は会社の利益として確保します。

この利益は、社員の給料やボーナス、会社の運営資金などに充てられます。

次に、プロジェクトを進める段階でSIerの社員だけでは人手が足りない場合、SIerはSES会社から技術者を派遣してもらいます。

このとき、SES会社に支払う「単価」が決められますが、SIerが確保した7000万円の開発費からやりくりをする必要があるため、SES会社に支払う単価はどうしてもSIer社員の給料水準より低くなりがちです

さらに、SES会社自身も人手が足りない場合、別のSES会社に依頼をかけることがあります。

このように、プロジェクトには複数の会社が関わることがあり、三次請け、四次請けといった形で「多重構造」が生まれます。

関わる会社が増えるたびに、それぞれの会社が利益を確保するため、下流に行くほど単価が削られていきます

その結果、最終的にプロジェクトに参加するSESエンジニアの報酬が低くなりやすいのです。

この多重構造の仕組みが、SES業界の年収水準に影響を与えている理由です。

上流に位置するSIerの社員は、プロジェクト全体の管理や計画を担い、その責任や役割に応じた報酬を得ていますが、下流に位置するSESエンジニアにはそうした利益が回りづらいというのが現実です

SES業界の闇「待機期間」

SES業界では「待機」と呼ばれる期間が発生することがあり、これがSESエンジニアの給料が低くなりがちな要因の一つとされています。

待機期間とは、現在の案件が終了した後、次の案件への参画が決まるまでの間を指します。

この期間中、SESエンジニアは会社に在籍しているものの、プロジェクトに携わっていない状態となります。

多くのSES企業では、この待機期間中の給与は減額される仕組みになっており、通常の月給の6割程度しか支払われないケースが一般的です。

そんなのあり?
と思うかもしれませんが、法的にこの処置は認められています。

会社としては、エンジニアが稼働していない状態ではクライアントからの収入が発生しないため、コストを抑える目的でこのような対応を取ることがあります。

しかし、エンジニア側から見ると、待機期間は自分の意志で選んだものではないにもかかわらず、収入が減少するため、大きな負担となり得ます。

また、待機期間の長さはSES企業の案件確保力や市場の動向によって異なります

案件の数が少なかったり、特定のスキルを求める案件しか取り扱っていなかったりする企業では、次のプロジェクトを見つけるのに時間がかかることがあります。

このような状況が続くと、待機期間が長引き、その間の収入減がエンジニアの生活に与える影響も深刻化します。

さらに、待機期間中はエンジニア自身も不安を感じやすいです。

次の案件がどのような内容になるのか、どれくらいの期間が必要なのかが明確に示されない場合、キャリアプランが立てにくくなるからです。

このような不透明さは、SES業界の働き方の一つの課題とも言えます。

待機が発生するたびに給与が減ることで、年間を通しての収入が想定よりも少なくなる可能性が高まります。

こうした理由から、「SES業界の闇」として待機期間が挙げられることが多く、SESエンジニアの給料が低く評価されがちな原因の一つとなっています。

見極める方法はこちらで詳しく解説しています⇒SESブラック企業を見抜く逆質問を全公開!ホワイト企業の見極め方とは?

SESは短期間で転職する人が多いから

前の章でも少し触れましたが、SESで働いている方の多くは、将来的にSIerへの転職を前提として働いている方が多くいらっしゃいます

そのため勤続年数が短い傾向にあります。

その結果、業界全体として若手や未経験の方が多く、どうしても平均値で見ると年収が低くなりがちな傾向があります。

ついでに、SIerや社内SEが、どうしてSESより平均年収が高いかの理由もここで解説します。

SIerの年収がSESより高い理由

SIerの方がSESより平均年収が高い理由は、SIerがプロジェクト全体の管理を担う立場にあるためです。

SIerはクライアントから直接仕事を受注し、プロジェクトの計画や予算管理、チーム運営を行う「責任者」としての役割を果たします

そのため、プロジェクトにおける収益が直接自社の利益に反映されやすく、その分社員の給与水準も高くなる傾向があります。

一方で、SESはプロジェクトの一部を担当することが多く、収益の割合が比較的小さいため、年収に差が出やすいのです。

ただし、SIerの給与水準は会社規模によって大きく異なり、中小SIerではSESとほぼ同水準の年収となるケースもあります。

しつこいようですが、ここでもやはり会社選びが肝心です

社内SEの年収がSESより高い理由

社内SEは自社のシステム開発や運用・保守を担当するため、SESやSIerのように外部クライアントの単価に左右されることはありません

そのため、社員への還元率を高く設定しやすいことから、比較的社内SEは年収が高い傾向にあり、また安定しているとも言えます。

SEの給与体系は安定している一方で、スキルアップや昇給のペースが緩やかであることが課題とされています。

また、企業の業績に左右されるため、成長企業やITベンチャーで働くSEは比較的高い年収を得られることもありますが、保守的な業界では年収が抑えられる傾向があります。

SESの年収の限界値はどれくらいなのか?

SES業界での年収は、一般的な傾向として上限がある程度決まっています。
しかし、特定の条件を満たすことでその限界を超えることも可能です。

ここでは、SESエンジニアの年収の限界値について、具体例や要因を交えながら解説します。

一般的なSESエンジニアの平均年収は約400~500万円と言われています

経験年数やスキルによって多少の変動はあるものの、これが業界全体の基準値です。

その中で限界値がどれくらいなのかというと、正社員のSESエンジニアとして働く場合、多くのケースで年収800万円程度とされています

特に、リーダーポジションや専門性の高いスキルを持つエンジニアは、この上限付近に達することが可能です。

また、少し例外となりますが、フリーランスSESエンジニアの場合、勤務時間等の縛りが無いことから、複数の案件を掛け持ちすることで年収の限界値が大幅に上がり、1,000万円以上を目指せることも有り得ます。

ただし、安定性や福利厚生を犠牲にするリスクがあるほか、複数の案件を掛け持ちするということは、殆ど休みがとれないので、あまり現実的な方法とは言い難いのが現状です。

少しでもSESで高年収を目指すには?

SES業界で高年収を目指すためには、戦略的なスキルアップと会社選びが重要です。
以下に具体的なアプローチを解説します。

高単価案件を獲得するためのスキルを身につける

SESエンジニアとして高単価案件を受けるためには、まず需要が高く報酬が高めのスキルを身につけることが重要です。

①クラウド技術

特に、クラウド技術は現在、企業のシステムインフラに欠かせない要素となっており、AWSやAzureといったクラウドプラットフォームに関する知識は非常に高く評価されます

これらの技術に関する資格を取得することで、他のエンジニアと差別化を図り、案件単価を引き上げることができます。

例えば、AWS認定ソリューションアーキテクトなどの資格を取得すれば、特に高単価のプロジェクトに携わるチャンスが増えるでしょう。

②サイバーセキュリティ

また、サイバーセキュリティの分野でもスキルを高めることが重要です。

近年は特に、サイバーセキュリティに関する知識を持ったエンジニアは非常に需要が高く、専門的な知識を活かした案件は、高単価で提供されることが多いです。

この分野においてのスキルアップは、安定した高収入を得るための鍵となります。

③プロジェクト管理

さらに、プロジェクト管理能力を身につけることも高単価案件を獲得するにあたって極めて重要です。

プロジェクトリーダーやマネージャーとしての経験は、単に技術力だけではなく、クライアントとの交渉やプロジェクトの成功に向けたマネジメントスキルを求められるため、高単価案件を受けるための強力な材料になります。

このように、技術力だけでなく、マネジメントやセキュリティといった分野のスキルをバランスよく磨いていくことが、高単価案件に繋がるポイントです。

自己投資で市場価値を高める

自己投資を通じて市場価値を高めることは、SESエンジニアにとって非常に重要です。
まず、資格取得はその代表的な手段の一つです。

IT業界では、資格がそのエンジニアの具体的なスキルを証明する指標となり、特に基本情報技術者試験や応用情報技術者試験は、エンジニアとしての基盤をしっかりと築くために有効です

また、PMPなどのマネジメント資格を取得することで、リーダーシップやマネジメント能力を証明でき、より高度なポジションや高単価案件への道が開けます

【PMP】プロジェクトマネジメントプロフェッショナルの略称。

特に未経験者の場合、面接時に熱意を伝えるだけでなく、こういった資格を取っていると、熱意の裏付けとなり内定に一歩近づくことが出来ます。

さらに、自身の手がけたプロジェクトをまとめたポートフォリオの作成も重要です。

実績を視覚的に整理し、どのような技術や知識を活用したのかを具体的に示すことで、クライアントや企業に対して自分の強みをしっかりアピールできます。

ポートフォリオは単なる技術的な成果だけでなく、問題解決能力やチームとの協力性も伝えるツールとして大いに役立ちます

加えて、IT業界は非常に変化が速い分野であるため、常に最新技術に追いつく姿勢が求められます

新しい技術やツールに関するセミナーや勉強会に積極的に参加することで、業界のトレンドを把握し、競争力を維持することができます。

市場の変化に柔軟に対応できるエンジニアとして、自己投資を重ねることは、キャリアアップの大きな要素となるでしょう。

資格取得、ポートフォリオの作成、最新技術の学習の3点セットで取り組んでみてください!

還元率の高い企業へ転職する

SESエンジニアとして年収を上げるためには、単価の還元率が高い会社に転職することも視野に入れましょう
SESでは、クライアントから得られる契約単価に対して、社員にどれだけの金額が還元されるかが決まっています。

この還元率が高いほど、同じ仕事をしてもより多くの収入を得ることが可能になります。

また、ホワイトな企業では契約単価や還元率が明確に示されるため、自分の収入がどのように決まるのかを把握しやすい点も特徴です。

この透明性があることで、自身の働きが正当に評価されていると感じられ、モチベーションの向上にもつながります

ただし、還元率だけを判断基準にするのは避けるべきです

還元率が高い企業であっても、案件の数が少なかったり、福利厚生が充実していなかったりする場合があります。

そのため、年収以外の条件や仕事の安定性についても十分に考慮する必要があります

また、SES業界特有の多重構造にも注意が必要です。

先ほども少し触れたとおり、多重構造が少ない企業、たとえばクライアントから直接案件を請け負う直請けの案件が多い企業は、一般的に還元率が高い傾向にあります。

そのため、企業のクライアントリストや取り扱う案件内容を確認することで、どれだけ多重構造が少ないかを見極めるのが良いでしょう。

転職活動を行う際には、還元率の高い企業を見極める方法として、企業のホームページや口コミサイトを活用するのが効果的です。

さらに、面接時に具体的に還元率について質問をすることで、より詳細な情報を得ることができます。

また、その企業で実際に働いている社員がどのような年収を得ているのかを調べることも重要ですが、外からこれらの情報を正確に手にすることは難易度が高いです

転職エージェントを利用すれば、こうした情報を正確に把握する手助けをしてもらえることが可能です。

活学キャリア」では、還元率が高く直請け案件が多い企業の求人を多数保有しています

せっかくSESとして働くからには絶対失敗したくない!

と考えている方は、ぜひ一度無料カウンセリングでキャリアについて相談してみましょう!
完全無料で転職のプロのサポートを受けながら、あなたに合った企業に出会うことが出来ます。

最終的には、還元率の高さだけでなく、全体的な労働環境や自分のキャリアプランに合った企業を選ぶことが、SESエンジニアとして満足度の高い働き方を実現するポイントとなります。

英語力を身に着ける

海外案件に対応できる英語力を持つエンジニアは、グローバル市場でも活躍できること、また希少価値が高くどこにいっても重宝されます

そのため他のSES社員よりも、報酬が高くなる傾向が有ります。

長期プロジェクトで成果をあげる【経験者向け】

クライアントとの信頼関係を構築し、長期間同じプロジェクトに参画することで単価アップや特別報酬を得られるケースがあります

また、継続して同じプロジェクトに参画するということは、先述した「待機」になるリスクを抑えることが出来るので、より年収を上げる効果が有ります

SESとして働く際は、ぜひ案件先の社員との関係性の構築も大切にしてください。

年収アップしやすいSES企業とは?

SES企業で働きつつ年収を上げていきたいと考えているなら、従業員の成長と適切な待遇の両方を大切にしてくれている会社を選ぶことが大切です。

特に重要なポイントをここでは3つご紹介します。

単価開示を行う企業

SES業界では、エンジニアが自身の契約単価を把握できない場合が一般的です。

そのため、自分のスキルや労働に見合った報酬が適切に支払われているかを確認するのが難しいという問題があります。

しかし、そういった業界全体の問題の解決に率先して取り組んでいる会社もあります。

実際に一部のSES企業では「単価開示」を行い、エンジニアが顧客に対してどのような単価で提供されているのかを明示しています

これにより、報酬の透明性が確保されるだけでなく、エンジニアにとって安心感や信頼感が得られる仕組みとなっています。

単価開示を行う企業では、契約単価に基づいた報酬の割合も明確に示される場合が多いです。

例えば、契約単価の70%〜80%をエンジニアに還元する企業は、高待遇の企業として知られています

とは言っても、そういった高待遇の会社はまだまだ少ないのが現状です。
その為、自分で探すには相当調べ尽くす必要が有ります。

このような企業を選ぶことで、自分の実力に見合った収入を得やすくなるだけでなく、年収アップにもつながる可能性が高まります

また、自分の単価がわかることで、自分自身がエンジニア市場でどのように評価されているかを把握することができるので、必要なスキルアップの方向性や、さらに高い単価を目指すためのキャリアプランを立てやすくなるというメリットもあります。

このように、単価開示を行う企業は、エンジニアの働きやすさや将来のキャリア形成においても大きなメリットを提供していると言えるでしょう。

スキルアップ支援が充実している企業

スキルアップ支援が充実している企業は、エンジニアにとって成長していくうえで非常に価値が高いです。

特に、資格取得支援制度を備えた企業では、資格取得にかかる費用の補助や、社内外の勉強会の機会を提供するなど、エンジニアの成長を積極的にサポートしています

こうした取り組みがあると、スキル向上に伴いキャリアの幅が広がるだけでなく、市場価値も高まりやすくなります

さらに、明確なキャリアパスを提示してくれる企業も、スキルアップするうえで重要な要素です。

自分が将来的にどのような役割やポジションに進むべきかを具体的に示してくれる企業では、各社員が長期的な視野で成長を見据えた働き方が可能となります。

面倒見はいいけど、受け身にならないように注意しないと・・・

また、キャリアパスを実現するための研修やメンタリング制度を提供する企業も多く、これらは成長意欲の高いエンジニアにとって大きなメリットとなるでしょう。

こういった企業なら、ドンドン成長していけます。

また技術共有の文化を大切にしている企業も、エンジニアのスキル向上にとって魅力的な環境です。

例えば、社内勉強会の定期開催や、最新技術の情報を社員間で共有するナレッジシェアの奨励などがあります。

こうした文化のある企業では、常に新しい技術やトレンドに触れることができ、個々のエンジニアが最新技術をキャッチアップするための環境が整っています

このように、スキルアップ支援が充実している企業は、エンジニアの成長を促進し、長期的なキャリア構築を後押しする理想的な場と言えるでしょう。

直請け案件が多い企業

直請け案件が多いことで、中抜きを抑えることができるので、エンジニアにより多くの報酬を還元することが出来ます。

直請け案件では、案件の一部ではなく全体を依頼されるケースが多いことから、長期契約が多く、安定した収入を得やすいのが特徴です。

また、直請け案件を持つ企業は、案件の内容が多様であることが多く、エンジニアのスキル向上にもつながります

先ほどもお伝えした通り、SESからSIerへ転職を考えている方は、特に様々な案件に参画することが、自分の市場価値を高めることに直結する非常に重要な要素です。

SESエンジニアのキャリアプラン

ここまで、SESの年収や年収アップのための方法について解説してきました。

人によって何を重視するかはまちまちだと思いますが、SESエンジニアとしてどのようにキャリアプランを考えるべきかまとめたので、ぜひ最後まで読んでご自身のキャリアプランを見つめなおしてみてください。

様々な案件での経験を積む

まず、SESエンジニアとして複数の案件に参画し、さまざまな経験を積んでいきましょう

同じSES会社に所属していても、配属される案件によって、進め方や考え方など全然違います
最初は少し煩わしく感じるかもしれませんが、様々な案件に関わることで、未来の道が拓かれると思って前向きに捉えましょう

大規模なプロジェクトや異なる業種の案件に関わることで、技術スキルはもちろん、業界の動向やプロジェクト管理のノウハウも自然と身についていきます。

この段階では、自分の専門性を深めると同時に、幅広い経験を得ることが大切です。

元請けに近いSES企業で大型案件でのマネジメント経験を積む

次に、元請けにより近いSES企業への転職を考えてみましょう。

元請け企業では、より上流工程やクライアントとの直接的なやり取りに関わることができ、収入の増加が期待できるだけでなく、プロジェクト全体を俯瞰できる視野も養われます

ここでさらに経験を積むことで、プロジェクトマネジメントやチームリーダーとしてのスキルも高めることができます

これまでの経験を武器にSIer企業へ転職する

この流れを繰り返しながら、大型案件のマネジメント経験を1つでも積むことができれば、次のステップとして、SIerへの転職を考えるタイミングです。

SIerでは、規模の大きなシステム開発やインフラ構築に携わることができ、年収アップのチャンスも広がります。

特に、大規模なプロジェクトを管理した経験があれば、SIerでも高く評価されること間違いなしです。

このレベルまで到達できれば、人によっては年収1,000万円前後まで上りつめる方もいらっしゃいます。

このように、SESエンジニアとしてスタートし、経験を積み重ねながら次のステップに進んでいくことで、着実に年収を上げつつ、より高いポジションでの活躍が可能になります。

自分のキャリアに合ったステップアップを意識して、前向きに挑戦し続けましょう。

SESで年収を上げたい人にオススメの転職エージェント4選

SESで年収を上げたい人にオススメの転職エージェント①「活学キャリア」

活学キャリア」は、SES・SIerなどIT業界を対象にした転職エージェントで、特に技術職に特化したサポートを提供しています。

SES業界で年収をアップしたいと考えるエンジニアにとって、活学キャリアは最適な選択肢の一つです。

エンジニア専任のキャリアアドバイザーが、個々のスキルや経験に合わせた求人を提案し、転職活動全般をサポートしてくれます。

特徴的なのは、業界内で高年収を狙える企業の求人が豊富で、特に上流工程や大規模プロジェクトに関わるポジションが多いことです。

また、キャリアアップを目指す人には、企業側と交渉し、希望に応じた給与アップの提案もしてくれる点が強みです。

さらに、転職後のサポート体制もしっかりしており、転職成功後もフォローを続けることができます。

SESで年収を上げたいエンジニアには、確かなサポートと高年収案件が魅力の「活学キャリア」がオススメです。

SESで年収を上げたい人にオススメの転職エージェント②「ワークポート」

「ワークポート」は、IT業界に特化した転職エージェントで、SESエンジニアの求人情報を多く保有しています。

ワークポートでは、SESエンジニア向けの高年収案件や上流工程に関わるポジションを多く取り扱っており、年収アップを目指すエンジニアにとって理想的な求人を見つけることができます。

また、キャリアアドバイザーによる詳細なカウンセリングを受けることができ、転職活動の計画から実行までしっかりとサポートしてくれます。

SESエンジニアで年収を上げていきたいと考えている方は、「ワークポート」の利用も選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。

SESで年収を上げたい人にオススメの転職エージェント③「dodaエンジニアIT」

「dodaエンジニアIT」は、エンジニア専門の転職支援サービスです。

大手企業からスタートアップ企業まで、さまざまな企業の求人情報を取り扱っており、幅広い選択肢の中から自分に合ったポジションを見つけることができます。

dodaの大きな特徴は、求人数の豊富さと、その中でも高年収を狙える案件を多数取り扱っている点です。

SESエンジニア向けの年収アップを目指す求人はもちろん、上流工程やマネジメント職など、キャリアのステップアップが可能なポジションも多く、キャリアパスに応じた転職先を見つけることができます。

さらに、dodaエンジニアITでは、キャリアカウンセリングが手厚く、エンジニアとしてのスキルアップや年収アップを目指すアドバイスをもらえます。転職後のサポートも充実しており、転職活動中の不安を軽減しながら、理想のキャリアを築ける環境が整っています。

SESで年収を上げたい人にオススメの転職エージェント④「マイナビエージェント」

「マイナビエージェント」は、特に若手エンジニアやキャリアチェンジを希望するSESエンジニアにオススメの転職エージェントです。

企業との強いパートナーシップを築いているため、特にSESエンジニア向けの求人に強みを持っています。マイナビエージェントの特徴は、手厚いサポートと高い専門性です。

特にSESエンジニアが年収アップを目指す場合、大手企業や安定した企業に転職するためのサポートをしてくれるので、より高待遇の案件を見つけやすいのが特徴です。また、面接対策や履歴書・職務経歴書の作成支援など、転職活動をスムーズに進めるためのサービスが充実しています。

「マイナビエージェント」は、SESエンジニアがキャリアアップを目指すための強力なパートナーとして、多くのエンジニアに選ばれています。

まとめ:SESの年収が必ずしも低いとは限らない!

今回は、SESのリアルな年収事情について、実態を踏まえながら解説してきました。

SESだからダメと言うわけではなく、会社選びが大切であるということが伝わったら幸いです。

とにかく転職は、自分に合った会社を選ぶのがとにかく大事です

目の前の初任給や福利厚生などに踊らされるのではなく、その先のキャリアまでよく考えたうえでどの企業で働いていくのか考えてみてください。

転職成功者インタビュー

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