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システムエンジニアとは?仕事内容・年収・種類を徹底解説【2025年最新】


「SEって実際どんな仕事をしてるの?」



「年収は高いって聞くけど、未経験からなれるのかな…」
システムエンジニア(SE)はIT業界でも人気の高い職種ですが、仕事内容が広く、未経験者にはイメージしづらい部分もあります。
また、文系出身でもなれるのか、どんなスキルが求められるのかなど、キャリアを考えるうえで気になるポイントはたくさんありますよね。
本記事では、システムエンジニアの仕事内容や年収、将来性に加え、未経験からSEを目指す方法までわかりやすく解説します。
「これからIT業界で働いてみたい」「スキルを身につけてキャリアを安定させたい」そんな方は、ぜひ最後までご覧ください。
この記事でわかること
・システムエンジニアの仕事内容・役割・必要スキルとは?
・システムエンジニアの年収・企業規模別・職種別データを完全網羅
・大手企業のSE事情と残業実態・ワークライフバランス
システムエンジニアとは?役割と基本知識
SEの定義
システムエンジニア(SE)とは、ITシステムの設計や開発を担う専門職のことです。
略称で「SE」「エスイー」と呼ばれます。
具体的には、クライアント(顧客)の要望を聞き取り、どんなシステムを作れば課題を解決できるかを考え、設計書を作成する仕事です。プログラムを書くだけでなく、「何を作るか」「どう作るか」を決める役割を担います。
業務の範囲は企業によって異なりますが、一般的には以下のような工程を担当します。
- クライアントへのヒアリング
- システムの要件定義(何を実現するか決める)
- システムの設計(どう作るか決める)
- プログラマーへの指示
- テスト・品質管理
- 運用・保守
システムエンジニアは「上流工程」と呼ばれる企画・設計フェーズを中心に担当し、プロジェクト全体の品質と進行を左右する重要なポジションです。
SEとプログラマーの違い
「SEとプログラマー(PG)って何が違うの?」と疑問に思う方も多いでしょう。
簡単に言うと、SEは「設計図を描く人」、プログラマーは「設計図をもとに実際に作る人」です。
| 項目 | システムエンジニア(SE) | プログラマー(PG) |
|---|---|---|
| 主な業務 | 要件定義・設計・マネジメント | プログラミング・テスト |
| 担当工程 | 上流工程(企画・設計) | 下流工程(開発・実装) |
| 必要スキル | コミュニケーション力・マネジメント | プログラミング技術 |
| クライアント対応 | あり(直接やり取り) | 少ない |
| キャリアパス | PM・ITコンサル | SE・スペシャリスト |
もちろん、企業によってはSEがプログラミングも担当する場合や、プログラマーが設計にも関わるケースもあります。しかし、基本的にはSEの方が上流工程を担当し、プロジェクト全体を見渡す役割が強いです。
未経験からの職種選びは《未経験からSEになるには?最短ルートと学習手順》で、ロードマップ付きで解説しています。
社内SE・インフラエンジニアとの違い
システムエンジニアと似た職種に「社内SE」と「インフラエンジニア」があります。それぞれ役割が異なるので、違いを理解しておきましょう。
●社内SEとの違い
社内SEは、自社の情報システム部門に所属し、社内のIT環境を整備・運用する仕事です。
- SE: クライアント企業向けにシステムを開発
- 社内SE: 自社内のシステム運用・管理・ヘルプデスク対応
社内SEは外部顧客ではなく社内の従業員が相手なので、比較的残業が少なく、ワークライフバランスが取りやすい傾向があります。
●インフラエンジニアとの違い
インフラエンジニアは、サーバーやネットワークなど、システムを動かすための「土台」を構築・運用する仕事です。
- SE: アプリケーション(システムそのもの)の設計・開発
- インフラエンジニア: サーバー・ネットワーク・クラウド環境の構築
SEはシステムの機能を作る役割、インフラエンジニアはシステムが安定して動く環境を作る役割と考えるとわかりやすいでしょう。
本記事では「システムエンジニア」について解説します。
社内SEやインフラエンジニアとの詳しい違いは以下の記事をご覧ください。
システムエンジニアの仕事内容を工程別に解説
システムエンジニアの仕事は、要件定義から運用保守まで多岐にわたります。
ここでは、プロジェクトの流れに沿って6つの工程を詳しく解説します。
1、ヒアリング
プロジェクトの最初のステップは、クライアントへのヒアリングです。
ここでSEが行うのは、「クライアントがどんなシステムを求めているのか」「どんな課題を解決したいのか」を詳しく聞き取ることです。
●具体的な業務例:
・クライアントの現状の業務フローを確認
・困っていることや改善したいポイントをヒアリング
・予算やスケジュールの確認
・システム化の目的を明確にする
この段階で認識のズレがあると、後の設計や開発で大きな手戻りが発生してしまいます。
そのため、ITに詳しくないクライアントに対しても、わかりやすく丁寧に説明する力が求められます。
ヒアリングを通じてクライアントとの信頼関係を築き、課題の本質を掘り下げることが、成功するシステム開発への第一歩です。
2、要件定義
ヒアリングで集めた情報をもとに、「システムで何を実現するのか」を明確にしていく作業が要件定義です。
●要件定義で決めること:
・どんな機能が必要か
・どのくらいの処理速度が必要か
・何人のユーザーが同時に使えるようにするか
・セキュリティはどうするか
・どのデバイス(PC・スマホ等)で使えるようにするか
要件定義書という文書にまとめ、クライアントと合意を取ります。
この要件定義書が、プロジェクト全体の「設計図の土台」となります。
ここでの判断が、全体の品質やスケジュール、コストに大きな影響を与えるため、SEにとって非常に重要な工程です。
3、基本設計・詳細設計
要件定義の次は、実際にシステムをどう作るかを決める「設計」のフェーズです。
設計には「基本設計」と「詳細設計」の2段階があります。
●基本設計
システムの大まかな構成を決定します。
- 画面のレイアウトやデザイン
- データの流れ(どこからどこへ情報が流れるか)
- 処理の流れ(ユーザーがボタンを押したら何が起こるか)
- データベースの構成
- 外部システムとの連携方法
ユーザーにとっての使いやすさ(UI/UX)も考慮しながら、全体像を描いていきます。
●詳細設計
基本設計をさらに細かく落とし込み、プログラマーが実際にコードを書けるレベルまで具体化します。
- プログラムごとの機能や処理の分岐
- データベースのテーブル設計
- エラー処理の方法
- セキュリティ対策
このフェーズで作った設計書をもとに、プログラマーが実際の開発作業を進めるため、内容の正確さと分かりやすさが求められます。
4、プログラミング・開発
設計が完了すると、いよいよプログラミングのフェーズです。
システムエンジニアが自らコードを書くこともあれば、プログラマーに指示を出して開発を進める場合もあります。
企業やプロジェクトの規模によって役割分担は異なります。
●使われる主なプログラミング言語
- Java:業務システム開発で広く使われる
- Python:AI・データ分析・Web開発
- PHP:Webサイト・ECサイト開発
- C#:Windows向けアプリ開発
- JavaScript:Webサイトの動的な機能
コードの品質(読みやすさ・保守しやすさ)や処理速度を意識しながら開発を行うことが重要です。
5、テスト・品質保証
開発が完了しても、すぐにシステムをリリースするわけではありません。
次に行うのが「テスト」と「品質保証」です。
システムが仕様通りに動作するか、不具合(バグ)がないかを確認する大切な工程です。
●テストの種類
- 単体テスト:個別機能が正しく動くか確認
- 結合テスト:複数機能を組み合わせた時の動作確認
- 総合テスト:システム全体での動作確認
- 受け入れテスト:実際の使用環境に近い形での検証
テスト工程を丁寧にこなすことで、ユーザーが安心して使えるシステムが完成します。
6、運用・保守
システムが納品され、実際の業務で使われ始めた後も、システムエンジニアの仕事は続きます。
それが「運用」と「保守」です。
●運用
システムが正常に動作しているかを日々確認し、必要に応じてサーバーやデータベースの監視・管理を行います。
●保守
- トラブルが発生した際の対応
- 法改正に伴う機能の修正
- 業務変更による機能追加
- セキュリティアップデート
このフェーズでは、スピード感と柔軟な対応力が重要です。システムエンジニアは、システムを作って終わりではなく、長期的に安定稼働させる責任も担っています。
システムエンジニアの種類|12の職種を完全網羅
「SE」と一口に言っても、その種類は多岐にわたります。
業務系・基盤系・Web系など、担当する領域によって必要なスキルや働き方も大きく異なります。
ここでは、公的分類と転職市場での実用的な分類の両方を紹介し、自分に合ったSE職種を見つける手助けをします。
公的機関による分類
厚生労働省の職業情報サイト「jobtag」では、システムエンジニアは主に以下の2つに分類されています。
1. 業務系SE
企業の日常業務を効率化するシステムを開発する技術職です。
- 会計システム
- 販売管理システム
- 生産管理システム
- 在庫管理システム
- 人事・給与システム
業務系SEに求められるのは、単なる開発力ではなく、顧客の業務を理解し課題を見つける「業務分析力」です。クライアントが気づいていない問題を発見し、最適なシステムとして形にする力が問われます。
簿記やロジスティクス(物流)の知識があると強みになります。使われる言語や技術よりも、どれだけ「業務に入り込めるか」が勝負の分かれ目です。
2. 基盤系SE(インフラSE)
ITシステムの裏方を担う「縁の下のプロ」といった位置づけです。
アプリケーションが正常に動くために必要なサーバー・ネットワーク・クラウド環境を設計・構築・運用します。
- サーバーの構築・管理
- ネットワーク設計
- クラウド環境(AWS・Azure・GCP)の構築
- セキュリティ対策
- データベース管理
基盤系SEには、安定性・可用性・セキュリティといった品質が厳しく求められ、失敗が許されない世界です。
業務ではLinux、AWS、Dockerなどの技術がよく使われ、トラブル時の対応力や地道な改善作業も多く発生します。
運用・監視・ヘルプデスク経験からのキャリアチェンジ先として人気があり、経験を積めばクラウドアーキテクトやセキュリティエンジニアといった高付加価値職にもつながります。
転職市場での職種分類
実際の転職活動では、より細かく職種が分かれています。
ここでは、求人でよく見る12の職種を紹介します。
職種 | 主な仕事 | 必要スキル | 平均年収 |
|---|---|---|---|
| アプリ開発SE | 業務アプリ・スマホアプリ開発 | Java、Swift、Kotlin | 約550万円 |
| Web系SE | ECサイト・Webサービス開発 | PHP、JavaScript、Ruby | 約520万円 |
| インフラSE | サーバー・ネットワーク構築 | Linux、AWS、ネットワーク | 約580万円 |
| 社内SE | 自社システム運用・管理 | 幅広い知識、調整力 | 約500万円 |
| 組込みSE | IoT・車載システム開発 | C言語、RTOS | 約550万円 |
| データサイエンティスト | データ分析・AI開発 | Python、統計、機械学習 | 約650万円 |
| セキュリティSE | セキュリティ対策・監視 | ネットワーク、暗号化 | 約620万円 |
| クラウドSE | クラウド環境設計・運用 | AWS、Azure、GCP | 約600万円 |
| QA(品質保証)SE | テスト設計・品質管理 | テスト手法、自動化 | 約480万円 |
| セールスエンジニア | 技術営業・提案 | 技術知識、営業力 | 約560万円 |
| ブリッジSE | 海外開発チームとの橋渡し | 英語、コミュニケーション | 約590万円 |
| フルスタックSE | フロント〜インフラまで全て | 幅広い技術スタック | 約600万円 |
・アプリ開発SEは、
スマホアプリや業務用アプリケーションの設計・開発を担当します。JavaやSwiftなどのプログラミング言語を使い、ユーザーが直接触れる部分を作ります。
Web系SEは、ECサイトやSNS、Webサービスの開発を行います。HTML/CSS、JavaScript、PHPなどを使い、Webブラウザで動くシステムを構築します。アジャイル開発やスクラムといった手法で、スピーディーに開発を進めることが多いです。
・インフラSEは、
前述の基盤系SEと同じで、サーバーやネットワークの構築・運用を担います。最近はクラウド技術(AWS・Azure)の需要が急増しています。
・社内SEは、
自社の情報システム部門に所属し、社内のIT環境を整備します。ヘルプデスク対応やPC・ネットワークの管理、新システムの導入など、幅広い業務を担当します。技術だけでなく「社内理解力」が求められる職種です。
組込みSEは、家電・車・医療機器など「モノ」に搭載されるソフトウェアを開発します。C言語やリアルタイムOS(RTOS)を使い、ハードウェアと密接に連動するため、設計ミスが製品不良につながることもあり、厳格な品質管理が求められます。
・データサイエンティストは、
企業が保有する大量データを分析し、業務改善や事業成長のヒントを導きます。Python、R、SQLを使い、AI・機械学習技術を活用した予測モデルの構築などを行います。成長市場のため、需要が急増中です。
・セキュリティSEは、
システムの安全性を守る専門職です。脆弱性対応や不正アクセス防止策の実装、セキュリティ監視などを担当します。サイバー攻撃が増加する中、ますます重要性が高まっています。
・クラウドSEは、
AWS・Azure・GCPなどのクラウド環境を設計・運用します。従来のオンプレミス(自社サーバー)からクラウドへの移行が進んでおり、この分野の専門家は引く手あまたです。
QA(品質保証)SEは、テスト設計や品質管理を専門に行います。未経験から入りやすい分野ながら、極めれば専門職として高い評価を得られます。
・セールスエンジニアは、
技術力と提案力を武器に、営業と開発の中間に立って顧客を支援します。製品のデモや技術説明、導入支援などを行います。
・ブリッジSEは、
海外の開発チームと日本側の間で要件・進捗・品質管理を仲介する役割です。英語力と開発知識の両方が求められます。
・フルスタックSEは、
フロントエンド・バックエンド・インフラなど、システム開発の全領域に対応できる「広く深い」スキルを持ったエンジニアです。スタートアップや小規模開発チームで重宝されます。
各職種の詳細を知りたい方はこちら
⇒SE(システムエンジニア)の種類完全ガイド|職種の違い・将来像・未経験からの戦略も紹介
システムエンジニアの年収|データで見る収入実態
「SEって、どれくらい稼げるの?」と気になる方も多いはずです。
IT業界はスキルや経験によって年収に幅が出やすく、同じ職種でも働く場所や会社の規模によって収入は大きく異なります。
ここでは、最新データをもとに詳しく解説します。
●全体の平均年収
厚生労働省が公表している「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、システムエンジニア(ソフトウェア作成者)の平均年収は約556万円です。
日本の全職種の平均年収が458万円(国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」)なので、SEの年収は平均より約100万円高い水準にあります。
この背景には、IT人材の慢性的な不足があります。
経済産業省の調査によると、2030年には約45万人のIT人材が不足すると予測されており、需要に対して供給が追いついていない状況です。
そのため、SEの市場価値は高く、年収も高めに設定される傾向があります。
経験年数別
経験年数によって、SEの年収は大きく変わります。
| 経験年数 | 平均年収 |
| 0年 | 356万700円 |
| 1年~4年 | 446万9,100円 |
| 5年~9年 | 517万3,100円 |
| 10年~14年 | 561万4,700円 |
| 15年以上 | 654万5,800円 |
新卒で入社した場合、初年度は356万円とやや低めですが、経験を積むごとに着実に年収が上がっていきます。
5年以上の経験を積むと500万円を超え、15年以上のベテランになると650万円以上も狙えます。
さらに、リーダー職やプロジェクトマネージャー、ITアーキテクトなどにステップアップすると、年収800万円以上も現実的になります。
フリーランスSEになると、案件単価によっては年収1,000万円を超えるケースも珍しくありません。
年齢別
年齢別のSEの平均年収は以下の通りです。
| 年齢 | 平均年収 |
|---|---|
| 20〜24歳 | 322万円 |
| 25〜29歳 | 434万円 |
| 30〜34歳 | 518万円 |
| 35〜39歳 | 601万円 |
| 40〜44歳 | 635万円 |
| 45〜49歳 | 685万円 |
| 50〜54歳 | 701万円 |
| 55〜59歳 | 698万円 |
出典:厚生労働省 職業情報提供サイト「jobtag」
20代前半はまだ経験が浅いため、平均年収よりは低めの水準です。
しかし、20代後半になると400万円台に乗り、30代では500〜600万円台、40代以上では600〜700万円台と、年齢とともに着実に上昇していきます。
30代以上は、国の平均年収458万円を大きく上回っています。
ある程度の経験を積んだSEは、専門知識だけでなくマネジメントスキルなども求められるようになり、プロジェクトマネージャーのような業務を担当できるようになれば、さらに大きな収入アップも目指せます。
企業規模別
SEは経験やスキルだけでなく、企業規模によっても平均年収に違いが出ます。
| 企業規模 | 平均年収 |
|---|---|
| 10〜99人(小規模) | 450万円 |
| 100〜999人(中規模) | 540万円 |
| 1,000人以上(大規模) | 675万円 |
大企業ほど管理を担うポジションに求められる役割が大きくなり、平均年収より高い収入が見込める傾向です。
中には、スキルや経験によって年収1,000万円前後を提示している企業もあります。
エンジニア管理職になれば年収1,000万円を超えるケースもあると考えられるでしょう。
一方、小規模企業やベンチャー企業では年収は低めですが、裁量が大きく、幅広い経験を積めるメリットがあります。
地域別
同じシステムエンジニアでも、働く地域によって年収に差が生じます。
| 地域 | 平均年収 |
|---|---|
| 関東 | 456万円 |
| 関西 | 438万円 |
| 東海 | 421万円 |
| 甲信越・北陸 | 420万円 |
| 北海道・東北 | 411万円 |
| 中国 | 411万円 |
| 四国 | 419万円 |
| 九州・沖縄 | 398万円 |
出典:求人ボックス「システムエンジニアの年収・時給・給料」(2024年3月集計)
関東・関西の2地域とその他の地域で、年収に開きがあることがわかります。
関東の年収が最も高い傾向にあるのは、東京にIT企業が集中している影響もあるでしょう。
また、関西も企業や人の数が多いことから、関東圏に近い水準です。
地方でも需要は高まっていますが、都市部と比べると年収はやや低めです。
ただし、リモートワークの普及により、地方在住でも都市部の企業で働くことが可能になってきています。
職種別
SEの中でも、職種によって年収に違いがあります。
| 職種 | 平均年収 |
|---|---|
| 基盤システムSE(インフラ) | 660万円 |
| データサイエンティスト | 650万円 |
| セキュリティSE | 620万円 |
| クラウドSE | 600万円 |
| 組込みSE | 550万円 |
| アプリ開発SE | 550万円 |
| WebサイトSE | 550万円 |
| 受託開発SE | 557万円 |
| 社内SE | 500万円 |
| QA(品質保証)SE | 480万円 |
出典:厚生労働省 職業情報提供サイト「jobtag」、各種転職サイトデータ
インフラ系やデータサイエンティストは専門性が高く、需要も多いため年収が高めです。
一方、社内SEやQA系は比較的入りやすい反面、年収はやや控えめです。
ただし、どの職種でもスキルを磨き、上流工程やマネジメントに携わることで年収アップは十分可能です。
大手企業のシステムエンジニア事情
「大手企業のSEは年収が高い」と言われますが、実際はどうなのでしょうか?ここでは、大手IT企業・SIerの年収ランキングと働き方の実態を紹介します。
大手IT企業年収ランキング Top10
有価証券報告書をもとに、大手IT企業・SIerの平均年収をランキング形式で紹介します。
| 順位 | 企業名 | 平均年収 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 野村総合研究所(NRI) | 1,232万円 | ITコンサル・シンクタンク |
| 2位 | 電通国際情報サービス(ISID) | 1,057万円 | 電通グループのIT企業 |
| 3位 | NTTデータ | 867万円 | 国内最大手SIer |
| 4位 | 日立製作所 | 852万円 | 総合電機メーカー |
| 5位 | 富士通 | 824万円 | 大手SIer・通信機器 |
| 6位 | SCSK | 756万円 | 住友商事系SIer |
| 7位 | TIS | 741万円 | 金融系に強いSIer |
| 8位 | 伊藤忠テクノソリューションズ(CTC) | 718万円 | 商社系IT企業 |
| 9位 | オービック | 690万円 | パッケージソフト開発 |
| 10位 | 日本ユニシス | 681万円 | 金融・流通に強い |
※出典:各社有価証券報告書(2024年度)
トップの野村総合研究所は1,200万円超と、日本企業全体でも屈指の高年収です。
コンサルティング業務も行っており、上流工程の案件が多いことが高年収の理由です。
NTTデータや富士通などの大手SIerも800万円を超えており、安定した高収入が期待できます。
ただし、これらは「平均年収」であり、実際には年齢や役職、担当プロジェクトによって個人差が大きいです。
20代では400〜600万円程度からスタートし、30代・40代と昇格していくことで平均年収に近づいていきます。
大手SIer vs Web系企業
SEの就職先は大きく分けて「大手SIer」と「Web系企業」の2つがあります。
それぞれ働き方や年収、キャリアパスが異なります。
| 項目 | 大手SIer | Web系企業 |
|---|---|---|
| 年収 | 高め(600〜1,000万円) | やや低め(400〜700万円) |
| 働き方 | 客先常駐が多い・残業多め | 自社開発・リモートワーク可 |
| 使用技術 | レガシー技術も扱う | 最新技術中心 |
| プロジェクト規模 | 大規模(数十人〜数百人) | 小〜中規模(数人〜数十人) |
| 開発手法 | ウォーターフォール | アジャイル・スクラム |
| キャリアパス | 管理職・PM | 技術スペシャリスト |
| 服装 | スーツが多い | 私服OK |
| 福利厚生 | 充実(住宅手当・退職金等) | 企業による |
大手SIerの特徴
大手SIerは、企業向けの大規模システム開発を請け負います。銀行・官公庁・大手メーカーなどが主な顧客です。
年収は高めで福利厚生も充実していますが、客先常駐(クライアント企業のオフィスで働く)が多く、残業も発生しやすい傾向があります。また、古い技術(COBOLなど)を扱うこともあります。
キャリアパスとしては、SE → リーダー → プロジェクトマネージャー → 管理職という流れが一般的です。
Web系企業の特徴
Web系企業は、自社でWebサービスやアプリを開発・運営します。
楽天、メルカリ、サイバーエージェントなどが代表例です。
年収は大手SIerより低めですが、リモートワークが可能な企業も多く、ワークライフバランスは取りやすい傾向です。
最新技術(React、Vue.js、AWSなど)に触れる機会が多く、技術スキルを高めやすい環境です。
キャリアパスとしては、技術を極めてスペシャリストになる道が一般的です。
メリット・デメリット
大手企業でSEとして働くメリットとデメリットをまとめます。
●メリット:
・収が高い
大手企業は給与水準が高く、賞与も充実しています。30代で600万円以上も珍しくありません。
・ 福利厚生が充実
住宅手当、家族手当、退職金制度、社員寮など、福利厚生が手厚い企業が多いです。
・ 大規模プロジェクトに携われる
国や大企業のシステム開発など、社会的影響力の大きいプロジェクトに関われます。
・ ネームバリューがある
NTTデータや富士通などの大手企業に所属していると、転職市場でも評価されやすいです。
・研修制度が整っている
新入社員研修や資格取得支援など、教育体制が充実しています。
●デメリット
・残業が多い傾向
納期前やトラブル発生時は、残業が月40〜60時間に及ぶこともあります。
・ 客先常駐の可能性
大手SIerでは、クライアント企業のオフィスに常駐して働くケースが多く、自社に帰れないこともあります。
・古い技術を使うこともある
金融系や官公庁のシステムでは、COBOLなどのレガシー技術を扱うこともあります。
・ 裁量が少ない
大企業ゆえに意思決定のスピードが遅く、個人の裁量で動ける範囲が限られることもあります。
・ 年功序列の風土
実力よりも勤続年数が評価される傾向があり、若手のうちは年収が伸びにくいこともあります。
大手企業は安定性と高収入が魅力ですが、働き方の自由度はやや低めです。
自分のキャリアプランやライフスタイルに合わせて、企業選びをすることが大切です。
SEの残業実態とワークライフバランス
「SEは激務」というイメージがありますが、実際の残業時間はどのくらいなのでしょうか?
ここでは、残業時間のデータとホワイト企業の見分け方を紹介します。
平均残業時間
厚生労働省の調査によると、SEの平均残業時間は月20〜30時間程度です。
これは、1日あたり約1〜1.5時間の残業に相当します。全職種の平均残業時間(月約14時間)と比べるとやや多めですが、「毎日深夜まで働く」というほど激務ではありません。
ただし、これはあくまで平均値であり、企業やプロジェクトによって大きく異なります。
企業規模別の平均残業時間
| 企業規模 | 平均残業時間 |
|---|---|
| 大手企業 | 月25〜35時間 |
| 中小企業 | 月30〜40時間 |
| ベンチャー | 月20〜30時間 |
大手企業は案件規模が大きく、納期も厳しいため残業がやや多めです。
中小企業は人手不足から一人あたりの負担が大きくなりがちです。
ベンチャー企業は裁量が大きい反面、立ち上げ期は忙しいこともあります。
繁忙期・閑散期
SEの仕事には「繁忙期」と「閑散期」があり、時期によって残業時間が大きく変動します。
●繁忙期(残業が増える時期)
- プロジェクト納期前(1〜2ヶ月前)
- システムリリース直前
- 重大なバグ発生時
- 顧客要望の変更時
- 決算期(3月・9月など)
この時期は残業が月40〜60時間に達することもあります。
納期に間に合わせるため、チーム全体で残業が増える傾向です。
●閑散期(残業が減る時期)
- プロジェクト立ち上げ時(要件定義フェーズ)
- 保守運用フェーズ(システム稼働後)
- 夏季休暇前・年末年始前
- 次のプロジェクト準備期間
この時期は残業がほとんどなく、定時で帰れることも多いです。
このように、SEの働き方には波があります。
「常に激務」というわけではなく、繁忙期と閑散期のメリハリがある働き方といえます。
ホワイト企業の見分け方
「残業が少なく、働きやすい企業に就職したい」と考える方も多いでしょう。
ここでは、ホワイト企業を見分けるチェックポイントを紹介します。
●チェックポイント:
・平均残業時間が月20時間以下
求人票や企業の採用ページで公開されている場合があります。
・ 有給取得率70%以上
有給休暇が取りやすい職場環境かどうかは重要です。
・ リモートワーク制度あり
在宅勤務やフレックスタイム制度があると、働き方の柔軟性が高まります。
・ 残業代が全額支給される
みなし残業制でも、超過分がきちんと支給されるか確認しましょう。
・みなし残業が45時間以内
みなし残業が45時間を超える企業は要注意です。
・ 離職率が10%以下
離職率が低い企業は、働きやすい環境が整っている証拠です。
・自社開発企業
受託開発(客先常駐)ではなく、自社でサービスを開発している企業は、比較的働きやすい傾向です。
・ 口コミサイトの評価が高い
OpenWorkやカイシャの評判などの口コミサイトで、実際に働いている人の声をチェックしましょう。
●面接で確認すべき質問:
面接の逆質問で、以下のような質問をして働き方を確認しましょう。
- 「月の平均残業時間はどのくらいですか?」
- 「繁忙期と閑散期の働き方の違いを教えてください」
- 「有給休暇は取得しやすい環境ですか?」
- 「リモートワークは可能ですか?」
- 「客先常駐はありますか?」
企業選びの段階で、しっかりと情報収集をすることで、ワークライフバランスの取れた職場を見つけることができます。
SEに必要なスキル・資格
システムエンジニアとして活躍するには、技術的なスキルだけでなく、コミュニケーション力やマネジメント能力も必要です。
ここでは、SEに求められる必須スキルとおすすめの資格を紹介します。
必須スキル4選
1. コミュニケーションスキル
SEにとって、コミュニケーション能力は技術力と同じくらい重要です。
なぜなら、SEはさまざまな立場の人と関わる仕事だからです。
- クライアントとのやり取り:要望を正確に聞き取る
- チーム内の連携:開発メンバーと円滑に情報共有する
- 非IT部門への説明:専門用語を使わずわかりやすく伝える
特に、ITに詳しくないクライアントに対して、技術的な内容を噛み砕いて説明する力が求められます。「専門知識があっても、伝え方が下手だとプロジェクトが失敗する」というケースも少なくありません。
また、チーム内での報告・連絡・相談をスムーズに行うことで、トラブルを未然に防ぐことができます。
2. プログラミング・技術知識
SEは設計が主な仕事ですが、プログラミングの知識は必須です。
なぜなら、実際の開発現場を理解していないと、実現可能な設計ができないからです。また、プログラマーに的確な指示を出すためにも、コードが読める・書けることが前提となります。
主要なプログラミング言語:
- Java:業務システム開発で最も使われる
- Python:AI・データ分析・Web開発
- PHP:Webサイト・ECサイト開発
- JavaScript:Webサイトの動的な機能
- C#:Windows向けアプリ開発
- SQL:データベース操作(必須)
すべての言語を習得する必要はありませんが、最低でも1〜2つの言語でプログラムが書けることが望ましいです。
また、プログラミング以外にも、以下の技術知識が求められます。
- データベース(SQL):データの保存・取得
- ネットワーク基礎:通信の仕組み
- サーバー・OS:LinuxやWindowsの基本操作
- クラウド(AWS・Azure):最近は必須スキル
3. マネジメント能力
SEは、プロジェクト全体の進行を管理する役割も担います。
具体的には、以下のようなマネジメント業務があります。
- 進捗管理:タスクが予定通り進んでいるか確認
- スケジュール管理:納期に間に合うよう調整
- リスク管理:問題を予測し、事前に対策を立てる
- 品質管理:システムの品質を保つ
- メンバー管理:チームメンバーのサポート
単に計画通りに進めるだけでなく、トラブルや仕様変更に柔軟に対応できる判断力も重要です。
また、複数のメンバーと協力して仕事を進めるため、リーダーシップやチームワークも求められます。
4. ヒアリング力
クライアントが本当に求めていることを正しく把握するために、ヒアリング力が必要です。
多くの場合、クライアント自身も「何が欲しいのか」を明確に言語化できていません。SEは対話を通じて、言葉の裏にある「課題」や「目的」を読み取る力が求められます。
例えば、クライアントが「業務効率を上げたい」と言ったとき、その背景には以下のような問題が隠れているかもしれません。
- 手作業が多くてミスが発生している
- データの集計に時間がかかりすぎている
- 部署間の情報共有がうまくいっていない
こうした本質的な課題を見抜き、最適なシステムを提案することがSEの腕の見せ所です。
聞き上手であることは、SEにとって大きな強みになります。
おすすめ資格5選
SEになるために必須の資格はありませんが、資格を取得することで以下のメリットがあります。
- 基礎知識を体系的に学べる
- 転職活動でスキルをアピールできる
- 資格手当がもらえる企業もある
- 自信につながる
ここでは、SEにおすすめの資格を5つ紹介します。
<初級者向け>
1. ITパスポート
- 概要:ITの基礎知識を証明する国家資格
- 難易度:★☆☆☆☆(合格率50%前後)
- 受験料:7,500円
- おすすめ度:未経験者・文系出身者に最適
ITパスポートは、IT業界の入門資格です。プログラミングだけでなく、ネットワーク、データベース、セキュリティ、経営戦略など、IT全般の基礎知識を幅広く学べます。
未経験からSEを目指す方は、まずこの資格から挑戦するのがおすすめです。
2. 基本情報技術者試験
- 概要:SE登竜門の国家資格
- 難易度:★★★☆☆(合格率25%前後)
- 受験料:7,500円
- おすすめ度:SEを目指すなら取得推奨
基本情報技術者試験は、SEとして働くための基礎知識を証明する資格です。プログラミング、アルゴリズム、データベース、ネットワークなど、実務に直結する内容が出題されます。
多くのIT企業が「入社後に取得してほしい資格」として推奨しており、持っていると就職・転職活動で有利になります。
<中級者向け>
3. 応用情報技術者試験
- 概要:基本情報の上位資格
- 難易度:★★★★☆(合格率20%前後)
- 受験料:7,500円
- おすすめ度:経験者・リーダー職を目指す方
応用情報技術者試験は、システム開発の上流工程(要件定義・設計)やマネジメントに関する知識が問われます。
SEとして3〜5年程度の経験を積んだ後に挑戦するのがおすすめです。取得すれば、リーダーやプロジェクトマネージャーへのキャリアアップにもつながります。
4. CCNA(シスコ技術者認定)
- 概要:ネットワークの基礎を証明するベンダー資格
- 難易度:★★★☆☆
- 受験料:42,900円(税込)
- おすすめ度:インフラSEを目指す方
CCNAは、ネットワーク機器大手のシスコシステムズが運営する資格です。ネットワークの設計・構築・運用に関する知識が問われ、インフラSEやネットワークエンジニアを目指す方には必須の資格です。
最近はクラウド環境でもネットワーク知識が重要になっているため、幅広いSEにおすすめです。
5. AWS認定資格(ソリューションアーキテクト – アソシエイト)
- 概要:AWSクラウドの知識を証明する資格
- 難易度:★★★☆☆
- 受験料:16,500円(税込)
- おすすめ度:クラウド技術を学びたい方
AWS認定資格は、Amazon Web Services(AWS)というクラウドサービスの知識を証明する資格です。
現在、多くの企業がオンプレミス(自社サーバー)からクラウドへ移行しており、AWS技術者の需要は急増しています。この資格を持っていると、転職市場でも高く評価されます。
●資格取得のポイント
資格取得を目指す際は、以下のポイントを押さえましょう。
- 実務と並行して学ぶ:資格だけでは意味がなく、実務経験と組み合わせることで価値が高まります
- 過去問を繰り返す:国家資格は過去問の反復が最も効率的です
- オンライン学習を活用:Udemy、YouTube、参考書などで効率よく学習しましょう
- 企業の資格手当を確認:取得すれば月1〜3万円の手当がもらえる企業もあります
資格についてさらに詳しい内容はこちらでまとめてます。
SEに向いている人の特徴
簡単にまとめると、学び続ける意欲がある人、論理的思考ができる人、コミュニケーションが得意な人、モノづくりが好きな人、冷静に対応できる人などが挙げられます。
システムエンジニアに向いている人の特徴については、以下記事で詳しく解説しています。
適性診断や向いていない人の特徴も詳しく解説しています。
⇒システムエンジニアに向いている人の特徴10選!必要なスキルも徹底解説
SEのやりがいと魅力
システムエンジニアは、社会を支えるシステムを作る仕事であり、多くのやりがいがあります。
主なやりがいとしては、社会貢献を実感できること、スキルアップと年収アップが比例すること、プロジェクト完遂の達成感、最新技術に触れられること、多様なキャリアパスが選べることなどが挙げられます。
技術力を磨きながら、人や社会に貢献できる点が、SEという職業の大きな魅力です。
SEの魅力については以下記事で詳しく解説しています。
⇒システムエンジニアの魅力ややりがいとは?大変なことや向いている人を詳しく解説
システムエンジニアになるには
システムエンジニアになるには、主に以下の3つのルートがあります。
1. 新卒でIT企業に就職
情報系の大学・専門学校を卒業し、新卒採用でIT企業に入社するルートです。
研修制度が充実している大手企業では、未経験でも基礎から学べる環境が整っています。
2. 未経験から転職
プログラミングスクールや独学でスキルを習得し、転職する方法です。
ポートフォリオ(成果物)を作成してスキルをアピールすることが重要です。
3. 資格取得でアピール
基本情報技術者試験などの資格を取得することで、未経験でも知識をアピールできます。
●文系出身でも大丈夫?
はい、問題ありません。実際、SEの約30〜40%は文系出身者です。
コミュニケーション力や論理的思考力は、文系で培われるスキルです。
未経験からSEになる詳しい方法はこちら
⇒システムエンジニアになるには?未経験から最短ルートを解説
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SEのキャリアパスと将来性
システムエンジニアとして経験を積んだ後、どんなキャリアが待っているのでしょうか?
ここでは、代表的なキャリアパスとSEの将来性について解説します。
代表的なキャリアパス
システムエンジニアとして経験を積んだ後は、主に以下の4つのキャリアパスがあります。
1. マネジメント志向
SE → プロジェクトマネージャー(PM) → ITコンサルタント
プロジェクト全体を統括し、クライアントの経営課題を解決する立場へ。年収は700〜1,500万円と高水準です。
2. スペシャリスト志向
SE → シニアSE → アーキテクト
技術を極めて、システム全体の技術設計を担う専門家へ。年収は800〜1,500万円です。
3. 専門特化型
SE → データサイエンティスト / セキュリティエンジニア / クラウドエンジニア
特定分野に特化して専門性を高めます。需要が高く、年収600〜1,200万円が見込めます。
4. 独立・フリーランス
SE → フリーランスSE
実績とスキルがあれば、年収1,000万円以上も可能です。
将来性
システムエンジニアの将来性は非常に高いです。
・ IT人材の深刻な不足
経済産業省によると、2030年には約45万人のIT人材が不足すると予測されています。SEの市場価値は今後も高いまま推移します。
・ DX推進によるIT投資の増加
多くの企業がデジタル化を進めており、業務のデジタル化・クラウド移行・AI活用などにより、SEの需要はますます高まっています。
・新技術の普及
AI・IoT・クラウド・5Gなど、新しい技術を扱えるSEは今後さらに重宝されます。特にクラウドエンジニア・AIエンジニア・セキュリティエンジニアは将来性が高い分野です。
SEのキャリアと将来性を詳しく知りたい方はこちら
システムエンジニア(SE)の市場需要と将来性は?年収・働き方についてわかりやすく解説!
よくある質問(FAQ)
システムエンジニアに関するよくある質問に答えます。
以下の記事でも詳しく解説していますので、チェックしてみてください。


システムエンジニアになるのに文系でも大丈夫?
大丈夫です。
文系出身SEは約30〜40%います。
プログラミングは後から学べますし、コミュニケーション力や論理的思考力の方が重要です。
実際、文系出身者の強み(ヒアリング力・文章力・業務知識)を活かして活躍している人も多くいます。
システムエンジニアの1日のスケジュールは?
企業やプロジェクトによって異なりますが、一例を紹介します。
9:00 出社・朝会で進捗確認
10:00〜12:00 設計や資料作成・開発作業
12:00〜13:00 昼休憩
13:00〜15:00 クライアントとの打ち合わせや社内会議
15:00〜17:30 コーディング・レビュー・テスト作業
17:30〜18:30 日報作成・進捗管理・退社
繁忙期は残業が増えますが、閑散期は定時で帰れることも多いです。
リモートワークやフレックスタイム制を導入している企業も増えています。
プログラミングが苦手でもシステムエンジニアになれる?
なれます。
SEの主な仕事は設計やマネジメントで、コーディングはプログラマーが担当することも多いです。
ただし、基礎知識は必要なので、簡単なプログラムが読める・書けるレベルは目指しましょう。
実務をこなすうちに、少しずつ慣れていきます。
プログラミングなどの実務経験を積めるインターンシップについては、以下の記事にてご紹介しておりますので、合わせてご確認ください。
エンジニアの長期インターン | U-inTern(ユーインターン)
SEは激務?
企業やプロジェクトによります。
平均残業時間は月20〜30時間ですが、納期前は40〜60時間になることもあります。
一方、保守運用フェーズや閑散期は定時で帰れます。ホワイト企業を選べば、ワークライフバランスも保てます。
SEからの転職先は?
SEの経験を活かせる転職先は多様です。
- プロジェクトマネージャー(PM)
- ITコンサルタント
- 社内SE(ワークライフバランス重視)
- データサイエンティスト
- プロダクトマネージャー
- フリーランスSE
- IT講師・スクール講師
技術とコミュニケーションの両方を経験しているSEは、幅広い選択肢があります。
まとめ
システムエンジニアは、ITシステムの設計・開発・運用を担う重要な職種です。
本記事のポイントをおさらいします。
・仕事内容:ヒアリング・要件定義・設計・開発・テスト・運用保守と幅広い
・ 年収:平均556万円、経験やスキル次第で1,000万円も可能
・ 種類:業務系・インフラ系・Web系など12の職種がある
・ 残業:平均月20〜30時間、企業選びで大きく変わる
・未経験から:学習と資格取得で3〜6ヶ月でチャレンジ可能
・ 将来性:IT人材不足により需要が高く、長期的に安定
SEは将来性が高く、スキル次第でキャリアも年収も大きく伸ばせる魅力的な職種です。
文系や未経験からでも挑戦でき、学ぶ意欲があれば着実に成長できます。
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