SESの面談は、多くの未経験者にとって不安が伴うシーンのため、どうしても
どんな質問をされるのかわからなくて不安⋯。
どんな準備をして、何を話したらいいんだろう?
と悩んでしまうものです。
質問内容や回答の仕方がわからないまま、準備不足で面談に臨んでしまえば、当然失敗につながってしまいます。
この記事では、SES面談でよく聞かれる質問やその回答例を詳しく紹介します。
SES面談とはなに?概要を紹介
SES企業が技術者を顧客企業に派遣する際、実施される面談のことです。
主に「スキルや経験が企業のプロジェクトに適しているか」を確認する場であり、過去の業務経験、スキルセット、チームでの働き方や対応力を問う質問が中心となります。
大切なプロジェクトにおいて、適切な技術者を見極めるための機会となるので、もちろん顧客企業にとっては重要なプロセスです。
SES面談とはなに?概要を紹介
「技術者のスキルや経験が顧客企業のプロジェクトに適しているかを確認すること」です。
求める技術力や業務への適応力を持つかどうか、また円滑にチームに溶け込み、コミュニケーションが取れる人材かも重要視されます。
逆にSES企業の目的としては「エンジニア適性をアピールし、顧客企業とのマッチングを確定させること」が目的です。
SES面談の一般的な進行手順
企業の面談によって大きく異なりますが、一般的には以下の流れです。
- 自己紹介や経歴の説明
- 過去のプロジェクト経験、また使用した技術について質問
- 具体的な業務での役割および問題解決能力について質問
- 質疑応答
質疑応答では、技術者側からの質問も受け付けられます。
ただ企業によって、技術面の質問は最低限にして雑談に近い質問で「人柄」を判断したり、質疑応答がなかったりするなど、パターンはさまざまです。
SES面談で企業が重視している点
やはりすべての企業が共通して重視しているのは「技術者のスキルと経験がプロジェクトの要件に合っているか」です。
またスキルと経験と同じくらい重視されるのが、前述でも述べたとおり「人柄」です。具体的には
- 問題解決能力や柔軟な対応力
- チームで働くコミュニケーション能力
- 業務における姿勢や仕事へのモチベーション
を問われることが多いです。
SES面談で好印象を残せる自己紹介と経歴の例
SES面談で好印象を与える自己紹介の鍵は「簡潔さ」と「具体性」です。
初めに名前と経験年数を述べた後、主要なスキルやプロジェクトの経験を簡潔に話します。
田中太郎と申します。開発経験は約3年です。これまでJavaとPythonを中心に業務システムの開発に従事しました。直近では、銀行向けのデータ分析ツールを開発し、パフォーマンス向上に寄与しました。設計とデバッグの効率化を得意としています。よろしくお願いします。
田中太郎と申します。私はWeb開発の経験が4年あり、ReactとNode.jsを活用した開発を得意としています。以前のプロジェクトでは、ECサイトの機能追加を担当するなど、ユーザー体験の向上に広く貢献しました。チームワークとクライアントとのやり取りにも自信はあります。よろしくお願いします。
田中太郎です。IT業界での経験は5年で、C++を用いた組み込みシステムの開発に携わってきました。自動車メーカー向けプロジェクトでは、主に実装とテストをリードし品質向上に貢献してまいりました。よろしくお願いします。
このように具体的なスキル、そして貢献したプロジェクト内容を20~30秒程度でまとめられるのが理想です。
SES面談において企業が着目しているポイント
ここでは、SES面談において企業が着目しているポイントを見ていきます。
これまでの経験と実績
これまでの経験と実績がもっとも重視されます。
企業は「応募者がどのようなプロジェクトでどんなことを担当してきたか」を知りたいためです。
たとえ立派な経験が少ない場合でも、自分が取り組んだタスクや学んだことを具体的に説明することが大切です。
以下の記事では未経験からSESの優良企業に転職する方法について言及していますので、ぜひご一読ください。
ビジネスマンとしてのマナーや常識
技術力だけでなく、ビジネスマンとしてのマナーや常識があるか否かも着目しています。
応募者がチーム内で適切に行動できること、礼儀や言葉遣いがビジネスに適していることはもはや必須だからです。
そのため挨拶の仕方や話の聞き方、振る舞いは評価されるポイントとなります。
円滑なコミュニケーションができるかどうか
SES面談で企業が着目するもう一つのポイントは、円滑なコミュニケーションが取れるかどうかです。
プロジェクトの進行には技術スキルだけでなく、チームメンバーとの連携が重要になるからです。
雑談のようなコミュニケーション能力ではなく、面談官は応募者に対し「意見交換や報告・連絡・相談を適切に行える人なのか」を見ています。
SES面談で頻出する質問と回答の例
ここでは、SES面談で頻出する質問と回答の例を紹介します。
面接対策として有効な内容なので、ぜひ参考にしてください。
応募者の人柄を問う質問と回答の例
まずは応募者の人柄や話し方を問う質問と回答の例を見ていきます。
- 経歴やスキルを含め、自己紹介をお願いします。
-
〇〇(名前)と申します。学生時代には情報工学を専攻し、基礎的なプログラミングスキルを習得しました。独学でWeb開発にも挑戦しており、HTML、CSS、JavaScriptを用いた簡単なWebアプリを作成しています。持ち前の自走力と課題解決能力を活かし、御社に貢献したいと思います。
- 前職ではどのような仕事やポジションを経験してきましたか?
-
回答①:前職では事務職としてデータ管理や業務効率化を担当していました。その中でExcelのVBAを活用し、業務の自動化ツールを作成した経験があります。
回答②:Web開発エンジニアとして、フロントエンドの設計・実装を担当しました。JavaScriptやReactを使用したUI開発を行い、機能追加や改善に取り組んでまいりました。いずれもチーム作業で、コミュニケーション力や協調性も鍛えられたと実感しております。
2つ目の質問では、①が未経験者、②が経験者の回答となります。
ここでは、これまで経験してきた内容を正直に堂々と話しましょう。
未経験の方は、これまでやってきた前職の仕事内容から、転職先の企業で活かせそうなスキル、また自分で努力してきたポイントをピックアップして話すようにしてください。
スキルや経験に関する質問と回答の例
ここからはスキルや経験に関する質問と回答の例をいくつか紹介します。
- これまでにどんなプロジェクトに携わってきましたか。
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これまでに携わったプロジェクトは、ECサイトのバックエンド開発です。主にJavaとSpring Frameworkを使用していました。担当していたのは機能追加とAPI開発で、パフォーマンス向上のためのコードの最適化も行いました。
- これまで使用したことのある技術や得意なツールなどあれば教えてください。
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主にJava、Python、JavaScriptです。開発ツールはEclipseやVisual Studio Codeを使用してきました。バージョン管理はGitを使用し、CI/CDの構築にはJenkinsを使っていました。
- プロジェクト中に直面したトラブルの経験と、その対処方法などあれば教えてください。
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以前データベース接続の不具合に直面したことがあります。エラーを解決するためにログを詳細に分析したり、SQLクエリの最適化を行ったりしました。結果的には接続問題が解消し、システムパフォーマンスが向上しました。この経験から、問題解決能力と粘り強さの重要性を再確認できたと思っています。
- チーム開発での経験や学んだことなどを教えて下さい。
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以前アジャイル開発のプロジェクトにて、私はバックエンドエンジニアとしてスプリントレビューに参加しました。フィードバックを元に改善を行うなど経験したので、協力体制とタスク管理スキルを強化できたと思っています。
- いま学習している技術やスキル、またこれから学習したいと思うことはありますか?
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現在はAIに興味があり、趣味でPythonプログラミングを学んでいます。機械学習モデル開発を目標にしているので、今後は応用数学や統計学も学び、より知見を深めたいと考えています。
- リーダーやマネジメントを経験したことはありますか?
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前職で小規模チームのリーダーを担当したことがあり、3~5人のエンジニアをまとめてプロジェクトを進行していました。タスクの割り振りや進捗管理、コードレビューを行い、納期内の完成を実現させた経験があります。その際はチームメンバーとのコミュニケーションを大切にし、モチベーションを高める環境づくりにこだわっていたので、その経験は御社でも活かせると思っています。
スキルや経験に関する質問では、自分がやってきたこと、そしてそこから学んだことを中心に話すのがいいでしょう。
こういった話はつい長話になってしまうので、「簡潔さ」を意識するのがポイントです。
また質問で「~の経験は」と聞かれることはありますが、「ありません」と答えるよりは、それに近くて活かせそうな経験を話すようにするのが大切です。
コミュニケーション能力を問う質問と回答の例
次に、コミュニケーション能力を問われる質問と回答の例を見ていきます。
- 他部署や異なる技術チームと連携したことはありますか
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以前APIの設計でフロントエンドチームと協力しました。定期的にミーティングを開き、仕様を調整しながら開発を進めました。互いの視点を理解することでスムーズな進行ができ、円滑な情報共有と調整能力が高められました。
- 難しい依頼や要望があったとき、どのように対応しましたか
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クライアントから大規模な追加機能の要求がありました。結果的に納期は守れたのですが、改めて綿密に話し合って実現可能な範囲を明確にしつつ、納期の調整も行ってなんとか対応しました。想定される追加機能や仕様変更を、事前にすり合わせておく重要性を再確認しました。
- チームメンバーとの意見の食い違いが生じることはありますか。またそれをどう解決していますか。
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内容によるのですが、仕様の解釈で意見が分かれた際は、客観的なデータや具体例を用いて話し合うようにしています。「しっかり相手の視点を尊重し、納得してもらったうえで合意を得ること」にこだわっています。
主に「他人とのやり取りにどう対応しているか」を見極める質問です。
「どのような要件で関わってどう対処したのか」、スラスラ話せるようにしましょう。
エンジニアになった経緯を問う質問と回答の例
「根本的にエンジニアを目指した経緯」についての質問例を見ていきます。
- エンジニアを目指した理由はなんですか
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回答1:大学時代にプログラミングを学び、簡単なアプリ開発を通じてものづくりの面白さを知ったからです。そこから本格的にエンジニアとしてのキャリアを目指しました。
回答2:日常的に使用するアプリやシステムへの興味がきっかけです。裏側の技術に興味を持ち、自分も開発に携わりたいと思うようになりました。学び始めてからは、技術の進化に触れ続けることが楽しいと感じています。
- エンジニアとして働く中での目標はありますか
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スキルを磨き、将来的にはプロジェクトリーダーとして全体の進行管理を担いたいと考えています。技術力だけでなく、チームマネジメントの経験を積むことを目指しています。
エンジニアになった経緯だけでなく、「開発エンジニアになった理由」「インフラエンジニアになった理由」など、職種別の理由を問われる場合もあります。
働き方や人間性に関する質問と回答の例
ここでは、人間性についての質問例を見ていきます。
- ワークライフバランスをどのように考えていますか
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「プライベートの時間も大切にするために、効率的に仕事を進めることが重要」という価値観でいます。オンとオフをしっかり分けることが、パフォーマンスの向上を図るカギと考え、生産性や効率を高める努力に日々励んでいるつもりです。
- 職場でのチームワークに対する考え方を教えてください
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プロジェクト成功のカギは「チームの連携」と考えています。意見の食い違いはゼロにはできない前提で、尊重しつつ綿密な話し合いを通じ、全員がなるべく同じ方向を向く方法を常に考えています。
- 自分とはまったく違う他人の意見をどう受け止めますか
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まずは受け入れること、そして否定は絶対にしないことを心掛けています。その上で自分の意見としっかりすり合わせ、より良いアイデアを生み出すようにしています。
- 残業は可能ですか?
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はい、必要な業務があれば柔軟に対応します。ただし、効率的に業務を進めることを心がけ、無駄な残業を減らす工夫は常に意識していきたいと思っています。
- 長期のプロジェクト参画に抵抗はありませんか?
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抵抗はありません。むしろ長期プロジェクトでじっくりスキルを磨きつつ、着実に成果を積み重ねていきたいと考えています。
- (派遣の場合)通勤可能な時間を教えてください。
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通勤時間は片道1時間以内でお願いできますと幸いです。とはいえ企業やプロジェクトによっては柔軟に検討しますので、都度勤務地の情報など教えていただけますと幸いです。
- 業務でわからないことに直面したらどう対応しますか?
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基本的に自分で関連資料やインターネットを使って解決策を探します。それで解決しない場合は早急に上司やチームメンバーに相談し、問題解決を図ろうと思っています。
「他人と激しく言い合いになったことがある」「仕事よりもプライベートが最優先」など、自分が不利になることを言わないことがポイントです。
エンジニアとしての将来像に関する質問と回答の例
将来像についての質問です。ほぼ必ず聞かれるので、質問と回答をしっかりシミュレーションしておきましょう。
- エンジニアとして働く中で、目標はありますか
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スキルを磨き、将来的にはプロジェクトリーダーとして全体の進行管理を担いたいと考えています。技術力だけでなく、チームマネジメントの経験を積むことを目指しています。
- 将来的に「こんなプロジェクトに携わりたい」など希望はありますか
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社会に貢献できるプロジェクトに携わりたいです。具体的には医療や教育など、人々の生活を改善するシステム開発などに興味があります。そうした分野での経験を通じて、社会貢献を実現したいです。
- 「エンジニアとしてこれだけは成し遂げたい」などといった目標はありますか
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みんなが使いやすい製品を開発し、多くの人を笑顔にすることです。ユーザーフィードバックを最優先しつつ、いい仕事をしていると評価してもらえればと思います。
- 将来的にリーダー職に挑戦したいと思いますか?
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はい。ゆくゆくはスキルと経験を積んでチーム全体を管理する役割を担いたいと考えています。技術的なスキルだけでなくマネジメント力も磨き、メンバー全員が成長できる環境を作りたいです。
ポイントは「どのような人材になりたいか」「そしてどんなプロジェクトに携わりたいか」の2点です。
これを明確に定め、そのためにどういうことをしなければならないか、キャリアプランを作っておきましょう。
就業先のプロジェクトや価値観と大きくズレる内容を話すと不利になるので、一貫性は意識してください。
以下の記事では、SESからの転職におすすめのキャリアなどを紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
SES面談で企業に好印象を与える「逆質問」
SESの面談はただ説明を受けたり、質問をされるだけの「受け身」の場所ではなく、企業への理解を深めつつ、自分を売り込む絶好の機会でもあります。
とくに「逆質問」があるかないかで、採用担当者からの印象はまったく違うものとなります。
この章ではどのような逆質問が企業に好印象を与えるのか、そのポイントを具体例を交えてご紹介します。
プロジェクト内容や業務内容に関すること
まずは、プロジェクトの内容、および業務内容に関する逆質問です。
- 今回行われるプロジェクトには、どういった目標やゴールがありますでしょうか?
- 今回のプロジェクトで使用される主な技術やツールはどのようなものでしょうか?また、どういった使い方をしているのかを教えていただきたいです。
- プロジェクトの進捗管理はどのように行っていますでしょうか?使用しているツールなどがありましたら教えていただきたいです。
- 今回のプロジェクトで、懸念される課題やリスクなどありましたら、教えていただけないでしょうか?
- 今回のプロジェクトにいち早く貢献したいと考えているのですが、あらかじめ学んでおいたほうがいいスキルやツールなどあればお伺いしたいです。
- プロジェクトにアサインしたら、私がまず最初に取り組む仕事はどのようなものになりますでしょうか?
- もしアサインが決まったら、開始前にあらかじめ必要書類を閲覧したいのですが、可能でしょうか?
「プロジェクトにより貢献したいから、もっと詳細な情報を知りたい」というスタンスをもちながら質問を考えることが大切です。
職場の雰囲気やチーム構成に関すること
職場の雰囲気、またチーム構成に関する逆質問です。
- 職場の雰囲気はどのような感じでしょうか。
- チーム内でのコミュニケーションはどのようにおこなわれていますか。
- チームメンバーの大まかな年齢層や経歴を教えてください。
- 業務外での交流は、どのようなものがどのくらいの頻度で行われますか。
- リモートワークの場合、どのようなコミュニケーション方法をとっていますか。
- 今回のチームに馴染むための秘訣やコツなどあれば教えてください。
とくに「チームに馴染むためのコツ」といった質問は、企業側もユーモアを交えて返答してくれるケースが多く、緊迫した場が場が和むのでおすすめです。
成果や評価の基準に関すること
続いて、成果や評価基準についての逆質問の事例です。
- 業務の成果はどのように評価されますか。
- メンバーに対する定期的なフィードバックはありますか。また内容はどういったものでしょうか。
- 成果以外にも重視されるポイントはありますか。
- キャリアアップ支援などは設けておりますでしょうか。また、内容はどういったものでしょうか。
社員一人ひとりに対するフィードバックや評価は、いまや多くの企業が重要な取り組みと位置づけています。
もちろん従業員としても重要なことなので、気になるのであればしっかり聞くことが大切です。
SES面談で好印象を与えるためのコツ
ここでは、SES面談で好印象を与えるコツを紹介します。
最初の自己紹介(PR)を徹底する
最初の自己紹介が相手への印象を大きく左右します。
自己紹介は短くても、自身のスキルや経験を端的に伝える場です。
第一印象では話す内容も大事ですが、それ以上に声量と振る舞いといった、ノンバーバル(言葉を用いないコミュニケーション)な部分が見られています。
自分の強みと弱みを分析・把握しておく
面談では、強みと弱みについて質問されることが多いです。
自身の強みを具体的なエピソードと結びつけて話せるよう、準備しておくことが大切です。
弱みは聞かれたら答えるようにし、かつその弱みは最終的に前向きな結論になるようにしましょう。
端的に話すことを意識する
面談では質問に対する答えを端的に話すことが求められます。長すぎる回答では、聞き手が要点を見失ってしまうためです。
スタンスとしては、「まず結論を先に述べ、その後に理由や補足をおまけ程度に加える」くらいがちょうどいいでしょう。
企業への逆質問は必ず複数準備する
逆質問も内容によっては、評価アップの対象となります。
前述でも述べましたが「プロジェクトにより貢献したいから、もっと詳細な情報を知りたい」というスタンスをもちながら、質問を考えるのが大切です。
企業によりますが、逆質問がないと「消極的」と捉えられることもゼロではありません。
話す内容は営業担当者とすり合わせておく
営業担当者との事前のすり合わせは重要です。
たとえば自分では「いい逆質問」と思っていることでも、企業側としては答えにくい質問であるケースもあるからです。
あらかじめ話すことを共有しておくのが、失敗を避けるコツです。
SES面談に落ちやすい人の特徴
ここでは、SES面談に落ちやすい人の特徴を見ていきます。
技術と経験が不足している
SES面談では技術力と実務経験が重要視されることから、不足しているとすぐ見抜かれてしまいます。
未経験者やスキルが浅い場合は特に、業界知識を補う勉強や関連資格の取得を目指すことが大切です。
コミュニケーションに問題がある
SES面談、そして実際のプロジェクトでは、コミュニケーション能力が欠かせません。
そのため、面談の段階ですでに話が伝わりにくかったり、相手の質問に適切に答えられないと評価が下がります。
- 話す練習を行い、円滑な会話ができるよう準備すること
- 相手の話をよく聞き、的確に答える意識を持つこと
が重要になります。
面接慣れしていない
面接に慣れていないと、緊張や言葉の詰まりが目立ってしまいます。
こればかりは数を打つしかありませんが、模擬面接を何度も行って面談の場に慣れておくと、堂々とした対応ができるようになります。
SES面談を成功させるための下準備
ここでは面談を成功させるため、効果的な下準備を紹介します。
履歴書・職務経歴書の書き方のポイントを抑える
SES面談を成功させるためには、履歴書と職務経歴書の完成度はやはり重要です。
自己PRや職務内容は、具体的かつシンプルに記載することがポイントとなります。
また複数の技術スキルやプロジェクト経験がある場合は、箇条書きで整理し、見やすくしましょう。
IT未経験者の場合は、学習中の技術や関連する資格の記載も忘れないようにします。
企業やプロジェクトに関する情報収集を徹底する
SES面談前にまずやることは、応募先企業やプロジェクトの情報収集です。
理念や業務内容、求められるスキルを把握し、それを自分の経験や強みとどういう方向性でマッチさせるか考えておくことが重要です。
自己紹介・経歴説明の準備と練習方法
自己紹介と経歴説明は必ず面談の最初に行うもので、そこで第一印象を決められてしまうため、とても重要なシーンであることは間違いありません。
事前に内容を簡潔にまとめ、スムーズに話せる練習を重ねておくことです。
あとは声量やトーン、話すスピードにも注意しつつ、落ち着いて話せるようにしておきましょう。
SES面談で落ちてしまったら
面談に合格できなかったSES従事者は、「待機状態」が長引くことになります。
待機状態とは「次の就業先が決まらないため、本来の給与額を得られない状態」のことです。
この状態が1〜2ヶ月も続けば、SES企業との契約が解除となってしまうケースがほとんどです。
どうしても働きたいと思える就業先が見つからないなら、無理せず他の企業への転職も検討しましょう。
なお以下の記事では「SES企業はやめとけ」と言われる理由について解説していますので、興味のある方はぜひ併せてお読みください。
違法なSES面談を実施しているケースと対策
実際のところ、「違法な面談」を実施しているSES企業もゼロではありません。
ここではその具体例と対策を紹介します。
契約内容によっては事前面談自体違法になる
SES企業の契約には
- 準委任契約
- 派遣契約
の2つが存在します。
SES企業の契約内容が「派遣契約」となっていれば、事前面談は違法となります。
そのため派遣契約なら「事前面談」ではなく「会社紹介・案内」という名目にしているケースがほとんどです。
一方、準委任契約の場合は違法にはなりません。
入社前に面談を行ってしまっている
SES入社から面談までの、本来の正しい手順は
- SES企業に入社
- 就業先との事前面談
- 就業先に就職
という流れです。しかし、
- 就業先との事前面談
- SES企業に入社
- 就業先に就職
という流れにしている企業が存在しますが、これは違法となります。
これは企業側が「就業先が決まってない人にお金を払いたくない」という意図をもっているからです。
このようなSES企業は悪質なので、入社しないことをおすすめします。
経歴や実績をかさ増ししている
実際のスキルや経験に基づかない経歴を面談時に盛ることは違法です。
こうした行為は労働契約に関する法律に違反することがあり、企業が後からトラブルに発展する可能性もあります。
実際の経験を正直に伝えることが、長期的に考えて企業にとっても自身にとっても有益です。
以下はブラックSES企業に勤めた経験のある方へのインタビュー記事です。悪質なSES企業を見極めるうえで参考になるので、ぜひお読みください。
まとめ:SES面談を制するカギは「準備力」
SES面談を成功させるカギは、徹底的な準備といって過言ではありません。
履歴書や職務経歴書をしっかりと作成し、企業やプロジェクトについて事前に情報を収集することが大切です。
また自己紹介や経歴説明を話す練習をし、自分の強みを簡潔に伝える準備をしておきましょう。
事前準備に時間をかけることで面談の印象が大きく変わり、良い結果がついてくるはずです。